JP2016073589A - 複機能ステント - Google Patents
複機能ステント Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016073589A JP2016073589A JP2014215782A JP2014215782A JP2016073589A JP 2016073589 A JP2016073589 A JP 2016073589A JP 2014215782 A JP2014215782 A JP 2014215782A JP 2014215782 A JP2014215782 A JP 2014215782A JP 2016073589 A JP2016073589 A JP 2016073589A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stent
- superelasticity
- superelastic
- alloy
- heat treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Abstract
【課題】本発明の課題は、単純セル構造の全リンクステントにラジアルフォースおよび屈曲追従性を持たせることである。【解決手段】発明者は、上記課題を解決するための手段が、自己拡張ステント足場材料Ti−Ni超弾性合金の組織制御であり、その集合組織に応じた熱処理によって、同一ステントの中で部分的な超弾性機能帯と非超弾性(形状記憶)機能帯の形成によって半径方向の剛性と長軸方向の屈曲追従性それぞれの機能帯に持たせることであることを見出した。【選択図】図1B
Description
本発明は、人体内に留置する医療用ステントに関するものである。
血管内治療は患者への負担を軽減する低侵襲性医療の普及に伴い、近年急速に進展している医療技術である。
ステントとは、血管などの狭窄部拡張後の再狭窄を防ぐ為に、体内に留置されるメッシュ状の金属パイプのことである。カテーテルの先端部に縮径収納されたステントは、狭窄部へ導入されたのち、カテーテルからの解放・拡張操作によって、血管などの腔内壁に取り付けられる。
心筋梗塞などの原因となる冠動脈の狭窄はステント収納内壁にセットされている風船の膨張による血管拡張操作に伴って拡げられる。これはバルーン(風船)拡張型と呼ばれ、金属はステンレスやコバルトクロム合金が用いられている。先行文献として、1988年Palmazが世界で初めて実用化した特許文献1、その後のバルーン拡張型実用化をはじめとして多くが挙げられる。
一方、脳へと繋がる血管で特に動脈硬化や狭窄が起こりやすいのは頸動脈であり、その狭窄部に溜まった血栓やプラークは脳へと流れ脳梗塞を引き起こす。この場合ステントはカテーテルから解放されると同時に自発的に形状復帰する自己拡張型が用いられ、金属はバネ特性に優れるTi−Ni合金超弾性材である。
Ti−Ni合金をはじめとした形状記憶合金は、マルテンサイト変態の逆変態に付随して顕著な形状記憶を示すことがよく知られている。また、逆変態後の母相領域での強変形によって引き起こされる応力誘起マルテンサイト変態に伴い良好な超弾性を示すこともよく知られている。これらの機能は環境温度サイクルによって引き起こされ、昇温に伴う形状回復温度はその開始温度(As温度)、及び終了温度(Af温度)に区分される。超弾性はそのAf以上の温度でその発現機能は完了する。超弾性は数多くの形状記憶合金の中でも特にTi−Ni合金およびTi−Ni−X合金(X=V,Cr,Co,Nbなど)或いは一部のCu基合金(Cu−Al−Ni,Cu−Al−Mnなど)に顕著に現れる。Ti−Ni合金は本件関連の医療のみならず荷電、自動車、衣料、建築など広い分野での実用化が進んでいる。また、Ti−Ni合金関連技術の多くは工業規格制定へと及び、それらは重要な仕様取り決めとして活用されている。例として、非特許文献1にJISH−7101「Ti−Ni形状記憶合金線及び管、条」を示したが、ここではTi−Ni合金の適用範囲をNi:53.5〜57.5質量%合金と定義している。
自己拡張型ステントにTi−Ni合金を用いる提案は、特許文献2、3などに示されている。また、風船拡張ステントにTi−Ni系形状記憶合金を用いる提案は、特許文献4、5、6等に示されている。
特許文献4には、コアは体内挿入時生体温度では非超弾性であって、バルーンによる形状回復後超弾性を示す。実施例ではTi−Ni合金ステントをシースに収納する時の変形で形状回復温度を上昇させることを述べている。しかし、この方法で負荷できる歪みは小さく実用上有効な回復温度制御は望めない。
特許文献5にはステントにTi−Ni−Nb合金を提案し歪み負荷による変態温度移動容易性をアッピールしているのみで、本発明実施例Ti−Ni合金への機能付与言及はされていない。
特許文献6には長軸方向の中心部を最大とするラジアルフォース傾斜化が提案されているが、本発明の主旨とは意を別にする。
