JP2016078293A - ラベル作成装置、印刷装置およびメディア加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷部とメディア加工部との間において、大量のメディアが滞留することを抑制することができるラベル作成装置を提供する。
【解決手段】印刷送り速度で連続的に送られる長尺状のメディア100に対し、印刷を行う印刷部33と、印刷部33よりも下流側に設けられ、加工送り速度で連続的に送られるメディア100に対してレーザー光を走査することにより、メディア100にカットラインを形成するレーザー照射部35と、印刷送り速度を変更する印刷速度変更部とを備え、加工送り速度は、カットラインの形状に応じて変化するものであり、印刷速度変更部は、印刷送り速度を、加工送り速度が遅いほど、遅い速度に変更する。
【選択図】図1
【解決手段】印刷送り速度で連続的に送られる長尺状のメディア100に対し、印刷を行う印刷部33と、印刷部33よりも下流側に設けられ、加工送り速度で連続的に送られるメディア100に対してレーザー光を走査することにより、メディア100にカットラインを形成するレーザー照射部35と、印刷送り速度を変更する印刷速度変更部とを備え、加工送り速度は、カットラインの形状に応じて変化するものであり、印刷速度変更部は、印刷送り速度を、加工送り速度が遅いほど、遅い速度に変更する。
【選択図】図1
Description
本発明は、メディアに対して印刷およびカット加工を行うことによりラベルを作成するラベル作成装置、印刷装置およびメディア加工装置に関するものである。
従来、印刷送り速度で送られる長尺状のラベル印刷用記録媒体に対し、インクジェットヘッドにより印刷を行う画像形成部と、画像形成部よりも下流側に設けられ、加工送り速度で送られるラベル印刷用記録媒体に対し、ダイカッターによりラベル形状の切れ目を形成する後処理部と、画像形成部と後処理部との間に設けられた搬送バッファー部と、を備えたデジタルラベル印刷装置が知られている。このデジタルラベル印刷装置は、印刷送り速度と加工送り速度との差によって生じるラベル印刷用記録媒体の弛みを、搬送バッファー部により吸収するようにしている(特許文献1参照)。
本発明者は、以下の課題を見出した。
印刷送り速度で連続的に送られる長尺状のメディアに対し、印刷を行う印刷部と、印刷部よりも下流側に設けられ、加工送り速度で連続的に送られるメディアに対して、例えばレーザー光のような走査物を走査することにより、メディアにカットラインを形成するメディア加工部とを備えたラベル作成装置においては、形成しようとするカットラインの形状に応じて、加工送り速度が変化する。そのため、印刷送り速度が一定であると、加工送り速度が遅くなった場合に、加工送り速度に対して印刷送り速度が速くなることから、印刷部とメディア加工部との間において、大量のメディアが滞留してしまう。そうなると、滞留したメディアの弛みや捻れ等によりメディアにシワが生じたり、滞留したメディアが床面等に接することによりメディアに汚れが生じたりするため、作成されたラベルの品質低下を招く。そのようなメディアのシワや汚れを防ぐべく、従来のデジタルラベル印刷装置のように、印刷部とメディア加工部の間にバッファー部を設けることも考えられるが、そうすると、装置構成が複雑になってしまう。
印刷送り速度で連続的に送られる長尺状のメディアに対し、印刷を行う印刷部と、印刷部よりも下流側に設けられ、加工送り速度で連続的に送られるメディアに対して、例えばレーザー光のような走査物を走査することにより、メディアにカットラインを形成するメディア加工部とを備えたラベル作成装置においては、形成しようとするカットラインの形状に応じて、加工送り速度が変化する。そのため、印刷送り速度が一定であると、加工送り速度が遅くなった場合に、加工送り速度に対して印刷送り速度が速くなることから、印刷部とメディア加工部との間において、大量のメディアが滞留してしまう。そうなると、滞留したメディアの弛みや捻れ等によりメディアにシワが生じたり、滞留したメディアが床面等に接することによりメディアに汚れが生じたりするため、作成されたラベルの品質低下を招く。そのようなメディアのシワや汚れを防ぐべく、従来のデジタルラベル印刷装置のように、印刷部とメディア加工部の間にバッファー部を設けることも考えられるが、そうすると、装置構成が複雑になってしまう。
本発明は、印刷部とメディア加工部との間において、大量のメディアが滞留することを抑制することができるラベル作成装置、印刷装置およびメディア加工装置を提供することを課題としている。
本発明のラベル作成装置は、印刷送り速度で連続的に送られる長尺状のメディアに対し、印刷を行う印刷部と、印刷部よりも下流側に設けられ、加工送り速度で連続的に送られるメディアに対して走査物を走査することにより、メディアにカットラインを形成するメディア加工部と、印刷送り速度を変更する印刷速度変更部と、を備え、加工送り速度は、カットラインの形状に応じて変化するものであり、印刷速度変更部は、印刷送り速度を、加工送り速度が遅いほど、遅い速度に変更することを特徴とする。
この構成によれば、ラベル作成装置は、加工送り速度が速い場合には、印刷送り速度を速い速度に変更する。逆に、ラベル作成装置は、加工送り速度が遅い場合には、印刷送り速度を遅い速度に変更する。このようにして、ラベル作成装置は、加工送り速度が遅い場合に、加工送り速度に対して印刷送り速度が過度に速くなることを回避する。したがって、ラベル作成装置は、印刷部とメディア加工部との間において、大量のメディアが滞留することを抑制することができる。
この場合、メディアにおける単位領域において走査物が走査する時間である走査時間と、メディアの送り方向における単位領域の寸法と、に基づいて、加工送り速度を算出する加工速度算出部、をさらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、ラベル作成装置は、カットラインの形状に応じて単位領域の寸法および走査時間が異なる場合にも、適切な加工送り速度を算出することができる。
