JP2016071802A - 制御装置、ロボット、および制御プログラム - Google Patents

制御装置、ロボット、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】歩数計としての機能を有する携帯機器の可動部が動くことによって生じる、ユーザの歩数の計測結果の誤差を低減する。
【解決手段】主制御部(1)は、ユーザの歩行動作に伴う物理現象を検出する加速度センサ(50)に基づいて当該ユーザの歩数を計測する歩数計測部(11)と、ロボット(100)がユーザに携帯されており、かつロボット(100)の駆動部(40)が歩数計測部(11)の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、当該影響が低減されるように、センサ(50)、歩数計測部(11)、または駆動部(40)の少なくともいずれか1つの動作を制御する歩数計測制御部(10)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザの歩行動作を検出する携帯機器を制御する制御装置等に関する。
近年、ロボットの様々な動作を制御するための技術が開発されている。例えば、特許文献1では、2足歩行型のロボットの歩行を制御する技術が提案されている。特許文献1のロボットでは、当該ロボットの歩数が計測され、その歩数に基づいて、歩行パターンが作成されている。
特開2004−82223号公報(2004年3月18日公開)
上述の歩数計を備えたロボットを用いて、当該ロボットを携帯しているユーザの歩数を計測する場合には、ユーザの歩行動作に加えて、当該ロボットの動作がユーザの歩数の計測結果に影響を及ぼす可能性がある。このようなロボットの使用方法は、本発明の発明者らが見出したものであり、特許文献1には記載されておらず、上記影響に対する対策も特許文献1には記載されていない。それゆえ、特許文献1に係る発明では、ロボット(可動部を有する携帯機器)が動作することによって生じる、ユーザ歩数の計測結果の誤差を低減することができないという問題がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、歩数計としての機能を有する携帯機器の可動部が動くことによって生じる、ユーザの歩数の計測結果の誤差を低減することが可能な制御装置等を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御装置は、ユーザの歩行動作に伴う物理現象を検出するセンサおよび可動部を有する携帯機器を制御する制御装置であって、上記センサの検出結果に基づいて上記ユーザの歩数を計測する計測手段と、上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、上記影響が低減されるように、上記センサ、上記計測手段および上記可動部の少なくともいずれか1つの動作を制御する制御手段と、を備える。
本発明の一態様に係る制御装置によれば、歩数計としての機能を有する携帯機器の可動部が動くことによって生じる、ユーザの歩数の計測結果の誤差を低減することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係るロボットの要部の構成を例示する機能ブロック図である。 本発明の実施形態1に係るロボットがユーザ歩数を計測する基本動作の流れを例示する図である。 本発明の実施形態1に係るロボットにおける加速度センサのX軸、Y軸、およびZ軸の方向を示す図である。 本発明の実施形態1に係るロボットにおいて、(a)は、加速度センサの出力値に基づくユーザ歩数の計測の処理を例示する図であり、(b)は、加速度センサの出力値に基づくロボット歩数の計測の処理を例示する図である。 本発明の実施形態1に係るロボットにおいて、(a)〜(c)はそれぞれ、ロボットの特定動作に起因するユーザ歩数の計測結果の誤差の影響を低減するための処理を例示する図である。 本発明の一変形例に係るロボットにおいて、加速度センサの出力値に基づくユーザの把持判定の処理を例示する図である。 本発明の実施形態2に係るロボットの要部の構成を例示する機能ブロック図である。 本発明の実施形態2に係るロボットにおいて、ロボットの特定動作に起因するユーザ歩数の計測結果の誤差の影響を低減するための処理を例示する図である。 本発明の実施形態3に係るロボットの要部の構成を例示する機能ブロック図である。 