JP2016080514A - コンタクトプローブ - Google Patents

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淳一朗 二階堂
Junichiro Nikaido
淳一朗 二階堂
信太郎 高瀬
Shintaro Takase
信太郎 高瀬
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Abstract

【課題】応力の集中を防止し、繰り返しの測定に耐え得る構造のコンタクトプローブを提供する。【解決手段】硬質の基材10の一面に、弾性を有する絶縁層20が設けられる。絶縁層20は、中央に第1の穴部21を有する。各々の配線30は、一部が絶縁層20に設けられ、先端側が絶縁層20の第1の穴部21に突出し、先端側に被検査物の電極との接点部となる凸部31を有する。各々の配線30は、導電接続部22を上下変位の支点とする片持ち梁構造となっている。配線30の上下変位に伴い、弾性を有する絶縁層20は、配線30によって弾性変形して圧縮される。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば半導体集積回路の電気的特性の検査に使用されるプローブカードに備えられた、半導体素子の電極に接するコンタクトプローブに関する。
半導体集積回路の電気的特性の検査に使用されるプローブカードは、検査対象となる半導体素子の電極に接触するコンタクトプローブを多数備えている。半導体素子の微細化に伴い、コンタクトプローブにも微細な構造が必要とされており、MEMS(Micro Electro Mechanic System)技術により、微小な構造のコンタクトプローブが高精度に製造されている。このようなコンタクトプローブには、繰り返し測定においても破壊しない良好な構造強度が要求される。下記特許文献1は、片持ち梁構造のプローブの固定側を嵌合構造としてシリコン基板内に配置することで、プローブとシリコン基板の構造強度を強化している。
特許第4543022号公報
特許文献1の構造では、プローブの変位による応力がプローブの一箇所(シリコン基板からの突出元の部分)に集中するため、繰り返しの測定によりプローブの弾性特性が劣化しやすい。弾性特性が劣化するにつれ、プローブの初期位置(非測定時の位置)が基準位置からずれていき、やがて使用できなくなる。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、応力の集中を防止し、繰り返しの測定に耐え得る構造のコンタクトプローブを提供することにある。
本発明のある態様は、コンタクトプローブである。このコンタクトプローブは、
基材と、
前記基材の一面に設けられた、第1の穴部を有する絶縁層と、
前記絶縁層に設けられた配線とを備え、
前記配線は、先端側が前記絶縁層の前記第1の穴部に突出し、かつ先端側に被検査物との接点部を有し、
前記絶縁層が弾性を有することを特徴とする。
前記配線の変位により前記絶縁層が弾性変形してもよい。
前記配線を複数備え、隣り合う配線間に前記絶縁層が介在してもよい。
前記配線は、変位の支点から前記接点部までの長さが、前記第1の穴部への突出元から前記接点部までの長さの2倍以上であってもよい。
前記絶縁層は、前記配線の変位の支点と、前記配線の前記第1の穴部への突出元との間に、第2の穴部を有してもよい。
前記第1の穴部の前記第2の穴部側の壁部と、前記第2の穴部の前記第1の穴部側の壁部との間の長さが、前記配線の前記第1の穴部への突出元から前記接点部までの長さより短くてもよい。
前記第2の穴部は、前記基材側から前記配線側に向かって、前記配線の長さ方向に関する幅が小さくなる形状であってもよい。
前記配線は、変位の支点より先端側かつ前記接点部を除いた部分において、幅が厚みよりも大きくてもよい。
前記絶縁層が樹脂フィルムであってもよい。
前記樹脂フィルムがポリイミド又は液晶ポリマーからなってもよい。
前記樹脂フィルムの厚みが200μm以内であってもよい。
前記基材がセラミック基板又はシリコン基板であってもよい。
前記絶縁層の裏面に配線層が設けられ、前記配線と前記配線層が、前記絶縁層に設けられた導電接続部を介して相互に導電接続されていてもよい。
前記基材に配線層が形成され、前記絶縁層は、裏面に配線層が設けられた第1の絶縁層と、前記基材と前記第1の絶縁層との間に介在する第2の絶縁層とを有し、前記配線と前記第1の絶縁層の裏面の配線層とが前記第1の絶縁層に設けられた導電接続部を介して相互に導電接続され、前記第1の絶縁層の裏面の配線層と前記基材の配線層とが前記第2の絶縁層に設けられた導電接続部を介して相互に導電接続されていてもよい。
前記配線の設定変位時における反力が1gf〜4gfの間であってもよい。