ステントに求められる機能は、留置時の病変部位管腔内壁を支持する半径方向の剛性(ラジアルフォース)と長軸方向に走行する管状臓器の複雑な形状に追従可能な柔軟性(フレキシビリティ)である。このことは、Co基合金、SUSをコアとする風船拡張タイプ、Ti−Ni超弾性合金の自己拡張タイプ、およびポリエステル、テフロンなど人工血管併用のカバードタイプいずれにも共通して云えることである。ステント構造は径方向のセル部とセルを繋ぐ長軸方向のリンク部から成る。前者はステントの剛性を支配し、剛性の主因はコア材料特性と周回のセル数であり、セル形状の寄与は少ない。後者はステントの屈曲追従性を支配する長軸方向のセルの連結であり、基本は一本線である。また、そのジグザグ状、クネリなどの形状がをそれぞれのノウハウ、知財とされている。特許文献7には容易に組み立て可能な同軸複層ステントが提案され、特許文献8には構造可変なステントであり半径方向の強度と柔軟性を併せもつデザイン形状が提案されている。
オープンセルステントとはメッシュを構成するセルの一部が隣接する周囲のセルと直結させないものを云い、屈曲に追従する柔軟性を持つことが特徴である。しかし、曲げたときワイヤーの一部(セルの一部)がステントの外に飛び出すフレアが発生し、ステント挿入・留置時に血管など生体管状壁を傷つけてしまう懸念が指摘されている。
また、クローズドセル構造のフレアを考慮した柔軟性に富むステントの提案は特許文献9にされている。ただこの特許はセル構造のメッシュパターンを有限要素法によって決定するもので、本発明の構成とは異なる。
なお、Ni過剰側Ti−Ni合金は、時効処理によってTiNi3、Ti3Ni4等の析出物を生成し、素子の変態特性、機械的特性に影響を及ぼすことはよく知られている。Ti−Ni合金でのTiNi3、Ti3Ni4等の析出は、Ni濃度が50.5at%以上で、時効温度がおおむね400℃以上の時であることが知られている(非特許文献1)。
血管内治療(IVR)デバイスは、用途の拡大と伴に末梢系に向けた小型・細径化へと進み、ステントも増々の高機能化とダウンサイズが求められている。ステント適用部位拡大の課題は、ラジアルフォースを確保した上での細孔屈曲部位への追従性・屈曲対応性である。その為に、ステントの形状・デザインは留置部位や目的に応じた多様化が進行し、その結果、レーザー加工の極限精度を要することや留置後の折損懸念が指摘される。
本発明の課題は、単純セル構造の全リンクステントに該基本機能(ラジアルフォースおよび屈曲追従性)を持たせることである。
発明者は、上記課題を解決するための手段が、自己拡張ステント足場材料Ti−Ni超弾性合金の組織制御であり、その集合組織に応じた熱処理によって、同一ステントの中で部分的な超弾性機能帯と非超弾性(形状記憶)機能帯の形成によって半径方向の剛性と長軸方向の屈曲追従性それぞれの機能帯に持たせることであることを見出した。
本発明によれば、半径方向のラジアルフォースと長軸方向の屈曲追従性の併存可能な全リンク型ステントを提供できる。
本発明によれば、Af温度が37℃以下のTi−Ni合金超弾性のラジアルフォース特性とAf温度が37℃を超える非超弾性(形状記憶)の柔軟性特性を同一ステントに配置することで双方の機能をもつ全リンク型ステントを提供できる。
本発明によれば、体内の屈曲病変部位留置に際し、主として屈曲機能を非超弾性特性及び拡張力維持を超弾性特性とする全リンクステントを提供できる。
本発明によれば、引張り或いは過拡張での予歪み負荷によって、ステント中のそれぞれの部位の変態温度を上昇させると同時にストロークを伸長し、負荷後の生体温度近傍加温によって超弾性部位の予歪みを解消させ、且つリンク部非超弾性(形状記憶)部位の予歪みを残留させた屈曲追従性全リンク型ステントを提供できる。
本発明は、Ti−Ni合金ステントの全リンクタイプであって半径方向の剛性と長軸方向の柔軟性を併せ持つことを特徴とするものであり、当該ステントは金属チューブのスロット加工品および金属線の編み加工品が含まれる。また、本発明の技術的成果は、柔軟性を目的とした部分リンクにおいても適用可能であり、セルやリンクの形状デザインに依らず前述の両機能をより発現させることができる。本発明はステントでの剛性部(超弾性帯)と柔軟部(非超弾性帯)を半径方向円周帯に双方交互および螺旋状に配置、或いは屈曲外側と内側に分布をもたせることで機能を発現できる。
本発明の合金は加工・熱処理によって生体温度(37℃)前後の機能特性、機械的性質を任意にできるものであることが必要である、即ち、ステントの剛性を担う超弾性帯は37℃以下のAf温度とし、一方、柔軟性の非超弾性(形状記憶)帯は37℃を超えるAf温度である。また、材料は当原子比近傍Ti−Ni合金(Ti−50at%Niなど)、Ni過剰側Ti−Ni合金(Ti−51at%Niなど)および第三元素添加合金(Ti−Ni−Cu合金など)であり、熱処理は加工熱処理、時効処理など、合金組成に応じて適宜選択できる。
