JP2016084002A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の負担を軽減できる車両用操舵装置を提供する。【解決手段】運転座席7の左側には、可動アームレスト23が配置されている。可動アームレスト23は、平面視において、後端部を中心として回動可能に車体2に取り付けられている。転舵軸44は、車体2に取り付けられたハウジング43に軸方向(車体の左右方向)に移動可能に取り付けられている。転舵モータ41は、転舵軸44と同軸に配置されおり、ハウジング43内に内蔵されている。転舵モータ41は、可動アームレスト23の回転角に応じて駆動される。転舵モータ41のロータの回転運動は、転舵軸44の直線運動に変換される。転舵軸44の直線運動は、後輪5の転舵運動に変換される。【選択図】図5

Description

この発明は、操向のために操作される操舵部材と舵取り機構とが機械的に結合されておらず、転舵モータによって舵取り機構が駆動される車両用操舵装置に関する。
操舵部材としてのステアリングホイールと舵取り機構との機械的な結合をなくし、ステアリングホイールの操作角を回転角センサによって検出するとともに、そのセンサ出力に応じて制御される転舵モータの駆動力を舵取り機構に伝達するようにしたステア・バイ・ワイヤシステムが提案されている。
特開平10−252100号公報 特開2005−143887号公報
ステア・バイ・ワイヤシステムが採用されているフォークリフト等の荷役車両においては、ステアリングホイールの回転量範囲は、一般車両に比べて大きい。たとえば、荷役車両では、旋回時にステアリングホイールを一回転以上回転させることもある。このため、荷役車両においては、車両旋回時の運転者の負担が大きい。
そこで、ジョイスティックやレバーによって操舵することができるようにした操舵装置が知られている(特許文献1,2)。しかし、ジョイスティックやレバーでは、操舵のためのストロークが短くなり、操舵のための操作に対する操作感度が高くなる。荷役車両は車両前部に荷物を積載する機構を有するために、一般的に後輪操舵であり、急操舵時や直進時に車両が不安定になりやすい。このため、例えば、構内の直線路を直進走行し続けるような場合や、急旋回時に、操作感度が高いと、わずかの操作に対して後輪が操舵されてしまう。そうすると、車両が不安定になり、その修正のための操舵が必要となったりして、運転者の負担が増加するおそれがある。また、操作感度が高いと微妙な、あるいは正確な操舵が困難にもなり、運転者の負担が増加するおそれがある。
この発明の目的は、運転者の負担を軽減できる車両用操舵装置を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、操向のために操作される操舵部材と転舵輪(5)の転舵角を変化させるための舵取り機構(40)とが機械的に結合されておらず、転舵モータ(41)によって舵取り機構が駆動される車両用操舵装置(6)であって、運転座席(7)の側方に前後方向に延びて配置され、後端部を中心として左右方向に回動可能に車体(2)に支持された、前記操舵部材としての可動アームレスト(23)と、前記可動アームレストの回転角を検出する回転角検出手段(34)と、前記回転角検出手段によって検出された回転角に基づいて、前記転舵モータを制御する転舵制御手段(62)とを含む、車両用操舵装置である。なお、括弧内の英数字は後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、むろん、この発明の範囲は当該実施形態に限定されない。以下、この項において同じ。
この構成では、可動アームレストを左右方向に回動させることによって、車両を旋回することができる。この構成によれば、可動アームレストの回転中心から前端までの長さをジョイスティックやレバーよりも長くでき、その結果ストロークを大きくできるため、運転者の負担を軽減することができる。また、可動アームレスト自体が、操舵部材の機能を有しているので、ジョイスティックのような専用の操舵部材をアームレストに設けなくてもよい。
請求項2記載の発明は、前記車体に取り付けられ、前記可動アームレストに操舵反力を付与する反力モータ(28)をさらに含む、請求項1に記載の車両用操舵装置である。この構成では、可動アームレストに操舵反力を付与することができるので、操舵フィーリングが向上する。
請求項3記載の発明は、前記回転角検出手段によって検出された回転角に基づいて、前記反力モータから発生する反力トルクを制御する反力制御手段(61)をさらに含む、請求項2に記載の車両用操舵装置である。この構成では、可動アームレストの回転角に応じた操舵反力を可動アームレストに付与することができるので、操舵フィーリングがより向上する。
請求項4記載の発明は、前記可動アームレストを開閉させるための信号を送信するリモートコントローラ(100)と、前記リモートコントローラから送信される信号に基いて、前記反力モータを駆動して、前記可動アームレストを開閉させる開閉制御手段(56,63)とをさらに含む、請求項2または3に記載の車両用操舵装置である。