本発明のラベル作成装置は、間欠的に送られる際に印刷送り停止時間の間、一時停止した長尺状のメディアに対し、印刷を行う印刷部と、印刷部よりも下流側に設けられ、間欠的に送られる際に加工送り停止時間の間、一時停止したメディアに対して走査物を走査することにより、メディアにカットラインを形成するメディア加工部と、印刷送り停止時間を変更する印刷時間変更部と、を備え、加工送り停止時間は、カットラインの形状に応じて変化するものであり、印刷時間変更部は、印刷送り停止時間を、加工送り停止時間が長いほど、長い時間に変更することを特徴とする。
この構成によれば、ラベル作成装置は、加工送り停止時間が短い場合には、印刷送り停止時間を短い時間に変更する。逆に、ラベル作成装置は、加工送り停止時間が長い場合には、印刷送り停止時間を長い時間に変更する。このようにして、ラベル作成装置は、加工送り停止時間が長い場合に、加工送り停止時間に対して印刷送り停止時間が過度に短くなることを回避する。したがって、ラベル作成装置は、印刷部とメディア加工部との間において、大量のメディアが滞留することを抑制することができる。
この場合、一時停止したメディアに対して走査物が走査する距離である走査距離と、走査物の走査速度とに基づいて、加工送り停止時間を算出する加工時間算出部、をさらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、ラベル作成装置は、カットラインの形状に応じて走査距離が異なる場合にも、適切な加工送り停止時間を算出することができる。
この場合、メディア加工部は、走査物として、レーザー光を走査することが好ましい。
この構成によれば、ラベル作成装置は、高速で走査物を走査することができる。これにより、ラベル作成装置は、加工送り速度を速く、或いは、加工送り停止時間を短くすることができるため、全体の処理時間を短くすることができる。
この場合、メディア加工部は、ラベル連続体と、ラベル連続体に貼付されたライナーとを備えたメディアに対し、ラベル連続体を切断し且つライナーを切断しないように、カットラインを形成することが好ましい。
この場合、印刷部は、メディアに対して液滴を吐出する液体吐出部を備えていることが好ましい。
本発明の印刷装置は、加工送り速度で連続的に送られる長尺状のメディアに対して走査物を走査することにより、メディアにカットラインを形成するメディア加工部、を備えたメディア加工装置、と併用可能な印刷装置であって、メディア加工部よりも上流側に設けられ、印刷送り速度で連続的に送られるメディアに対し、印刷を行う印刷部と、加工送り速度を受信する速度受信部と、印刷送り速度を変更する印刷速度変更部と、を備え、加工送り速度は、カットラインの形状に応じて変化するものであり、印刷速度変更部は、印刷送り速度を、受信された加工送り速度が遅いほど、遅い速度に変更することを特徴とする。
この構成によれば、印刷装置は、受信した加工送り速度が速い場合には、印刷送り速度を速い速度に変更する。逆に、印刷装置は、受信した加工送り速度が遅い場合には、印刷送り速度を遅い速度に変更する。このようにして、印刷装置は、加工送り速度が遅い場合に、加工送り速度に対して印刷送り速度が過度に速くなることを回避する。したがって、印刷装置は、印刷部とメディア加工部との間において、大量のメディアが滞留することを抑制することができる。
本発明の印刷装置は、間欠的に送られる際に加工送り停止時間の間、一時停止した長尺状のメディアに対して走査物を走査することにより、メディアにカットラインを形成するメディア加工部、を備えたメディア加工装置、と併用可能な印刷装置であって、メディア加工部よりも上流側に設けられ、間欠的に送られる際に印刷送り停止時間の間、一時停止したメディアに対し、印刷を行う印刷部と、加工送り停止時間を受信する時間受信部と、印刷送り停止時間を変更する印刷時間変更部と、を備え、加工送り停止時間は、カットラインの形状に応じて変化するものであり、印刷時間変更部は、印刷送り停止時間を、加工送り停止時間が長いほど、長い時間に変更することを特徴とする。
この構成によれば、印刷装置は、受信した加工送り停止時間が短い場合には、印刷送り停止時間を短い時間に変更する。逆に、印刷装置は、受信した加工送り停止時間が長い場合には、印刷送り停止時間を長い時間に変更する。このようにして、印刷装置は、加工送り停止時間が長い場合に、加工送り停止時間に対して印刷送り停止時間が過度に短くなることを回避する。したがって、印刷装置は、印刷部とメディア加工部との間において、大量のメディアが滞留することを抑制することができる。
本発明のメディア加工装置は、印刷送り速度で連続的に送られる長尺状のメディアに対し、印刷を行う印刷部、を備えた印刷装置、と併用可能なメディア加工装置であって、印刷部よりも下流側に設けられ、加工送り速度で連続的に送られるメディアに対して走査物を走査することにより、メディアにカットラインを形成するメディア加工部と、印刷送り速度を変更する印刷速度変更部と、を備え、加工送り速度は、カットラインの形状に応じて変化するものであり、印刷速度変更部は、印刷送り速度を、加工送り速度が遅いほど、遅い速度に変更することを特徴とする。
この構成によれば、メディア加工装置は、加工送り速度が速い場合には、印刷送り速度を速い速度に変更する。逆に、メディア加工装置は、加工送り速度が遅い場合には、印刷送り速度を遅い速度に変更する。このようにして、メディア加工装置は、加工送り速度が遅い場合に、加工送り速度に対して印刷送り速度が過度に速くなることを回避する。したがって、メディア加工装置は、印刷部とメディア加工部との間において、大量のメディアが滞留することを抑制することができる。
本発明のメディア加工装置は、間欠的に送られる際に印刷送り停止時間の間、一時停止した長尺状のメディアに対し、印刷を行う印刷部、を備えた印刷装置、と併用可能なメディア加工装置であって、印刷部よりも下流側に設けられ、間欠的に送られる際に加工送り停止時間の間、一時停止したメディアに対して走査物を走査することにより、メディアにカットラインを形成するメディア加工部と、印刷送り停止時間を変更する印刷時間変更部と、を備え、加工送り停止時間は、カットラインの形状に応じて変化するものであり、印刷時間変更部は、印刷送り停止時間を、加工送り停止時間が長いほど、長い時間に変更することを特徴とする。
