JP2016075520A - 電流測定装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、電流領域の切り替えを行う場合には、電流領域を切り替える時間が必要なために、その切り替え時間分応答が遅れてしまうという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、広いレンジの電流を、レンジを切換えることなく、高速且つ連続的に測定可能な電流測定装置を提供することを目的としている。
図1は、本発明の第1の実施形態の概略構成を示すブロック図である。
本発明に係る電流測定装置1は、図1に示すように、被測定電流Iinが入力される電流入力端子2と、この電流入力端子2に接続された一次遅れ増幅回路3とを備えている。
また、電流測定装置1は、一次遅れ増幅回路3から出力される出力電圧信号Voが入力されて周波数に変換する電圧/周波数変換回路4と、同様に一遅れ増幅回路3から出力される出力電圧信号Voと第1の基準電圧V1が入力される電圧比較回路としての第1電圧比較回路5と、この第1電圧比較回路5から出力される比較信号としての第1比較信号Sc1が入力される発振回路6とを備えている。
一次遅れ増幅回路3は、図2に示すように、被測定電流Iinが反転入力側に供給され、非反転入力側が接地されたオペアンプ31と、このオペアンプ31の出力側及び反転入力側間に接続された抵抗32とこの抵抗32と並列に接続された電荷蓄積用コンデンサ33とで構成されている。したがって、一次遅れ増幅回路3では、入力される被測定電流Iinに比例する出力電圧信号Voを出力するとともに、電荷蓄積用コンデンサ33に電荷を蓄積する。
第1電圧比較回路5は、一次遅れ増幅回路3から出力される出力電圧信号Voと第1の基準電圧V1とを比較し、出力電圧信号Voが第1の基準電圧V1未満であるときにローレベルとなり、出力電圧信号Voが第1の基準電圧V1以上となったときにハイレベルとなる第1比較信号Sc1を発振回路6へ出力する。
さらに、ポンピング回路7は、発振回路6から出力される第2の周波数パルス信号Pf2が入力されるポンピングコンデンサ71と、カソードが入力端子2と一次遅れ増幅回路3を構成するオペアンプ31の反転入力側との間に接続されたポンピングダイオード72との直列回路と、ポンピングコンデンサ71とポンピングダイオード72のアノードとの直列接続点と接地との間に介挿された抵抗73とで構成されている。
この状態から、発振回路6から出力される第2の周波数パルス信号Pf2がハイレベルとなると、その立ち上がりで、ポンピングコンデンサ71を充電する電流が抵抗73を介して接地に流れ、ポンピングコンデンサ71と抵抗73との接続点に正電圧が発生する。この電圧は、ポンピングダイオード72に順方向電圧として印加されるので、ポンピングダイオード72が導通して電流が流れ、一次遅れ増幅回路3の電荷蓄積用コンデンサ33に蓄積されている電荷を一定量放電させる。
次に、上記第1の実施形態の動作について図3のタイミングチャートを伴って説明する。
しかしながら、電圧/周波数変換回路4では、図3(d)に示すように、出力電圧信号Voに比例する周波数の第1の周波数パルス信号Pf1が出力され、この第1の周波数パルス信号Pf1が測定値演算部8のカウンタ回路81に入力される。
その後、図3(f)に示すように、タイマがタイムアップする毎(T1、T2、T3、T4・・・)に、図3(g)に示すように、カウント値が周波数信号f1(0,f1n1,f1n2,f1n3,・・・)として乗算部83に出力され、この乗算部83で周波数信号f1に換算係数Ka(例えば“1”)が乗算されて第1の電流測定値Im1が算出され、この第1の電流測定値Im1が加算部85に供給される。この状態では、発振回路6が動作していないので、カウンタ回路82のカウント値は“0”を維持し、乗算部84で算出される第2の電流測定値Im2も“0”を維持する。