運転者の車両への乗降時に、可動アームレストが邪魔になる場合がある。この構成では、運転者は、リモートコントローラを操作することによって、可動アームレストを自動的に開放させたり、閉鎖させたりすることができる。これにより、運転者の車両への乗降が容易となる。
図1は、この発明の一実施形態に係る車両用操舵装置が適用された荷役車両としてのフォークリフトの概略構成を模式的に示す側面図である。 図2は、運転座席およびその周辺部を示す拡大平面図である。 図3は、運転座席およびその周辺部を示す拡大側面図である。 図4は、可動アームレストの支持構造の一例を示す一部切欠き拡大側面図である。 図5は、車両用操舵装置の構成を説明するための図解図である。 図6は、ECUの電気的構成を示すブロック図である。 図7は、反力制御部の構成を示すブロック図である。 図8は、反力モータの構成を示す図解図である。 図9は、操舵角θhに対する目標反力トルクTの設定例を示すグラフである。 図10は、転舵制御部の構成を示すブロック図である。 図11は、操舵角θhに対する目標転舵角θtの設定例を示すグラフである。 図12Aは、全体制御部の動作の一部を示すフローチャートである。 図12Bは、全体制御部の動作の一部を示すフローチャートである。 図13は、可動アームレストを手動で開閉する場合の全体制御部の動作を示すフローチャートである。 図14は、可動アームレストの支持構造の他の例を示す一部切欠き拡大側面図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る車両用操舵装置が適用された荷役車両としてのフォークリフトの概略構成を模式的に示す側面図である。
フォークリフト1は、車体2と、車体2の前部に設けられた荷役装置3と、車体2を支持する駆動輪としての前輪4と、車体2を支持する転舵輪としての後輪5と、後輪5を転舵するための車両用操舵装置6とを含んでいる。フォークリフト1は、車体2の上部に設けられた運転座席7を含む運転室8を備えている。運転室8の上方は、ヘッドガード9によって覆われている。
図1には図示されていないが、フォークリフト1は、例えばエンジンを含む車両の駆動源と、油圧源としての油圧ポンプとをさらに含んでいる。駆動源の動力は、トルクコンバータを経て、前後進切替および変速動作を行なうトランスミッションに伝達され、さらにデファレンシャルを経て左右の前輪(駆動輪)4に伝達される。トランスミッションには、前進クラッチおよび後進クラッチが内蔵されている。前進クラッチおよび後進クラッチは、シフトレバー(図示せず)に連結されている。シフトレバーの操作によって、前後進の切り替えを行うことができる。運転室8の床には、駆動原に供給する動力を加減するためのアクセルペダル(図示せず)が設けられている。
荷役装置3は、よく知られているように、車体2に対して昇降可能にかつ傾動可能に支持されたフォーク(荷物載置部)11と、フォーク11を昇降させるための昇降シリンダ12と、フォーク11を傾動させるためのチルトシリンダ13とを含んでいる。
図2は、運転座席およびその周辺部を示す拡大平面図である。図3は、運転座席およびその周辺部を示す拡大側面図である。
運転座席7は、ドライバシート21と、背もたれ22とを含む。運転座席7の両側には、アームレスト23,24が配置されている。アームレスト23,24は、平面視において、略前後方向に延び、その長さ中央部が外方に張り出すように屈曲している。右側のアームレスト24は、車体2に固定されている。
左側のアームレスト23は、平面視において、後端部を中心として回動可能に車体2に取り付けられている。左側のアームレスト(以下、「可動アームレスト23」という。)の前端部の上面には、可動アームレスト23を操作するためのノブ25が取り付けられている。可動アームレスト23は、アームレストとしての機能の他に、操向のために操作される操舵部材としての機能も有している。
図4は、可動アームレストの支持構造の一例を示す一部切欠き拡大側面図である。車体2には、背もたれ22の左側位置に、モータ取付部材26が取り付けられている。モータ取付部材26は、上下方向に延びかつ両端にフランジを有する筒状である。モータ取付部材26の下側のフランジが、複数のボルト27によって、車体2に固定されている。モータ取付部材26に、反力モータ28が上向きに取り付けられている。反力モータ28は、モータ取付部材26の上側のフランジに、複数のボルト29によって固定されている。この実施形態では、反力モータ28は、三相ブラシレスモータによって構成されている。
反力モータ28は、ケース30と、ケース30に回転自在に支持された回転軸31を有しかつケース30内に配置されたロータ32と、ケース30内においてロータ32の周囲に配置されたステータ33とを含む。回転軸31の上端部は、ケース30を貫通して、ケース30の上方に延びている。回転軸31の上端部には、フランジ31aが形成されている。フランジ31aの外周面には、鋸歯状の溝(セレーション(図示略))が形成されている。ケース30内には、回転軸31の周囲に、回転軸31(ロータ32)の回転角を検出するための回転角センサ34が配置されている。
