JP2016083740A - 電子機器、制御システム、制御方法、および制御プログラム - Google Patents

電子機器、制御システム、制御方法、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】他の機器の状態を変更する際に、周囲の人に与える不快感を減らすことができる。
【解決手段】電子機器の一例であるロボット100Aは、制御対象の機器の一例であるエアコン101の状態を変更する前に、当該状態を変更することに対する了承をロボット100Aの周囲にいる人物から得て、当該了承を得たことに基づいてエアコン101の状態を変更する。
【選択図】図2

Description

本開示は、電子機器の制御に関し、特に、メッセージを発話する電子機器の制御に関する。
ホームネットワーク、クラウドコンピューティングなどのネット環境の普及に加え、電子機器自体がネット接続・連携機能を有するIoT(Internet of things)、M2M(Machine to Machine)の世界が拡がりつつある。また、機器同士がネットワーク介して連携して動作したり、リモートから機器をコントロール(遠隔操作)する技術なども拡がりつつある。さらに、近年では、周囲の人とコミュニケーションを取ったり、遠隔操作を行なったりすることが可能なロボットが普及している。たとえば、特許文献1は、コミュニケーションの準備ができていない利用者に対して不快感を与えないことを目的とするロボットを開示している。特許文献2は、広域ネットワークを利用して遠隔操作することが可能なロボットを開示している。特許文献3は、オペレータがロボットを遠隔操作することによりユーザにガイダンスを行なうことが可能なロボットを開示している。
特開2013−193149号公報 特開2002−254373号公報 特開2013−875号公報
ところで、近年では、特許文献1〜3に開示されるようなロボット自体の制御に関するものではなく、ロボットを介して周囲の様々な機器を制御するための技術が開発されている。当該ロボットは、エアコンディショナー(以下、「エアコン」ともいう。)などの周囲の他の機器に指示を送ることにより、設定温度などの状態を変更する。このとき、ロボットが他の機器の状態を急に変えることにより、周囲の人を驚かせてしまうことがある。その結果、ロボットは、周囲の人に不快感を与える。そのため、他の機器の状態を変更する際に、周囲にいる人に不快感を与えないロボットなどの電子機器が望まれている。
本開示は上述のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、他の機器の状態を変更する際に、周囲の人に与える不快感を減らすことが可能な電子機器を提供することである。他の局面における目的は、他の機器の状態を変更する際に、周囲の人に与える不快感を減らすことが可能な制御システムを提供することである。さらに他の局面における目的は、他の機器の状態を変更する際に、周囲の人に与える不快感を減らすことが可能な電子機器の制御方法を提供することである。さらに他の局面における目的は、他の機器の状態を変更する際に、周囲の人に与える不快感を減らすことが可能な電子機器の制御プログラムを提供することである。
一実施の形態に従うと、電子機器は、当該電子機器とは異なる第1機器の状態を変更する前に、当該状態を変更することに対する了承を電子機器の周囲にいる第1人物から得て、当該了承を得たことに基づいて第1機器の状態を変更する。
好ましくは、電子機器は、第1機器の状態を変更するための指示を、第1機器とは異なる第2機器から受け付ける。
好ましくは、電子機器は、指示を受け付けたことに基づいて、了承を得るためのメッセージを発話する。
好ましくは、メッセージには、指示を入力した人物の名前および指示の内容の少なくとも一方が含まれる。
好ましくは、電子機器は、スピーカと、指示を第2機器から受信するための受信部と、指示を受け付けたことに基づいて、メッセージをスピーカに発話させるための音声制御部とを備える。
好ましくは、音声制御部は、第2機器に対して指示を入力した第2人物の声質に合わせてメッセージをスピーカから発話させる。
好ましくは、電子機器は、対話機能を有し、第1人物と対話することにより了承を得る。
好ましくは、電子機器は、了承を得た場合に、当該了承を得たことを示す情報を第2機器に送信する。
好ましくは、電子機器は、状態を変更することに対して了承を得られなかった場合に、了承を得られなかったことを示す情報を第2機器に送信する。
好ましくは、電子機器は、自走可能なロボットである。ロボットは、指示を受け付けたことに基づいて、自走しながら第1人物を探索する。
好ましくは、ロボットは、第1人物を探索した結果、当該第1人物を検出できなかった場合には、了承を得ることなしに第1機器の状態を変更し、第1機器の状態を変更した後に第1人物を検出した場合には、第1機器の状態を変更したことを示すメッセージを発話する。
好ましくは、電子機器は、表示部と、第2機器から指示を受け付けたことに基づいて、第2機器に対して指示を入力した第2人物を表わす画像を表示部に表示させるための表示制御部とをさらに備える。
他の実施の形態に従うと、電子機器は、電子機器の状態を変更する前に、当該状態を変更することに対する了承を当該電子機器の周囲にいる人物から得て、当該了承を得たことに基づいて状態を変更する。
さらに他の実施の形態に従うと、電子機器の制御システムは、電子機器とは異なる機器の状態を変更する前に、当該状態を変更することに対する了承を電子機器の周囲にいる人物から得て、当該了承を得たことに基づいて機器の状態を変更させる。
さらに他の実施の形態に従うと、電子機器の制御方法は、電子機器とは異なる機器の状態を変更する前に、当該状態を変更することに対する了承を電子機器の周囲にいる人物から得て、当該了承を得たことに基づいて機器の状態を変更させる。
さらに他の実施の形態に従うと、コンピュータの制御プログラムは、当該コンピュータとは異なる機器の状態を変更する前に、当該状態を変更することに対する了承をコンピュータの周囲にいる人物から得て、当該了承を得たことに基づいて機器の状態を変更させる処理をコンピュータに実行させる。
ある局面において、電子機器は、他の機器の状態を変更する際に、周囲の人に与える不快感を減らすことができる。他の局面において、電子機器は、自身状態を変更する際に、周囲の人に与える不快感を減らすことができる。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
制御システムが制御する機器の一例を示した図である。 第1の実施の形態に従うロボットの動作を概略的に示した概念図である。 変形例に従うロボットの動作を概略的に示した概念図である。 第1の実施の形態に従うロボットの機能構成を示すブロック図である。 スマートフォンとロボットとエアコンとの間のデータの流れを時系列に示したシーケンス図である。 第1の実施の形態に従うロボットが実行する処理を表わすフローチャートである。 第1の実施の形態に従うロボットの主要なハードウェア構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に従うロボットの動作を概略的に示した概念図である。 第2の実施の形態に従うロボットの機能構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に従うロボットが実行する処理を表わすフローチャートである。 第3の実施の形態に従うロボットの動作を概略的に示した概念図である。 第3の実施の形態に従うロボットの機能構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態に従うロボットが実行する処理を表わすフローチャートである。 第4の実施の形態に従うロボットの動作を概略的に示した概念図である。 第4の実施の形態に従うロボットの機能構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態に従うロボットが実行する処理を表わすフローチャートである。 第5の実施の形態に従う電子機器の動作を概略的に示した概念図である。 第6の実施の形態に従うロボットを含む制御システムの構成を示した図である。 制御システムが実行する処理を表わすフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。また、以下で説明される各実施の形態は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
