JP2016080109A - 変速機の変速機構 - Google Patents

変速機の変速機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2016080109A
JP2016080109A JP2014213802A JP2014213802A JP2016080109A JP 2016080109 A JP2016080109 A JP 2016080109A JP 2014213802 A JP2014213802 A JP 2014213802A JP 2014213802 A JP2014213802 A JP 2014213802A JP 2016080109 A JP2016080109 A JP 2016080109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulley
shaft
sliding shaft
rotating shaft
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014213802A
Other languages
English (en)
Inventor
ピディン アンドレイ
Pidin Andrey
ピディン アンドレイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014213802A priority Critical patent/JP2016080109A/ja
Publication of JP2016080109A publication Critical patent/JP2016080109A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pulleys (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成により変速時のVベルトのねじれを好適に防止すると共に回転軸及びプーリーの軽量化を可能にする変速機の変速機構を提供する。
【解決手段】回転軸10の外周面に軸方向に沿って一対の直線溝を所定間隔空けて平行溝11a,11bを設け、その平行溝11a,11bの各両端を一対の湾曲溝12a,12bによってそれぞれ接続する。そして平行溝11a,11b内に第1摺動軸40a及び第2摺動軸40bをそれぞれ配置し、プーリーの第1半体と第1摺動軸40aを第1接続ピンによって、第2半体と第2摺動軸40bを第2接続ピンによってそれぞれ一体化すると共に、第1摺動軸40aと第2摺動軸40bとの間の溝内に球体60を密に詰める。
【選択図】図2

Description

本発明は変速機の変速機構に関し、より詳細には簡易な構成により変速時のVベルトのねじれを好適に防止すると共に回転軸及びプーリーの軽量化を可能にする変速機の変速機構に関するものである。
ベルト式無段変速機は駆動プーリーと従動プーリー及びこれらプーリーに巻き掛けられるVベルトから構成され、各プーリーは回転軸の軸方向に変位可能な可動半プーリーと、回転軸に固設される固定半プーリーとから成り、各可動半プーリーがそれぞれ連続的に変位し、その結果各プーリー溝幅がそれぞれ連続的に変化し、これらプーリー間におけるVベルトの巻付け半径の比が連続的に変化することにより、駆動プーリーに入力される動力をその巻付け半径の比に応じた回転数に変速している。一般に、駆動側の可動半プーリーと従動側の可動半プーリーは対角線に配置されている。もし、駆動側の可動半プーリーと従動側の可動半プーリーが共に同じ側(例えば、左側)に配置されている場合、例えばプーリー間の巻付け半径の比を小さくする場合、駆動側の可動半プーリーは右方向に変位する一方、従動側の可動半プーリーは左方向に変位する。Vベルトの軸方向位置は、{可動半プーリーの位置+固定半プーリーの位置(定点)}/2で規定されるため、この場合、駆動プーリーにおけるVベルトの軸方向位置は右方向に変位する一方、従動プーリーにおけるVベルトの軸方向位置は逆に左方向に変位する。このように、プーリー間においてVベルトの軸方向位置がズレることになる。プーリー間においてVベルトの軸方向位置がズレると、Vベルトはねじれてしまい伝達効率が悪くなる。従って、Vベルトの軸方向位置のズレ(ミスアライメント)が相殺されるように、すなわち、駆動プーリーにおけるVベルトの軸方向位置が右方向(左方向)に変位する場合、従動プーリーにおけるVベルトの軸方向位置も右方向(左方向)に変位するように、各可動半プーリーは対角線に配置されている。