本発明でのステント予歪み負荷とは、剛性を保持しつつ、長軸方向の柔軟性をより高めるためのものである。ステントは引っ張り歪みを付加することで、剛性帯、柔軟部帯は一様にその変態温度は上昇し歪み8%程度で約10℃程度である。また、負荷後の双方温度は剛性帯が低く、ステント体内留置前に剛性部のみの形状回復温度に加熱することで非超弾性帯の予歪みを残留させ、柔軟性は更に強調できる。
本発明において、Ti−Ni合金がTi−Ni単相から成るとは、TiNi合金においてTiNi以外の組成物(Ti3Ni4等)の析出が認められないものをいう。TiNi合金においてTi3Ni4が析出するのは非特許文献1で示されているようにNi濃度が50.5at%超である場合などであるから、TiNi単相のTiNi合金としては、Ti−50.0乃至50.5at%NiのTiNi合金が好ましい。
本発明において、Ti−Ni合金がTi−Ni析出物を含む複相から成るとは、TiNi合金においてTiNi以外の組成物(Ti3Ni4等)が認められるものをいう。TiNi合金においてTi3Ni44が析出するのは非特許文献1で示されているようにNi濃度が50.5at%超である場合などであるから、Ti−Ni析出物を含む複相のTiNi合金としては、Ti−50.5at%超NiのTiNi合金が好ましい。
本発明のステントにおいて、全リンク型又は全リンクであるとは、隣接するすべてのセル同士が連結されている状態にあるものいう。一方で、隣接するセルが連結されず、間隙を有して存在するものは、部分リンク型又は部分リンクのステントという。
本発明のステントを製造するためには、ステントの元となる金属チューブに2つの条件で2段階の熱処理を施すことが必要となる。
熱処理の1段階目としては、金属チューブに200℃乃至350℃の加熱処理を行うことである。これにより、処理を行った部位に超弾性を発現させることができる。加熱処理時間は超弾性を発現させることができる時間であれば良いが、5乃至30分間行うことが好ましい。
熱処理の2段階目としては、200℃乃至350℃の加熱処理を行った金属チューブの任意の部位に400乃至500℃の加熱処理を行う。これにより、処理を行った部位は非超弾性となる。加熱処理時間は超弾性を喪失(非超弾性)とすることができる時間であれば良いが、Ti−51Ni合金では120分間乃至24時間、Ti−50Ni合金では5分間乃至10分間それぞれ行うことが好ましい。また、2段階目の熱処理は、200℃乃至350℃で加熱処理を行った部位を水冷Cu異型パイプでマスクすると、超弾性発現部位と非超弾性部位を分けることが容易になり、仕上がり品の質も向上する。
1段階目、2段階目の加熱処理はレーザーを用いて行うことが好ましい。周囲に熱の影響が伝わりづらく、超弾性発現部位と非超弾性部位を分けて加工しやすく成るためである。
以下に本発明の実施例を説明する。
表1に示す種々のTi−Ni合金を用いφ2×100mmTi−Ni合金チューブを得、図1Bに示すダイヤモンド形状の全リンクステントとした。
Ti−50Ni合金の具体例では、まず、外径(φ)2.0mm、金属厚さ(t)0.15mmの加工上がり(冷間加工率50%アップ)クラッドチューブとし、直線矯正を行った後、テンションアニールにて300℃30分熱矯正した。中芯抜去後、高真直性高速度鋼(HSS)中芯に交換し、レーザーによりスロット加工をした。最大外径6mmにてマンドレル拘束した上、350℃炉中にて325℃到達まで熱処理し拡張処理をした。その後、最大外径8mmマンドレル拘束 350℃炉中にて、325℃到達まで熱処理し拡張処理した。さらに最大外径10mmマンドレル拘束 350℃11分にて拡張処理をした。
上述の工程にてφ10mm拡張後、表中の如くに、図1B中(a)、(b)部位の熱処理を行った。熱処理は、レーザー照射(6W)にて行った。レーザー照射装置としては、ファイバーレーザー加工機 (渋谷工業)を用いた。評価は各部位の機械機能性、屈曲機能是非について行った。その結果、形状記憶と超弾性を長軸方向に交互に配置することで屈曲への追従性が全リンクタイプに対応可能であることが判った。なお、クラッドチューブからレーザー熱処理全リンクステント作成までの工程は図7に示すとおりである。
Ti−50Ni合金の具体例では、まず、外径(φ)2.0mm、金属厚さ(t)0.15mmの加工上がり(冷間加工率50%アップ)クラッドチューブとし、直線矯正を行った後、テンションアニールにて300℃30分熱矯正した。中芯抜去後、高真直性高速度鋼(HSS)中芯に交換し、レーザーによりスロット加工をした。最大外径6mmにてマンドレル拘束した上、350℃炉中にて325℃到達まで熱処理し拡張処理をした。その後、最大外径8mmマンドレル拘束 350℃炉中にて、325℃到達まで熱処理し拡張処理した。さらに最大外径10mmマンドレル拘束 350℃11分にて拡張処理をした。
上述の工程にてφ10mm拡張後、表中の如くに、図1B中(a)、(b)部位の熱処理を行った。熱処理は、レーザー照射(6W)にて行った。レーザー照射装置としては、ファイバーレーザー加工機 (渋谷工業)を用いた。評価は各部位の機械機能性、屈曲機能是非について行った。その結果、形状記憶と超弾性を長軸方向に交互に配置することで屈曲への追従性が全リンクタイプに対応可能であることが判った。なお、クラッドチューブからレーザー熱処理全リンクステント作成までの工程は図7に示すとおりである。