<システム構成>
図1を参照して、制御システム200のシステム構成について説明する。図1は、制御システム200が制御する機器の一例を示した図である。
制御システム200は、制御装置としてのロボット100Aを含む。図1には、ロボット100Aが制御する機器(以下、「制御対象機器」ともいう。)の一例として、エアコン101と、照明器具102と、テレビ103と、空気清浄機104と、電子レンジ105と、冷蔵庫106と、洗濯機107と、電動式窓108と、車庫の電動式シャッタ109と、レコーダ110と、掃除機111と、電動式玄関ドア112とが示されている。ロボット100Aは、たとえば、ネットワーク通信、赤外線通信、Wifi(Wireless Fidelity)(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)などの通信手段を用いて制御対象機器を制御する。
ロボット100Aは、後述の「第1の実施の形態」において説明するように操作機器から指示を受けて、当該指示に応じた制御を各制御対象機器に対して行なう。すなわち、操作者は、操作機器を操作することにより、ロボット100Aを介して各制御対象機器を遠隔操作することができる。
これにより、操作者は、宅内にいる要介護者や子供などのために各制御対象機器を適宜遠隔操作することができる。一例として、操作者は、エアコン101、照明器具102、空気清浄機104、電動式窓108、掃除機111などを遠隔操作することにより、部屋の環境を最適に保つことができる。また、操作者は、テレビ103、レコーダ110を遠隔操作することにより、宅内にいる子供のために子供向けの番組を表示させることができる。また、操作者は、電動式玄関ドア112を遠隔操作することにより、家族が帰宅したときに電動式玄関ドア112を開けたり、要介護者や介護者が宅内にいる場合には電動式玄関ドア112を閉めたりすることができる。
なお、以下では、ロボット100Aの制御対象機器の一例としてエアコン101について説明を行なうが、制御対象機器は、エアコン101に限定されない。たとえば、制御対象機器は、照明器具102、テレビ103、空気清浄機104、電子レンジ105、冷蔵庫106、洗濯機107、電動式窓108、車庫の電動式シャッタ109、レコーダ110、掃除機111と、電動式玄関ドア112などの家電や、商業用の機器、その他の遠隔操作を行なうことが可能な機器なども含み得る。
また、以下では、ロボット100A(後述のロボット100B〜100F)が各制御対象機器を制御する例に挙げて説明を行なうが、その他の電子機器が各制御対象機器を制御してもよい。たとえば、当該電子機器は、スマートフォン、タブレット端末、パソコン、サーバなどの制御装置や、その他の対話機能を有する電子機器なども含み得る。
<第1の実施の形態>
図2を参照して、第1の実施の形態に従うロボット100Aの概要について説明する。図2は、ロボット100Aの動作を概略的に示した概念図である。
第1の実施の形態に従うロボット100Aは、エアコン101(第1機器)の状態を変更する前に、当該状態を変更することに対する了承を周囲にいる人物(第1人物)から得て、当該了承を得たことに基づいてエアコン101の状態を変更する。ここでいう状態とは、エアコン101の動作に関する状態のことをいう。
たとえば、図2に示されるように、ロボット100Aが予約された時刻にエアコン101の動作を開始させる場合には、ロボット100Aは、現在時刻が予約時刻になったことに基づいて、エアコン101の状態を変更することに対する確認を(以下、「状態変更確認」ともいう。)を人物80に取る。図2に示される例では、ロボット100Aは、状態変更確認のメッセージとして「エアコンをONしてもよろしいですか?」を発話する(図2の順序(1)参照)。ロボット100Aは、状態変更確認に対して人物80から了承を得ると(図2の順序(2)参照)、エアコン101の状態を変更する(図2の順序(3)参照)。図2の例では、ロボット100Aは、エアコン101の動作を開始させる。
このように、ロボット100Aは、エアコン101の状態を変更する前に周囲にいる人物80から了承を得る。これにより、人物80は、エアコン101の状態が急に変更されたことにより驚くことが無くなる。その結果、ロボット100Aは、エアコン101の状態を変更する際に周囲の人物に与える不快感を減らすことができる。
好ましくは、ロボット100Aは、対話可能なロボットであり、人物80と対話することによりエアコン101の状態変更確認に対する了承を得る。たとえば、ロボット100Aは、状態変更確認のメッセージを発話した後に、了承を示す所定の音声を受け付けた場合に、状態変更確認に対する了承を得る。これにより、人物80は、ロボット100Aを直接操作することなく、状態変更確認に対して了承することができる。
なお、本例では、ロボット100が、予約時刻に基づいて状態変更確認を取る例について説明を行なったが、ロボット100Aは、自身のセンサ情報(たとえば、温度、湿度、ほこり、匂いなど)に基づいて、状態変更確認を取ってもよい。あるいは、ロボット100Aは、他の機器のセンサ情報に連動して状態変更確認を取ってもよい。
(変形例)
図3を参照して、ロボット100Aの変形例について説明する。図3は、変形例に従うロボット100Aの動作を概略的に示した概念図である。
変形例に従うロボット100Aは、エアコン101の状態を変更するための指示(以下、「状態変更指示」ともいう。)を、エアコン101とは異なる操作機器(第2機器)から受け付ける。これにより、操作機器の操作者は、エアコン101などの家電をロボット100Aを介して遠隔操作できるようになる。
その結果、宅外にいる家族は、宅内にいる要介護者や留守番をしている子供の代わりに宅内の家電を管理することが可能になる。他にも、宅外にいる掃除業者は、宅内の掃除機などの家電を管理することが可能になる。他にも、介護業者は、要介護者の代わりに空調管理を行なう家電などを管理することが可能になる。また、宅内の環境を快適に保つ新しい付加価値サービスを提供することも可能になる。
エアコン101を遠隔操作するための操作機器は、たとえば、スマートフォン、タブレット端末、パソコン、ロボットなどを含む。以下では、操作機器の一例であるスマートフォン50を挙げてロボット100Aの動作について説明する。
図3に示されるように、スマートフォン50は、家70の外(すなわち、宅外)にいる人物90からエアコン101の状態変更指示を受け付ける。図3の例においては、人物90は、エアコン101の動作を開始させるための状態変更指示をスマートフォン50に入力している。スマートフォン50は、人物90から状態変更指示を受け付けると、状態変更指示をロボット100Aに送信する(図3の順序(1)参照)。ロボット100Aは、当該状態変更指示を受け付けたことに基づいて、状態変更確認のメッセージを発話する(図3の順序(2)参照)。ロボット100Aは、状態変更確認に対して宅内にいる人物80から了承を得ると(図3の順序(3)参照)、エアコン101の状態を変更する(図3の順序(4)参照)。図3の例においては、ロボット100Aは、エアコン101の動作を開始させる。
このように、ロボット100Aは、宅外の人物90からの状態変更指示に対する了承を宅内の人物80から得る。宅内の人物80は、エアコン101の状態が急に変わることにより驚くことが無くなる。
好ましくは、状態変更確認のメッセージには、状態変更指示を入力した人物の名前および状態変更指示の内容(たとえば、サービス名など)の少なくとも一方が含まれる。これにより、宅内の人物は、状態変更指示を出した人物名や状態変更指示の内容を把握することができる。特に、近年では、ウイルス感染や機器のハッキングなどの脅威が拡がっているため、宅内の人物は、状態変更指示を出した人物名や状態変更指示の内容を把握することにより安心感を得ることができる。
なお、上述では、人物80が宅内にいて、人物90が宅外にいる例について説明を行なったが、人物80,90は、いずれの場所にいてもよい。たとえば、人物80,90は、同じ建物内にいてもよいし、同じ家の異なる部屋にいてもよい。あるいは、人物80,90は、それぞれ異なる家にいてもよい。すなわち、子世帯(たとえば、人物90)が、離れた家に住んでいる高齢者の親世帯(たとえば、人物90)を見守ることも想定され得る。
以下では、人物80,90を明確に区別するために、人物80を「宅内の人物80」ともいい、人物90を「宅外の人物90」ともいう。
[機能構成]
