JP2016080339A - 熱需要推定装置、熱需要推定方法、設備制御装置、設備制御方法、設備制御システム、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

熱需要推定装置、熱需要推定方法、設備制御装置、設備制御方法、設備制御システム、制御プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】流量センサを設置することなく、空調設備の熱需要を推定する。
【解決手段】空調設備(4)の冷凍機(43)の消費電力を測定する冷凍機電力センサ(5)から冷凍機電力データを取得するデータ収集部(21)と、冷凍機電力データが示す冷凍機(43)の消費電力から推定熱需要量を算出し、出力する推定熱需要量算出部(22)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調設備の熱需要を推定する熱需要推定装置および熱需要推定方法、当該熱需要推定装置が推定した熱需要に基づいて空調設備を制御する設備制御装置、設備制御方法および設備制御システム、並びに、制御プログラムおよび記録媒体に関する。
近年、地球温暖化防止、コスト削減、改正省エネ法の要請等の観点から、オフィス、工場、家屋等の建物内に設置されている各種設備(特に空調設備)の省エネルギー化が進められている。ここで、省エネルギー化には、大きく分けて2つの手法がある。その手法とは、第1に、最低限必要なエネルギーが供給されるように各種設備の動作を制御することであり、第2に、必要なエネルギーが効率的に供給されるように各種設備の動作を制御することである。
これらの省エネ手法を実現するものとして、BEMS(Building Energy Management System)のようにビル全体の消費エネルギーを見える化する管理システムや、空調設備の電力および環境データ(温湿度など)等の常時計測による空調設備自動制御システムなどが存在する。
例えば、前記第2の省エネルギー化の手法として、特許文献1に、空調機に供給する往水と還水との温度差に対して流量を乗算して熱量を算出し、算出した熱量に基づいて冷凍機の運転台数の増減を制御する方法が記載されている。
特開2011−21855号公報(2011年2月3日公開)
しかしながら、上述のような従来技術は、空調設備の熱需要量(空調機で必要となる熱量)を算出するために、空調設備の各機器に温度センサおよび流量センサを設置する必要がある。しかしながら、流量センサについては以下のような問題がある。第1に、流量センサは、温度センサ等の他のセンサと比較して非常に高額である。第2に、流量センサの設置に非常に手間がかかる(特に、既存の空調設備に設置する場合、空調設備を停止させなければならない。)。第3に、流量センサの設置ミスによる計測誤差が非常に大きい。第4に、流量センサについては、測定精度を維持するために定期的なメンテナンスが必要である。
そのため、前記の従来技術を適用して省エネルギー化を行っても、高い費用対効果が得られない場合がある。また、既存の空調設備に対しては、現実的に前記の従来技術を適用できない場合がある。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、流量センサを設置することなく、空調設備の熱需要を推定する熱需要推定装置、熱需要推定方法、設備制御装置、設備制御方法、設備制御システム、制御プログラムおよび記録媒体を実現することにある。
前記の課題を解決するために、本発明に係る熱需要推定装置は、熱交換機を備えた空調設備の熱需要を推定する熱需要推定装置であって、前記熱交換機の消費電力を測定するセンサから熱交換機電力データを取得する取得部と、前記取得部が取得した熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力から前記熱需要の推定値である推定熱需要量を算出する推定熱需要量算出部と、前記推定熱需要量算出部が算出した推定熱需要量を出力する出力部と、を備えることを特徴としている。
前記の構成によれば、前記熱需要推定装置は、前記熱交換機の消費電力のみから前記空調設備の熱需要を推定することができる。すなわち、前記熱需要推定装置は、流量センサを前記空調設備に設置することなく、前記空調設備の熱需要を推定することができるという効果を奏する。
本発明に係る熱需要推定装置において、前記取得部は、前記熱交換機が供給する流体の還温度を測定するセンサから流体還温度データをさらに取得し、前記取得部が取得した流体還温度データが示す前記流体の還温度と、前記空調設備において予め設定された前記流体の往温度および前記流体の流量とに基づいて、学習時における実際の前記熱需要の値である実効熱需要量を算出する実効熱需要量算出部と、前記実効熱需要量算出部が算出した実効熱需要量と、前記取得部が取得した熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力との関係を表す関数を導出する関数導出部と、をさらに備え、前記推定熱需要量算出部は、前記関数導出部が導出した関数を用いて、前記取得部が取得した熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力から前記推定熱需要量を算出してもよい。
前記の構成によれば、前記流体の往温度および前記流体の流量が前記空調設備に予め設定されており、前記実効熱需要量算出部は、その予め設定された前記流体の往温度および前記流体の流量と、センサが測定した前記流体の還温度とに基づいて実効熱需要量を算出する。前記推定熱需要量算出部は、前記関数導出部が実効熱需要量から導出した関数を用いて、前記推定熱需要量を算出する。前記関数を用いて前記推定熱需要量を算出することにより、前記推定熱需要量の推定誤差を低く抑えることができる。よって、前記熱需要推定装置は、高精度に空調設備の熱需要を推定することができる。
本発明に係る熱需要推定装置において、前記推定熱需要量算出部は、前記取得部が取得した熱交換器電力データが示す熱交換器の消費電力に予め定められた熱交換器効率を乗算して前記推定熱需要量を算出してもよい。
例えば、前記推定熱需要量算出部は、前記取得部が取得した熱交換器電力データが示す熱交換器の消費電力に予め定められた熱交換器効率を乗算した値を前記推定熱需要量として算出してもよい。また、例えば、前記推定熱需要量算出部は、前記取得部が取得した熱交換器電力データが示す熱交換器の消費電力に予め定められた熱交換器効率を乗算し、その乗算値に定数を加算した値を前記推定熱需要量として算出してもよい。
本発明に係る熱需要推定装置において、前記取得部は、前記熱交換機が供給する流体の還温度を測定するセンサから流体還温度データ、および、前記流体を循環させる流体ポンプの消費電力を測定するセンサから流体ポンプ電力データをさらに取得し、前記取得部が取得した流体ポンプ電力データが示す流体ポンプの消費電力に基づいて前記流体の流量を推定する流量推定部と、前記取得部が取得した流体還温度データが示す前記流体の還温度と、前記空調設備において予め設定された前記流体の往温度と、前記流量推定部が推定した前記流体の流量とに基づいて、学習時における実際の前記熱需要の値である実効熱需要量を算出する実効熱需要量算出部と、前記実効熱需要量算出部が算出した実効熱需要量と、前記取得部が取得した熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力との関係を表す関数を導出する関数導出部と、をさらに備え、前記推定熱需要量算出部は、前記関数導出部が導出した関数を用いて、前記取得部が取得した熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力から前記推定熱需要量を算出してもよい。
前記の構成によれば、前記実効熱需要量算出部は、前記流量推定部が流体ポンプの消費電力から推定した流量に基づいて、前記実効熱需要量を算出する。そのため、学習時において、流体ポンプの設定流量を固定しなくても、高精度に前記実効熱需要量を算出することができる。
本発明に係る熱需要推定装置において、前記取得部は、前記熱交換機が供給する流体の還温度を測定するセンサから流体還温度データ、および、前記熱交換機が供給する流体の往温度を測定するセンサから流体往温度データをさらに取得し、前記取得部が取得した流体還温度データが示す前記流体の還温度と、前記取得部が取得した流体往温度データが示す前記流体の往温度との差分である前記流体の往還温度差に基づいて前記流体の流量を推定する流量推定部と、前記取得部が取得した流体還温度データが示す前記流体の還温度と、前記取得部が取得した流体往温度データが示す前記流体の往温度と、前記流量推定部が推定した前記流体の流量とに基づいて、学習時における実際の前記熱需要の値である実効熱需要量を算出する実効熱需要量算出部と、前記実効熱需要量算出部が算出した実効熱需要量と、前記取得部が取得した熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力との関係を表す関数を導出する関数導出部と、をさらに備え、前記推定熱需要量算出部は、前記関数導出部が導出した関数を用いて、前記取得部が取得した熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力から前記推定熱需要量を算出してもよい。