設定変位時における前記接点部の配線延出方向に関する変位が15μm以内であってもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、応力の集中を防止し、繰り返しの測定に耐え得る構造のコンタクトプローブを提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るコンタクトプローブ1の概略斜視図。 図1のA−A’概略断面図。 コンタクトプローブ1を半導体素子50上にセットした状態の概略断面図。 図3の状態からコンタクトプローブ1を下降させた状態の概略断面図。 コンタクトプローブ1における、凸部31の上下変位量に対する反力の特性図。 コンタクトプローブ1における、凸部31の上下変位の累計回数(耐久実施回数)に対する凸部31の初期位置(非測定時の位置)の変動割合の特性図。 配線30の導電接続部22から第1の穴部21への突出元までの長さ(埋め込み長さ)L2を変化させた場合の、凸部31の初期位置の変動割合が−10%になるまでの上下変位(100μm変位)の累計回数(左側縦軸)と反力(右側縦軸)の変化を示す特性図。 比較例に係るコンタクトプローブ801の概略斜視図。 コンタクトプローブ801を半導体素子50上にセットした状態の概略断面図。 図9の状態からコンタクトプローブ801を下降させた状態の概略断面図。 コンタクトプローブ801における、配線830の上下変位量に対する反力の特性図。 コンタクトプローブ801における、配線830の上下変位の累計回数(耐久実施回数)に対する配線30の初期位置(非測定時の位置)の変動割合の特性図。 実施の形態1に係るコンタクトプローブ1の製法説明図(その1)。 同製法説明図(その2)。 本発明の実施の形態2に係るコンタクトプローブ2の概略斜視図。 図15のB−B’概略断面図。 コンタクトプローブ2における、配線30の上下変位量に対する反力の特性図。 コンタクトプローブ2における、配線30の上下変位の累計回数(耐久実施回数)に対する配線30の初期位置(非測定時の位置)の変動割合の特性図。 本発明の実施の形態3に係るコンタクトプローブ3の概略断面図。 コンタクトプローブ3の第2の穴部23となる貫通穴108cの作製工程説明図。 実施の形態2のコンタクトプローブ2の第2の穴部23となる貫通穴108cの作製工程説明図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
実施の形態1(構造)
図1は、本発明の実施の形態1に係るコンタクトプローブ1の概略斜視図である。図1において、コンタクトプローブ1の側面は、説明の便宜上、断面としている。図2は、図1のA−A’概略断面図である。コンタクトプローブ1は、例えば半導体集積回路の電気的特性の検査に使用されるプローブカードに備えられる。
コンタクトプローブ1は、基材10と、絶縁層20と、複数の配線30とを備える。基材10は、例えば弾性を有しない硬質の基板であり、好適にはセラミック基板又はシリコン基板である。基材10は、表面ないし内部に不図示の配線層を有する。絶縁層20は、弾性を有する材質、例えば樹脂フィルムであり、好適にはポリイミド又は液晶ポリマーからなる。樹脂フィルムは、好適には厚みが200μm以内である。絶縁層20は、好適には多層配線も可能である層とする。複数の配線30はそれぞれ、Ni等の金属からなる例えばメッキである。
基材10の一面(図1の上面)に絶縁層20が設けられる。絶縁層20は、中央に第1の穴部(キャビティ領域)21を有する。各々の配線30は、一部が絶縁層20に設けられ、先端側が絶縁層20の第1の穴部21に突出し、先端側に被検査物の電極との接点部となる凸部31を有する。凸部31は、Ni等の金属からなる例えば厚膜メッキである。図1の例では、各々の配線30は、一部が絶縁層20に埋設され、隣り合う配線30同士の間には絶縁層20が介在する。また、図1の例では、配線30は両側にそれぞれ6本、合計12本設けられている。なお、図1及び図2では凸部31が上方となるように描かれているが、実際の半導体素子検査時には、図1及び図2から上下反転した状態になり、凸部31が下を向いて半導体素子(被検査物)の電極と接触する(図3及び図4参照)。
基材10上には複数の電極11が設けられ、絶縁層20にはスルーホールに金属を充填して形成される導電接続部22が複数設けられ、電極11と配線30とが導電接続部22によって相互に導電接続される。各々の配線30は、導電接続部22を上下変位(被検査物との接触による変位)の支点とする片持ち梁構造となっている。各々の配線30は、好適には、変位の支点から凸部31までの長さLが、第1の穴部21への突出元から凸部31までの長さL1の2倍以上(L≧L1×2)である。また、長さLは、好適には、上下方向の設定変位(例えば100μm)に対して凸部31の水平方向(非測定時の配線30の延出方向)の変位が15μm以内になるように設定される。また、各々の配線30は、好適には、変位の支点より先端側かつ凸部31を除いた部分において、幅Wが厚みTより大きい(W>T)。
図3は、コンタクトプローブ1を被検査物としての半導体素子50上にセットした状態の概略断面図である。図4は、図3の状態からコンタクトプローブ1を下降させた状態の概略断面図である。半導体素子50の検査を行う際には、図3のようにコンタクトプローブ1を半導体素子50上にセットし、その後、図4に示すようにコンタクトプローブ1を半導体素子50に向けて下降させる。すると、配線30の凸部31が半導体素子50の不図示の電極に押し付けられ、配線30は前記電極から凸部31に加わる反力によって図4に示すように導電接続部22を支点に変形(上下変位)する。配線30の上下変位に伴い、圧縮弾性を有する絶縁層20は、配線30によって弾性変形して圧縮される。すなわち、配線30は、第1の穴部21に突出している部分が上下変位するとともに、絶縁層20に接触している部分も絶縁層20を弾性変形して圧縮させながら上下変位する。これにより、配線30自身の曲げ弾性と絶縁層20の圧縮弾性の作用により、凸部31が上下する変位量に応じた反力(接触力)で、凸部31は電極に接触する。また、上下変位により配線30に加わる応力が、図4で点線で囲まれた領域A及び領域Bの二箇所(導電接続部22及び第1の穴部21の外縁部とそれぞれ近接する二箇所)に分散されるため、絶縁層20が圧縮弾性を有しない場合と比較して応力集中が緩和される。