本発明の実施形態3に係るロボットにおいて、ロボットの特定動作に起因するユーザ歩数の計測結果の誤差の影響を低減するための処理を例示する図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1について、図1〜図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施形態では、主制御部1(制御装置)が、歩行可能な2足歩行ヒューマノイドロボットとしてのロボット100(携帯機器)に設けられている場合を例示して説明を行う。しかしながら、本発明の一態様に係るロボットは、2足歩行ヒューマノイドロボットに限らず、アニメキャラクタまたは動物等の形状を有するロボットでもよい。ロボット100の形状は、後述する特定動作を行うことが可能なものであれば特に限定されない。なお、ロボット100の大きさは、ユーザによる携帯(持ち運び,持ち歩き,把持)が可能な大きさであればよい。すなわち、ロボット100は、ロボット型の携帯機器であると理解されてよい。さらに、本発明の一態様に係る制御装置による制御対象は、ロボットに限定されず、後述する特定動作を行うことが可能なものあれば、ユーザによる携帯が可能な携帯機器全般が含まれる。
(ロボット100の要部の構成)
図1は、ロボット100の要部の構成を例示する機能ブロック図である。ロボット100は、主制御部1、駆動部40(可動部)、加速度センサ50(センサ)、グリップセンサ51、タイマ52、GPS(Global Positioning System)受信部53、マイク54、スピーカ55、表示部56、および記憶部60を備えている。なお、図1では図面の見やすさを考慮し、一部の矢印の図示を省略している。
主制御部1は、ロボット100の動作を統括的に制御する。後述するように、主制御部1は、ロボット100を持ち運ぶユーザの歩数を計測するための各種処理を実行する制御装置として機能する。また、主制御部1の機能は、記憶部60に記憶されたプログラムを、CPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現される。記憶部60は、主制御部1が実行する各種のプログラム、およびプログラムによって使用されるデータを格納する記憶装置である。なお、本実施形態では、主制御部1がロボット100の内部に設けられる構成を例示しているが、主制御部1はロボット100の外部に設けられてもよい。主制御部1をロボット100の外部に設けた場合には、ロボット100の動作を無線通信によって制御することも可能である。
駆動部40は、ロボット100を駆動する駆動機構としてのサーボモータ40a、40b、および40cを総称的に表した部材である。サーボモータ40a〜40cは、例えばロボット100の関節部分に設けられている。一例として、サーボモータ40a、40b、および40cのそれぞれは、ロボット100の頭部、手、および足を動作させるために設けられている。サーボモータ40a〜40cを駆動させることにより、ロボット100を動作させるとともに、ロボット100の姿勢を制御できる。なお、駆動部40を構成する駆動機構は、必ずしもサーボモータに限定されず、油圧シリンダ、空圧シリンダ、またはリニアアクチュエータ等の自動制御が可能なアクチュエータであってもよい。なお、ロボット100を構成する頭部、手、および足等のパーツの動作は、サーボモータ40a〜40cの駆動によって行われるため、これらのパーツを可動部として理解してもよい。
加速度センサ50は、ロボット100のX軸、Y軸、およびZ軸方向のそれぞれの加速度を検出する。加速度センサ50は、例えば6軸加速度センサであってよい。加速度センサ50は、例えばロボット100の右足に設けられてよい。但し、加速度センサ50が設けられる位置はこれに限定されず、例えばロボット100の胸部に加速度センサ50が設けられていてもよい。図3は、加速度センサ50のX軸、Y軸、およびZ軸の方向を示す図である。図3に示されるように、Z軸は、鉛直方向(重力方向)を示す座標軸であり、Y軸は、ロボット100が歩行する進行方向(前後方向)を示す座標軸である。また、X軸は、上述のY軸およびZ軸と垂直な方向(横方向)を示す座標軸である。
なお、ロボット100に設けられるセンサは、加速度センサ50に限定されず、例えば振り子式のセンサであってもよい。すなわち、ロボット100に設けられるセンサによって検出される物理量は、加速度のみに限定されなくともよい。後述する歩数計測部11がセンサの検出結果に基づいてユーザ歩数の計測を行うことが可能であれば、当該センサによって検出される物理量は、ユーザの歩行動作に伴う適当な物理現象に対応するものであればよい。
