JP2016081853A - 開閉器 - Google Patents

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Abstract

【課題】相間壁に貫通孔が形成されることを抑制し、相間短絡を防止することができる開閉器を得るものである。【解決手段】固定接点20a、20b、20cを備えた固定接触子3a、3b、3cと、前記固定接点に接触および非接触となる可動接点18a、18b、18cを備えた可動接触子4a、4b、4cと、前記固定接点と前記可動接点との間に発生するアークを電磁力で駆動するアークランナー5a、5b、5cと、前記固定接点、前記可動接点および前記アークランナーを覆うアークカバー6とを備えた開閉部2a、2b、2cが三相並列に配置されており、前記アークカバーは、三相並列に配置された前記開閉部の間を区切る相間壁7を備えており、中央に配置された開閉部2bのアークが駆動される方向と、両側に配置された開閉部2a、2bのアークが駆動される方向とが異なる。【選択図】図1

Description

この発明は、電気接点により電流の通電や遮断を行うために通電路の開閉を行う三相一括の開閉器に関する。
従来の三相一括の開閉器においては、アークカバーにアークガスの排気口が設けられている。このような開閉器では、電流遮断時に接点で発生するアークガスが排気口から外に排出される際に、隣接する相同士のアークガスが干渉して瞬間的に相間短絡を起こす場合がある。そのような問題を解決する開閉器として、隣り合う相のアークガスの排気口を傾斜開口してその向きを変え、隣り合う相のアークガスの吹き出し方向を変えた開閉器が開示されている。このような開閉器においては、電流遮断時に発生する高温のアークガスが排気口から排出されるときに、隣り合う相から排出されるガスの排出方向が異なるため、相間短絡を防ぐことができる(例えば、特許文献1参照)。
また、隣り合う相のアークガスの排気口の高さを変えて隣り合う相同士のアークガスが干渉するのを防ぐ開閉器も開示されている(例えば、特許文献2参照)
特開平11−242924号公報(4頁、図8) 特開昭62−66521号公報(2頁、第1図)
通常、三相一括の開閉器は、各相の接点間を区切る相間壁を備えている。一般にその相間壁は、三相の接点を覆う樹脂製のアークカバーと一体で形成されている。近年、開閉器の小型化により接点で発生するアークと相間壁との距離が短くなること、あるいは遮断電流の大電流化によりアークがさらに高温になることから、アークの熱で樹脂製の相間壁が溶融するという問題が無視できなくなってきた。相間壁が溶融して貫通孔が形成されると、アークガスだけではなく、アークそのものの干渉により相間短絡が発生するという問題が生じる。
従来の隣り合う相のアークガスの排気口の排出方向を変えた開閉器、あるいは隣り合う相のアークガスの排気口の高さを変えた開閉器では、アークカバーの外部でのアークガス同士の干渉を防ぐことはできる。しかしながら、このような従来の開閉器では、隣り合う相のアークが駆動される方向は同じなので、隣り合う相の間にある相間壁は同じ位置で両側からアークに曝されることになり貫通孔ができやすく、相間壁に貫通孔が形成されることによる相間短絡を防ぐことはできない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、相間壁に貫通孔が形成されることを抑制し、相間短絡を防止することができる開閉器を得るものである。
この発明に係る開閉器においては、固定接点を備えた固定接触子と、前記固定接点に接触および非接触となる可動接点を備えた可動接触子と、前記固定接点と前記可動接点との間に発生するアークを電磁力で駆動するアークランナーと、前記固定接点、前記可動接点および前記アークランナーを覆うアークカバーとを備えた開閉部が三相並列に配置されており、前記アークカバーは、三相並列に配置された前記開閉部の間を区切る相間壁を備えており、中央に配置された開閉部のアークが駆動される方向と、両側に配置された開閉部のアークが駆動される方向とが異なるものである。