Ti−50Ni合金の(a)、(b)部位それぞれの処理は、図4の応力歪み曲線から初めに全長を200℃〜350℃、5〜30分の条件で熱処理し、次に(b)に相当する部位を前述の熱処理温度より若干高めの温度(400℃)でレーザー加熱処理を行った(表1中、本発明1及び2)。この場合、非加熱部((a)部位に相当)は水冷Cu異型パイプでマスクし、レーザー加熱の影響を極力抑えた。一方、Ti−51Ni合金は図5で明らかなように加工熱処理のみでは非超弾性帯を得られないが、時効処理(溶体化処理後の長時間低温処理)に依れば、超弾性発現部位及び非超弾性部位を有するステントを得ることができる。
前実施例同様にφ2mmチューブをレーザー加工によって図5に示す屈曲対応性を考慮した全リンク形状とした。図6Aは作製ステントの拡張図である。ステントは全長を350℃*5分熱処理を行い、図1A例と同様に超弾性機能(機能帯a)とした。次いで、ダイヤモンド(◇)のリンク(−,〜)部を400℃*10分処理を行い非超弾性機能(機能帯b)とした。屈曲病変を考慮した屈曲チューブへステントを導入した結果、図6B同様の屈曲対応の変形を示した。
[複機能ステント好適条件]
・当原子比近傍Ti−Ni合金が好適である。溶体化処理後の合金Af温度>37℃であり、Af<37℃は強加工後の加工熱処理によって得られる。
また、歯科用アーチワイヤーに実績のCu添加Ti−Ni−Cu合金は強度(剛性)の温度依存性が極めて大きく、有望材料である。
・加熱処理は局所加熱が可能なレーザー熱処理が有効であるが、断熱マスキングをすることで電気炉、ソルトバスなどが選択できる。
・当原子比近傍Ti−Ni合金が好適である。溶体化処理後の合金Af温度>37℃であり、Af<37℃は強加工後の加工熱処理によって得られる。
また、歯科用アーチワイヤーに実績のCu添加Ti−Ni−Cu合金は強度(剛性)の温度依存性が極めて大きく、有望材料である。
・加熱処理は局所加熱が可能なレーザー熱処理が有効であるが、断熱マスキングをすることで電気炉、ソルトバスなどが選択できる。
本実施例では、Ti−Ni合金ステントの複機能発現の可能性のみを示したが、本成果は末梢系ステント(下肢、脳動脈)のみならず大動脈瘤でのステントグラフトなどに適用可能である。
Claims (10)
- Ti−Ni合金から成る全リンク型ステントであって、少なくとも1つの超弾性発現部位と少なくとも1つの非超弾性部位を有することを特徴とするステント
- ステントの長手方向軸に対してリング状或いはらせん状の超弾性発現部位と非超弾性部位を有しており、当該超弾性発現部位と非超弾性部位は交互に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のステント
- 生体内での屈曲部位への留置に際し、屈曲容易性を非超弾性機能、拡張力保持を超弾性機能で担保したことを特徴とする請求項1に記載のステント
- 体内留置時に少なくとも非超弾性部位へ負荷歪みを残留させたことを特徴とした請求項1〜3の何れか1項に記載のステント
- Ti−Ni合金がTi−Ni単相から成り、その超弾性発現部位と非超弾性発現部位はそれぞれ異なる転位密度組織であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のステント
- Ti−Ni合金がTi−Ni析出物を含む複相から成り、その超弾性発現部位と非超弾性発現部位はそれぞれ複相組織であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のステント
- Ti−Ni合金に200℃乃至350℃で加熱処理し、次に任意の部位を400乃至500℃に加熱処理することで、少なくとも1つの超弾性発現部位と少なくとも1つの非超弾性部位を有する全リンク型ステントを製造する方法
- 200℃乃至350℃の加熱処理を5乃至30分の条件で行い、400℃乃至500℃でのレーザー加熱処理を200℃乃至350℃で加熱処理を行った部位を水冷Cu異型パイプでマスクした上で行うことを特徴とする、請求項7に記載のステントを製造する方法
- Ti−Ni合金がTi−50.0乃至50.5at%Niである請求項7又は請求項8に記載のステントを製造する方法
- 加熱処理がレーザーによる加熱処理である請求項7乃至9の何れか1項に記載のステントを製造する方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014215782A JP2016073589A (ja) | 2014-10-03 | 2014-10-03 | 複機能ステント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014215782A JP2016073589A (ja) | 2014-10-03 | 2014-10-03 | 複機能ステント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016073589A true JP2016073589A (ja) | 2016-05-12 |
