JP2016080243A - 電動膨張弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍サイクルに設置される電動膨張弁について、弁部およびその周辺の耐摩耗性を向上させる。
【解決手段】制御弁1は、導入ポート10と、導出ポート12と、両ポートを連通させる弁孔24とを有するボディ5と、弁部の上流側から弁孔24に接離して弁部を開閉する弁体34と、先端部にて弁体34を支持するシャフト60と、ロータ31の回転運動をシャフト60の並進運動に変換する作動変換機構と、を備える。シャフト60は、先端側に開口する内部空間Sを有し、その内部空間Sに弁体34を部分的に収容しつつ、弁体34を軸線方向に摺動可能に支持する。内部空間Sには、弁体34をシャフト60の先端開口部から突出させる方向に付勢するスプリング63が配設されている。内部空間Sと導入ポート10とをシャフト60の先端開口部とは異なる位置にて連通させる連通路30が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクルに設置される電動膨張弁の構造に関する。
自動車用空調装置の冷凍サイクルには一般に、循環する冷媒を圧縮するコンプレッサ、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサ、凝縮された液冷媒を絞り膨張させて霧状の気液混合冷媒にして送出する膨張弁、その霧状の冷媒を蒸発させてその蒸発潜熱により車室内の空気を冷却するエバポレータ等が設けられている。膨張弁としては、エバポレータの出口側の冷媒の温度および圧力を感知して弁部が自律的に開閉する機械式の膨張弁が広く用いられている。一方、近年の電気自動車やハイブリッド車両の普及に伴い、駆動部にモータを用いて弁開度の精密な制御を実現する電動膨張弁も採用されつつある。
このような電動膨張弁は、ロータの回転運動をシャフトの並進運動に変換して弁体を駆動する(例えば特許文献1参照)。弁体はシャフトの先端に支持され、冷媒通路の途中に形成された弁座に着脱して弁部を開閉する。弁体が弁座に着座するときの衝撃を緩和するために、弁体はシャフトに相対変位可能に支持される。具体的には、シャフトの先端部が中空形状とされ、弁体が部分的に挿通される形で摺動可能に支持される。シャフトの内部空間には、弁体を閉弁方向、つまり弁体をシャフトから突出させる方向に付勢するスプリングが配設されている。このような構成により、弁体が着座する際にそのスプリングが弾性変形して衝撃を吸収することができる。
特開2012−62952号公報
しかしながら、このような膨張弁は、一般に弁体およびその支持構造が金属からなるため、弁体が開閉作動するごとに金属同士の摺動による摩擦が生じ、摩耗によって寿命を短くする可能性があった。また、弁体が着座を開始すると、シャフトの回転に対して弁体が追従できなくなるため、そのシャフトの内壁と弁体との間に介装されたスプリングが捻れ、破断に到る可能性があった。
本発明の目的の一つは、冷凍サイクルに設置される電動膨張弁について、弁部およびその周辺の耐摩耗性を向上させることにある。
本発明のある態様は、冷凍機油を含む冷媒が循環する冷凍サイクルに設置され、上流側から導入される液冷媒を弁部にて膨張させ、気液混合冷媒として下流側に導出可能な電動膨張弁である。この膨張弁は、上流側から液冷媒を導入する導入ポートと、下流側へ気液混合冷媒を導出する導出ポートと、導入ポートと導出ポートとを連通させる弁孔と、を有するボディと、弁部の上流側に設けられ、弁孔に接離して弁部を開閉する弁体と、弁体を弁部の開閉方向に駆動するためのロータを含むモータと、ロータに接続され、先端部にて弁体を支持するシャフトと、ロータの回転運動をシャフトの並進運動に変換する作動変換機構と、を備える。
シャフトは、先端側に開口する内部空間を有し、その内部空間に弁体を部分的に収容しつつ、先端部にて弁体を軸線方向に摺動可能に支持し、内部空間には、弁体をシャフトの先端開口部から突出させる方向に付勢するスプリングが配設され、内部空間と導入ポートとをシャフトの先端開口部とは異なる位置にて連通させる連通路が形成されている。
この態様によると、弁体がシャフトに挿通されて摺動可能に支持されるところ、シャフトの内部空間と導入ポートとを連通させる連通路が設けられる。この連通路は、その内部空間を介してシャフトの先端開口部につながる。このため、導入ポートに導入された液冷媒を連通路を介してシャフトの内部空間に積極的に導入し、シャフトの先端開口部から導出することが可能となる。その結果、冷媒に含まれる冷凍機油により、その内部空間に位置する金属部材間の摺動部の潤滑を促進することができる。すなわち、弁部およびその周辺の耐摩耗性を向上させることができる。
本発明によれば、冷凍サイクルに設置される電動膨張弁について、弁部およびその周辺の耐摩耗性を向上させることができる。
