JP2016076911A - 無線通信装置および通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両間通信において管理な処理で効率的な通信を実現する。
【解決手段】無線通信装置は、所定の装置へのアクセスを提供するアクセス提供装置および他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信手段と、アクセス提供装置との通信機会に基づく評価値を算出する評価値算出手段と、評価値算出手段によって算出された評価値を他の無線通信装置に対して送信する評価値送信手段と、他の無線通信装置の評価値を取得する評価値取得手段と、自装置の評価値と他の無線通信装置の評価値との比較に基づいて、他の無線通信装置との間の通信を制御する通信制御手段と、を備える。通信制御手段は、他の無線通信装置の前記通信機会が自装置よりも大きければ上り情報を送信し、他の無線通信装置の前記通信機会が自装置よりも小さければ下り情報を送信することが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信システムにおける通信方法に関する。
近年、種々の装置において取得された情報を無線通信経由で収集して活用する無線通信システムが普及している。例えば、車両内の種々のセンサから、車の運転状況などの情報を取得するプローブカーシステムが知られている。プローブカーシステムにおいて車両間での情報流通を促進するために、車車間通信を用いることも検討されている。例えば、車両からプローブセンターに情報を送信する場合には、車両が取得した情報を車車間通信により車両間で伝搬し、無線LANスポット(アクセスポイント)とアクセス可能になった車両がプローブセンターに情報を送信することが考えられている。また、プローブセンターから車両に情報を配信する場合は、無線LANスポットとアクセス可能な車両がプローブセンターから情報を受信し、車車間通信により他車両にこの情報を伝搬させることが考えられている。
ここで、車車間通信の通信帯域や通信機会は限られていることから通信を効率化することが望まれる。例えば、プローブセンターへの送信情報を、無線LANスポットにアクセスする確率が低い車両に送信することは効率的ではなく、無線LANスポットにアクセスする確率が高い車両に送信することが効率的である。また逆に、プローブセンターからの配信情報は、無線LANスポットにアクセスする確率が低い車両に送信することが効率的である。
車両通信システムにおいて無線LANスポットとのアクセスを考慮した通信方法として、以下のような先行技術が存在する。
特許文献1は、無線LANスポットとの通信機会を増やすために、無線LANスポットの位置を把握して、無線LANスポット付近を通るような移動経路探索を行うことを開示する。この手法によれば、各車両が無線LANスポットを介した通信を行う機会を増やすことができる。
特許文献2は、複数の無線端末と複数の無線LANスポットとを含む無線アドホック通信において、宛先局までの通信経路として無線網のみを介する経路と無線網と中継網を介する経路を取得し、両者の経路のうち無線網における中継数を比較してどちらの経路を採用するかを決定することを開示する。単純な中継数ではなく無線網における中継数を比較することで効率的な経路を決定することができる。
また、無線通信方法として次のような先行技術が存在する。特許文献3は、送受信ノード間で交換されるデータから、利用可能な周波数チャネルごとの通信可能データ量を算出し、この通信可能データ量を考慮してチャネル割り当てを実施することを開示する。この手法によれば、過去や未来の通信機会を考慮した効率的なチャネル割り当てが可能である。
特許文献4は、無線アドホック通信において、センターサーバが無線端末のグループ管理を行い、グループに無線LAN識別子(EESID)を割り当て、端末間の通信ではこのESSIDを用いた通信が行われる。この手法によれば、ESSIDを動的に変えることで接続を変更することができる。
特開2004−340864号公報 特開2006−025274号公報 特開2013−066126号公報 特開2005−227181号公報 特開2009−118351号公報
特許文献1の手法によると、無線LANスポットとの通信機会を増やすことが可能となるが、移動効率を損なってしまうという問題がある。
特許文献2の手法によると、無線LANスポットまでの中継数を考慮して通信経路を決定することができる。しかしながら、エンド−エンド間でセッションを構築する必要があり、また、送信時に中継局が無線LANスポットと接続している必要がある。したがって、無線通信装置の移動が少ない環境においては有効に機能しても、車両ネットワークシステムのような高度な移動環境では有効とはいえない。
特許文献3の手法によると、過去や未来の通信機会を考慮して通信機会を向上させることが可能である。しかしながら、特許文献3は通信チャネルの割り当てを効率化する手法であり、通信経路を効率化することはできない。
特許文献4の手法によると、無線LAN識別子を動的に変更することで接続を変えることができる。しかしながら、この手法では通信経路を効率化することはできない。
無線LANスポットとの通信機会を考慮して通信経路を効率化する手法としては、特許文献2のようにフラッディングを用いる手法は存在する。しかし、フラッディングを行って通信経路を決定するためには煩雑な処理が必要となる。また、移動度が大きいと一度決定した経路を再度利用することができず、通信の度にフラッディングによって経路を確立する必要が生じてしまう。このため、移動度が大きい環境では通信効率を向上させることができないという問題が生じる。
本発明は、無線LANスポットのようなアクセス提供装置との通信機会を考慮して、簡易な処理で効率的な通信が実現可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第一の態様は無線通信装置であって、
所定の装置へのアクセスを提供するアクセス提供装置および他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信手段と、
前記アクセス提供装置との通信機会に基づく評価値を算出する評価値算出手段と、
前記評価値算出手段によって算出された前記評価値を他の無線通信装置に対して送信する評価値送信手段と、
