JP2016080019A - ボールねじ - Google Patents

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智史 山下
Tomofumi Yamashita
山下  智史
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【課題】コマ式ボールねじにおいて、コマの貫通穴への取付構造に起因してボールの循環に支障が生じないようにする。【解決手段】コマ4は、ボールを転動路の終点から始点に戻すボール戻し路41が形成された部品であって、ナット2を径方向に貫通する貫通穴22内に配置され、ナット2の軸方向両端に向けてそれぞれ延びる一対のアーム42を有する。ナット2の内周面2bに、一対のアーム42をそれぞれ嵌合する一対の凹部24が形成されている。【選択図】図6

Description

この発明は、ボール戻し路を形成する部品としてコマを有するボールねじに関する。
ボールねじは、ねじ軸とナットと複数のボールを有する。ねじ軸はナットを貫通し、ねじ軸の螺旋溝とナットの螺旋溝とでボールの転動路が形成されている。ナットは、ボールを転動路の終点から始点に戻すボール戻し路を備えている。ボールは、転動路とボール戻し路内とからなる循環経路(サーキット)内に配置されている。ボールねじは、循環経路を循環し転動路内で転動(負荷状態で回転しながら移動)するボールを介して、ねじ軸とナットとが相対移動する装置である。ボール戻し路は、ナットにリターンチューブやコマを取り付けることで形成される。
ボール戻し路を形成する部品としてコマを有するコマ式ボールねじでは、コマはナットを径方向に貫通する貫通穴内に取り付けられている。コマの貫通穴への取付方法に関しては、コマに一対の位置決めアームを設け、コマをナットの内周面側から貫通穴に挿入し、各アームをナットの貫通穴近傍の螺旋溝に係合させる方法が提案されている(特許文献1、2参照)。
特許3844922号公報 特許4727247号公報
上述のようなコマの取付方法では、ナットからコマが脱落することを防止するための工夫は施されているが、位置決めアームを螺旋溝に係合させていることで、ボールの循環に支障をきたす可能性が残る。
つまり、強度上昇のために位置決めアームを螺旋溝の径より大きな径の略半円柱体とした場合、螺旋溝の位置決めアームを係合する部分のみを他の部分より大きな径に加工する必要があり、軸方向で隣り合う螺旋溝の間隔が小さくなって螺旋溝の強度低下を招く恐れがある。
この発明の課題は、コマ式ボールねじにおいて、コマの貫通穴への取付構造に起因してボールの循環に支障が生じないようにすることである。
上記課題を解決するために、この発明の一態様のボールねじは、下記の構成(1) 〜(4) を有することを特徴とする。
(1) ねじ軸と、ナットと、複数のボールと、コマを有する。前記ねじ軸は前記ナットを貫通する。前記ねじ軸の螺旋溝と前記ナットの螺旋溝とにより、前記ボールが転動する転動路が形成されている。前記コマは、前記ボールを前記転動路の終点から始点に戻すボール戻し路が形成された部品であって、前記ナットを径方向に貫通する貫通穴内に配置されている。
(2) 前記コマは、前記ナットの軸方向両端に向けてそれぞれ延びる一対のアームを有する。
(3) 前記ナットの内周面に、前記一対のアームをそれぞれ嵌合する一対の凹部が形成されている。
(4) 前記ボールは、前記転動路内と前記ボール戻し路内に配置されている。前記転動路内で転動する前記ボールを介して、前記ねじ軸と前記ナットとが相対移動する。
この態様のボールねじは、下記の構成(5) および(6) の少なくともいずれかを有することが好ましい。
(5) 前記一対のアームは、前記ナットの軸方向に垂直な方向で前記コマの中心線を挟んで互いに反対側となる位置にそれぞれ配置されている。
(6) 前記ナットの螺旋溝は、前記転動路となる部分のみに形成されている。
この発明のボールねじによれば、コマの貫通穴への取付構造に起因してボールの循環に支障が生じることが防止できる。