第1実施形態に係る制御弁の構成を表す一断面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 ロータおよび作動ロッドの構成部品を表す分解斜視図である。 弁体およびばね受けの各構成の詳細を表す図である。 制御弁の動作を表す断面図である。 連通路を設けたことによる作用効果を表す図である。 第2実施形態に係る制御弁の構成を表す一断面図である。 第2実施形態の主要部の構成および作用効果を表す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。また、以下の実施形態およびその変形例について、ほぼ同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜省略することがある。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る制御弁の構成を表す一断面図である。図2は、図1のA−A矢視断面図である。本実施形態は、本発明の電動膨張弁を自動車用空調装置の冷凍サイクルに適用される制御弁として具体化している。この冷凍サイクルには、循環する冷媒を圧縮するコンプレッサ、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサ、凝縮された液冷媒を絞り膨張させて霧状の気液混合冷媒にして送出する膨張弁、その霧状の冷媒を蒸発させてその蒸発潜熱により車室内の空気を冷却するエバポレータ等が設けられている。この冷凍サイクルを循環する冷媒には潤滑用のオイル(冷凍機油)が含まれ、循環路に配置された各機器の摺動部に適度な潤滑がなされる。なお、以下では便宜上、主要構成である膨張弁の構造を中心に説明し、それ以外の詳細な説明については省略する。
図1に示すように、制御弁1は、ステッピングモータ駆動式の電動膨張弁として構成され、弁本体2とモータユニット4とを組み付けて構成されている。弁本体2は、弁部を収容するボディ5を有する。モータユニット4は、ボディ5の上端開口部を封止するように取り付けられている。ボディ5は、角柱状の第1ボディ6の上半部に段付円筒状の第2ボディ8を組み付けて構成される。第1ボディ6はアルミニウム合金からなり、第2ボディ8は銅合金からなる。なお、変形例においては、第2ボディ8をステンレス鋼(以下「SUS」と表記する)にて構成してもよい。
第1ボディ6の一側面の上部には上流側から冷媒を導入する導入ポート10が設けられ、反対側面の下部には下流側へ冷媒を導出する導出ポート12が設けられている。第1ボディ6の中央には上下方向の接続通路14が形成され、その上流側通路16が導入ポート10に連通し、下流側通路18が導出ポート12に連通している。第1ボディ6の上半部には、上方に向けて段階的に拡径する段付円孔状の取付孔20が形成されている。接続通路14は、取付孔20の一部を構成する。
一方、第2ボディ8は、その外径および内径が下方に向けて段階的に縮径する段付円筒状をなし、取付孔20と相補形状の外形を有する。第2ボディ8は、第1ボディ6の上方から取付孔20に嵌合させるようにして取り付けられる。第1ボディ6と第2ボディ8との間には、接続通路14の位置にシール用のOリング22が介装されている。
第2ボディ8の下端部には弁孔24が設けられ、その上端開口部に弁座26が形成されている。第2ボディ8における導入ポート10との対向面には、内外を連通する連通孔28が設けられている。弁孔24は、この連通孔28を介して上流側通路16と連通する。また、連通孔28の外側には第2ボディ8を上下に貫通する連通路30が設けられ、上流側通路16の冷媒をモータユニット4側にも導入できるようにされている。
第2ボディ8の内方には、モータユニット4のロータ31から同軸状に延びる作動ロッド32(主軸)が挿通されている。作動ロッド32は、一端部(下端部)にニードル状の弁体34を支持している。弁体34が弁座26に上流側から着脱することにより弁部を開閉する。
第2ボディ8の軸線方向中段には円筒状の滑り軸受36が圧入され、その直上段には円筒状のガイド部材38(「円筒部材」として機能する)が圧入されている。本実施形態では滑り軸受36として、筒状の金属メッシュを芯材として補強した樹脂軸受を用いている。滑り軸受36は、その樹脂材としてポリテトラフルオロエチレン(以下「PTFE」と表記する)を用いた無給油軸受(自己潤滑性を有する軸受)である。滑り軸受36は、サイジング加工を施すことにより、内径の寸法精度および第2ボディ8との同軸性が高められている。このような工夫により、滑り軸受36の低摩擦および耐摩耗性を維持するとともに、耐荷重性能を高めている。なお、変形例においては、金属メッシュに代えて鋼板材を芯材としてもよい。
ガイド部材38の内周面には雌ねじ39(「雌ねじ部」として機能する)が形成されている。ガイド部材38は、SUSからなる管材の内周面に雌ねじ39を切削加工して得られる。本実施形態では、雌ねじ39を推力が大きく耐摩耗に優れた台形ねじにて構成している。変形例においては、雌ねじ39を三角ねじにて構成してもよい。ガイド部材38の軸線方向中央には半径方向外向きに突出するフランジ部40が設けられ、そのフランジ部40の下面が第2ボディ8の段部に係止されることにより、その圧入量が規制されている。より詳細には、ガイド部材38は第2ボディ8に対して軽圧入されており、第2ボディ8の上端に締結される小径のリングねじ42によって上方から押さえられるように固定されている。なお、変形例においては、ガイド部材38を第2ボディ8に対して圧入のみにより固定してもよい。