図4を参照して、第1の実施の形態に従うロボット100Aの機能について説明する。図4は、ロボット100Aの機能構成を示すブロック図である。図4に示されるように、ロボット100Aの後述のCPU2は、受信部210と、音声制御部220と、受付部230と、送信部240とを含む。
受信部210は、上述のエアコン101(図3参照)の状態を変更するための指示(すなわち、状態変更指示)をスマートフォン50(図3参照)から受信する。当該状態変更指示は、エアコン101の設定温度を変更すること、エアコン101の動作を開始させること、または、エアコン101の動作を停止させることなどを含む。受信部210は、受信した状態変更指示を音声制御部220に出力する。
音声制御部220は、状態変更指示を受け付けたことに基づいて、状態変更確認を示すメッセージを後述のスピーカ4から発話させる。たとえば、当該メッセージには、遠隔操作を行なう機器の名称や、遠隔操作の内容などが含まれる。これにより、宅内の人物80は、宅外の人物90が行なった遠隔操作の内容を容易に理解できるようになる。
好ましくは、音声制御部220は、スマートフォン50に対して状態変更指示を入力した宅外の人物90(図3参照)の声質に合わせて状態変更確認のメッセージをスピーカ4から発話させる。このとき、音声制御部220は、宅外の人物90から発せられた音声をそのまま発話させてもよいし、宅外の人物90の音声とキャラクターの音声とを合成した音声を発話してもよい。これにより、宅内の人物80は、宅外の人物90の声質で発話するロボット100Aと対話することができる。また、宅内の人物80は、ロボット100Aを介して宅外の人物90と対話できるので、ロボット100Aは、宅内の人物80と宅外の人物90との間のコミュニケーション手段としても機能する。
受付部230は、状態変更確認に対する了承をロボット100Aの周囲にいる人物(たとえば、図3の宅内の人物80)から得る。一例として、受付部230は、状態変更確認のメッセージが発せられてから一定時間内に了承を示す所定の音声を検出した場合に、状態変更確認に対する了承を得る。より具体的には、受付部230は、後述のマイク5によってマイク5の周囲の音を集めて得られた音声データと、了承を示す所定の音声データとの間の類似度が所定値よりも大きい場合に、状態変更確認に対する状態変更の了承を得る。
なお、状態変更確認に対する了承を得るための手段は、他の方法で実現されてもよい。たとえば、受付部230は、状態変更確認のメッセージが発せられてから一定時間内に了承を示す所定のジェスチャーを認識したことに基づいて、状態変更確認に対する了承を得てもよい。当該ジェスチャーは、たとえば、宅内の人物がロボット100Aに向けて指または腕で丸を作ること、頷くことなどを含む。当該ジェスチャーがなされたか否かは、後述のカメラ6からの画像に基づいて判断される。
他にも、受付部230は、状態変更確認のメッセージが発せられてから一定時間内に、所定のユーザ操作を受け付けたことに基づいて、状態変更確認に対する了承を得てもよい。当該ユーザ操作は、たとえば、ロボット100Aのタッチパネルをタッチすること、ロボット100Aのボタンの押下することなどを含む。
送信部240は、状態変更確認に対する了承を得たことに基づいて、状態変更指示をエアコン101に送信する。その結果、エアコン101は、自身の状態を変更する。なお、宅内の人物がエアコン101の状態を変更することに対して不承を示した場合には、送信部240は、状態変更指示をエアコン101に送信しない。その結果、エアコン101の状態は変更されない。
[データフロー]
図5を参照して、スマートフォン50と、ロボット100Aと、エアコン101との間のデータの流れについて説明する。図5は、スマートフォン50と、ロボット100Aと、エアコン101との間のデータの流れを時系列に示したシーケンス図である。
シーケンスSQ100において、スマートフォン50は、操作者(たとえば、宅外の人物90)からエアコン101の状態変更指示を受け付けたことに基づいて、当該状態変更指示をロボット100Aに送信する。
シーケンスSQ102において、ロボット100Aは、スマートフォン50から状態変更指示を受信すると、状態変更確認のメッセージを発話する。シーケンスSQ104において、ロボット100Aは、状態変更確認に対する了承を得る。
シーケンスSQ106において、ロボット100Aは、状態変更指示をエアコン101に送信する。シーケンスSQ108において、エアコン101は、ロボット100Aから状態変更指示を受け付けたことに基づいて、当該状態変更指示に応じた状態の変更を実行する。
なお、図5では、操作機器の一例としてスマートフォン50が例示されているが、上述したように、操作機器は、ロボット、家電などであってもよい。この場合、操作者は、ロボットや家電に対して、たとえば「おじいちゃんの家のエアコンの温度を下げて」といったメッセージを状態変更指示として入力する。これにより、操作機器としてのロボットや家電は、メッセージとしての状態変更指示をロボット100Aに送信する。
[制御構造]
図6を参照して、第1の実施の形態に従うロボット100Aの制御構造について説明する。図6は、ロボット100Aが実行する処理を表わすフローチャートである。図6の処理は、ロボット100Aの後述のCPU2がプログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子、その他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS100において、CPU2は、上述の受信部210(図4参照)として、エアコン101(図3参照)の状態を変更するための指示(すなわち、状態変更指示)をスマートフォン50(図3参照)から受信する。
ステップS110において、CPU2は、上述の音声制御部220(図4参照)として、状態変更指示を受け付けたことに基づいて、状態変更確認に対する了承を得るためのメッセージを後述のスピーカ4から発話させる。
ステップS120において、CPU2は、上述の受付部230(図4参照)として、状態変更確認に対する了承をロボット100Aの周囲にいる人物から得たか否かを判断する。CPU2は、状態変更確認に対する了承を得たと判断した場合に(ステップS120においてYES)、制御をステップS130に切り替える。そうでない場合には(ステップS120においてNO)、CPU2は、本実施の形態に従う処理を終了する。
ステップS130において、CPU2は、上述の送信部240(図4参照)として、状態変更確認に対する了承を得たことに基づいて、状態変更指示をエアコン101に送信する。これにより、ロボット100Aは、エアコン101の状態を変更する。
[ハードウェア構成]
図7を参照して、第1の実施の形態に従うロボット100Aのハードウェア構成の一例について説明する。図7は、ロボット100Aの主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
図7に示されるように、ロボット100Aは、ROM(Read Only Memory)1と、CPU(Central Processing Unit)2と、RAM(Random Access Memory)3と、スピーカ4と、マイク5と、カメラ6と、ディスプレイ8と、駆動輪9と、ネットワークインタフェース(I/F)10と、記憶装置20とを含む。
ROM1は、オペレーティングシステム(OS:Operating System)、ロボット100Aで実行される制御プログラムなどを格納する。CPU2は、オペレーティングシステムやロボット100Aの制御プログラムなどの各種プログラムを実行することで、ロボット100Aの動作を制御する。RAM3は、ワーキングメモリとして機能し、プログラムの実行に必要な各種データを一時的に格納する。
スピーカ4は、上述の音声制御部220(図4参照)によって出力されるメッセージを音声として出力する。スピーカ4は、特定の人物に向けて音声を出力することが可能な指向性スピーカであってもよいし、無指向性のスピーカであってもよい。
マイク5は、たとえば、状態変更確認に対する了承を示す音声を周囲から集める。マイク5は、ロボット100Aの周囲から集めた音声を音声信号(電気信号)に変換し、当該音声信号をCPU2に出力する。
カメラ6は、レンズと、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などの撮像素子とを含む。カメラ6は、ロボット100Aの周囲の被写体を撮像し、当該被写体を表わした画像を生成する。カメラ6は、生成した画像をCPU2に出力する。
