JP2016078956A - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長尺シート専用の部材を使用せずに、長尺シートを斜行しないように給紙できる給紙装置を提供する。【解決手段】給紙装置7は、トレイ30と、トレイ上においてシートの搬送方向と直交するシートの幅方向中央を基準として同期して互いに接近・離間することでシートを整合する一対のカーソル31F、31Rと、を備える。一対のカーソル31F、31Rの互いに対向する側面のそれぞれには、トレイ30のシート載置面30aの上方において、互いに近接する方向に突出するガイド部材40が設けられている。ガイド部材40は、トレイ30のシート積載面30aと略平行な姿勢でシートの幅方向の両端部を上下方向においてガイドするガイド位置と、トレイ30のシート載置面30aの上方から退避した退避位置と、の間で移動可能に構成されている。【選択図】図3
Description
本発明は、画像形成装置等にシートを送給する給紙装置及びこの給紙装置を備えた画像形成装置に関する。
複合機やプリンター等の画像形成装置には手差し用のトレイが設けられており、垂れ幕等に使用されるような長尺(例えば長さが1200mm)のシートや葉書等の、給紙カセットに収容できないシート等は、この手差しトレイから給紙できるようになっている。このような手差しトレイには、シートの幅方向中央を基準として同期して互いに接近・離間する一対のカーソルが備えられており、この一対のカーソルによってシートを幅方向中央に整合させてシートの斜行を補正している。
ところが、前述のような長尺のシートを手差しトレイから給紙する場合には、シートの移動量が多いので、シートの先端が斜行すると、シートの後端に向かうにしたがって斜行の程度が大きくなり、シートの後端側の部分ではカーソルによる十分な斜行補正効果が得られなくなる場合がある。例えば、斜行の程度が大きくなって、シートがカーソルに乗り上がるようなこともある。このような場合、シートにしわが生じたり、側部に傷が生じたりする虞がある。
そこで、特許文献1には、手差しトレイに積載されていない部分をロール状に曲げて支持する用紙受け部を、手差しトレイに着脱可能に設けた給紙装置が開示されている。また、特許文献2には、長尺シートをロール状に曲げて支持する補助部材を着脱可能に設け、補助部材が装着されたことが検知されると、長尺シートに適した画像形成モードが選択されるように構成された給紙装置を備える画像形成装置が開示されている。さらに、特許文献3には、一対のカーソルのそれぞれに、用紙側に屈曲した折り曲げ部を形成して、長尺シートが斜行した際に搬送経路からはみ出した部分を搬送経路に折り込むように構成された給紙装置を備える画像形成装置が開示されている。
しかしながら特許文献1及び特許文献2に記載されている給紙装置においては、長尺シートを給紙する毎に用紙受け部及び補助部材を装着する必要があったり、用紙受け部や補助部材の保管場所を確保しておく必要があったりするので、作業性が悪いという問題がある。また、特許文献3に記載されている画像形成装置においては、斜行の程度が大きく、シートがカーソルを乗り越えるようになった場合には、十分な斜行補正効果が得られない虞がある。
そこで本発明は上記事情を考慮し、長尺シート専用の部材を使用せずに、長尺シートを斜行しないように給紙できる給紙装置及びこの給紙装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の給紙装置は、搬送されるシートを載置するトレイと、該トレイ上において前記シートの搬送方向と直交する前記シートの幅方向中央を基準として同期して互いに接近・離間することで前記シートを整合する一対のカーソルと、を備える給紙装置であって、前記一対のカーソルの互いに対向する側面のそれぞれには、前記トレイのシート載置面の上方において、互いに近接する方向に突出するガイド部材が設けられており、前記ガイド部材は、前記トレイのシート積載面と略平行な姿勢で前記シートの幅方向の両端部を上下方向においてガイドするガイド位置と、前記トレイのシート載置面の上方から退避した退避位置と、の間で移動可能に構成されており、前記シートは、前記ガイド部材を前記退避位置に移動させて前記トレイのシート載置面に載置される第1載置状態と、前記ガイド部材を前記ガイド位置に移動させて前記ガイド部材の下方において前記トレイのシート載置面に載置される第2載置状態と、前記ガイド部材を前記ガイド位置に移動させて前記ガイド部材の上方に前記シートの幅方向両端部が載置される第3載置状態と、のいずれかの載置状態で給紙可能であることを特徴とする。
