JP2016075087A - 目地処理用ホットメルト材及び目地処理工法 - Google Patents

目地処理用ホットメルト材及び目地処理工法 Download PDF

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Abstract

【課題】乾燥後にヤセが発生することが無く、下地調整が容易な目地処理用ホットメルト材を提供する。
【解決手段】隣接した石膏ボード41同士の継ぎ目の凹部42に加熱軟化させて充填されるホットメルト材10が、芯材とこの芯材周りの外層材とからなり、芯材の軟化温度が外層材の軟化温度より高い。軟化温度が高い芯材は、外層材の軟化時に凹部42に追従する程度の可撓性を有し、外層材に、石膏ボード41継ぎ目の凹部42への親和性、石膏ボード41の上面に展延塗布されるパテ剤への親和性、壁装材を粘着する澱粉糊様接着剤への親和性、の何れか1つ以上の親和性を高める添加物を配合した。
【選択図】図4

Description

本発明は、隣接した石膏ボード同士の継ぎ目の凹部を熟練を要さず、短時間で施工可能な目地処理用ホットメルト材に関するものであり、更には、この目地処理用ホットメルト材を用いた目地処理工法に関するものである。
一般に建築物の内装に用いられる壁は石膏ボード等の板状材を複数接合して製造されている。こうした板状材の接合部あるいは表面の欠損部などの凹部にパテ剤を充填して平滑化し、平滑化した板状材を下地としてその表面に好みの色の塗料を塗装したり、好みの壁装材を貼着して内装施工を行っており、施工の容易さ等から壁装材の貼付が主流となっている。壁装材の貼着に際しては、壁装材の浮きや剥がれ等が無いように下地を平滑化しなければならない。
石膏ボードの内装下地の目地処理は、従来、主に石膏系のパテ剤を水で練りこみ、ペースト状にした後、目地部に展延塗布し、平滑化することが行われていた。パテ剤を展延塗布後、パテ剤に含まれる水分が下地に吸われて所謂「ヤセ」が生じるため、パテ剤を数回重ね塗りを行って平滑化する必要があった。
パテ剤は、硬化するまで数十分から数時間かかるため、次の重ね塗り作業までの待ち時間が必要になり、施工に時間がかかっていた。また、パテ剤によるパテ層は硬いことから素材の動きに追従できず経年後石膏ボードなどの接合部分に亀裂が生じる要因ともなっていた。
こうした問題点に対し、熱可塑性樹脂を主成分とする固形状補修材を加熱体で熱溶融させ、これを隣接した板状材の継ぎ目部凹部に押圧せしめ充填し、継ぎ目部凹部に補修材層を形成する工程(1)と、補修材層表面及び継ぎ目部周囲の板状材表面に、パテを塗布し、乾燥させた後、該パテ層表面を研磨する工程(2)とを含み、パテ層が中塗りパテ層と上塗りパテ層からなるものであって、工程(2)が、補修材層表面及び継ぎ目部周囲の板状材表面に、補修材層幅の二等分線部分を露出させるように且つ補修材層表面と板状材表面との境界線部分は覆うように中塗りパテを塗布し乾燥させた後、形成された補修材層と中塗りパテ層による複合処理層表面を全て覆うように上塗りパテを塗布し乾燥させた後、該上塗りパテ層表面を研磨する工程である継ぎ目部処理工法が提案されている(特許文献1参照)。
特許第5198843号公報
この熱可塑性樹脂を主成分とする固形状補修材を熱溶融させる提案では、乾燥後にヤセが発生することが無く、熟練も要さないため有効な目地処理工法であるが、中塗りパテ層と上塗りパテ層との2層を施すことを必須としているため、少なくとも2層のパテ層の各々が乾燥するまでの乾燥時間を必要とするデメリットがあった。
加えて、熱可塑性樹脂を主成分とする固形状補修材としてのホットメルト接着剤は、継ぎ目凹部を平滑化するパテ剤や、壁装材を貼着する澱粉糊との親和性が目地部以外の石膏ボード表面よりも弱い課題があった。このため、貼着後の壁装材の浮きや剥がれを防止するため、石膏ボードの継ぎ目を壁装材で貼着する場合には、継ぎ目の凹部に充填したホットメルト接着剤が糊付面に表出しないようにパテ層でしっかりと覆う必要があり、尚且つ、乾燥後のパテ層がホットメルト接着剤上から剥離し易いとの課題があった。
本発明は、乾燥後にヤセが発生することが無く、下地調整が容易な目地処理用ホットメルト材を得ることを目的とする。また、パテ剤及び壁装材の接着用の澱粉糊等との親和性が高い目地処理用ホットメルト材を得ることを別の目的とする。更に、乾燥後にヤセが発生することが無く、熟練も要さないことは勿論のこと、パテ剤による下地調整工程も容易で、壁装材の貼着も失敗の少ない目地処理工法を得ることを別の目的とする。