ディスプレイ8は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、またはその他の表示機器などを含む。ディスプレイ8は、後述の「第4の実施の形態」で説明するように、状態変更指示を入力した人物(たとえば、宅外の人物90)の画像を表示する。また、ディスプレイ8は、状態変更指示の内容を文字で表示してもよい。さらに、ディスプレイ8は、タッチセンサ(図示しない)と組み合わされてタッチパネルとして構成されてもよい。タッチパネルは、状態変更確認に対する了承を得るための画面などを表示する。
駆動輪9は、ロボット100Aの移動手段の一例である。ロボット100Aは、駆動輪9の方向や回転速度を制御することにより自走可能に構成される。なお、ロボット100Aの移動は、歩行により実現されてもよい。この場合、ロボット100Aには、駆動輪9の代わりに複数の足が設けられる。あるいは、ロボット100Aの移動は、飛行により実現されてもよい。この場合、ロボット100Aには、駆動輪9の代わりにプロペラが設けられる。
ネットワークインタフェース(I/F)10は、アンテナ10Aを介して、他の通信機器との間でデータを送受信する。他の通信機器は、たとえば、スマートフォン50などの操作機器、エアコン101などの制御対象機器、後述するサーバ150、その他の通信機能を有する装置などを含む。ロボット100Aは、アンテナ10Aを介して、本実施の形態に従う各種の処理を実現するためのプログラムをダウンロードできるように構成されてもよい。
記憶装置20は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。一例として、記憶装置20は、本実施の形態に従う各種の処理を実現するためのプログラムを格納する。
また、本実施の形態に従う各種の処理を実現するためのプログラムは、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、任意のプログラムと協働して本実施の形態に従う処理が実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従うロボット100Aの趣旨を逸脱するものではない。さらに、本実施の形態に従うプログラムによって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、ロボット100Aと後述のサーバ150とが協働して、本実施の形態に従う処理を実現するようにしてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバが本実施の形態に従う処理を実現する、所謂クラウドサービスの形態でロボット100Aが構成されてもよい。
[小括]
以上のようにして、本実施の形態に従うロボット100Aは、エアコン101などの宅内の家電が遠隔操作されたときには、家電の状態を変更する前に宅内の人物80から了承を得る。これにより、宅内の人物80は、家電の状態が急に変わることにより驚くことが無くなる。その結果、ロボット100Aは、宅内の人物80に与える不快感を減らすことができる。
<第2の実施の形態>
[概要]
図8を参照して、第2の実施の形態に従うロボット100Bについて説明する。図8は、第2の実施の形態に従うロボット100Bの動作を概略的に示した概念図である。
第2の実施の形態に従うロボット100Bは、状態変更確認に対する宅内の人物80の返答を宅外の人物90にフィードバックする点で第1の実施の形態に従うロボット100Aと異なる。ロボット100Bのハードウェア構成などその他の点については第1の実施の形態に従うロボット100Aと同じであるので、それらの説明は繰り返さない。
図8に示されるように、スマートフォン50は、宅外の人物90からエアコン101の状態変更指示を受け付ける。図8の例においては、人物90は、エアコン101の動作を開始させるための状態変更指示をスマートフォン50に入力している。スマートフォン50は、状態変更指示を受け付けると、当該状態変更指示をロボット100Bに送信する(図8の順序(1)参照)。
ロボット100Bは、当該状態変更指示を受け付けたことに基づいて、エアコン101の状態を変更することに対する確認を取るためのメッセージを発話する(図8の順序(2)参照)。ロボット100Bは、状態変更確認に対して宅内にいる人物80から了承を得ると(図8の順序(3)参照)、エアコン101の状態を変更する(図8の順序(4)参照)。図8の例においては、ロボット100Bは、エアコン101の動作を開始させる。その後、ロボット100Bは、宅内の人物80から了承を得たことを示す情報をスマートフォン50に送信する。
このように、本実施の形態に従うロボット100Bは、状態変更確認に対する了承を宅内の人物80から得た場合に、当該了承を示す情報をスマートフォン50に送信する。その結果、宅外の人物90は、宅内の人物80がロボット100Bの状態確認メッセージに応答したことを確認でき、子供や要介護者などの宅内の人物80が危険な状態ではないことを把握することができる。これにより、人物90は、宅内の人物80を外部から見守ることができる。
一方で、ロボット100Bは、エアコン101の状態変更に対して了承を得られなかった場合に、当該了承を得られなかったことを示す情報をスマートフォン50に送信する。これによっても、宅外の人物90は、宅内の人物80がロボット100Bの状態確認メッセージに応答したことを確認でき、子供や要介護者などの宅内の人物80が危険な状態ではないことを把握することができる。
なお、ロボット100Bは、状態変更確認のメッセージを発話してから一定時間内に応答を受け付けなかった場合に、応答が無かったことを示す情報をスマートフォン50に送信するように構成されてもよい。これにより、宅外の人物90は、要介護者などの宅内の人物80が意識を失っているなど危険な状態にあることを逸早く察知できる。このように宅外の家族は、宅内の家電を遠隔操作するだけでなく、宅内の家族の様子を確認でき、安心感を得ることができる。
[機能構成]
図9を参照して、第2の実施の形態に従うロボット100Bの機能について説明する。図9は、ロボット100Bの機能構成を示すブロック図である。図9に示されるように、ロボット100BのCPU2(図7参照)は、受信部210と、音声制御部220と、受付部230と、送信部240とを含む。送信部240は、第1送信部240Aと、第2送信部240Bとを含む。受信部210および音声制御部220については、図4で説明した通りであるので説明を繰り返さない。
受付部230は、状態変更確認に対する了承をロボット100Bの周囲にいる人物(たとえば、図8の宅内の人物80)から得る。了承を得る方法は、上述の通りであるので説明を繰り返さない。
あるいは、受付部230は、ロボット100Bの周囲にいる人物が状態変更確認に対して了承しなかったこと(以下、「不承」ともいう。)を受け付ける。一例として、受付部230は、状態変更確認のメッセージが発せられてから一定時間内に、不承を示す所定の音声を検出した場合に、不承を受け付ける。より具体的には、受付部230は、上述のマイク5(図7参照)によって周囲の音を集めて得られた音声データと、不承を示す所定の音声データとの間の類似度が所定値よりも大きい場合に、状態変更指示に対して不承を受け付ける。
なお、状態変更確認に対する不承を受け付けるための手段は、他の方法で実現されてもよい。たとえば、受付部230は、状態変更確認のメッセージが発せられてから一定時間内に、不承を示す所定のジェスチャーを認識したことに基づいて、状態変更確認に対する不承を受け付けてもよい。当該ジェスチャーは、たとえば、宅内の人物がロボット100Bに向けて指または腕で罰を作ること、頭を横降りすることなどを含む。当該ジェスチャーがなされたか否かは、上述のカメラ6(図7参照)からの画像に基づいて判断される。
他にも、受付部230は、状態変更確認のメッセージが発せられてから一定時間内に、不承を示す所定のユーザ操作を受け付けたことに基づいて、状態変更確認に対する不承を受け付けてもよい。当該ユーザ操作は、たとえば、ロボット100Bのタッチパネルをタッチすること、ロボット100Bのボタンの押下することなどを含む。
第1送信部240Aは、状態変更確認に対する了承を得たことに基づいて、状態変更指示をエアコン101に送信する。その結果、エアコン101は、状態変更指示に応じて自身の状態を変更する。なお、第1送信部240Aは、状態変更確認に対する不承を受け付けた場合には、送信部240は、状態変更指示をエアコン101に送信しない。その結果、エアコン101の状態は変更されない。