ところで、プーリーを構成する2つの半プーリーにネジ駆動式の移動機構が個別に設けられ、これにより各半プーリーが回転軸の軸方向に沿って移動することが出来る無段変速機が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。上記移動機構は、雄ねじが形成された長軸(ボルト)に雌ねじが形成されたナットがボールを介して嵌め込まれ、そのナットの外周面に半プーリーが一体接合し、長軸が回転することにより半プーリーが回転軸の軸方向に移動する。そして上記移動機構はセンサを介して電気/電子的に制御されるように構成されている。
特表2005−506500号公報
上述した通り、従来のベルト式無段変速機では変速時のVベルトのねじれを出来る限り小さくするために各可動半プーリーは対角線に配置されている。
しかし、可動半プーリーの移動量は油圧によって制御されるため、プーリー間におけるVベルトの軸方向位置のズレ(ミスアライメント)を完全になくすこと、すなわち駆動側のVベルトの軸方向位置が右方向(左方向)に変位する場合、従動側のVベルトの軸方向位置も同量だけ右方向(左方向)に変位するように制御することは難しかった。
また、従来のベルト式無段変速機では半プーリーの一方は回転軸に固設されているため、軸と固く一体化されている半プーリーの根本の応力が大きく必然的に回転軸を太くせざるを得なかった。
また、上記特許文献1に記載の無段変速機については、各半プーリーに対しネジ駆動式の移動機構が設けられているため、プーリー間におけるVベルトの軸方向位置のズレをなくすことは可能であると考えられる。
しかし、全体で4個のネジ駆動式の移動機構が設けられ、これら4個の移動機構(半プーリー)の移動量を同時に制御しなければならず、その結果、制御が複雑になると共に製造コストが増大するという問題点を有している。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであり、その目的は、簡易な構成により変速時のVベルトのねじれを好適に防止すると共に回転軸及びプーリーの軽量化を可能にする変速機の変速機構を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る変速機の変速機構では、第1半体(21a)と第2半体(21b)とから成るプーリー(20)と、前記プーリー(20)を支持すると共に前記プーリー(20)と一体に回転する回転軸(10)と、前記第1半体(21a)及び前記第2半体(21b)間に狭持される動力伝達部材(30)とを備えた変速機の変速機構であって、前記回転軸(10)の外周面には該回転軸(10)の軸方向に沿って一対の直線溝が所定の間隔空けて設けられた平行溝(11a,11b)ならびに該平行溝(11a,11b)の各両端を接続する一対の湾曲溝(12a,12b)がそれぞれ形成され、前記平行溝(11a,11b)内には前記第1半体(21a)と一体に該平行溝内を摺動する第1摺動軸(40a)ならびに前記第2半体(21b)と一体に該平行溝内を摺動する第2摺動軸(40b)がそれぞれ配置され、該第1摺動軸(40a)および該第2摺動軸(40b)との間には転動体(60)がそれぞれ詰められていることを特徴とする。
上記構成では、上記平行溝(11a,11b)及び上記湾曲溝(12a,12b)は全体として閉じた環状溝を構成し、その溝内には第1及び第2摺動軸(40a,40b)並びに転動体(60)が詰められている。そのため、第1摺動軸40aと第2摺動軸40bは常に逆方向に同じ量だけ変位する。つまり、プーリーの第1半体(21a)と同第2半体(21b)との中点(中線)の軸方向位置は、第1半体(21a)及び第2半体(21b)の各移動方向及び各移動量に拘わらず常に定位置に保持される。従って、第1半体(21a)と第2半体(21b)との中点の軸方向位置は、動力伝達部材(30)の軸方向位置(中線CL)に等しいため、動力伝達部材(30)の軸方向位置は常に定位置に保持される。これにより、一対のプーリー(20,20)について、各動力伝達部材(30)の各軸方向位置(中線CL)が一致するようにそれぞれ配置することにより、変速時において各動力伝達部材(30)の各軸方向位置が常に一致し、プーリー間において動力伝達部材(30)のねじれ(ミスアライメント)が生じなくなる。