グリップセンサ51は、物体(例えば、ユーザの手)の接触を検出するセンサである。本実施形態において、グリップセンサ51は、静電容量式センサであり、ロボット100の胴体部に設けられている。グリップセンサ51は、物体の接触に応じたセンサ値(具体的には、グリップセンサ51の内部に設けられた電極間の静電容量の変化量)を出力する。なお、本実施形態において、ロボット100がユーザによって把持(携帯)されているか否かの判定は、後述するように、グリップセンサ51から出力されたセンサ値に基づき、把持判定部15aにおいて行われる。また、グリップセンサ51は、ロボット100を携帯したユーザの身体の一部に接触する位置に設けられればよく、必ずしもロボット100の胴体部に設けられなくともよい。
タイマ52は、所定の時間間隔を計時する機能を有する。タイマ52は、専用のデバイスとしてロボット100に設けられてもよいしロボット100の内部のセンサマイコン内のタイマ機能が、タイマ52として用いられてもよい。GPS受信部53は、人工衛星等から電波として送信されるGPS信号を受信し、ロボット100を携帯しているユーザの現在位置を示す位置情報を取得する。マイク54は、ユーザの発話音または周辺環境のノイズ等の様々な音声信号(音波)の入力を受け付ける音声入力部である。また、スピーカ55は、音声信号を出力する音声出力部である。表示部56は、例えば表示部と入力部とが一体として設けられたタッチパネルであってよい。この場合、ユーザは、当該タッチパネルをタッチして、ロボット100に対する各種の動作指令を与えることもできる。
(主制御部1の各部材の動作)
図1に示されるように、主制御部1は、歩数計測制御部10(制御手段)、判定部15、把持判定部15a、姿勢制御部16、音声認識部17、音声合成部18、および表示制御部19を備えている。そして、歩数計測制御部10は、歩数計測部11(計測手段)、ロボット歩数計測部11a(ロボット歩数計測手段)、計測開始部12、計測停止部13、および加速度センサ制御部14を備えている。また、判定部15は、把持判定部15a、および特定動作判定部15bを備えている。
歩数計測部11は、後述する図4の(a)に示された処理S1〜S5によって、ユーザの歩数(ユーザ歩数)を計測する。すなわち、歩数計測部11は、ユーザ歩数を計測する歩数計として機能する。計測開始部12は、後述する把持情報および特定動作情報に基づき、歩数計測部11およびロボット歩数計測部11aの少なくともいずれかの動作を開始させる。計測停止部13は、上記把持情報および上記特定動作情報に基づき、歩数計測部11およびロボット歩数計測部11aの少なくともいずれかの動作を停止させる。また、ロボット歩数計測部11aは、後述する図4の(b)に示された処理S11〜S15によって、ロボットの歩数(ロボット歩数)を計測する。また、加速度センサ制御部14は、加速度センサ50の動作を制御するものであり、後述するように、加速度センサ50を停止させる。歩数計測制御部10の動作の流れについては、後に詳細に説明する。
把持判定部15aは、グリップセンサ51から出力されたセンサ値を取得し、当該センサ値に基づいて、ロボット100がユーザによって把持されているか否かを判定する。例えば、把持判定部15aは、センサ値が所定の閾値を超えていれば、ロボット100がユーザによって把持されていると判定してよい。把持判定部15aは、ロボット100がユーザによって把持されていると判定すると、その旨を示す把持情報を生成する。把持判定部15aが生成した把持情報は、歩数計測制御部10に与えられる。
ここで、歩数計測部11は、把持情報を参照し、ロボット100がユーザによって把持されていない場合には、動作を停止するように構成されている。また、ロボット歩数計測部11aは、把持情報を参照し、ロボット100がユーザによって把持されていない場合には、動作するように構成されている。従って、ユーザがロボット100を把持していない状態において、ロボット100が特定動作を行った場合には、ロボット歩数がカウントアップされる一方で、ユーザ歩数は変化しない(後述の図2の(e)を参照)。
