JP2016080831A - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents

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Ryuichi Minbu
隆一 民部
服部 良雄
Yoshio Hattori
良雄 服部
嘉紀 山口
Yoshinori Yamaguchi
嘉紀 山口
俊彦 下川
Toshihiko Shimokawa
俊彦 下川
康功 石ヶ谷
Yasunori Ishigaya
康功 石ヶ谷
豊 池淵
Yutaka Ikefuchi
豊 池淵
一哉 齋藤
Kazuya Saito
一哉 齋藤
春之 本多
Haruyuki Honda
春之 本多
圭太郎 正路
Keitaro Shoji
圭太郎 正路
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Abstract

【課題】ヒータを多数備えなくても用紙幅の違いによる定着部材の端部温度上昇を抑制して記録材のカール低減と定着部材からの記録材の分離性を向上させる。【解決手段】無端の定着ベルト1内でヒータ3と定着ベルト1の間に、ヒータ3からの熱を遮蔽する遮蔽部材25を回動可能に配置する。ニップ部Nの形状は平坦形状とし、遮蔽部材25でニップ部Nの出口での定着ベルト1をニップ部Nの外側に向けて膨らませ、分離性を確保する。そのため遮蔽部材25の基端部に扇状の断面形状を有する接触部26を設けてある。接触部26は、定着ベルト1の裏側に接触した時にニップ部Nの出口での定着ベルト1をニップ部Nから離れる側に向けて押し、定着ベルト1を膨らませて用紙の分離性を確保している。【選択図】図9

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置に用いる定着装置と、これを備えた画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化・高速化についての市場要求が強くなってきている。これら画像形成装置では、電子写真記録、静電記録、磁気記録等の画像形成プロセスにより、画像転写方式もしくは直接方式により未定着トナー画像が記録材(紙、それ以外のシート材、あるいは印刷紙、感光紙、静電記録紙などと称される記録材:以下では用紙と言う)に形成される。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
このような定着装置の一例として、ベルト方式の定着装置(例えば特許文献1参照)や、セラミックヒータを用いたサーフ定着(フィルム定着)の定着装置(例えば特許文献2参照)が知られている。ベルト方式の定着装置では、近年、さらなるウォームアップ時間(電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)までに要する時間)や、ファーストプリント時間(印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間)の短縮化が望まれている(課題1)。また、画像形成装置の高速化に伴い、単位時間あたりの通紙枚数が増え、必要熱量が増大しているため、特に連続印刷のはじめに熱量が不足する(所謂、温度落ち込み)が問題となっている(課題2)。
前記時間の短縮化という課題を解決する方法として、セラミックヒータを用いたサーフ定着が提案されている。この方式により、ベルト方式の定着装置に比べ、低熱容量化,小型化が可能となった。しかし、ニップ部のみを局所加熱しているため、その他の部分では加熱されておらず、ニップの用紙などの入口においてベルトは最も冷えた状態にあり、定着不良が発生しやすくなるという問題がある。特に、高速機においてはベルトの回転が速く、ニップ部以外でのベルトの放熱が多くなるため、より定着不良が発生しやすくなるという問題がある(課題3)。
以上のような課題1〜3を解決するために、無端ベルトを用いる構成において、そのベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消して、高生産の画像形成装置に搭載されても、良好な定着性を得ることができるようにした定着装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
図11は特許文献3に記載されている定着装置の概略図である。