実施形態のボールねじを示す正面図である。 実施形態のボールねじのナットの内部を示す図であって、ボールは省略され、ナットおよびコマは図1のA−A断面を示す図である。 図1のB矢視図である。 実施形態のボールねじを構成するナットを示す正面図である。 図4のナットの断面図であって、ナットを径方向に沿って二分割した分割体のうち貫通穴を有する方を内周面側から見た図である。 コマが取り付けられたナットの断面図であって、図5に対応する図である。 実施形態のボールねじを構成するコマを示す斜視図である。 実施形態のボールねじを構成するコマを示す側面図である。 図8のA矢視図である。 図8のB矢視図である。
以下、この発明の実施形態について説明するが、この発明はこの実施形態に限定されない。
図1〜3に示すように、この実施形態のボールねじ10は、ねじ軸1、ナット2、複数のボール3、コマ4を有する。ナット2は、外周面2aと内周面2bとを有する円筒体である。ねじ軸1の外周面に螺旋溝11が形成され、ナット2の内周面2bに螺旋溝21が形成されている。ねじ軸1はナット2を貫通している。
図1および2に示すように、ナット2の一箇所に、径方向に貫通する貫通穴22が形成され、この貫通穴22内にコマ4が配置されている。
図2に示すように、ねじ軸1の螺旋溝11とナット2の螺旋溝21とにより、ボール3が転動する転動路が形成される。ボール3は、この転動路と、コマ4に形成されたボール戻し路41と、からなる循環経路内に配置されている。ボール3は、転動路内で負荷転動し循環経路内を循環する。ボール3を介してねじ軸1とナット2が相対移動する。
このボールねじ10は、転動路とボール戻し路41で形成される循環経路を二個有する。図2、4〜6に示すように、ナット2の軸方向中心部と軸方向両端部には螺旋溝21が形成されていない。つまり、ナット2の螺旋溝21は、転動路となる部分のみに形成されている。また、図2に示すように、両循環経路の間に、ねじ軸1の螺旋溝11とナット2の内周面2bで形成される非転動路(ボールが入らない空間)Nが存在する。
図1、6〜10に示すように、コマ4は、平行四辺形の四つの角部が丸められた略平行四辺形の平面形状を有する本体40と、本体40の平行四辺形の各短辺から長辺と平行に延びるアーム42とからなる。本体40に二本のボール戻し路41が形成されている。
すなわち、コマ4の本体40は、ナット2の貫通穴22の径方向外側に配置される外周面401と、外周面401の反対側の面であって貫通穴22の径方向内側に配置される内周面402と、平行四辺形の長辺に対応する第一側面403と、平行四辺形の短辺に対応する第二側面404と、を有する。コマ4の外周面401は、ナット2の外周面2aに沿う円弧面に形成され、内周面402は、ナット2の内周面2bに沿う円弧面に形成されている。
アーム42は略半円柱状であり、図8〜10に示すように、半円柱の軸方向に延びる外側円弧面42aと内側円弧面42bを有する。内側円弧面42bは本体40の内周面402に沿っている。
ボール戻し路41は、コマ4の内周面402に形成された略S字状溝であり、ボール戻し路41のボール移動方向両端部となるニ対の開口部が、コマ4の第一側面403に形成されている。一対のアーム42は、図6に示すように、ナット2の軸方向に垂直な方向Hでコマ4の中心線Cを挟んで互いに反対側となる位置にそれぞれ配置されている。
図1、2、4〜6に示すように、ナット2の貫通穴22の平面形状は、コマ4の形状に合わせた略平行四辺形であり、平行四辺形の長辺がナット2の軸方向に平行に配置されている。コマ4の本体40とナット2の貫通穴22との間には、本体40の貫通穴22への挿入を容易にするために設けた寸法差に伴う隙間が存在するが、本体40のナット2の軸方向への移動は、本体40の側壁面404とこれに対応する貫通穴22の壁面との接触により規制される。なお、この隙間は接着剤で埋めてあってもよい。
図3、5、6に示すように、ナット2の内周面2bに、貫通穴22からナット2の軸方向に沿って軸方向両端部にそれぞれ延びる一対の凹部24が形成されている。凹部24の底面は、コマ4のアーム42の外側円弧面42aに対応した円弧面となっている。各凹部24にコマ4の各アーム42が嵌合されている。アーム42と凹部24との嵌め合いは、締まり嵌めでもよいし、僅かな隙間を介した隙間嵌めでもよい。