図2にも示すように、第2ボディ8の上面にはラックガイド44(「ガイド部材」として機能する)が立設されている。ラックガイド44は、下半部が大径部46、上半部が小径部48とされており、下端部が第2ボディ8の上面に固定されている。より詳細には、第2ボディ8の上面に環状の嵌合溝50を成形することにより得られた円ボス部52にラックガイド44の下端部を外挿嵌合させ、第2ボディ8の上端に締結される大径のリングねじ54によって上方から押さえるように固定している。円ボス部52は、弁孔24と同軸に形成された「嵌合部」として機能する。なお、変形例においては、ラックガイド44を第2ボディ8に対して圧入又は加締めにより固定してもよい。
本実施形態では、第2ボディ8を旋盤による旋削加工により成形しているため、弁孔24(弁座26)、滑り軸受36が圧入される段部の嵌合孔、ガイド部材38が圧入される段部の嵌合孔、および円ボス部52が同軸となる。このため、滑り軸受36、ガイド部材38およびラックガイド44の弁孔24(弁座26)に対する同軸度が高い。滑り軸受36は、シャフト60の下端部を支持する「支持部」として機能する。
図1に示すように、作動ロッド32は、シャフト60、ウォーム62およびストッパ64を組み付けて構成される。シャフト60は、SUSからなる棒材を切削加工して得られ、下半部が拡径されて円筒状に形成されており、その外周面に雄ねじ66が形成されている。本実施形態では、雄ねじ66を推力が大きく耐摩耗性に優れた台形ねじにて構成している。変形例においては、雄ねじ66を三角ねじにて構成してもよい。この雄ねじ66は、ガイド部材38の雌ねじ39と螺合する。すなわち、シャフト60の下半部が「雄ねじ部」として機能する。なお、本実施形態では、雄ねじ66および雌ねじ39に対してDLC(ダイヤモンドライクカーボン)処理を施してその耐荷重性能を高めている。なお、変形例においては、DLC処理に代えて耐荷重性能、耐摩耗性、摺動抵抗低減に優れた他の表面処理を採用してもよい。あるいは、析出硬化型のステンレスを採用してもよい。
シャフト60の上半部にストッパ64およびウォーム62が外挿されている。シャフト60の上半部の断面が非円形に構成され、ストッパ64およびウォーム62も同形状の挿通孔を有する。このため、ストッパ64およびウォーム62がシャフト60に挿通嵌合された後にそれらが相対変位することが防止されている。ストッパ64は、シャフト60の下半部とウォーム62との間に挟持されている。
シャフト60の下半部は、下方(つまりシャフト60の先端側)に向けて開口する内部空間Sが形成された中空構造となっている。内部空間Sには、上方からスプリング63(「付勢部材」として機能する)、ばね受け65、弁体34が収容されている。すなわち、シャフト60の下半部は、それらを収容する「収容部」として機能する。シャフト60の下端開口部には、円筒状のブッシュ67(圧入ブッシュ)が同心状に圧入され、弁体34を摺動可能に下方から支持する。弁体34はSUSからなり、ばね受け65およびブッシュ67は銅合金からなる。なお、シャフト60とブッシュ67が一体であるため、両者を合わせて広義に「シャフト」と捉えることもできる。ブッシュ67の下端開口部は、そのシャフトの「先端開口部」を構成する。
弁体34は、ブッシュ67を貫通するが、その上端部に半径方向外向きに突出するフランジ部69を有する。そのフランジ部69の下面がブッシュ67の上面に係止されることにより、弁体34の下方への脱落が防止されている。ばね受け65は、スプリング63による下方(閉弁方向)への付勢力を弁体34に伝達する。なお、弁体34の上端は半球状の曲面となっており、ばね受け65の底面に点接触状態となる。このような構成により、ばね受け65が多少傾いたとしても弁体34の軸線方向の動きに影響が及ばないようにされている。また、弁体34は、弁座26に接触していない状態においてはブッシュ67およびばね受け65と一体に回転するが、弁座26に接触した状態においては回転が規制される。弁体34の曲面形状は、このようなときにばね受け65との間に摩耗が発生することを抑制する。
ラックガイド44は、小径部48における周方向の1箇所が半径方向外向きに凹状に窪み、所定幅にて上下にフラットに延びるガイド部68となっている。ガイド部68は、ウォーム62の軸線と平行に延在し、小片状のラック70が収容されている。ラック70は角柱状の本体71を有する。その本体71は、ガイド部68と相補形状となる断面長方形状をなし、その内面側においてウォーム62と噛合する。ラック70は、ウォーム62の回転に伴ってガイド部68にガイドされつつ上下方向に並進する。本体71の上面にはラック70が上死点に位置したときに係止される係止部72が突設され、下面にはラック70が下死点に位置したときに係止される係止部74が突設されている。このラック70の構成および動作の詳細については後述する。