無端ベルト1の内部にパイプ状の金属熱伝導体2を、無端ベルト1の移動をガイドすることが可能に固定し、金属熱伝導体2内の熱源3により金属熱伝導体2を介して無端ベルト1を加熱する。さらに無端ベルト1を介して金属熱伝導体2に接してニップ部Nを形成する加圧ローラ4を備える。この加圧ローラ4の回転に連れ回りするようにして無端ベルト1を周方向に移動させる。この構成により、定着装置を構成する無端ベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することが可能となっている。
しかしながら、更なる省エネ性およびファーストプリントタイム向上のためには熱効率を更に向上させる必要があり、無端ベルトを金属熱伝導体を介して間接的に加熱する構成から、無端ベルトを金属熱伝導体を介さずに直接加熱する構成が提案された。この構成では伝熱効率が大幅に向上させることにより消費電力を低減すると共に、加熱待機時からのファーストプリントタイムを更に短縮することが実現できる。また、金属熱伝導体レスによるコストダウンが可能となる。
すなわち、無端ベルトを直接加熱する構成とすることで、省エネ性が高く、加熱待機時からのファーストプリントタイムを更に短縮することが可能となった。その一方、無端ベルトの温度が金属伝導体などに逃げることができないため、ある条件下では、無端ベルトの一部の温度が急激に上昇してしまうという面もある。例えば画像形成装置には様々なサイズの用紙が用いられるため、用紙幅より加熱源が長いと用紙幅よりも外側の無端ベルトは通紙時の紙による吸熱がなく、特に連続で通紙された場合無端ベルトの用紙幅より外側は、長時間過剰に加熱され続けてしまうことになる(以下、端部温度上昇と記載する)。無端ベルトが過剰に加熱されると、無端ベルトがダメージを受けたり破損したりしてしまう恐れがある。無端ベルトが破損しないように無端ベルトの温度検知センサを備え、無端ベルトがある温度に達したらプリント速度を遅くするなど、無端ベルト温度が上がり過ぎないように制御する機械もある。しかしこの場合、プリント速度が遅くなるため生産性が低下するというデメリットがある。そのため、各用紙幅に合わせたヒータを装備するのが理想であるが、定着ユニットに備えることができるヒータは、サイズ・コストの制約から1本あるいは2本であることが多く、ヒータを多数備えることは現実的ではない。
本発明は、以上の諸点にかんがみてなしたもので、最小限のヒータ本数で、用紙幅の違いによる端部温度上昇を効果的に抑制し、さらには、カール低減および分離性向上を兼ね備えた定着装置を提供することを目的とする。
本発明に係る定着装置は、回転可能な定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱源と、前記定着部材を加圧する加圧部材と、前記定着部材の内部で前記加圧部材と対向してニップ部を形成するニップ形成部材と、前記加圧部材から前記ニップ形成部材に掛かる圧力を受ける支持部材と、前記加熱源の熱を前記定着部材に反射する反射部材と、前記定着部材の内部で前記定着部材の内面と前記加熱源との間に回動可能に配された加熱領域制御部材とを備え、前記加熱領域制御部材が回動して移動することにより前記加熱源による前記定着部材の加熱を遮断、開放を可能に構成した定着装置において、前記加熱領域制御部材は、少なくとも最大開放時に、前記定着部材と接触して前記ニップ部の出口での前記定着部材の位置を変化させる接触部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、定着部材内に備えた加熱領域制御部材が、最大開放時に定着部材と接触することで、ニップ出口の定着部材の位置を外側に膨らむように変化させ、それによりヒータを多数備えなくても用紙幅の違いによる端部温度上昇を効果的に抑制し、紙等の記録材のカール低減と、定着部材からの記録材の分離性を向上させ得る。
本発明の実施対象となる画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の構成図である。 比較のために示した公知の定着装置を示す概念的断面図である。 定着ベルトの加熱の模式図であり、図2のA−A断面図である。 画像形成に使用される用紙の幅の例を示す図である。 通常サイズの用紙を通紙する時の定着ベルトの加熱状態を模式的に示す図(a)、及び小サイズの用紙を通紙する時(遮蔽板なし)の定着ベルトの加熱状態を模式的に示す図(b)である。 本発明の実施形態を示す断面図(a)、斜視図(b)である。 本発明の実施形態におけるヒータの制御と定着ベルトの温度変化を示す図である。 本発明の実施形態におけるヒータの制御例を示す図である。 本発明の実施形態の要部を示す断面図である。 本発明の実施形態の動作を示す断面図である。 従来の定着装置の構成例を示す概略図である。