また、この例では、一対の凹部24の両方が、ナット2の軸方向一端(図5の左側)から工具を入れて切削加工を行うことで形成されている。そのため、ナット2の軸方向他端(図5の右側)の凹部24を形成する工具で、ナット2の軸方向一端側に凹部25が形成されている。凹部25は所謂「捨て穴」であって、特に機能を有さない。一対の凹部24をナット2の軸方向両端部からそれぞれ工具を入れて切削加工で形成すれば、凹部25は形成されないが、この例のように一対の凹部24の両方を同じ側から切削する方が、加工効率の点で有利である。
コマ4は、例えば、Fe−Ni−C(1〜8%Ni、〜0.8%C)合金等を用いた金属粉末射出成形法(MIM)で製造することができる。あるいは、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、POM(ポリアセタール)等の合成樹脂に、ガラス繊維、チタン酸カリウム繊維等からなる強化材が混合された樹脂組成物を用いた射出成形法で製造することもできる。
この実施形態のボールねじ10を組み立てる際には、先ず、ナット2の内周面2b側から、コマ4の本体40を貫通穴22に挿入し、一対のアーム42を一対の凹部24に嵌合する。これにより、ナット2の螺旋溝21とコマ4のボール戻し路41が接続される。
次に、仮軸を用いてボール3とねじ軸1をナット2に組み付ける。アーム42と凹部24との嵌め合いが隙間嵌めの場合は、この組み付け時に、治具を用いてアーム42が凹部24から外れないようにするが、組み付け後には、ボール戻し路41にボールが入ることで、コマ4がボールに支持されるため、ボールの循環に支障が生じない状態にできる。
この実施形態のボールねじ10では、コマ4のナット2に対する位置決め用のアーム42が、ナット2の螺旋溝21にではなく、ナット2の軸方向に沿って延びる凹部24に嵌合されている。つまり、コマの位置決め用アームの嵌合が、ボールの循環経路を構成する螺旋溝以外の部分で行われているため、ボールの循環経路を構成する螺旋溝に対して行われているボールねじと比較して、ボールの循環に支障が生じにくい。
また、一対のアーム42が、ナット2の軸方向に垂直な方向Hでコマ4の中心線Cを挟んで互いに反対側となる位置にそれぞれ配置されているため、一対のアーム42がコマ4の中心線Cに沿った位置に配置されているコマと比較して、ナット2を成す円筒体の円周方向での取り付けバランスが向上する。
さらに、一対の凹部24が形成されているナット2の軸方向両端部に螺旋溝21が形成されていないため、軸方向両端部に一対の凹部24と螺旋溝21が形成されているナットと比較して、凹部24を切削加工する際の優位性がある。つまり、凹部24を切削加工で形成する際に、螺旋溝21が形成されているナットでは断続的な切削加工となるため工具寿命が低下し易いのに対して、螺旋溝21が形成されていないナット2では連続的な切削加工ができるため工具寿命の低下が生じにくい。
10 ボールねじ
1 ねじ軸
11 ねじ軸の螺旋溝
2 ナット
2a ナットの外周面
2b ナットの内周面
21 ナットの螺旋溝
22 ナットの貫通穴
24 凹部
25 凹部
3 ボール
4 コマ
41 ボール戻し路
42 アーム
H ナットの軸方向に垂直な方向
C 方向Hでのコマの中心線

Claims (3)

  1. ねじ軸と、ナットと、複数のボールと、コマを有し、
    前記ねじ軸は前記ナットを貫通し、
    前記ねじ軸の螺旋溝と前記ナットの螺旋溝とにより、前記ボールが転動する転動路が形成され、
    前記コマは、前記ボールを前記転動路の終点から始点に戻すボール戻し路が形成された部品であって、前記ナットを径方向に貫通する貫通穴内に配置され、
    前記コマは、前記ナットの軸方向両端に向けてそれぞれ延びる一対のアームを有し、
    前記ナットの内周面に前記一対のアームをそれぞれ嵌合する一対の凹部が形成され、
    前記ボールは、前記転動路内と前記ボール戻し路内に配置され、
    前記転動路内で転動する前記ボールを介して、前記ねじ軸と前記ナットとが相対移動するボールねじ。
  2. 前記一対のアームは、前記ナットの軸方向に垂直な方向で前記コマの中心線を挟んで互いに反対側となる位置にそれぞれ配置されている請求項1記載のボールねじ。
  3. 前記ナットの螺旋溝は、前記転動路となる部分のみに形成されている請求項1または2記載のボールねじ。
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