前記の構成によれば、前記実効熱需要量算出部は、前記流量推定部が前記流体の往還温度差から推定した流量に基づいて、前記実効熱需要量を算出する。そのため、学習時において、流体ポンプの設定流量を固定しなくても、高精度に前記実効熱需要量を算出することができる。
本発明に係る熱需要推定装置において、前記出力部は、前記推定熱需要量算出部が算出した推定熱需要量を表示部に表示させてもよい。
前記の構成によれば、前記熱需要推定装置は、算出した推定熱需要量をユーザに通知することができる。
本発明に係る設備制御装置は、前記熱需要推定装置が推定した推定熱需要量に基づいて、前記空調設備を制御する制御部を備えてもよい。
前記の構成によれば、前記制御部は、流量センサを用いることなく推定された推定熱需要量に基づいて、前記空調設備を制御する。よって、前記設備制御装置は、安価な構成で空調設備を制御することができる。また、前記設備制御装置を既存の空調設備に容易に適用することができる。
本発明に係る設備制御装置において、前記制御部は、前記熱需要推定装置が推定した推定熱需要量と、前記熱交換機1台当たりの定格熱量とに基づいて、前記熱交換機の稼働台数を決定してもよい。
本発明に係る設備制御装置において、前記制御部は、前記熱需要に対する最適な流体往温度を示す最適流体往温度情報を参照して、前記熱需要推定装置が推定した推定熱需要量に対する最適な流体往温度を、前記熱交換機が供給する流体の設定温度として設定してもよい。
本発明に係る設備制御システムは、前記熱需要推定装置と、前記設備制御装置と、前記熱交換機の消費電力を測定するセンサと、を備えてもよい。
前記の構成によれば、前記熱需要推定装置および前記設備制御装置と同様の効果を奏する。
前記の課題を解決するために、本発明に係る熱需要推定方法は、熱交換機を備えた空調設備の熱需要を推定する熱需要推定方法であって、前記熱交換機の消費電力を測定するセンサから熱交換機電力データを取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得された熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力から前記熱需要の推定値である推定熱需要量を算出する推定熱需要量算出ステップと、前記推定熱需要量算出ステップにおいて算出された推定熱需要量を出力する出力ステップと、を含むことを特徴としている。
前記の構成によれば、前記熱需要推定装置と同様の効果を奏する。
本発明に係る設備制御方法は、空調設備を制御する設備制御方法であって、前記熱需要推定方法により推定された推定熱需要量に基づいて、前記空調設備を制御する制御ステップを含んでもよい。
前記の構成によれば、前記設備制御装置と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係る熱需要推定装置および設備制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記熱需要推定装置または前記設備制御装置が備える各部として動作させることにより前記熱需要推定装置または前記設備制御装置をコンピュータにて実現させる前記熱需要推定装置または前記設備制御装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は、流量センサを空調設備に設置することなく、空調設備の熱需要を推定することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る制御装置の要部構成を示すブロック図である。 前記実施形態1に係る設備制御システムの構成の一例を示すブロック図である。 冷房機能を備える空調設備の構成の一例を示す図である。 前記実施形態1に係る制御装置が実行する制御処理の一例を示すフローチャートである。 従来技術を用いて算出した空調設備の実際の熱需要量をプロットしたグラフである。 前記実施形態1に係る制御装置が推定した空調設備の推定熱需要量をプロットしたグラフである。 本発明の実施形態2に係る設備制御システムの構成の一例を示すブロック図である。 前記実施形態2に係る制御装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 空調設備の実際の熱需要量と冷凍機の消費電力との対応関係を示す図である。 前記実施形態2に係る制御装置の学習処理の一例を示すフローチャートである。 前記実施形態2に係る制御装置が推定した空調設備の推定熱需要量をプロットしたグラフである。 本発明の実施形態3に係る設備制御システムの構成の一例を示すブロック図である。 前記実施形態3に係る制御装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 前記実施形態3に係る制御装置の学習処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る制御装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態5に係る制御装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態6に係る設備制御システムの構成の一例を示すブロック図である。 冷水往還温度差と冷水ポンプのインバータ周波数との対応関係を示す図である。 本発明の実施形態6に係る制御装置の要部構成の一例を示すブロック図である。
<実施形態1>
本発明の一実施形態(実施形態1)について図1から図6に基づいて説明すると以下の通りである。
〔設備制御システムの概要〕
まず、本実施形態に係る設備制御システムの概要について、図2に基づいて説明する。図2は、実施形態1に係る設備制御システム9の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、設備制御システム9は、制御装置(熱需要推定装置、設備制御装置)1、制御中継器2、空調設備4および冷凍機電力センサ5を備える。
(制御装置)
制御装置1は、冷凍機電力センサ5から取得したデータに基づいて、空調設備4の熱需要量を推定し、推定した熱需要量に基づいて、空調設備4を制御するものである。具体的には、制御装置1は、制御中継器2を介して、空調設備4の各機器に制御信号を送信して、空調設備4の各機器を制御する。
(制御中継器)
制御中継器2は、制御装置1から出力された制御信号を受信し、受信した制御信号を空調設備4の各機器に適した信号に変換し、当該機器に変換した制御信号を送信する。制御中継器2は、例えば、PLC(Programmable logic controller)である。
(空調設備)
空調設備4は、所定の空間の温湿度等を調整する設備である。本実施形態に係る空調設備4の構成について図3に基づいて説明する。図3は、冷房機能を備える空調設備4の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、空調設備4は、冷却塔41、冷却水ポンプ42、冷凍機43、冷水ポンプ44および空気調和機45を備える。冷却塔41は、冷却水を貯蔵するものである。冷却水ポンプ42は、冷却塔41に貯蔵されている冷却水を冷凍機43に供給するものである。冷凍機43は、冷却水を用いて冷水の温度を調整する熱交換機である。冷水ポンプ44は、冷凍機43から空気調和機45に供給される冷水の流量を調整するものである。空気調和機45は、冷水ポンプ44により供給された冷水を用いて、外部から取り込んだ外気および/または内部で循環している内気を冷して冷気を生成し、生成した冷気を所定の空間に供給するものである。
冷凍機43から空気調和機45に供給される冷水の温度を冷水往温度と称する。冷凍機43が冷水の温度を設定された温度に調整して供給するため、冷水往温度は、通常、冷凍機43に設定された温度(設定温度)と同じ温度である。また、空気調和機45から冷凍機43に戻ってくる冷水の温度を冷水還温度と称する。また、冷凍機43から空気調和機45に供給される冷水の流量を冷水流量と称する。冷水ポンプ44が冷凍機43から空気調和機45に供給する冷水の流量を調整するため、冷水流量は、通常、冷水ポンプ44に設定された流量(設定流量)と同じ流量である。
本実施形態では、冷凍機43は、冷凍機の冷凍機効率(COP:Coefficient Of Performance)が冷凍機の負荷に対して単調増加する特性を有する冷凍機とする。例えば、冷凍機43は、ターボ式冷凍機またはスクリュー式冷凍機等の冷媒圧縮式の冷凍機である。すなわち、本実施形態に係る冷凍機43は、高負荷時の方が低負荷時に比べて効率が良い。そのため、冷凍機43全体として所定の熱量を供給する場合、できるだけ少ない台数で冷凍機43を運転した方が(冷凍機43の1台当たりの負荷を最大化する方が)、冷凍機43全体の効率が高くなる。なお、冷凍機43の冷凍機効率(熱交換機効率)は、いわゆる成績係数または動作係数と呼ばれるものであり、一般に、「冷凍機43が冷水から冷却水へ移動させる熱量」を「冷凍機43の消費電力」で除算して求められる。
図3に示す例では、空調設備4は、5つの冷却塔41、4つの冷却水ポンプ42、3つの冷凍機43、4つの冷水ポンプ44および8つの空気調和機45を備えているが、これに限るものではない。空調設備4は、冷却塔41、冷却水ポンプ42、冷凍機43、冷水ポンプ44および空気調和機45を、それぞれ、1または複数備えていればよい。