本発明に係る上記変速機構の第2の特徴は、前記第1半体(21a)と前記第1摺動軸(40a)ならびに前記第2半体(21b)と前記第2摺動軸(40b)は第1接続ピン(50a)および第2接続ピン(50b)によってそれぞれ一体化されることである。
上記構成では、上記半体(21a、21b)と上記摺動軸(40a、40b)を簡易な部材によって連結し、上記摺動軸(40a、40b)は上記半体(21a、21b)を回転軸(10)の軸方向に沿って移動させるスライド機構を成すことが可能となる。
本発明に係る上記変速機構の第3の特徴は、前記第1半体(21a)と前記第2半体(21b)が何れも前記回転軸(10)の軸方向に相対移動可能に前記第1半体(21a)及び前記第2半体(21b)を前記回転軸(10)に一体化する係合手段を備えることである。
上記構成では、プーリー(20)の第1半体(21a)及び第2半体(21b)は何れも係合手段によって回転軸(10)の軸方向に相対移動可能に構成され、回転軸(10)に緩く(ルーズに)一体化されている。その結果、回転軸(10)及び上記半体(21a,21b)に対する強度・剛性要求が緩和され、これにより回転軸(10)、第1半体(21a)及び第2半体(21b)を軽量化することが可能となる。
本発明に係る変速機の変速機構によれば、プーリー(20)の第1半体(21a)及び第2半体(21b)が何れも回転軸(10)の軸方向に相対移動可能に構成され、第1半体(21a)及び第2半体(21b)のうち一方がある方向にある量だけ移動する場合、他方はその逆方向に同じ量だけ移動するように構成されている。そのため、第1半体(21a)及び第2半体(21b)によって挟持される動力伝達部材(30)の軸方向位置が一旦位置決めされると、第1半体(21a)及び第2半体(21b)の各移動方向および各移動量に拘わらず動力伝達部材(30)の軸方向位置は常に定位置(初期設定位置)に保持される。従って、一対のプーリー(20,20)について各動力伝達部材(30)の各軸方向位置が互いに一致するように各動力伝達部材(30)が位置決めされる場合、第1半体(21a)及び第2半体(21b)の各移動方向および各移動量に拘わらず、各動力伝達部材(30)の各軸方向位置は常に一致するように保持される。これにより、変速時における動力伝達部材(30)のねじれ(ミスアライメント)を好適に防止することが出来る。
また、本変速機構ではプーリー(20)の第1半体(21a)及び第2半体(21b)は何れも回転軸(10)の軸方向に相対移動可能に構成され、回転軸(10)に緩く(ルーズに)一体化されている。従って、回転軸(10)及び上記半体(21a,21b)に対する強度・剛性要求が緩和され、これにより回転軸(10)、第1半体(21a)及び第2半体(21b)を軽量化することが可能となる。
本発明に係る変速機の変速機構を示す縦断面説明図である。 図1のA−A断面図である。 一方の摺動軸が右方向に2鉄球ぶんだけ変位する場合の他方の摺動軸の移動方向および移動量を示す説明図である。 本発明に係る一対のプーリー間における各Vベルトの軸方向位置を示す説明図である。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明に係る変速機の変速機構100を示す説明図である。なお、図1は縦断面図であり、図2は図1のA−A断面図である。
この変速機構100では、プーリー20の第1半体21a及び第2半体21bが何れも回転軸10の長手方向(以下、「軸方向」という。)に相対移動可能に構成され、第1半体21a及び第2半体21bのうち一方がある方向にある量だけ移動する場合、他方がその逆方向に同じ量だけ移動するように構成されている。そのため、第1半体21a及び第2半体21bによって挟持されるVベルト30の軸方向位置が一旦位置決めされると、第1半体21a及び第2半体21bの各移動方向および各移動量に拘わらずVベルト30の軸方向位置は常に初期設定位置に保持される。従って、一対のプーリー20,20について各Vベルト30の各軸方向位置(中線CL)が互いに一致するように各Vベルト30が位置決めされる場合、第1半体21a及び第2半体21bの各移動方向および各移動量に拘わらず、各Vベルト30の各軸方向位置は常に一致するように保持される。これにより、変速時におけるVベルト30のねじれ(ミスアライメント)を好適に防止することが出来る。また、本変速機構100では第1半体21a,21bを回転軸10に固設する必要がないため、回転軸10に対する強度・剛性要求が緩和され、これにより回転軸10及びプーリー20のダウンサイズ化が可能となる。