この発明は、中央に配置された開閉部のアークの駆動方向と、両側に配置された開閉部のアークの駆動方向とが異なるので、隣り合う相の間にある相間壁が同じ位置で両側からアークに曝されることを防ぐことができる。このため、相間壁の貫通孔による相間短絡を防ぐことができる。
この発明の実施の形態1を示す開閉器の正面図である。 この発明の実施の形態1を示す開閉器の断面図である。 この発明の実施の形態1を示すアークランナーの模式図である。 この発明の実施の形態1を示すアークランナーの模式図である。 この発明の実施の形態2を示すアークカバーの模式図である。 この発明の実施の形態3を示す固定接触子と可動接触子との模式図である。 この発明の実施の形態3を示す固定接触子と可動接触子との模式図である。 この発明の実施の形態4を示す開閉器の模式図である。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1における開閉器1の上面図である。図1に示すように、本実施の形態の開閉器1は、3つの開閉部2a、2b、2cを備えている。各開閉部2a、2b、2cは、それぞれ固定接触子3a、3b、3cと可動接触子4a、4b、4cと、アークランナー5a、5b、5cとアークカバー6とを備えている。アークカバー6は、3つの開閉部2a、2b、2cを区切る相間壁7を備えている。開閉部2bが中央に配置された開閉部であり、開閉部2a、2cが両側に配置された開閉部である。3つの開閉部2a、2b、2cが各相の開閉部をそれぞれ構成している。
図2は、図1に示したA−A’での開閉器の断面図である。したがって、図2は、開閉部2bの断面図でもある。3つの開閉部2a、2b、2cの基本構造は同じである。図2において、取り付け台8は、絶縁物で成形された箱型形状の部材である。この取り付け台8の絶縁物には、合成樹脂や、剛性樹脂にガラス材を添加したものなどが用いられる。取り付け台8には、鉄などの磁性材料で構成された固定鉄心12が固定されている。固定鉄心12は、板状や断面がE型形状などであり、より大きな電磁吸着力を得るために積層鋼板で構成されることもある。固定鉄心12には、操作コイル13が巻き回されている。可動鉄心14は、操作コイル13の電磁力で可動される。可動鉄心14は、引きはずしバネ15を介して操作コイル13に接続されている。操作コイル13が励磁されていない状態では、可動鉄心14は、引きはずしバネ15の張力により、固定鉄心12から離れた位置で停止している。なお、操作コイル13が励磁されていない状態は、この開閉器が開極している状態である。
ベース9は、取り付け台8に対向して取り付けられ、固定鉄心12、操作コイル13、可動鉄心14などの部品を覆う部材である。可動鉄心14は、固定鉄心12と同様に鉄などの磁性材料で構成された鉄心である。固定鉄心12と可動鉄心14とは互いに向き合うように配置されている。操作コイル13は、取り付け台8や固定鉄心12に取り付けられている。
可動鉄心14の固定鉄心12と対向する側と反対側には絶縁材料で作られたクロスバー16が取り付けられている。クロスバー16は、可動鉄心14に固定された部分とベース9を貫通してアークカバー6側に突出した部分とから構成されている。このクロスバー16のアークカバー6側に突出した部分には、押さえバネ17を介して可動接触子4bが接続されている。この開閉部は、押さえバネ17が自然長の状態で開極している状態である。可動接触子4bは板状の部材であり、その両端部に可動接点18bが接続されている。可動接点18bは、溶接や冷間圧接、カシメなどによって可動接触子4bに接合されている。
ベース9には、固定接触子3bが両端にそれぞれ固定されている。固定接触子3bは、端子ネジ19bでベース9に固定されている。この端子ネジ19bは、固定接触子3bを外部主回路へ接続するためにも使用される。固定接触子3bは板状の部材であり、その端部に固定接点20bが接続されている。固定接点20bは、溶接や冷間圧接、カシメなどによって固定接触子3bに接合されている。固定接触子3bと可動接触子4bは、固定接点20bと可動接点18bとが対向するように配置されている。
固定接点20bと可動接点18bとが接触する位置の近傍には、アークランナー5bが配置されている。アークカバー6は、固定接点20b、可動接点18b、アークランナー5bなどを覆うように設置されている。アークランナー5bは、ベース9またはアークカバー6に固定されている。