これに対して、図3(a)に示すように、時点t2で負値の被測定電流Iinが増大し、出力電圧信号Voが上昇して、時点t21で図3(b)に示すように、出力電圧信号Voが第1電圧比較回路5の第1の基準電圧V1以上となると、第1電圧比較回路5から図3(c)に示すようにハイレベルの第1比較信号Sc1が出力される。この第1比較信号Sc1が発振回路6に供給されるので、この発振回路6から図3(e)に示すように、一定のパルス幅で且つ一定の波高値のパルス信号の第2の周波数パルス信号Pf2が出力される。この第2の周波数パルス信号Pf2がポンピング回路7及び測定値演算部8に供給される。
その後、ポンピングコンデンサ71の充電電流が除々に減少して流れなくなるとポンピングダイオード72の順方向電圧も減少してポンピングダイオード72が遮断し、時点t21aでポンピング回路7による電荷蓄積用コンデンサ33の放電が停止し、一次遅れ増幅回路3では、出力電圧信号Voが図3(b)のt21aに示すように再度上昇し始める。
これによって、ポンピング回路7の作用により一次遅れ増幅回路3の電荷蓄積用コンデンサ33の電荷が一定量放電されて出力電圧信号Voが低下し、放電が停止すると、出力電圧信号Voが増加して第1の基準電圧V1に達する(、図3(b)のt23,t24,t25)ことを繰り返す。
また、発振回路6の第2の周波数パルス信号Pf2によるポンピング回路動作により一次遅れ増幅回路の出力電圧信号Voが低下したとき、電圧/周波数変換回路4から出力される第1の周波数パルス信号Pf1の周波数も追従して低下する。このような状態でもカウンタ回路81は、前記の動作を継続して、第1の周波数パルス信号Pf1を繰り返しカウントしカウント値f1(f1c1,f1c2,f1c3,f1c4・・・)を乗算部83へ出力している。
このような動作状態において、ポンピング回路動作による第1の周波数パルス信号Pf1の周波数はポンピング回路7で放電された電荷に対応して変化するので、カウンタ回路81とカウンタ回路82のタイマのタイムアップ時刻と周期を同期させて、入力電流の測定値は第1の電流測定値Im1と第2の電流測定値Im2の合計値とすればよい。具体的には、第2の周波数信号にf2に換算係数Kb(例えば“1000”〜“10000”)を乗算して、第2の電流測定値Im2を算出する。この第2の電流測定値Im2が加算部85に供給されるので、この加算部85で、第1の電流測定値Im1と第2の電流測定値Im2とを加算して電流測定値Imを算出する。
具体的には、最初に前記図3(a)のt1に示すような一次遅れ回路の出力電圧Voが基準電圧V1に到達しない基準電流を入力端子2へ供給し、第1の電流測定値Im1が入力した基準電流と一致するように乗算部83の換算係数Kaを決める。
その後、前記図3(a)の時点t3に示すように一次遅れ回路の出力電圧Voが基準電圧V1を十分超える基準電流を入力端子2へ供給し、加算部85から出力される電流測定値Imが入力した基準電流と一致するように乗算部84の換算係数Kbを決めればよい。
したがって、被測定電流Iinが一次遅れ増幅回路3の出力電圧信号Voが第1の基準電圧V1に達しない範囲の小さい電流値である場合には、電圧/周波数変換回路4から出力される第1の周波数パルス信号Pf1に基づいて電流測定値Imを算出する。一方、被測定電流Iinが大きな電流値となって、一次遅れ増幅回路の出力電圧Voが第1の基準電圧V1に達する大きな値となると発振回路6から出力される第2の周波数パルス信号Pf2に基づいて第2の電流測定値Im2を算出し、これを第1の電流測定値Im1に加算して電流測定値Imを算出する。このため、被測定電流Iinが広範囲の電流であっても、レンジ切換えを行うことなく、連続的に電流測定値を測定することができる。
この第2の実施形態では、第1の基準電圧V1とこれより大きな第2の基準電圧V2とを設定し、一次遅れ増幅回路3の出力電圧信号Voが第2の基準電圧V2に達してから発振回路6を動作させるようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図4に示すように、前述した第1の実施形態における図2の構成において、第1電圧比較回路5及び発振回路6間にゲート回路11を介挿し、このゲート回路11を駆動するゲート駆動回路12を設けることを除いては図2と同様の構成を有し、図2との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