この構成によれば、メディア加工装置は、加工送り停止時間が短い場合には、印刷送り停止時間を短い時間に変更する。逆に、メディア加工装置は、加工送り停止時間が長い場合には、印刷送り停止時間を長い時間に変更する。このようにして、メディア加工装置は、加工送り停止時間が長い場合に、加工送り停止時間に対して印刷送り停止時間が過度に短くなることを回避する。したがって、メディア加工装置は、印刷部とメディア加工部との間において、大量のメディアが滞留することを抑制することができる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係るラベル作成装置について説明する。本実施形態のラベル作成装置は、ロール・ツー・ロール方式で除給材されるメディアに対し、印刷およびレーザー加工を行うことにより、印刷済みラベルを作成するものである。
まず、メディア100について説明する。
図1に示すように、メディア100は、長尺帯状のシート状のものである。メディア100は、ラベル連続体101と、ライナー102とを備えている。ライナー102は、ラベル連続体101の貼着面に剥離可能に貼付されている。メディア100は、ラベル連続体101を外側にしてロール状に巻かれたラベルロール100Rとして、ラベル作成装置1にセットされる。なお、ラベル連続体101の材質としては、特に限定されるものでなく、紙系、樹脂フィルム系など、種々の材質のものを使用可能である。
図1に示すように、メディア100は、長尺帯状のシート状のものである。メディア100は、ラベル連続体101と、ライナー102とを備えている。ライナー102は、ラベル連続体101の貼着面に剥離可能に貼付されている。メディア100は、ラベル連続体101を外側にしてロール状に巻かれたラベルロール100Rとして、ラベル作成装置1にセットされる。なお、ラベル連続体101の材質としては、特に限定されるものでなく、紙系、樹脂フィルム系など、種々の材質のものを使用可能である。
続いて、ラベル作成装置1について説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態のラベル作成装置1は、メディア100を連続的に送りながら、メディア100に対して印刷およびレーザー加工を行う。
<第1実施形態>
第1実施形態のラベル作成装置1は、メディア100を連続的に送りながら、メディア100に対して印刷およびレーザー加工を行う。
図1に示すように、ラベル作成装置1は、印刷装置2と、メディア加工装置3とを備えている。ラベル作成装置1は、印刷装置2とメディア加工装置3とが、中間部4を介して接続された、ニアライン形式のものである。印刷装置2には、印刷側送り機構5が設けられ、メディア加工装置3には、加工側送り機構6が設けられている。この印刷側送り機構5および加工側送り機構6により、メディア100をロール・ツー・ロール方式で送るメディア送り部7が構成されている。中間部4は、印刷装置2とメディア加工装置3との間で、メディア100の多少の弛みを許容するスペースである。
印刷側送り機構5は、上流側から順に、印刷側繰出軸11と、印刷側ガイドローラー12と、印刷側第1ローラー対13と、印刷側第1ダンサーローラー14と、印刷側第2ローラー対15と、迂回路形成ローラー群16と、印刷側第3ローラー対17と、印刷側第2ダンサーローラー18と、印刷側S字ローラー群19と、印刷側第4ローラー対20とを備えている。
印刷側繰出軸11には、ラベルロール100Rがセットされる。印刷側繰出軸11は、セットされたラベルロール100Rからメディア100が繰り出されるように回転する。印刷側ガイドローラー12は、ラベルロール100Rから繰り出されたメディア100を印刷側第1ローラー対13へと導く。印刷側第1ローラー対13と印刷側第2ローラー対15との間に設けられた印刷側第1ダンサーローラー14は、メディア100に一定のテンションを付与している。印刷側第2ローラー対15と迂回路形成ローラー群16の最上流側のローラーとの間で、後述する印刷部33によりインクジェット方式でメディア100に対して印刷が行われる。印刷部33によりインクが付与されたメディア100は、迂回路形成ローラー群16により形成される迂回路を走行する間に、図示しない乾燥炉により乾燥させられる。印刷側第3ローラー対17と印刷側S字ローラー群19との間に設けられた印刷側第2ダンサーローラー18は、メディア100に一定のテンションを付与している。印刷側S字ローラー群19は、略「S」字状の送り経路を形成している。これにより、メディア100に剛性が付与される。なお、印刷側S字ローラー群19の側方には、メディア100を幅方向に規制するガイド(図示省略)が設けられている。印刷側第4ローラー対20は、メディア加工装置3側に向けてメディア100を送り出す。印刷側第4ローラー対20と、後述する加工側S字ローラー群23との間が、中間部4となっている。
なお、印刷装置2は、印刷側巻取軸21をさらに備えている。印刷側巻取軸21は、本実施形態では使用されないが、印刷装置2を単体で用いる場合等に、メディア100を巻き取るために用いられる。
なお、印刷装置2は、印刷側巻取軸21をさらに備えている。印刷側巻取軸21は、本実施形態では使用されないが、印刷装置2を単体で用いる場合等に、メディア100を巻き取るために用いられる。
印刷側繰出軸11、印刷側第2ローラー対15、印刷側第3ローラー対17および印刷側第4ローラー対20は、それぞれ個別に設けられたモーターを駆動源として、回転する。なお、これらのモーターをまとめて、印刷側駆動部22(図4参照)という。一方、印刷側ガイドローラー12、印刷側第1ローラー対13、印刷側第1ダンサーローラー14、迂回路形成ローラー群16、印刷側第2ダンサーローラー18および印刷側S字ローラー群19は、メディア100の送りに応じて従動回転する。
このように構成された印刷側送り機構5は、後述する印刷速度変更部65(図4参照)により変更された印刷送り速度Vaで、連続的にメディア100を送る。
加工側送り機構6は、上流側から順に、加工側S字ローラー群23と、加工側第1ローラー対24と、加工側第2ローラー対25と、加工側ダンサーローラー26と、加工側第1ガイドローラー27と、加工側第2ガイドローラー28と、加工側巻取軸29を備えている。
