JP2016083974A - 操船装置 - Google Patents

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【課題】船舶の移動中に回頭を行っても船舶を直線状に移動させることができる操船装置を提供する。【解決手段】GPS装置の信号と方位センサの信号とに基づいて船舶を目標座標Ptに移動させ、目標方位に回頭させる操船装置において、船舶を目標座標Ptに移動させるとともに船舶を目標方位に回頭させる場合、GPS装置の信号から算出した現在座標P(n)と方位センサの信号から算出した現在方位Az(n)とから船舶を回頭させたときの単位時間後の現在座標P(n+1)と船舶を回頭させないときの単位時間後の現在座標P(n+1)とを算出し、回頭させたときの現在座標P(n+1)と回頭させないときの現在座標P(n+1)との差に基づいて単位時間後の回頭させたときの現在座標P(n+1)を補正する。【選択図】図14

Description

本発明は、操船装置に関する。
従来、船体内部に配置された原動機(エンジン)から切換クラッチ、プロペラシャフトを介して船体外部に配置された前後進プロペラに動力を伝達する船舶(シャフト船)が知られている。また、接岸時等における操船性を向上させるために船舶を左右一側にむかって横移動させるためのサイドスラスタが設けられた船舶が知られている。サイドスラスタは、左右方向に推力が発生するように船首側の左右方向中央付近にプロペラを配置したものである。これにより船舶は、サイドスラスタによって横移動可能に構成され、接岸動作等のポジショニング制御(位置決め制御)を容易に行うことができる。
このように構成される船舶において、船体の位置決めを行う場合、サイドスラスタや前後進プロペラの互いの影響を考慮して操作する必要があり操船操作が複雑であった。そこで、ジョイスティックレバーでサイドスラスタや前後進プロペラを連動して制御可能に構成することで操船操作を容易にした船舶が知られている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の船舶は、ジョイスティックレバーにより、各推進装置を容易に連動させながら操船することができる。つまり、この船舶は、操縦者が意識することなく船舶に位置を変更する移動制御と船舶の方位を変更する回頭制御とを同時に実施することができる。しかし、特許文献に記載の技術は、移動制御における回頭制御の影響が考慮されていない。従って、目標座標に目標方位で船舶の位置決めを行う場合、船舶の軌跡が回頭制御の影響により直線状にならず回頭方向に膨らむため、目標座標に目標方位で到達するように操縦者による補正が必要であった。
特開2008−222082号公報
本発明は、このような問題を解決すべくなされたものであり、船舶の移動中に回頭を行っても船舶を直線状に移動させることができ、かつ目標座標に目標方位で留まることができる操船装置の提供を目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明においては、GPS装置の信号と方位センサの信号とに基づいて、船舶を目標座標に移動させる移動制御を行い、船舶を目標方位に回頭させる回頭制御を行う操船装置において、船舶を目標移動方向に移動させるとともに船舶を目標方位に回頭させる場合、現在座標と現在方位とから船舶を回頭させたときの単位時間後の現在座標および現在方位と船舶を回頭させないときの単位時間後の現在座標および現在方位とを算出し、回頭させたときの現在座標および現在方位と回頭させないときの現在座標および現在方位との差に基づいて船舶を移動させる目標移動方向を補正するものである。
また、本発明においては、前記GPS装置の信号から算出した現在座標と前記目標座標との距離を基準として、目標位置を含む移動制御停止帯域と、移動制御停止帯域に隣接している緩衝帯域と、緩衝帯域に隣接している移動制御実施帯域と、が設定され、移動制御停止帯域において、移動制御のための船舶の推進装置による推力の発生を停止し、移動制御実施帯域において、移動制御のための船舶の推進装置による推力の発生を実施し、緩衝帯域において、移動制御実施帯域から緩衝帯域に移動してきた後に緩衝帯域内に留まっており、かつ目標位置から離間する方向に移動している場合にかぎり移動制御のため船舶の推進装置によって推力を発生させるものである。
また、本発明においては、前記方位センサの信号から算出した現在方位と前記目標方位との角度差を基準として、目標方位を含む回頭制御停止帯域と、回頭制御停止帯域に隣接している緩衝帯域と、緩衝帯域に隣接している回頭制御実施帯域と、が設定され、回頭制御停止帯域において、回頭制御のための船舶の推進装置による推力の発生を停止し、回頭制御実施帯域において、回頭制御のための船舶の推進装置による推力の発生を実施し、緩衝帯域において、回頭制御実施帯域から緩衝帯域に回頭してきた後に緩衝帯域内に留まっており、かつ目標方位から離間する方向に回頭している場合にかぎり回頭制御のため船舶の推進装置によって推力を発生させるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明によれば、単位時間毎に船舶の回頭によってずれが生じる目標移動方向を補正した単位時間後の現在座標が算出される。これにより、船舶の移動中に回頭を行っても船舶を直線状に移動させることができる。
また、本発明によれば、移動制御と回頭制御とによる船舶の動きが目標座標および目標方位における停止精度に影響しない。これにより、船舶の移動中に回頭を行っても船舶を直線状に移動させることができ、かつ目標座標に目標方位で留まることができる。
本発明に係る操船装置を備えた船舶の全体概要を示す概略図。 本発明に係る操船装置を備えた船舶のサイドスラスタと前後進プロペラとの配置を示す概略平面図。 本発明に係る操船装置のジョイスティックレバー10の構成を示す斜視図。 (a)船舶の現在座標および現在方位と目標座標および目標方位の関係を示す図(b)船舶の現在座標および現在方位を基準として目標座標および目標方位を極座標として示す図。 船舶の移動および回頭時の移動速度、移動方向および回頭速度を示す図。 本発明に係る操船装置を備えた船舶における移動制御と回頭制御との制御態様を表すフローチャートを示す図。 本発明に係る操船装置を備えた船舶の回頭制御における不感帯の構成を示す図。 (a)本発明に係る操船装置を備えた船舶の回頭制御における回頭制御実施帯域での船舶の動作態様を示す図(b−1)同じく緩衝帯域における船舶の動作態様を示す図(b−2)同じく緩衝帯域における所定条件下での船舶の動作態様を示す図(c)同じく回頭制御停止帯域における船舶の動作態様を示す図。 