他の無線通信装置の評価値を取得する評価値取得手段と、
自装置の評価値と他の無線通信装置の評価値との比較に基づいて、当該他の無線通信装置との間の通信を制御する通信制御手段と、
を備える。
上記の構成によれば、評価値の比較によりアクセス提供装置との通信機会の大小を把握でき、通信機会の大小関係に応じて通信を効率化することができる。この際、無線通信装
置は、直接の通信相手(他の無線通信装置)の評価値を取得するだけで通信制御が実施でき、2ホップ以上先の装置の評価値などを取得する必要がないので、簡易に処理を実施できる。
本発明における前記通信制御手段は、前記評価値の比較に基づいて、前記他の無線通信装置の方が自装置よりも前記アクセス提供装置との通信機会が多いと判断される場合には、前記所定の装置宛の情報を前記他の無線通信装置に送信する制御を行う、ことが好ましい。
このように自装置よりもアクセス提供装置との通信機会が多い無線通信装置に対して、所定の装置宛の情報を送信することで、当該情報が所定の装置まで到達する確率を高めることができ、通信の効率化が図れる。
また、本発明における前記通信制御手段は、前記評価値の比較に基づいて、自装置の方が前記他の無線通信装置よりも前記アクセス提供装置との通信機会が多いと判断される場合には、前記所定の装置から配信された情報を前記他の無線通信装置に送信する制御を行う、ことも好ましい。
このように自装置よりもアクセス提供装置との通信機会が少ない無線通信装置に対して、所定の装置からの配信情報を送信することで、所定の装置との通信機会が得られる確率が少ない無線通信装置に対して配信情報を効率的に送信することができる。
本発明における評価値は、過去の所定期間における前記アクセス提供装置との通信可能時間、通信回数、通信データ量の少なくともいずれかに基づいて算出することができる。通信可能時間は、例えば、無線通信装置がアクセス提供装置と通信可能な状態であった時間を表し、アクセス提供装置からビーコンなどの制御信号を受信している期間(制御信号を最初に受信した時刻と最後に受信した時刻の差)や、アクセス提供装置と接続している時間として求めることができる。また、通信回数は、無線通信装置がアクセス提供装置と通信を行った回数を表し、アクセス提供装置に接続した回数やアクセス提供装置からビーコンなどの制御信号を受信し回数として求めることができる。通信データ量は、無線通信装置がアクセス提供装置との間で送信または受信したデータ量を表す。なお、無線通信装置と上記所定の装置との間の通信可能時間、通信回数、通信データ量を、無線通信装置とアクセス提供装置との間の通信可能時間、通信回数、通信データ量として用いても構わない。
評価値は、例えば、通信機会が多いほど大きい値として算出されることが好ましい。ただし、通信機会と評価値の関係は、線型とする必要はなく、ログスケールやその他任意の広義単調増加の対応関係を有してもよい。
過去の所定期間は、任意の期間であってよく例えば、過去1時間、過去3時間、過去6時間、過去12時間、過去24時間、前日、過去1週間、過去2週間、過去4週間などの期間を取り得る。
また、評価値は、過去の所定期間、かつ、自装置の現在位置に対応するエリアにおける上記の通信機会を表す値に基づいて算出することも好ましい。アクセス提供装置との通信機会はエリアごとに差が生じる可能性があるので、現在位置に対応するエリアにおける通信機会を表す評価値を利用することで、より適切な通信制御が実施できる。自装置の現在位置に対応するエリアは、当該現在位置が有する地理属性と同じ地理属性を有する場所であってよい。地理属性として、地理的範囲(エリアID)、都市部/郊外部/地方などの区分、高速道路/一般道などの区分などを採用できる。
また、評価値は、将来の所定期間における上記の通信機会を表す値に基づいて算出することも好ましい。将来の所定期間における通信機会は、自装置の予定移動経路に基づいて推定できる。このようにすれば、過去における通信機会ではなく将来における通信機会を考慮した通信制御が実施できる。なお、過去における通信機会と将来における通信機会の両方に基づいて評価値を算出しても構わない。
本発明において、前記評価値送信手段は、自装置の存在を周囲に通知する制御フレームに前記評価値を含めて送信することができる。例えば、他の無線通信装置との間の無線通信方式は、無線LANであり、前記評価値送信手段は、ビーコンのESSIDに前記評価値を含めて送信することができる。この他にも、他の無線通信装置との間の無線通信方式は、Hotspot 2.0規格に準拠した方式であり、ANQP Responseの中のOperator Friendly Nameに前記評価値を含めて送信することもできる。また、無線LAN以外の通信方式、例えば、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、セルラー通信、WiMAXなどであっても同様の制御フレームに評価値を含めて送信することができる。
本発明において、前記通信制御手段は、前記評価値の比較に基づいて、前記他の無線通信装置の方が自装置よりも前記アクセス提供装置との通信機会が多いと判断され、かつ、前記所定の装置宛の情報を自装置が保有している場合には、前記他の無線通信装置との無線接続を確立して前記所定の装置宛の情報を前記他の無線通信装置に送信する制御を行う、ことも好ましい。
このように、ビーコンなどの制御フレームに含まれる評価値に基づいて通信が必要と判断される場合のみ他の無線通信装置との無線接続を確立するため、通信が不要な場合に無線接続を行わないことができる。
また、本発明において、他の無線通信装置との間の無線通信方式は、無線LANであり、前記通信制御手段は、前記評価値の比較に基づいて自装置の方が他の無線通信装置よりも前記アクセス提供装置との通信機会が多いと判断される場合には、アクセスポイントとして機能し、前記評価値の比較に基づいて自装置の方が他の無線通信装置よりも前記アクセス提供装置との通信機会が少ないと判断される場合には、ステーションとして機能する、ことも好ましい。
なお、本発明は、上記処理の少なくとも一部を実行する手段を備える無線通信装置または当該無線通信装置からなる無線通信システムとして捉えることができる。本発明は、上記処理の少なくとも一部を実行する無線通信方法として捉えることもできる。また、本発明は、この方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム、あるいはこのコンピュータプログラムを非一時的に記憶したコンピュータ可読記憶媒体として捉えることもできる。上記手段および処理の各々は可能な限り互いに組み合わせて本発明を構成することができる。