本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施対象となる画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の構成図である。図示のカラー画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C )、ブラック(K)の4色トナーから画像を形成する装置である。このカラー画像形成装置は、像担持体として4つの感光体ドラム10を備えており、それぞれ中間転写ベルト11に接触しながら図中矢印A方向に回転駆動する。なお、以下において形成する画像の色を特定する必要があれば、必要に応じて符号にY、M、C、Kを付して記載する。
この装置でカラー画像を得る過程について説明する。
図1において図中左からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが充填されたトナーを補給するトナーボトル12から図示しない搬送経路によって、所定の補給量だけ各色の現像装置13にトナーが補給される。給紙トレイ14から記録材(以下、転写紙と記載する)が、給紙コロ15でフィードされ、2次転写ローラ16と中間転写ベルト11のニップに搬送される。あらかじめ帯電装置17によって一様に帯電された感光体ドラム10は、書き込みユニット18からのレーザー光Lにて露光走査され、感光体ドラム10上に静電潜像が作られる。各静電潜像はそれぞれ各色の現像装置13により現像され、これにより感光体ドラム10の表面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が形成される。次に転写ローラ19に電圧が印加され、各感光体ドラム10上のトナーが中間転写ベルト11上に順次転写されていく。このとき、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写されるように、上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。中間転写ベルト11上に形成された画像は、2次転写ローラ16の位置まで搬送され、搬送されてきた転写紙に2次転写される。各色のトナー像が転写された転写紙は定着ユニット20に搬送されて熱定着され、排紙ローラ21で排紙される。
図2に比較のために示した公知の定着装置を参照して、定着装置としての構成等の基本的な事項を説明する。なお、図11の例と共通する部分には同一の符号を付して以下記載する。
この定着装置は、内部に加圧回転体(加圧部材:図示の例の場合は加圧ローラ4)と定着ベルト1を回転可能に有し、熱源(図示の例ではハロゲンヒータ:以下、ヒータ3と記載する)により定着ベルト1が内周側から輻射熱で直接加熱される。このとき、定着ベルト1内には、定着ベルト1を介して対向する加圧ローラ4とニップを形成するニップ形成部材22が配してあり、定着ベルト1の内面と直接(もしくは、図示しない摺動シートを介して間接に)摺動するようになっている。以下、ニップが形成される部位をニップ部Nと記載する。
図2の例では、ニップ部Nの形状が平坦状にしているが、凹形状やその他の形状であっても良い。後述するカール低減のために平坦状としてある。なお、ニップ部Nの形状は凹形状の方が用紙先端の排出方向が加圧ローラ寄りになり、分離性が向上するのでジャムの発生が抑制される。
定着ベルト1はニッケルやSUSなどの金属ベルトやポリイミドなどの樹脂材料を用いた無端ベルト(もしくはフィルム)とする。ベルトの表層はPFAまたはPTFE層などの離型層を有し、トナーが付着しないように離型性を持たせている。ベルトの基材とPFAまたはPTFE層の間にはシリコーンゴムの層などで形成する弾性層があっても良い。シリコーンゴム層がない場合は熱容量が小さくなり、定着性が向上するが、未定着画像を押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部にユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)が残るという不具合が生じる。これを改善するにはシリコーンゴム層を100[μm]以上設ける必要がある。シリコーンゴム層の変形により、微小な凹凸が吸収されユズ肌画像が改善する。