Family
ID=55950360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014215782A Pending JP2016073589A (ja) | 2014-10-03 | 2014-10-03 | 複機能ステント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016073589A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112427654A (zh) * | 2020-11-25 | 2021-03-02 | 上海大学 | 一种基于金属增材制造技术制备的镍钛合金支架及其制备方法 |
-
2014
- 2014-10-03 JP JP2014215782A patent/JP2016073589A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112427654A (zh) * | 2020-11-25 | 2021-03-02 | 上海大学 | 一种基于金属增材制造技术制备的镍钛合金支架及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Kapoor | Nitinol for medical applications: a brief introduction to the properties and processing of nickel titanium shape memory alloys and their use in stents | |
JP4351656B2 (ja) | ステント | |
EP1624828B1 (en) | Shape memory alloy articles with improved fatigue performance and methods therefore | |
JP5972789B2 (ja) | ステントの製造方法 | |
JP2011200705A (ja) | 生体内留置用ステント | |
KR20060043396A (ko) | 풍선 확장형 초탄성 스텐트 | |
JP4928813B2 (ja) | 生体内留置用ステント | |
US9339401B2 (en) | Medical device utilizing a nickel-titanium ternary alloy having high elastic modulus | |
JP2006175211A (ja) | 脈管内医療器具用の疲労に対する耐性を有するコバルト・クロム・モリブデン合金 | |
JP2008086464A (ja) | 自己拡張型生体内留置用ステント | |
JP2006006926A (ja) | 固溶体合金から作られた生体適合性の金属製の耐力構造体 | |
JP5143342B2 (ja) | 自律機能性ステント | |
WO2015022969A1 (ja) | 医療用Ti-Ni合金 | |
JP2016073589A (ja) | 複機能ステント | |
US8157859B2 (en) | Stent made of nitinol having improved axial bending stiffness and associated production method | |
JP2002515785A (ja) | 一定の特性を有する管腔内補綴具の集団およびその製造方法 | |
JP2008113958A (ja) | ステント | |
JP5355972B2 (ja) | ステントの製造方法 | |
JP2006015149A (ja) | 移植可能な医療用具のための改善された磁気共鳴画像装置適合性合金 | |
Noruzi et al. | Fabrication of spiral stent with superelastic/shape memory nitinol alloy for femoral vessel | |
KR101661144B1 (ko) | 스텐트 제조방법 | |
JP2014204940A (ja) | 予ひずみ負荷超弾性ステント | |
JPH1199207A (ja) | ステント | |
JP2014058710A (ja) | Ti−Ni系形状記憶合金の形状記憶処理方法 | |
US20180250732A1 (en) | Method of Forming a Bend of a Predetermined Bend Angle in a Shape Memory Alloy Wire and Method of Making a Self-Expanding Stent |