本発明によれば、無線LANスポットのようなアクセス提供装置との通信機会を考慮して、簡易な処理で効率的な通信が実現できる。
実施形態に係る無線通信システムを示す概念図。 実施形態に係る無線通信システムを構成する車載端末の機能ブロック図。 実施形態における通信機会測定処理の流れを示すフローチャート。 通信機会を説明する図。 (A)実施形態における評価値算出・ESSID決定処理の流れを示すフローチャートと、(B)受信期間割合と評価値の関係を示すグラフ。 実施形態における通信制御の流れを示すフローチャート。 実施形態における情報の通信方向を説明する図。 変形例における評価値算出・ESSID決定処理の流れを示すフローチャート。
[第1の実施形態]
<概要>
図1は、実施形態にかかる無線通信システムの概念図である。無線通信システムは、複数の車両10A〜10H(区別する必要がない場合には車両10と総称する)、複数の無線LANスポット20A〜20C(区別する必要がない場合には無線LANスポット20と総称する)およびデータベースサーバ30(単にサーバ30とも称する)から構成される。車両10は、無線LANスポット20および他の車両10との間で無線通信が可能である。無線LANスポット20は、インターネットなどの固定網を介してデータベースサーバ30との通信が可能であり、無線LANスポット20に無線接続する車両10に対してデータベースサーバ30へのアクセスを提供する。
図1における各装置の配置は、物理的な位置ではなく、サーバ30との通信機会の大きさに基づいている。すなわち、図1では、サーバ30との通信機会が多い装置を中央に示し、サーバ30との通信機会が少ない装置を周辺に示している。
この無線通信システムにおいては、車両10において収集された情報(センサ情報など)をサーバ30に集約し、また、サーバ30が取得した情報(集約したセンサ情報など)を車両10に対して配信する。この際、車両10は、無線LANスポット20と通信可能であればサーバ30との間で情報の送受信が可能である。また、車両10同士が直接通信することによっても、車両間で情報が交換される。
まず、車両10からサーバ30宛に送信される情報(上り情報とも称する)について検討する。上り情報を車車間通信により送信する場合は、送信車両よりもサーバ30との通信機会が多い車両に向けて送信することが好ましい。例えば、車両10Bが上り情報を車車間通信によって他車両に送信する場合は、車両10Bよりもサーバ30との通信機会が多い車両10Cに対してこの情報を送信することが好ましい。通信機会が多い車両が情報を保持していれば、この情報がサーバ30に到達する確率がより高まるためである。
また、サーバ30から車両10に配信される情報(下り情報とも称する)を車車間通信により送信する場合は、送信車両よりもサーバ30との通信機会が少ない車両に向けて送信することが好ましい。例えば、車両10Fが下り情報を車車間通信によって他車両に送信する場合は、車両10Fよりもサーバ30との通信機会が少ない車両10Gに対してこの情報を送信することが好ましい。通信機会が少ない車両ほどサーバ30から下り情報を直接受信できる確率が少ないためである。
このように、本実施形態では、それぞれの車両についてデータベースサーバ30との通信機会を算出し、上り情報はサーバ30との通信機会が少ない車両から多い車両に向けて優先的に送信されるようにし、下り情報はサーバ30との通信機会が多い車両から少ない車両に向けて優先的に送信されるようにする。これにより、短い通信時間でも必要な情報を優先的に伝達することができ、通信を効率化できる。
<構成>
以下、車両10、無線LANスポット20、およびデータベースサーバ30の構成について説明する。
車両10は、演算処理装置、主記憶装置、補助記憶装置、入出力装置、無線通信装置などから構成される車載端末を有する。また、車両10の車載端末は、2つの無線通信インタフェースを有する。いずれも無線LAN(IEEE 802.11シリーズ)の通信方式に準拠した通信を行い、一方のインタフェースは無線LANクライアント(ステーションあるいはSTAとも表記する)として機能し、他方のインタフェースは無線LANアクセスポイント(APとも表記する)として機能する。車両10は、種々のセンサ(例えば、速度や位置や車内装置の状態を取得するセンサなど)を有する。センサから得られるセンサ情報は、無線通信端末に渡されて、他車両やサーバ宛に送信される。
車両10の無線通信端末は、CPUなどの演算処理装置がプログラムを読み込んで実行することにより、図2に示す各機能を提供する。すなわち、車両10は、通信機会判定部101、通信機会履歴記憶部102、評価値算出部103、ESSID決定部104、評価値取得部105、比較部106、通信制御部107、情報記憶部108、無線通信部STA、および無線通信部APの各機能部を実現する。
無線通信部STAは、無線LANクライアントとして、無線LANスポット20や他車両の無線通信部APなどの無線LANアクセスポイントと通信する機能部である。無線通信部STAは、アクセスポイントから送信されるビーコンを受信することによりアクセスポイントの存在を検知し、検知したアクセスポイントとの無線接続の確立処理などを行う。アクセスポイントとの無線接続確立処理の際に、必要に応じて認証処理が行われる。本実施形態においては、無線LANスポット20はあらかじめ定められたESSID(Extended Service Set ID)を有しており、また各車両の無線通信部APはあらかじめ定めら
れた命名規則に基づいてESSIDを決定するため、無線通信部STAはビーコンに含まれるESSIDに基づいて、アクセスポイントが無線LANスポット20であるか車両10であるかを判別可能である。
無線通信部APは、無線LANアクセスポイントとして、他車両の無線通信部STAと通信する機能部である。無線通信部APは、ESSID決定部104によって決定されるESSIDを用いる。