請求項1に記載された発明に係る目地処理用ホットメルト材は、隣接した石膏ボード同士の継ぎ目の凹部に加熱軟化させて充填されるホットメルト材が、芯材とこの芯材周りの外層材とからなり、芯材の軟化温度が外層材の軟化温度より高いものであることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明に係る目地処理用ホットメルト材は、請求項1に記載の軟化温度が高い芯材が外層材の軟化時に前記凹部に追従する程度の可撓性を有することを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明に係る目地処理用ホットメルト材は、請求項1又は2に記載の外層材には、前記石膏ボード継ぎ目の凹部への親和性、前記石膏ボードの上面に展延塗布されるパテ剤への親和性、壁装材を貼着する澱粉糊様接着剤への親和性の何れか1つ以上の親和性を高める添加物を配合したことを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明に係る目地処理用ホットメルト材を用いた目地処理法は、請求項1〜3の何れか1項に記載の目地処理用ホットメルト材を用いた目地処理法であって、
前記ホットメルト材を加熱手段で加熱する加熱工程と、
加熱工程で加熱軟化されたホットメルト材で隣接した石膏ボード同士の継ぎ目の凹部を埋める埋設工程と、
埋設されたホットメルト材を凹部とその周縁部との高さ位置に揃える高さ調整工程と、
前記凹部とその周縁部とにパテ剤を展延塗布して滑らかな面を得るパテ塗り工程と、
石膏ボード同士とそれらの継ぎ目を含めた下地面上に壁装材を貼着する貼着工程とを備えたことを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明に係る目地処理用ホットメルト材を用いた目地処理法は、請求項4に記載の加熱工程がホットエアーガンによる熱風により前記ホットメルト材を加熱軟化されるものであることを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明に係る目地処理用ホットメルト材は、電磁波誘導加熱手段によって発熱する発熱体粉からなる添加剤が、ホットメルト基材中に、混練されたものであることを特徴とするものである。
本発明は、乾燥後にヤセが発生することが無く、下地調整が容易な目地処理用ホットメルト材を得ることができるという効果がある。また、パテ剤及び壁装材の接着用の澱粉糊等との親和性が高い目地処理用ホットメルト材を得ることができるという効果がある。更に、乾燥後にヤセが発生することが無く、熟練も要さないことは勿論のこと、パテ剤による下地調整工程も容易で、壁装材の貼着も失敗の少ない目地処理工法を得ることができるという効果がある。
本発明の目地処理用ホットメルト材の一実施例の構成を示す説明図である。 本発明の目地処理用ホットメルト材の別の実施例の構成を示す説明図である。 本発明の目地処理用ホットメルト材の更に別の実施例の構成を示す説明図である。 図1の目地処理用ホットメルト材を用いた目地処理法の工程を示す説明図であり、a図は継ぎ目の凹部を埋める前の工程、b図は継ぎ目の凹部を埋める埋設工程、c図は高さ調整工程である。 図4に引き続く目地処理法の工程を示す説明図であり、d図はパテ塗り工程、e図は壁装材貼着工程である。
本発明においては、隣接した石膏ボード同士の継ぎ目の凹部に加熱軟化させて充填されるホットメルト材が、芯材とこの芯材周りの外層材とからなり、芯材の軟化温度が外層材の軟化温度より高いものである。これにより、乾燥後にヤセが発生することが無く、容易に下地調整を行うことができる。
即ち、ホットメルト型接着剤は、パテに比べて収縮が非常に少ないため、ヤセを止めるための重ね塗りを必要とせず、また、温度が下がるだけで硬化、実用強度に達するため、次の工程までの待ち時間が大幅に短縮できることは言うまでもない。加えて、本発明の目地処理用ホットメルト材は、軟化温度が高い芯材と軟化温度が低い外層材とからなるため、隣接した石膏ボード同士の継ぎ目の凹部に充填する際には、加熱手段で加熱すると外層材が先に軟化するため、ホットメルト材が充填中に溶融断裂することが無く、充填作業を容易に行うことができる。