このような構成を採用することにより、シートの種類に合わせてガイド部材を用いてシートを適切に給紙することができる。例えば、普通紙が給紙される場合は、第1載置状態にセットして給紙する。長尺紙が給紙される場合は、第2載置状態にセットすると、長尺紙の浮き上がりがガイド部材で規制されるので、幅方向に整合させた姿勢のままで給紙できる。薄紙が給紙される場合は、第3載置状態にセットすると、薄紙の幅方向の中央が下に凸の湾曲状となって薄紙に腰が付くので、薄紙を安定に給紙できる。
本発明の給紙装置において、前記退避位置において、前記ガイド部材は、前記一対のカーソル、または、前記トレイのシート載置面よりも下方に設けられた凹部に収容されることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、退避位置においてガイド部材にシートが干渉しないので、トレイにシートを積載させやすくなる。
本発明の給紙装置において、前記ガイド部材は、前記一対のカーソルの対向する側面に沿って、前記ガイド位置と前記トレイのシート載置面よりも下方に設けられた凹部に収容される退避位置との間を上下方向に移動可能に設けられていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、ガイド部材を上下方向にスライドさせる簡易な動作でガイド位置と退避位置との間を移動させることができる。
本発明の給紙装置において、前記ガイド部材は、前記ガイド位置と、前記一対のカーソルの対向する側面に設けられた凹部に収容される退避位置との間を回動可能に設けられていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、ガイド部材を回動させる簡易な動作でガイド位置と退避位置との間を移動させることができる。
本発明の給紙装置において、前記ガイド部材は、前記ガイド位置に付勢部材によって付勢されていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、シートをトレイに載置すると、シートの重量でガイド部材が退避位置に移動するので、ガイド部材の移動や回動に手間がかからない。
本発明の給紙装置において、前記ガイド部材は、前記トレイのシート積載面からの高さが異なる複数の位置に支持可能であることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、給紙されるシートの枚数等によって、シート積載面からのガイド部材の高さを調整できるので、給紙性能が向上する。
本発明の給紙装置において、前記ガイド部材には、前記シート幅方向に延びる軸を支点として回転可能なコロが設けられていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、ガイド部材にシートが接触した際の搬送抵抗を減らすことができるので、シートをより円滑に搬送することができる。
本発明の給紙装置において、前記ガイド部材はコロの形状に形成されており、前記シート幅方向に延びる軸を支点として回動可能に設けられていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することによっても、ガイド部材にシートが接触した際の搬送抵抗を減らすことができるので、シートをより円滑に搬送することができる。
本発明の画像形成装置は、上記のいずれかに記載の給紙装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、一対のカーソルによって、長尺シートを斜行させずに給紙することができる給紙装置及びこの給紙装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る給紙装置及び画像形成装置について説明する。
まず、図1を参照してプリンター1(画像形成装置)の全体の構成について説明する。図1は本発明の一実施形態に係るプリンターの内部構造を模式的に示す正面図である。以下の説明では、図1の紙面手前側をプリンターの正面側(前側)とし、左右の向きは、プリンターを正面から見た方向を基準とする。
プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の上端部には、画像読取装置3が設けられている。プリンター本体2の下部にはシート(図示せず)を収納する給紙カセット4が収容され、プリンター本体2の前側上面には排紙トレイ5が設けられている。プリンター本体2の右側面には、凹部2aが形成されており、この凹部2aには、手差し給紙装置7(給紙装置)が下端部を支点として回動可能に支持されている。