情報記憶部108には、本実施形態に係る無線通信システムにおいて送受信する情報が格納される。例えば、自車両で計測したセンサ情報や、サーバ30から受信した情報や、他車両から受信した情報などが格納される。情報記憶部108には、情報本体とともに、情報の送信元、生成日時、最終送信日時のほか、上り情報であるか下り情報であるかを表す属性情報も関連付けて記憶される。なお、上り情報はデータベースサーバ30へ送信すべき情報であり、下り情報はデータベースサーバ30から配信された情報である。
その他の機能部の処理内容については、後ほどフローチャートとともに詳しく説明する。
無線LANスポット20は、無線LANアクセスポイントとして無線接続を提供する無線通信装置(アクセス提供装置)である。無線LANスポット20は、インターネットやプライベートネットワークなどの固定網を介して、データベースサーバ30と通信可能であり、無線LANクライアントとして接続する装置(車両10)に対してデータベースサーバ30へのアクセスを提供する。前述したように、無線LANスポット20は、あらかじめ定められたESSIDを用いる。複数の無線LANスポット20は同一のESSID
を用いてもよいし、それぞれが異なるESSIDを用いてもよい。
データベースサーバ30は、一般的なコンピュータ(情報処理装置)であり、無線LANスポット20を介して車両10からセンサ情報を収集し、収集したセンサ情報に統計処理を施し、処理後の情報を配信情報として車両10へ配信する。なお、サーバ30が車両10から収集する情報の種類や、統計処理の内容などは、本実施形態において特に限定されない。また、車両10に対する配信情報は必ずしも収集したセンサ情報に基づくものである必要もない。
<処理内容>
(1.通信機会測定処理)
通信機会判定部101によって行われる通信機会の測定処理を図3のフローチャートを参照しながら説明する。車両10とデータベースサーバ30との間の通信機会は、上述したように、車両10と無線LANスポット20との間の通信機会によって表すことができる。したがって、本実施形態では、無線通信部STAが無線LANスポット20と通信可能な期間を通信機会として測定する。
無線通信部STAが無線LANスポット20からのビーコンを受信(S101)すると、通信機会判定部101は、ステップS102〜S104の処理を行う。受信したビーコンが無線LANスポット20のものであるか否かは、ビーコンに含まれるESSIDが所定のものであるか否かを判定することにより行われる。
ステップS102では、受信したビーコンの送信元の無線LANスポットについて受信期間を測定中であるか否か判定する。なお、ビーコンには無線LANスポットのMACアドレスも含まれるので、複数の無線LANスポットが同一のESSIDを用いている場合であっても、どの無線LANスポットから送信されたビーコンであるかを判定可能である。
受信期間の計測中ではない場合(S102−NO)には、ステップS103において、現在時刻をビーコンの受信開始時刻として記憶し、ビーコン受信期間の計測を開始する。そして、ステップS104において、受信タイマを起動する。この受信タイマは、無線LANスポット20からのビーコンを継続的に受信できるか否かを判定するためのタイマであるため、タイムアウト値は例えば3秒程度とする。また、複数の無線LANスポットからビーコンを受信できる場合には、それぞれの無線LANスポットについて個別の受信タイマを起動する。
ステップS102において、受信期間の計測中であると判定された場合(S102−YES)は、ステップS104に進み、起動中の受信タイマをリセットする。
起動中の受信タイマがタイムアウトするとイベントが発せられる。全ての受信タイマがタイムアウトした場合(S105)には、ステップS106に進み、通信機会判定部101はビーコン受信期間の計測を終了する。具体的には、通信機会判定部101は、現在時刻をビーコンの受信終了時刻として、ステップS103において記憶した受信開始時刻との間の時間間隔を、ビーコン受信期間(通信可能時間)として計算する。そして、ステップS107において、通信機会判定部101は、ビーコンの受信期間(および受信開始時刻と受信終了時刻の両方またはいずれか一方)を、通信機会履歴記憶部102に記憶する。
このような処理により、車両が走行中に無線LANスポット20からビーコンを受信している時間を測定することができる。図4に示す例では、車両10が走行中にAP1〜A
P3の3つの無線LANスポット20と通信可能となり、そのビーコン受信開始時刻TS1〜TS3およびビーコン受信終了時刻TE1〜TE3が取得され、受信開始時刻と受信終了時刻の間の時間が受信期間として算出される。
(2.評価値算出・ESSID決定処理)
以下、評価値の算出処理およびESSIDの決定処理について、図5(A)のフローチャートを参照して説明する。
ステップS201において、評価値算出部103は、通信機会履歴記憶部102を参照して、直近の過去の所定期間内のビーコン受信期間の合計、および全体期間に対する合計期間の割合を算出する。所定期間の長さは、その期間内におけるビーコン受信機会が平均的な値になると期待できる長さであれば任意の長さであってよい。所定期間は例えば、過去1時間、過去3時間、過去6時間、過去12時間、過去24時間、前日、過去1週間、過去2週間、過去4週間などの期間を取り得る。ここでは、所定期間が過去3時間であるとする。
ステップS202において、評価値算出部103は、ステップS201で算出した受信期間の割合から評価値を算出する。ここでは、評価値は0から1の間の値をとり、受信期間の割合が大きいほど評価値が大きくなるように評価値を決定する。例えば、図5(B)に示すように、対数関係に基づいて受信期間割合から評価値を決定できる。受信期間割合から評価値を求めるために、関数を用いてもよいしルックアップテーブルを用いてもよい。また、評価値が受信期間割合の広義単調増加関数となれば、例えば、複数の受信期間割合について同一の値をとるように評価値を決定してもよい。
ステップS203において、ESSID決定部104は、情報記憶部108に格納されている情報(保有情報)の属性を判定する。本実施形態では、保有情報の属性として、下り情報を保有しているか否かおよび上り情報を保有しているか否かを採用する。