本発明に係る操船装置を備えた船舶の回頭制御における不感帯制御の制御態様を表すフローチャートを示す図。 本発明に係る操船装置を備えた船舶の移動制御における不感帯の構成を示す図。 (a)本発明に係る操船装置を備えた船舶の移動制御における移動制御実施帯域での船舶の動作態様を示す図(b−1)同じく緩衝帯域における船舶の動作態様を示す図(b−2)同じく緩衝帯域における所定条件下での船舶の動作態様を示す図(c)同じく移動制御停止帯域における船舶の動作態様を示す図。 本発明に係る操船装置を備えた船舶の移動制御における不感帯制御の制御態様を表すフローチャートを示す図。 (a)本発明に係る操船装置を備えた船舶の移動制御と回頭制御とを実施した際における船舶の動作態様を示す図(b)同じく船舶の現在座標から目標座標までの軌跡を示す図。 (a)本発明に係る操船装置を備えた船舶の移動制御と回頭制御とを実施した際における回頭補正制御を適用した船舶の動作態様を示す図(b)同じく回頭補正制御を適用した船舶の現在座標から目標座標までの軌跡を示す図。 (a)本発明に係る操船装置を備えた船舶のポジショニング制御開始時におけるジョイスティックレバー10とモニタの態様を示す図(b)同じく目標座標および目標方位設定時におけるジョイスティックレバーとモニタの態様を示す図(c)同じく回頭制御および移動制御時におけるジョイスティックレバーとモニタの態様を示す図。 本発明に係る操船装置を備えた船舶のポジショニング制御における制御態様を表すフローチャートを示す図。
まず、図1から図3を用いて本発明に係る一実施形態である船舶100の全体概要及び構成について説明する。なお、図1の船舶100は、いわゆる二軸推進方式の船舶(シャフト船)を示している。但し、推進軸の数や推進装置の形式はこれに限定されるものではなく、複数の軸を有するものやアウトドライブ方式のものでもよい。本実施形態において、船舶100の船首方向を前として前後左右方向を規定する。
図1と図2とに示すように、船舶100は、エンジン2の動力が、プロペラシャフト4aを介して前後進プロペラ4に伝達されるシャフト船である。船舶100は、船体1にエンジン2、切換クラッチ3、前後進プロペラ4、舵5、サイドスラスタ6およびECU16からなる推進装置、アクセルレバー8、操舵ハンドル9、ジョイスティックレバー10、サイドスラスタコントローラー11、モニタ12、GPS装置13、ヘディングセンサ(方位センサ)14および操船制御装置15からなる操船装置7、が具備される。なお、本実施形態において、船舶100は、左舷と右舷とに推進装置を有するシャフト船としたがこれに限定されるものではなく、スタンドライブ船等でもよい。
2つのエンジン2は、左舷と右舷との前後進プロペラ4をそれぞれ回転させるための動力を発生させる。エンジン2は、船体1の左舷後部側と右舷後部側とにそれぞれ配置されている。エンジン2の出力軸には、切換クラッチ3がそれぞれ接続されている。
2つの切換クラッチ3は、エンジン2の出力軸から伝達された動力を正回転方向と逆回転方向とに切り換えて出力するものである。切換クラッチ3の入力側には、エンジン2の出力軸が接続されている。切換クラッチ3の出力側には、プロペラシャフト4aがそれぞれ接続されている。つまり、切換クラッチ3は、エンジン2からの動力をプロペラシャフト4aに伝達するように構成されている。
2つの前後進プロペラ4は、前後方向の推力を発生させるものである。前後進プロペラ4は、船体1の左舷の船底と右舷の船底とを貫通して船外に至るように設けられている2本のプロペラシャフト4aにそれぞれ接続されている。前後進プロペラ4は、プロペラシャフト4aを介して伝達されたエンジン2の動力によって回転駆動され、その回転軸周りに配置された複数枚のブレードが周囲の水をかくことによって推力を発生させる。
2つの舵5は、前後進プロペラ4の回転駆動により発生した水流の方向を変更するものである。舵5は、船体1の左舷の船底後端(船尾側)と右舷の船底後端(船尾側)とであって前後進プロペラ4の後方にそれぞれ配置されている。舵5は、船体1にもうけられている回転軸を中心として左右方向に所定の角度範囲で回転可能に構成されている。舵5は、操舵ハンドル9と連動連結されている。これにより、舵5は、操舵ハンドル9の操作により、その後端部を船体1の右側に向けると水流により発生した推力によって船舶100の船尾が左側に推され、船首側が右側を向くように構成されている。同様に舵5は、操舵ハンドル9の操作により、その後端部を船舶100の左側に向けると水流により発生した推力によって船舶100の船尾が右側に推され、船首側が左側を向くように構成されている。
サイドスラスタ6は、左右方向の推力を発生させるものである。サイドスラスタ6は、船体1の船首側であって左右方向中央に設けられている。サイドスラスタ6は、プロペラ6aとモータ6bとを具備している。モータ6bは、サイドスラスタコントローラー1111に接続され、任意の回転速度で回転可能に構成されている。サイドスラスタ6は、プロペラ6aによる推力発生方向が船体1の左右方向になるように構成されている。サイドスラスタ6は、サイドスラスタコントローラー11からの信号に基づいてモータ6bを駆動することによりプロペラ6aが回転され、左右方向に任意の大きさの推力を発生させる。
操船装置7を構成するアクセルレバー8は、左舷の前後進プロペラ4の回転速度、右舷の前後進プロペラ4の回転速度およびそれらの回転方向についての信号を生成するものである。アクセルレバー8は、左舷の前後進プロペラ4に対応したレバーと舷の前後進プロペラ4に対応したレバーとから構成されている。つまり、アクセルレバー8は、左舷の前後進プロペラ4と右舷の前後進プロペラ4とについての信号をそれぞれ独立して生成するように構成されている。アクセルレバー8は、船舶100の前後方向に任意の角度で傾斜するように構成されている。アクセルレバー8は、操作方向および操作量に応じて各エンジン2の回転速度と対応する切換クラッチ3の切り換え状態についての信号をそれぞれ独立して生成するように構成されている。アクセルエバー2は、前方に傾斜するように操作されると船舶100が前進する推力を発生させるように前後進プロペラ4の信号を生成し、後方に傾斜するように操作されると船舶100が後進する推力を発生させるように前後進プロペラ4の信号を生成する。
操船装置7を構成する操舵ハンドル9は、舵5の回転角度を変更するものである。操舵ハンドル9は、左舷と右舷との舵5にワイヤーリンク機構または油圧回路を介して連動連結されている。操舵ハンドル9は、右方向に回転操作されると舵5の後端部が右側に向かうように回転する。これにより、船舶100は、前後進プロペラ4により発生した水流が右側に向かうことで船尾が左側に推され、船首側が右側を向くように構成されている。同様にして、操舵ハンドル9は、左方向に回転操作されると舵5の後端部が左側に向かうように回転する。これにより、船舶100は、前後進プロペラ4により発生した水流が左側に向かうことで船尾が右側に推され、船首側が左側を向くように構成されている。