プリンター本体2の内部において、排紙トレイ5の下方には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器8が配置されている。また、露光器8の右側にはトナーコンテナ9が配置されている。トナーコンテナ9の右側には、画像形成部10が設けられている。画像形成部10には、像担持体である感光体ドラム11が回転可能に設けられており、感光体ドラム11の周囲には、帯電装置12と、現像装置13と、転写ローラー14と、クリーニング装置15とが、感光体ドラム11の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。
プリンター本体2の内部には、給紙カセット4から排紙トレイ5に向かう用紙の搬送経路17が設けられている。搬送経路17には、上流側から順に、給紙部18と、感光体ドラム11と転写ローラー14によって構成される転写部19と、定着装置20と、排紙部21とが設けられている。また、搬送経路17の給紙装置18と転写部19との間には、手差し給紙装置7から延びる手差し搬送経路23が合流している。手差し搬送経路23の下流側には、手差し給紙部24が設けられている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。プリンター1に接続された画像読み取り装置やコンピューター等から画像データが入力されると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器12によって感光体ドラム11の表面が帯電された後、露光器8からのレーザー光(図1の二点鎖線P参照)により感光体ドラム11に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム11の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置13において、トナーコンテナ9から供給されたトナーによってトナー像に現像される。
一方、給紙部18によって給紙カセット4から取り出された、あるいは、手差し給紙部24によって手差し給紙装置7から給紙されたシートは、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写部19へと搬送され、転写部19において感光体ドラム11上のトナー像がシートに転写される。トナー像が転写されたシートは、搬送経路17を下流側へと搬送されて定着装置20に進入し、この定着装置20においてシートにトナー像が定着される。トナー像が定着されたシートは、排紙部21から排紙トレイ5に排出される。なお、感光体ドラム11上に残留したトナーは、クリーニング装置15によって回収される。
次に、本発明の第1の実施形態に係る手差し給紙装置7について、図2及び図3を参照して説明する。図2は手差し給紙装置の斜視図であり、図3は手差し給紙装置のカーソルの斜視図である。
手差し給紙装置7は、シートが載置されるトレイ30と、トレイ30に載置されたシートを整合する一対のカーソル31F、31Rと、を備える。
トレイ30は、図2に示されるように、平面形状が長方形で所定の厚さを有する平たい中空部材であり、上面に、シートが載置されるシート載置面30aが形成されている。トレイ30の前後の側面には、シート搬送方向における下流側の端部に、外方向へ突出する支軸30bがそれぞれ同軸上に形成されている。各支軸30bは、プリンター本体2の凹部2aの前後の側面に形成された軸支部(図示省略)に軸支される。これにより、トレイ30は、支軸30bを支点として、直立してプリンター本体2の凹部2aに収容される収容位置と、プリンター本体2からほぼ水平に突出する手差し位置(図2参照)との間を回動可能となっている。
シート載置面30aには、シート搬送方向の下流側の部分に、シート搬送方向と直交するシート幅方向に延びるガイド溝35が形成されている。
一対のカーソル31F、31Rは、トレイ30のシート載置面30aにおいて、シート幅方向中央を基準として同期して互いに接近・離間するように設けられている。一対のカーソル31F、31Rは、図2に示されるように、前後方向において対称な形状を有し、それぞれトレイ30の上面に形成されたガイド溝35に係合する係合部(図示省略)と、係合部からシート載置面30aに対してほぼ直立し、シート搬送方向と平行に延びる側壁部37と、を有する。
一対のカーソル31F、31Rの各係合部は、トレイ30のシート載置面30aに形成されたガイド溝35に挿入されて、トレイ30の中空部内において、ラック・ピニオン機構(図示省略)によって互いに連結されており、一方のカーソル31Fを溝35に沿って一方向にスライドさせると、他方のカーソル31Rは反対方向に同距離だけ同期してスライドするようになっている。一対のカーソル31F、31Rのこのような動きによって、シート載置面30a上においてシート幅方向の中央にシートを整合させることができる。