加工側S字ローラー群23は、上記の印刷側S字ローラー群19と同様、メディア100に剛性を付与し、加工側S字ローラー群23の側方にはガイドが設けられている。加工側第1ローラー対24および加工側第2ローラー対25は、それぞれ、後述するレーザー照射部35の上流側および下流側に設けられている。加工側第1ローラー対24と加工側第2ローラー対25との間で、メディア100に対してレーザー加工が行われる。加工側第2ローラー対25と加工側第1ガイドローラー27との間に設けられた加工側ダンサーローラー26は、メディア100に一定のテンションを付与している。加工側第2ガイドローラー28は、加工側第1ガイドローラー27から送られてきたメディア100を、加工側巻取軸29へと導く。加工側巻取軸29は、加工側第2ガイドローラー28を介して送り込まれたメディア100を、ロール状に巻き取る。
なお、メディア加工装置3は、加工側繰出軸31をさらに備えている。加工側繰出軸31は、本実施形態では使用されないが、メディア加工装置3を単体で用いる場合等に、ラベルロール100Rをセットするために用いられる。
なお、メディア加工装置3は、加工側繰出軸31をさらに備えている。加工側繰出軸31は、本実施形態では使用されないが、メディア加工装置3を単体で用いる場合等に、ラベルロール100Rをセットするために用いられる。
加工側第1ローラー対24、加工側第2ローラー対25および加工側巻取軸29は、それぞれ個別に設けられたモーターを駆動源として、回転する。なお、これらのモーターをまとめて、加工側駆動部32(図4参照)という。一方、加工側S字ローラー群23、加工側ダンサーローラー26、加工側第1ガイドローラー27および加工側第2ガイドローラー28は、メディア100の送りに応じて従動回転する。
このように構成された加工側送り機構6は、後述する加工速度算出部64(図4参照)により算出された加工送り速度Vbで、連続的にメディア100を送る。
印刷装置2は、印刷部33と、上記した印刷側送り機構5とを備えている。
印刷部33は、メディア100に対して印刷を行う。印刷部33は、液体吐出ヘッド34を備えている。液体吐出ヘッド34は、インクの液滴を吐出する。液体吐出ヘッド34としては、インクジェットヘッドを好適に用いることができる。液体吐出ヘッド34は、メディア100に対して、例えばCMYKの4色のインクの液滴を吐出することにより、メディア100に画像等を印刷する。
なお、液体吐出ヘッド34は、「液体吐出部」の一例である。
なお、液体吐出ヘッド34は、「液体吐出部」の一例である。
メディア加工装置3は、レーザー照射部35と、カス上げ部36と、上記した加工側送り機構6とを備えている。
なお、レーザー照射部35は、「メディア加工部」の一例である。
なお、レーザー照射部35は、「メディア加工部」の一例である。
レーザー照射部35は、印刷部33よりも下流側に設けられている。レーザー照射部35は、印刷部33により画像等が印刷されたメディア100に対して、印刷面100a側からレーザー光を照射することにより、カットライン103を形成する。カットライン103の内側が、画像等が印刷されたラベル片104つまり印刷済みラベルとなる。一方、カットライン103の外側は、ラベルカス105としてカス上げ部36に回収される。
レーザー照射部35は、メディア100にカットライン103を形成する際には、メディア100をハーフカットする。すなわち、レーザー照射部35は、ライナー102を切断しないように、ラベル連続体101を切断する。
図2に示すように、レーザー照射部35は、ガルバノ方式により、メディア100に対してレーザー光を走査させる。レーザー照射部35は、発振器41と、第1レンズ42と、第2レンズ43と、第1ミラー44と、第2ミラー45と、第1レンズ移動部46と、第1モーター47と、第2モーター48とを備えている。
発振器41は、レーザー光を発振する。発振器41としては、炭酸ガスレーザー、YAGレーザーなどを用いることができる。発振器41から出射されたレーザー光は、第1レンズ42によりビーム径が拡径され、第2レンズ43に入射する。第2レンズ43は、レーザー光がメディア100上で一点に収束するように、レーザー光を射出する。第2レンズ43から射出されたレーザー光は、第1ミラー44および第2ミラー45によって反射され、メディア100に照射される。
第1レンズ移動部46は、第1レンズ42を、レーザー光の光軸に沿って移動させる。これにより、第1レンズ42と第2レンズ43との間の距離が変わり、レーザー光の焦点距離を調整することができる。なお、第1レンズ移動部46は、駆動源として、例えばステッピングモーターを備えている。
第1モーター47は、第1ミラー44を回転させ、その角度を変える。また、第2モーター48は、第2ミラー45を回転させ、その角度を変える。第1モーター47および第2モーター48としては、例えば、ステッピングモーターを用いることができる。レーザー照射部35は、第1ミラー44および第2ミラー45の角度を変えることにより、メディア100に対してレーザー光を二次元的に走査させる。レーザー光の走査速度v0は、特に限定されないが、本実施形態では、9000mm/secであるものとする。なお、ガルバノ方式に代えて、X−Yプロッター方式により、レーザー光を走査させてもよい。
カス上げ部36は、加工側第1ガイドローラー27の上方に設けられている。カス上げ部36は、カス上げローラー38と、カス上げ軸39とを備えている。ラベルカス105(図3参照)は、カス上げローラー38において、ライナー102から剥離される。剥離されたラベルカス105は、カス上げ軸39に巻き取られる。
図4を参照して、ラベル作成装置1の制御系について説明する。ラベル作成装置1は、上記の印刷部33、レーザー照射部35、印刷側駆動部22および加工側駆動部32に加え、コントローラー60を備えている。
コントローラー60は、パソコンPCと通信可能に接続されている。コントローラー60は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などにより構成される。コントローラー60のCPUは、ROMからプログラムをロードしてRAMを用いて実行し、ラベル作成装置1の全体の動作を制御する。
コントローラー60は、データ取得部61と、印刷制御部62と、加工制御部63と、加工速度算出部64と、印刷速度変更部65と、加工側駆動制御部66と、印刷側駆動制御部67とを備えている。これらの機能部のうちの少なくとも一部は、コントローラー60により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