ラックガイド44の大径部46と小径部48との境界である段部には、内外を連通する連通孔76が設けられている。また、ラックガイド44の下端部の内周面には、内外を連通するための連通溝77が形成されている。この連通溝77は、連通路30の一部を構成する。このような構成により、上流側通路16の冷媒がモータユニット4側にも導入される。また、シャフト60の軸線方向中間部には、内外を連通させる連通孔150が形成されている。連通孔150は、連通路30の一部を構成し、導入ポート10と内部空間Sとを連通させる。導入ポート10から連通路30に導入された液冷媒は、連通孔150、内部空間S、弁体34とブッシュ67との間隙を通り、ブッシュ67の下端開口部から導出される。すなわち、連通孔150を含む連通路30は、内部空間Sに液冷媒を導入する「冷媒導入通路」として機能する。大径部46は、ロータ31の下端部に小さなクリアランスをあけて挿通されている。そのクリアランスは、ロータ31の触れ回りを防止できる程度に設定されている。
一方、モータユニット4は、ロータ31とステータコイル33とを含むステッピングモータとして構成されている。モータユニット4は、有底円筒状のキャン35を有し、そのキャン35の内方にロータ31を配置し、外方にステータコイル33を配置して構成されている。キャン35は、弁体34およびその駆動機構が配置される空間を覆うとともにロータ31を内包する筒状部材であり、冷媒の圧力が作用する内方の圧力空間と作用しない外方の非圧力空間とを画定する。
キャン35は、非磁性である円筒状の本体80と、本体80の上端開口部を閉止する円板状の端部材82と、本体80の下端に連設された環状の接続部材84とを含む。接続部材84は、その下端部に雄ねじが形成されており、リングねじとしても機能する。第1ボディ6の上端部にはこの雄ねじと螺合可能な雌ねじが形成されており、接続部材84を第1ボディ6に螺合して締結することにより、モータユニット4をボディ5に対して固定することができる。図示のように、接続部材84は、第2ボディ8の上半部に外挿されるようにして組み付けられる。第1ボディ6の上端部と接続部材84との間にはシール用のOリング86が介装され、導入ポート10から導入された冷媒が、キャン35とボディ5との間を通って外部に漏洩することが防止されている。なお、変形例においては、キャン35(接続部材84)を第1ボディ6に対して圧入、加締め、溶接等により固定してもよい。
ステータコイル33は、励磁コイル88を収容し、キャン35の外周に配設されている。ステータコイル33は、ボディ5に対して固定されている。なお、ステータコイル33のボディ5に対する接続は、例えばねじ止めや溶接、蝋付け、カシメ等により行うことができる。ステータコイル33は、冷媒の圧力の影響を受けない大気中に配置されるため、制御弁1が適用される環境、例えば自動車搭載環境下での振動に耐え得る強度で固定されれば十分であり、耐圧固定が必要なキャン35ほどの固定強度は必要ない。
ロータ31は、シャフト60を軸線とする円筒状のロータコア90と、ロータコア90の外周に沿って設けられたマグネット92を備える。ロータコア90の内方にはそのほぼ全長にわたる内部空間が形成されている。ロータコア90の内周面には、軸線に平行に延びるガイド部94が周方向に45度おきに設けられている。ガイド部94は、軸線に平行に延びる突条(リブ)により構成されている。
複数のガイド部94の上端部が半径方向内向きに延出し、円筒軸96にて連結されている。この円筒軸96が、作動ロッド32の上端部に同軸状に固定されている。この固定は、円筒軸96を作動ロッド32の上端部に嵌合させ、ナット98を締結することにより行われる。円筒軸96の所定箇所には、ラック70の上死点を規定するためのストッパ99が設けられている。
以上のような構成により、ロータ31は、その回転軸となる作動ロッド32がラックガイド44の小径部48と滑り軸受36とにより2点支持される。また、ラックガイド44の大径部46とガイド部94とのクリアランスがロータ31の振れを制限可能となるように設定されている。このため、制御弁1が車両に搭載されても、ロータ31は、振動の影響を受け難く、軸線周りに安定に回転することができる。なお、作動ロッド32は、ウォーム62の位置においてラックガイド44に軸支されることになるが、ウォーム62とラックガイド44とがいずれも自己潤滑性の樹脂材からなるため、両者間に摩耗の問題が生じることはない。
ロータ31の回転に伴ってラック70は上下に並進する。ロータ31の一方向への回転に伴ってラック70が上昇し、予め定める上死点に到達すると、ラック70とストッパ99とが互いを係止することによりシャフト60の回転を規制する。それにより、シャフト60の下方(閉弁方向)への変位が規制される。また、ロータ31の他方向(反対方向)への回転に伴ってラック70が下降し、予め定める下死点に到達すると、ラック70とストッパ64とが互いを係止することによりシャフト60の回転を規制する。それにより、シャフト60の上方(開弁方向)への変位が規制される。すなわち、本実施形態において、ストッパ99が「第1ストッパ」として機能し、ストッパ64が「第2ストッパ」として機能する。そして、ウォーム62、ラック70、ストッパ64およびストッパ99が、シャフト60の一方向および他方向への回転量を制限するための「ストッパ機構」として機能する。