第2送信部240Bは、宅内の人物が状態変更確認に対して了承を示したのか、あるいは不承を示したのかを表わす情報をスマートフォン50(図8参照)に送信する。これにより、上述の宅外の人物90は、状態変更指示に対する宅内の人物の応答を受けることができる。
[制御構造]
図10を参照して、第2の実施の形態に従うロボット100Bの制御構造について説明する。図10は、ロボット100Bが実行する処理を表わすフローチャートである。図10の処理は、ロボット100BのCPU2(図7参照)がプログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子、その他のハードウェアによって実行されてもよい。なお、図10のステップS100,S110,S130の処理は、図6に示される処理と同じであるので説明を繰り返さない。
ステップS120において、CPU2は、上述の受付部230(図9参照)として、状態変更確認に対する了承をロボット100Bの周囲にいる人物から得たか否かを判断する。CPU2は、状態変更確認に対する了承を得たと判断した場合に(ステップS120においてYES)、制御をステップS210に切り替える。そうでない場合には(ステップS120においてNO)、CPU2は、制御をステップS220に切り替える。
ステップS210において、CPU2は、上述の第2送信部240B(図9参照)として、エアコン101の状態変更が了承されたことを示す情報をスマートフォン50(図8参照)に送信する。ステップS220において、CPU2は、第2送信部240Bとして、エアコン101の状態変更が不承されたことを示す情報をスマートフォン50に送信する。
[小括]
以上のようにして、本実施の形態に従うロボット100Bは、状態変更指示に対する宅内の人物80の応答を宅外の人物90にフィードバックする。その結果、宅外の人物90は、宅内の人物80がロボット100Bの状態確認メッセージに応答したことを確認でき、要介護者などの宅内の人物80が危険な状態にないことを把握することができる。これにより、宅外の人物90は、要介護者などの宅内の人物を見守ることができる。
<第3の実施の形態>
[概要]
図11を参照して、第3の実施の形態に従うロボット100Cについて説明する。第3の実施の形態に従うロボット100Cは、宅外の人物90から状態変更指示を受け付けたことに基づいて自走しながら宅内の人物を探索する点で第1の実施の形態に従うロボット100Aと異なる。ロボット100Cのハードウェア構成などその他の点については第1の実施の形態に従うロボット100Aと同じであるので、それらの説明は繰り返さない。
図11は、第3の実施の形態に従うロボット100Cの動作を概略的に示した概念図である。図11に示されるように、スマートフォン50は、宅外の人物90からエアコン101の状態変更指示を受け付ける。図11の例においては、人物90は、エアコン101の動作を開始させるための状態変更指示をスマートフォン50に入力している。スマートフォン50は、状態変更指示を受け付けると、当該状態変更指示をロボット100Cに送信する(図11の順序(1)参照)。
ロボット100Cは、当該状態変更指示を受け付けたことに基づいて、自走しながら周囲の人物(たとえば、人物80)を探索する(図11の順序(2)参照)。ロボット100Cは、周囲にいる人物を検出したことに基づいて、状態変更確認のメッセージを発話する(図11の順序(3)参照)。ロボット100Cは、状態変更確認に対して宅内にいる人物80から了承を得ると(図11の順序(4)参照)、エアコン101の状態を変更する(図11の順序(5)参照)。図11の例においては、ロボット100Cは、エアコン101の動作を開始させる。
このように、ロボット100Cは、状態変更指示を受け付けたことに基づいて、自走しながら周囲の人物を探索する。これにより、ロボット100Cは、状態変更指示があったことを周囲の人物に確実に伝えることが可能になる。
ある局面において、ロボット100Cは、人物を探索した結果、一定時間内(たとえば、1分間)に人物を検出できなかった場合には、状態変更確認に対する了承を得ることなしにエアコン101の状態を変更する。ロボット100Cは、その後も人物を探索し続け、エアコン101の状態を変更した後に人物80を検出した場合には、エアコン101の状態を変更したことを示すメッセージを当該人物80に対して事後的に発話する。好ましくは、当該メッセージには、状態変更指示を受け付けた日時や、状態変更指示を入力した人物の名前、状態変更指示の内容などが含まれる。これにより、人物80は、エアコン101の状態がどのように変更されたのかを理解することができる。
他の局面において、ロボット100Cは、人物を探索した結果、一定時間内(たとえば、1分間)に人物を検出できなかった場合には、エアコン101の状態を変更しない。ロボット100Cは、その後も人物を探索し続け、人物80を検出した場合には、宅外の人物90から状態変更指示があったことを宅内の人物80に伝える。
[機能構成]
図12を参照して、第3の実施の形態に従うロボット100Cの機能について説明する。図12は、ロボット100Cの機能構成を示すブロック図である。図12に示されるように、ロボット100CのCPU2(図7参照)は、受信部210と、検出部215と、音声制御部220と、受付部230と、送信部240と、探索部245とを含む。音声制御部220は、第1音声制御部220Aと、第2音声制御部220Bとを含む。受信部210および受付部230については、図4で説明した通りであるので説明を繰り返さない。
検出部215は、ロボット100Cの周囲にいる人物を検出する。人物の検出方法としては様々な方法が考えられる。たとえば、検出部215は、上述のマイク5(図7参照)から得られた音声信号に人物の音声の特徴を示す波形が含まれている場合に、ロボット100Cの周囲に人物がいると判断する。
他の人物検出方法として、検出部215は、上述のカメラ6(図7参照)から得られた画像に人物が写っている場合に、ロボット100Cの周囲に人物がいると判断する。一例として、ロボット100Cは、カメラ6がロボット100Cの周囲を撮影して得られた画像データ内から人物の顔を探索することで人物を検出する。
検出部215は、人物を検出した場合には、人物を検出したことを示す情報を第1音声制御部220Aに出力にする。一方で、検出部215は、人物を検出できなかった場合には、人物を検出できなかったことを示す情報を送信部240と探索部245とに出力する。
第1音声制御部220Aは、検出部215によって人物が検出されたことに基づいて、状態変更確認のメッセージを上述のスピーカ4(図7参照)から発話させる。一方で、第1音声制御部220Aは、検出部215によって人物が検出されなかった場合には、当該メッセージをスピーカ4から発話させない。その結果、人物が検出された場合にのみ、メッセージが発話される。
送信部240は、状態変更確認に対する了承を得たこと、あるいは検出部215によって人物が検出されなかったことに基づいて、状態変更指示をエアコン101に送信する。すなわち、状態変更指示は、検出部215によって人物が検出されたか否かに関わらずエアコン101に送信され、エアコン101は、状態変更指示に応じて状態を変更する。
探索部245は、検出部215によって人物が検出されなかった場合に、引き続き人物を探索する。このとき、ロボット100Cは、自走しながら周囲の音を集めたり、周囲を撮影したりする。探索部245は、人物を検出した場合には、人物を検出したことを示す情報を第2音声制御部220Bに出力にする。家族の顔画像が事前に登録されている場合には、探索部245は、家族を検出することも可能である。
第2音声制御部220Bは、エアコン101の状態を変更した後に探索部245によって人物が検出されたことに基づいて、エアコン101の状態を変更したことを示すメッセージを当該人物に発話する。すなわち、第2音声制御部220Bは、エアコン101の状態を変更したことを周囲の人物に事後的に伝える。
[制御構造]
図13を参照して、第3の実施の形態に従うロボット100Cの制御構造について説明する。図13は、ロボット100Cが実行する処理を表わすフローチャートである。図13の処理は、ロボット100CのCPU2(図7参照)がプログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子、その他のハードウェアによって実行されてもよい。なお、図13のステップS100,S110,S120,およびS130の処理は、図6に示される処理と同じであるので説明を繰り返さない。