可動アームレスト23の後端部の下面には、フランジ31aと嵌合するフランジ嵌入凹部23aが形成されている。フランジ嵌入凹部23aの内周面には、フランジ31aの外周面のセレーションと嵌合するセレーション(図示略)が形成されている。可動アームレスト23のフランジ嵌入凹部23aの上壁の表面(上面)には、複数のボルト頭収容凹所23bが形成されている。可動アームレスト23の後端部は、フランジ嵌入凹部23aがフランジ31aに嵌め合わされた状態で、複数のボルト35によってフランジ31aに固定されている。複数のボルト35は、可動アームレスト23におけるボルト頭収容凹所23bとフランジ嵌入凹部23aとの間の壁を貫通してフランジ31aにねじ嵌められている。
つまり、可動アームレスト23の後端部は、反力モータ28を介して、車体2に回動可能に支持されている。反力モータ28は、可動アームレスト23に反力トルク(操作反力)を付与するために設けられているとともに、可動アームレスト23を自動的に開閉させるために設けられている。なお、図2に実線で示される可動アームレスト23の位置が閉鎖位置(中立位置)であり、図2に1点鎖線で示される可動アームレスト23の位置が開放位置である。
車両用操舵装置6は、操舵部材としての可動アームレスト23と転舵輪としての後輪5の転舵角を変化させるための舵取り機構との間の機械的な連結が断たれた、いわゆるステア・バイ・ワイヤシステムである。
図5は、車両用操舵装置の構成を説明するための図解図である。
この車両用操舵装置6では、可動アームレスト23の回転操作に応じて駆動される転舵モータ41のロータの回転運動を転舵軸44の直線運動(車両左右方向の直線運動)に変換し、この転舵軸44の直線運動を後輪5の転舵運動に変換することにより、転舵が達成される。
転舵軸44は、車体2に取り付けられたハウジング43に軸方向(車体の左右方向)に移動可能に取り付けられている。この実施形態では、転舵モータ41は、転舵軸44と同軸に配置されおり、ハウジング43内に内蔵されている。この実施形態では、転舵モータ41は、三相ブラシレスモータによって構成されている。転舵モータ41には、転舵モータ41のロータの回転角を検出するため回転角センサ47が設けられている。
ハウジング43内には、転舵モータ41の回転力を転舵軸44の軸方向の直線運動に変換するための運動変換機構42が設けられている。この運動変換機構42は、例えば、ボールネジ機構である。転舵軸44の動きがタイロッド45およびナックルアーム46を介して後輪5に伝達され、後輪5のトー角(転舵角)が変化する。つまり、転舵モータ41、運動変換機構42、転舵軸44、タイロッド45およびナックルアーム46によって、舵取り機構40が構成されている。
この実施形態では、転舵モータ41が正転方向に回転されると、左方向に車両を操向させる方向(左転舵方向)に後輪5の転舵角が変化し、転舵モータ41が逆転方向に回転されると、右方向に車両を操向させる方向(右転舵方向)に後輪5の転舵角が変化するものとする。なお、転舵モータ41が駆動されていない状態では、後輪5がセルフアライメントトルクにより直進転舵位置に復帰できるようにホイールアライメントが設定されている。
ハウジング43には、車両の舵角(後輪5の転舵角)θtを検出するための転舵角センサ48が取り付けられている。転舵角センサ48は、例えば、転舵角θtに対応する転舵軸44の作動量を検出するポテンショメータにより構成されている。この実施形態では、転舵角センサ48は、後輪5の中立位置(直進転舵位置)からの後輪5の転舵角変化量を転舵角θtとして検出する。この実施形態では、転舵角センサ48は、後輪5の中立位置から左転舵方向への転舵角変化量を例えば正の値として出力し、後輪5の中立位置から右転舵方向への転舵角変化量を例えば負の値として出力する。
この実施形態では、運転者にリモートコントローラ(以下、「リモコン」という)100が提供される。リモコン100には、可動アームレスト23を開放位置に移動させるための開放キー101と、可動アームレスト23を閉鎖位置(中立位置)に移動させるための閉鎖キー102とが設けられている。開放キー101が操作されたときには、リモコ100は、開放信号を送信する。一方、閉鎖キー102が操作されたときには、リモコン100は、閉鎖信号を送信する。
回転角センサ34、回転角センサ47および転舵角センサ48は、ECU50に接続されている。ECU50は、回転角センサ34の出力信号に基いて反力モータ28を制御することにより、可動アームレスト23に付与される操作反力を制御する。また、ECU50は、リモコン100から送信される開放信号または閉鎖信号に基いて反力モータ28を制御することにより、可動アームレスト23を自動的に開閉する。さらに、ECU50は、回転角センサ34、回転角センサ47および転舵角センサ48の出力信号に基づいて、転舵モータ41を駆動制御する。
図6は、ECU50の電気的構成を示すブロック図である。
ECU50は、制御部51と、反力モータ28に電力を供給する反力モータ用駆動回路52と、反力モータ28に流れるモータ電流を検出する電流検出部53と、転舵モータ41に電力を供給する転舵モータ用駆動回路54と、転舵モータ41に流れるモータ電流を検出する電流検出部55と、リモコン100から送信される信号を受信する受信部56とを含む。制御部51は、反力モータ28によって発生する操作反力(反力トルク)を制御するための反力制御部61と、転舵モータ41の回転角(転舵角)を制御するための転舵制御部62と、全体制御部63とを含む。全体制御部63は、受信部56を介してリモコン100から送信される信号を取得する機能、リモコン100から送信される信号に基いて可動アームレスト23を自動的に開閉させる機能、反力制御部61および転舵制御部62を制御する機能等を有している。