ステップS204において、ESSID決定部104は、評価値算出部103が算出した評価値およびを保有情報の属性に基づいて、無線通信部APが使用するESSIDを決定する。本実施形態では、ESSID決定部104は、固定文字列に、評価値を表す文字列と下り情報の有無を表す文字列と上り情報の有無を表す文字列を付け加えたものをESSIDとして決定する。例えば、固定文字列として「T−VEHICLE」を用い、これに対して評価値を100倍した値の整数部分を含む文字列「EV=XX」(XXが評価値)、下り情報の有無を表す文字列「DOWN=Y/N」(Y/Nの部分は、下り情報を保有していればY、保有していなければN)、および、上り情報の有無を表す文字列「UP=Y/N」(Y/Nの部分は、上り情報を保有していればY、保有していなければN)を「&」で連結した文字列としてESSIDを決定することができる。この場合、評価値が0.80であり、下り情報を保有し、上り情報を保有していなければ、ESSIDは「T−VEHICLE&EV=80&DOWN=Y&UP=N」と決定される。このようにして決定されたESSIDを参照すると、所定の固定文字列があることから車両10によるアクセスポイントであることを知ることができるとともに、この車両の通信機会(評価値)と下り情報および上り情報の保有有無も知ることができる。
無線通信部APは、このようにして決定されたESSIDを含む無線LANビーコンを所定の間隔(一般的には100ミリ秒)で送信する。無線LANビーコンが本発明における制御フレームに相当し、このビーコンを送信する無線通信部APが評価値送信手段に相当する。
ここで説明した評価値算出およびESSID決定処理は、所定の間隔で繰り返し行われ
る。この間隔は、例えば、上記の所定期間と同じ長さにすることが考えられるが、それよりも長くても短くてもよい。また、前回の実行から所定の距離を走行したら再実行したり、前回の実行場所から所定の距離だけ離れたら再実行したり、あるいはユーザの指定したタイミングで再実行したりするようにしてもよい。
(3−1.他車両からのビーコン受信時の通信制御処理)
以下、車両10における通信制御処理について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。図6は、他車両から無線LANビーコンを受信した際の処理の流れを示すフローチャートである。
無線通信部STAが、他車両から送信された無線LANビーコンを受信すると(S301)、ステップS302以降の処理が実行される。受信した無線LANビーコンが他車両から送信されたものであるか否かの判定は、ESSIDを参照することで行うことができる。
ステップS302において、評価値取得部105は、他車両から受信した無線LANビーコン内のESSIDから、この他車両の評価値(EVoと表記する)を取得する。ステップS303〜S304において、比較部106は、ステップS302で取得した評価値EVoと、評価値算出部103が算出した自装置の評価値(EVsと表記する)とを比較して、どちらが大きいか判定する。
自車両の評価値EVsの方が、他車両の評価値EVoよりも大きい場合には、ステップS305へ進む。この場合、自車両の方が無線LANスポット20との通信機会(つまりはデータベースサーバ30との通信機会)が多い。したがって、他車両が上り情報を保有していれば受信し、自車両からは下り情報を送信することが好ましい。ステップS305では、通信制御部107は、受信したビーコンが上り情報の保有を示唆しているか否かを判定する。本実施形態では、ESSIDに「UP=Y」の文字列が含まれるかが判定される。また、ステップS306では、通信制御部107は、自装置の情報記憶部108に下り情報が格納されているかを判定する。
ビーコンが上り情報を示唆している(S305−YES)か自車両が下り情報を保有している(S306−YES)場合には、ステップS309に進んで、通信制御部107は、無線通信部STAが他車両に対して無線接続を確立するように制御する。そして、ステップS310において、他車両との間で情報の送受信を行う。また、ステップS310では、情報の送受信の際には自車両の評価値EVsを他車両に通知したり、上り情報あるいは下り情報のいずれの送信を希望するかを通知することが好ましい。このような通知により、他車両がどの情報を送信すべきかを判断できる。
一方、ビーコンが上り情報を示唆せず(S305−NO)、かつ、自車両が下り情報を保有していない(S306−NO)場合には、通信制御部107は他車両への無線接続処理を行わずに処理を終了する。
ステップS304の評価値の比較において、自車両の評価値EVsの方が、他車両の評価値EVoよりも小さい場合には、ステップS307へ進む。この場合、自車両の方が無線LANスポット20との通信機会(つまりはデータベースサーバ30との通信機会)が少ない。したがって、他車両が下り情報を保有していれば受信し、自車両からは上り情報を送信することが好ましい。ステップS307では、通信制御部107は、受信したビーコンが下り情報の保有を示唆しているか否かを判定する。本実施形態では、ESSIDに「DOWN=Y」の文字列が含まれるかが判定される。また、ステップS308では、通信制御部107は、自装置の情報記憶部108に上り情報が格納されているかを判定する
ビーコンが下り情報を示唆している(S307−YES)か自車両が上り情報を保有している(S308−YES)場合には、ステップS309に進んで、通信制御部107は、無線通信部STAが他車両に対して無線接続を確立するように制御する。そして、ステップS310において、他車両との間で情報の送受信を行う。また、ステップS310では、情報の送受信の際には自車両の評価値EVsを他車両に通知したり、上り情報あるいは下り情報のいずれの送信を希望するかを通知することが好ましい。このような通知により、他車両がどの情報を送信すべきかを判断できる。
一方、ビーコンが下り情報を示唆せず(S307−NO)、かつ、自車両が上り情報を保有していない(S308−NO)場合には、通信制御部107は他車両への無線接続処理を行わずに処理を終了する。
(3−2.無線LANスポットからのビーコン受信時の通信制御処理)
無線LANスポット20は、常にデータベースサーバ30と通信できる装置であるため、最上流に位置する装置と考えることができる。すなわち、無線LANスポット20の評価値は1.0(最高)であるとみなせる。したがって、車両10が無線LANスポット20からビーコンを受信した場合は、通信制御部107は常に無線接続を確立して、上り情報をサーバ30へ送信し、サーバ30から下り情報を受信するようにすればよい。