ステップS300において、CPU2は、上述の検出部215(図12参照)として、ロボット100Cの周囲にいる人物を検出したか否かを判断する。人物の検出方法は上述の通りであるので説明を繰り返さない。CPU2は、人物を検出したと判断した場合に(ステップS300においてYES)、制御をステップS110に切り替える。そうでない場合には(ステップS300においてNO)、CPU2は、制御をステップS302に切り替える。
ステップS302において、CPU2は、上述の送信部240(図12参照)として、状態変更指示をエアコン101(図11参照)に送信する。すなわち、CPU2は、ロボット100Cの周囲に人物がいない場合には、状態変更確認に対する了承を得ることなしにエアコン101の状態を変更する。
ステップS304において、CPU2は、上述の探索部245(図12参照)として、ロボット100Cの周囲にいる人物を探索する。CPU2は、人物を検出した場合に(ステップS304においてYES)、制御をステップS306に切り替える。そうでない場合には(ステップS304においてNO)、CPU2は、ステップS304の処理を再び実行する。
ステップS306において、CPU2は、上述の第2音声制御部220B(図12参照)として、エアコン101の状態を変更したことを示すメッセージを当該人物に発話する。すなわち、エアコン101の状態を変更したことが周囲の人物に事後的に伝えられる。
[小括]
以上のようにして、本実施の形態に従うロボット100Cは、状態変更指示を受け付けたことに基づいて周囲の人物を探索する。これにより、ロボット100Cは、エアコン101の状態を変更することを周囲の人物に確実に伝えることが可能になる。
また、ロボット100Cは、人物が検出できなかったときには、状態変更確認に対する了承を得ることなしにエアコン101の状態を変更し、その後、人物を検出した場合には、エアコン101の状態を変更したことを示すメッセージを発話する。これにより、上述の宅内の人物80は、エアコン101の状態がどのように変更されたのかを理解することができる。
<第4の実施の形態>
[概要]
図14を参照して、第4の実施の形態に従うロボット100Dについて説明する。第4の実施の形態に従うロボット100Dは、宅外の人物90から状態変更指示を受け付けたことに基づいて、当該人物を表わす画像を上述のディスプレイ8(図7参照)に表示する点で第1の実施の形態に従うロボット100Aと異なる。ロボット100Dのハードウェア構成などその他の点については第1の実施の形態に従うロボット100Aと同じであるので、それらの説明は繰り返さない。
図14は、第4の実施の形態に従うロボット100Dの動作を概略的に示した概念図である。図14に示されるように、本実施の形態に従うロボット100Dには、ディスプレイ8がロボット100Dの体の一部に設けられる。図14に示される例においては、ディスプレイ8は、ロボット100Dの頭部に設けられている。なお、ディスプレイ8は、ロボット100Dの胸部などの他の部位に設けられてもよい。また、ディスプレイ8は、必ずしも矩形である必要はない。ディスプレイ8は、たとえば、ロボット100Dの頭部に合わせて球状に形成されてもよい。
図14に示されるように、ロボット100Dは、宅外の人物90からエアコン101の状態変更指示をスマートフォン50から受け付けた場合に(図14の順序(1)参照)、人物90を示す画像をディスプレイ8に表示する。これにより、宅内の人物80は、状態変更指示が誰からの指示であるかを一見して理解することができる。
ある局面において、ディスプレイ8に表示される画像は、スマートフォン50によって人物90を撮影して得られた動画像や静止画像である。これにより、ロボット100Dは、人物90のリアルタイムの画像を表示することが可能になる。
他の局面において、ディスプレイ8に表示される画像は、ロボット100Dに予め格納されている画像を表示する。より具体的には、ロボット100Dは、機器の識別情報と画像とを識別情報ごとに互いに対応付けている情報に基づいて、スマートフォン50の識別情報に対応付けられている画像を特定し、当該画像をディスプレイ8に表示する。
[機能構成]
図15を参照して、第4の実施の形態に従うロボット100Dの機能について説明する。図15は、ロボット100Dの機能構成を示すブロック図である。図15に示されるように、ロボット100DのCPU2(図7参照)は、受信部210Aと、音声制御部220と、受付部230と、送信部240と、表示制御部250とを含む。音声制御部220、受付部230、および送信部240については、図4で説明した通りであるので説明を繰り返さない。
受信部210Aは、上述のエアコン101(図14参照)の状態変更指示をスマートフォン50(図14参照)から受信する。受信部210Aは、受信した状態変更指示を音声制御部220に出力する。さらに、受信部210Aは、スマートフォン50によって撮像された宅外の人物90を表わす画像をスマートフォン50から受信する。受信部210Aは、受信した画像を表示制御部250に出力する。
表示制御部250は、スマートフォン50から状態変更指示を受け付けたことに基づいて、スマートフォン50に対して状態変更指示を入力した人物を表わす画像をディスプレイ8(図14参照)に表示する。
[制御構造]
図16を参照して、第4の実施の形態に従うロボット100Dの制御構造について説明する。図16は、ロボット100Dが実行する処理を表わすフローチャートである。図16の処理は、ロボット100DのCPU2(図7参照)がプログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子、その他のハードウェアによって実行されてもよい。なお、図16のステップS100,S110,S120,およびS130の処理は、図6に示される処理と同じであるので説明を繰り返さない。
ステップS400において、CPU2は、上述の受信部210A(図15参照)として、スマートフォン50に対して状態変更指示を入力した人物を表わす画像を受信する。なお、当該画像は、スマートフォン50から都度受信される必要はなく、たとえば、ロボット100Dに事前に登録されていてもよい。ステップS402において、CPU2は、上述の表示制御部250(図15参照)として、ステップS400で受信した画像をディスプレイ8(図14参照)に表示させる。
[小括]
以上のようにして、本実施の形態に従うロボット100Dは、状態変更指示を入力した宅外の人物90を表わす画像を表示する。これにより、宅内の人物80は、状態変更指示が誰からの指示であるかを一見して理解することが可能になる。
<第5の実施の形態>
[概要]
第5の実施の形態においては、上述の各実施の形態に従うロボットの機能を上述のエアコン101などの電子機器100Eが有する。すなわち、宅外の人物90は、ロボットを介さずに直接的に電子機器100Eを遠隔操作することができる。
以下では、図17を参照して、第5の実施の形態に従う電子機器100Eの動作例について説明する。図17は、第5の実施の形態に従う電子機器100Eの動作を概略的に示した概念図である。なお、図17には、電子機器100Eの一例としてエアコン101が示されているが、電子機器100Eは、エアコン101に限定されない。たとえば、電子機器100Eは、照明器具、テレビ、空気清浄機、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、電動式カーテン、車庫の電動式シャッタ、レコーダ、掃除機、電動式玄関ドアなどの家電や、商業用の機器、その他の対話可能な機器なども含み得る。
電子機器100Eは、当該電子機器100Eの状態を変更するための指示(すなわち、状態変更指示)を、当該電子機器100Eとは異なる操作機器から受け付ける。図17には、操作機器の一例として、スマートフォン50が示されている。スマートフォン50は、人物90から状態変更指示を受け付けると、当該状態変更指示を電子機器100Eに送信する(図17の順序(1)参照)。電子機器100Eは、当該状態変更指示を受け付けたことに基づいて、状態変更確認を示すメッセージを発話する(図17の順序(2)参照)。電子機器100Eは、状態変更確認に対して宅内にいる人物80から了承を得ると(図17の順序(3)参照)、自身の状態を変更する(図17の順序(4)参照)。
[小括]
以上のようにして、本実施の形態に従う電子機器100Eは、自身の状態を変更する前に当該電子機器100Eの周囲にいる人物から了承を得て、当該了承を得たことに基づいて状態を変更する。これにより、宅内の人物80は、意図していない電子機器100Eの動作で驚くことが無くなる。