図2は、中央に配置された開閉部2bの断面を示しているが、図1に示した両側に配置された開閉部2a、2cの断面も図2と同様である。固定接触子、固定接点、可動接触子、可動接点およびアークランナーは、各相の開閉部にそれぞれ配置されている。したがって、開閉部2a、2cに対応した固定接点、可動接点および端子ネジは、それぞれ対応する符号にa、cを付与するものとする。取り付け台8、ベース9、固定鉄心12、操作コイル13、可動鉄心14、アークカバー6などは、3相共通で設けられている場合が多い。また、アークカバー6は、3相の開閉部を区切る相間壁7を備えている。
図3および図4は、本実施の形態におけるアークランナーの模式図である。図3は、本実施の形態における開閉器1の中央に配置された開閉部2bのアークランナー5bを示したものである。図4は、本実施の形態における開閉器1の両側に配置された開閉部2a、2cのアークランナー5a、5cを示したものである。これらのアークランナーの材質は、例えば鉄などの磁性体である。図3に示すように、中央に配置された開閉部2bのアークランナー5bは、固定接点20bと可動接点18bとが接触する接触面の三方の側面を覆う側面壁21および前記接触面の上方を覆う上面壁22で構成されている。一方、図4に示すように、両側に配置された開閉部2a、2cのアークランナー5a、5cは、固定接点20a、20cと可動接点18a、18cとが接触するそれぞれの接触面の三方の側面を覆う側面壁21で構成されている。なお、図3に示すアークランナー5bは、板状の部材から折り曲げ加工で形成されており、側面壁21の延長部分を折り曲げて上面壁22が形成されている。また、図3に示すアークランナー5bには、上面壁22の一部にアークで発生するガスが通過する通気口23bを設けられており、図4に示すアークランナー5a、5cには、接点間の接触面から最も遠い側面壁21の一部にアークで発生するガスが通過する通気口23a、23cを設けられている。
次に、本実施の形態における開閉器の動作について説明する。
閉極動作として操作コイル13が励磁されると、引きはずしバネ15に抗して可動鉄心14が固定鉄心12に吸引される。そのため、可動鉄心14に固定されたクロスバー16も固定鉄心12側に移動し、クロスバー16と連動して可動接触子4bも固定鉄心12側に移動し、可動接点18bが固定接点20bに接触する。可動接点18bと固定接点20bとが接触した後も、可動鉄心14、クロスバー16は固定鉄心12に向かって移動を続けるが、可動接点18bが固定接点20bに接触しているため可動接触子4bは移動が制限され、押さえバネ17が縮む。これにより、可動接点18bは固定接点20b側へ加圧され、接点間の接触抵抗が十分低い状態で可動接点18bと固定接点20bとの間に電流が流れる。
次に、開極動作として操作コイル13の励磁が中止されると、可動鉄心14は、引きはずしバネ15により固定鉄心12から離れる。そのため、可動鉄心14に固定されたクロスバー16も固定鉄心12から離れる方向に移動し、クロスバー16と連動して可動接触子4bも固定鉄心12から離れる方向に移動し、可動接点18bが固定接点20bから離れる。このとき、両接点間には高温のアークが生じる。
クロスバー16は、中央に配置された開閉部2bの可動接触子4bだけでなく、両側に配置された開閉部2a、2cの可動接触子4a、4c(図示せず)も押さえバネを介して接続されている。したがって、可動接触子4a、4cも可動接触子4bと同様な動作が行われ、両側に配置された開閉部2a、2cでも中央に配置された開閉部2bと同様に、両接点間にアークが発生する。
それぞれの開閉部に設置されたアークランナーは、可動接点と固定接点との間に発生したアークを流れる電流によって生じる電磁界を歪曲させることができる。つまり、アークランナーは、アークを電磁力により引きつけて伸張し、そのアークを消弧させる機能を備えている。アークランナーがアークを電磁力により引きつけて伸張することを、アークを駆動すると表現する。