特定動作判定部15bは、駆動部40からサーボモータ40a〜40cの動作状態を検知し、当該動作状態に基づいて、ロボット100が特定動作を行っているか否かを判定する。ここで、特定動作とは、駆動部40がユーザ歩数の計測結果に影響を及ぼす動作を行った場合における、ロボットの100の動作を意味する。例えば、加速度センサ50がロボット100の右足(または胸部)に設けられている場合には、ロボット100の右足を大きく動かす動作は、ユーザの歩行動作として誤って検出されるため、特定動作として判定される。特定動作判定部15bは、ロボット100が特定動作を行っていると判定すると、その旨を示す特定動作情報を生成する。特定動作判定部15bが生成した特定動作情報は、歩数計測制御部10に与えられる。なお、特定動作判定部15bにおいて、サーボモータ40a〜40cのどのような動作が特定動作に該当するかを判定するための判定条件は、ロボット100の設計者によって適宜定められてよい。
姿勢制御部16は、駆動部40の動作を制御することによって、ロボット100の姿勢を制御する。具体的には、姿勢制御部16は、サーボモータ40a〜40cの回転角度を変化させることにより、ロボット100の姿勢を制御する。また、姿勢制御部16は、サーボモータ40a〜40cを駆動させることにより、ロボット100に歩行動作等の自立動作を行わせる。また、姿勢制御部16は、駆動部40からサーボモータ40a〜40cの回転角度を取得し、当該回転角度に基づいてロボット100の現在の姿勢を検出する。
音声認識部17は、例えば音声認識エンジン等のアプリケーションである。音声認識部17は、マイク54から取得した音声信号に対して、所定の音声処理(例えば、キーワード認識)を行う。音声認識部17は、上述の計測開始部12、計測停止部13、および姿勢制御部16に、音声処理を施した結果としての信号を与える。これにより、ユーザがロボット100に対して発話を行うことによって、ロボット100に対して動作指令を施すことが可能となる(後述の図2の(a)〜(f)を参照)。音声合成部18は、所定の音声を合成し、当該合成した音声をスピーカ55に出力させる。所定の音声は、例えば、ロボット100がユーザによって発せられた音声による動作指令を受け付けたことを示す音声である(図2の(b)等を参照)。また、表示制御部19は、表示部56に各種データを画像として表示させる。表示制御部19は、例えば歩数計測部11からユーザ歩数情報を取得し、当該ユーザ歩数情報を表示部56に表示させる。これにより、ユーザに自身の歩数を容易に確認させることができる。
(ロボット100の基本動作の流れ)
図2の(a)〜(f)は、ロボット100がユーザの歩数(ユーザ歩数)を計測する基本動作の流れを例示する図である。ここで、図2の(a)〜(f)を参照し、本実施形態の前提となるロボットの動作の一例について簡単に説明する。なお、図2の(a)〜(f)では、ロボット100に対するユーザの動作指令が、ユーザの音声によって与えられる場合を例示している。
図2の(a)に示されるように、ロボット100は、「歩数計ONして」というユーザの音声を、歩数計測部11の動作を開始させるユーザの指令として検出する。なお、図2の(a)に示されるように、ユーザによって把持されていない状態において、ロボット100は、ロボット自身が自立し易い姿勢(形状)を取っているが、ユーザによる把持が容易でない姿勢を取っていてもよい。図2の(a)には、ロボット100が片手を挙げた姿勢を取っている状態が図示されている。
続いて、図2の(b)に示されるように、ロボット100は、「はーい。では、開始しまーす」という音声を出力し、ユーザの指令を受け付けたことを示す。そして、ロボット100は、ユーザによる把持が容易である姿勢へと、自身の姿勢を変化させ、歩数計測部11の動作を開始させる。図2の(b)には、ユーザによる把持が容易な姿勢として、ロボット100が両手を下げた姿勢を取っている状態が図示されている。
続いて、図2の(c)に示されるように、ロボット100は、ユーザによる把持が容易な姿勢を維持して、ユーザに把持される。そして、ロボット100は、加速度センサ50の出力値に基づいて、ユーザ歩数を計測する。これにより、ユーザがロボット100を持ち運んでいる期間、ユーザ歩数が歩数計測部11によってカウントアップされる(後述の図4の(a)を参照)。なお、本実施形態では、ユーザがロボット100を把持して携帯している場合を例示して説明を行っているが、ユーザによるロボット100の携帯の方法は、把持に限定されない。例えば、ユーザは、ロボット100を自身の腰に固定して歩行動作を行ってもよいし、ロボット100をバッグに入れて歩行動作を行ってもよい。