<第6の実施の形態>
図18を参照して、第6の実施の形態に従うロボット100Fについて説明する。図18は、ロボット100Fを含む制御システム200の構成を示した図である。本実施の形態においては、上述の各実施の形態に従うロボットの機能の一部または全部が、少なくとも1つのサーバ上で実行される。すなわち、ロボット100Fの機能の一部または全部は、クラウドサービスの形態で提供される。ロボット100Fのハードウェア構成などその他の点については第1の実施の形態に従うロボット100Aと同じであるので、それらの説明は繰り返さない。
制御システム200は、スマートフォン50と、ロボット100Fと、当該ロボット100Fが制御する機器(すなわち、制御機器)と、サーバ150とを含む。図18には、ロボット100Fが制御する機器の一例として、エアコン101と、照明器具102と、テレビ103と、空気清浄機104と、電動式窓108と、車庫の電動式シャッタ109と、レコーダ110と、掃除機111と、電動式玄関ドア112とが示されている。ロボット100Fは、たとえば、ネットワーク通信、赤外線通信、Wifi(Wireless Fidelity)、Bluetooth、またはZigbeeなどの通信手段を用いて他の機器を制御する。
スマートフォン50と、ロボット100Fと、サーバ150とは、互いにネットワーク上で接続されている。サーバ150は、上述の各実施の形態に従うロボットの機能の一部または全部を担うことができる。たとえば、サーバ150は、ロボット100Fの代わりに音声解析処理を担う。
図18を参照して、サーバ150が音声解析処理を担う場合の制御システム200の動作例について説明する。図18に示されるように、宅外の人物90は、スマートフォン50に対して音声により状態変更指示を入力したとする。スマートフォン50は、入力された音声をサーバ150に送信する。サーバ150は、受信した音声を解析し、状態変更指示の内容を特定する。解析結果は、たとえば、遠隔操作を行なう機器を識別するための情報(たとえば、名前)や、遠隔操作の内容を含む。サーバ150は、解析結果をロボット100Fに送信する。
ロボット100Fは、サーバ150による解析結果を受信すると、宅内の人物80に向けて状態変更確認のメッセージを発話する。このとき、ロボット100Fは、解析結果に含まれる遠隔操作対象の機器の名前や、遠隔操作の内容を発話する。宅内の人物80は、このメッセージに対して、了承または不承を示す音声を発話する。
ロボット100Fは、宅内の人物80から音声を受けると、当該音声が了承を示しているか否かを判断する。ロボット100Fは、当該音声が了承を示していると判断した場合に、状態変更指示の解析結果によって示される遠隔操作対象の機器を制御する。このように、サーバ150が処理時間を要する音声解析をロボット100Fの代わりに担うことにより、ロボット100Fは、処理負荷を削減することができる。
なお、上述では、外部の人物90から発せられた音声の解析をサーバ150が担う例について説明を行なったが、サーバ150は、ロボット100Fの代わりに他の機能を担ってもよい。たとえば、サーバ150は、宅内の人物80から発せられた音声が了承を示しているか否かを判断する処理をロボット100Fの代わりに担ってもよい。また、サーバ150は、上述の「第3の実施の形態」における周囲の人物を検出する処理をロボット100Fの代わりに担ってもよい。この場合、ロボット100Fは、周囲の音を集めて得られた音声データや、周囲を撮影して得られた画像をサーバ150に送信し、サーバ150は、受信した音声データや画像に基づいて人物を検出する。
[制御構造]
図19を参照して、上述の制御システム200(図18参照)の制御構造について説明する。図19は、制御システム200が実行する処理を表わすフローチャートである。図19の処理は、スマートフォン50のCPU、ロボット100FのCPU、エアコン101のCPU、およびサーバ150のCPUがプログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子、その他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS500において、スマートフォン50は、エアコン101の状態変更指示を受け付ける。ステップS502において、スマートフォン50は、受け付けたエアコン101の状態変更指示をサーバ150に送信する。
ステップS510において、サーバ150は、スマートフォン50から状態変更指示を受信したか否かを判断する。サーバ150は、スマートフォン50から状態変更指示を受信したと判断した場合に(ステップS510においてYES)、制御をステップS512に切り替える。そうでない場合には(ステップS510においてNO)、サーバ150は、ステップS510の処理を再び実行する。
ステップS512において、サーバ150は、受信した状態変更指示を解析する。ステップS514において、解析結果は、たとえば、遠隔操作対象の機器(たとえば、機器の名前)や、遠隔操作の内容を含む。サーバ150は、解析結果をロボット100Fに送信する。
ステップS520において、ロボット100Fは、サーバ150から解析結果を受信したか否かを判断する。ロボット100Fは、サーバ150から解析結果を受信したと判断した場合に(ステップS520においてYES)、制御をステップS300に切り替える。そうでない場合には(ステップS520においてNO)、ロボット100Fは、ステップS520の処理を再び実行する。
ロボット100Fは、ステップS300,S110,S120,およびS130の処理を順に実行する。なお、これらの処理については、図6および図13に示される処理と同じであるので説明を繰り返さない。
ステップS530において、エアコン101は、ロボット100Fから状態変更指示を受信したか否かを判断する。エアコン101は、ロボット100Fから状態変更指示を受信したと判断した場合に(ステップS530においてYES)、制御をステップS532に切り替える。そうでない場合には(ステップS530においてNO)、エアコン101は、ステップS530の処理を再び実行する。ステップS532において、エアコン101は、状態変更指示に応じて状態を変更する。
ステップS540において、ロボット100Fは、上述の宅内の人物80の状況を特定する。当該状況は、たとえば、宅内の人物80が状態変更確認のメッセージに応答したこと、宅内の人物80が当該メッセージに応答しなかったことなどを含む。ステップS542において、ロボット100Fは、特定した状況を示す情報をサーバ150に送信する。
ステップS550において、サーバ150は、宅内の人物80の状況を示す情報をロボット100Fから受信したか否かを判断する。サーバ150は、当該状況を示す情報をロボット100Fから受信したと判断した場合に(ステップS550においてYES)、制御をステップS552に切り替える。そうでない場合には(ステップS550においてNO)、サーバ150は、ステップS550の処理を再び実行する。ステップS552において、サーバ150は、宅内の人物80の状況を示す情報をスマートフォン50に送信する。
ステップS560において、スマートフォン50は、宅内の人物80の状況を示す情報をサーバ150から受信したか否かを判断する。スマートフォン50は、当該状況を示す情報をサーバ150から受信したと判断した場合に(ステップS560においてYES)、制御をステップS562に切り替える。そうでない場合には(ステップS560においてNO)、スマートフォン50は、ステップS560の処理を再び実行する。ステップS562において、スマートフォン50は、宅内の人物80の状況を示す情報を出力する。当該情報は、音声により出力されてもよいし、文字情報として表示されてもよい。
[小括]
以上のようにして、本実施の形態においては、ロボット100Fの一部または全部の機能をサーバ150が担う。たとえば、サーバ150が時間を要する処理などを担うことにより、ロボット100Fは、処理負荷を削減することが可能になる。また、ロボット100Fの一部または全部の機能をサーバ150上で実現することで、ロボット100Fは、当該機能を実現するためのプログラムをダウンロードする必要が無くなる。その結果、ロボット100Fにダウンロードされているプログラムを更新する必要が無くなる。
<まとめ>