データ取得部61は、パソコンPCから印刷データおよびカットデータを取得する。印刷制御部62は、取得された印刷データに基づいて、印刷部33を制御する。加工制御部63は、取得されたカットデータに基づいて、レーザー照射部35を制御する。加工速度算出部64は、取得されたカットデータに基づいて、加工送り速度Vbを算出する。印刷速度変更部65は、算出された加工送り速度Vbに基づいて、印刷送り速度Vaを変更する。加工側駆動制御部66は、算出された加工送り速度Vbで、メディア加工装置3においてメディア100が送られるように、加工側駆動部32を制御する。同様に、印刷側駆動制御部67は、変更された印刷送り速度Vaで、印刷装置2においてメディア100が送られるように、印刷側駆動部22を制御する。
図5および図6を参照して、より具体的に説明する。
図5(a)〜(e)は、それぞれ、カットデータ1〜5に基づいて形成されるカットライン103を示している。レーザー照射部35は、例えばカットデータ1〜5のいずれかに基づいて、ユーザーに指定された個数のラベル片104が作成されるまで、繰り返しレーザー光を走査する。その繰り返しの最小単位を、段106という。符号103aは、一つの段106当たりのレーザー光の走査軌跡を示す。本実施形態では、メディア100の幅方向に並んだラベル片104の1列分を、段106としているが、2列分やそれ以上を、段106としてもよい。
図5(a)〜(e)は、それぞれ、カットデータ1〜5に基づいて形成されるカットライン103を示している。レーザー照射部35は、例えばカットデータ1〜5のいずれかに基づいて、ユーザーに指定された個数のラベル片104が作成されるまで、繰り返しレーザー光を走査する。その繰り返しの最小単位を、段106という。符号103aは、一つの段106当たりのレーザー光の走査軌跡を示す。本実施形態では、メディア100の幅方向に並んだラベル片104の1列分を、段106としているが、2列分やそれ以上を、段106としてもよい。
図6に示すように、カットデータ1〜5は、それぞれ、ラベル片104の形状、ラベル長P(mm)、ラベル間隔H(mm)、ラベル数n、メディア幅W(mm)および余白幅S(mm)を規定する。
なお、図5に示すように、ラベル長Pは、メディア100の長手方向(送り方向)におけるラベル片104の寸法である。ラベル間隔Hは、メディア100の長手方向または幅方向におけるラベル片104同士の間隔である。ラベル数nは、一つの段106当たりのラベル片104の個数である。メディア幅Wは、メディア100の幅である。余白幅Sは、メディア100の幅方向における両端の余白の寸法S1,S2の合計値である。
なお、図5に示すように、ラベル長Pは、メディア100の長手方向(送り方向)におけるラベル片104の寸法である。ラベル間隔Hは、メディア100の長手方向または幅方向におけるラベル片104同士の間隔である。ラベル数nは、一つの段106当たりのラベル片104の個数である。メディア幅Wは、メディア100の幅である。余白幅Sは、メディア100の幅方向における両端の余白の寸法S1,S2の合計値である。
加工速度算出部64は、データ取得部61により取得されたカットデータに基づいて、式(1)より加工送り速度Vb(mm/sec)を算出する。
Vb=A/B (1)
ここで、Aは、段幅、つまり、メディア100の長手方向における段106の寸法である。段幅A(mm)は、式(2)により与えられる。
A=P+H (2)
また、Bは、走査時間、つまり、一つの段106においてレーザー光が走査する時間を意味する。走査時間B(sec)は、式(3)により与えられる。
B={(n×D)+W−S}/v0 (3)
ここで、Dは各ラベル片104の輪郭長である。加工速度算出部64は、各ラベル片104の輪郭長D(mm)を、ラベル片104の形状およびラベル長Pに基づいて算出する。
なお、ここでは、段106と段106との間で、レーザー光が走査する時間は考慮していないが、これを考慮して、走査時間Bを算出してもよい。
Vb=A/B (1)
ここで、Aは、段幅、つまり、メディア100の長手方向における段106の寸法である。段幅A(mm)は、式(2)により与えられる。
A=P+H (2)
また、Bは、走査時間、つまり、一つの段106においてレーザー光が走査する時間を意味する。走査時間B(sec)は、式(3)により与えられる。
B={(n×D)+W−S}/v0 (3)
ここで、Dは各ラベル片104の輪郭長である。加工速度算出部64は、各ラベル片104の輪郭長D(mm)を、ラベル片104の形状およびラベル長Pに基づいて算出する。
なお、ここでは、段106と段106との間で、レーザー光が走査する時間は考慮していないが、これを考慮して、走査時間Bを算出してもよい。
例えば、データ取得部61により、カットデータ1が取得された場合、加工速度算出部64は、加工送り速度Vbを、式(1)ないし式(3)より、
Vb=(103+3)/[{(3×π×103)+330−15}/9000]=742(mm/sec)として算出する。
Vb=(103+3)/[{(3×π×103)+330−15}/9000]=742(mm/sec)として算出する。
さらに、印刷速度変更部65は、印刷送り速度Vaを、加工送り速度Vbと同じ速度に変更する。例えばカットデータ1については、印刷速度変更部65は、印刷送り速度Vaを、742(mm/sec)に変更する。
図6に示すように、形成しようとするカットライン103の形状に応じて、加工送り速度Vbが変化する。そのため、本実施形態とは異なり、印刷送り速度Vaが一定であると、加工送り速度Vbが遅くなった場合に、加工送り速度Vbに対して印刷送り速度Vaが速くなることから、印刷部33とレーザー照射部35との間、より具体的には中間部4において、大量のメディア100が滞留してしまう。