無線LANスポット20はESSIDに評価値自体は含めずに無線LANビーコンを送信しているが、無線LANスポットであることを識別可能なESSIDを送信しているので、無線LANビーコンによって評価値を通知していると考えることができる。このような理解にしたがって、無線LANスポットからビーコンを受信した場合に、他の車両からビーコンを受信した時と同様の処理(図6のフローチャート)を実行しても構わない。
(3−3.他車両からの無線接続確立時の通信制御処理)
他車両から無線接続が確立された場合には、当該他車両の評価値または下り情報と上り情報のいずれを希望するかの通知を受信し、このような通知に基づいて他車両に送信する情報を決定すればよい。
(動作例)
本実施形態において通信される情報の流れを図7を参照して簡単に説明する。ここでは、評価値0.3の車両10A、評価値0.6の車両B、および無線LANスポット20A(評価値1.0相当)の間の情報の流れを説明する。いずれの装置も、評価値をESSIDとして含む無線LANビーコンをブロードキャストしており、周囲の装置に対して評価値を通知している。上り情報はより評価値の高い装置に送信される。車両10Aは、車両10Bや無線LANスポット20Aを発見すると、これらの装置に接続して上り情報を送信する。また、車両10Bは、無線LANスポット20Aを発見すると、接続を確立して上り情報を送信する。逆に、下り情報は評価値の低い装置に送信される。車両10Aは、無線LANスポット20Aや車両10Bを発見すると、これらの装置に接続して下り情報を受信する。また、車両10Bは無線LANスポット20を発見すると、接続を確立して下り情報を受信する。
<本実施形態の有利な作用/効果>
本実施形態によれば、通信相手車両と自車両の間でどちらがデータベースサーバ30との通信機会が多いかを、評価値に基づいて判断できる。そして、通信機会の多い車両に対しては上り情報を送信し、通信機会の少ない車両に対しては下り情報を送信することで、情報の交換の効率を高めることができる。すなわち、車両ネットワークシステム内での情
報伝搬への寄与度が大きい車車間通信を優先的に行うことができる。車車間通信では情報通信ができる期間が短く通信容量が限られるため、できるだけ少ない通信量で効果的な情報交換を行うことが望まれる。本実施形態によれば、このような効率的な情報交換が実現できる。
また、本実施形態によれば、上記の通信制御を実施するために、直接通信を行う車両との間で通信開始時に評価値の交換を行うだけでよく、例えば従来のアドホック無線ネットワークにおけるフラッディングのようなネットワーク全体または通信相手装置まで複数ホップを経由して情報を交換したり、あるいは定期的に情報の交換を行ったりする必要がない。したがって、簡易な処理で効率的な情報交換が実現できる。
また、本実施形態によれば、無線LANビーコンに評価値や上り情報/下り情報の保有有無を含めて送信しているので、無線接続を確立することなく通信が必要であるか否かを判断できる。したがって、通信が不要な場合には無線接続処理を省略できるので効率的である。
<変形例>
(変形例1.通信機会の算出方法)
通信機会の算出処理の変形例を説明する。上記の説明では、過去におけるビーコンの受信期間を通信機会(無線LANビーコンとの通信可能時間)として定義している。しかしながら、車両10がデータベースサーバ30と通信できる機会を定量的に評価できるものであれば、通信機会はその他のものであって構わない。
例えば、車両10が無線LANスポット20からビーコンを受信している期間のうち、無線接続確立までの期間を除外した期間を通信機会として定義してもよい。また、車両10が無線LANスポット20からビーコンを受信した回数を通信機会として定義してもよい。また、車両10が無線LANスポット20に接続した後に、データベースサーバ30と接続した期間または回数を通信機会として定義してもよい。また、車両10が無線LANスポット20からビーコンに接続した後に、データベースサーバ30と通信したデータ量を通信機会として定義してもよい。
(変形例2.評価値の算出方法)
評価値算出の変形例を説明する。上記の説明では直近の所定期間の通信機会に基づいて評価値を算出している。しかしながら、通信機会は、車両10が位置している場所にも依存する。例えば、車両10が都市部にいるときは通信機会が多く、地方にいるときは通信機会が少ないことが想定される。これに対して、評価値算出の対象期間を長くすると、長期間の履歴を採用できるという利点はあるものの、このような地域の違いが吸収されてしまうという欠点もある。そこで、車両10の現在位置も考慮して評価値を算出することも好ましい。
図8に、本変形例における評価値算出・ESSID決定処理のフローチャートを示す。評価値算出部103は、ステップS401において車両10の現在位置を取得し、ステップS402において現在位置に対応する地理属性を取得する。地理属性は、例えば、東京エリア、神奈川エリアなど地理的範囲に基づく区分を採用できる。あるいは、都市部、郊外部、地方部といった区分や、高速道路または一般道路といった区分を採用することもできる。地理属性は、同じ属性の場所では無線LANスポット20との通信機会がほぼ同じ程度となり、属性が異なる場所では当該通信機会が異なることが想定されるようなものであれば、任意の基準を採用可能である。
ステップS403において、評価値算出部103は、通信機会履歴記憶部102から、
直近の所定期間(例えば、過去1ヶ月)およびステップS402で取得した地理属性(例えば、東京エリア)と同じ属性を有する場所でのビーコン受信期間の割合を算出する。この割合を求める際の分母として所定期間(例えば、過去1ヶ月)を用いるのではなく、ステップS402で取得した地理属性と同じ属性(東京エリア)の場所に滞在していた期間を用いることが好ましい。滞在時間の長さによってビーコン受信期間の合計は変化するので、この違いを吸収するためである。なお、このような処理をするためには、無線LANスポット20との通信機会が得られた場所の地理属性、および、過去の各時点における車両10の所在地の地理属性を記憶しておけばよい。
図8のフローチャートのうち、ステップS202〜S204のESSID決定処理は図5(A)の場合と同じであるため説明を省略する。
このように評価値を決定すれば、車両10が現在いる場所に応じて適切な評価値を決定することが可能となる。
(変形例3.評価値の算出方法)