図7は、反力制御部61の構成を示すブロック図である。
この実施形態では、反力モータ28は、三相ブラシレスモータであり、図8に図解的に示すように、界磁としてのロータ32と、U相、V相およびW相のステータ巻線33U,33V,33Wを含むステータ33とを備えている。各相のステータ巻線33U,33V,33Wの方向にU軸、V軸およびW軸をとった三相固定座標(UVW座標系)が定義される。また、ロータ32の磁極方向にd軸(磁極軸)をとり、ロータ32の回転平面内においてd軸と直角な方向にq軸(トルク軸)をとった二相回転座標系(dq座標系。実回転座標系)が定義される。dq座標系では、q軸電流のみがロータ32のトルク発生に寄与するので、d軸電流を零とし、q軸電流を所望のトルクに応じて制御すればよい。ロータ32の回転角(ロータ角(電気角))θeは、U軸に対するd軸の回転角である。dq座標系は、ロータ角θeに従う実回転座標系である。このロータ角θeを用いることによって、UVW座標系とdq座標系との間での座標変換を行うことができる。
図7を参照して、反力制御部61は、目標反力トルク設定部71と、電流指令値生成部72と、電流偏差演算部73と、PI(比例積分)制御部74と、dq/UVW変換部75と、PWM(Pulse Width Modulation)制御部76と、UVW/dq変換部77と、回転角演算部78とを含む。
回転角演算部78は、回転角センサ34の出力信号に基いて、反力モータ28のロータの回転角を演算する。より具体的には、回転角演算部78は、ロータの電気角であるロータ角θeと、ロータの絶対回転角である操舵角θhとを演算する。操舵角θhは、反力モータ28のロータ(回転軸31)の所定の基準位置(中立位置)からのロータの正逆両方向の回転量(回転角)である。回転角演算部78は、中立位置から左操舵方向への回転量を例えば正の値の操舵角θhとして演算し、中立位置からから右操舵方向への回転量を例えば負の値の操舵角θhとして演算する。反力モータ28のロータの回転角度範囲は、ストッパ(図示略)によって、中立位置から±α[deg]の範囲に規定されている。αは、例えば30[deg]〜60[deg]の範囲内の値に設定される。この実施形態では、αは、60[deg]に設定されている。
目標反力トルク設定部71は、回転角演算部78によって演算される操舵角θhに基づいて、目標反力トルクTを設定する。操舵角θhに対する目標反力トルクTの設定例は、図9に示されている。目標反力トルクTは、反力モータ28から左方向操舵に対する反力を発生させるべきときには正の値とされ、反力モータ28から右方向操舵に対する反力を発生させるべきときには負の値とされる。目標反力トルクTは、操舵角θhの正の値に対しては正の値をとり、操舵角θhの負の値に対しては負の値をとる。
操舵角θhがθh1(θh1>0)[deg]〜60[deg]の範囲では、目標反力トルクTは、所定値T1(T1>0)に設定される。操舵角θhが−60[deg]〜−θh1[deg]の範囲では、目標反力トルクTは、−T1に設定される。操舵角θhが−θh1[deg]〜θh1[deg]の範囲では、目標反力トルクTは、−T1からT1まで、操舵角θhが大きくなるほど大きくなるように設定される。
なお、反力モータ28のロータ(回転軸31)の回転角度範囲を規定するためのストッパが設けられていない場合には、操舵角θhの絶対値が60[deg]よりも大きくならないように、目標反力トルクTを次のように設定してもよい。すなわち、操舵角θhが60[deg]以上であるときに、目標反力トルクTを、T1よりも大きな上限値に設定し、操舵角θhが60[deg]以下であるときに、目標反力トルクTを、−T1よりも小さな下限値に設定する。
電流指令値生成部72は、目標反力トルク設定部71によって設定された目標反力トルクTに基いて、dq座標系の座標軸に流すべき電流値を電流指令値として生成する。具体的には、電流指令値生成部72は、d軸電流指令値i およびq軸電流指令値i (以下、これらを総称するときには「二相電流指令値idq 」という。)を生成する。さらに具体的には、電流指令値生成部72は、q軸電流指令値i を目標反力トルク設定部71によって設定された目標反力トルクTに応じたモータ電流値とする一方で、d軸電流指令値i を零とする。電流指令値生成部72によって生成された二相電流指令値idq は、電流偏差演算部73に与えられる。
電流検出部53は、反力モータ28のU相電流i、V相電流iおよびW相電流i(以下、これらを総称するときは、「三相検出電流iUVW」という。)を検出する。電流検出部53によって検出された三相検出電流iUVWは、UVW/dq変換部77に与えられる。
UVW/dq変換部77は、電流検出部53によって検出されるUVW座標系の三相検出電流iUVWを、dq座標系の二相検出電流iおよびi(以下総称するときには「二相検出電流idq」という。)に変換する。これらが電流偏差演算部73に与えられる。UVW/dq変換部77における座標変換には、回転角演算部78によって演算されたロータ角θeが用いられる。