図5は、コンタクトプローブ1における、凸部31の上下変位量に対する反力の特性図である。図6は、コンタクトプローブ1における、凸部31の上下変位の累計回数(耐久実施回数)に対する凸部31の初期位置(非測定時の位置)の変動割合の特性図である。図6において、変動割合の測定は、変位量80μm及び120μmの2種類について行った。
図5及び図6に示す特性は、図1に示す配線30の、幅Wを40μm、厚みTを25μm、第1の穴部21への突出元から凸部31までの長さL1を400μm、導電接続部22から第1の穴部21への突出元までの長さL2を600μmとし、絶縁層20の厚みを200μm(基材10と配線30に挟まれた領域では、配線30の厚みを引いた175μm)とした場合の結果である。また、図6の縦軸の変動割合は、図2に示す高さh(変位の支点である導電接続部22の直上に位置する配線30の表面を基準とした、測定開始前における凸部31の高さ)を用いて、
Figure 2016080514
と定義される。なお、h'は各回の変位後の凸部31の高さである。
図5より、反力(接触力)は、100μm変位時(設定変位時)に2.2gfであり、要求される反力の範囲内(例えば1gf〜4gf)であった。なお、検査対象となるウェハー状態の半導体素子の平坦度を考慮すると、実際の変位量の範囲は80μm〜120μmとなるが、この範囲においても反力は1gf〜4gfであり、反力の要件は満たされている。また、図6より、変位量80μm及び120μmの各々において、上下変位の累計回数が100万回に達しても配線30の初期位置の変動割合は−10%以下であり、コンタクトプローブ1の機械的耐久性の高さが確認された。
図7は、配線30の導電接続部22から第1の穴部21への突出元までの長さL2を変化させた場合の、凸部31の初期位置の変動割合が−10%になるまでの上下変位(100μm変位)の累計回数(左側縦軸)と反力(右側縦軸)の変化を示す特性図である。図7に示す特性の前提となるパラメータは、長さL2を除き、図5及び図6に示す特性の測定時と同様である。長さL2は、配線30のうち絶縁層20に埋め込まれた長さであるため、以下、「埋め込み長さ」とも表記する。図7より、埋め込み長さL2を400μm以上とすることで、応力緩和(耐久性向上)に顕著な効果があることが分かった。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 配線30の上下変位に伴い絶縁層20が弾性変形し、上下変位により配線30に加わる応力が二箇所に分散されるため、従来のように応力が一箇所に集中する構成と比較して繰り返しの測定に耐え得る耐久性に優れた構造となる。
(2) 絶縁層20の弾性力が配線30の上下変位による反力(接触力)を強めるように作用するため、長さや厚み等の条件が同じであれば、絶縁層20が存在しない場合と比較して大きな反力を得ることができる。これは、絶縁層20が存在しない場合と比較して配線30の長さを長くしても同じ反力を得ることができるということであり、応力緩和(耐久性向上)の点においても有利である。
(3) 隣り合う配線30間に絶縁層20が介在するため、応力緩和の観点から埋め込み長さL2を長くしても、狭ピッチを維持しながら隣り合う配線30同士の電気的短絡を好適に防止できる。
(4) 特許文献1のような嵌合構造を取らなくても十分な耐久性が得られるため、嵌合構造のためのスペースが不要となり、高耐久性と狭ピッチを好適に両立できる。
比較例
図8は、比較例に係るコンタクトプローブ801の概略斜視図である。図9は、コンタクトプローブ801を半導体素子50上にセットした状態の概略断面図である。図10は、図9の状態からコンタクトプローブ801を下降させた状態の概略断面図である。コンタクトプローブ801では、穴部821を有する硬質の基板810に金属からなる配線830が設けられ、配線830は先端側が穴部821に突出して片持ち梁構造とされ、配線830の先端には凸部831が設けられる。基板810には、配線830と接続する導電接続部822が設けられる。
図9に示すようにコンタクトプローブ801を半導体素子50上にセットし、図10に示すようにコンタクトプローブ801を半導体素子50に向けて下降させると、配線830の凸部831が半導体素子50の不図示の電極に押し付けられ、配線830は図10に示すように変形する。配線830が設けられた基板810は硬質で変形しないため、上下変位により配線830に加わる応力は図10で点線に囲まれた領域Cの一箇所(穴部821の外縁部と近接する一箇所)に集中する。なお、コンタクトプローブ801は、特許文献1の構造をモデルにしたものであるが、狭ピッチの関係上、配線830の固定側に特許文献1に示す嵌合構造は採用していない。