以降の図2の(d)〜(g)は、ユーザがロボット100の把持を解放し、ロボット100が例えば机の上に置かれている状態を例示している。図2の(d)に示されるように、ロボット100は、「ちょっと歩いて」というユーザの音声を、ロボット100の歩行動作を開始させるユーザの指令として検出する。すると、図2の(e)に示されるように、ロボット100は、「はーい」という音声を出力してユーザの指令を受け付けたことを示した後に、歩行動作を開始する。この時、ロボットの歩行動作に応じて、ロボット歩数計測部11aによってロボット歩数がカウントアップされる(図4の(b)を参照)。なお、上述したように、ユーザがロボット100を把持していない場合には、ユーザ歩数を計測する歩数計測部11によるユーザ歩数のカウントアップは行われない。従って、図2の(e)の状況において、ロボット歩数がカウントアップされる一方で、ユーザ歩数は変化しない。
そして、図2の(f)に示されるように、ロボット100は、「おしまい」というユーザの音声を、ロボット100の歩行動作および歩数計測部11の動作を停止させるユーザの指令として検出する。すると、図2の(g)に示されるように、ロボット100は、「はーい」という音声を出力してユーザの指令を受け付けたことを示した後に、歩行動作および歩数計測部11の動作を停止する。
このように、ユーザがロボット100を把持していない場合には、ロボット100の歩行動作が行われても、ユーザ歩数の計測結果は、ロボット100の歩行動作に影響を受けない。しかしながら、ユーザがロボット100を持ち運びながらロボット100を動作させた場合には、ロボット100が特定動作を行うと、ユーザの歩行動作に加えて、当該特定動作がセンサの出力値に影響を及ぼす。このため、当該特定動作に起因してユーザ歩数の計測結果に誤差が生じる。上述したように、本発明は、ロボットの特定動作に起因して生じる、ユーザ歩数の計測結果の誤差を低減することを目的としたものである。
(加速度センサの出力値に基づく歩数計測の処理の流れ)
図4の(a)は、加速度センサの出力値に基づくユーザ歩数の計測の処理S1〜S5を例示するフローチャートである。処理S1〜S5は、人(ユーザ)の歩行検知に好適な公知のアルゴリズムの一例である。計測開始部12によって歩数計測部11の動作が開始されると、歩数計測部11は、加速度センサ50から、ロボット100のX軸、Y軸、およびZ軸方向のそれぞれの加速度を取得する。以降、ロボット100のX軸、Y軸、およびZ軸方向のそれぞれの加速度を、X、Y、およびZとして表す。続いて、歩数計測部11において、図4の(a)に示された以下の処理S1〜S5が行われる。
歩数計測部11は、X軸方向の加速度Xを2乗した値Xが所定の閾値Xtよりも小さいか否かを判定する(S1)。Xが閾値Xtよりも小さい場合には(S1でYES)、処理S2に進む。続いて、歩数計測部11は、Y軸方向の加速度Yを2乗した値Yが所定の閾値Ytよりも小さいか否かを判定する(S2)。Yが閾値Ytよりも小さい場合には(S2でYES)、処理S3に進む。続いて、歩数計測部11は、Z軸方向の加速度Zを2乗した値Zが所定の閾値Zthよりも大きいか否かを判定する(S3)。Zが閾値Zthよりも大きい場合には(S3でYES)、処理S4に進む。続いて、歩数計測部11は、Zが所定の閾値Ztlよりも小さいか否かを判定する(S4)。Zが閾値Ztlよりも大きい場合には(S4でYES)、処理S5に進む。そして、歩数計測部11は、ユーザ歩数を一歩カウントアップする。すなわち、歩数計測部11は、ユーザが一歩の歩数を歩んだことを検知する(処理S5)。そして、処理S1に戻り、計測停止部13によって歩数計測部11の動作が停止されるまで上述の処理S1〜S5を繰り返す。
なお、上述の処理S1〜S3において、Xが閾値Xtよりも大きい場合(S1でNO)、Yが閾値Ytよりも大きい場合(S2でNO)、Zが閾値Zthよりも小さい場合(S3でNO)の少なくともいずれかの場合には、処理S1に戻る。また、上述の処理S4において、Zが閾値Ztlよりも大きい場合には(S4でNO)、処理S4に戻る。このように、歩数計測部11は、ユーザ歩数をカウントアップする。そして、歩数計測部11は、ユーザ歩数を示すユーザ歩数情報を生成する。