各側壁部37は、図3に示されるように、横長の長方形状の形状を有し、上縁と右縁との間の角が斜めに切り欠かれている。各側壁部37の対向する側面の左寄りの位置、かつ、上下方向のほぼ中央には、横長の直方体状の凹部38が形成されている。凹部38は、下端がシート積載面30aに達するように形成されている。凹部38の左右側面の上端部には、同軸上に軸孔(図示省略)が形成されている。
各凹部38には、ガイド部材40が回動可能に支持されている。ガイド部材40は、横長の長方形の板片状の部材であり、左右側面の一端部には、外方向に突出する支軸(図示省略)が同軸上に形成されている。
ガイド部材40は、各支軸が、一対のカーソル31F、31Rの各側壁部37に形成された凹部38の軸孔に軸支されて、シート載置面30aとほぼ平行な姿勢のガイド位置(図3の実線で示す)と直立姿勢で凹部38に収容される退避位置(図3の二点鎖線で示す)との間を、支軸を支点として回動する。ガイド位置におけるガイド部材40の側壁部37からの突出長さは4mm〜5mm、シート搬送方向における長さは4mm〜20mmである。また、ガイド位置におけるガイド部材40の下面とカーソル31の側壁部37の下面を構成する水平面との間隔は1mm〜4mmである。
ガイド部材40の支軸には捻りコイルばねが挿通されており、ガイド部材40をガイド位置に付勢している。ガイド位置において、ガイド部材40の上面は凹部30の上側面に係止されて平行姿勢に維持され、さらに上方向への回動を規制される。なお、捻りコイルばねを設けずに、ガイド部材40を手動で回動させるようにしてもよい。
上記構成を有する手差し給紙装置7において、シートを給紙する方法について、図4及び図5を参照して説明する。図4(A)は普通紙を給紙する場合を示す正面図、図4(B)は長尺紙を給紙する場合を示す正面図である。図5(A)は薄紙を給紙する場合を示す正面図、図5(B)は薄紙を給紙する場合を示す側面図である。
普通紙を給紙する場合は、図4(A)に示されるように、カーソル31F、31Rの間を通して普通紙のシート束S1をシート積載面30aセットすると、ガイド部材40はシート束S1の重量によって、捻りコイルばねの付勢力に抗して退避位置に回動し、凹部38に収容される。したがって、シート束S1は、ガイド部材40と干渉することなくシート載置面30aにセットされ(第1載置状態)、普通紙は通常通りに手差し給紙部24から給紙される。
長尺紙を給紙する場合は、図4(B)に示されるように、長尺紙S2を、ガイド部材40の下方においてトレイ30のシート載置面30aにセットする(第2載置状態)。長尺紙S2は、一対のカーソル31F、31Rの間を通過する際に、各ガイド部材40とシート載置面30aとの間を通って手差し給紙部24から給紙される。
薄紙を給紙する場合は、図5(A)及び図5(B)に示されるように、薄紙S3を各ガイド部材40の上方にセットする(第3載置状態)。薄紙S3は、図5(B)に示されるように、幅方向の両端部の下面がそれぞれガイド部材40に支持され、幅方向の中央部の下面がトレイ載置面30aに支持される。そして、幅方向の中央部が下に凸の湾曲形状の姿勢で手差し給紙部24から給紙される。薄紙は軽量であるので、ガイド部材40の上方にセットしても、ガイド部材40が退避位置に回動することはない。
上記説明したように本実施形態の手差し給紙装置7においては、普通紙が給紙される場合は、ガイド部材40は退避位置に退避するので、ガイド部材40との干渉なしにシート積載面30aへの普通紙のセットと給紙とを行うことができる。また、シート積載面30aへのシート束S1のセットに伴ってガイド部材40が退避位置に自動的に回動するので、ガイド部材40の回動に手間がかからない。
長尺紙が給紙される場合は、一対のカーソル31F、31R間を通過する際に長尺紙S2が浮き上がろうとすると、図4(B)の二点鎖線で示されるように、上面がガイド部材40に当接して上方向への移動が規制されるので、一対のカーソル31F、31Rによって幅方向に整合させた姿勢のままで給紙することができる。したがって、長尺紙S2にしわや傷を発生させずに画像形成することができる。また、長尺紙S2が浮き上がろうとしてガイド部材40に下側から高い負荷がかかっても、ガイド部材40は平行姿勢を越えて回動しないので、長尺紙S2を常に安定に給紙することができる。
また、薄紙が給紙される場合は、図5(A)及び図5(B)に示されるように、幅方向の中央部が下に凸に湾曲した姿勢で給紙されるので、紙に腰を付けて安定に給紙することができる。
次に、第2の実施形態に係る給紙装置について図6を参照して説明する。図6は、給紙装置のカーソル31F、31Rを示す斜視図である。第2の実施形態においては、カーソル31F、31Rに、側壁部37の下端から互いに近接する方向に延設された下壁部37aが形成されている。カーソル31F、31Rが接近・離間する方向にスライドする際、下壁部37aの上面とシート積載面30aとが同じ高さとなるように、シート積載面30aには下壁部37aがスライドする溝が形成されている。