図11は、コンタクトプローブ801における、配線830の上下変位量に対する反力の特性図である。図12は、コンタクトプローブ801における、配線830の上下変位の累計回数(耐久実施回数)に対する配線30の初期位置(非測定時の位置)の変動割合の特性図である。変動割合は、実施の形態1と同様に上記の式1で定義される。図11及び図12の特性は、配線830をNi系からなる金属とし、配線830の幅を40μm、厚みを20μm、穴部821への突出元から凸部831までの長さを400μmとした場合の結果である。図11より、反力は100μm変位時(設定変位時)に要求内の2gfであった。一方、図12より、変位量80μmでは10万回、変位量120μmでは1万回で、配線830の初期位置の変動割合が−10%を下回っており、コンタクトプローブ801の機械的耐久性の不足が確認された。これは、上下変位により配線830に加わる応力が上述のように図10で点線に囲まれた領域Cの一箇所に集中することに起因する。なお、配線830の固定側に特許文献1に示す嵌合構造を採用すれば機械的耐久性は向上するが、先端の狭ピッチを維持するには配線830間も微細にする必要があり、嵌合面積も小さくなるので、十分な効果は得られない。
パラメータの検討
以下、各パラメータの設定について説明する。図8に示すような片持ち梁構造の配線を備えるコンタクトプローブにおいては、設定変位量時の反力は、半導体素子電極の接触抵抗を十分に低くしつつ表面傷を抑制する等の観点から、1gf〜4gfの値が要求されている。反力Fは、片持ち梁構造部分の材料の弾性率E、幅b、厚みt、長さL、及び変位量dによって、
Figure 2016080514
と表される。反力Fは、変位量dに対して比例することが分かっており、図11からも明らかなように、120μm変位時の反力Fは80μm変位時の反力Fの1.5倍になる。
半導体集積回路の測定にあたり、試験時間短縮のためウェハー状態で一括測定がなされる。この場合、大口径のウェハーを一括で測定するため、ウェハー並びにプローブカードの平坦度の問題から、大きな変位量、例えば100μmが必要である。大口径のウェハーを一括測定しようとするならば、ウェハーの平坦度から、100μm設定の変位量でも、実際の変位量は80μmから120μm程度までの幅を持つことになる。このため、変位量dが80μm〜120μmの範囲のいずれにおいても反力Fが1gf〜4gfの値である必要がある。ここで、狭ピッチの要求から片持ち梁の幅bにも制限があるので、片持ち梁構造における設計の自由度は材料の弾性率E並びに片持ち梁の長さL及び厚みtだけである。
しかし、材料の弾性率Eに関しても、電気伝導度の観点や製造コストの観点から自ずと制約があり、大きな自由度がない。また、片持ち梁構造の長さLに関しては、長さLに対しての変位量dが大きければ、被接触物への傷の長さ(水平変位)も大きくなることになる。例えば、変位量100μmで、傷を15μm以内に設定すると、単純な三平方の定理の計算から、片持ち梁構造の長さLは350μm以上必要となる。前述の通り変位量dにはバラツキが生じるので、例えば変位が10μm増えるとなると長さLは最低400μm必要となる。さらに、厚みtに関しては、例えば電解メッキ等で作製する場合、その製造方法等の制約から片持ち梁構造の幅よりも薄い厚みであることが望ましい。
以上の制約を踏まえ、具体的なパラメータの値を検討をする。まず、式2より、反力Fは、前述の片持ち梁構造の長さLと幅bに関係がある。つまり、設定変位量に対して、反力Fを維持するための方向性としては、長さLを短く、幅bを薄くする方向と、長さLを長く、幅bを厚くする方向が考えられる。しかし、前述の通り長さLを短くする方向と幅bを厚くする方向には制約が生じるので、設計の自由度はかなり少ない。前述の比較例の寸法は、以上の観点も考慮されたものであり、片持ち梁構造の長さLは400μm、幅bは40μm、厚みtは20μmとした。しかし、反力Fの要件を満たす上記の寸法では、前述の通り機械的耐久性が不足するという問題があった。
数十μmの狭ピッチに対応した数十μm幅の片持ち梁構造プローブにおいて、片持ち梁幅よりも大きい100μmの変位量は、変位する際の応力が大きな状態となる。その中で100万回に及ぶ繰り返し測定でも破壊しない高強度の構造が要求されている。片持ち梁構造における機械的耐久性を強化するには、応力の緩和が必要になる。片持ち梁構造における応力σは、片持ち梁構造部分の材料の弾性率E、厚みt、長さL、及び変位量dによって、
Figure 2016080514
と表される。
耐久性指標となる応力σも、上述の反力Fと同様、変位量dに対して比例することが分かっており、120μm変位時の応力σは、80μm変位時の応力σの1.5倍になる。式3に示す応力σは、片持ち梁構造が変位した際のもので、概ね片持ち梁構造を支えている支点にかかる。式3より、応力σの観点から、厚みよりも長さを長くすると緩和方向になることが分かる。式2及び式3より、上記比較例(長さL=400μm、厚みt=20μm)の場合に対し、例えば長さLを800μm、厚みtを40μmに設定すると、反力Fは変わらないが、応力σは半分になることが分かる。