また、図3では、冷房機能を備える空調設備を例示しているが、暖房機能を備える空調設備または、冷暖房機能を備える空調設備であってもよい。
換言すると、冷却塔41は、冷凍機43が供給する流体から熱量を奪う、または当該流体に熱量を与えるための熱交換媒体を貯蔵する媒体貯蔵器である。冷却水ポンプ42は、冷却塔41に貯蔵されている熱交換媒体を冷凍機43に供給する媒体ポンプである。冷凍機43は、冷却塔41から供給される熱交換媒体を用いて、空気調和機45に供給する流体の温度を調整する熱交換機である。冷水ポンプ44は、冷凍機43から空気調和機45に供給される流体の流量を調整する流体ポンプである。空気調和機45は、冷水ポンプ44により供給された流体を用いて、外部から取り込んだ外気および/または内部で循環している内気の温度を調整し、調整した外気および/または内気を所定の空間に供給するものである。
(冷凍機電力センサ)
冷凍機電力センサ5は、空調設備4の冷凍機43の消費電力を測定するセンサである。空調設備4が複数の冷凍機43を備えている場合、冷凍機電力センサ5は、複数の冷凍機43のそれぞれの消費電力を測定する。冷凍機電力センサ5は、測定した冷凍機43の消費電力を示す冷凍機電力データ(熱交換機電力データ)を制御装置1に送信する。
なお、設備制御システム9は、制御中継器2を含んでいなくてもよい。この場合、制御装置1は、制御中継器2を介さず、直接、空調設備4の各機器に制御信号を送信する。
また、図2に示す例では、設備制御システム9は、1つの制御装置1および1つの空調設備4を備えているが、これに限るものではない。設備制御システム9は、複数の制御装置1を備えていてもよいし、複数の空調設備4を備えていてもよい。
〔制御装置の構成〕
次に、本実施形態に係る制御装置1の構成について、図1に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る制御装置1の要部構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、制御装置1は、制御部11、記憶部12、通信部13、表示部14および操作部15を備えている。
(通信部)
通信部13は、無線通信手段または有線通信手段によって、空調設備4、冷凍機電力センサ5等の他の装置と通信を行い、制御部11の指示に従って、データのやりとりを行うものである。例えば、通信部13は、制御部11の指示に従って、冷凍機電力センサ5から冷凍機電力データを取得する。また、通信部13は、制御部11の指示に従って、制御中継器2に制御信号を送信する。
(表示部)
表示部14は、制御部11の指示に従って画像を表示するものである。表示部14は、制御部11の指示に従って画像を表示するものであればよく、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、有機ELディスプレイなどを適用することが可能である。なお、図1に示す例では、制御装置1が表示部14を備えているが、これに限るものではなく、制御装置1と表示部14とが別体であってもよい。すなわち、制御装置1と別体の表示装置が、制御装置1の指示に従って画像を表示してもよい。
(操作部)
操作部15は、ユーザが制御装置1に指示信号を入力し、制御装置1を操作するためのものである。操作部15は、キーボード、マウス、キーパッド、操作ボタンなどの入力機器等で構成されているものであってもよい。また、操作部15と表示部14とが一体となっているタッチパネルであってもよい。また、操作部15は、制御装置1と別体のリモートコントローラ等の遠隔制御装置であってもよい。
(制御部)
制御部11は、記憶部12から一時記憶部(不図示)に読み出されたプログラムを実行することにより、各種の演算を行うと共に、制御装置1が備える各部を統括的に制御するものである。
本実施形態では、制御部11は、機能ブロックとして、データ収集部(取得部)21、推定熱需要量算出部(出力部)22、表示制御部(出力部)23、設備制御部(制御部)24および入力解析部25を備える構成である。これらの制御部11の各機能ブロックは、CPU(central processing unit)が、ROM(read only memory)等で実現された記憶装置に記憶されているプログラムをRAM(random access memory)等で実現された一時記憶部に読み出して実行することで実現できる。
(データ収集部)
データ収集部21は、空調設備4の各機器に設置されたセンサから送信されるセンサデータを収集するものである。具体的には、データ収集部21は、空調設備4の冷凍機43に設置された冷凍機電力センサ5から冷凍機電力データを受け取る。データ収集部21は、受け取った冷凍機電力データを推定熱需要量算出部22に出力する。
(推定熱需要量算出部)
推定熱需要量算出部22は、空調設備4の熱需要量を推定するものである。具体的には、推定熱需要量算出部22は、データ収集部21から冷凍機電力データを受け取り、記憶部12から換算関数31を読み出す。そして、推定熱需要量算出部22は、受け取った冷凍機電力データが示す冷凍機43の消費電力と、読み出した換算関数31とに基づいて、熱需要量の推定値(推定熱需要量)を算出する。推定熱需要量算出部22は、算出した推定熱需要量を表示制御部23および設備制御部24に出力する。換言すると、推定熱需要量算出部22は、冷凍機電力データが示す冷凍機43の消費電力から推定熱需要量を算出する。
ここで、換算関数31とは、冷凍機43の消費電力から空調設備4の熱需要量を推定するための関数である。例えば、推定熱需要量算出部22は、冷凍機43の冷凍機効率(COP)の定格値を換算関数31(f(x)=ax)の係数aとして用いる。この場合、推定熱需要量算出部22は、冷凍機43の消費電力に、冷凍機効率の定格値を乗算して推定熱需要量を算出する。
(表示制御部)
表示制御部23は、表示部14に画像または文字等を表示させるものである。具体的には、表示制御部23は、推定熱需要量算出部22から推定熱需要量を受け取り、受け取った推定熱需要量を表示部14に表示させる。
(設備制御部)
設備制御部24は、空調設備4の各機器を制御するものである。具体的には、設備制御部24は、推定熱需要量算出部22から推定熱需要量を受け取り、受け取った推定熱需要量に基づいて、空調設備4の各機器に対する制御内容を決定し、決定した制御内容を示す制御信号を、通信部13を介して制御中継器2に送信する。
例えば、設備制御部24は、推定熱需要量と、冷凍機43の1台当たりの定格熱量とに基づいて、冷凍機43の稼働台数を決定してもよい。より詳細には、設備制御部24は、冷凍機43の稼働台数を、推定熱需要量から冷凍機43の1台当たりの定格熱量を除算して求めてもよい。
また、設備制御部24は、冷凍機43以外の空調設備4の各機器(冷却塔41、冷却水ポンプ42、冷水ポンプ44)の台数制御を行ってもよい。例えば、設備制御部24は、空調設備4の熱需要に対する最適な冷却塔41の稼働台数を示す最適冷却塔稼働台数情報を参照して、推定熱需要量に対する最適な冷却塔41の稼働台数を特定し、特定した台数で冷却塔41を稼働させてもよい。なお、前記最適冷却塔稼働台数情報は、空調設備4の熱需要と、冷却塔41の稼働台数とが対応付けられたテーブルであってよい。
また、設備制御部24は、空調設備4の各機器(冷却塔41、冷却水ポンプ42、冷凍機43、冷水ポンプ44)の出力(負荷率、稼働率、稼働周波数等)を制御してもよい。
また、設備制御部24は、空調設備4の熱需要に対する最適な冷水往温度を示す最適冷水往温度情報(最適流体往温度情報)を参照して、推定熱需要量に対する最適な冷水往温度を、冷水ポンプ44の設定温度として設定してもよい。なお、前記最適冷水往温度情報は、空調設備4の熱需要と、冷水往温度とが対応付けられたテーブルであってよい。
これにより、設備制御部24は、推定熱需要量に基づいて、自動的に空調設備4の各機器を制御することができる。
(入力解析部)
入力解析部25は、操作部15から指示信号を受け取り、受け取った指示信号を解析してユーザの操作内容を特定し、特定した操作内容に応じた処理を実行するものである。例えば、入力解析部25は、ユーザが冷凍機43の冷凍機効率を入力した場合、入力された冷凍機43の冷凍機効率を係数とする換算関数31を記憶部12に格納する。
(記憶部)
記憶部12は、制御部11が参照するプログラムやデータ等を格納するものであり、例えば、前記の換算関数31等を格納している。
〔制御装置の処理〕
次に、制御装置1の制御処理について図4に基づいて説明する。図4は、制御装置1が実行する制御処理の一例を示すフローチャートである。
図4に示すように、まず、データ収集部21は、冷凍機電力センサ5から冷凍機電力データを受け取る(S1:取得ステップ)。推定熱需要量算出部22は、冷凍機電力データが示す冷凍機43の消費電力および換算関数31に基づいて、推定熱需要量を算出する(S2:推定熱需要量算出ステップ)。推定熱需要量算出部22は、算出した推定熱需要量を表示制御部23および設備制御部24に出力する(出力ステップ)。設備制御部24は、推定熱需要量に基づいて、空調設備4の各機器に対する制御内容を決定し、決定した制御内容を示す制御信号を、通信部13を介して制御中継器2に送信する(S3:制御ステップ)。制御中継器2は、制御装置1から送信された制御信号を適宜変換し、空調設備4の各機器に転送する。空調設備4の各機器は、制御信号を受信し、受信した制御信号が示す制御内容に従って動作する。また、S3の処理を実行すると共に、表示制御部23は、推定熱需要量を表示部14に表示させる(S4:出力ステップ)。