図1と図3とに示すように、操船装置7を構成するジョイスティックレバー10は、船舶100を任意の方向に移動させるための信号を生成するものである。ジョイスティックレバー10は、任意の方向に任意の角度で傾斜できるように構成されている。また、ジョイスティックレバー10は、レバー軸周りに任意の角度に回転操作できるように構成されている。ジョイスティックレバー10は、操作態様および操作量に応じてエンジン2の回転速度と切換クラッチ3の切り換え状態についての信号、およびサイドスラスタ6の回転速度と回転方向についての信号を生成するように構成されている。具体的には、ジョイスティックレバー10は、任意の方向に傾斜するように操作されると操作量に応じた推力で船舶100を操作方向に移動させるための両舷の前後進プロペラ4とサイドスラスタ6との信号を生成する。また、ジョイスティックレバー10は、レバー軸周りに回転するように操作されると操作量に応じた推力で船舶100を任意の方向に回転させるための両舷の前後進プロペラ4とサイドスラスタ6との信号を生成する。
ジョイスティックレバー10には、後述のポジショニング制御のための目標座標を設定するポジショニングスイッチ10a、目標座標へ船舶100の移動を開始するための移動スイッチ10bおよび各種設定を変更する変更スイッチ10cを具備している。ポジショニングスイッチ10aは、ポジショニング制御開始信号を生成する。移動スイッチ10bは、ジョイスティックレバー10の操作により設定された目標座標へむけて船舶100の移動を開始する移動信号を生成する。変更スイッチ10cは、船舶100のポジショニングにおける制御条件を変更する信号を生成する。
操船装置7を構成するサイドスラスタコントローラー11は、サイドスラスタ6を駆動させるものである。サイドスラスタコントローラー11は、オン操作されるとサイドスラスタ6のプロペラ6aによって左右方向の推力が発生するようにサイドスラスタ6のモータ6bを任意の回転方向で回転させる。
操船装置7を構成するGPS(GPS:Global Positioning System)装置13は、船舶100の位置座標を計測(算出)するものである。GPS装置13は、複数のGPS衛星からの信号を受信することで船舶100の位置座標を算出し、現在の位置を緯度La(n)と経度Lo(n)として出力する。つまり、GPS装置13は、船舶100の位置座標の絶対値を算出する。
操船装置7を構成する方位センサであるヘディングセンサ14は、船舶100の方向を計測(算出)するものである。ヘディングセンサ14は、地磁気から船舶100の船首の方位を算出する。つまり、ヘディングセンサ14は、船舶100の船首の絶対方位を算出する。
図1に示すように、ECU16は、エンジン2を制御するものである。ECU16には、エンジン2の制御を行うための種々のプログラムやデータが格納される。ECU16は、各エンジン2にそれぞれ設けられる。ECU16は、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。
ECU16は、エンジン2の図示しない燃料供給ポンプの燃料調量弁、燃料噴射弁および各種センサ等と接続され、燃料調量弁の供給量、燃料噴射弁の開閉を制御することができ、各種センサが検出する情報を取得することが可能である。
操船装置7を構成する操船制御装置15は、アクセルレバー8、操舵ハンドル9及びジョイスティックレバー10等からの検出信号に基づいてエンジン2、切換クラッチ3およびサイドスラスタ6を制御するものである。なお、操船制御装置15は、GPS装置13からの情報に基づいて自らの位置と設定された目的地とから航路を算出して自動で操船を行なう、いわゆる自動航法を可能に構成されてもよい。
操船制御装置15は、エンジン2、切換クラッチ3、サイドスラスタ6の制御を行うための種々のプログラムやデータが格納される。操船制御装置15は、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。
操船制御装置15は、各切換クラッチ3および各エンジン2のECU16に接続され、各切換クラッチ3の状態、各エンジン2の起動状況及び各ECU16が各種センサから取得するエンジン回転速度Nや各種信号を取得することが可能である。
操船制御装置15は、各切換クラッチ3にクラッチの状態を変更する(切り換える)信号を送信することが可能である。
操船制御装置15は、ECU16に燃料供給ポンプの燃料調量弁、燃料噴射弁その他エンジン2の各種機器を制御するための信号を送信することが可能である。
操船制御装置15は、アクセルレバー8およびジョイスティックレバー10と接続され、アクセルレバー8およびジョイスティックレバー10からの信号を取得することが可能である。
操船制御装置15は、サイドスラスタ6のサイドスラスタコントローラー11に接続され、サイドスラスタ6を制御するための信号を送信することが可能である。
操船制御装置15は、GPS装置13およびヘディングセンサ14に接続され、船舶100の絶対座標と絶対方位とを取得することが可能である。
操船制御装置15は、モニタ12に接続され、船舶100の現在位置やジョイスティックレバー10による操船状況を表示することが可能である。
以下では、図4と図5とを用いて、本発明に係る船舶の一実施形態である船舶100において、操船制御装置15によるポジショニング制御(位置制御)について説明する。ポジショニング制御とは、船舶100を所望の座標位置に船首が所望の方位に向くように移動させ、かつその位置を保持することをいう。
図4(a)に示すように、操船制御装置15は、ジョイスティックレバー10のポジショニングスイッチ10aが操作されるとポジショニング制御を開始する。操船制御装置15は、GPS装置13が算出した船舶100の現在の位置座標である緯度La(n)と経度Lo(n)とからなる現在座標P(n)を取得するとともにヘディングセンサ14が算出した船舶100の現在の船首の方位である現在方位Az(n)を取得する。そして、操船制御装置15は、ジョイスティックレバー10から取得した操作方向と操作量とに応じた信号に基づいて船舶100の目標とする位置座標である緯度Latと経度Lotとからなる目標座標Ptを算出し、船舶100の目標座標Ptにける船首の方位である目標方位Atを算出する。
図4(b)に示すように、操船制御装置15は、現在座標P(n)と目標座標Ptとの差を算出し、目標座標Ptを現在座標P(n)からの距離L(n)と移動方向θ(n)とで表す目標極座標Po(n)に変換する。さらに、操船制御装置15は、現在方位Az(n)と目標方位Atとの角度差である回頭角度R(n)を算出する。