しかし、狭ピッチへの対応から幅bが制限されることを考えると、厚みtを40μmにすることは、製造方法等の制約から現実的ではない。また、長さLに関しても、配線間の電気的短絡を考慮すると、800μmまで長くするのは難しい。すなわち、狭ピッチの片持ち梁構造においては、配線間の電気的短絡が問題になる。被検査物表面上の異物等が原因の代表例であるが、測定環境におけるゴミ等の異物でも配線間の電気的短絡が懸念される。そのため、上記のように片持ち梁構造の長さを長くする構造は、配線間の電気的短絡の確率を増やすことになり、単純に長さを増やす方策は採用できない。また、応力緩和として特許文献1のように片持ち梁構造の根元部分に嵌合構造を採用する例もあるが、先端の狭ピッチを維持するには配線間も微細にする必要があり、嵌合面積も小さくなるので、十分な応力緩和効果は得られない。
上記の短絡問題の対策としては、片持ち梁構造の配線間を絶縁物で覆う構造が考えられる。また、応力σの緩和策としては、片持ち梁構造の長さLを長くすればいいのだが、それでは片持ち梁構造の厚みtの制約に伴う反力Fの不足が生じる。そのため、片持ち梁構造の一部に反力Fを補う弾性特性を有するものを付加する構造が考えられる。さらに、弾性特性を有するものを片持ち梁構造と弾性特性を有しない支持基板との間に貼り合わせることで、弾性特性を有するものが片持ち梁構造を変位させることになり、応力σの緩和にもつながる。また、弾性特性を有しない支持基板との貼り合わせを考慮すると、この弾性特性を有するものは、片持ち梁構造の変位量dに対して厚くする必要もある。
そこで、本発明者らは研究を重ねた結果、図1に示すような、配線30の一部を弾性を有する絶縁層20に埋め込み、絶縁層20を弾性を有しない基材10と貼り合わせる構造とし、絶縁層20の第1の穴部21に突出した配線30の上下変位に合わせて、配線30の直下の絶縁層20も圧縮されて変位することにより、反力を維持しつつ応力緩和させる構造を見出した。ここで、片持ち梁構造の支点は、導電接続部22に限定されない。例えば、配線30を片持ち梁構造の延出方向に対して直角に曲げることで、その角部が片持ち梁構造の支点になりうる。また、絶縁層20は、多層配線も可能な構造であることが好ましい。そうすることで、狭ピッチ化及び大口径ウェハーの一括測定に好適に対応できる。
ここで絶縁層20は、変位量を100μm以上を確保するためには、片持ち梁厚みが20μmの場合、最低でも120μm以上必要である。一方で、絶縁層20は、貫通穴等のプロセスが必要で、そのプロセスの制約上、厚みは最大200μmである。ここの厚みが厚くなれば、所定の反力を得るために、配線30の、導電接続部22と第1の穴部21への突出元までの長さが長くとれる構造となり、応力的には有利な方向になる。そこで、図1に示す絶縁層20の厚みをここでは最大の200μmとし、配線30を形成した。狭ピッチ対応のため、配線30の幅Wは比較例と同じ40μmとした。また、配線30の第1の穴部21への突出元から凸部31までの長さL1も、比較例における配線830の穴部821への突出元から凸部831までの長さと同等寸法になるように決定した。これは、上記の短絡の問題を回避するためである。配線30の導電接続部22からの第1の穴部21への突出元までの長さL2は、比較例における配線830の基板810上の長さより実質長くなり、所定の反力を得るため、厚みに関しては、比較例の20μmよりも厚くする構造とした。さらに変位量100μm時の反力が要求値になるように支点となる導電接続部22から第1の穴部21の長さL2を決定した。なお、絶縁層20に関しては、配線30の金属に対して弾性率が1/40のものを使用した。
上記より、配線30の幅Wを40μm、第1の穴部21への突出元から凸部31までの長さL1を400μm、厚みTを25μmとした。ここで、厚みTは応力の影響を考慮して決定した。反力等の関係から導電接続部22から第1の穴部21までの長さL2は600μmとした。なお、絶縁層20の厚みは200μmとしたが、配線30が絶縁層20に埋め込まれるプロセスを経るので、配線30と基材10との間においては、絶縁層20の厚みは、配線30の厚み25μmを除いた175μmとなる。この構造における変位量と反力の測定結果が前述の図5に示される。図5より反力値は、図11の従来例とほぼ同様で、100μm変位時に2.2gfであることが分かる。なお、この数値は、当然のことながら、金属や弾性体の材料や設定変位量等で変わるものである。また、前述の図6に示した通り、耐久性についても良好な結果が得られた。
さらに、導電接続部22から第1の穴部21までの長さL2(埋め込み長さ)について検討した。この埋め込み長さは、前述の通り、長いほど応力的には有利になるが、反力との関係と絶縁層20の厚みから制約が生じる。ここで、絶縁層20の厚みを200μm、配線30の厚みWを25μm、配線30の第1の穴部21への突出元から凸部31までの長さL1を400μmと固定して、埋め込み長さL2と反力、耐久性(応力)との関係を確認した。その結果が前述の図7に示される。図7の横軸は、埋め込み長さL2で、縦軸左は100μm変位における変動割合−10%時の耐久実施回数で、縦軸右は100μm変位における反力である。この結果から、埋め込み長さを400μmよりも長くすることで、応力緩和に顕著な効果があることが分かる。
上記を鑑み、より耐久性を考慮した場合の実施例の組合せでの特徴は、以下の通りになる。