(1)ロボット100Aは、当該ロボット100Aとは異なる第1機器(たとえば、エアコン101)の状態を変更する前に、当該状態を変更することに対する了承を電子機器の周囲にいる第1人物(たとえば、人物80)から得て、当該了承を得たことに基づいて第1機器の状態を変更する。これにより、第1人物は、第1機器の状態が急に変更されて驚くことが無くなる。その結果、ロボット100Aは、第1機器の状態を変更する際に周囲の人物に与える不快感を減らすことができる。
(2)ロボット100Aは、第1機器の状態を変更するための指示を、第1機器とは異なる第2機器(たとえば、スマートフォン50)から受け付ける。これにより、第2機器の操作者は、ロボット100Aを介して第1機器を遠隔操作できるようになる。
(3)ロボット100Aは、指示を受け付けたことに基づいて、了承を得るためのメッセージを発話する。これにより、第1人物は、第1機器の状態が変更されることを音声で認識できるようになる。
(4)ロボット100Aは、スピーカ4と、指示を第2機器から受信するための受信部210と、指示を受け付けたことに基づいて、メッセージをスピーカ4から発話させるための音声制御部220とを備える。これにより、第1人物は、第1機器の状態が変更されることを音声で認識できるようになる。
(5)音声制御部220は、第2機器に対して指示を入力した第2人物(たとえば、人物90)の声質に合わせてメッセージをスピーカ4から発話させる。これにより、第1人物は、宅外の人物の声質で発話するロボット100Aと対話することができる。
(6)ロボット100Aは、対話可能なロボットである。ロボットは、第1人物と対話することにより了承を得る。これにより、第1人物は、ロボット100Aを直接操作することなしに、第1機器の状態変更に対して了承することができる。
(7)ロボット100Bは、了承を受け付けた場合に、当該了承を受け付けたことを示す情報を第2機器に送信する。これにより、第2人物は、第1人物がロボット100Bの状態確認メッセージに応答したことを確認できる。
(8)ロボット100Bは、状態を変更することに対して了承を得られなかった場合に、了承を得られなかったことを示す情報を第2機器に送信する。これにより、第2人物は、第1人物がロボット100Bの状態確認メッセージに応答したことを確認できる。
(9)ロボット100Cは、自走可能なロボットである。ロボットは、指示を受け付けたことに基づいて、自走しながら第1人物を探索する。これにより、ロボット100Cは、第2人物から状態変更指示があったことを第1人物に確実に伝えることが可能になる。
(10)ロボット100Cは、第1人物を探索した結果、当該第1人物を検出できなかった場合には、了承を得ることなしに第1機器の状態を変更し、第1機器の状態を変更した後に第1人物を検出した場合には、第1機器の状態を変更したことを示すメッセージを発話する。これにより、第1人物は、第1機器の状態がどのように変更されたのかを理解することができる。
(11)ロボット100Dは、表示部(たとえば、ディスプレイ8)と、第2機器から指示を受け付けたことに基づいて、第2機器に対して指示を入力した第2人物を表わす画像を表示部に表示させるための表示制御部250とをさらに備える。これにより、第1人物は、状態変更指示が誰からの指示であるかを一見して理解することができる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 ROM、2 CPU、3 RAM、4 スピーカ、5 マイク、6 カメラ、8 ディスプレイ、9 駆動輪、10A アンテナ、20 記憶装置、50 スマートフォン、70 家、80 宅内の人物、90 宅外の人物、100A〜100D,100F ロボット、100E 電子機器、101 エアコン、102 照明器具、103 テレビ、104 空気清浄機、105 電子レンジ、106 冷蔵庫、107 洗濯機、108 電動式カーテン、109 電動式シャッタ、110 レコーダ、111 掃除機、112 電動式玄関ドア、150 サーバ、200 制御システム、210,210A 受信部、215 検出部、220 音声制御部、220A 第1音声制御部、220B 第2音声制御部、230 受付部、240 送信部、240A 第1送信部、240B 第2送信部、245 探索部、250 表示制御部。

Claims (16)

  1. 電子機器であって、
    前記電子機器とは異なる第1機器の状態を変更する前に、当該状態を変更することに対する了承を前記電子機器の周囲にいる第1人物から得て、当該了承を得たことに基づいて前記第1機器の状態を変更する、電子機器。
  2. 前記電子機器は、前記第1機器の状態を変更するための指示を、前記第1機器とは異なる第2機器から受け付ける、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記電子機器は、前記指示を受け付けたことに基づいて、前記了承を得るためのメッセージを発話する、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記メッセージには、前記指示を入力した人物の名前および前記指示の内容の少なくとも一方が含まれる、請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記電子機器は、
    スピーカと、
    前記指示を前記第2機器から受信するための受信部と、
    前記指示を受け付けたことに基づいて、前記メッセージを前記スピーカに発話させるための音声制御部とを備える、請求項3または4に記載の電子機器。
  6. 前記音声制御部は、前記第2機器に対して前記指示を入力した第2人物の声質に合わせて前記メッセージを前記スピーカから発話させる、請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記電子機器は、対話機能を有し、前記第1人物と対話することにより前記了承を得る、請求項2〜6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記電子機器は、前記了承を得た場合に、当該了承を得たことを示す情報を前記第2機器に送信する、請求項2〜7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 前記電子機器は、前記状態を変更することに対して了承を得られなかった場合に、了承を得られなかったことを示す情報を前記第2機器に送信する、請求項2〜8のいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 前記電子機器は、自走可能なロボットであり、
    前記ロボットは、前記指示を受け付けたことに基づいて、自走しながら前記第1人物を探索する、請求項2〜7のいずれか1項に記載の電子機器。
  11. 前記ロボットは、
    前記第1人物を探索した結果、当該第1人物を検出できなかった場合には、前記了承を得ることなしに前記第1機器の状態を変更し、
    前記第1機器の状態を変更した後に前記第1人物を検出した場合には、前記第1機器の状態を変更したことを示すメッセージを発話する、請求項10に記載の電子機器。
  12. 前記電子機器は、
    表示部と、
    前記第2機器から前記指示を受け付けたことに基づいて、前記第2機器に対して前記指示を入力した第2人物を表わす画像を前記表示部に表示させるための表示制御部とをさらに備える、請求項2〜11のいずれか1項に記載の電子機器。
  13. 電子機器であって、
    前記電子機器の状態を変更する前に、当該状態を変更することに対する了承を当該電子機器の周囲にいる人物から得て、当該了承を得たことに基づいて前記状態を変更する、電子機器。
  14. 電子機器の制御システムであって、
    前記電子機器とは異なる機器の状態を変更する前に、当該状態を変更することに対する了承を前記電子機器の周囲にいる人物から得て、当該了承を得たことに基づいて前記機器の状態を変更させる、制御システム。
  15. 電子機器の制御方法であって、
    前記電子機器とは異なる機器の状態を変更する前に、当該状態を変更することに対する了承を前記電子機器の周囲にいる人物から得て、当該了承を得たことに基づいて前記機器の状態を変更させる、制御方法。
  16. コンピュータの制御プログラムであって、
    前記制御プログラムは、前記コンピュータとは異なる機器の状態を変更する前に、当該状態を変更することに対する了承を前記コンピュータの周囲にいる人物から得て、当該了承を得たことに基づいて前記機器の状態を変更させる処理を前記コンピュータに実行させる、制御プログラム。
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