図5に示すように、操船制御装置15は、現在方位Az(n)と単位時間前における現在方位Az(n−1)との差から船舶100の回頭速度である現在回頭速度ΔRv(n)を算出する。操船制御装置15は、単位時間前における現在座標P(n−1)と現在座標P(n)とから現在速度ΔV(n)と現在方向Δθv(n)とを算出する。
以上の算出した値から、操船制御装置15は、PID制御に基づいて、回頭角度R(n)から船舶100の現在回頭速度ΔRv(n)を考慮した船舶100の目標回頭量Rt(n)を算出する。操船制御装置15は、PID制御に基づいて、距離L(n)から船舶100の現在速度ΔV(n)を考慮した船舶100の目標移動量Lt(n)を算出する。操船制御装置15は、PID制御に基づいて、移動方向θ(n)から船舶100の現在方向Δθv(n)を考慮して回頭によるずれを補正した船舶100の目標移動方向θt(n)を算出する。
操船制御装置15は、回頭制御として、算出した目標回頭量Rt(n)に基づいて、船舶100の前後進プロペラ4の推力、切換クラッチ3の切り換え状態および舵5、サイドスラスタ6の推力および回転方向について制御する。また、操船制御装置15は、移動制御として、算出した目標移動量Lt(n)および目標移動方向θt(n)に基づいて、船舶100の前後進プロペラ4の推力、切換クラッチ3の切り換え状態および舵5、サイドスラスタ6の推力および回転方向について制御する。
以下では、図6を用いて、本発明に係る船舶の一実施形態である船舶100において、操船制御装置15によるポジショニング制御(位置制御)について具体的に説明する。なお、本実施形態において、操船制御装置15は、ジョイスティックレバー10のポジショニングスイッチ10aが操作されてポジショニング制御開始信号を取得したものとする。
ステップS1において、操船制御装置15は、GPS装置13から船舶100の現在の位置座標である緯度La(n)と経度Lo(n)とからなる現在座標P(n)を取得するとともにヘディングセンサ14から船舶100の現在の船首の方位である現在方位Az(n)を取得し、ステップをステップS2に移行させる。
ステップS2において、操船制御装置15は、ジョイスティックレバー10から傾斜方向と操作量とに応じた信号を取得し、ステップをステップS3に移行させる。
ステップS3において、操船制御装置15は、取得したジョイスティックレバー10からの信号に基づいて船舶100の目標とする位置座標である緯度Latと経度Lotとからなる目標座標Ptを算出し、船舶100の目標とする船首の方位である目標方位Atを算出し、ステップをステップS4に移行させる。
ステップS4において、操船制御装置15は、船舶100の現在座標P(n)と船舶100の目標座標Ptとの差を算出し、目標座標Ptを現在座標P(n)からの距離L(n)と移動方向θ(n)とで表す目標極座標Po(n)に変換する。
ステップS5において、操船制御装置15は、現在方位Az(n)と目標方位Atとの差である回頭角度R(n)を算出し、現在方位Az(n)と単位時間前における現在方位Az(n−1)とから現在回頭速度ΔRv(n)を算出し、ステップをステップS6に移行する。
ステップS6において、操船制御装置15は、単位時間前における現在座標P(n−1)と現在座標P(n)とから現在速度ΔV(n)と現在方向Δθv(n)とを算出し、ステップをステップS7に移行する。
ステップS7において、操船制御装置15は、PID制御に基づいて、回頭角度R(n)から船舶100の現在回頭速度ΔRv(n)を考慮した船舶100の単位時間当たりの目標回頭量Rt(n)を算出し、距離L(n)から船舶100の現在速度ΔV(n)を考慮した船舶100の単位時間当たりの目標移動量Lt(n)を算出し、移動方向θ(n)から船舶100の現在方向Δθv(n)を考慮して回頭によるずれを補正した船舶100の単位時間当たりの目標移動方向θt(n)を算出し、ステップをステップS8に移行する。
ステップS8において、操船制御装置15は、算出した目標回頭量Rt(n)に基づいて、船舶100の推進装置を制御する回頭制御を行い、算出した目標移動量Lt(n)および目標移動方向θt(n)に基づいて、船舶100の推進装置を制御する移動制御を行い、ステップをステップS1に移行する。
このように、操船装置は、操船制御装置15によって船舶100の目標座標Pt(0)を目標極座標Po(n)に変換することで、目標回頭量Rt(n)、目標移動量Lt(n)および目標移動方向θt(n)をお互いに独立して算出することができるように構成されている。従って、操船装置は、船舶100の前後進プロペラ4の推力、切換クラッチ3の切り換え状態および舵5、サイドスラスタ6の推力および回転方向について容易に制御することができる。
以下では、図7から図9を用いて、本発明に係る操船装置において、ポジショニング制御における不感帯および不感帯制御の態様について説明する。
ポジショニング制御における不感帯とは、所定の条件においてポジショニング制御を行わない帯域をいう。不感帯は、船舶100の慣性力による移動(いわゆる行き脚)や水流の影響を考慮した位置制御を行うために目標座標Pt(0)を中心とする所定の帯域に設定されている。算出操船制御装置15は、算出した距離L(n)と回頭角度R(n)とについて目標極座標Po(n)を中心とする不感帯を設定する。
初めに、回頭制御における不感帯の設定および不感帯制御の態様について説明する。回頭制御とは、前後進プロペラ4の推力、切換クラッチ3の切り換え状態および舵5、サイドスラスタ6の推力および回転方向について制御し、船舶100の所定の点(例えば重心)を回転中心する回転移動によって船舶100の船首の向きを変更する制御を言う。
図7に示すように、不感帯は、船舶100の目標とする船首の方位である目標方位Atを基準とする複数の帯域から構成されている。また、不感帯は、船舶100の回転中心を中心とする所定の角度範囲で設定されている。つまり、不感帯は、現在方位Az(n)と船舶100の目標方位Atとの差である回頭角度R(n)に対応する角度範囲によって表される。本実施形態において不感帯は、目標方位Atを基準として右方向を+、左方向を−として±180°の範囲で|角度θ1|未満の角度範囲を回頭制御停止帯域Ar、|角度θ1|以上|角度θ2|未満の角度範囲を緩衝帯域Br、|角度θ2|以上の角度範囲を回頭制御実施帯域Crとして構成されている。従って、不感帯は、目標方位Atを基準としてその両側に回頭制御停止帯域Arと回頭制御実施帯域Crとが緩衝帯域Brを介して設定されている。