今、時点t0では入力端子2に被測定電流Iinが、図5(a)に示すように、入力されておらず一次遅れ増幅回路3の電荷蓄積用コンデンサ33が放電されて出力される出力電圧信号Voが“0V”であるとともに、測定値演算部8のタイマ86、カウンタ回路81及び82のカウント値が“0”にクリアされた後、タイマ86とカウンタ回路81とカウンタ回路82が起動され、タイマ回路14は起動停止されているものとする。
また、ゲート駆動回路12でも、第2電圧比較回路13からハイレベルの第2比較信号Sc2が出力されないので、タイマ回路14は起動されず、ゲート信号Gaはローレベルを維持し、ゲート回路11は閉じている。従って、発振回路6から第2の周波数パルス信号Pf2は出力されない。
このため、カウンタ回路81で第1の周波数パルス信号Pf1のカウントが行われる。
また、図5(b)に示すように、一次遅れ増幅回路3から出力される出力電圧信号Voが第1電圧比較回路5の第1の基準電圧V1以上となる時点t21〜t3の電圧領域では、第1電圧比較回路5から出力される第1比較信号Sc1はハイレベルとなる。しかし、第2電圧比較回路13からハイレベルの第2比較信号Sc2が出力されないので、タイマ回路14は起動されず、ゲート回路11は閉じられており、ゲート信号はローレベルを維持している。従って、発振回路6から第2の周波数パルス信号Pf2は出力されない。
このため、カウンタ回路81で第1の周波数パルス信号Pf1のカウントが継続して行われる。その後、図5(g)に示すように、タイマが一定周期でタイムアップする毎に、図5(h)に示すようにカウント値が周波数信号f1(f1c1,f1c2,f1c3,・・・)として乗算部83に出力され、この乗算部83で周波数信号f1に換算係数Kaが乗算されて第1の電流測定値Im1が算出され、この第1の電流測定値Im1が加算部85に供給される。この状態では、発振回路6が動作していないので、図5(i)(f2n1=0)に示すようにカウンタ回路82のカウント値は“0”を維持し、乗算部84で算出される第2の電流測定値Im2も“0”を維持する。
この状態が、一次遅れ増幅回路3の出力電圧信号Voが第2の基準電圧V2に達するまでは継続される。
図5(a)に示すように、時点t3で負値の被測定電流Iinがさらに増大し、出力電圧信号Voが増加して、時点t31で図5(b)に示すように、出力電圧信号Voが第2電圧比較回路13の第2の基準電圧V2に達すると、第2電圧比較回路13から図5(d)に示すように、ハイレベルの第2比較信号Sc2が起動信号としてタイマ回路14に出力される。
一方、第1電圧比較回路5は、図5(c)に示すように、一次遅れ増幅回路3の出力電圧信号Voが第1の基準電圧V1を超えた時点t21でハイレベルとなる第1比較信号Sc1を出力しているので、このゲート回路11が開いたことにより、発振回路6にローレベルからハイレベルに反転する入力信号が供給される。これによって発振回路6から図5(f)に示すように時点t31で第2の周波数パルス信号Pf2が出力される。
第2の周波数パルス信号Pf2の出力が停止されると、ポンピング回路7のポンピング動作は終了するので、一次遅れ増幅回路3の出力電圧信号Voが再び増加し始める。
このため、前述した第1の実施形態と同様、ポンピング回路7によるポンピング動作によって、一次遅れ増幅回路3から出力される出力電圧信号Voが低下し、被測定電流によって上昇し、出力電圧信号Voが第1の基準電圧V1に達する毎に発振回路6から第2の周波数パルス信号Pf2が出力される動作を繰り返す。
その後、被測定電流Iinが図5(a)の時点t5,t6,t7,t8に示すように電流値が徐々に“0”に近づくと、図5(b)の時点t5からt8に示すように、これに応じて一次遅れ増幅回路3から出力される出力電圧信号Voの上昇率が減少して緩やかな上昇となることにより、発振回路6から出力される第2の周波数パルス信号Pf2の周期も長くなる。
次に、具体的な測定電流範囲を1fAから1μAにする場合の回路定数を上記第2の実施形態について説明する。
<高レンジ系>
被測定電流Iinの高レンジ用測定値は、ポンピング回路7を駆動する発振回路6の周波数パルス信号Pf2の周波数を測定することにより得ることができ、被測定電流Iinと第2の周波数パルス信号Pf2の周波数との対応関係は、図6(b)に示すように