定着ベルト1の内部にはニップ形成部材22を支持するための支持部材(以下、ステー部材23と記載する)を設けてある。これにより、加圧ローラ4によって圧力を受けるニップ形成部材22の撓みを防止し、軸方向で均一なニップ部Nの幅(図2の紙面で上限方向の幅:以下、ニップ幅と記載する)を得られるようにしている。ステー部材23はステンレスや鉄、アルミニウムなどの金属からなる。このステー部材23は両端部で定着ユニットのフレームや定着ベルト1の保持部材(フランジ)などに保持固定され、位置決めする。また、ヒータ3とステー部材23の間に反射部材24を備え、ヒータ3からの輻射熱などによりステー部材23が加熱されてしまうことによる無駄なエネルギー消費を抑制している。ここで反射部材24を備える代わりにステー部材23の表面に断熱もしくは鏡面処理を行ってもよい。反射部材24は例えばアルミニウム基材の表面に銀を蒸着したものを用い得る。銀は輻射率が低いためハロゲンヒータから照射される加圧ステー側に向かう輻射熱を反射させて、定着ベルト1の熱吸収効率を向上させることができる。もちろん、反射部材24の材質はアルミニウムと銀の組み合わせたモニに限られない。熱源(ヒータ3)は、ハロゲンヒータに限られずIH、抵抗発熱体、カーボンヒータ等を用い得る。
加圧ローラ4は芯金や弾性ゴム層を有するものであり、離型性を得るために表面に離型層(PFAまたはPTFE層)を設ける。そのような加圧ローラ4は、画像形成装置に設けられたモータなどの駆動源からギヤを介して駆動力が伝達され回転する。また、加圧ローラ4はスプリングなどにより定着ベルト1側に押し付けられており、弾性ゴム層が押し潰されて変形することにより、所定の幅のニップ部Nを形成するものとなっている。このような加圧ローラ4は中空のローラであっても良い。また加圧ローラ4にハロゲンヒータなどの加熱源を有していても良い。弾性ゴム層はソリッドゴムでも良いが、加圧ローラ4の内部にヒータが無い場合は、スポンジゴムを用いても良い。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルトの熱が奪われにくくなるので、より望ましい。
定着ベルト1は加圧ローラ4に連れ回りする。図2の例の場合は、加圧ローラ4が図示しない駆動源により回転し、ニップ部Nで定着ベルト1に駆動力が伝達されることにより定着ベルト1が回転する。定着ベルト1はニップ部Nで挟み込まれて回転し、ニップ部N以外では両端部で保持部材(フランジ:図示せず)にガイドされ、走行する。
上述のような構成により安価で、ウォームアップが速い定着装置を実現することが可能となることが知られている。定着ベルト1の加熱状態を模式的に図3に示す。図3は図2のA−A断面を図示したものである。ヒータ3から放射された熱には、直接に定着ベルト1へと向かう直接加熱(実線の矢印)と反射部材24で反射されて定着ベルト1に向かう間接加熱(破線)とがある。この直接加熱と間接加熱の両方を用いることで、定着ベルト1を効率的に加熱している。
また画像形成に使用される用紙の幅の例を図4に示す。図には4種類のものを例示しているが、記録材のサイズは多様であり、図示の例に限られるものではない。
・サイズA:実施例の画像形成装置で使用される最大サイズ(A3ノビなど)
・サイズB:市場で多く使用されるサイズ1(A3、A4横など)
・サイズC:市場で多く使用されるサイズ2(A4縦など)
・サイズD:小サイズ紙(ハガキなど)
通紙時の定着ベルト1の加熱状態を、ヒータ3が1本の場合を例にとって説明する。
ヒータ3の長さは最大通紙サイズを定着できる長さとされるが、最大通紙幅よりも小さいサイズの用紙を通紙する場合、用紙幅より外側のベルトは、紙が熱を吸熱しない。そのため、図5(b)に示すように、過剰に加熱されてしまって端部温度が上昇する。定着ベルト1の端部温度が上昇している状態が長時間続くと、定着ベルト1が破損してしまうおそれがある。
そこで本発明の実施形態では、図6に示すように、無端の定着ベルト1内に、ヒータ3からの熱を遮蔽して定着ベルト1に熱を与えないような加熱領域制御部材(図示の例では曲折した板状の遮蔽部材25)を回動可能に配置してある。この遮蔽部材25は、ヒータ3と定着ベルト1の間に配置することで、定着ベルト1の端部(軸線方向の端部)の温度上昇を防止する機構となる。なお図6(a)では、定着ベルト1の図示を省略してある。
遮蔽部材25は、図6(b)からわかるように、軸線方向と直交方向では円弧状の断面を有し、連結部25a、少サイズ部25b、そして大サイズ部25cの円周方向でサイズの異なる3つの部位からなる。連結部25aと少サイズ部25bは、大サイズ部25cから円周方向で凹んだ形状を呈している。少サイズ部25bは大サイズ部25cから一段凹み、連結部25aは少サイズ部25bからさらに一段凹んでいる。少サイズ部25bの軸線方向の幅寸法は小サイズ(通常サイズ)の用紙の幅寸法に対応させてあり、大サイズ部25cの軸線方向の幅寸法は大サイズの用紙の幅寸法に対応させてある。なお、本実施形態装置を用いる画像形成装置で使用する用紙のサイズに合わせて遮蔽部材25の各部の幅寸法、周方向の寸法を決定することが好ましいのは勿論である。