回頭制御実施帯域Crは、前後進プロペラ4やサイドスラスタ6等の推進装置によって船舶100を回頭させる回頭制御を行う角度範囲をいう。
図8(a)に示すように、操船装置の操船制御装置15は、船舶100の回頭角度R(n)が回頭制御実施帯域Crに含まれている場合、PID制御に基づいて、船舶100の回頭角度R(n)が小さくなるように回頭制御を行う(図8(a)における白塗り矢印)。
緩衝帯域Brは、船舶100の回頭角度R(n)が緩衝帯域Br含まれる状態になった際の動作態様に応じて前後進プロペラ4やサイドスラスタ6等の推進装置によって船舶100を回頭させる回頭制御を行う場合と行わない場合とに切り換える角度範囲をいう。
図8(b−1)に示すように、操船装置の操船制御装置15は、船舶100が回頭して回頭角度R(n)が回頭制御実施帯域Crに含まれている状態から緩衝帯域Brに含まれている状態に移行し(図8(b−1)における矢印参照)、かつ現在も緩衝帯域Brに含まれている場合、船舶100が回頭角度R(n)を小さくする方向に回頭しているときは回頭角度R(n)に関わらず回頭制御を行わない。
一方、船舶100が回頭角度R(n)を大きくする方向に回頭しているとき(図8(b−2)矢印参照)は回頭角度R(n)を小さくするように回頭制御を行う(図8(b−2)白塗り矢印参照)。
図8(c)に示すように、操船装置の操船制御装置15は、船舶100が回頭して回頭角度R(n)が緩衝帯域Brと回頭制御停止帯域Arとの間で回頭している場合、回頭方向、回頭角度R(n)に関わらず回頭制御を行わない。
回頭制御停止帯域Arは、前後進プロペラ4やサイドスラスタ6等の推進装置によって船舶100を移動させる移動制御を行わない距離範囲をいう。
図8(c)に示すように、操船装置7の操船制御装置15は、船舶100が回頭して回頭角度R(n)が回頭制御停止帯域Arに含まれる場合、船舶100の回頭角度R(n)に関わらず回頭制御を行わない。
つまり、船舶100は、目標方位Atに近づく方向に回頭している場合であって船首が回頭制御停止帯域Arによって定まる領域と緩衝帯域Brによって定まる領域とにあるとき、および目標方位Atから離れる方向に回頭している場合であって船首が回頭制御停止帯域Arによって定まる領域にあるときと船首が回頭制御停止帯域Arによって定まる領域から緩衝帯域Brによって定まる領域に進入したときとは回頭制御を停止する。
次に、本発明に係る操船装置7における回頭制御時の不感帯制御の態様について具体的に説明する。なお、本実施形態において、操船制御装置15は、ジョイスティックレバー10から取得した操作方向と操作量とに応じた信号に基づいて船舶100の目標とする船首の方位である目標方位Atを算出しているものとする。
図9に示すように、ステップS110において、操船制御装置15は、ヘディングセンサ14から船舶100の船首の現在方位Az(n)を取得し、ステップをステップS120に移行させる。
ステップS120において、操船制御装置15は、事前に算出した目標方位Atと取得した現在方位Az(n)とから回頭角度R(n)を算出し、ステップをステップS130に移行させる。
ステップS130において、操船制御装置15は、算出した回頭角度R(n)が|角度θ1|以上であるか否か判断する。
その結果、算出した回頭角度R(n)が|角度θ1|以上であると判定した場合、すなわち、現在方位Az(n)が回頭制御停止帯域Arに含まれていないと判定した場合、操船制御装置15はステップをステップS140に移行させる。
一方、算出した回頭角度R(n)が|角度θ1|以上でないと判定した場合、すなわち、現在方位Az(n)が回頭制御停止帯域Arに含まれていると判定した場合、操船制御装置15はステップをステップS270に移行させる。
ステップS140において、操船制御装置15は、算出した回頭角度R(n)が|角度θ2|未満であるか否か判断する。
その結果、算出した回頭角度R(n)が|角度θ2|未満であると判定した場合、すなわち、現在方位Az(n)が緩衝帯域Brに含まれていると判定した場合、操船制御装置15はステップをステップS150に移行させる。
一方、算出した回頭角度R(n)が|角度θ2|未満でないと判定した場合、すなわち、現在方位Az(n)が緩衝帯域Brに含まれていないと判定した場合、操船制御装置15はステップをステップS170に移行させる。
ステップS150において、操船制御装置15は、算出した回頭角度R(n)が単位時間前に算出した回頭角度R(n−1)よりも大きいか否か判断する。すなわち、操船制御装置15は、船舶100が目標方位Atから離間する方向に回頭しているか否か判断する。
その結果、算出した回頭角度R(n)が単位時間前に算出した回頭角度R(n−1)よりも大きいと判断した場合、すなわち、船舶100が目標方位Atから離間する方向に回頭していると判断した場合、ステップをステップS160に移行させる。
一方、算出した回頭角度R(n)が単位時間前に算出した回頭角度R(n−1)以下であると判断した場合、すなわち、船舶100が目標方位Atから離間する方向に回頭していないと判断した場合、ステップをステップS270に移行させる。
ステップS160において、操船制御装置15は、算出した回頭角度R(n)が直前に回頭制御実施帯域Crに含まれていたか否か判断する。
その結果、算出した回頭角度R(n)が直前に回頭制御実施帯域Crに含まれていたと判断した場合、ステップをステップS170に移行させる。
一方、算出した回頭角度R(n)が直前に回頭制御実施帯域Crに含まれていないと判断した場合、ステップをステップS270に移行させる。
ステップS170において、操船制御装置15は、回頭制御を実施し、ステップをステップS110に移行させる。
ステップS270において、操船制御装置15は、回頭制御を停止し、ステップをステップS110に移行させる。
次に、図10と図11とを用いて、移動制御における不感帯の設定および不感帯制御の態様について説明する。移動制御とは、前後進プロペラ4の推力、切換クラッチ3の切り換え状態および舵5、サイドスラスタ6の推力および回転方向について制御し、船舶100を目標座標Ptに移動させる制御を言う。
図10に示すように、不感帯は、船舶100の目標とする位置である目標座標Ptを基準とする複数の帯域から構成されている。また、不感帯は、船舶100の目標座標Ptを基準とする所定の距離範囲で設定されている。つまり、不感帯は、現在座標P(n)から目標座標Ptまでの距離L(n)に対応する距離範囲によって表される。本実施形態において不感帯は、目標座標Ptから距離L1未満の距離範囲からなる帯域を移動制御停止帯域Al、目標座標Ptから距離L1以上距離L2未満の距離範囲からなる帯域を緩衝帯域Bl、目標座標Ptから距離L2以上の距離範囲からなる帯域、すなわち移動制御停止帯域Alと緩衝帯域Blとを除いた帯域を移動制御実施帯域Clとして構成されている。従って、不感帯は、目標座標Ptを中心として移動制御停止帯域Alと移動制御実施帯域Clとが緩衝帯域Bl介して設定されている。
