JP2016072648A - 無線移動局装置 - Google Patents
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Description
図1は無線移動局装置を含む無線通信システム構成を説明するための図である。
図1の無線通信システムは、無線移動局装置1001(以下、移動局と称する)と、基地局装置1002(以下、基地局と称する)と、交換局1003と、公衆網1004により構成され、移動局1001は、基地局1002との間で電波を媒体として、音声やパケットデータ等の通信を行う。
基地局1002から送信された電波は無線送受信部2001で受信され、ベースバンド信号処理部2002で信号変換される。変換された信号はアプリケーション(AP)部2003及び呼処理制御部2004に送られ、その属性に応じてLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置2005,スピーカ等の音声出力部2006に送られる。また、マイクなどの音声入力装置2007及びテンキー等の他入力装置2008から入力された信号はAP部2003,呼処理制御部2004を介してベースバンド信号処理部2002で信号変換され無線送受信部2001で電波として基地局1002に送信される。各種の制御信号を移動局1001が受信した場合はAP部2003,呼処理制御部2004内で処理された後、表示装置2005,音声入力装置2006,音声出力装置2007,他入力装置2008を経由せずベースバンド信号処理部2002,無線送受信部2001を介して基地局1002へ送信される場合もある。
例えば、移動局3001が、隣接基地局3003,3004ではなく、基地局との間に障害物3002,3006がない等の良好な条件が揃っていたために報知情報が想定以上の遠方で受信可能となり、移動局3001が通信先基地局として遠方の基地局3005を選択してしまう(以下、遠方基地局捕捉と称する)場合がある。この場合、実際に移動局3001が基地局3005との通信を行おうとしても距離が遠いため通信が出来ない。特に報知情報を送信する電波の周波数が低ければ、その特性上報知情報の無線品質が減衰しづらいために本事象が発生する確率が高くなる。
また、近隣の基地局3003,3004が選択された場合でも、実際に通信を行おうとしても障害物3002,3006や干渉波などの影響で通信が不可能な場合がある。
上記に示した通信不可能となる現象が発生してしまうと、移動局のサービスをユーザーに提供できないことになり移動局を使用するユーザーに多大な迷惑を与えることになる。また、無線通信システムが公知の仕様に準拠している場合には、その仕様への適合性についても考慮することが必要不可欠である。
また、本発明により実現できる機能が不要な場合はその機能の無効化をユーザーが選択できる。
図1は、無線移動局装置を含む無線通信システム構成を説明するための図であり、各構成は従来と同様である。
図1において、本一実施例に係る無線通信システムは、無線移動局装置1001(以下、移動局と称する)と、基地局装置1002(以下、基地局と称する)と、交換局1003と、公衆網1004により構成されており、移動局1001は、基地局1002との間で電波を媒体として、音声やパケットデータ等の通信を行う。本例では、基地局1002は、複数の周波数のうち1つの周波数を用いて、基地局1002がどの事業者に属するか等の情報を含む報知情報を、移動局1001に対して常時送信している。
本例の移動局1001は、移動通信システムにおける移動局であって、無線送受信部2001と、ベースバンド信号処理部2002と、主制御部2010と、記憶部2020、表示装置2005と、音声入力装置2006と、音声出力装置2007と、他入力装置2008とを備えている。
また、移動局1001がデータ通信を主目的として他の電子機器等に設置して、当該電子機器と公衆網に接続されたネットワーク側の機器(図示せず)と通信を行うための無線通信モジュールとして機能する場合には、表示装置2005と、音声出力装置2006と、音声入力装置2007と、他入力装置2008は必ずしも必要とはせず、設置される電子機器等とのインタフェースのみであってもよく、表示装置2005と、音声出力装置2006と、音声入力装置2007と、他入力装置2008が設置される電子機器等に設けられる場合があっても良い。
記憶部2020は、周波数、基地局種別、通信事業者、通信方式、関連タイマ情報等の各情報や利用禁止回数などの情報を記憶するテーブルを有している。