図6(a)、図7に示すように、本実施形態ではヒータ3を2本使用しており、一方が定着ベルト1の中央用、他方が端部用のヒータとしてある。A3縦など幅の広い用紙を通紙する時は中央用の中央ヒータ3aと端部用の端部ヒータ3bとを両方ともに点灯するが、A4縦などの幅の狭い紙を通紙する時は中央ヒータ3aのみ点灯することで、消費電力を抑えることができる。
このような構成で、下記の表1のように多様なサイズの通紙に対応できる。なお遮蔽部材25の材質は、高温に耐えられるように、ステンレスや鉄、アルミなど金属とすることが好ましい。
表1は、通紙サイズとヒータ点灯、遮蔽の対応関係を示している。表中の用紙A〜用紙Dは、図4に示した用紙A〜用紙Dに対応すると考えてよい。そして、通紙サイズが決定した際には、表1に示すヒータ点灯、加熱領域制御部材(遮蔽部材25)による遮蔽の有り、無しの状態に設定して通紙すればよい。
図8は制御の一例として、遮蔽部材25の状態を用紙が少サイズ時、通常時、ノビ時の3種類とし、用紙サイズに応じて連結部25a、少サイズ部25b、大サイズ部25cがどのような回動位置を取るかを示している。図中の遮光板断面位置1〜3は、図6(a)に示した2点斜線1〜3の位置に対応する。
ところでニップ部Nの形状がほぼ平坦形状の場合、用紙が薄紙で、形成する画像が画像面積の多いパターンの場合、定着部材(定着ベルト1など)の側に用紙の巻き付きが発生することがある(分離不良)。従来は図2の例ようにニップ部Nの形状を凹形状(定着ベルト1側へ凹むように湾曲させる)にしたり、ニップ形成部材22の出口側に凸形状を設けたりして、分離性を確保している。凸形状とするには、加圧ローラ4側へ凸となる部位を有する構成とする。しかしながら、そのような対策を施すことで、搬送されてきた用紙がニップ部Nでは加圧ローラ4側に常時曲げられて搬送されることになり、用紙にストレスが掛かり、バックカールが大きくなることが問題となっていた。バックカールは、画像面側と反対側が持ち上がる形態のカールを言う。
そこで、本発明の実施形態では、図9に示すように、ニップ部Nの形状は平坦形状とし、遮蔽部材25でニップ部Nの出口での定着ベルト1をニップ部Nの外側に向けて膨らませ、分離性を確保している。そのため、遮蔽部材25の基端部に扇状の断面形状を有する接触部26を設けてある。接触部26は、定着ベルト1に変曲点を形成可能な部材である。すなわち、定着ベルト1の裏側に接触した時に、ニップ部Nの出口での定着ベルト1をニップ部Nから離れる側に向けて押し、定着ベルト1を膨らませて用紙の分離性を確保している。
接触部26は定着ベルト1の裏面と接触する側が本実施形態のように円弧等の形状で、移動に伴う摩擦が小さいようにすることが好ましい。もちろん円弧形状には限定されない。また接触部26及び遮蔽部材25の定着ベルト1と接触する部分は、磨耗を防止するため、フッ素コート等で表面摩擦係数が少なくなるような構成にすることが好ましい。また、PFA樹脂等の高摺動性の材料、あるいは摺動性の良い材料を介して接触する構成としてもよい。
遮蔽部材25は、用紙の先端が定着ベルト1から離れた後は、図10に示すように、各用紙サイズに合わせて(図8や表1参照)、所定の位置に移動する。このことで、ニップ部Nの出口での定着ベルト1と接触部26とが接触しなくなり、用紙を曲げるようなストレスを取り除いている。さらに、用紙がない部分での定着ベルト1の過剰加熱を防止している。図10は、用紙の先端が定着ベルト1から分離した後、遮蔽部材25が所定の位置に移動した状態を示している。なお接触部26は、遮蔽部材25の少なくとも最大開放時(図10に示す状態)で定着ベルト1の裏面に接触する配置とする。最大開放時以外の状態で定着ベルト1と接触する構成としてもよいことは勿論である。
なお連続通紙する場合の遮蔽部材25の動作は下記のとおりである。
・少なくとも用紙の先端がニップ部Nに進入する前、すなわち紙間において遮蔽部材25が全開位置に移動する(図9の状態)、
・用紙先端が定着ベルト1から分離するまで全開位置で停止する、
・用紙先端がニップ部Nを抜けたならば、各用紙サイズに応じた遮蔽位置に移動する(図10:一例であり、上述のように図8、表1を参照するなどして定める)、
・紙間で全開位置に移動する、
という動作を繰り返す。換言すれば図9の位置から図10の位置に移動、停止、戻り移動を繰り返す。すなわち、用紙の先端がニップ部Nの出口を通過した後に、使用されている用紙のサイズに合わせて加熱領域を制御する遮蔽部材25を所定の位置に移動させる。
以上のように、用紙先端が定着ベルト1から剥離するまでの間だけ接触部26をニップ部Nの出口あたりで定着ベルト1に押し付ける。そのことで、用紙先端のみにしかストレスが掛からないようになるので、上述のようなバックカールを防止しつつ、定着ベルト1への用紙の巻き付きを防止する。用紙は、一度定着ベルト1から先端が分離すると定着ベルト1から剥離する。なお図中27は温度検知センサで、加圧ローラ4に接触してその温度を検知している。このような温度検知センサを定着ベルト1に対して設けてもよい。