本発明のホットメルト材の好ましい態様としては、比較的軟化温度が高い芯材が、比較的軟化温度が低い外層材の軟化時に前記凹部に追従する程度の可撓性を有する材質のものを選択する。これにより、外層材を軟化させる温度まで加熱して石膏ボード同士の継ぎ目の凹部に充填する際に、取り回しが良好となり、充填作業を更に容易に行うことができる。
本発明の外層材のホットメルト樹脂としては軟化点が50〜130℃の樹脂が望ましい。このようなホットメルト樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、熱可塑性エラストマー等のパテ剤や澱粉糊様接着剤との親和性のある樹脂が好適である。
また、本発明の芯材としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化性エラストマー、ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、熱可塑性エラストマー等の樹脂が好適であり、軟化点が100〜250℃の樹脂が望ましい。また、これらの樹脂に、ポリウレタン樹脂、アクリル系樹脂等の別の樹脂を少量添加して、その物性を変性させても何ら問題はない。
本発明のホットメルト材の更に好ましい態様としては、外層材には、石膏ボード継ぎ目の凹部への親和性、前記石膏ボードの上面に展延塗布されるパテ剤への親和性、壁装材を貼着する澱粉糊様接着剤への親和性の何れか1つ以上の親和性を高める添加物を配合する。即ち、外層材には添加物として、石膏、炭酸カルシウム、セルロース、澱粉、砂、ガラス粉、粉末エマルジョン、タルク、酸化チタン、木粉、粘土(クレー)、シリカ、PVA、雲母(マイカ)等を配合することにより、石膏ボード継ぎ目の凹部面、パテ剤や澱粉糊様接着剤への親和性が高まるため、下地調整が容易で、貼着後の壁装材の浮きや剥がれを防止することができる。
本発明の外層材に配合される添加剤としては、石膏ボード継ぎ目の凹部面への親和性、パテ剤への親和性、澱粉糊様接着剤への親和性を向上させるため、例えば、石灰成分として、20重量%以下の石膏、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン、粘土(クレー)、シリカ、雲母(マイカ)等の無機充填剤が配合されるのが好ましい。
本発明の目地処理法としては、前記目地処理用ホットメルト材を用いた目地処理法であって、ホットメルト材を加熱手段で加熱する加熱工程と、加熱工程で加熱軟化されたホットメルト材を隣接した石膏ボード同士の継ぎ目の凹部を埋める埋設工程と、埋設されたホットメルト材を凹部とその周縁部との高さ位置を揃える高さ調整工程と、凹部とその周縁部とにパテ剤を展延塗布して滑らかな面を得るパテ塗り工程と、石膏ボード同士とそれらの継ぎ目を含めた下地面上に壁装材を貼着する貼着工程とを備える。これにより、乾燥後にヤセが発生することが無く、熟練も要さないことは勿論のこと、パテ剤による下地調整工程も容易で、壁装材の貼着も失敗の少ない目地処理工法を得ることができる。
好ましい本発明のホットメルト材の加熱工程及び埋設工程は、軟化温度が高い芯材と軟化温度が低い外層材とからなるホットメルト材であるため、ホットメルトガンで加熱溶融しつつ充填するのではなく、ホットエアーガン等の熱風で外層材を加熱軟化させつつ隣接した石膏ボード同士の継ぎ目の凹部に充填して凹部を埋めるに施工されればよい。
更に、加熱手段としては、加熱によってホットメルト材の外層材を軟化させるものであればよく、前述のホットエアーガン等の熱風だけでなく、アイロン、熱コテ等の発熱体の接触によるもの、加熱雰囲気中に軟化するまで保持させる熱伝導によるもの、赤外線や遠赤外線の放射によるもの、更には、誘導加熱や誘電加熱のような電磁波加熱による加熱等を利用することができる。この電磁波加熱による加熱の場合、外層材に含まれる構成成分に特有の物質を加熱する周波数を選定したり、外層材の構成材に誘導加熱される特定の物質(アルミニウム、銅、鉄の金属粉等)を構成成分の一つとして添加する。
引き続く高さ調整工程は、温めたヘラで凹部に表出した外層材を平滑にすればよく、これら加熱工程、埋設工程及び高さ調整工程は、加熱しないホットメルト材を凹部に配した後に、アイロン、熱コテ等の加熱機器によって凹部内に加熱軟化させて継ぎ目の凹部を埋めると同時に高さ調整させるようにしてもよい。
本発明におけるパテ塗り工程及び壁装材の貼着工程としては、目地処理用ホットメルト材によって石膏ボード同士の継ぎ目の凹部を埋めて平滑化されていれば、通常のパテ塗り工程及び壁装材の貼着工程を行うことができる。即ち、パテベラにて、パテ剤が凹部を跨いで展延塗布され、平滑化されればよい。