・配線30の厚みTは幅Wよりも薄い。
・弾性を有する絶縁層20の厚みは、設定変位量以上かつ200μm以内。
・設定変位量に対して、反力は1gfから4gfの範囲。
・配線30の長さLは、凸部31の水平移動が設定変位量に対して15μm以内になる長さ以上。
・埋め込み長さL2は、絶縁層20の厚み内で設定できるもので、限りなく長いものが望ましく、絶縁層20に埋まっていない配線30の長さL1よりも長い。
実施の形態1(製法)
図13及び図14は、実施の形態1に係るコンタクトプローブ1の製法説明図である。ここでは、最大変位120μm仕様のコンタクトプローブ1の製造プロセスを説明する。まず、図13(A)に示すように、プロセス実施用基板の例示であるSUS基板101の上に厚み10μmのCuメッキ102を全面的に形成し、その上に厚み125μm、直径36μmのレジストパターン103を形成する。続いて、図13(B)に示すように、レジストパターン103をマスクにしてCuメッキ102上にCuメッキ104を形成し、その後レジストパターン103を除去する。Cuメッキ104の層は、レジストパターン103のあった部分が貫通穴104aとなる。
続いて、図13(C)に示すように、Cuメッキ104上に厚み30μmのレジストパターン105を形成する。続いて、図13(D)に示すように、レジストパターン105をマスクにして厚み25μmのNiメッキ106及び厚み2μmのAuメッキ107をCuメッキ104上に形成し、その後レジストパターン105を除去する。Niメッキ106及びAuメッキ107は、図1に示す配線30である。また、Cuメッキ104の貫通穴104aを埋めているNiメッキ106は、図1に示す凸部31である。なお、Auメッキ107の形成は厳密に言えば、反力値に寄与するものであるが、Niメッキ106に比べ厚みも薄く、大きな影響はない。ここでは、プロセス上の制約とNiメッキ106の酸化防止等を目的にAuメッキ107を形成している。
続いて、図13(E)に示す、図1の絶縁層20の一部となる厚み175μmの感光性ポリイミド接着フィルム108を準備する。感光性ポリイミド接着フィルム108には、導電接続部用の貫通穴108aを形成しておく。続いて、図13(F)に示すように、感光性ポリイミド接着フィルム108を図13(D)の配線30及びCuメッキ104上に接着硬化させる。続いて、図13(G)に示すように、感光性ポリイミド接着フィルム108上に、貫通穴108aの内面も含め、無電解Cuメッキ109を形成し、その上にレジストパターン110を形成する。
続いて、図14(A)に示すように、レジストパターン110をマスクにして無電解Cuメッキ109上に厚み15μmの電解Cuメッキ111を形成した後、レジストパターン110を除去し、電解Cuメッキ111をマスクにCuエッチングを施して無電解Cuメッキ109を除去し(電解Cuメッキ111は膜厚が大きいため残る)、電解Cuメッキ111及びその下の無電解Cuメッキ109の表面に厚み1μmのNiメッキを下層とした厚み1μmのAuメッキからなる電解Auメッキ112を形成する。ここでは、検査対象の半導体素子とのコンタクト側とは逆側の配線層の形成をする。
次に、図14(B)に示すように、感光性ポリイミド接着フィルム108を選択的に炭酸ガスレーザーで加工し、図1の第1の穴部21となる貫通穴108bを形成する。続いて、図14(C)に示すように、プロセス実施用基板であったSUS基板101、並びにCuメッキ102及びCuメッキ104を除去する。一方、図14(D)に示すように、弾性を有しない硬質の基材10上に、絶縁層20の一部となる厚み25μmの感光性ポリイミド接着フィルム113を積層して仮固定する。感光性ポリイミド接着フィルム113は、導電接続部用の貫通穴113a及び図1の第1の穴部21となる貫通穴113bを有する。貫通穴113aの内側に位置する基材10上には、電極11をメッキ等により形成しておく。そして、図14(E)に示すように、図14(C)の感光性ポリイミド接着フィルム108等を基材10上に貼り合わせる(積層固定する)。このとき、電解メッキ112と電極11との電気的接続は、熱圧着により、又は電極11上にハンダ等を施し、レーザーハンダ等で熱を加えることにより行う。以上により図1に示すコンタクトプローブ1が完成する。
なお、図14(E)において、感光性ポリイミド接着フィルム108及び感光性ポリイミド接着フィルム113は図1の絶縁層20であり、貫通穴108b及び貫通穴113bは図1の第1の穴部21であり、無電解Cuメッキ109、電解Cuメッキ111及び電解Auメッキ112は図1の導電接続部22である。
図1のコンタクトプローブ1における片持ち梁構造の各寸法に関しては、配線30の幅Wは図13(C)のレジストパターン105のパターン幅で決定され、厚みTは図13(C)で形成するNiメッキ106及びAuメッキ107の厚みで決定され、配線30の第1の穴部21への突出長は図14(B)で除去される感光性ポリイミド接着フィルム108の長さと図14(D)で除去される感光性ポリイミド接着フィルム113の長さで決定される。さらに、片持ち梁構造を支える導電接続部22と第1の穴部21の外縁までの長さL2も反力に合わせて設定する。この長さL2(埋め込み長さ)は、第1の穴部21への突出元から凸部31までの長さL1よりも長い設計とする。変位量の設定に関しては、感光性ポリイミド接着フィルム108の厚みと感光性ポリイミド接着フィルム113の厚みの合計が変位量よりも大きくさせる構造とする。