中央に配置された開閉部2bの両接点間に発生したアークは、図3に示したアークランナー5bが配置されているので、アークは上面壁22の方向へ駆動される。一方、両側に配置された開閉部2a、2cの両接点間に発生したアークは、図4に示したアークランナー5a、5cが配置されているので、アークは側面壁21の方向へ駆動される。
図3および図4に示したように、アークランナーには接点と相間壁とを区切る側面壁21が備えられているが、接点間に発生するアークは非常に高温(5,000℃以上)になるので、その熱で側面壁も高温になり、隣接する相間壁も高温になる場合がある。また、クロスバーが上下して接点間の開閉を行うため、側面壁の幅を延長することにも限りがあり、接点間で発生したアークが側面壁から漏れて相間壁に直接接触して相間壁が高温になる場合もある。以後、上述のようにアークの熱によって相間壁が高温になる場合を相間壁がアークに曝されると表現する。
このように構成された開閉器においては、中央に配置された開閉部2bで発生したアークは、主に接点の上方に駆動され、両側に配置された開閉部2a、2cで発生したアークは、主に接点の側方に駆動される。その結果、中央に配置された開閉部のアークの駆動方向と、両側に配置された開閉部のアークの駆動方向とが異なるので、隣り合う相の間にある相間壁が同じ位置で両側からアークに曝されることを抑制できるので、相間壁に貫通孔が形成されることを抑制し、相間短絡を防ぐことができる。
なお、本実施の形態において、中央に配置された開閉部2bのアークランナー5bが上面壁をもつ構成とし、両側に配置された開閉部2a、2cのアークランナー5a、5cは上面壁をもたない構成としたが、アークランナーの構成を入れ替えてもよい。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2における開閉器のアークカバー6の模式図である。図5(a)は、アークカバー6の上面図、図5(b)は、アークカバー6の側面図である。本実施の形態の開閉器は、実施の形態1で説明した開閉器において、各相の開閉部のアークランナーが駆動するアークの駆動方向に対応するアークカバーの位置にそれぞれ排気口を備えたものである。なお、図5(a)、(b)において、アークランナーとの位置関係が理解しやすいように、アークランナーも図に加えている。
本実施の形態において、アークカバー以外の開閉器の構成は、実施の形態1と同様である。つまり、中央に配置された開閉部2bのアークランナー5bは、図3に示したように、側面壁と上面壁とをもち、両側に配置された開閉部2a、2cのアークランナー5a、5cは、図4に示したように、側面壁のみをもつものである。さらにそれらのアークランナー5a、5b、5cには、図3、4に示したように、通気口23a、23b、23cが形成されている。アークランナー5a、5cの通気口23a、23cは、アークランナーの下方に形成されており、アークランナー5bの通気口23bは、アークランナーの上方に形成されておる。
本実施の形態におけるアークカバー6は、それらの通気口23a、23b、23cの近傍に排気口24a、24b、24cを備えている。つまり、本実施の形態のアークカバー6は、図5(b)に示したように、通気口23a、23cに対応した排気口24a、24cを下方の位置に、通気口23bに対応した排気口24bを上方の位置に備えたものである。
このように構成された開閉器においては、実施の形態1と同様に、中央に配置された開閉部2bで発生したアークは、主に接点の上方に駆動され、両側に配置された開閉部2a、2cで発生したアークは、主に接点の側方に駆動される。その結果、中央に配置された開閉部のアークの駆動方向と、両側に配置された開閉部のアークの駆動方向とが異なるので、隣り合う相の間にある相間壁が同じ位置で両側からアークに曝されることを抑制できるので、相間壁に貫通孔が形成されることを抑制し、相間短絡を防ぐことができる。
さらに、本実施の形態における開閉器においては、中央に配置された開閉部のアークガスは、上方に位置した排気口24bから排気され、両側に配置された開閉部のアークガスは、下方に位置した排気口24a、24cから排気されるので、隣り合う相同士のアークガスが互いに干渉することによって生じる相間短絡を防止することができる。
実施の形態3.