呼処理制御部2004は、移動局1001の呼処理を制御するものであって、ベースバンド信号処理部2002でベースバンド処理された受信信号データを音声出力装置2006への出力や、音声入力装置2007から入力された音声データを、ベースバンド信号処理部2002でベースバンド処理して、無線送受信部2001を介して送信する。
なお、本一実施例で説明する移動局1001は、複数の無線通信方式、および複数の通信方式を利用可能な複数の通信事業者網からのサービス提供(ローミング)に対応している場合を記載しているが、単一の通信方式かつ/もしくはローミング非対応の移動局についても適用可能である。
図4は、本発明の一実施例である無線移動局装置(移動局)が遠方基地局捕捉時の基地局再選択の動作を説明するための図である。
図4において、移動局4001が、まず基地局4004を遠方基地局捕捉との判断により当該周波数を禁止し、別の基地局4003を選択したがその基地局も遠方基地局捕捉状態と判断して、さらに別の基地局を選択する状況下(以下、状況1と称する)における動作について説明する。
なお、本一実施例における基地局4004は通信方式をW方式、通信事業者をA、使用していた通信周波数をαとし、通信基地局4003は通信方式をL方式、通信事業者をB、使用していた周波数をβとする。
移動局4001は、基地局と双方向通信を行う際に、最初に基地局に向けて初期上り信号C414−1,C413−1,C412−2を送信する。
基地局は、初期上り信号を受信した場合に移動局4001に応答下り信号を送信する。
移動局4001は、遠方基地局4004を捕捉したか否かを応答下り信号の移動局側の受信可否結果、無線品質、および初期上り信号の再送回数等で判断する。
移動局4001は、基地局4004,4003からの応答下り信号C414−2,C413−2を受信できない状況を検出した時点で無線品質を取得し、基地局への初期上り信号の再送を実施する。
移動局4001は、初期上り信号の再送回数が規定回数を超えても応答下り信号を呼処理制御部2004で受信できず、かつ無線品質が応答下り信号を受信可能な良好な条件だった場合、双方向通信が不可能な遠方の基地局4004を選択した状態(以下、遠方基地局捕捉状態と称する)となったと認識する。
なお、移動局4001は、応答下り信号の受信が確認できた場合、もしくは応答下り信号の受信が確認できなかったが、双方向通信が困難と判断できる無線品質だった場合には、遠方基地局捕捉状態とは扱わない。
移動局4001は、初期上り信号C414−1,C413−1,C412−1の送信時に利用もしくは選択していた通信方式、通信事業者、周波数、遠方基地局もしくはこれらの情報の任意の組み合わせを単位として、移動局内部に保持し、その条件に該当する基地局を一定時間利用禁止にする。
移動局4001は、通信に失敗した基地局4004,4003とは別の基地局4002を探索することになり、別の基地局が近隣に存在する場合、その基地局4002を検出することが可能となる。
図7は本発明の一実施例である無線移動局装置(移動局)に記憶している利用禁止テーブルを説明するための図である。
記憶部2020は、記憶している遠方基地局捕捉状態と認識した時に利用禁止にする「通信方式、通信事業者、周波数もしくは基地局の組み合わせ」および「利用禁止時間」はあらかじめ固定値もしくはユーザーにて利用禁止条件および時間を変更できる。
利用禁止テーブル内で管理する必要のある情報としては、利用禁止する周波数情報と、利用禁止する基地局情報と、基地局が属する通信事業者情報、通信方式、禁止時間を管理するタイマとの関連情報などである。
利用禁止時間は移動局1001,4001内部の図示していないタイマによって制御される。
利用禁止条件(1)としては、遠方基地局4004,4003との通信に使用していた通信方式、通信事業者、周波数の組み合わせを移動局4001が一定時間利用禁止として扱うよう設定した場合を説明する。
移動局4001は、最初に遠方基地局捕捉と判断した基地局4004、周波数αおよび通信事業者Aを記憶部2020の利用禁止テーブルに登録(記憶)する。その後、利用禁止時間を測定するためのタイマを起動し、起動中のタイマを識別できる関連タイマ情報(Tα)を図7(A)の利用禁止テーブルに保存(記憶)する。