なお、制御装置1は、S3またはS4のどちらか一方の処理のみを行ってもよい。すなわち、制御装置1は、S2の処理の後、推定熱需要量を表示することなく、推定熱需要量に基づいて、空調設備4の各機器の制御のみを行ってもよい。また、制御装置1は、S2の処理の後、推定熱需要量に基づく、空調設備4の制御を行うことなく、推定熱需要量の表示部14への表示のみを行ってもよい。
このように、本実施形態に係る制御装置1は、空調設備4に流量センサを設置することなく、空調設備4の熱需要を推定することができる。よって、本実施形態に係る制御装置1(設備制御システム9)を導入することにより、省エネルギー化に関し、高い費用対効果を得ることができる。また、流量センサを設置する必要が無いため、既存の空調設備4に対しても、本実施形態に係る設備制御システム9を容易に導入することができる。
〔実施例〕
次に、本実施形態の一実施例について説明する。
まず、従来技術を用いて算出した空調設備4の熱需要の実測値を図5に示す。図5は、縦軸を熱需要(MJ)とし、横軸を時間として、従来技術を用いて算出した空調設備4の実際の熱需要量51をプロットしたグラフである。図5に示す実際の熱需要量51は、空調設備4に流量センサおよび温度センサを設置し、冷水流量に冷水往還温度差を乗算して求めたものである。
本実施形態に係る制御装置1が推定した空調設備4の推定熱需要量を図6に示す。図6は、縦軸を熱需要(MJ)とし、横軸を時間として、本実施形態に係る制御装置1が推定した空調設備4の推定熱需要量52をプロットしたグラフである。なお、図6に示すグラフには、図5に示す従来技術を用いて算出した空調設備4の実際の熱需要量51も重ねてプロットしている。なお、本実施例では、換算関数31(f(x)=ax)の係数aとして冷凍機効率を使用し、負荷率100%の冷凍機効率の値「6.0」を係数aとしている。
図6に示す結果から、本実施形態に係る制御装置1が推定した空調設備4の推定熱需要量52は、空調設備4の実際の熱需要量51と比較して、熱需要量の増減はほぼ再現できている。
本実施形態に係る制御装置1が推定した空調設備4の推定熱需要量52は、実際の熱需要量と相関の関係にあるため、冷凍機の台数制御等、空調設備4の制御に十分利用することができる。すなわち、本実施形態に係る制御装置1は、空調設備4の制御に十分利用可能な精度で、空調設備4の熱需要を推定することができる。
<実施形態2>
本発明の他の実施形態(実施形態2)について図7から図11に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施形態2では、前記換算関数31を学習により導出し、実施形態1と比べて、推定熱需要量の推定誤差を低くしている。以下、実施形態2において、実施形態1と異なる点について主に説明する。
〔設備制御システムの概要〕
まず、本実施形態に係る設備制御システムの概要について、図7に基づいて説明する。図7は、実施形態2に係る設備制御システム9aの構成の一例を示すブロック図である。
図7に示すように、設備制御システム9aは、設備制御システム9と比較して、制御装置1の代わりに制御装置1aを備え、さらに冷水還温度センサ6を備える。
(制御装置)
制御装置1aは、学習により事前に換算関数31を導出し、導出した換算関数を用いて空調設備4の熱需要量を推定し、推定した熱需要量に基づいて空調設備4を制御するものである。制御装置1aの構成および機能の詳細については後述する。
(冷水還温度センサ)
冷水還温度センサ6は、空気調和機45から冷凍機43に戻ってくる冷水の温度(冷水還温度)を測定するセンサである。空調設備4が複数の冷凍機43を備えている場合、冷水還温度センサ6は、複数の冷凍機43のそれぞれの冷水還温度を測定する。冷水還温度センサ6は、測定した冷水還温度を示す冷水還温度データ(流体還温度データ)を制御装置1aに送信する。
〔制御装置の構成〕
次に、本実施形態に係る制御装置1aの構成について、図8に基づいて説明する。図8は、実施形態2に係る制御装置1aの要部構成の一例を示すブロック図である。図8に示すように、制御装置1aは、実施形態1に係る制御装置1と比較して、制御部11に代えて制御部11aを備え、記憶部12に代えて、記憶部12aを備えている。
(記憶部)
記憶部12aは、実施形態1に係る記憶部12と比較して、さらに、機器設定値32を格納している。
機器設定値32は、空調設備4の各機器に設定された設定値である。例えば、機器設定値32は、冷凍機43が供給する冷水の設定温度(すなわち、冷水往温度)、冷水ポンプ44の設定流量、冷却塔41、冷却水ポンプ42、冷凍機43および冷水ポンプ44の稼働台数、冷却塔41、冷却水ポンプ42、冷凍機43および冷水ポンプ44の1台毎の出力値もしくは出力率(負荷率、稼働周波数等)等を含む。
機器設定値32は、設備制御部24により設定されてもよい。すなわち、設備制御部24は、空調設備4に制御信号を送信すると共に、当該制御信号が示す制御内容に応じた機器設定値32を記憶部12aに格納する。また、機器設定値32は、ユーザによって設定されてもよい。すなわち、入力解析部25は、ユーザが空調設備4の各機器の設定値を入力した場合、入力された設定値を機器設定値32として記憶部12aに格納する。
(制御部)
本実施形態では、制御部11aは、実施形態1に係る制御部11と比較して、データ収集部21および推定熱需要量算出部22に代えてデータ収集部21aおよび推定熱需要量算出部22aを備え、さらに、実効熱需要量算出部26および換算関数導出部(関数導出部)27を備える構成である。
また、制御部11aは、ユーザの操作により、学習モードと制御モードとを切り替える。制御部11aは、学習モード時には、後述の学習処理を実行し、制御モード時には図4に示す制御処理を実行する。なお、制御部11aは、学習処理を実行した後、自動的に、制御処理を続けて実行してもよい。
また、学習モード時には、空調設備4の冷水ポンプ44に対して、固定の流量で冷水を循環させる。なお、設備制御部24が制御信号を送信して、冷水ポンプ44の設定流量を所定の固定値に設定してもよいし、ユーザが手動で冷水ポンプ44の設定流量を所定の固定値に設定してもよい。
このように、学習モード時に、冷水ポンプ44の設定流量を所定の固定値に設定し、その固定値を制御装置1に入力することにより、流量センサを空調設備4に設置しなくても、制御装置1は学習モード時の冷水流量を知ることができる。
(データ収集部)
データ収集部21aは、空調設備4の各機器に設置されたセンサから送信されるセンサデータを収集するものである。具体的には、データ収集部21aは、制御モード時には、空調設備4の冷凍機43に設置された冷凍機電力センサ5から冷凍機電力データを受け取る。データ収集部21aは、受け取った冷凍機電力データを推定熱需要量算出部22aに出力する。一方、学習モード時には、データ収集部21aは、空調設備4に設置された冷水還温度センサ6から冷水還温度データ、および、空調設備4の冷凍機43に設置された冷凍機電力センサ5から冷凍機電力データを受け取る。データ収集部21aは、受け取った冷水還温度データを実効熱需要量算出部26に出力し、受け取った冷凍機電力データを換算関数導出部27に出力する。
(実効熱需要量算出部)
実効熱需要量算出部26は、学習モード時における空調設備4の実際の熱需要の値(実効熱需要量)を算出するものである。具体的には、実効熱需要量算出部26は、データ収集部21aから冷水還温度データを受け取り、記憶部12aから機器設定値32を読み出す。そして、実効熱需要量算出部26は、受け取った冷水還温度データが示す冷水還温度と、読み出した機器設定値32が示す予め設定された冷凍機43の設定温度および冷水ポンプ44の設定流量とに基づいて、学習モード時における空調設備4の実効熱需要量を算出する。より詳細には、実効熱需要量算出部26は、設定温度(すなわち、冷水往温度)と冷水還温度との差分値に設定流量(すなわち、冷水流量)を乗算して実効熱需要量を算出する。実効熱需要量算出部26は、算出した実効熱需要量を換算関数導出部27に出力する。なお、実効熱需要量算出部26は、冷水往還温度差および冷水流量に加え、さらに、冷水の比重および冷水の比熱等を考慮して、実効熱需要量を算出してもよい。
(換算関数導出部)
換算関数導出部27は、学習モード時における空調設備4の実効熱需要量と、冷凍機43の消費電力との対応関係を表す関数を換算関数31として導出するものである。具体的には、換算関数導出部27は、データ収集部21aから冷凍機電力データを受け取り、実効熱需要量算出部26から実効熱需要量を受け取る。そして、換算関数導出部27は、受け取った実効熱需要量と、受け取った冷凍機電力データが示す冷凍機43の消費電力との対応関係を表す関数を導出する。換算関数導出部27は、導出した関数を換算関数31として記憶部12aに格納する。