例を挙げて説明すると、仮に、印刷送り速度Vaが、742(mm/sec)で一定であるとする。ラベル作成装置1は、カットデータ1を取得した場合、加工送り速度Vbを742(mm/sec)として算出する。この場合、印刷送り速度Vaが、加工送り速度Vbと同じ742(mm/sec)であるため、中間部4に大量のメディア100が滞留することはない。一方、ラベル作成装置1は、カットデータ2を取得した場合、加工送り速度Vbを452(mm/sec)として算出する。この場合、印刷送り速度Vaが、加工送り速度Vbよりも速い742(mm/sec)であるため、印刷動作自体には支障はないが、中間部4に大量のメディア100が滞留してしまう。つまり、単純に計算すれば、印刷送り速度Vaと加工送り速度Vbとの差分に応じて、1秒間当たり、742−452=290(mm)ものメディア100が、中間部4に滞留することになる。
これに対し、本実施形態のラベル作成装置1は、印刷送り速度Vaを、加工送り速度Vbと同じ速度に変更する。上記の例でいえば、ラベル作成装置1は、カットデータ2を取得した場合に、印刷送り速度Vaを、加工送り速度Vbと同じ452(mm/sec)に変更する。このようにして、ラベル作成装置1は、加工送り速度Vbが遅い場合に、加工送り速度Vbに対して印刷送り速度Vaが過度に速くなることを回避する。したがって、ラベル作成装置1は、印刷部33とレーザー照射部35との間において、大量のメディア100が滞留することを抑制することができる。
また、本実施形態のラベル作成装置1は、段幅Aおよび走査時間Bに基づいて、加工送り速度Vbを算出する。これにより、カットライン103の形状に応じて段幅Aおよび走査時間Bが異なる場合にも、適切な加工送り速度Vbを算出することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態のラベル作成装置1は、図1に示した第1実施形態と略同様に構成されているが、メディア100を間欠的に送りながら、メディア100に対して印刷およびレーザー加工を行う点で、第1実施形態と異なる。以下、異なる点を中心に説明する。
第2実施形態のラベル作成装置1は、図1に示した第1実施形態と略同様に構成されているが、メディア100を間欠的に送りながら、メディア100に対して印刷およびレーザー加工を行う点で、第1実施形態と異なる。以下、異なる点を中心に説明する。
印刷装置2では、印刷側送り機構5によるメディア100の間欠送りが一時停止した状態で、印刷部33が、単位領域107(図8参照)分のメディア100に対し、印刷を行う。この一時停止した時間を、印刷送り停止時間Taという。単位領域107分の印刷が終了すると、つまり印刷送り停止時間Taが経過すると、印刷側送り機構5が、単位領域107分、メディア100を送る。なお、本実施形態では、一時停止状態を除いた、印刷側送り機構5によるメディア100の送り速度は、500(mm/sec)であるものとする。印刷装置2は、このような印刷動作と、送り動作とを、繰り返し行う。
一方、メディア加工装置3では、加工側送り機構6によるメディア100の間欠送りが一時停止した状態で、レーザー照射部35が、単位領域107分のメディア100に対し、レーザー加工を行う。この一時停止した時間を、加工送り停止時間Tbという。単位領域107分のレーザー加工が終了すると、つまり加工送り停止時間Tbが経過すると、加工側送り機構6が、単位領域107分、メディア100を送る。なお、本実施形態では、一時停止状態を除いた、加工側送り機構6によるメディア100の送り速度は、印刷側送り機構5と同じ、500(mm/sec)であるものとする。メディア加工装置3は、このようなレーザー加工動作と、送り動作とを、繰り返し行う。
図7を参照して、第2実施形態のラベル作成装置1の制御系について説明する。第2実施形態では、コントローラー60は、加工速度算出部64に代えて、加工時間算出部68を備え、印刷速度変更部65に代えて、印刷時間変更部69を備えている。加工時間算出部68は、取得されたカットデータに基づいて、加工送り停止時間Tbを算出する。印刷時間変更部69は、算出された加工送り停止時間Tbに基づいて、印刷送り停止時間Taを変更する。加工側駆動制御部66は、算出された加工送り停止時間Tbで、メディア加工装置3においてメディア100が送られるように、加工側駆動部32を制御する。同様に、印刷側駆動制御部67は、変更された印刷送り停止時間Taで、印刷装置2においてメディア100が間欠送りされるように、印刷側駆動部22を制御する。
図9に示すように、カットデータ1〜5は、第1実施形態と同様に、ラベル片104の形状、ラベル長P(mm)、ラベル間隔H(mm)、ラベル数n、メディア幅W(mm)および余白幅S(mm)を規定するほか、さらに、単位領域長Q(mm)および段数mを規定している。
なお、図8に示すように、単位領域長Qは、メディア100の長手方向における単位領域107の寸法である。本実施形態では、カットデータ1〜5において、単位領域長Qは共通であるが、これが相違していてもよい。また、段数mは、単位領域107における段106の繰り返しの数である。
なお、図8に示すように、単位領域長Qは、メディア100の長手方向における単位領域107の寸法である。本実施形態では、カットデータ1〜5において、単位領域長Qは共通であるが、これが相違していてもよい。また、段数mは、単位領域107における段106の繰り返しの数である。
加工時間算出部68は、データ取得部61により取得されたカットデータに基づいて、式(4)より加工送り停止時間Tb(sec)を算出する。
Tb=C/v0 (4)
ここで、Cは、走査距離、つまり、一時停止したメディア100に対してレーザー光が走査する距離である。走査距離C(mm)は、式(5)により与えられる。
C={(n×D)+W−S}×m (5)
なお、ここでは、段106と段106との間で、レーザー光が走査する時間は考慮していないが、これを考慮して、加工送り停止時間Tbを算出してもよい。
Tb=C/v0 (4)
ここで、Cは、走査距離、つまり、一時停止したメディア100に対してレーザー光が走査する距離である。走査距離C(mm)は、式(5)により与えられる。
C={(n×D)+W−S}×m (5)
なお、ここでは、段106と段106との間で、レーザー光が走査する時間は考慮していないが、これを考慮して、加工送り停止時間Tbを算出してもよい。
例えば、データ取得部61により、カットデータ1が取得された場合、加工時間算出部68は、加工送り停止時間Tbを、式(4)および式(5)より、