この際、目地処理用ホットメルト材の凹部に表出する外層材に添加物が添加されているものでは、パテ剤との親和性が向上しているため、パテ剤の展延塗布が良好となり、平滑化面も良好に維持される。更に、パテ剤が展延塗布されていない外層材が表出された部分があったとしても、外層材と澱粉糊様接着剤との親和性が向上しているため、貼着後の壁装材の浮きや剥がれが防止される。
本発明の別の目地処理用ホットメルト材としては、電磁波誘導加熱手段によって発熱する発熱体粉からなる添加剤が、ホットメルト基材中に、混練されたものである。これにより、乾燥後にヤセが発生することが無く、下地調整が容易な目地処理用ホットメルト材を得ることができる。
即ち、本目地処理用ホットメルト材は、誘導加熱や誘電加熱のような電磁波加熱による加熱等を利用するものである。このホットメルト材は、ホットメルト材の構成材に誘導加熱される発熱体粉を構成成分の一つとしてホットメルト基材に添加し、均一に混練して得られる。加熱の際には、ホットメルト材を特定の周波数の電磁波に曝し、混練された発熱体粉を加熱して用いる。
尚、混練される発熱体粉としては、例えば、アルミニウム、銅、鉄の金属粉等が挙げられる。加熱としては特定の周波数の電磁波を発信する発信手段を装置に備えればよく、少ない電力で加熱可能となる利点を備える。
図1は本発明の目地処理用ホットメルト材の一実施例の構成を示す説明図である。図1に示す通り、この実施例の目地処理用ホットメルト材10は円柱状の外形を有し、長手軸に沿った円柱状の芯材11と、この芯材11の周囲を取り巻くように配された外層材12とからなる。芯材11は軟化温度が高く、外層材12は軟化点が低いホットメルト樹脂からなる。
具体的には、芯材11は軟化点が100℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)製のホットメルト樹脂からなり、外層材12は軟化点が80℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のホットメルト樹脂とからなる。尚、外層材12には、炭酸カルシウムの無機充填剤が混練されて配合されている。
本実施例のホットメルト材10では円柱状の外形と円柱状の芯材11とを備えたものであるが、石膏ボード同士の継ぎ目の凹部に充填・埋設されるのであれば、これらの形状に限定されるものではない。例えば、継ぎ目の凹部の断面形状に沿った外形を備えてもよい。例えば、外形を凹部に沿うように円形ではなく三角形状としてもよいし、芯材についても円形ではなく三角形状としてもよい。
図2は本発明の目地処理用ホットメルト材の別の実施例の構成を示す説明図である。図2に示す通り、図1とは相違する実施例の目地処理用ホットメルト材20は図1と同じく円柱状の外形を有し、図1とは相違して長手軸に沿った三角柱状の芯材21と、この芯材21の周囲を取り巻くように配された外層材22とからなる。芯材21は軟化温度が高く、外層材22は軟化点が低いホットメルト樹脂からなる。
具体的には、芯材21は軟化点が100℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)製のホットメルト樹脂からなり、外層材22は軟化点が80℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のホットメルト樹脂とからなる。尚、外層材22には、炭酸カルシウムの無機充填剤が混練されて配合されている。
図3は本発明の目地処理用ホットメルト材の更に別の実施例の構成を示す説明図である。図3に示す通り、図1及び図2とは相違する実施例の目地処理用ホットメルト材30は図1及び図2と同じく円柱状の外形を有する。図1及び図2とは相違して長手軸に沿った芯材はなく、ホットメルト樹脂からなるホットメルト基材31に電磁波誘導加熱手段によって発熱する発熱体粉32が混練されている。
即ち、本実施例の目地処理用ホットメルト材30は、誘導加熱や誘電加熱のような電磁波加熱による加熱等を利用するものである。このホットメルト材30は、発熱体粉32を構成成分の一つとしてホットメルト基材31に添加し、均一に混練して得られる。加熱の際には、ホットメルト材30を特定の周波数の電磁波に曝し、混練された発熱体粉32を加熱して用いる。具体的には、ホットメルト基材31は軟化点が80℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)製のホットメルト樹脂からなり、発熱体粉32として、0.5mm径のアルミニウム粉が均一の混練されて配合されている。