例えば、換算関数導出部27は、空調設備4全体の実効熱需要量の合計および冷凍機43全体の消費電力の合計を冷凍機1台の定格を100としてそれぞれ正規化して、熱負荷率および電力量負荷率に変換する。そして、換算関数導出部27は、図9に示すように、縦軸を熱負荷率とし、横軸を電力量負荷率として、変換した熱負荷率および電力量負荷率をプロットし、各点から近似直線を求めて、前記関数を導出してもよい。
(推定熱需要量算出部)
推定熱需要量算出部22aは、空調設備4の熱需要量を推定するものである。具体的には、推定熱需要量算出部22aは、データ収集部21から冷凍機電力データを受け取り、記憶部12から換算関数31、すなわち、換算関数導出部27が導出した関数を読み出す。そして、推定熱需要量算出部22aは、読み出した関数を用いて、受け取った冷凍機電力データが示す冷凍機43の消費電力に対する値を推定熱需要量として算出する。推定熱需要量算出部22aは、算出した推定熱需要量を表示制御部23および設備制御部24に出力する。換言すると、推定熱需要量算出部22は、換算関数導出部27が導出した関数を用いて、冷凍機電力データが示す冷凍機43の消費電力から推定熱需要量を算出する。
(設備制御部)
本実施形態に係る設備制御部24は、前記実施形態1において説明した処理に加え、推定熱需要量および冷水還温度に基づいて、空調設備4の各機器を制御してもよい。例えば、設備制御部24は、空調設備4の熱需要および冷水往還温度差に対する最適な冷水流量を示す最適冷水流量情報を参照して、推定熱需要量および冷水往還温度差に対する最適な冷水流量を特定し、特定した冷水流量の値に冷水ポンプ44の設定流量を設定してもよい。なお、前記最適冷水流量情報は、空調設備4の熱需要と、冷水往還温度差とが対応付けられたテーブルであってよい。また、設備制御部24は、冷水還温度データが示す冷水還温度および冷凍機43の設定温度から冷水往還温度差を算出する。
〔制御装置の処理〕
次に、本実施形態に係る制御装置1aの学習処理について図10に基づいて説明する。図10は、実施形態2に係る制御装置1aの学習処理の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、データ収集部21aは、冷水還温度センサ6から冷水還温度データ、および、冷凍機電力センサ5から冷凍機電力データを受け取る(S11)。実効熱需要量算出部26は、冷水還温度データが示す冷水還温度と、記憶部12aに格納されている機器設定値32が示す冷凍機43の設定温度および冷水ポンプ44の設定流量とに基づいて、学習モード時における空調設備4の実効熱需要量を算出する(S12)。
ここで、換算関数導出部27は、換算関数を導出するために十分な実効熱需要量のデータ数が集まったか否かを判定する(S13)。換算関数を導出するために十分な実効熱需要量のデータ数が集まっていない場合(換算関数が導出できない場合)(S13でNO)、S11に戻り、再度センサデータを収集する。一方、換算関数を導出するために十分な実効熱需要量のデータ数が集まった場合(S13でYES)、換算関数導出部27は、学習モード時における空調設備4の実効熱需要量と、冷凍機電力データが示す冷凍機43の消費電力との対応関係を表す関数を導出する(S14)。換算関数導出部27は、導出した関数を換算関数31として記憶部12aに格納する(S15)。
また、本実施形態に係る制御装置1aの制御処理は、図4に示す実施形態1に係る制御装置1の制御処理と同じである。なお、本実施形態に係る制御処理では、上述のように、推定熱需要量算出部22aは、換算関数導出部27が導出した関数を用いて、推定熱需要量を算出する。
〔実施例〕
次に、本実施形態の一実施例について説明する。
本実施形態に係る制御装置1aが推定した空調設備の推定熱需要量、すなわち、学習により導出した関数を用いて推定した推定熱需要量を図11に示す。図11は、縦軸を熱需要(MJ)とし、横軸を時間として、本実施形態に係る制御装置1aが推定した空調設備4の推定熱需要量53をプロットしたグラフである。なお、図11に示すグラフには、図5に示す従来技術を用いて算出した空調設備4の実際の熱需要量51および図6に示す実施形態1に係る制御装置1が推定した空調設備4の推定熱需要量52も重ねてプロットしている。なお、本実施例では、換算関数導出部27は、f(x)=ax+bを換算関数として導出する。
図6に示す結果から、本実施形態に係る制御装置1aが推定した空調設備4の推定熱需要量53は、実際の空調設備4の実際の熱需要量51と比較して、推定誤差は約5%であった。
そのため、学習により導出した換算関数を用いることにより、高精度に熱需要を推定することができる。よって、制御装置1aは、より実際の熱需要に即した制御内容で空調設備4の各機器を制御することができ、より効果的に省エネルギー化を実行することができる。
<実施形態3>
本発明の他の実施形態(実施形態3)について図12から図14に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施形態1および実施形態2において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施形態2では、流量センサを設置することなく、冷水流量を推定するため、冷水流量(冷水ポンプ44の設定流量)を固定しなければならない。しかしながら、空調設備4は、居室快適性の維持または設備保全のため、現場運用者の判断または既存システムの制御により、空調設備の運転内容が変更される場合がある。そのため、冷水ポンプ44の設定流量を固定することができない場合があり、学習処理が実行できない場合がある。
そこで、本実施形態では、冷水流量が変動しても、正常に学習処理を実行できるようにする。具体的には、本実施形態では、冷水ポンプ44の消費電力量から冷水流量を推定し、推定した冷水流量に基づいて実効熱需要量を算出する。以下、実施形態3において、実施形態2と異なる点について主に説明する。
〔設備制御システムの概要〕
まず、本実施形態に係る設備制御システムの概要について、図12に基づいて説明する。図12は、実施形態3に係る設備制御システム9bの構成の一例を示すブロック図である。
図12に示すように、設備制御システム9bは、設備制御システム9aと比較して、制御装置1aの代わりに制御装置1bを備え、さらに冷水ポンプ電力センサ7を備える。
(制御装置)
制御装置1bは、学習により事前に換算関数31を導出し、導出した換算関数を用いて空調設備4の熱需要量を推定し、推定した熱需要量に基づいて空調設備4を制御するものである。制御装置1bの構成および機能の詳細については後述する。
(冷水ポンプ電力センサ)
冷水ポンプ電力センサ7は、空調設備4の冷水ポンプ44の消費電力を測定するセンサである。空調設備4が複数の冷水ポンプ44を備えている場合、冷水ポンプ電力センサ7は、複数の冷水ポンプ44のそれぞれの消費電力を測定する。冷水ポンプ電力センサ7は、測定した冷水ポンプ44の消費電力を示す冷水ポンプ電力データ(流体ポンプ電力データ)を制御装置1bに送信する。
〔制御装置の構成〕
次に、本実施形態に係る制御装置1bの構成について、図13に基づいて説明する。図13は、実施形態3に係る制御装置1bの要部構成の一例を示すブロック図である。図13に示すように、制御装置1bは、実施形態2に係る制御装置1aと比較して、制御部11aに代えて制御部11bを備えている。
(制御部)
本実施形態では、制御部11bは、実施形態2に係る制御部11aと比較して、データ収集部21aおよび実効熱需要量算出部26に代えてデータ収集部21bおよび実効熱需要量算出部26bを備え、さらに、冷水流量推定部(流量推定部)28を備える構成である。
また、制御部11bは、実施形態2に係る制御部11aと同様に、ユーザの操作により、学習モードと制御モードとを切り替える。制御部11bは、学習モード時には、後述の学習処理を実行し、制御モード時には図4に示す制御処理を実行する。なお、制御部11bは、学習処理を実行した後、自動的に、制御処理を続けて実行してもよい。
なお、本実施形態では、上述のように、実施形態2と異なり、冷水ポンプ44の設定流量を固定せずに、学習処理を実行する。
(データ収集部)
データ収集部21bは、空調設備4の各機器に設置されたセンサから送信されるセンサデータを収集するものである。具体的には、データ収集部21bは、制御モード時には、空調設備4の冷凍機43に設置された冷凍機電力センサ5から冷凍機電力データを受け取る。データ収集部21bは、受け取った冷凍機電力データを推定熱需要量算出部22aに出力する。一方、学習モード時には、データ収集部21bは、空調設備4の冷水ポンプ44に設置された冷水ポンプ電力センサ7から冷水ポンプ電力データ、空調設備4に設置された冷水還温度センサ6から冷水還温度データ、および、空調設備4の冷凍機43に設置された冷凍機電力センサ5から冷凍機電力データを受け取る。データ収集部21bは、受け取った冷水ポンプ電力データを冷水流量推定部28に出力し、受け取った冷水還温度データを実効熱需要量算出部26bに出力し、受け取った冷凍機電力データを換算関数導出部27に出力する。
(冷水流量推定部)
冷水流量推定部28は、冷水流量を推定するものである。具体的には、冷水流量推定部28は、データ収集部21bから冷水ポンプ電力データを受け取り、受け取った冷水ポンプ電力データが示す冷水ポンプ44の消費電力に基づいて、冷水流量を推定する。冷水流量推定部28は、推定した冷水流量(推定流量)を実効熱需要量算出部26bに出力する。