図6および図7は、実施の形態3における開閉器の固定接触子と可動接触子との模式図である。図6は、中央に配置された開閉部に備えられている固定接触子と可動接触子との模式図であり、図7は、両側に配置された開閉部に備えられている固定接触子と可動接触子との模式図である。本実施の形態の開閉器は、実施の形態1で説明した開閉器において、中央に配置された開閉部の接触子の構造と、両側に配置された開閉部の接触子の構造とが異なるものである。ただし、実施の形態1においては、中央に配置された開閉部のアークランナーは、図3に示した上面壁をもつものを用いたが、本実施の形態においては、3相全ての開閉部のアークランナーは、図4に示した三方に側面壁をもつものを用いている。つまり、接触子の構造を変えることで、中央に配置された開閉部のアークが駆動される方向と、両側に配置された開閉部のアークが駆動される方向とが異なることを実現したものである。
本実施の形態の開閉器において、中央に配置された開閉部の固定接触子3bおよび可動接触子4bは、図6に示すように、板状の導電部材で構成されている。また、固定接点20bと可動接点18bとは、それぞれの板状の導電部材の端部に設置さている。そして、固定接点20bと可動接点18bとは対向するように配置されている。
両側に配置された開閉部の固定接触子3a、3cおよび可動接触子4a、4cは、図7に示すように、板状の導電部材で構成されている。また、固定接点20a、20cと可動接点18a、18cとは、それぞれの板状の導電部材の端部に設置さている。そして、固定接点20a、20cと可動接点18a、18cとはそれぞれ対向するように配置されている。さらに、両側に配置された開閉部の固定接触子3a、3cは、図7に示すように、端部が180°折り返されて断面がコの字状になっている。
このように構成された開閉器において、中央に配置された開閉部では、固定接点と可動接点との間にアークが発生したときに可動接触子に流れる電流I1、固定接触子とに流れる電流I2、および接点間(アーク)を流れる電流I3は、図6の矢印に示すように流れる。このとき、アークの近傍で可動接触子を流れる電流I1の方向は固定接触子を流れる電流I2の方向と同じなる。
このとき、可動接触子を流れる電流I1がアーク周辺に発生させる磁界は、フレミング左手の法則により、アークをアークランナーの設置方向(電流I1と同一方向)へ駆動する。一方、固定接触子を流れる電流I2(I1と同一方向)がアーク周辺に発生させる磁界の向きは、可動接触子を流れる電流I1がアーク周辺に発生させる磁界の向きと逆向きとなり、アークをアークランナーの設置方向(電流I1と同一方向)と逆向きへ駆動する。したがって、中央に配置された開閉部においては、可動接触子、アーク、固定接触子を流れる電流によってアークをアークランナーの設置方向へ駆動する駆動力は小さくなる。その分、アークは接点の上方方向へ駆動されやすくなる。
一方、両側に配置された開閉部では、固定接点と可動接点との間にアークが発生したときに可動接触子に流れる電流I1、アーク近傍の固定接触子とに流れる電流I2、および接点間(アーク)を流れる電流I3は、図7の矢印に示すように流れる。このとき、アークの近傍の固定接触子を流れる電流I2の方向は可動接触子を流れる電流I1の方向と一部逆になる。
このとき、可動接触子を流れる電流I1がアーク周辺に発生させる磁界は、フレミング左手の法則により、アークをアークランナーの設置方向(電流I1と同一方向)へ駆動する。一方、アーク近傍の固定接触子を流れる電流I2(I1と逆方向)がアーク周辺に発生させる磁界の向きは、可動接触子を流れる電流I1がアーク周辺に発生させる磁界の向きと同じとなり、アークをアークランナーの設置方向(電流I1と同一方向)へ駆動する。したがって、両側に配置された開閉部においては、可動接触子、アーク、固定接触子を流れる電流によってアークをアークランナーの設置方向へ駆動する駆動力は大きくなる。
アーク近傍の固定接触子を流れた電流I2は、端部が180°折り返されて断面がコの字状の固定接触子を図7に示した電流I4となって流れる。この電流I4の向きは電流I2とは逆向きで、電流I4がアーク周辺に発生させる磁界の向きは、電流I2が発生させる磁界の向きとは逆向きではあるが、電流I4が流れる場所は電流I2が流れる場所よりアークから遠い位置であるので、電流I4が発生させる磁界の影響は小さい。したがって、両側に配置された開閉部において可動接触子、アーク、固定接触子を流れる電流によってアークをアークランナーの設置方向へ駆動する駆動力は大きくなる。その分、アークはアークランナーの設置方向へ駆動されやすくなる。