電流偏差演算部73は、電流指令値生成部72によって生成される二相電流指令値idq と、UVW/dq変換部77から与えられる二相検出電流idqとの偏差を演算する。より具体的には、電流偏差演算部73は、d軸電流指令値i に対するd軸検出電流iの偏差およびq軸電流指令値i に対するq軸検出電流iの偏差を演算する。これらの偏差は、PI制御部74に与えられる。
PI制御部74は、電流偏差演算部73によって演算された電流偏差に対するPI演算を行なうことにより、反力モータ28に印加すべき二相電圧指令値vdq (d軸電圧指令値v およびq軸電圧指令値v )を生成する。この二相電圧指令値vdq は、dq/UVW変換部75に与えられる。
dq/UVW変換部75は、二相電圧指令値vdq を三相電圧指令値vUVW に変換する。この座標変換には、回転角演算部78によって演算されたロータ角θeが用いられる。三相電圧指令値vUVW は、U相電圧指令値v 、V相電圧指令値v およびW相電圧指令値v からなる。この三相電圧指令値vUVW は、PWM制御部76に与えられる。
PWM制御部76は、U相電圧指令値v 、V相電圧指令値v およびW相電圧指令値v にそれぞれ対応するデューティのU相PWM制御信号、V相PWM制御信号およびW相PWM制御信号を生成し、反力モータ用駆動回路52に供給する。
反力モータ用駆動回路52は、U相、V相およびW相に対応した三相インバータ回路からなる。このインバータ回路を構成するパワー素子がPWM制御部76から与えられるPWM制御信号によって制御されることにより、三相電圧指令値vUVW に相当する電圧が反力モータ28の各相のステータ巻線33U,33V,33Wに印加される。
電流偏差演算部73およびPI制御部74は、電流フィードバック制御手段を構成している。この電流フィードバック制御手段の働きによって、反力モータ28に流れるモータ電流が、電流指令値生成部72によって生成された二相電流指令値idq に近づくように制御される。これにより、反力モータ28から目標反力トルクTに応じた反力トルクが発生する。
図10は、転舵制御部62の構成を示すブロック図である。
この実施形態では、転舵モータ41は、反力モータ28と同様に、三相ブラシレスモータである。図示しないが、転舵モータ41は、界磁としてのロータと、U相、V相およびW相のステータ巻線を含むステータとを備えている。
転舵制御部62は、目標転舵角演算部81と、角度偏差演算部82と、PI(比例積分)制御部83と、電流指令値生成部84と、電流偏差演算部85と、PI(比例積分)制御部86と、dq/UVW変換部87と、PWM制御部88と、UVW/dq変換部89と、回転角演算部90とを含む。
回転角演算部90は、回転角センサ47の出力信号に基づいて、転舵モータ41のロータの電気角であるロータ角φeを演算する。
目標転舵角設定部81は、反力制御部61内の回転角演算部78によって演算される操舵角θhに基づいて、目標転舵角θtを設定する。操舵角θhに対する目標転舵角θtの設定例は、図11に実線L1で示されている。目標転舵角θtは、操舵角θhが正の値であるときには正の値をとり、操舵角θhが負の値であるときには負の値をとる。そして、目標転舵角θtは、操舵角θhの絶対値が大きくなるほどその絶対値が大きくなるように、設定される。ただし、操舵角θhの絶対値が所定値θh2(θh2>0)以下の場合には、操舵角θhの絶対値が所定値θh2より大きい場合に比べて、操舵角θhに対する目標転舵角θtの変化率は小さい。なお、図11に2点鎖線L2で示すように、操舵角θhの全範囲において操舵角θhに対する目標転舵角θtの変化率が一定となる特性に従って、目標転舵角θtを設定してもよい。目標転舵角設定部81によって設定された目標転舵角θtは、角度偏差演算部82に与えられる。
角度偏差演算部82は、目標転舵角設定部81によって設定された目標転舵角θtと、転舵角センサ48によって検出された転舵角θtとの偏差を演算する。PI制御部83は、角度偏差演算部82によって演算された角度偏差に対するPI演算を行なう。
電流指令値生成部84は、PI制御部83の演算結果に基づいて、dq座標系の座標軸に流すべき電流値を電流指令値として生成する。具体的には、電流指令値生成部84は、d軸電流指令値I およびq軸電流指令値I (以下、これらを総称するときには「二相電流指令値Idq 」という。)を生成する。さらに具体的には、電流指令値生成部84は、PI制御部83の演算結果に基づいてq軸電流指令値I を生成する一方で、d軸電流指令値I を零とする。電流指令値生成部84によって生成された二相電流指令値Idq は、電流偏差演算部85に与えられる。
電流検出部55は、転舵モータ41のU相電流I、V相電流IおよびW相電流I(以下、これらを総称するときは、「三相検出電流IUVW」という。)を検出する。電流検出部55によって検出された三相検出電流IUVWは、UVW/dq変換部89に与えられる。
UVW/dq変換部89は、電流検出部55によって検出されるUVW座標系の三相検出電流IUVW(U相電流I、V相電流IおよびW相電流I)を、dq座標系の二相検出電流IおよびI(以下総称するときには「二相検出電流Idq」という。)に変換する。これらが電流偏差演算部85に与えられる。UVW/dq変換部89における座標変換には、回転角演算部90によって演算されたロータ角φeが用いられる。