上記変速機構100の構成としては、エンジン(図示せず)からの動力を伝達する回転軸10と、回転軸10と一体となって回転すると共に、軸方向に変位してVベルト30の巻付け径を連続的に変化させるプーリー20と、一対のプーリー20,20間に巻き掛けられ動力を伝達するVベルト30と、回転軸10の外周面に設けられた平行溝11a,11b内をプーリー20と一体となって摺動する摺動軸40a,40bと、プーリー20と摺動軸40a,40bを一体化する接続ピン50a,50bと、摺動軸40a,40b間に密に配置される鉄球60と、プーリー20を軸方向に相対移動可能に回転軸10に一体化させるローラー70a,70b(図2)とを具備して構成される。なお、本発明の詳細な説明においてプーリー20の左半分の構成については添字a、同右半分の構成については添字bをそれぞれ付記することとした。以下各構成について更に説明する。
プーリー20は、軸方向に相対移動可能な第1半体21a及び第2半体21bと、回転軸10に係止され油室23a,23bをそれぞれ形成する第1カバー22a及び第2カバー22bと、油室23a,23bからの作動油(オイル)の漏洩を防止する第1シールリング24a及び第2シールリング24bとから構成される。従って、各油室23a,23bに供給される作動油の油圧(側圧)に応じて、第1半体21a及び第2半体21bは軸方向にそれぞれ摺動することが可能である。従って、その各油室23a,23bに供給される作動油の油圧(側圧)を変えることにより、第1半体21aと第2半体21bによって形成されるプーリー幅(溝幅)dを変えることが可能である。
また、Vベルト30は多数のエレメント31とその両側に嵌め込まれた2本のリング32,32とから成り、エレメント31に形成されたV字面がリング32によって各プーリー面に押圧され、そのV字面とプーリー面との摩擦力によってエンジンからの回転動力を駆動プーリーから従動プーリーへ伝達する。従って、第1半体21aと第2半体21bの各側圧をそれぞれ増減させることによってプーリー幅dを変化させ、Vベルト30の両プーリーに対する巻付け半径を変化させることにより、エンジンからの駆動力を巻付け半径の比に応じた変速比で駆動プーリーから従動プーリーへ伝達することが可能となる。
回転軸10は中空構造を成し、内部に作動油が流れる油路が形成されていると共にその内周面にはプーリー20の各油室23a,23bに作動油を供給する油圧供給穴14が複数形成されている。
また、図2に示されるように、回転軸10の外周面には本発明に係る2つの第1直線溝10a及び第2直線溝10bが軸方向に沿って且つ周方向に関し所定の間隔を空けて平行に設けられ、これにより平行溝11a,11bが形成されている。この平行溝11a,11bの各端部は、本発明に係る2つの第1湾曲溝12a及び第2湾曲溝12bによって接続され、その結果、全体として平行溝11a,11b及びこれら湾曲溝12ab,12bは閉じた環状溝を構成している。
第1直線溝11a及び第2直線溝11bの各内部には第1摺動軸40a及び第2摺動軸40bがそれぞれ配置され、第1摺動軸40aと第2摺動軸40bとの間の溝には鉄球60が密に詰まっている。例えば本実施例では、12個の鉄球60が第1摺動軸40aと第2摺動軸40bとの間の溝にそれぞれ詰まっている。より詳細には第1直線溝11a及び第2直線溝11bにはそれぞれ5個の鉄球60が詰まっている一方、第1湾曲溝12a及び第2湾曲溝12bにはそれぞれ7個の鉄球60が詰まっている。これにより、一方の摺動軸がある方向にある鉄球60ぶんだけ変位する場合、他方の摺動軸は逆方向に同じ鉄球60ぶんだけ変位する。一例を示すと、図3に示されるように第1摺動軸40aが右方向に2鉄球分(2I.b.)だけ変位する場合、第2摺動軸40bは左方向に2鉄球分(2I.b.)だけ変位する。つまり、一方の移動量が他方の移動量を打ち消すように、第1摺動軸40a及び第2摺動軸40bは変位する。これにより、第1接続ピン50aと第2接続ピン50bとの中線CLの軸方向位置は常に定位置に保持される。従って、図1に戻って、Vベルト30の軸方向位置(中線CL)は、第1半体21a及び第2半体21bの各移動方向および各移動量に拘わらず常に定位置(初期設定位置)に保持される。従って、図4に示されるように、本発明に係る一対のプーリー20,20について各Vベルト30の中線CLが互いに一致するように配置する場合、第1半体21a及び第2半体21bの各移動方向および各移動量に拘わらず、各Vベルト30の各中線CL(軸方向位置)はプーリー間において常に一致する。これにより、プーリー間において各Vベルト30の軸方向位置は常に一致するため、変速時におけるVベルト30のねじれ(ミスアライメント)を好適に防止することが出来る。