続いて、ロボット歩数計測部11aの動作について説明する。図4の(b)は、加速度センサの出力値に基づくロボット100の歩数計測の処理の流れS11〜S15を例示するフローチャートである。処理S11〜S15は、ロボットの歩行検知に好適な公知のアルゴリズムの一例である。処理S11は、上述の処理S1において用いられる閾値Xtを閾値Xt2に置き換えた処理である。処理S12〜S14は、上述の処理S2〜S4と同様の処理である。処理S15は、上述の処理S5において、カウントアップすべき歩数をロボット100の歩数に置き換えた処理である。ここで、閾値Xt2は、閾値Xtよりも大きな値である。一般的に、ロボットの歩行動作は、人の歩行動作に比べてX軸方向(横方向)の揺れが激しいため、Xt2>Xtを満たす閾値Xt2を用いることによって、ロボット100の歩数を好適に検知できる。
(歩数計測制御部10の動作)
本実施形態では、ユーザがロボット100を持ち運んでいる状態において、ロボット100が特定動作を行っている場合に、当該特定動作に起因してユーザ歩数の計測結果に生じる誤差を低減するように、加速度センサ50または歩数計測部11の動作が制御される。本実施形態において、歩数計測制御部10は、以下の(動作1)〜(動作3)のいずれかの通り動作する。
(動作1)図4の(a)は、動作1における処理S21〜S23を示すフローチャートである。図4の(a)に示されるように、動作1では、把持判定部15aがユーザの把持を検出すると(処理S21)、歩数計測制御部10に把持情報を出力する。そして、特定動作判定部15bがロボット100の特定動作を検出すると(処理S22)、歩数計測制御部10に特定動作情報を出力する。続いて、加速度センサ制御部14は、把持情報および特定動作情報をトリガとして、加速度センサ50の動作を停止させる(処理S23)。これにより、ユーザがロボット100を把持している時にロボットが特定動作を行った場合、加速度センサ50が停止する。それゆえ、ユーザがロボット100を把持している時にロボットが特定動作を行っていたとしても、加速度センサ50の出力が歩数計測部11に与えられないため、歩数計測部11においてユーザ歩数はカウントアップされない。よって、ユーザ歩数の計測結果の誤差を低減できる。当該構成は、最も簡単に実装が可能であり、さらに、ロボット100の消費電力を効果的に低減させることが可能となる。
(動作2)図4の(b)は、動作2における処理S31〜S33を示すフローチャートである。図4の(b)に示されるように、動作2では、処理S31およびS32(上述のS21およびS22と同様の処理)の後に、計測停止部13は、把持情報および特定動作情報をトリガとして、歩数計測部11の動作を停止させる(S33)。これにより、ユーザがロボット100を把持している時にロボット100が特定動作を行っていたとしても、歩数計測部11においてユーザ歩数はカウントアップされないので、ユーザ歩数の計測結果の誤差を低減できる。当該構成は、比較的簡単に実装が可能であり、さらに、ロボット100の消費電力を低減させることが可能となる。
(動作3)図4の(c)は、動作3における処理S41〜S44を示すフローチャートである。図4の(c)に示されるように、動作3では、処理S41〜S43(上述のS31〜S33と同様の処理)の後に、計測開始部12は、把持情報および特定動作情報をトリガとして、ロボット歩数計測部11aの動作を開始させる(S44)。なお、ロボット歩数計測部11aの演算結果は、例えば表示制御部19に与えられ、表示部56に表示されてよい。このように、当該構成では、歩数計の動作モードが、「ユーザの歩行検知を行うモード」から「ロボット100の歩行検知を行うモード」へと切り替えられる。換言すれば、当該構成では、加速度センサ50の出力が、ユーザの歩行を検知するためのデータでなく、ロボット100の歩行を検知するためのデータとして用いられている。これにより、ユーザがロボット100を把持している時にロボットが特定動作を行っていたとしても、歩数計測部11においてユーザ歩数がカウントアップされないので、ユーザ歩数の計測結果の誤差を低減できる。また、ロボット100の歩数の計測結果をユーザに確認させることが可能となる。
(ロボット100の効果)
以上のように、本実施形態のロボット100では、ロボット100がユーザに把持されており、かつ、特定動作を行っている場合に、加速度センサ50または歩数計測部11を制御することにより、歩数計測部11におけるユーザ歩数のカウントアップを停止させている。それゆえ、ユーザがロボット100を把持している時にロボット100が特定動作を行ったとしても、加速度センサ50の出力値に基づくユーザ歩数の計測結果の誤差を低減することが可能となる。