続いて、移動局4001は、基地局を再選択する際、利用禁止テーブルに情報として保存している条件を満たした基地局を除外して基地局を再選択する。その方法としては移動機が基地局探索した結果、検出した有効な基地局群から利用禁止条件に該当する基地局を除外し、その結果として残った有効基地局を選択する。もしくは、基地局探索時に、利用禁止情報に該当する探索条件を除外して基地局探索を実施し、その結果、検出した有効基地局を再選択する。
移動局4001は、周波数αを使用する基地局4004が使用禁止状態の下、利用禁止時間が経過した場合、利用禁止時間を測定していたタイマが満了する。満了したタイマがどの情報を利用禁止にしていたかを利用禁止テーブル内の関連タイマ情報から特定し、周波数情報α及び基地局4004情報及び関連タイマ情報を図7(D)の利用禁止テーブルから削除する。これらの制御により次回の基地局探索時、基地局4004を移動局4001が検出可能となる。
移動局4001は、状況1で示した状況となった場合、図7(E)の利用禁止テーブルに周波数情報のみを保存する。
移動局4001は、図7(E)に示した状況となった場合、通信方式、通信事業者に係らず周波数α、もしくはβを利用している基地局を利用禁止として扱う。
移動局4001は、状況1で示した状況となった場合、図7(F)の利用禁止テーブルに通信方式および基地局情報を保存する。
移動局4001は、図7(F)に示した状況となった場合、特定の通信方式、特定の通信事業者において任意の周波数を使用している基地局4004,4003に対して双方向通信を試みることを禁止する。
移動局4001は、状況1において、基地局4004,4003を遠方基地局と判断したとき、利用禁止テーブルとは別のテーブル(以下、利用禁止履歴テーブルと称する)にも利用禁止条件を保存し、合わせてパラメータとして図7(G)の利用禁止回数を保存する。
以降、移動局4001は、同一利用禁止条件で遠方基地局捕捉が検出された場合、利用禁止回数を増加させる。なお、この利用禁止履歴テーブルは利用禁止条件の履歴情報なので、移動局内の不揮発領域に保存する。
これにより、繰り返し遠方基地局として捕捉される基地局については通常よりも長時間利用禁止状態を継続させたりすることが可能となる。
図5は、本発明の一実施例である無線移動局装置(移動局)の基地局探索動作を説明するためのフローチャートである。
図5において、図4の移動局4001にあたる図2の移動局1001の主制御部2010は、S501の処理で、基地局探索を実施し、基地局探索結果を取得してS502の処理に進む。基地局探索結果は、例えば、通信方式がL、通信事業者がA、選択周波数がα、基地局情報が4002である。
主制御部2010は、S503の処理で、基地局探索結果が記憶部2020に記憶している利用禁止テーブル内にL,A,α,4002の内任意の2条件のみを含む禁止条件があるか否かを判定し、任意2条件のみを含む禁止条件がある場合(YES)にはS507の処理に進み、任意2条件のみを含む禁止条件がない場合(NO)にはS504の処理に進む。
主制御部2010は、S505の処理で、基地局探索結果が記憶部2020に記憶している利用禁止テーブル内にL,A,α,4002を全て含む禁止条件あるか否かを判定し、全て含む禁止条件がある場合(YES)にはS507の処理に進み、全て含む禁止条件がない場合(NO)にはS506の処理に進む。
また、S507の処理では、利用禁止条件に合致するため、別の基地局を再選択する。
図6は、本発明の一実施例である無線移動局装置(移動局)の遠方基地局の利用禁止履歴テーブル登録動作を説明するためのフローチャートである。
図6において、図4の移動局4001にあたる図2の移動局1001の主制御部2010は、S508の処理で、遠方基地局判断を実施し、遠方基地局判断結果を取得してS509の処理に進む。遠方基地局判断結果は、例えば、通信方式がL、通信事業者がA、選択周波数がα、基地局情報が4002である。
主制御部2010は、S510の処理で、基地局探索結果が記憶部2020に記憶している利用禁止履歴テーブル内にL,A,α,4002の内任意の2条件のみを含む禁止条件があるか否かを判定し、任意2条件のみを含む禁止条件がある場合(YES)にはS514の処理に進み、任意2条件のみを含む禁止条件がない場合(NO)にはS511の処理に進む。
主制御部2010は、S512の処理で、基地局探索結果が記憶部2020に記憶している利用禁止履歴テーブル内にL,A,α,4002を全て含む禁止条件あるか否かを判定し、全て含む禁止条件がある場合(YES)にはS514の処理に進み、全て含む禁止条件がない場合(NO)にはS513の処理に進む。