なお、感光性ポリイミド接着フィルム108,113は、LCP(液晶ポリマー)材でも構わない。また、感光性ポリイミド接着フィルム108の貫通穴108aの形成を、図13(F)の接着硬化工程後に行っても構わない。さらに、絶縁層20に多層配線する場合は、図13(F)〜図14(A)の工程を繰り返せばよく、この場合は、感光性ポリイミド接着フィルム108の厚みは、Niメッキ106及びAuメッキ107の厚み合計よりも厚く、トータル厚が変位量よりも大きくなるような厚みとなるようなプロセス設計をする。
実施の形態2
図15は、本発明の実施の形態2に係るコンタクトプローブ2の概略斜視図である。図16は、図15のB−B’概略断面図である。コンタクトプローブ2は、図1等に示した実施の形態1のものと比較して、絶縁層20に第2の穴部(スリット)23が設けられている点で相違し、その他の点で一致する。第2の穴部23は、第1の穴部21の両側においてそれぞれ、各々の配線30の上下変位の支点(導電接続部22)と、各々の配線30の第1の穴部21への突出元との間に、配線30を横切るように設けられる。第1の穴部21の第2の穴部23側の壁部と、第2の穴部23の第1の穴部21側の壁部との間の長さL3は、各々の配線30の第1の穴部21への突出元から凸部31までの長さL1より短い(L3<L1)。これは、配線30の第1の穴部21への突出元部分に応力がかかることを鑑み、より効果的な応力緩和を考慮し、設定したものである。第2の穴部23により、応力緩和の点では、弾性を有する絶縁層が配線30の長さ方向に2つ配置されたことになる。第2の穴部23を設けたことで、配線30に上下変位に伴う応力は、三箇所に分散されることになる。
図17は、コンタクトプローブ2における、配線30の上下変位量に対する反力の特性図である。図18は、コンタクトプローブ2における、配線30の上下変位の累計回数(耐久実施回数)に対する配線30の初期位置(非測定時の位置)の変動割合の特性図である。図17及び図18に示す特性の前提として、第2の穴部23の幅を100μmとし、第2の穴部23の形成位置を、配線30の第1の穴部21への突出元から100μm(配線30の第1の穴部21への突出元から凸部31までの長さよりも短い距離の例示)の位置とした。また、他のパラメータは図5及び図6に示す特性の測定時と同様とした。なお、図18において、変位量は120μmと、耐久性改善確認のためにより変位量が大きい145μmの2種類で行なった。また、比較のため、変位量145μmの試験は、図1の構造も併せて実施した。図17より、反力については、図5の場合より傾きが若干小さくなる程度で、ほぼ同様の結果となった。また、図18より、145μm変位の場合において、上下変位の累計回数100万回時に僅かに差が見られ、図15の構造が図1の構造と比較して耐久的にはより優位で、応力緩和がなされていることが確認された。
本実施の形態によれば、実施の形態1と比較して更に応力緩和(耐久性向上)を実現することができる。なお、第2の穴部23と同様のスリットを、第1の穴部21の両側の各々において、配線30の長さ方向に複数配列してもよい。
実施の形態3
図19は、本発明の実施の形態3に係るコンタクトプローブ3の概略断面図である。コンタクトプローブ3は、図15及び図16に示した実施の形態2のものと比較して、第2の穴部23が、基材10側から配線30側に向かって、配線30の長さ方向に関する幅が小さくなる形状(例えば台形形状)である点で相違し、その他の点で一致する。本実施の形態によれば、実施の形態2と比較して、第2の穴部23によって隣り合う配線30同士の間に絶縁層20が介在しない部分(隣り合う配線30同士が露出して対向する部分)を小さくすることができ、配線30間の電気的短絡を防止する効果が高められる。
なお、図19に示す第2の穴部23を作製するには、図20(A)に示すように、絶縁層20となる感光性ポリイミド接着フィルム108に第1の穴部21及び第2の穴部23を形成する時の金属マスク115の厚みを大きくすればよい。第1の穴部21となる貫通穴108bは面積が大きいので、例えばレーザープロセスで加工する際に金属マスク115の厚みの影響が少ないが、第2の穴部23となる貫通穴108cはスリット等の狭いパターンのため、レーザープロセスで加工する際に金属マスク115の厚みの影響が出やすい。つまり、金属マスク115の厚みを大きくすることで、狭いパターンである貫通穴108cの方は、レーザー加工の際にアルペクトが厳しくなり、レーザープロセス後に図20(B)に示すような台形の貫通穴108cが得られる。一方、面積の大きい貫通穴108bの方は、加工アスペクト的に緩いので矩形となる。なお、図21(A)に示すように金属マスク115の厚みを小さくすれば、狭いパターンである貫通穴108cの方も加工アスペクト的に緩いので、レーザープロセス後に図21(B)に示すような矩形の貫通穴108cが得られる。矩形の貫通穴108cは、実施の形態2の第2の穴部23として利用できる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。