上述のような定着装置を用いた画像形成装置では、プリントジョブ中に、用紙サイズ、定着ベルト1や加圧ローラ4の検知温度結果から、段階的に加熱源であるヒータ3を遮断・開放動作させる。つまり、加圧ローラ4及び/または定着ベルト1、すなわち加圧ローラ4と定着ベルト1の両方あるいはどちらか一方の検知温度結果により、ヒータ3を段階的に遮断、開放する動作を行うように制御可能とすることが望ましい。すなわち状況に応じて遮光面積を変化させることにより、定着ベルト1に掛かる負荷を減らすことできる。
本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
1 :定着ベルト(無端ベルト)
2 :金属熱伝導体
3 :ヒータ(熱源)
3a :中央ヒータ
3b :端部ヒータ
4 :加圧ローラ
10 :感光体ドラム
11 :中間転写ベルト
12 :トナーボトル
13 :現像装置
14 :給紙トレイ
15 :給紙コロ
16 :2次転写ローラ
17 :帯電装置
18 :書き込みユニット
19 :転写ローラ
20 :定着ユニット
21 :排紙ローラ
22 :ニップ形成部材
23 :ステー部材
24 :反射部材
25 :遮蔽部材
25a :連結部
25b :少サイズ部
25c :大サイズ部
26 :接触部
27 :温度検知センサ
L :レーザー光
N :ニップ部
特開2004−286922号公報 特許第2861280号公報 特開2007−334205号公報

Claims (8)

  1. 回転可能な定着部材と、
    前記定着部材を加熱する加熱源と、
    前記定着部材を加圧する加圧部材と、
    前記定着部材の内部で前記加圧部材と対向してニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記加圧部材から前記ニップ形成部材に掛かる圧力を受ける支持部材と、
    前記加熱源の熱を前記定着部材に反射する反射部材と、
    前記定着部材の内部で前記定着部材の内面と前記加熱源との間に回動可能に配された加熱領域制御部材と、
    を備え、
    前記加熱領域制御部材が回動して移動することにより前記加熱源による前記定着部材の加熱を遮断、開放を可能に構成した定着装置において、
    前記加熱領域制御部材は、少なくとも最大開放時に、前記定着部材と接触して前記ニップ部の出口での前記定着部材の位置を変化させる接触部を備えた、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、用紙先端が前記ニップ部へ進入する前に前記加熱領域制御部材を全開位置に移動させ、前記接触部を前記定着部材に接触させ、前記定着部材を前記ニップ部の外側へ広がるように変化させることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置において、前記接触部は高摺動性の材料からなることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の定着装置において、前記接触部は、前記定着部材と接触することによって前記定着部材に変曲点を形成可能な形状を有することを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の定着装置において、用紙の先端が前記ニップ部の出口を通過した後に、使用されている用紙のサイズに合わせて前記加熱領域制御部材を所定の位置に移動させることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の定着装置において、前記加熱領域制御部材は、使用されている用紙のサイズと、前記定着部材及び/または前記加圧部材の検知温度結果により、前記加熱源を段階的に遮断、開放する動作を行うように制御可能であることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の定着装置において、前記ニップ形成部材は、前記加熱領域制御部材が前記定着部材と接触していない時に用紙が前記定着部材に巻き付く方向へ搬送され得るように前記ニップ部の形状を形成することを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の定着装置を用いた画像形成装置。
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