次に、制御弁1を構成する各部の詳細について説明する。
図3は、ロータ31および作動ロッド32の構成部品を表す分解斜視図である。シャフト60は、下方から上方に向けて段階的に小径化する段付円柱状の概形を有する。シャフト60における雄ねじ66の直上段には、非円形の断面を有する(いわゆるDカット構造)嵌合部102が設けられている。雄ねじ66の内方に内部空間Sが形成されており、嵌合部102の平坦面を成形する際に内部空間Sの一部が露出する形で連通孔150が形成される。その際、図示のように雄ねじ66の上端部が一部切り欠かれる。ただし、その切欠部152は、雄ねじ66において雌ねじ39とは噛合しない位置に形成されている(図1,図2参照)。すなわち、連通孔150は、シャフト60における雄ねじ66と、ガイド部材38の雌ねじ39とが噛合しない部分に形成されている。シャフト60の上端部には雄ねじ104が形成されている。シャフト60の下端開口部からスプリング63、ばね受け65、弁体34が順次挿入され、これらがブッシュ67を圧入することによりシャフト60内に保持される。
作動ロッド32は、このシャフト60の上方からストッパ64、ウォーム62を順次挿通して組み付けられる。ストッパ64およびウォーム62は、それぞれガラス繊維を含有したポリフェニレンサルファイド(以下「PPS」と表記する)等の樹脂材(ガラス繊維強化樹脂)を射出成形することにより得られ、嵌合部102と相補形状の挿通孔が設けられている。このため、ストッパ64およびウォーム62は、シャフト60への組み付けと同時に位置決めがなされ、また組み付け後のずれが防止される。連通孔150は、ストッパ64と雄ねじ66との間隙に開口するように形成される。
制御弁1の組み付けの際には、図1に示したように、第2ボディ8に対して滑り軸受36およびガイド部材38が順次組み付けられ、リングねじ42により固定される。この状態から上記のように組み付けられた作動ロッド32をガイド部材38に螺合して同軸状に組み付ける。その後、ラック70をウォーム62に噛合させた状態でラックガイド44を上方から組み付ける。このとき、ラック70がガイド部68に収まるよう位置合わせをしながら、ラックガイド44の下端部を円ボス部52に嵌合させ、リングねじ54により第2ボディ8に固定する。この状態からロータコア90をラックガイド44に外挿させるようにして組み付け、ロータコア90から突出した雄ねじ104にナット98を締結することにより、ロータ31を作動ロッド32に固定する。なお、変形例においては、ロータコア90とシャフト60との固定を止め輪やプッシュナットによる接合としてもよい。
図4は、弁体34およびばね受け65の各構成の詳細を表す図である。図4(A)〜(C)は弁体34の構成を示す。(A)は平面図であり、(B)は正面図である。(C)は弁体34がシャフト60内に挿通されたときの状態を示す。図4(D)〜(G)はばね受け65の構成を示す。(D)は平面図であり、(E)は(D)のC−C矢視断面図であり、(F)は(D)のD−D矢視断面図である。(G)はばね受け65がシャフト60内に挿通されたときの状態を示す。
図4(A)および(B)に示すように、弁体34のフランジ部69には、その周縁部に複数の平坦面160(本実施形態では3つ)が等間隔で設けられている。それにより、図4(C)に示すように、シャフト60の内壁と各平坦面160との間隙が形成され、それらの間隙が連通路30の一部を構成する。同様に、図4(D)〜(F)に示すように、ばね受け65の周縁部に複数の平坦面162(本実施形態では4つ)が等間隔で設けられている。それにより、図4(G)に示すように、シャフト60の内壁と各平坦面162との間隙が形成され、それらの間隙が連通路30の一部を構成する。
以上のように構成された制御弁1は、モータユニット4の駆動制御によってその弁開度を調整可能なステッピングモータ作動式の制御弁として機能する。以下、制御弁1の全体動作について説明する。図5は、制御弁の動作を表す断面図である。既に説明した図1は閉弁状態を示し、図5は全開状態を示している。
制御弁1の流量制御において、車両用冷暖房装置の図示しない制御部は、設定開度に応じたステッピングモータの駆動ステップ数を演算し、励磁コイル88に駆動電流(駆動パルス)を供給する。それによりロータ31が回転すると、それに伴ってシャフト60も回転する。このとき、シャフト60は、ガイド部材38との間のねじ機構により上下方向、つまり弁部の開閉方向に並進し、弁部の開度が設定開度に調整される。すなわち、このねじ機構は、ロータ31の軸線周りの回転運動をシャフト60(作動ロッド32)の軸線方向の並進運動(直進運動)に変換することにより弁体34を弁部の開閉方向に駆動する「作動変換機構」として機能する。
また、ラック70がガイド部68にそって駆動されることにより、弁体34の動作範囲は、図1に示される下死点と図5に示される上死点との範囲に規制される。すなわち、図1に示す閉弁状態からロータ31が一方向に回転駆動(正転)されることにより、弁体34が開弁状態となる。すなわち、ロータ31とともに回転するシャフト60がねじ機構によって上昇し、ブッシュ67が弁体34を吊り上げるようにして開弁方向に変位させる。このとき、シャフト60と一体に上昇するウォーム62に対し、ラック70は反対方向(つまり下方)に並進する。ロータ31が一方向に回転されるにつれて弁部の開度が大きくなり、ラック70が下死点に到達すると、図5に示すように、ストッパ64ひいてはロータ31の回転が係止され、弁体34は全開位置に停止される。