このように構成された開閉器においては、実施の形態1と同様に、中央に配置された開閉部で発生したアークは、主に接点の上方に駆動され、両側に配置された開閉部で発生したアークは、主に接点の側方に駆動される。その結果、中央に配置された開閉部のアークの駆動方向と、両側に配置された開閉部のアークの駆動方向とが異なるので、隣り合う相の間にある相間壁が同じ位置で両側からアークに曝されることを抑制できるので、相間壁に貫通孔が形成されることを抑制し、相間短絡を防ぐことができる。
なお、本実施の形態においては、3相全ての開閉部のアークランナーは、三方に側面壁をもつものを用いているが、実施の形態1のように、中央に配置された開閉部のアークランナーとして上面壁をもつものを用いてもよい。このように構成することで、中央に配置された開閉部で発生したアークは、さらに接点の上方に駆動されるので、隣り合う相の間にある相間壁が同じ位置で両側からアークに曝されることをさらに抑制できる。
また、本実施の形態の開閉器を交流回路で用いた場合、半サイクル毎に図6および図7で示した電流の向きは逆方向に流れるが、アーク周辺に発生する磁界によってアークが駆動される向きは同じとなるため、上記と同じの効果が得られる。
実施の形態4.
図8は、実施の形態4における開閉器の模式図である。図8(a)は、開閉器をアークカバーの上から見た上面図、図8(b)は、開閉器の側面図である。 図8(a)に示すように、本実施の形態の開閉器は、実施の形態1で説明した開閉器において、中央に配置された開閉部のアークランナー5bの位置を、両側に配置された開閉部のアークランナー5a、5cの位置よりも固定接点と可動接点との接触面から遠い位置に設定したものである。ただし、実施の形態1においては、中央に配置された開閉部のアークランナー5bは、図3に示した上面壁をもつものを用いたが、本実施の形態においては、3相全ての開閉部のアークランナー5a、5b、5cは、図4に示した三方に側面壁をもつものを用いている。アークランナーの位置は、アークカバーに設置されたアークランナーを固定する溝の深さやツメの位置などによって設定できる。
また、図8(b)に示すように、本実施の形態のアークカバー6は、両側に配置された開閉部の排気口24a、24cを下方の位置に、中央に配置された開閉部の排気口24bを上方の位置に備えたものである。
このように構成された開閉器においては、中央に配置された開閉部で発生したアークは、高い位置に設置されたアークランナーに引き寄せられ、上方への駆動力をもつ。一方、中央に配置された開閉部に比べて低い位置にアークランナーが取り付けられている両側に配置された開閉部においては、上方への駆動力は中央に配置された開閉部に比べて小さく、主に接点の側方に駆動される。その結果、中央に配置された開閉部のアークの駆動方向と、両側に配置された開閉部のアークの駆動方向とが異なるので、隣り合う相の間にある相間壁が同じ位置で両側からアークに曝されることを抑制できるので、相間壁に貫通孔が形成されることを抑制し、相間短絡を防ぐことができる。
また、本実施の形態における開閉器においては、中央に配置された開閉部のアークガスは、上方に位置した排気口24bから排気され、両側に配置された開閉部のアークガスは、下方に位置した排気口24a、24cから排気されるので、隣り合う相同士のアークガスが互いに干渉することによって生じる相間短絡を防止することができる。
なお、本実施の形態においては、中央に配置された開閉部のアークランナー5bの位置を、両側に配置された開閉部のアークランナー5a、5cの位置よりも固定接点と可動接点との接触面から遠い位置に設定したが、逆に、両側に配置された開閉部のアークランナー5a、5cの位置を、中央に配置された開閉部のアークランナー5bの位置よりも固定接点と可動接点との接触面から遠い位置に設定してもよい。この場合、アークカバー6の排気口の位置もアークランナーの位置に応じて変更することが好ましい。