第1湾曲溝12aおよび第2湾曲溝12bの各軸方向位置に重複する回転軸10の外周面には、第1ローラー70a及び第2ローラー70bがそれぞれ嵌め込まれる第1切欠き溝13a及び第2切欠き溝13bが周方向に沿って上記湾曲溝12a,12bと干渉しないように、3箇所それぞれ形成されている。なお、図示されてはいないが、上記半体21a,21bの各内周面には、上記第1切欠き溝13a及び第2切欠き溝13bとそれぞれ対を成す切欠き溝がそれぞれ形成され、上記第1ローラー70a及び第2ローラー70bがそれぞれ嵌め込まれる。これにより、回転軸10と上記半体21a,21bは上記ローラー70a,70bによって軸方向に相対移動可能に一体化される。
以上の通り、上記変速機構100によれば、プーリー20の第1半体21a及び第2半体21bが何れも回転軸10の軸方向に相対移動可能に構成され、第1半体21a及び第2半体21bのうち一方がある方向にある量だけ移動する場合、他方がその逆方向に同じ量だけ移動するように構成されている。そのため、第1半体21a及び第2半体21bによって挟持されるVベルト30の軸方向位置が一旦位置決めされると、第1半体21a及び第2半体21bの各移動方向および各移動量に拘わらずVベルト30の軸方向位置は常に初期設定位置に保持される。従って、一対のプーリー20,20について各Vベルト30の各軸方向位置が互いに一致するように各Vベルト30が位置決めされる場合、第1半体21a及び第2半体21bの各移動方向および各移動量に拘わらず、各Vベルト30の各軸方向位置は常に一致するように保持される。これにより、変速時におけるVベルト30のねじれ(ミスアライメント)を好適に防止することが出来る。また、本変速機構100では第1半体21a,21bを回転軸10に固設する必要がないため、回転軸10及び上記半体21a,21bに対する強度・剛性要求が緩和され、これにより回転軸及び上記半体21a,21bのダウンサイズ化が可能となる。
なお、本発明の実施例は上記実施例のみに限定されず、本発明の技術的特徴の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更・改良等を加えることが可能である。例えば、上記環状溝の平行溝11a,11bは等長である(すなわち第1直線溝11aと第2直線溝11bは長さが共に等しい)必要はなく、平行溝11a,11bは不等長であっても良い。同様に、第1摺動軸40aおよび第2摺動軸40bは等長である必要はなく、不等長であっても良い。
また、上記鉄球60に代えて軸方向に伸縮しない可とう性を有するフレキシブルシャフト、チェーン又はワイヤ等を第1摺動軸40aと第2摺動軸40bとの間の溝に設けることも可能である。
また、上記ローラー70a,70b及び切欠き溝13a,13bに代えて、回転軸10の外周面にスプライン溝を上記半体21a,21bの外周面にスプライン歯を形成して上記半体21a,21bを回転軸10の軸方向に相対移動可能に構成しても良い。
10 回転軸
11a 第1直線溝
11b 第2直線溝
12a 第1湾曲溝
12b 第2湾曲溝
13a 第1切欠き溝
13b 第2切欠き溝
14 油圧供給穴
20 プーリー
21a 第1半体
21b 第2半体
22a 第1カバー
22b 第2カバー
23a 第1油室
23b 第2油室
24a 第1シールリング
24b 第2シールリング
30 Vベルト
31 エレメント
32 リング
40a 第1摺動軸
40b 第2摺動軸
50a 第1接続ピン
50b 第2接続ピン
60 鉄球
100 変速機の変速機構

Claims (3)

  1. 第1半体と第2半体とから成るプーリーと、
    前記プーリーを支持すると共に前記プーリーと一体に回転する回転軸と、
    前記第1半体及び前記第2半体間に狭持される動力伝達部材とを備えた変速機の変速機構であって、