また、S514の処理では、利用禁止履歴テーブル内の当該利用禁止条件の利用禁止回数を更新し、利用禁止回数に応じた禁止時間の間、当該基地局を利用禁止にする。
本発明の基地局を再選択する機能を無効化する一例を以下に示す。
ユーザーが基地局を再選択する機能の無効化を選択した場合、「初期上り信号再送回数」を無効化もしくは予め定められた仕様等に基づいた再送回数を変更する。
また、「初期上り信号再送回数」で規定回数を超えても応答下り信号を呼処理制御部で受信できない場合には、利用禁止テーブル内に周波数情報及び関連タイマ情報を保存せず、禁止時間測定用のタイマも起動しない。これらの制御を行うことにより利用禁止テーブル内に情報が保存されないので、基地局を再選択する機能の無効化が実現可能である。
Claims (8)
- 基地局装置との間で無線通信される信号を送受信する無線送受信部と、
前記無線送受信部から前記基地局装置に初期上り信号の送信を行い、前記基地局装置からの応答下り信号から基地局検索結果を得る主制御部と、
基地局選択の利用禁止テーブルを記憶する記憶部と、を有し、
前記主制御部は、前記利用禁止テーブルを基に利用禁止テーブルの利用禁止条件に合致した基地局装置である場合には別の基地局装置を再選択することを特徴とする無線移動局装置。 - 請求項1に記載の無線移動局装置であって、
前記主制御部は、前記基地局装置からの応答下り信号の受信可否結果または送受信時の無線品質または初期上り信号の再送回数の少なくともどれか1つを基準に前記利用禁止テーブルを更新させることを特徴とする無線移動局装置。 - 請求項2に記載の無線移動局装置であって、
前記主制御部は、前記初期上り信号の送信時に使用していた通信方式、通信事業者、使用周波数、基地局情報の所定の組み合わせから特定の基地局装置を利用禁止にする前記利用禁止テーブルを更新することを特徴とする無線移動局装置。 - 請求項3に記載の無線移動局装置であって、
前記利用禁止にする通信方式、通信事業者、使用周波数、基地局情報の所定の組み合わせを固定化もしくは外部から変更可能なことを特徴とする無線移動局装置。 - 請求項3に記載の無線移動局装置であって、
前記主制御部は、利用禁止にした使用周波数を探索対象から除外することにより、別の基地局を探索することを特徴とする無線移動局装置。 - 請求項3に記載の無線移動局装置であって、
前記主制御部は、設定した利用禁止条件を固定時間もしくは外部から設定した任意時間経過後に無効にすることを特徴とする無線移動局装置。 - 請求項6に記載の無線移動局装置であって、
前記主制御部は、設定する利用禁止時間に関して、利用禁止となった頻度を基準として異なる利用禁止時間を設定することを特徴とする無線移動局装置。 - 請求項1に記載の無線移動局装置であって、
前記主制御部は、基地局装置の再選択機能を有効化および無効化を選択できることを特徴とする無線移動局装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014196594A JP2016072648A (ja) | 2014-09-26 | 2014-09-26 | 無線移動局装置 |
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JP2014158248A (ja) * | 2013-01-17 | 2014-08-28 | Ntt Docomo Inc | 移動通信端末及び無線アクセスネットワーク装置 |
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2014
- 2014-09-26 JP JP2014196594A patent/JP2016072648A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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Non-Patent Citations (1)
Title |
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"Consideration on solution to Chiba issues", 3GPP TSG-RAN WG2♯86 R2-142621, JPN6018023338, 10 May 2014 (2014-05-10) * |
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