一方、ロータ31が他方向(反対方向)に回転駆動(逆転)されると、弁部の開度は小さくなる。すなわち、ロータ31とともに逆回転するシャフト60がねじ機構によって下降し、弁体34がブッシュ67に支持されたまま閉弁方向に変位する。このとき、スプリング63の付勢力がばね受け65を介して弁体34に伝達されるため、弁体34はブッシュ67と一体に安定に変位する。このとき、シャフト60と一体に下降するウォーム62に対し、ラック70は反対方向(つまり上方)に並進する。それにより、ラック70が上死点に到達すると、図1に示すように、ストッパ99ひいてはロータ31の回転が係止され、弁体34は閉弁位置に停止される。なお、弁体34が弁座26に着座すると同時にブッシュ67との係合状態が解除されるため、弁体34と弁座26との間に過度な押圧力が作用することもない。
このように、ロータ31の回転によりシャフト60とラック70とが軸線方向に対して互いに反対向きに並進するように構成され、ラック70がロータ31の内部空間に収まるように変位する。このため、制御弁1の内部機構全体としての軸線方向の並進ストロークを小さく抑えることができ、制御弁1をコンパクトに構成することができる。
ロータ31の回転数は制御指令値としての駆動ステップ数に対応するため、図示しない制御部は、制御弁1を任意の開度に制御することができる。本実施形態では、ロータ31の1回転あたり、弁体34が0.5mmストロークする。
制御弁1には、エバポレータの出口温度等に基づいて演算された弁開度に基づく指令信号が入力される。制御弁1は、その指令信号に基づいて弁開度を制御する。コンデンサ側から導入ポート10を介して制御弁1に導入された液冷媒は、その弁部を通過することにより絞り膨張(断熱膨張)されて霧状の気液混合冷媒となり、導出ポート12からエバポレータに向けて導出される。
図6は、連通路30を設けたことによる作用効果を表す図である。本図は図1のB部拡大図である。本実施形態によれば、弁体34がシャフト60に挿通されて摺動可能に支持されるところ、シャフト60の内部空間Sと導入ポート10とを連通させる連通路30が設けられる。この連通路30は、その内部空間Sを介してシャフト60の先端開口部(正確にはブッシュ67の先端開口部)につながる。このため、図中矢印にて示すように、導入ポート10に導入された液冷媒を連通路30を介してシャフト60の内部空間Sに積極的に導入し、シャフト60の先端開口部から導出することができる。その結果、冷媒に含まれるオイルが内部空間Sを流れるようになり、その内部空間Sに位置する金属部材間の摺動部の潤滑を促進することができる。すなわち、弁体34とブッシュ67との摺動部、弁体34とばね受け65との摺動部、ばね受け65とスプリング63との摺動部などの潤滑を促進でき、弁部およびその周辺の耐摩耗性を向上させることができる。
[第2実施形態]
本実施形態の膨張弁は、ロータとシャフトとの取付構造が第1実施形態と特に異なる。図7は、第2実施形態に係る制御弁の構成を表す一断面図である。
制御弁201は、弁本体202とモータユニット204とを組み付けて構成される。モータユニット204は、ボディ205の上端開口部を封止するように取り付けられている。ボディ205は、第1ボディ206の上半部に第2ボディ208を組み付けて構成される。
第1ボディ206の一側面には導入ポート10が設けられ、反対側面には導出ポート12が設けられている。第2ボディ208の下端部には弁孔24が設けられ、その上端開口部に弁座26が形成されている。連通孔28の外側には連通路30が設けられ、後述のように、上流側通路16の冷媒をモータユニット204側にも導入可能とされている。
第2ボディ208の内方には、モータユニット204のロータ231から同軸状に延びるシャフト260が挿通されている。シャフト260は、一端部(下端部)にニードル状の弁体234を支持している。弁体234が弁座26に上流側から着脱することにより弁部を開閉する。
第2ボディ208の上半部には円筒状のガイド部材238が組み付けられている。ガイド部材238の内周面には雌ねじ39が形成されている。ガイド部材238の軸線方向中央には半径方向外向きに突出するフランジ部240が設けられ、そのフランジ部240が複数のボルト242を介して第2ボディ208に固定されている。
シャフト260は、下半部が拡径されて段付円筒状に形成されており、その外周面に雄ねじ66が形成されている。雄ねじ66は、ガイド部材238の雌ねじ39と螺合する。シャフト260の上半部は、ロータ231に同軸状に接続されている。そのシャフト260の上半部を軸線方向に貫通するように連通孔250が設けられている。シャフト260の下半部は、下方(つまりシャフト260の先端側)に向けて開口する内部空間Sが形成された中空構造となっている。連通孔250は、内部空間Sに連通し、後述のように連通路30の一部を構成する。内部空間Sを形成する孔部と連通孔250とは、シャフト260を軸線方向に貫通する「貫通孔」を構成する。