1pA〜1μAが0.5Hz〜500kHzに対応する。
C=Q/V=2pC/0.1V=20pF
となる。
被測定電流Iinの低レンジ用測定値は、一次遅れ増幅回路3の出力電圧信号Voを電圧/周波数変換回路4で周波数に変換して第1の周波数パルス信号Pf1を形成し、その周波数をカウンタ回路81で測定することにより得ることができる。被測定電流Iinと第1の周波数パルス信号Pf1の周波数を図6(a)に示すように、被測定電流Iinの1fA〜3pAを周波数50Hz〜300kHzに対応させた場合、オペアンプ31の帰還抵抗32の抵抗値Rは低レンジ測定範囲上限のオペアンプ出力電圧を3Vとすると、
R=3V/3pA=1TΩ
となる。さらに、オペアンプ31のオフセット電圧調整を行ってオペアンプ31に測定レンジの電流1fAから3pAを入出力したとき、オペアンプ出力電圧が1mV〜3Vに対応させる。
電圧/周波数変換回路4は市販の集積回路が存在する。
電圧/周波数変換回路4は、一次遅れ増幅回路3の出力電圧が3Vのとき発振周波数が300kHzになるように回路定数を定め、オフセット調整を行い、一次遅れ増幅回路の出力電圧1mV〜3Vのときの発振周波数が30Hzから300kHzに対応するようにする。
第2電圧比較回路13の基準電圧V2を3Vに設定し、一次遅れ増幅回路3の出力電圧信号Voが低レンジ測定範囲の上限電圧(3V)を超えたら、タイマ回路14を起動する。
〔タイマ回路14〕
タイマ回路14は、第2電圧比較回路13の出力信号で起動され、所定時間(例えば1秒間)ゲート回路11を開き、第1電圧比較回路5の第1比較信号Sc1を発振回路6へ通す。タイマ回路14は、起動されてから所定時間内(1秒以内)に第2電圧比較回路13から再起動信号が供給されるか、発振回路6の第2の周波数パルス信号Pf2が供給されれば、タイマ時間が初期化されて、初期化から所定時間はゲート回路11を開き続ける。
発振回路6の出力信号の波高は、可変できるようにしておくと、被測定電流Iinと発振回路6の第2の周波数パルス信号Pf2の周波数との関係が規格化できるので都合がよい。発振回路6の第2の周波数パルス信号Pf2のパルス幅は、発振回路6の最高周波数が500kHzなので、例えばデューティ比20%とすると0.4μs程度にする。
ポンピング回路7で放電する電流は、高レンジ系の入力電流と平衡するので、1μAの電流が1/500kHz時間流れたとき、発振回路6から出力されるパルス信号Pf2の周波数が1/500kHzであり、1個のパルス信号で放電させる電荷は、2pCとなり、ポンピングコンデンサ71の静電容量C1は発振回路6の実効的な出力電圧の波高を例えば0.1Vとすると、
C1=Q/V=2pC/0.1V=20pF
となる。
R2=0.04(μs)/20(pF)=0.002(MΩ)
となり、2kΩ以下とすればよい。
ただし、実際には、ポンピングダイオード72の順方向電圧の降下分の電圧と、ポンピングコンデンサ71の電極間の静電容量により損失する分を加算する必要がある。
例えば、第1の基準電圧V1を0.6V(第2の基準電圧V2(3V)の1/5)とした場合、一次遅れ増幅回路3の出力電圧信号Voが基準電圧V2(3V)に相当する被測定電流Iinは、前述の通り3pAなので、タイマ回路14が起動されてゲート回路11が開き、第1電圧比較回路5の第1比較信号Sc1で発振回路6が動作する状態で被測定電流Iinとポンピング電荷が平衡状態となっているときの発振回路6の第2の周波数パルス信号Pf2の周波数は、一次遅れ増幅回路3の応答時点数(τ)が20秒(=1TΩ×20pF)、ポンピング電荷による一次遅れ増幅回路3の出力電圧信号Voの振幅が0.1V、基準電圧V1が0.6Vなので、一次遅れ増幅回路3の出力電圧がポンピング電荷によって0.5V(0.6V−0.1V)まで低下し、3V(3pA×1TΩ)へ向かって時定数20秒で0.6Vまで上昇することを繰り返す時間の逆数(周波数)になるので、
0.1/(Vo−(0.6−0.1))=0.1/(3−0.5)=1−exp(−t/τ)
ここでτ=20秒より、t=0.816sとなり、約1.2Hzとなる。