カーソル31F、31Rの各下壁部37aの左寄りの位置には、それぞれ前後の縁に沿って横長の直方体状の凹部38が形成されている。さらに、各側壁部37には、凹部38に連通する直方体状のスライド用凹部39が形成されている。スライド用凹部39の左右の側面には、上下方向に延びるスライド溝(図示省略)が形成されている。
ガイド部材40は、各支軸が、スライド用凹部39の左右側面に形成されたスライド溝に係合して、シート積載面30aとほぼ平行な姿勢のままでスライド溝に沿って上下方向にスライドする。ガイド部材40は、スライド用凹部39の上側面に当接するガイド位置(図6の実線で示す位置)と、凹部38に収容された退避位置(図6の二点鎖線で示す位置)との間を移動する。凹部38の深さは、ガイド部材40が収容された際にガイド部材40の上面がシート載置面30aと同じ高さとなるように設定されている。ガイド部材40は、バネ等によってガイド位置に付勢されている。
第2の実施形態においても、普通紙が給紙される場合は、ガイド部材40は普通紙の重量によって退避位置に自動的に移動するので、ガイド部材40の干渉なしにシート積載面30aへの普通紙のセットと給紙とを行うことができる。
また、長尺紙が給紙される場合は、ガイド部材40とシート積載面30aとの間に長尺紙をセットすると、長尺紙の上面がガイド部材40に当接して上方向への移動が規制されるので、幅方向に整合させた姿勢のままで給紙することができる。さらに、薄紙が給紙される場合は、ガイド部材40の上方に薄紙をセットすると、薄紙の幅方向の中央部が下に凸に湾曲した姿勢で給紙されるので、紙に腰を付けて安定に給紙することができる。
なお、この実施形態では、ガイド部材40が退避位置に移動した時に収容される凹部38をカーソル31F、31Rに形成したが、シート載置面30aに形成してもよい。この場合は、シート載置面30aに、退避位置に移動したガイド部材40がカーソル31F、31Rの幅方向のスライドに伴ってスライドするように、凹部38をシートの幅方向に延びるように形成する。
次に、第3の実施形態に係る給紙装置について、図7を参照して説明する。図7(A)は一対のカーソル31F、31Rの各側壁部37を示す正面図、図(B)は一対のカーソル31F、31Rの各側壁部37とガイド部材40とを示す平面図である。
第3の実施形態においては、一対のカーソル31F、31Rにおいて、各側壁部37の対向する側面の左寄りの位置、かつ、上下方向のほぼ中央に、方形の開口部43が形成されている。さらに、開口部43の奥に、左右方向に延びるラック溝44が形成されている。ラック溝44は、上下方向において三段44a、44b、44c形成されている。
ガイド部材40は、一対のカーソル31F、31Rとは別部材として設けられており、横長の長方形状の板状の本体部40aと、本体部40aの一方の長側面の両端部からそれぞれ突出した弾性変形可能な爪部40bと、を有する。
ガイド部材40は、一対のカーソル31F、31Rの各側壁部37に形成されたラック溝44の一つに各爪部40bを係合させることによって、各側壁部37に固定される。この際、各爪部40bを内方向に変形させて開口43を通し、所定の高さのラック溝44に対応させて変形を解除することによって各爪部40bは対応するラック溝44に係合し、これによりガイド部材40は所定の高さに維持される。
第3の実施形態においては、普通紙が給紙される場合は、ガイド部材40をラック溝44から取り外すと、普通紙をガイド部材40と干渉させずにシート積載面30aにセットすることができる。また、シート積載面30aからのガイド部材40の高さを三段階に調整することができるので、給紙される長尺紙の枚数や薄紙の状態に応じてガイド部材40の高さを調整することができる。なお、ラック溝44の数は三段以外でもよい。
なお、ガイド部材40の高さを調整する機構としては、他の機構を適用できる。例えば、図3に示される第1の実施形態と同様に、一対のカーソル31F、31Rにおいて、各側壁部37の対向する側面の左寄りの位置、かつ、上下方向のほぼ中央に、横長の直方体状の凹部38を形成し、凹部38の左右の側面に上下方向に延びるガイド溝を形成する。一方で、ガイド部材40を横長の長方形状の板状片として形成し、左右の側面の一端部に、凹部の左右の側面に形成されたガイド溝に係合可能なスライド部を形成する。そして、ガイド部材40をシート載置面30aと略平行な姿勢とし、各スライド部を凹部の各ガイド溝に係合させて、ガイド溝に沿って上下方向にスライド可能とする。さらに、凹部の各ガイド溝に、上下方向に所定の間隔を開けて係合凹部を形成するとともに、ガイド部材40の各スライド部に、弾性変形して各係合凹部に係合可能な係合突起を形成する。ガイド部材40の各係合突起が係合する係合凹部の位置を選択することによって、ガイド部材40をシート載置面30aと略平行な姿勢で所望の高さに支持させることができる。