移動制御実施帯域Clは、前後進プロペラ4やサイドスラスタ6等の推進装置によって船舶100を移動させる移動制御を行う距離範囲をいう。
図11(a)に示すように、操船装置の操船制御装置15は、船舶100の距離L(n)が移動制御実施帯域Clに含まれている場合、PID制御に基づいて、船舶100の距離L(n)が小さくなるように移動制御を行う(図11(a)における白塗り矢印)。
緩衝帯域Blは、船舶100の距離L(n)が緩衝帯域Bl含まれる状態になった際の動作態様に応じて前後進プロペラ4やサイドスラスタ6等の推進装置によって船舶100を移動させる移動制御を行う場合と行わない場合とに切り換える距離範囲をいう。
図11(b−1)に示すように、操船装置の操船制御装置15は、船舶100が移動して距離L(n)が移動制御停止帯域Alに含まれている状態から緩衝帯域Blに含まれている状態に移行し(図11(b−1)における矢印参照)、かつ現在も緩衝帯域Blに含まれている場合、船舶100が距離L(n)を小さくする方向に回頭しているときは距離L(n)に関わらず移動制御を行わない。
一方、船舶100が距離L(n)を大きくする方向に移動しているとき(図11(b−2)矢印参照)は距離L(n)を小さくするように移動制御を行う(図11(b−2)白塗り矢印参照)。
図11(c)に示すように、操船装置の操船制御装置15は、船舶100が移動して距離L(n)が緩衝帯域Blと移動制御停止帯域Alとの間で移動している場合、移動方向、距離L(n)に関わらず移動制御を行わない。
移動制御停止帯域Alは、前後進プロペラ4やサイドスラスタ6等の推進装置によって船舶100を移動させる移動制御を行わない距離範囲をいう。操船装置の操船制御装置15は、船舶100の距離L(n)が移動制御停止帯域Alに含まれている場合、船舶100の回頭角度R(n)に関わらず回頭制御を行わない。
つまり、船舶100は、目標座標Ptに近づく方向に移動している場合であって移動制御停止帯域Alによって定まる領域と緩衝帯域Blによって定まる領域とにあるとき、および目標座標Ptから離れる方向に移動している場合であって移動制御停止帯域Alによって定まる領域にあるときと移動制御停止帯域Alによって定まる領域から緩衝帯域Blによって定まる領域に進入したときとは移動制御を停止する。
次に、本発明に係る操船装置7における移動制御時の不感帯制御の態様について具体的に説明する。なお、本実施形態において、操船制御装置15は、ジョイスティックレバー10から取得した操作方向と操作量とに応じた信号に基づいて船舶100の目標とする位置座標である緯度Latと経度Lotとからなる目標座標Ptを算出しているものとする。
図12に示すように、ステップS310において、操船制御装置15は、GPS装置13から船舶100の現在座標P(n)を取得し、ステップをステップS320に移行させる。
ステップS320において、操船制御装置15は、事前に算出した目標座標Ptと取得した現在座標P(n)とから距離L(n)を算出し、ステップをステップS330に移行させる。
ステップS330において、操船制御装置15は、算出した距離L(n)が距離L1以上であるか否か判断する。
その結果、算出した距離L(n)が距離L1以上であると判定した場合、すなわち、現在座標P(n)が移動制御停止帯域Alに含まれていないと判定した場合、操船制御装置15はステップをステップS340に移行させる。
一方、算出した距離L(n)が距離L1以上でないと判定した場合、すなわち、現在座標P(n)が移動制御停止帯域Alに含まれていると判定した場合、操船制御装置15はステップをステップS470に移行させる。
ステップS340において、操船制御装置15は、算出した距離L(n)が距離L2未満であるか否か判断する。
その結果、算出した距離L(n)が距離L2未満であると判定した場合、すなわち、現在座標P(n)が緩衝帯域Brに含まれていると判定した場合、操船制御装置15はステップをステップS350に移行させる。
一方、算出した距離L(n)が距離L2未満でないと判定した場合、すなわち、現在座標P(n)が緩衝帯域Brに含まれていないと判定した場合、操船制御装置15はステップをステップS370に移行させる。
ステップS350において、操船制御装置15は、算出した距離L(n)が単位時間前に算出した距離L(n−1)よりも大きいか否か判断する。すなわち、操船制御装置15は、船舶100が目標座標Ptから離間する方向に移動しているか否か判断する。
その結果、算出した距離L(n)が単位時間前に算出した距離L(n−1)よりも大きいと判断した場合、すなわち、船舶100が目標座標Ptから離間する方向に移動していると判断した場合、ステップをステップS360に移行させる。
一方、算出した距離L(n)が単位時間前に算出した距離L(n−1)以下であると判断した場合、すなわち、船舶100が目標座標Ptから離間する方向に移動していないと判断した場合、ステップをステップS470に移行させる。
ステップS360において、操船制御装置15は、算出した距離L(n)が直前に移動制御実施帯域Clに含まれていたか否か判断する。
その結果、算出した距離L(n)が直前に移動制御実施帯域Clに含まれていたと判断した場合、ステップをステップS370に移行させる。
一方、算出した距離L(n)が直前に移動制御実施帯域Clに含まれていたと判断した場合、ステップをステップS470に移行させる。
ステップS370において、操船制御装置15は、移動制御を実施し、ステップをステップS310に移行させる。
ステップS470において、操船制御装置15は、移動制御を停止し、ステップをステップS310に移行させる。
このように構成することで、帯域を設定することで船舶100の行き脚、水流や風などの外乱による影響の有無を考慮して制御態様が変更される。これにより、船舶の慣性力や外乱の影響に対応した位置決め制御が実施され、水流や風の影響によって船舶100が不感帯の境界で保持されることなく目標方位At、目標座標Ptの近傍に到達することができる。なお、本実施形態において、緩衝帯域Brの角度範囲、緩衝帯域Blの距離範囲、回頭制御時の推力、移動制御時の推力を船舶100の船体の形状や挙動に応じて変更してもよい。例えば、GPS装置13やヘディングセンサ14のデータから回頭制御停止帯域Arまたは移動制御停止帯域Alの近傍で停止する傾向がある船舶の場合、緩衝帯域が小さく設定されるように構成してもよい。
以下では、図13と図14とを用いて、本発明に係る操船装置において、ポジショニング制御における回頭による移動方向のずれの回頭補正制御の態様について説明する。