例えば、冷水流量推定部28は、下記の数式(1)に基づいて、冷水流量を推定してもよい。数式(1)において、「定格流量」および「定格電力」は、1台の冷水ポンプ44の定格流量および定格電力である。「ポンプ電力」は、冷水ポンプ電力データが示す冷水ポンプ44の消費電力である。
Figure 2016080339
また、冷水流量推定部28は、受け取った冷水ポンプ電力データが示す冷水ポンプ44の消費電力が一定の変動幅内に収まっている場合、冷水流量が変動していないと判断し、事前に設定した冷水ポンプ44の設定流量を推定流量としてもよい。
(実効熱需要量算出部)
実効熱需要量算出部26bは、学習モード時における空調設備4の実際の熱需要の値(実効熱需要量)を算出するものである。具体的には、実効熱需要量算出部26bは、データ収集部21aから冷水還温度データを受け取り、記憶部12aから機器設定値32を読み出し、冷水流量推定部28から冷水ポンプ44の推定流量を受け取る。そして、実効熱需要量算出部26bは、受け取った冷水還温度データが示す冷水還温度と、読み出した機器設定値32が示す予め設定された冷凍機43の設定温度と、受け取った推定流量とに基づいて、学習モード時における空調設備4の実効熱需要量を算出する。より詳細には、実効熱需要量算出部26bは、設定温度(すなわち、冷水往温度)と冷水還温度との差分値に推定流量を乗算して実効熱需要量を算出する。実効熱需要量算出部26bは、算出した実効熱需要量を換算関数導出部27に出力する。
〔制御装置の処理〕
次に、本実施形態に係る制御装置1bの学習処理について図14に基づいて説明する。図14は、実施形態3に係る制御装置1bの学習処理の一例を示すフローチャートである。
図14に示すように、まず、データ収集部21bは、冷水ポンプ電力センサ7から冷水ポンプ電力データ、冷水還温度センサ6から冷水還温度データ、および、冷凍機電力センサ5から冷凍機電力データを受け取る(S21)。冷水流量推定部28は、冷水ポンプ電力データが示す冷水ポンプ44の消費電力に基づいて、冷水流量を推定する(S22)。実効熱需要量算出部26bは、冷水還温度データが示す冷水還温度と、記憶部12aに格納されている機器設定値32が示す冷水往温度と、推定流量とに基づいて、学習モード時における空調設備4の実効熱需要量を算出する(S23)。
ここで、換算関数導出部27は、換算関数を導出するために十分な実効熱需要量のデータ数が集まったか否かを判定する(S24)。換算関数を導出するために十分な実効熱需要量のデータ数が集まっていない場合(換算関数が導出できない場合)(S24でNO)、S11に戻り、再度センサデータを収集する。一方、換算関数を導出するために十分な実効熱需要量のデータ数が集まった場合(S24でYES)、換算関数導出部27は、学習モード時における空調設備4の実効熱需要量と、冷凍機電力データが示す冷凍機43の消費電力との対応関係を表す関数を導出する(S25)。換算関数導出部27は、導出した関数を換算関数31として記憶部12aに格納する(S26)。
また、本実施形態に係る制御装置1bの制御処理は、図4に示す実施形態1に係る制御装置1の制御処理と同じである。なお、本実施形態に係る制御処理では、実施形態2と同様に、推定熱需要量算出部22aは、換算関数導出部27が導出した関数を用いて、推定熱需要量を算出する。
<実施形態4>
本発明の他の実施形態(実施形態4)について図15に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施形態4では、推定熱需要量に基づいて空調設備の原単位を評価し、その評価結果を出力する機能をさらに有している。以下、実施形態4において、実施形態1と異なる点について主に説明する。
〔制御装置の構成〕
本実施形態に係る制御装置1cの構成について、図15に基づいて説明する。図15は、実施形態4に係る制御装置1cの要部構成の一例を示すブロック図である。図15に示すように、制御装置1cは、実施形態1に係る制御装置1と比較して、制御部11に代えて制御部11cを備えている。
(制御部)
本実施形態では、制御部11cは、実施形態1に係る制御部11と比較して、推定熱需要量算出部22および表示制御部23に代えて、推定熱需要量算出部22cおよび表示制御部23cを備え、さらに、原単位評価部29を備える構成である。
(推定熱需要量算出部)
推定熱需要量算出部22cは、空調設備4の熱需要量を推定するものである。推定熱需要量算出部22cは、算出した推定熱需要量を表示制御部23および設備制御部24に加え、原単位評価部29にも出力する。
(原単位評価部)
原単位評価部29は、推定熱需要量に基づいて空調設備の原単位を評価し、その評価結果を出力するものである。具体的には、原単位評価部29は、推定熱需要量算出部22cから推定熱需要量を受け取り、受け取った推定熱需要量を、空調設備が空調を行う空間の延べ床面積で除算して原単位を算出する。そして、原単位評価部29は、算出した原単位と、同じ空調設備4の過去の原単位、または、他の空調設備(他の場所に設置されている同種の空調設備等)の原単位とを比較する。原単位評価部29は、比較結果を表示制御部23cに出力する。
原単位評価部29は、例えば、算出した原単位から、同じ空調設備4の過去の原単位を減算し、その減算値が所定の閾値より大きいか否かを判定し、その判定結果を表示制御部23cに出力してもよい。また、原単位評価部29は、算出した原単位の所定の期間における変動幅を特定し、特定した変動幅から、他の空調設備の原単位の変動幅を減算し、その減算値が所定の閾値より大きいか否かを判定し、その判定結果を表示制御部23cに出力してもよい。また、原単位評価部29は、算出した原単位、または、算出した原単位の所定の期間における変動幅が所定の閾値より大きいか否かを判定し、その判定結果を表示制御部23cに出力してもよい。
(表示制御部)
表示制御部23は、表示部14に画像または文字等を表示させるものである。具体的には、表示制御部23は、原単位評価部29から比較結果(判定結果)を受け取り、受け取った比較結果に基づく画像等を表示部14に表示させる。
例えば、表示制御部23は、原単位(または変動幅)が所定の閾値より大きいことを示す判定結果を受け取った場合、『あなたの施設の原単位は、ここ最近、異常な上昇(または変動)が確認されています。おそらく、外気温、人の出入り、発熱設備等の影響が考えられます。適切な需要かどうか、状況を確認してみてください。』等の文字を表示部14に表示させてもよい。
これにより、制御装置1cは、ユーザに対して、外的要因(外気温の変化)、内的要因(人の出入り、設備の発熱等)等に関して、空調設備4の状態の確認を促すことができ、省エネルギー化を維持させることができる。
なお、本実施形態を、実施形態1の変形例として説明しているが、本実施形態に係る構成は、実施形態2および実施形態3にも適用可能である。
<実施形態5>
本発明の他の実施形態(実施形態5)について図16に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施形態5では、実施形態1に係る制御装置1を、熱需要を推定し出力する熱需要推定装置と、推定熱需要量に基づいて空調設備4の各機器を制御する設備制御装置とに分離している。以下、実施形態5において、実施形態1と異なる点について主に説明する。
〔制御装置の構成〕
本実施形態に係る制御装置1dの構成について、図16に基づいて説明する。図16は、実施形態5に係る制御装置1dの要部構成の一例を示すブロック図である。図16に示すように、制御装置1dは、熱需要推定装置100および設備制御装置200を備える。
〔熱需要推定装置の構成〕
図16に示すように、熱需要推定装置100は、制御部110、記憶部120、通信部130、表示部140および操作部150を備える。
記憶部120、通信部130、表示部140および操作部150は、実施形態1に係る記憶部12、通信部13、表示部14および操作部15と同じ機能を有する。
制御部110は、機能ブロックとして、データ収集部21、推定熱需要量算出部22、表示制御部23および入力解析部25を備える構成である。
推定熱需要量算出部22は、算出した推定熱需要量を、表示制御部23に出力すると共に、通信部130を介して、設備制御装置200に送信する。
〔設備制御装置の構成〕
図16に示すように、設備制御装置200は、制御部210、記憶部220および通信部230を備える。
記憶部120および通信部130は、実施形態1に係る記憶部12および通信部13と同じ機能を有する。
制御部210は、機能ブロックとして、設備制御部24を備える構成である。
設備制御部24は、通信部230を介して、推定熱需要量算出部22から推定熱需要量を取得し、取得した推定熱需要量に基づいて、空調設備4の各機器を制御する。
なお、本実施形態に係る構成は、実施形態1だけではなく、実施形態2〜4の何れにも適用可能である。
<実施形態6>