評価値算出の別の変形例を説明する。上記の説明では、評価値を過去の通信機会に基づいて算出している。しかしながら、評価値は必ずしも過去の履歴に基づいて決定する必要はない。
例えば、車両10の今後の予定移動経路がわかる場合には、無線LANスポット20の存在マップを参照することで、将来の所定期間における無線LANスポット20(さらにはデータベースサーバ30)との通信機会を推定することができる。このように、将来における通信機会を用いても上記の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、予定移動経路は、例えば、カーナビゲーション装置に設定されている経路を採用することができる。また、バスのように走行経路があらかじめ定まっている場合にはその経路を予定移動経路として採用できる。また、タクシーや物流車両、営業車両などの場合には、過去の走行履歴情報から将来の予定移動経路を類推してもよい。予定移動経路の取得方法は推定精度が高いことが望ましいが、その具体的な手法は特に限定されない。
ここで、評価値は、将来の所定期間における推定通信機会のみに基づいて決定してもよいし、過去と将来の両方の通信機会に基づいて決定してもよい。過去と将来の通信機会を用いて評価値を決定する場合には、過去と将来の通信機会の合計に基づいて決定することが考えられる。あるいは、過去の通信機会に基づく暫定評価値と、将来の通信機会に基づく暫定評価値を、所定の重みを付けて平均した値を最終的な評価値として決定することも考えられる。
(変形例4.通信制御処理)
通信制御処理の変形例について説明する。上記の説明では無線LANビーコンに評価値を含めて送信している。このような構成によれば無線接続確立前に接続の要否を判断できるという利点はあるが、この構成は必須ではない。
周囲の車両と接続を確立した後に、各車両の評価値を交換して、その比較に基づいて送信する情報を選択すればよい。すなわち、評価値が大きい車両から小さい車両に下り情報が送信され、評価値が小さい車両から大きい車両に上り情報が送信されるように送信情報を選択すれば、効率的な通信は実現できる。
例えば、周囲の車両に提供できる情報や自車両が取得したい情報を通知する購読情報に、評価値を含めて送信することができる。このようなシステムでは、例えば、周囲の車両
が希望する情報が下り情報である場合に、自車両の評価値の方が大きいときのみ当該情報を送信するという制御を行うことが考えられる。上記の実施形態では、上り情報か下り情報と評価値の大小のみに基づいて通信制御を行っているが、購読情報を用いることで、情報が必要とされているか否かも考慮して通信制御を行うことができる。
また、上記の説明では、評価値の比較を単純な大小関係に基づいて行っているが、これとは異なる比較を行ってもよい。例えば、他車両の評価値EVoが自車両の評価値EVsに所定のマージン値Aを足した値よりも大きければ(EVo>EVs+A)、他車両に対して上り情報を送信すると判断してもよい。ここでマージン値Aは正であっても負であってもよい。マージン値Aを正にすれば情報の送信をより抑制できる効果が得られ、マージン値Aを負にすればより確実な情報交換が可能となる効果が得られる。同様に、他車両の評価値EVoが自車両の評価値EVsから所定のマージン値Bを引いた値よりも小さければ(EVo<EVs−B)、他車両に対して下り情報を送信すると判断してもよい。ここで、マージン値Bは正であっても負であってもよく、また、Aと同じ値であっても異なる値であってもよい。マージン値Bを正にすれば情報の送信をより抑制できる効果が得られ、マージン値Bを負にすればより確実な情報交換が可能となる効果が得られる。
また、本実施形態における上り情報および下り情報の流通方向は、必ずしも上記の基準にしたがって決定する必要はない。例えば、上り情報は評価値が大きい車両に向けて送信することが好ましいが、通信容量に余裕がある場合には上り情報を評価値が小さい車両に向けて送信しても構わない。逆に、下り情報は評価値が小さい車両に向けて送信することが好ましいが、通信容量に余裕がある場合には下り情報を評価値が大きい車両に向けて送信しても構わない。
(その他の変形例)
上記の説明では、車両10が2つの無線LANインタフェースを有するものとして説明した。しかしながら、車両10は、無線LANクライアントおよび無線LANアクセスポイントの両方として機能できれば、必ずしも2つの物理的な無線LANインタフェースは不要である。Wifi−Directの機能を使って、2つのインタフェースを実現してもよい。この際、コンカレントモードに対応していれば、無線LANクライアントと無線LANアクセスポイントの両方の機能を同時に提供できる。
また、上記の説明では、評価値の大きい車両がアクセスポイントとして、評価値の小さい車両から接続を確立しているが、これは逆であっても構わない。すなわち、評価値の小さい車両がアクセスポイントとして機能し、評価値の大きい車両から評価値の小さい車両に無線接続を確立するようにしても構わない。どちらの車両がアクセスポイントとして機能するかは、情報の流れとは関係ないのでどちらを採用しても構わない。
また、無線LANのインフラストラクチャモードではなく、アドホックモードを採用しても同様の効果を実現可能である。
また、上記の説明では、評価値を無線LANビーコンのESSIDフィールドに含めて送信しているが、その他のフィールドに含めて送信してもよい。例えば、車両間の無線接続が、Hotspot 2.0規格に準拠して確立される場合に、ANQP Responseの中のOperater Friendly Nameエレメントのペイロードに購読情報を含めることができる。Hotspot 2.0では、無線接続確立前に、アクセスポイントがビーコンを送信し、接続側の無線通信装置がビーコンに応答してクエリ(要求)を送信して、アクセスポイントから応答を返すという手順が行われる。アクセスポイントから送信する応答の一つとして、任意に設定することが可能な256オクテットのOperator Friendly nameエレメントがある。ここに評価値を含め
ることで、上記と同様の効果を得ることができる。