1〜3 コンタクトプローブ、10 基材、11 電極、20 絶縁層、21 第1の穴部(キャビティ領域)、22 導電接続部(支点)、23 第2の穴部(応力緩和スリット)、30 配線、31 凸部(接点部)、50 半導体素子、
101 SUS基板、102 Cuメッキ、103 レジストパターン、104 Cuメッキ、105 レジストパターン、106 Niメッキ、107 Auメッキ、108 感光性ポリイミド接着フィルム、109 無電解Cuメッキ、110 レジストパターン、111 電解Cuメッキ、112 電解Auメッキ、113 感光性ポリイミド接着フィルム、115 金属マスク、
801 コンタクトプローブ、810 基板、821 穴部、822 導電接続部、830 配線、831 凸部

Claims (16)

  1. 基材と、
    前記基材の一面に設けられた、第1の穴部を有する絶縁層と、
    前記絶縁層に設けられた配線とを備え、
    前記配線は、先端側が前記絶縁層の前記第1の穴部に突出し、かつ先端側に被検査物との接点部を有し、
    前記絶縁層が弾性を有することを特徴とする、コンタクトプローブ。
  2. 請求項1に記載のコンタクトプローブにおいて、前記配線の変位により前記絶縁層が弾性変形することを特徴とする、コンタクトプローブ。
  3. 請求項1又は2に記載のコンタクトプローブにおいて、前記配線を複数備え、隣り合う配線間に前記絶縁層が介在することを特徴とする、コンタクトプローブ。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のコンタクトプローブにおいて、前記配線は、変位の支点から前記接点部までの長さが、前記第1の穴部への突出元から前記接点部までの長さの2倍以上であることを特徴とする、コンタクトプローブ。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のコンタクトプローブにおいて、前記絶縁層は、前記配線の変位の支点と、前記配線の前記第1の穴部への突出元との間に、第2の穴部を有することを特徴とする、コンタクトプローブ。
  6. 請求項5に記載のコンタクトプローブにおいて、前記第1の穴部の前記第2の穴部側の壁部と、前記第2の穴部の前記第1の穴部側の壁部との間の長さが、前記配線の前記第1の穴部への突出元から前記接点部までの長さより短いことを特徴とする、コンタクトプローブ。
  7. 請求項5又は6に記載のコンタクトプローブにおいて、前記第2の穴部は、前記基材側から前記配線側に向かって、前記配線の長さ方向に関する幅が小さくなる形状である、コンタクトプローブ。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のコンタクトプローブにおいて、前記配線は、変位の支点より先端側かつ前記接点部を除いた部分において、幅が厚みよりも大きいことを特徴とする、コンタクトプローブ。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のコンタクトプローブにおいて、前記絶縁層が樹脂フィルムであることを特徴とする、コンタクトプローブ。
  10. 請求項9に記載のコンタクトプローブにおいて、前記樹脂フィルムがポリイミド又は液晶ポリマーからなることを特徴とする、コンタクトプローブ。
  11. 請求項9又は10に記載のコンタクトプローブにおいて、前記樹脂フィルムの厚みが200μm以内であることを特徴とする、コンタクトプローブ。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載のコンタクトプローブにおいて、前記基材がセラミック基板又はシリコン基板であることを特徴とする、コンタクトプローブ。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載のコンタクトプローブにおいて、前記絶縁層の裏面に配線層が設けられ、前記配線と前記配線層が、前記絶縁層に設けられた導電接続部を介して相互に導電接続されていることを特徴とする、コンタクトプローブ。
  14. 請求項1から12のいずれか一項に記載のコンタクトプローブにおいて、前記基材に配線層が形成され、前記絶縁層は、裏面に配線層が設けられた第1の絶縁層と、前記基材と前記第1の絶縁層との間に介在する第2の絶縁層とを有し、前記配線と前記第1の絶縁層の裏面の配線層とが前記第1の絶縁層に設けられた導電接続部を介して相互に導電接続され、前記第1の絶縁層の裏面の配線層と前記基材の配線層とが前記第2の絶縁層に設けられた導電接続部を介して相互に導電接続されていることを特徴とする、コンタクトプローブ。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載のコンタクトプローブにおいて、前記配線の設定変位時における反力が1gf〜4gfの間であることを特徴とする、コンタクトプローブ。
  16. 請求項1から15のいずれか一項に記載のコンタクトプローブにおいて、設定変位時における前記接点部の配線延出方向に関する変位が15μm以内であることを特徴とする、コンタクトプローブ。
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