電流偏差演算部85は、電流指令値生成部84によって生成される二相電流指令値Idq と、UVW/dq変換部89から与えられる二相検出電流Idqとの偏差を演算する。より具体的には、電流偏差演算部85は、d軸電流指令値I に対するd軸検出電流Iの偏差およびq軸電流指令値I に対するq軸検出電流Iの偏差を演算する。これらの偏差は、PI制御部86に与えられる。
PI制御部86は、電流偏差演算部85によって演算された電流偏差に対するPI演算を行なうことにより、転舵モータ41に印加すべき二相電圧指令値Vdq (d軸電圧指令値V およびq軸電圧指令値V )を生成する。この二相電圧指令値Vdq は、dq/UVW変換部87に与えられる。
dq/UVW変換部87は、二相電圧指令値Vdq を三相電圧指令値VUVW に変換する。この座標変換には、回転角演算部90によって演算されたロータ角φeが用いられる。三相電圧指令値VUVW は、U相電圧指令値V 、V相電圧指令値V およびW相電圧指令値V からなる。この三相電圧指令値VUVW は、PWM制御部88に与えられる。
PWM制御部88は、U相電圧指令値V 、V相電圧指令値V およびW相電圧指令値V にそれぞれ対応するデューティのU相PWM制御信号、V相PWM制御信号およびW相PWM制御信号を生成し、転舵モータ用駆動回路54に供給する。
転舵モータ用駆動回路54は、U相、V相およびW相に対応した三相インバータ回路からなる。このインバータ回路を構成するパワー素子がPWM制御部88から与えられるPWM制御信号によって制御されることにより、三相電圧指令値VUVW に相当する電圧が転舵モータ41の各相のステータ巻線に印加される。
角度偏差演算部82およびPI制御部83は、角度フィードバック制御手段を構成している。この角度フィードバック制御手段の働きによって、後輪5の転舵角θtが、目標転舵角θtに近づくように制御される。また、電流偏差演算部85およびPI制御部86は、電流フィードバック制御手段を構成している。この電流フィードバック制御手段の働きによって、転舵モータ41に流れるモータ電流が、電流指令値生成部84によって生成された二相電流指令値Idq に近づくように制御される。
図12Aおよび図12Bは、全体制御部63の動作を示すフローチャートである。
この実施形態では、ECU50は、常時電源オンの状態になっているものとする。
全体制御部63は、電源オン時に、フラグ値Fを0に設定する(ステップS1)。次に、全体制御部63は、フラグ値Fが0であるか否かを判別する(ステップS2)。フラグ値Fが0である場合には(ステップS2:YES)、全体制御部63は、リモコン100からの開放信号を受信したか否かを判別する(ステップS3)。リモコン100からの開放信号を受信していない場合には(ステップS3:NO)、全体制御部63は、ステップS2に戻る。つまり、フォークリフト1に運転者が乗っていない場合には、全体制御部63は、ステップS2およびステップS3の処理を繰り返し実行する。
前記ステップS3において、リモコン100からの開放信号を受信した場合には(ステップS3:YES)、全体制御部63は、反力モータ28を反時計方向に60[deg]だけ回転させる(ステップS4)。これにより、可動アームレスト23が開放状態となるので、運転者は、運転室8に乗り込んで、運転座席7に座ることができる。次に、全体制御部63は、フラグ値Fを1に設定した後(ステップS5)、ステップS2に戻る。
前記ステップS2において、フラグ値Fが0でないと判別された場合には(ステップS2:NO)、全体制御部63は、フラグ値Fが1であるか否かを判別する(ステップS6)。フラグ値Fが1である場合には(ステップS6:YES)、全体制御部63は、イグニッションがオン状態であるか否かを判別する(ステップS7)。イグニッションがオン状態でなければ(ステップS7:NO)、全体制御部63は、ステップS2に戻る。
前記ステップS7において、イグニッションがオン状態であると判別された場合には(ステップS7:YES)、全体制御部63は、反力モータ28を時計方向に60[deg]だけ回転させる(ステップS8)。これにより、可動アームレスト23が閉鎖状態となる。言い換えれば、可動アームレスト23が中立位置に戻る。この後、全体制御部63は、反力制御部61による反力制御を開始させるとともに、転舵制御部62による転舵制御を開始させる(ステップS9)。そして、全体制御部63は、フラグ値Fを2に設定した後(ステップS10)、ステップS2に戻る。
前記ステップS6において、フラグ値Fが1ではないと判別された場合には(ステップS6:NO)、全体制御部63は、フラグ値Fが2であるか否かを判別する(ステップS11)。フラグ値Fが2である場合には(ステップS11:YES)、全体制御部63は、イグニッションがオフ状態であるか否かを判別する(ステップS12)。イグニションがオフ状態でなければ(ステップS12:NO)、全体制御部63は、ステップS2に戻る。つまり、運転者によってフォークリフト1が運転されている場合には、全体制御部63は、ステップS2、S6、S11およびS12の処理を繰り返し実行する。