次に、第4の実施形態に係る給紙装置について、図8を参照して説明する。図8は給紙装置のカーソル31Rを示す斜視図である。第4の実施形態においては、板状のガイド部材40に、シート幅方向に延びる軸47を支点として回転するコロ48が設けられている。コロ48は、ガイド部材40の上面及び下面からそれぞれ突出するように、ガイド部材40の左右方向のほぼ中央に回転可能に支持されている。ガイド部材40のガイド位置と退避位置との移動機構については説明を省略する。
第4の実施形態においては、シート載置面30aとガイド部材40との間を長尺紙が給紙される場合、長尺紙の上面がコロ48に接触し、長尺紙の移動に従動してコロ48が回転することで長尺紙に掛かる負荷が低減するので、長尺紙をより円滑に給紙することができる。また、ガイド部材40の上方を薄紙が給紙される場合も、薄紙の下面がコロ48に接触し、薄紙の移動に従動してコロ48が回転することで薄紙に掛かる負荷が低減するので、薄紙を円滑に給紙することができる。
次に、第5の実施形態に係る給紙装置について、図9を参照して説明する。図9は給紙装置のカーソル31Rを示す斜視図である。第5の実施形態においては、ガイド部材40はコロ状の形状に形成されており、シート幅方向に延びる軸53を支点として回転可能に支持されている。ガイド部材40のガイド位置と退避位置との移動機構については説明を省略する。
第5の実施形態においても、シート載置面30aとガイド部材40との間を長尺紙が給紙される場合、長尺紙の移動に従動してガイド部材40が回転することで長尺紙に掛かる負荷が低減するので、長尺紙をより円滑に給紙することができる。また、ガイド部材40の上方を薄紙が給紙される場合も、薄紙の移動に従動してガイド部材40が回転することで薄紙に掛かる負荷が低減するので、薄紙を円滑に給紙することができる。第5の実施形態では、ガイド部材40の寸法を小さくできるので、ガイド部材40のガイド位置と退避位置との間の移動機構を簡易化できる。
次に、第6の実施形態に係る給紙装置について、図10を参照して説明する。図10は給紙装置のカーソル31Rを示す斜視図である。第6の実施形態においては、ガイド部材40は円柱状に形成されており、一対のカーソル31F、31Rの各側壁部37から、シート幅方向に突出するように設けられている。ガイド部材40のガイド位置と退避位置との移動機構については説明を省略する。
第6の実施形態においては、ガイド部材40を円柱状とすることで、ガイド部材40と長尺紙あるいは薄紙との接触面積が小さくなるので、長尺紙や薄紙に掛かる負荷を低減でき、長尺紙や薄紙をより円滑に給紙することができる。また、長尺紙や薄紙の搬送性能を上げつつ、ガイド部材40の構成を簡易化・小型化できる。
第3の実施形態以外の実施形態においては、ガイド部材40がガイド位置と退避位置との間で移動可能に設けられている場合について説明したが、ガイド部材40をカーソル31F、31Rに着脱自在に設けて、退避位置に移動させる場合、すなわち、普通紙が給紙される場合は、ガイド部材40をカーソル31F、31Rから取り外すようにしてもよい。
また、以上の実施形態においては、トレイ30のシート搬送方向の上流側端面に、搬送方向に回転する少なくとも一つのコロを設けても良い。コロは、軸方向の中央部から両端部に向かって、外径を漸次大きくした逆クラウン形状としても良い。さらに、トレイ30のシート搬送方向の上流側端面と上面との角に、側面視にて円弧状の湾曲部を形成しても良い。さらには、トレイ30のシート搬送方向の上流側端面において、幅方向の両側部に、搬送方向の下流側に向かって中央から外方向に傾斜した傾斜面が形成されていても良い。
トレイ30をこのように形成することにより、長尺紙のトレイ30に対する搬送抵抗を減らしたり、長尺紙をトレイ30の中央寄りに搬送したりできるので、一対のカーソル31F、31Rによる斜行補正効果を高めることができる。
さらに、本発明の実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用した場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等のプリンター1以外の画像形成装置に本発明の構成を適用しても良い。
さらに、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る給紙装置及び画像形成装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 プリンター(画像形成装置)
7 手差し給紙装置(給紙装置)
30 トレイ
30a シート載置面
31F、31R 一対のカーソル