0.1/(Vo−0.5)=1−exp(−t/τ)
ここでτ=20秒,t=1sより、
Vo=2.55V
となり、2.55pAとなる。
さらに、上記第1及び第2の実施形態においては、ポンピング回路7を構成するポンピングダイオード72の温度依存性を考慮しない場合について説明したが、ポンピングダイオード72の温度依存性を考慮する場合には、前述した特許文献1に記載されているように、ポンピングダイオード72の温度を温度センサで実測し、温度センサで実測した温度におけるポンピングダイオード72の順方向電圧の変化分だけ、発振回路6から出力されるパルス信号Pf2のパルス振幅を調整する温度補償回路を設けるようにすれば良い。
Claims (5)
- 被測定電流に比例した電圧を出力するとともに、電荷も蓄積する一次遅れ増幅回路と、
該一次遅れ増幅回路から出力される電圧に比例した周波数パルス信号を出力する電圧/周波数変換回路と、
前記一次遅れ増幅回路から出力される電圧が基準設定値に達したことを検知して比較信号を出力する電圧比較回路と、
該電圧比較回路の比較信号が供給されたとき、一定幅で且つ一定波高のパルス信号を出力する発振回路と、
該発振回路から出力される周波数パルス信号が供給されたときに、前記一次遅れ増幅回路に蓄積された電荷を一定量放電するポンピング回路と、
前記電圧/周波数変換回路からの周波数パルス信号と前記発振回路からの周波数パルス信号とに基づいて、前記被測定電流を表す電流値を演算して出力する測定値演算部と、
を備えることを特徴とする電流測定装置。 - 被測定電流に比例した電圧を出力するとともに、電荷も蓄積する一次遅れ増幅回路と、
該一次遅れ増幅回路から出力される電圧に比例した周波数パルス信号を出力する電圧/周波数変換回路と、
前記一次遅れ増幅回路から出力される電圧が第1基準設定値に達したことを検知して第1比較信号を出力する第1電圧比較回路と、
前記一次遅れ増幅回路から出力される電圧が前記第1基準設定値よりも高い値に設定された第2基準設定値に達したことを検知して第2比較信号を出力する第2電圧比較回路と、
前記第1電圧比較回路の第1比較信号が供給されるゲート回路と、
該ゲート回路が開かれることにより前記第1比較信号が供給され、該第1比較信号が供給されている期間、一定幅で且つ一定波高の周波数パルス信号を出力する発振回路と、
前記第2電圧比較回路の第2比較信号が供給されたときにタイマを起動し、タイムアップするまでの期間中は前記ゲート回路にゲート開信号を供給し、前記発振回路から出力されるパルス信号が供給されたときに、前記タイマのカウント値を初期化するタイマ回路と、
前記発振回路から出力されるパルス信号が供給され、前記一定幅の期間、前記一次遅れ増幅回路に蓄積された電荷を一定量放電するポンピング回路と、
前記電圧/周波数変換回路からのパルス信号と前記発振回路からのパルス信号とに基づいて、前記被測定電流を表す電流値を演算して出力する測定値演算部と、
を備えることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項2に記載の電流測定装置において、
前記発振回路は、
前記第1比較信号が連続して供給されている期間は、予め設定された周期の周波数パルス信号を出力することを特徴とする電流測定装置。 - 請求項1ないし3の何れか1項に記載の電流測定装置において、
前記測定値演算部は、
前記電圧/周波数変換回路からのパルス信号を所定時間間隔毎にカウントし、出力する第1カウンタ回路と、
前記発振回路からのパルス信号を所定時間間隔毎にカウントし、出力する第2カウンタ回路と、
前記第1カウンタ回路から出力されるカウント値に第1換算係数を乗算した第1換算値と前記第2カウンタ回路から出力されるカウント値に第2換算係数を乗算した第2換算値とを加算して前記被測定電流を表す電流値として出力する加算部と
を備えることを特徴とする電流測定装置。 - 請求項4に記載の電流測定装置において、
前記第1カウンタ回路及び前記第2カウンタ回路は、タイマから入力される計数タイミング信号によって同期してカウントを行うことを特徴とする電流測定装置。
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