本発明の他の実施形態(実施形態6)について図17から図19に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施形態1〜3において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施形態3では、冷水ポンプ44の消費電力量から冷水流量を推定していたが、これに代えて、本実施形態では、冷水往還温度差から冷水流量を推定する。すなわち、本実施形態でも、実施形態3と同様に、冷水流量が変動しても、正常に学習処理を実行することができる。以下、実施形態6において、実施形態3と異なる点について主に説明する。
〔設備制御システムの概要〕
まず、本実施形態に係る設備制御システムの概要について、図17に基づいて説明する。図17は、実施形態6に係る設備制御システム9eの構成の一例を示すブロック図である。
図17に示すように、設備制御システム9eは、設備制御システム9bと比較して、制御装置1b、冷水還温度センサ6、冷水ポンプ電力センサ7の代わりに、それぞれ制御装置1e、冷水還温度センサ6e、冷水往温度センサ8を備え、さらに、冷水ポンプ制御装置46を備える。
(制御装置)
制御装置1eは、学習により事前に換算関数31を導出し、導出した換算関数を用いて空調設備4の熱需要量を推定し、推定した熱需要量に基づいて空調設備4の冷水ポンプ44以外の機器を制御するものである。制御装置1eの構成および機能の詳細については後述する。
(冷水還温度センサ)
冷水還温度センサ6eは、冷水還温度センサ6と同じ機能を有し、空気調和機45から冷凍機43に戻ってくる冷水の温度(冷水還温度)を測定するセンサである。冷水還温度センサ6eは、測定した冷水還温度を示す冷水還温度データを制御装置1eおよび冷水ポンプ制御装置46に送信する。
(冷水往温度センサ)
冷水往温度センサ8は、冷凍機43から空気調和機45に供給される冷水の温度(冷水往温度)を測定するセンサである。空調設備4が複数の冷凍機43を備えている場合、冷水往温度センサ8は、複数の冷凍機43のそれぞれの冷水往温度を測定する。冷水往温度センサ8は、測定した冷水往温度を示す冷水往温度データ(流体往温度データ)を制御装置1eおよび冷水ポンプ制御装置に送信する。
(冷水ポンプ制御装置)
冷水ポンプ制御装置46は、空調設備4に含まれる冷水ポンプ44の稼働台数および各冷水ポンプ44の出力(稼働率)を制御して、冷水流量を制御するものである。具体的には、冷水ポンプ制御装置46は、冷水還温度センサ6eおよび冷水往温度センサ8から冷水還温度データおよび冷水往温度データを受け取り、冷水還温度データが示す冷水還温度と冷水往温度データが示す冷水往温度との差分である冷水往還温度差を算出する。そして、冷水ポンプ制御装置46は、所定のアルゴリズムを用いて、算出した冷水往還温度差から冷水ポンプ44の稼働台数および各冷水ポンプ44の出力を決定し、決定した稼働台数および出力で冷水ポンプ44が動作するように、冷水ポンプ44を制御する。冷水ポンプ制御装置46は、冷水ポンプ44が定格値で動作すると仮定することにより、冷水ポンプ44が決定した稼働台数および出力で動作した場合の冷水流量に制御することができる。
本実施形態では、冷水ポンプ制御装置46は、冷水往還温度差と、冷水ポンプ44の出力との対応関係を示す冷水ポンプ出力制御情報を格納する記憶部(不図示)を備えており、冷水ポンプ出力制御情報を参照して、冷水往還温度差に対応する冷水ポンプ44の出力を決定する。この場合、冷水ポンプ制御装置46は、空調設備4に含まれる全ての冷水ポンプ44が冷水往還温度差に対応する出力で動作するように制御する。すなわち、冷水ポンプ制御装置46は、空調設備4に含まれる各冷水ポンプ44が同一の出力で動作するように制御する。
ここで、冷水ポンプ出力制御情報とは、例えば、図18に示すような情報であってよい。図18は、冷水往還温度差と冷水ポンプ44のインバータ周波数との対応関係を示すグラフである。図18に示すように、冷水往還温度差の値(絶対値)が大きくなるほど、インバータ周波数(冷水ポンプ44の出力)も大きくなる。冷水ポンプ出力制御情報は、図18に示すものに限らず、冷水往還温度差と冷水ポンプ44の出力とが増加の関係にあるものであれば任意でよい。
〔制御装置の構成〕
次に、本実施形態に係る制御装置1eの構成について、図19に基づいて説明する。図19は、実施形態6に係る制御装置1eの要部構成の一例を示すブロック図である。図19に示すように、制御装置1eは、実施形態3に係る制御装置1bと比較して、制御部11b、記憶部12aに代えて、それぞれ制御部11e、記憶部12eを備えている。
(記憶部)
記憶部12eは、実施形態3に係る記憶部12aと比較して、さらに、冷水ポンプ出力制御情報33を格納している。冷水ポンプ出力制御情報33は、冷水ポンプ制御装置46の記憶部に格納されている冷水ポンプ出力制御情報と同一のものである。換言すると、本実施形態では、冷水ポンプ制御装置46が使用する前記所定のアルゴリズムが記憶部12eに格納されていればよい。前記所定のアルゴリズムとは、冷水往還温度差から冷水ポンプ44の稼働台数および各冷水ポンプ44を決定するためのアルゴリズムである。
(制御部)
本実施形態では、制御部11eは、実施形態3に係る制御部11bと比較して、データ収集部21b、設備制御部24、実効熱需要量算出部26b、冷水流量推定部28に代えて、それぞれデータ収集部(取得部)21e、設備制御部(制御部)24e、実効熱需要量算出部26e、冷水流量推定部(流量推定部)28eを備える構成である。
(データ収集部)
データ収集部21eは、空調設備4の各機器に設置されたセンサから送信されるセンサデータを収集するものである。具体的には、データ収集部21eは、制御モード時には、空調設備4の冷凍機43に設置された冷凍機電力センサ5から冷凍機電力データを受け取る。データ収集部21eは、受け取った冷凍機電力データを推定熱需要量算出部22aに出力する。一方、学習モード時には、データ収集部21eは、空調設備4に設置された冷水還温度センサ6eから冷水還温度データ、空調設備4に設置された冷水往温度センサ8から冷水往温度データ、および、空調設備4の冷凍機43に設置された冷凍機電力センサ5から冷凍機電力データを受け取る。データ収集部21eは、受け取った冷水還温度データおよび冷水往温度データを冷水流量推定部28eおよび実効熱需要量算出部26eに出力し、受け取った冷凍機電力データを換算関数導出部27に出力する。
(冷水流量推定部)
冷水流量推定部28eは、冷水往還温度差に基づいて冷水流量を推定するものである。具体的には、冷水流量推定部28eは、データ収集部21eから冷水還温度データおよび冷水往温度データを受け取り、冷水還温度データが示す冷水還温度と冷水往温度データが示す冷水往温度との差分である冷水往還温度差を算出する。そして、冷水流量推定部28eは、冷水ポンプ制御装置46が使用するアルゴリズムと同じアルゴリズムを記憶部12eから読み出し、読み出したアルゴリズムに基づいて、算出した冷水往還温度差から冷水流量を推定する。冷水流量推定部28eは、推定した冷水流量(推定流量)を実効熱需要量算出部26eに出力する。
本実施形態では、冷水流量推定部28eは、記憶部12eから冷水ポンプ出力制御情報33を読み出し、読み出した冷水ポンプ出力制御情報33を参照して、算出した冷水往還温度差に対応する冷水ポンプ44の出力(インバータ周波数)を特定する。そして、冷水流量推定部28eは、冷水ポンプ44の定格値を参照して、空調設備4に含まれる冷水ポンプ44の全てが特定した出力で動作した場合の冷水流量を特定する。
換言すると、冷水流量推定部28eは、冷水往還温度差に基づいて、冷水ポンプ制御装置46が制御した冷水流量を推定する。
(実効熱需要量算出部)
実効熱需要量算出部26eは、学習モード時における空調設備4の実際の熱需要の値(実効熱需要量)を算出するものである。具体的には、実効熱需要量算出部26bは、データ収集部21eから冷水還温度データおよび冷水往温度データを受け取り、冷水流量推定部28eから冷水ポンプ44の推定流量を受け取る。そして、実効熱需要量算出部26eは、受け取った冷水還温度データが示す冷水還温度と、受け取った冷水往温度データが示す冷水往温度と、受け取った推定流量とに基づいて、学習モード時における空調設備4の実効熱需要量を算出する。より詳細には、実効熱需要量算出部26eは、冷水往温度と冷水還温度との差分値に推定流量を乗算して実効熱需要量を算出する。実効熱需要量算出部26eは、算出した実効熱需要量を換算関数導出部27に出力する。
(設備制御部)
設備制御部24eは、空調設備4の冷水ポンプ44以外の各機器を制御するものである。すなわち、設備制御部24eは、空調設備4の冷却塔41、冷却水ポンプ42、冷凍機43および空気調和機45を制御する。
なお、本実施形態に係る制御装置1eの学習処理は、図14に示す実施形態3に係る制御装置1bの学習処理と同じである。
また、本実施形態では、制御装置1eが、冷水ポンプ制御装置46が有する冷水ポンプ出力制御情報と同じ冷水ポンプ出力制御情報33を有し、冷水往還温度差から冷水ポンプ44の稼働台数および出力を特定しているが、これに限るものではない。例えば、冷水ポンプ制御装置46が、決定した冷水ポンプ44の稼働台数および出力を制御装置1eに通知し、制御装置1eは、当該通知に基づいて、冷水流量を推定してもよい。
また、制御装置1eと冷水ポンプ制御装置46とが一体であってもよい。
また、実施形態4または5の構成を本実施形態にも適用可能である。
<ソフトウェアによる実現例>