前記ステップS12において、イグニッションがオフ状態であると判別された場合には(ステップS12:YES)、全体制御部63は、反力制御部61による反力制御を停止させるとともに、転舵制御部62による転舵制御を停止させる(ステップS13)。そして、全体制御部63は、反力モータ28を反時計方向に60[deg]だけ回転させる(ステップS14)。これにより、可動アームレスト23が開放状態となるので、運転者は、フォークリフト1から降りることができる。次に、全体制御部63は、フラグ値Fを3に設定した後(ステップS15)、ステップS2に戻る。
前記ステップS11において、フラグ値Fが2ではないと判別された場合には(ステップS11:NO)、全体制御部63は、リモコン100からの閉鎖信号を受信したか否かを判別する(ステップS16)。リモコン100からの閉鎖信号を受信していない場合には(ステップS16:NO)、全体制御部63は、ステップS2に戻る。
前記ステップS16において、リモコン100からの閉鎖信号を受信した場合には(ステップS16:YES)、全体制御部63は、反力モータ28を時計方向に60[deg]だけ回転させる(ステップS17)。これにより、可動アームレスト23が閉鎖状態となる。言い換えれば、可動アームレスト23が中立位置に戻る。次に、全体制御部63は、フラグ値Fを0に設定した後(ステップS18)、ステップS2に戻る。
運転者は、フォークリフト1に乗る際には、リモコン100の開放キー101を操作する。これにより、リモコン100から開放信号が送信され、この開放信号が受信部56によって受信される。これにより、ステップS3の判断が肯定となるので、可動アームレスト23が開放状態にされる(S4参照)。そこで、運転者は、運転室8に乗り込む。
この後、運転者は、イグニッションキーをキーシリンダーに差し込み、イグニッションキーを回してエンジンを始動させる。この過程で、イグニッションがオン状態となる。そして、運転者は、フォークリフト1の運転を開始する。イグニッションがオン状態となると、ステップS7の判断が肯定となるので、可動アームレスト23が中立位置(閉鎖状態)に戻される(S8参照)。そして、反力制御および転舵制御が開始される(S9参照)。
運転者は、フォークリフト1の運転を終了する際には、イグニッションキーを回してエンジンを停止させる。そして、イグニッションキーをキーシリンダーから引き抜く。この過程で、イグニッションがオフ状態となる。イグニッションがオフ状態となると、ステップS12の判断が肯定となるので、反力制御および転舵制御が停止される(S13参照)。そして、可動アームレスト23が開放状態にされる(S14参照)。そこで、運転者は、フォークリフト1から降りる。そして、運転者は、リモコン100の閉鎖キー102を操作する。これにより、リモコン100から閉鎖信号が送信され、この閉鎖信号が受信部56によって受信される。これにより、ステップS16の判断が肯定となるので、可動アームレスト23が中立位置(閉鎖状態)に戻される(S17参照)。
前述の実施形態では、運転者は、可動アームレスト23を左右方向に回動することにより、フォークリフト1を旋回させることができる。これにより、運転者の負担が軽減される。また、前述の実施形態では、反力モータ28によって、可動アームレスト23の回転角に応じた操作反力を付与することができるので、操舵フィーリングが向上する。
運転者のフォークリフト1への乗降時に、可動アームレスト23が邪魔になる場合がある。前述の実施形態では、運転者は、リモコン100を操作することによって、可動アームレスト23を自動的に開放させたり、閉鎖させたりすることができる。これにより、運転者のフォークリフト1への乗降が容易となる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、リモコン100から送信される信号に基いて、可動アームレスト23が自動的に開閉されているが、可動アームレストの開閉を手動で行うようにしてもよい。この場合には、リモコン100および受信部56は、不要である。
図13は、可動アームレスト23を手動で開閉する場合の全体制御部63の動作を示すフローチャートである。この場合も、ECU50は、常時電源オンの状態になっているものとする。
電源オン時に、全体制御部63は、フラグ値Fを0に設定する(ステップS21)。次に、全体制御部63は、フラグ値Fが0であるか否かを判別する(ステップS22)。フラグ値Fが0である場合には(ステップS22:YES)、全体制御部63は、イグニッションがオン状態であるか否かを判別する(ステップS23)。イグニッションがオン状態でなければ(ステップS23:NO)、全体制御部63は、ステップS22に戻る。
前記ステップS23において、イグニッションがオン状態であると判別された場合には(ステップS23:YES)、全体制御部63は、反力制御部61による反力制御を開始させるとともに、転舵制御部62による転舵制御を開始させる(ステップS24)。そして、全体制御部63は、フラグ値Fを1に設定した後(ステップS25)、ステップS22に戻る。