図4は図1の目地処理用ホットメルト材を用いた目地処理法の工程を示す説明図であり、a図は継ぎ目の凹部を埋める前の工程、b図は継ぎ目の凹部を埋める埋設工程、c図は高さ調整工程である。図5は図4に引き続く目地処理法の工程を示す説明図であり、d図はパテ塗り工程、e図は壁装材貼着工程である。
図4のa図に示す通り、図1に示す目地処理用ホットメルト材10を隣接した石膏ボード41同士の継ぎ目の凹部42に充填する。ホットメルト材10をホットエアーガン(図示せず)で加熱しながら外層材12を軟化する。b図に示す通り、加熱軟化したホットメルト材10を継ぎ目の凹部42に充填しながら凹部42全長に埋設させる。
c図に示す通り、凹部42に埋設させたホットメルト材10の高さ調整を行う。即ち、凹部の周縁部より高いホットメルト材10を温めたヘラ43で押さえて平滑化する。尚、ヘラで押さえる際に、ホットエアーガンの熱風で加熱しながらヘラ43で押さえることにより、容易に高さ調整を行うことができる。尚、加熱手段としては、図3に示したホットメルト材では電磁波加熱手段を用いることができる。
図5のd図に示す通り、ホットメルト材10を高さ調整された石膏ボード41同士の継ぎ目の凹部42上とその周縁の石膏ボード42の面上をパテ剤44を展延塗布して段差無く平滑化する。目地処理用ホットメルト材10の凹部42に表出する外層材12に添加剤が添加されているものでは、パテ剤44との親和性が向上しているため、パテ剤44の展延塗布が良好となり、平滑化面も良好に維持される。
最後に、図5のe図に示す通り、パテ剤44で平滑化した下地を含めて壁装材45で石膏ボード41全体を澱粉糊で貼着する。この際には、パテ剤44が全ての凹部に表出する外層材12に塗布されていなくても、澱粉糊との親和性が向上しているため、貼着後の壁装材45の浮きや剥がれが防止される。
10…目地処理用ホットメルト材、
11…芯材、
12…外層材、
20…目地処理用ホットメルト材、
21…芯材、
22…外層材、
30…目地処理用ホットメルト材、
31…ホットメルト基材、
32…発熱体粉、
41…石膏ボード、
42…凹部、
43…ヘラ、
44…パテ剤、
45…壁装材、

Claims (6)

  1. 隣接した石膏ボード同士の継ぎ目の凹部に加熱軟化させて充填されるホットメルト材が、芯材とこの芯材周りの外層材とからなり、芯材の軟化温度が外層材の軟化温度より高いものであることを特徴とする目地処理用ホットメルト材。
  2. 軟化温度が高い芯材が外層材の軟化時に前記凹部に追従する程度の可撓性を有することを特徴とする請求項1に記載の目地処理用ホットメルト材。
  3. 前記外層材には、前記石膏ボード継ぎ目の凹部への親和性、前記石膏ボードの上面に展延塗布されるパテ剤への親和性、壁装材を貼着する澱粉糊様接着剤への親和性の何れか1つ以上の親和性を高める添加物を配合したことを特徴とする請求項1又は2に記載の目地処理用ホットメルト材。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の目地処理用ホットメルト材を用いた目地処理法であって、
    前記ホットメルト材を加熱手段で加熱する加熱工程と、
    加熱工程で加熱軟化されたホットメルト材で隣接した石膏ボード同士の継ぎ目の凹部を埋める埋設工程と、
    埋設されたホットメルト材を凹部とその周縁部との高さ位置に揃える高さ調整工程と、
    前記凹部とその周縁部とにパテ剤を展延塗布して滑らかな面を得るパテ塗り工程と、
    石膏ボード同士とそれらの継ぎ目を含めた下地面上に壁装材を貼着する貼着工程とを備えたことを特徴とする目地処理用ホットメルト材を用いた目地処理法。
  5. 前記加熱工程がホットエアーガンによる熱風により前記ホットメルト材を加熱軟化されるものであることを特徴とする請求項4に記載の目地処理用ホットメルト材を用いた目地処理法。
  6. 電磁波誘導加熱手段によって発熱する発熱体粉からなる添加剤が、ホットメルト基材中に、混練されたものであることを特徴とする目地処理用ホットメルト材。
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