また、本実施の形態においては、3相全ての開閉部のアークランナーとして、図4に示した三方に側面壁をもつものを用いているが、中央に配置された開閉部のアークランナーとして、実施の形態1の図3に示した、三方の側面と上面壁で構成されたものを用いてもよい。このように構成することで、中央に配置された開閉部のアークの駆動方向と、両側に配置された開閉部のアークの駆動方向との差がさらに大きくなる。
1 開閉器、 2a、2b、2c 開閉部、 3a、3b、3c 固定接触子
4a、4b、4c 可動接触子、 5a、5b、5c アークランナー
6 アークカバー、 7 相間壁、 8 取り付け台 9 ベース
12 固定鉄心、 13 操作コイル、 14 可動鉄心 15 引きはずしバネ
16 クロスバー、 17 押さえバネ、 18a、18b、18c 可動接点
19a、19b、19c 端子ネジ、 20a、20b、20c 固定接点
21 側面壁、 22 上面壁、 23a、23b、23c 通気口
24a、24b、24c 排気口

Claims (7)

  1. 固定接点を備えた固定接触子と、
    前記固定接点に接触および非接触となる可動接点を備えた可動接触子と、
    前記固定接点と前記可動接点との間に発生するアークを電磁力で駆動するアークランナーと、
    前記固定接点、前記可動接点および前記アークランナーを覆うアークカバーと
    を備えた開閉部が三相並列に配置された開閉器であって、
    前記アークカバーは、三相並列に配置された前記開閉部の間を区切る相間壁を備えており、
    中央に配置された開閉部のアークが駆動される方向と、
    両側に配置された開閉部のアークが駆動される方向とが異なる
    ことを特徴とする開閉器。
  2. 前記両側に配置された開閉部および前記中央に配置された開閉部のどちらか一方の開閉部のアークランナーは、
    前記固定接点と前記可動接点との接触面の三方の側面を覆う側面壁で構成されており、
    他方の開閉部のアークランナーは、
    前記接触面の三方の側面を覆う側面壁および前記接触面の上方を覆う上面壁で構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
  3. 前記アークランナーは、
    アークが駆動される方向に通気口を備えている
    ことを特徴とする請求項2に記載の開閉器。
  4. 前記開閉部のアークランナーは、
    前記固定接点と前記可動接点と接触面の三方の側面を覆う側面壁で構成されており、
    前記両側に配置された開閉部および前記中央に配置された開閉部のどちらか一方の開閉部のアークランナーの位置は、
    他方の開閉部のアークランナーの位置よりも前記固定接点と前記可動接点との接触面から遠い位置に設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
  5. 前記固定接点と前記可動接点とが接触した場合、
    前記両側に配置された開閉部および前記中央に配置された開閉部のどちらか一方の開閉部の前記固定接触子を流れる電流の方向と前記可動接触子を流れる電流の方向とが同じ方向となり、
    他方の開閉部の前記固定接触子を流れる電流の方向と前記可動接触子を流れる電流の方向とが一部で対向する方向となる
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
  6. 前記開閉部の前記固定接触子および前記可動接触子は、
    それぞれ板状の導電部材で構成されており、
    前記固定接点および前記可動接点は、それぞれ前記板状の導電部材の端部に設置されると共に対向して配置されており、
    前記両側に配置された開閉部および前記中央に配置された開閉部のどちらか一方の開閉部の前記固定接触子または前記可動接触子のどちらか一方の板状の導電部材は、
    端部が折り返して屈曲されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の開閉器。
  7. 前記アークカバーは、
    前記開閉部のアークランナーが駆動するアークの駆動方向に対応する位置にそれぞれ排気口を備えている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の開閉器。
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