内部空間Sには、上方からスプリング63、ばね受け265、弁体234が収容されている。すなわち、シャフト260の下半部は、それらを収容する「収容部」として機能する。シャフト260の下端開口部には、円筒状のブッシュ267(圧入ブッシュ)が同心状に圧入され、弁体234を摺動可能に下方から支持する。なお、シャフト260とブッシュ267が一体であるため、両者を合わせて広義に「シャフト」と捉えることもできる。ブッシュ267の下端開口部は、そのシャフトの「先端開口部」を構成する。
弁体234は、その上端部に半径方向外向きに突出するフランジ部69を有する。そのフランジ部69の下面がブッシュ267の上面に係止されることにより、弁体234の下方への脱落が防止されている。ばね受け265は、スプリング63による下方(閉弁方向)への付勢力を弁体234に伝達する。なお、弁体234の上端面は平坦面であるが、ばね受け265が球体であるため、両者は点接触状態となる。このような構成により、弁体234とばね受け265との間に摩耗が抑制される。
一方、モータユニット204は、ロータ231とステータコイル33とを含むステッピングモータとして構成されている。モータユニット204は、キャン235の内方にロータ231を配置し、外方にステータコイル33を配置して構成されている。ロータ231は、円筒状に形成されたロータコア290と、そのロータコア290の外周に配設されたマグネット92を備える。
ロータコア290の内方にはキャン235の軸線と平行に延びるガイド部270が設けられている。ガイド部270は、後述する回転ストッパと係合するための突部を形成するものであり、軸線に平行に延びる一つの突条により構成されている。
ロータコア290の内方には、その軸線に沿って長尺状のシャフト292が配設されている。シャフト292は、その上端部がキャン235の端部材281に片持ち状に固定され、キャン235の内部空間に延在している。シャフト292は、シャフト260と同軸状に配置されている。シャフト292には、そのほぼ全長にわたって延在する螺旋状のガイド部294が設けられている。ガイド部294は、コイル状の部材からなり、シャフト292の外面に巻回されている。ガイド部294の上端部は折り返されて係止部298となっている。
ガイド部294には、螺旋状の回転ストッパ300が回転可能に係合している。回転ストッパ300は、ガイド部294に係合する螺旋状の係合部302と、ロータコア290に支持される動力伝達部304とを有する。係合部302は一巻きコイルの形状をなし、その下端部に半径方向外向きに延出する動力伝達部304が連設されている。動力伝達部304の先端部がガイド部270に係合している。すなわち、動力伝達部304は、ガイド部270の一つの突条に当接して係止される。このため、回転ストッパ300は、ロータコア290により回転方向の相対変位は規制されるが、ガイド部270に摺動しつつその軸線方向の変位が許容される。
すなわち、回転ストッパ300は、ロータ231と一体に回転し、その係合部302がガイド部270に沿ってガイドされることで、軸線方向に駆動される。ただし、回転ストッパ300の軸線方向の駆動範囲はガイド部270の両端に形成された係止部により規制される。同図には、回転ストッパ300が下死点に位置した状態が示されている。回転ストッパ300が上方へ変位して係止部298に係止されると、その位置が上死点となる。
以上の構成において、シャフト260は、ガイド部材238との間のねじ機構により上下方向、つまり弁部の開閉方向に並進し、弁部の開度が設定開度に調整される。すなわち、このねじ機構は、ロータ231の軸線周りの回転運動をシャフト260の軸線方向の並進運動(直進運動)に変換することにより弁体234を弁部の開閉方向に駆動する「作動変換機構」として機能する。
図8は、第2実施形態の主要部の構成および作用効果を表す図である。図8(A)は図7のB部拡大図であり、図8(B)は図7のC−C矢視断面図である。図8(B)に示すように、第2ボディ208をその軸線に対して平行に貫通するように複数の連通孔280が設けられている。また、ガイド部材238のフランジ部240をその軸線に対して平行に貫通するように複数の連通孔282が設けられている。そして図示のように、連通孔280と連通孔282とが同軸状に配置されるように、第2ボディ208とガイド部材238とが組み付けられている。さらに、ロータコア290の底部をそのその軸線に対して平行に貫通するように複数の連通孔284が設けられている。これらの連通孔280,282,284および連通孔250が、連通路30を構成する。
すなわち、図8(A)に示すように、導入ポート10に導入された液冷媒の一部は、連通路30に導かれる。そして、図8(B)に示すように、連通孔280,282,284および連通孔250を経由してシャフト260の内部空間Sに積極的に導入される。この液冷媒は、その内部空間Sを通過してシャフト260の先端開口部から導出される。このようにして、冷媒に含まれるオイルが内部空間Sを流れるようになり、その内部空間Sに位置する金属部材間の摺動部の潤滑を促進することができる。すなわち、弁体234とブッシュ267との摺動部、弁体234とばね受け265との摺動部、ばね受け265とスプリング63との摺動部などの潤滑を促進でき、弁部およびその周辺の耐摩耗性を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