Tb=[{(3×π×103)+330−15}×1]/9000=0.143(sec)として算出する。
Tb=[{(3×π×103)+330−15}×1]/9000=0.143(sec)として算出する。
さらに、印刷時間変更部69は、印刷送り停止時間Taを、加工送り停止時間Tbと同じ時間に変更する。例えばカットデータ1については、印刷時間変更部69は、印刷送り停止時間Taを、0.143(sec)に変更する。
図9に示すように、形成しようとするカットライン103の形状に応じて、加工送り停止時間Tbが変化する。そのため、本実施形態とは異なり、印刷送り停止時間Taが一定であると、加工送り停止時間Tbが長くなった場合に、加工送り停止時間Tbに対して印刷送り停止時間Taが短くなることから、中間部4において、大量のメディア100が滞留してしまう。
例を挙げて説明すると、仮に、印刷送り停止時間Taが、0.143(sec)で一定であるとする。ラベル作成装置1は、カットデータ1を取得した場合、加工送り停止時間Tbを0.143(sec)として算出する。この場合、印刷送り停止時間Taが、加工送り停止時間Tbと同じ0.143(sec)であるため、中間部4に大量のメディア100が滞留することはない。一方、ラベル作成装置1は、カットデータ2を取得した場合、加工送り速度Vbを0.281(sec)として算出する。この場合、印刷送り停止時間Taが、加工送り速度Vbよりも短い0.143(sec)であるため、印刷動作自体には支障はないが、中間部4に大量のメディア100が滞留してしまう。つまり、単純に計算すれば、印刷送り停止時間Taと加工送り停止時間Tbとの差分に応じて、1回の間欠送り当たり、(0.281−0.143)×500=69(mm)ものメディア100が、中間部4に滞留することになる。
これに対し、本実施形態のラベル作成装置1は、印刷送り停止時間Taを、加工送り停止時間Tbと同じ時間に変更する。上記の例でいえば、ラベル作成装置1は、カットデータ2を取得した場合に、印刷送り停止時間Taを、加工送り停止時間Tbと同じ0.281(sec)に変更する。このようにして、ラベル作成装置1は、加工送り停止時間Tbが長い場合に、加工送り停止時間Tbに対して印刷送り停止時間Taが過度に短くなることを回避する。したがって、ラベル作成装置1は、印刷部33とレーザー照射部35との間において、大量のメディア100が滞留することを抑制することができる。
また、本実施形態のラベル作成装置1は、走査距離Cおよび走査速度v0に基づいて、加工送り停止時間Tbを算出する。これにより、例えばカットライン103の形状に応じて走査距離Cが異なる場合にも、適切な加工送り速度Vbを算出することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採用可能であることは言うまでもない。例えば、本実施形態は、以下のような形態に変更することができる。
第1実施形態において、印刷速度変更部65は、印刷送り速度Vaを、加工送り速度Vbと同じ速度に変更する必要はなく、加工送り速度Vbが遅いほど、遅い速度に変更すればよい。
同様に、第2実施形態において、印刷時間変更部69は、印刷送り停止時間Taを、加工送り停止時間Tbと同じ時間に変更する必要はなく、加工送り停止時間Tbが長い程、長い時間に変更すればよい。
なお、印刷送り速度Vaと加工送り速度Vbとの差、或いは、印刷送り停止時間Taと加工送り停止時間Tbとの差、によって生じるメディア100の多少の弛みは、中間部4において吸収可能である。
同様に、第2実施形態において、印刷時間変更部69は、印刷送り停止時間Taを、加工送り停止時間Tbと同じ時間に変更する必要はなく、加工送り停止時間Tbが長い程、長い時間に変更すればよい。
なお、印刷送り速度Vaと加工送り速度Vbとの差、或いは、印刷送り停止時間Taと加工送り停止時間Tbとの差、によって生じるメディア100の多少の弛みは、中間部4において吸収可能である。
メディア加工部としては、例えば、走査物としてカッターを走査するカッティングプロッターであってもよい。
本実施形態のラベル作成装置1は、印刷装置2とメディア加工装置3とが、中間部4を介して接続された、ニアライン形式のものであるが、印刷装置2とメディア加工装置3とが直接的に接続された、インライン形式のものであってもよい。
本発明は、上記のメディア加工装置3と併用可能な印刷装置2にも適用することができる。この場合、第1実施形態に係るメディア加工装置3と併用可能な印刷装置2は、印刷部33と、速度受信部(図示省略)と、印刷速度変更部65とを備えている。速度受信部は、メディア加工装置3等により算出された加工送り速度Vbを受信する。印刷速度変更部65は、印刷送り速度Vaを、受信した加工送り速度Vbが遅いほど、遅い速度に変更する。また、第2実施形態に係るメディア加工装置3と併用可能な印刷装置2は、印刷部33と、時間受信部(図示省略)と、印刷時間変更部69とを備えている。時間受信部は、メディア加工装置3等により算出された加工送り停止時間Tbを受信する。印刷時間変更部69は、印刷送り停止時間Taを、受信した加工送り停止時間Tbが長いほど、長い時間に変更する。
本発明は、上記の印刷装置2と併用可能なメディア加工装置3にも適用することができる。この場合、第1実施形態に係る印刷装置2と併用可能なメディア加工装置3は、レーザー照射部35と、加工速度算出部64と、印刷速度変更部65とを備えている。印刷速度変更部65は、加工速度算出部64により算出された加工送り速度Vbが遅いほど、印刷送り速度Vaを遅い速度に変更する。印刷速度変更部65により変更された印刷送り速度Vaは、印刷装置2に送信される。また、第2実施形態に係る印刷装置2と併用可能なメディア加工装置3は、レーザー照射部35と、加工時間算出部68と、印刷時間変更部69とを備えている。印刷時間変更部69は、加工時間算出部68により算出された加工送り停止時間Tbが長いほど、印刷送り停止時間Taを長い時間に変更する。印刷時間変更部69により変更された印刷送り停止時間Taは、印刷装置2に送信される。
ラベル作成装置1或いはメディア加工装置3は、加工速度算出部64により加工送り速度Vbを算出する代わりに、パソコンPC等で算出された加工送り速度Vbを受信してもよい。加工送り停止時間Tbについても同様である。
1 :ラベル作成装置
33 :印刷部