制御装置1、1a、1b、1cおよび1dの制御ブロック(特に制御部11、11a、11b、11c、110および210)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、制御装置1、1a、1b、1cおよび1dは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、前記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、前記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が前記プログラムを前記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。前記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、前記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して前記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、前記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、熱交換機を備えた空調設備を制御するシステムに利用することができる。
1、1a、1b、1c、1d 制御装置(熱需要推定装置、設備制御装置)
4 空調設備
5 冷凍機電力センサ
6 冷水還温度センサ
7 冷水ポンプ電力センサ
8 冷水往温度センサ
9 設備制御システム
21、21a、21b、21e データ収集部(取得部)
22、22a、22c 推定熱需要量算出部(出力部)
23、23c 表示制御部(出力部)
24、24e 設備制御部(制御部)
26、26b、26e 実効熱需要量算出部
27 換算関数導出部(関数導出部)
28、28e 冷水流量推定部(流量推定部)
43 冷凍機(熱交換機)
100 熱需要推定装置
200 設備制御装置

Claims (15)

  1. 熱交換機を備えた空調設備の熱需要を推定する熱需要推定装置であって、
    前記熱交換機の消費電力を測定するセンサから熱交換機電力データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力から前記熱需要の推定値である推定熱需要量を算出する推定熱需要量算出部と、
    前記推定熱需要量算出部が算出した推定熱需要量を出力する出力部と、を備えることを特徴とする熱需要推定装置。
  2. 前記取得部は、前記熱交換機が供給する流体の還温度を測定するセンサから流体還温度データをさらに取得し、
    前記取得部が取得した流体還温度データが示す前記流体の還温度と、前記空調設備において予め設定された前記流体の往温度および前記流体の流量とに基づいて、学習時における実際の前記熱需要の値である実効熱需要量を算出する実効熱需要量算出部と、
    前記実効熱需要量算出部が算出した実効熱需要量と、前記取得部が取得した熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力との関係を表す関数を導出する関数導出部と、をさらに備え、
    前記推定熱需要量算出部は、前記関数導出部が導出した関数を用いて、前記取得部が取得した熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力から前記推定熱需要量を算出することを特徴とする請求項1に記載の熱需要推定装置。
  3. 前記推定熱需要量算出部は、前記取得部が取得した熱交換器電力データが示す熱交換器の消費電力に予め定められた熱交換器効率を乗算して前記推定熱需要量を算出することを特徴とする請求項1に記載の熱需要推定装置。
  4. 前記取得部は、前記熱交換機が供給する流体の還温度を測定するセンサから流体還温度データ、および、前記流体を循環させる流体ポンプの消費電力を測定するセンサから流体ポンプ電力データをさらに取得し、
    前記取得部が取得した流体ポンプ電力データが示す流体ポンプの消費電力に基づいて前記流体の流量を推定する流量推定部と、
    前記取得部が取得した流体還温度データが示す前記流体の還温度と、前記空調設備において予め設定された前記流体の往温度と、前記流量推定部が推定した前記流体の流量とに基づいて、学習時における実際の前記熱需要の値である実効熱需要量を算出する実効熱需要量算出部と、
    前記実効熱需要量算出部が算出した実効熱需要量と、前記取得部が取得した熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力との関係を表す関数を導出する関数導出部と、をさらに備え、
    前記推定熱需要量算出部は、前記関数導出部が導出した関数を用いて、前記取得部が取得した熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力から前記推定熱需要量を算出することを特徴とする請求項1に記載の熱需要推定装置。
  5. 前記取得部は、前記熱交換機が供給する流体の還温度を測定するセンサから流体還温度データ、および、前記熱交換機が供給する流体の往温度を測定するセンサから流体往温度データをさらに取得し、
    前記取得部が取得した流体還温度データが示す前記流体の還温度と、前記取得部が取得した流体往温度データが示す前記流体の往温度との差分である前記流体の往還温度差に基づいて前記流体の流量を推定する流量推定部と、
    前記取得部が取得した流体還温度データが示す前記流体の還温度と、前記取得部が取得した流体往温度データが示す前記流体の往温度と、前記流量推定部が推定した前記流体の流量とに基づいて、学習時における実際の前記熱需要の値である実効熱需要量を算出する実効熱需要量算出部と、
    前記実効熱需要量算出部が算出した実効熱需要量と、前記取得部が取得した熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力との関係を表す関数を導出する関数導出部と、をさらに備え、
    前記推定熱需要量算出部は、前記関数導出部が導出した関数を用いて、前記取得部が取得した熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力から前記推定熱需要量を算出することを特徴とする請求項1に記載の熱需要推定装置。
  6. 前記出力部は、前記推定熱需要量算出部が算出した推定熱需要量を表示部に表示させることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の熱需要推定装置。
  7. 前記請求項1〜6の何れか1項に記載の熱需要推定装置が推定した推定熱需要量に基づいて、前記空調設備を制御する制御部を備えることを特徴とする設備制御装置。
  8. 前記制御部は、前記熱需要推定装置が推定した推定熱需要量と、前記熱交換機1台当たりの定格熱量とに基づいて、前記熱交換機の稼働台数を決定することを特徴とする請求項7に記載の設備制御装置。
  9. 前記制御部は、前記熱需要に対する最適な流体往温度を示す最適流体往温度情報を参照して、前記熱需要推定装置が推定した推定熱需要量に対する最適な流体往温度を、前記熱交換機が供給する流体の設定温度として設定することを特徴とする請求項7に記載の設備制御装置。
  10. 前記請求項1〜6の何れか1項に記載の熱需要推定装置と、
    前記請求項7〜9の何れか1項に記載の設備制御装置と、
    前記熱交換機の消費電力を測定するセンサと、を備えることを特徴とする設備制御システム。
  11. 熱交換機を備えた空調設備の熱需要を推定する熱需要推定方法であって、
    前記熱交換機の消費電力を測定するセンサから熱交換機電力データを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された熱交換機電力データが示す熱交換機の消費電力から前記熱需要の推定値である推定熱需要量を算出する推定熱需要量算出ステップと、
    前記推定熱需要量算出ステップにおいて算出された推定熱需要量を出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする熱需要推定方法。
  12. 空調設備を制御する設備制御方法であって、
    前記請求項11に記載の熱需要推定方法により推定された推定熱需要量に基づいて、前記空調設備を制御する制御ステップを含むことを特徴とする設備制御方法。
  13. 請求項1〜6の何れか1項に記載の熱需要推定装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、コンピュータを前記各部として機能させるための制御プログラム。
  14. 請求項7〜9の何れか1項に記載の設備制御装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、コンピュータを前記各部として機能させるための制御プログラム。
  15. 請求項13または14に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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