ポジショニング制御における回頭による移動方向のずれとは、船舶100を移動制御と船舶100の回頭制御とを同時に行う場合、回頭制御により船舶100の移動制御の移動方向θ(n)にずれが生じることを言う。
初めに、図13を用いて、回頭による移動方向のずれの回頭補正制御が行われない場合の制御態様について説明する。本実施形態において、船舶100は、移動制御により移動方向θ(n)で現在座標P(n)から目標座標Ptまで移動されるとともに、回頭制御により船首を現在方位Az(n)から180度反転させた目標方位Atまで回頭される。
図13(a)に示すように、操船制御装置15は、現在座標P(n)を取得すると船舶100を移動制御により移動方向θ(n)として現在座標P(n)から現在座標P(n+1)に移動させるとともに、回頭制御により現在方位Az(n)から現在方位Az(n+1)まで回頭させる。この際、船舶100は、回頭制御の影響をうけて現在座標P(n)における移動方向θ(n)(図13(a)における黒塗り矢印参照)が目標座標Ptの方向からずれる(図13(a)における黒塗り破線矢印参照)。従って、船舶100は、移動制御により現在座標P(n)と目標座標Ptとを直線的につないだ方向からずれた方向に移動される。
さらに、操船制御装置15は、現在座標P(n+1)を取得すると船舶100を移動制御によりずれを補正した移動方向θ(n+1)として現在座標P(n+1)から現在座標P(n+2)に移動させるとともに、回頭制御により現在方位Az(n+1)から現在方位Az(n+2)まで回頭させる。この際、船舶100は、回頭制御の影響をうけて現在座標P(n+1)における移動方向θ(n+1)(図13(a)における黒塗り矢印参照)が目標座標Ptの方向からずれる(図13(a)における黒塗り破線矢印参照)。
この結果、図13(b)に示すように、操船制御装置15は、回頭制御の影響による移動方向θ(n)のずれによって回頭している方向に膨らみ、船舶100が現在座標P(n)と目標座標Ptとをつなぐ直線状の軌跡を描くように制御できない。
次に、図14を用いて、回頭による移動方向のずれの回頭補正制御が行われる場合の制御態様について説明する。
図14(a)に示すように、操船制御装置15は、現在座標P(n)を取得すると船舶100を移動制御により移動方向θ(n)として現在座標P(n)から現在座標P(n+1)に移動させるとともに、回頭制御により現在方位Az(n)から現在方位Az(n+1)まで回頭させる。この際、船舶100は、回頭制御の影響をうけて現在座標P(n)における移動方向θ(n)が目標座標Ptの方向からずれようとする(図13(a)における黒塗り破線矢印参照)。ここで、操船制御装置15は、回頭補正制御により船舶100が現在方位Az(n+1)に移動したときの現在方位Az(n+1)を考慮して船舶100を目標移動方向θt(n)に移動させる。
この結果、図14(b)に示すように、操船制御装置15は、回頭制御による移動方向θ(n)のずれの影響を補正することで、船舶100が現在座標P(n)と目標座標Ptとをつなぐ略直線状の軌跡を描くように制御することができる。
このように構成することで、回頭補正制御を適用することにより移動制御における移動方向θ(n)を回頭制御による影響を考慮した目標移動方向θt(n)に補正することで船舶100が現在座標P(n)から目標座標Ptまで略直線状の軌跡を描くように移動される。これにより、移動制御と回頭制御を同時に行っても移動と回頭とのために必要な領域を小さくすることができる。また、操船制御装置15は、船舶が目標座標を中心とする所定範囲内、または目標方位を中心とする所定方位内(角度内)に到達すると前述の不感帯制御を実施する。これにより、船舶100は、回頭補正制御の終了後において、目標座標を中心とする所定の範囲内、および目標方位を中心とする所定方位内(角度内)に留まることができる。
以下では、図15と図16とを用いて、本発明に係る操船装置において、ポジショニング制御でのジョイスティックレバー10を用いた目標座標Ptおよび目標方位Atの設定の態様ついて説明する。
図15に示すように、操船装置は、操船制御装置15におけるポジショニング制御において、目標座標Ptおよび目標方位Atの設定をジョイスティックレバー10とモニタ12に表示する船舶100を模した図形Dおよび図形Eよって行うように構成されている。操船制御装置15は、操船装置のモニタ12の中心部分に図形Dを船舶100の船首方向と一致するように表示し、船舶100の目標座標Ptおよび目標方位Atを図形Eで表示するように構成されている。
図15(a)に示すように、操船制御装置15は、ジョイスティックレバー10のポジショニングスイッチ10aからの信号を取得するとポジショニング制御を開始する。操船制御装置15は、ポジショニングスイッチ10aからの信号を取得すると、図形Dの位置と方位とを船舶100の現在座標P(n)と現在方位Az(n)として設定する。同時に、操船制御装置15は、図形Dと区別可能な図形E(本実施形態では、破線の船形図形)を図形Dと同じ位置に表示させる。
図15(b)に示すように、操船制御装置15は、ジョイスティックレバー10から取得した信号に基づいて目標座標Ptと目標方位Atとを算出する。操船制御装置15は、ジョイスティックレバー10の回転量から目標方位Atを算出し、ジョイスティックレバー10傾斜方向と傾斜量とから目標座標Ptを算出する。さらに、操船制御装置15は、目標座標Ptを現在座標P(n)からの距離L(n)と移動方向θ(n)とで表す目標極座標Po(n)として算出し、目標方位Atを現在方位Az(n)と現在方位Az(n)との差である回頭角度R(n)として算出する。そして、操船制御装置15は、目標極座標Po(n)と現在方位Az(n)を基準とする回頭角度Rとに基づいて図形Eを目標座標Ptに表示させる。
操船制御装置15は、ジョイスティックレバー10の移動スイッチ10bからの移動信号を取得すると前後進プロペラ4の推力、切換クラッチ3の切り換え状態および舵5、サイドスラスタ6の推力および回転方向について制御することで船舶100を目標座標Ptに向けて移動させ、目標方位Atに向けて回頭させる。この際、操船制御装置15は、前述の回頭による移動方向のずれの回頭補正制御を適用して船舶100を移動させる。また、操船制御装置15は、前述の不感帯制御を適用して船舶100が目標座標Ptおよび目標方位Atの所定の範囲内に収まるように移動制御と回頭制御とを実施する。合わせて、操船制御装置15は、不感帯制御を適用した船舶100が目標座標Ptおよび目標方位Atの所定の範囲内に留まるように制御する。