35 :レーザー照射部
65 :印刷速度変更部
100 :メディア
103 :カットライン
33 :印刷部
35 :レーザー照射部
65 :印刷速度変更部
100 :メディア
103 :カットライン
Claims (11)
- 印刷送り速度で連続的に送られる長尺状のメディアに対し、印刷を行う印刷部と、
前記印刷部よりも下流側に設けられ、加工送り速度で連続的に送られる前記メディアに対して走査物を走査することにより、前記メディアにカットラインを形成するメディア加工部と、
前記印刷送り速度を変更する印刷速度変更部と、を備え、
前記加工送り速度は、前記カットラインの形状に応じて変化するものであり、
前記印刷速度変更部は、前記印刷送り速度を、前記加工送り速度が遅いほど、遅い速度に変更することを特徴とするラベル作成装置。 - 前記メディアにおける単位領域において前記走査物が走査する時間である走査時間と、前記メディアの送り方向における前記単位領域の寸法と、に基づいて、前記加工送り速度を算出する加工速度算出部、をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のラベル作成装置。
- 間欠的に送られる際に印刷送り停止時間の間、一時停止した長尺状のメディアに対し、印刷を行う印刷部と、
前記印刷部よりも下流側に設けられ、間欠的に送られる際に加工送り停止時間の間、一時停止した前記メディアに対して走査物を走査することにより、前記メディアにカットラインを形成するメディア加工部と、
前記印刷送り停止時間を変更する印刷時間変更部と、を備え、
前記加工送り停止時間は、前記カットラインの形状に応じて変化するものであり、
前記印刷時間変更部は、前記印刷送り停止時間を、前記加工送り停止時間が長いほど、長い時間に変更することを特徴とするラベル作成装置。 - 一時停止した前記メディアに対して前記走査物が走査する距離である走査距離と、前記走査物の走査速度とに基づいて、前記加工送り停止時間を算出する加工時間算出部、をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のラベル作成装置。
- 前記メディア加工部は、前記走査物として、レーザー光を走査することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のラベル作成装置。
- 前記メディア加工部は、ラベル連続体と、前記ラベル連続体に貼付されたライナーとを備えた前記メディアに対し、前記ラベル連続体を切断し且つ前記ライナーを切断しないように、前記カットラインを形成することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のラベル作成装置。
- 前記印刷部は、前記メディアに対して液滴を吐出する液体吐出部を備えていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のラベル作成装置。
- 加工送り速度で連続的に送られる長尺状のメディアに対して走査物を走査することにより、前記メディアにカットラインを形成するメディア加工部、を備えたメディア加工装置、と併用可能な印刷装置であって、
前記メディア加工部よりも上流側に設けられ、印刷送り速度で連続的に送られる前記メディアに対し、印刷を行う印刷部と、
前記加工送り速度を受信する速度受信部と、
前記印刷送り速度を変更する印刷速度変更部と、を備え、
前記加工送り速度は、前記カットラインの形状に応じて変化するものであり、
前記印刷速度変更部は、前記印刷送り速度を、受信された前記加工送り速度が遅いほど、遅い速度に変更することを特徴とする印刷装置。 - 間欠的に送られる際に加工送り停止時間の間、一時停止した長尺状のメディアに対して走査物を走査することにより、前記メディアにカットラインを形成するメディア加工部、を備えたメディア加工装置、と併用可能な印刷装置であって、
前記メディア加工部よりも上流側に設けられ、間欠的に送られる際に印刷送り停止時間の間、一時停止した前記メディアに対し、印刷を行う印刷部と、
前記加工送り停止時間を受信する時間受信部と、
前記印刷送り停止時間を変更する印刷時間変更部と、を備え、
前記加工送り停止時間は、前記カットラインの形状に応じて変化するものであり、
前記印刷時間変更部は、前記印刷送り停止時間を、前記加工送り停止時間が長いほど、長い時間に変更することを特徴とする印刷装置。 - 印刷送り速度で連続的に送られる長尺状のメディアに対し、印刷を行う印刷部、を備えた印刷装置、と併用可能なメディア加工装置であって、
前記印刷部よりも下流側に設けられ、加工送り速度で連続的に送られる前記メディアに対して走査物を走査することにより、前記メディアにカットラインを形成するメディア加工部と、
前記印刷送り速度を変更する印刷速度変更部と、を備え、
前記加工送り速度は、前記カットラインの形状に応じて変化するものであり、
前記印刷速度変更部は、前記印刷送り速度を、前記加工送り速度が遅いほど、遅い速度に変更することを特徴とするメディア加工装置。 - 間欠的に送られる際に印刷送り停止時間の間、一時停止した長尺状のメディアに対し、印刷を行う印刷部、を備えた印刷装置、と併用可能なメディア加工装置であって、
前記印刷部よりも下流側に設けられ、間欠的に送られる際に加工送り停止時間の間、一時停止した前記メディアに対して走査物を走査することにより、前記メディアにカットラインを形成するメディア加工部と、
前記印刷送り停止時間を変更する印刷時間変更部と、を備え、
前記加工送り停止時間は、前記カットラインの形状に応じて変化するものであり、
前記印刷時間変更部は、前記印刷送り停止時間を、前記加工送り停止時間が長いほど、長い時間に変更することを特徴とするメディア加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014210543A JP2016078293A (ja) | 2014-10-15 | 2014-10-15 | ラベル作成装置、印刷装置およびメディア加工装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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