また、上記の説明では、車両間の無線接続方式が、無線LANである例を説明した。しかしながら、無線接続方式は、無線LANに限定されず、例えば、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、WiMax等であっても構わない。これらの無線通信方式において、無線接続を提供する車両の無線通信部AP(アクセスポイント)は制御フレームを送信しており、その中に任意のデータを格納可能である。したがって、無線通信部APから送信する制御フレーム中に評価値を含めることで、それぞれの車両は評価値(通信機会)に基づく情報の流通方向の制御が行える。
上記の例では、車載端末からなる無線通信システムを例に説明したが、具体的な通信システムの構成はこれに限られない。例えば、車両以外の任意の移動可能な無線通信装置からなるシステムにも本発明は適用可能である。移動可能な無線通信装置とは、車両や船舶や航空機などに備え付けられた無線通信装置や、ノート型コンピュータやスレート型コンピュータや携帯電話機などのようにユーザが持ち運び可能な無線通信装置などである。もっとも、通信機が移動可能であることも必須ではなく固定の無線通信装置から構成されるシステム(センサネットワークなど)にも本発明は適用可能である。さらに、無線通信も必須ではなく、有線通信が混在したシステムや有線通信のみを用いるシステムにおいて本発明は適用可能である。
10 車両
101 通信機会判定部 102 通信機会履歴記憶部
103 評価値算出部 104 ESSID決定部
105 評価値取得部 106 比較部 107 通信制御部
STA 無線通信部(無線LANクライアント)
AP 無線通信部(無線LANアクセスポイント)
20 無線LANスポット
30 データベースサーバ

Claims (12)

  1. 所定の装置へのアクセスを提供するアクセス提供装置および他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信手段と、
    前記アクセス提供装置との通信機会に基づく評価値を算出する評価値算出手段と、
    前記評価値算出手段によって算出された前記評価値を他の無線通信装置に対して送信する評価値送信手段と、
    他の無線通信装置の評価値を取得する評価値取得手段と、
    自装置の評価値と他の無線通信装置の評価値との比較に基づいて、当該他の無線通信装置との間の通信を制御する通信制御手段と、
    を備える無線通信装置。
  2. 前記通信制御手段は、前記評価値の比較に基づいて、前記他の無線通信装置の方が自装置よりも前記アクセス提供装置との通信機会が多いと判断される場合には、前記所定の装置宛の情報を前記他の無線通信装置に送信する制御を行う、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記通信制御手段は、前記評価値の比較に基づいて、自装置の方が前記他の無線通信装置よりも前記アクセス提供装置との通信機会が多いと判断される場合には、前記所定の装置から配信された情報を前記他の無線通信装置に送信する制御を行う、
    請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記評価値算出手段は、過去の所定期間における前記アクセス提供装置との通信可能時間、通信回数、通信データ量の少なくともいずれかに基づいて、前記評価値を算出する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  5. 前記評価値算出手段は、過去の所定期間、かつ、自装置の現在位置に対応するエリアにおける前記アクセス提供装置との通信可能時間、通信回数、通信データ量の少なくともいずれかに基づいて、前記評価値を算出する、
    請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記評価値算出手段は、自装置の予定移動経路に基づいて推定される、将来の所定期間における前記アクセス提供装置との通信可能時間、通信回数、通信データ量の少なくともいずれかに基づいて、前記評価値を算出する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  7. 前記評価値送信手段は、自装置の存在を周囲に通知する制御フレームに前記評価値を含めて送信する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  8. 他の無線通信装置との間の無線通信方式は、無線LANであり、
    前記評価値送信手段は、ビーコンのESSIDに前記評価値を含めて送信する、
    請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 前記通信制御手段は、前記評価値の比較に基づいて、前記他の無線通信装置の方が自装置よりも前記アクセス提供装置との通信機会が多いと判断され、かつ、前記所定の装置宛の情報を自装置が保有している場合には、前記他の無線通信装置との無線接続を確立して前記所定の装置宛の情報を前記他の無線通信装置に送信する制御を行う、
    請求項8に記載の無線通信装置。
  10. 他の無線通信装置との間の無線通信方式は、無線LANであり、
    前記通信制御手段は、前記評価値の比較に基づいて自装置の方が他の無線通信装置よりも前記アクセス提供装置との通信機会が多いと判断される場合には、アクセスポイントとして機能し、前記評価値の比較に基づいて自装置の方が他の無線通信装置よりも前記アクセス提供装置との通信機会が少ないと判断される場合には、ステーションとして機能する、
    請求項8または9に記載の無線通信装置。
  11. 所定の装置へのアクセスを提供するアクセス提供装置および他の無線通信装置と無線通信を行う無線通信装置における無線通信方法であって、
    前記アクセス提供装置との通信機会に基づく評価値を算出する評価値算出ステップと、
    前記評価値算出ステップにおいて算出された前記評価値を他の無線通信装置に対して送信する評価値送信ステップと、
    他の無線通信装置の評価値を取得する評価値取得ステップと、
    自装置の評価値と他の無線通信装置の評価値との比較に基づいて、当該他の無線通信装置との間の通信を制御する通信制御ステップと、
    を含む無線通信方法。
  12. 請求項11に記載の方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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