上記実施形態では、上記制御弁を、1つの導入ポートに対して1つの導出ポートを有する二方弁として構成する例を示した。変形例においては、1つの導入ポートに対して2つの導出ポートを有する三方弁、あるいは2つの導入ポートに対して2つの導出ポートを有する四方弁として構成することもできる。
上記実施形態では、上記制御弁のアクチュエータとしてステッピングモータを採用する例を示したが、DCモータその他のアクチュエータを採用してもよい。
上記実施形態の制御弁は、冷媒として代替フロン(HFC−134a)など使用する冷凍サイクルに好適に適用されるが、本発明の電動膨張弁は、二酸化炭素のように作動圧力が高い冷媒を用いる冷凍サイクルに適用することも可能である。その場合には、冷凍サイクルにコンデンサに代わってガスクーラなどの外部熱交換器が配置される。
上記実施形態では、上記制御弁を自動車用空調装置の冷凍サイクルに適用する例を示したが、車両用に限らず電動膨張弁を搭載する空調装置に適用可能であることはもちろんである。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
1 制御弁、 2 弁本体、 4 モータユニット、 5 ボディ、 10 導入ポート、 12 導出ポート、 16 上流側通路、 18 下流側通路、 24 弁孔、 26 弁座、 30 連通路、 31 ロータ、 32 作動ロッド、 34 弁体、 38 ガイド部材、 39 雌ねじ、 44 ラックガイド、 60 シャフト、 62 ウォーム、 63 スプリング、 64 ストッパ、 66 雄ねじ、 70 ラック、 77 連通溝、 90 ロータコア、 102 嵌合部、 150 連通孔、 152 切欠部、 201 制御弁、 202 弁本体、 204 モータユニット、 205 ボディ、 231 ロータ、 234 弁体、 250 連通孔、 260 シャフト、 280,282,284 連通孔、 290 ロータコア。

Claims (6)

  1. 冷凍機油を含む冷媒が循環する冷凍サイクルに設置され、上流側から導入される液冷媒を弁部にて膨張させ、気液混合冷媒として下流側に導出可能な電動膨張弁であって、
    上流側から液冷媒を導入する導入ポートと、下流側へ気液混合冷媒を導出する導出ポートと、前記導入ポートと前記導出ポートとを連通させる弁孔と、を有するボディと、
    前記弁部の上流側に設けられ、前記弁孔に接離して前記弁部を開閉する弁体と、
    前記弁体を前記弁部の開閉方向に駆動するためのロータを含むモータと、
    前記ロータに接続され、先端部にて前記弁体を支持するシャフトと、
    前記ロータの回転運動を前記シャフトの並進運動に変換する作動変換機構と、
    を備え、
    前記シャフトは、先端側に開口する内部空間を有し、その内部空間に前記弁体を部分的に収容しつつ、先端部にて前記弁体を軸線方向に摺動可能に支持し、
    前記内部空間には、前記弁体を前記シャフトの先端開口部から突出させる方向に付勢するスプリングが配設され、
    前記内部空間と前記導入ポートとを前記シャフトの先端開口部とは異なる位置にて連通させる連通路が形成されていることを特徴とする電動膨張弁。
  2. 前記シャフトの軸線方向中間部に内外を連通させる連通孔が設けられ、その連通孔が前記連通路を構成することを特徴とする請求項1に記載の電動膨張弁。
  3. 前記作動変換機構は、前記シャフトに一体に設けられた雄ねじ部と、前記ボディに一体に設けられて前記雄ねじ部と噛合する雌ねじ部とを含み、
    前記連通孔は、前記シャフトにおける前記雄ねじ部と前記雌ねじ部とが噛合しない部分に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動膨張弁。
  4. 前記ボディに取り付けられ、前記シャフトが配置される空間を覆うとともに、内方に前記ロータが配置され、外方にステータコイルが配置されるキャンをさらに備え、
    前記連通路が、前記キャンの内方に冷媒を導くように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電動膨張弁。
  5. 前記シャフトを軸線方向に貫通する貫通孔が設けられ、その貫通孔が前記連通路を構成することを特徴とする請求項1に記載の電動膨張弁。
  6. 前記内部空間に配置されて前記スプリングと前記弁体との間に介装され、一端側で前記スプリングを受け、他端側で前記弁体の端部と曲面にて当接するばね受けをさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電動膨張弁。
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