図15(c)に示すように、操船制御装置15は、船舶100の移動が開始されると現在座標P(n)を基準として目標座標Ptまでの距離L(n)と移動方向θ(n)に基づいて図形Eを移動させる。同様に、操船制御装置15は、現在方位Az(n)を基準として目標方位Atまでの回頭角度R(n)に基づいて図形Eを回頭させる。つまり、操船制御装置15は、図形Dを基準として図形Eを船舶100の移動および回頭に連動するように表示させる。これにより、図形Eは、船舶100が目標座標Ptおよび目標方位Atに近づくにつれて図形Dに近づいていくように表示される。なお、本実施形態において、目標座標Ptと目標方位Atとを図形Eを用いて表示したが、距離L(n)や回頭角度R(n)をモニタ12に表示させてもよい。
次に、本発明に係る操船装置7におけるジョイスティックレバー10を用いたポジショニング制御の態様について具体的に説明する。なお、本実施形態において、操船制御装置15は、適宜GPS装置13から現在座標P(n)を取得し、適宜ヘディングセンサ14から船舶100の船首の現在方位Az(n)を取得しているものとする。
図16に示すように、ステップS510において、操船制御装置15は、ジョイスティックレバー10のポジショニングスイッチ10aからポジショニング信号を取得すると、モニタ12の中央に船舶100の現在座標P(n)と現在方位Az(n)とを示す図形Dを表示し、図形Dに重複するようにして図形Dと区別できる態様の図形Eを表示し、ステップをステップS520に移行する。
ステップS520において、操船制御装置15は、ジョイスティックレバー10から傾斜方向および傾斜量についての信号を取得すると、ステップをステップS530に移行する。
ステップS530において、操船制御装置15は、船舶100の目標座標Ptと目標方位Atとを算出し、ステップをステップS540に移行する。
ステップS540において、操船制御装置15は、現在座標P(n)を基準として目標座標Ptまでの距離L(n)と移動方向θ(n)とを算出し、現在方位Az(n)を基準として目標方位Atまでの角度である回頭角度R(n)を算出し、ステップをステップS550に移行させる。
ステップS550において、操船制御装置15は、算出した距離L(n)と移動方向θ(n)と回頭角度R(n)とに基づいた位置に図形Eを表示し、ステップをステップS560に移行させる。
ステップS560において、操船制御装置15は、ジョイスティックレバー10の移動スイッチ10bから移動信号を取得すると、不感帯制御と回頭補正制御とを適用して船舶100の回頭制御と移動制御とを開始し、ステップをステップS570に移動する。
ステップS570において、操船制御装置15は、モニタ12に表示している図形Dを基準として単位時間後の距離L(n)と移動方向θ(n)と回頭角度R(n)に基づいて図形Eを移動させ、ステップをステップS580に移行させる。
ステップS580において、操船制御装置15は、船舶100の距離L(n)が不感帯制御を考慮した目標座標Ptの所定範囲内である距離L1未満であり、かつ船舶100の回頭角度R(n)が不感帯制御を考慮した目標方位Atの所定範囲内である|角度θ1|未満であるか否か判断する。
その結果、船舶100の距離L(n)が不感帯制御を考慮した目標座標Ptの所定範囲内である距離L1未満であり、かつ船舶100の回頭角度R(n)が不感帯制御を考慮した目標方位Atの所定範囲内である|角度θ1|未満であると判断した場合、ステップをステップS590に移行させる。
一方、船舶100の距離L(n)が不感帯制御を考慮した目標座標Ptの所定範囲内である距離L1未満でない、または船舶100の回頭角度R(n)が不感帯制御を考慮した目標方位Atの所定範囲内である|角度θ1|未満でないと判断した場合、ステップをステップS540に移行させる。
ステップS590において、操船制御装置15は、現在座標P(n)と現在方位Az(n)とを維持し、ステップを終了させる。
以上の如く構成することで、船舶100の現在座標P(n)と現在方位Az(n)とを基準として船舶100の目標座標Ptと目標方位Atとがジョイスティックレバー10の操作で直感的に設定される。これにより、操縦者に船舶100の現在位置と目標位置との位置関係が的確に認識されるので船舶100のポジショニング制御を容易に行うことができる。
7 操船装置
10 ジョイスティックレバー
13 GPS装置
14 方位センサ
Pt 目標座標
At 目標方位
P(n) 現在座標
Az(n) 現在方位
100 船舶

Claims (3)

  1. GPS装置の信号と方位センサの信号とに基づいて、船舶を目標座標に移動させる移動制御を行い、船舶を目標方位に回頭させる回頭制御を行う操船装置において、
    船舶を目標移動方向に移動させるとともに船舶を目標方位に回頭させる場合、現在座標と現在方位とから船舶を回頭させたときの単位時間後の現在座標および現在方位と船舶を回頭させないときの単位時間後の現在座標および現在方位とを算出し、回頭させたときの現在座標および現在方位と回頭させないときの現在座標および現在方位との差に基づいて船舶を移動させる目標移動方向を補正する操船装置。
  2. 前記GPS装置の信号から算出した現在座標と前記目標座標との距離を基準として、目標位置を含む移動制御停止帯域と、移動制御停止帯域に隣接している緩衝帯域と、緩衝帯域に隣接している移動制御実施帯域と、が設定され、
    移動制御停止帯域において、移動制御のための船舶の推進装置による推力の発生を停止し、
    移動制御実施帯域において、移動制御のための船舶の推進装置による推力の発生を実施し、
    緩衝帯域において、移動制御実施帯域から緩衝帯域に移動してきた後に緩衝帯域内に留まっており、かつ目標位置から離間する方向に移動している場合にかぎり移動制御のため船舶の推進装置によって推力を発生させる請求項1に記載の操船装置。
  3. 前記方位センサの信号から算出した現在方位と前記目標方位との角度差を基準として、目標方位を含む回頭制御停止帯域と、回頭制御停止帯域に隣接している緩衝帯域と、緩衝帯域に隣接している回頭制御実施帯域と、が設定され、
    回頭制御停止帯域において、回頭制御のための船舶の推進装置による推力の発生を停止し、
    回頭制御実施帯域において、回頭制御のための船舶の推進装置による推力の発生を実施し、
    緩衝帯域において、回頭制御実施帯域から緩衝帯域に回頭してきた後に緩衝帯域内に留まっており、かつ目標方位から離間する方向に回頭している場合にかぎり回頭制御のため船舶の推進装置によって推力を発生させる請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の操船装置。
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