38 凹部
40 ガイド部材
48 コロ
7 手差し給紙装置(給紙装置)
30 トレイ
30a シート載置面
31F、31R 一対のカーソル
38 凹部
40 ガイド部材
48 コロ
Claims (9)
- 搬送されるシートを載置するトレイと、該トレイ上において前記シートの搬送方向と直交する前記シートの幅方向中央を基準として同期して互いに接近・離間することで前記シートを整合する一対のカーソルと、を備える給紙装置であって、
前記一対のカーソルの互いに対向する側面のそれぞれには、前記トレイのシート載置面の上方において、互いに近接する方向に突出するガイド部材が設けられており、
前記ガイド部材は、前記トレイのシート積載面と略平行な姿勢で前記シートの幅方向の両端部を上下方向においてガイドするガイド位置と、前記トレイのシート載置面の上方から退避した退避位置と、の間で移動可能に構成されており、
前記シートは、
前記ガイド部材を前記退避位置に移動させて前記トレイのシート載置面に載置される第1載置状態と、
前記ガイド部材を前記ガイド位置に移動させて前記ガイド部材の下方において前記トレイのシート載置面に載置される第2載置状態と、
前記ガイド部材を前記ガイド位置に移動させて前記ガイド部材の上方に前記シートの幅方向両端部が載置される第3載置状態と、
のいずれかの載置状態で給紙可能であることを特徴とする給紙装置。 - 前記退避位置において、前記ガイド部材は、前記一対のカーソル、または、前記トレイのシート載置面の下方に設けられた凹部に収容されることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
- 前記ガイド部材は、前記一対のカーソルの対向する側面に沿って、前記ガイド位置と前記トレイのシート載置面の下方に設けられた凹部に収容される退避位置との間を上下方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
- 前記ガイド部材は、前記ガイド位置と、前記一対のカーソルの対向する側面に設けられた凹部に収容される退避位置との間を回動可能に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
- 前記ガイド部材は、前記ガイド位置に付勢部材によって付勢されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の給紙装置。
- 前記ガイド部材は、前記トレイのシート積載面からの高さが異なる複数の位置に支持可能であることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
- 前記ガイド部材には、前記シートの幅方向に延びる軸を支点として回転可能なコロが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の給紙装置。
- 前記ガイド部材はコロの形状に形成されており、前記シート幅方向に延びる軸を支点として回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の給紙装置。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の給紙装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014209666A JP2016078956A (ja) | 2014-10-14 | 2014-10-14 | 給紙装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014209666A JP2016078956A (ja) | 2014-10-14 | 2014-10-14 | 給紙装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016078956A true JP2016078956A (ja) | 2016-05-16 |
Family
ID=55957577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014209666A Pending JP2016078956A (ja) | 2014-10-14 | 2014-10-14 | 給紙装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016078956A (ja) |
-
2014
- 2014-10-14 JP JP2014209666A patent/JP2016078956A/ja active Pending
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