前記ステップS22において、フラグ値Fが0ではないと判別された場合には(ステップS22:NO)、全体制御部63は、イグニッションがオフ状態であるか否かを判別する(ステップS26)。イグニションがオフ状態でなければ(ステップS26:NO)、全体制御部63は、ステップS22に戻る。
前記ステップS26において、イグニッションがオフ状態であると判別された場合には(ステップS26:YES)、全体制御部63は、反力制御部61による反力制御を停止させるとともに、転舵制御部62による転舵制御を停止させる(ステップS27)。そして、全体制御部63は、フラグ値Fを0に設定した後(ステップS28)、ステップS2に戻る。
運転者は、フォークリフト1に乗る際には、可動アームレスト23を手動で開放して、運転室8に乗り込む。運転者は、可動アームレスト23を手動で閉鎖する。運転者は、イグニッションキーをキーシリンダーに差し込み、イグニッションキーを回してエンジンを始動させる。この過程で、イグニッションがオン状態となる。そして、運転者は、フォークリフト1の運転を開始する。イグニッションがオン状態となると、ステップS23の判断が肯定となるので、反力制御および転舵制御が開始される(S24参照)。
運転者は、フォークリフト1の運転を終了する際には、イグニッションキーを回してエンジンを停止させる。そして、イグニッションキーをキーシリンダーから引き抜く。この過程で、イグニッションがオフ状態となる。イグニッションがオフ状態となると、ステップS26の判断が肯定となるので、反力制御および転舵制御が停止される(S27参照)。運転者は、可動アームレスト23を手動で開放して、フォークリフト1から降りる。そして、運転者は、可動アームレスト23を手動で閉鎖する。
前述の実施形態では、反力モータ28は、モータ取付部材26を介して車体2に取り付けられているが、図14に示すように、反力モータ28を、モータ取付部材26を介さずに車体2に取り付けてもよい。反力モータ28の回転軸31は、ケース30を貫通して上方に延びている。反力モータ28の回転軸31の上端部にフランジ31aが形成されている。
可動アームレスト23の後端部の下面には、フランジ31aと嵌合するフランジ嵌入凹部23aが形成されている。フランジ嵌入凹部23aの内周面には、フランジ31aの外周面のセレーションと嵌合するセレーション(図示略)が形成されている。可動アームレスト23のフランジ嵌入凹部23aの上壁の表面(上面)には、複数のボルト頭収容凹所23bが形成されている。可動アームレスト23は、フランジ嵌入凹部23aがフランジ31aに嵌め合わされた状態で、複数のボルト35によって固定されている。複数のボルト35は、可動アームレスト23におけるボルト頭収容凹所23bとフランジ嵌入凹部23aとの間の壁を貫通してフランジ31aにねじ嵌められている。
前述の実施形態では、転舵モータ41のロータの回転角を検出するための回転角センサ47とは別に、転舵角θtを検出するための転舵角センサ48が設けられている。しかし、転舵モータ41のロータの回転角を検出するための回転角センサ47の出力に基いて、転舵角θtを演算するようにしてもよい。つまり、回転角センサ47の出力に基いて、転舵モータ41のロータの中立位置からの回転量を表す絶対回転角を演算し、得られた絶対回転角から転舵輪5の転舵角θtを演算するようにしてもよい。この場合には、転舵角センサ48は不要である。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…フォークリフト、2…車体、5…後輪(転舵輪)、6…車両用操舵装置、7…運転座席、23…可動アームレスト、28…反力モータ、34…回転角センサ、40…舵取り機構、41…転舵モータ、47…回転角センサ、48…転舵角センサ、50…ECU、51…制御部、56…受信部、61…反力制御部、62…転舵制御部、63…全体制御部、100…リモートコントローラ

Claims (4)

  1. 操向のために操作される操舵部材と転舵輪の転舵角を変化させるための舵取り機構とが機械的に結合されておらず、転舵モータによって舵取り機構が駆動される車両用操舵装置であって、
    運転座席の側方に前後方向に延びて配置され、後端部を中心として左右方向に回動可能に車体に支持された、前記操舵部材としての可動アームレストと、
    前記可動アームレストの回転角を検出する回転角検出手段と、
    前記回転角検出手段によって検出された回転角に基づいて、前記転舵モータを制御する転舵制御手段とを含む、車両用操舵装置。
  2. 前記車体に取り付けられ、前記可動アームレストに操舵反力を付与する反力モータをさらに含む、請求項1に記載の車両用操舵装置。
  3. 前記回転角検出手段によって検出された回転角に基づいて、前記反力モータから発生する反力トルクを制御する反力制御手段をさらに含む、請求項2に記載の車両用操舵装置。
  4. 前記可動アームレストを開閉させるための信号を送信するリモートコントローラと、
    前記リモートコントローラから送信される信号に基いて、前記反力モータを駆動して、前記可動アームレストを開閉させる開閉制御手段とをさらに含む、請求項2または3に記載の車両用操舵装置。
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