    前記回転軸の外周面には該回転軸の軸方向に沿って一対の直線溝が所定の間隔空けて設けられた平行溝ならびに該平行溝の各両端を接続する一対の湾曲溝がそれぞれ形成され、前記平行溝内には前記第1半体と一体に該平行溝内を摺動する第1摺動軸ならびに前記第2半体と一体に該平行溝内を摺動する第2摺動軸がそれぞれ配置され、該第1摺動軸および該第2摺動軸との間には転動体がそれぞれ詰められていることを特徴とする変速機の変速機構。
  2. 前記第1半体と前記第1摺動軸ならびに前記第2半体と前記第2摺動軸は第1接続ピンおよび第2接続ピンによってそれぞれ一体化されることを特徴とするとする請求項1に記載の変速機の変速機構。
  3. 前記第1半体と前記第2半体が何れも前記回転軸の軸方向に相対移動可能に前記第1半体及び前記第2半体を前記回転軸に一体化する係合手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の変速機の変速機構。
JP2014213802A 2014-10-20 2014-10-20 変速機の変速機構 Pending JP2016080109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014213802A JP2016080109A (ja) 2014-10-20 2014-10-20 変速機の変速機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014213802A JP2016080109A (ja) 2014-10-20 2014-10-20 変速機の変速機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016080109A true JP2016080109A (ja) 2016-05-16

Family

ID=55958088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014213802A Pending JP2016080109A (ja) 2014-10-20 2014-10-20 変速機の変速機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016080109A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5840293B2 (ja) 金属ベルト用エレメント
US7163476B2 (en) Belt type continuously variable transmission
JP5877900B2 (ja) 金属ベルト用エレメント
JP6279755B2 (ja) 無段変速機
US9765859B2 (en) Serial continuously variable transmission
KR101978576B1 (ko) 무단 변속기
US20170184184A1 (en) Transmission mechanism
JP2016080109A (ja) 変速機の変速機構
WO2016038933A1 (ja) 無段変速機
CN109661529B (zh) 自动变速器及自动变速器的控制方法
JP5126016B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP2009264509A (ja) 軸継ぎ手およびこれを備えたプーリ
JP6845093B2 (ja) 巻き掛け伝動装置
JP7321031B2 (ja) 差動減速機
WO2016082133A1 (en) Continuously variable transmission
KR101499935B1 (ko) 무단변속기
JP6839919B2 (ja) 回転軸構造
JP5418152B2 (ja) 摩擦車式の無段変速装置
US10436293B2 (en) Continuously variable transmission
JP2009264508A (ja) 軸継ぎ手およびこれを備えたプーリ
JP2019173903A (ja) ベルト式無段変速機
JP2018165526A (ja) ベルト式無段変速機の可変速プーリ支持装置
JP2007057039A (ja) 無段変速装置
JP2011163511A (ja) ベルト式無段変速機用のプーリ
JP2015152070A (ja) 無段変速伝動機構

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20161114