なお、後述するように、実施形態3のロボット300では、駆動部40を制御することにより、ロボットの特定動作に起因して生じる、ユーザ歩数の計測結果の誤差を低減させている。従って、本発明の一態様に係るロボットは、駆動部40が動くことによって生じる、ユーザの歩数の計測結果の誤差を低減するように、加速度センサ50、歩数計測部11、または駆動部40の少なくともいずれか1つを制御することを目的として構成されたものであると理解されてよい。
〔変形例〕
上述の実施形態1では、把持判定部15aは、グリップセンサ51から出力されたセンサ値を用いて、ユーザにロボット100の持ち運び(把持)を判定していた。しかしながら、以下に示すように、把持判定部15aは、加速度センサ50の出力(加速度X、Y、およびZ)を用いて、ユーザの持ち運び(把持)を判定してもよい。図6は、加速度センサ50の出力値に基づくユーザの把持判定の処理S51〜S55を例示するフローチャートである。なお、図6の処理S51〜S55では、判定に利用される閾値として、上述の図4の(a)の処理S1〜S5における閾値Xt、Yt、およびZthが用いられる構成が例示されているが、処理S1〜S5とは異なる閾値を用いて判定が行われてもよい。
把持判定部15aは、加速度Xを2乗した値Xが閾値Xtよりも小さいか否かを判定する(S51)。Xが閾値Xtよりも小さい場合には(S51でYES)、処理S52に進む。続いて、把持判定部15aは、加速度Yを2乗した値Yが閾値Ytよりも小さいか否かを判定する(S52)。Yが閾値Ytよりも小さい場合には(S52でYES)、処理S53に進む。続いて、把持判定部15aは、加速度Zを2乗した値Zが閾値Zthよりも小さいか否かを判定する(S53)。Zが閾値Zthよりも小さい場合には(S53でYES)、処理S54に進む。そして、把持判定部15aは、ユーザがロボット100を把持していないと判定する(処理S54)。
なお、上述の処理S51〜S53において、Xが閾値Xtよりも大きい場合(S51でNO)、Yが閾値Ytよりも大きい場合(S52でNO)、Zが閾値Zthよりも大きい場合(S53でNO)の少なくともいずれかの場合には、処理S55に進む。そして、把持判定部15aは、ユーザがロボット100を把持していると判定する(S55)。なお、処理S54またはS55が終了すると、処理S51に戻り、把持判定部15aの動作が停止されるまで上述の処理S51〜S55を繰り返す。
このように、加速度センサ50の出力を用いて、ユーザの持ち運び(把持)を判定するように把持判定部15aを構成した場合には、ロボット100にグリップセンサ51を設けなくともよい。また、当該構成によれば、ユーザの身体の一部がロボット100に接触していない場合(例えば、ユーザがロボット100をバッグに入れて歩行動作を行っている場合)であっても、ユーザがロボット100を携帯していることを判定できる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図7および図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(ロボット200の要部の構成および動作)
図7は、本実施形態のロボット200(携帯機器)の要部の構成を例示する機能ブロック図である。本実施形態のロボット200は、実施形態1のロボット100において、主制御部1を主制御部2(制御装置)に置き換えることによって得られる構成である。そして、本実施形態の主制御部2は、実施形態1の主制御部1において、歩数計測制御部10に設けられた加速度センサ制御部14を、代替歩数計測部24(代替歩数計測手段)に置き換えることによって得られる構成である。ここで、本実施形態の歩数計測制御部を、歩数計測制御部20(制御手段)と呼称する。
以下に示すように、本実施形態のロボット200は、歩数計測部11の動作を停止させるとともに、代替歩数計測部24によってユーザの歩数(代替ユーザ歩数)を算出(推測)することにより、ロボット200の特定動作に起因して生じる、ユーザ歩数の計測結果の誤差を低減することを目的として構成されている。ここで、上述の歩数計測部11によって計測されるユーザの歩数(ユーザ歩数)との区別のため、代替歩数計測部24によって算出されるユーザの歩数を、代替ユーザ歩数と称する。代替歩数計測部24は、歩数計測部11とは異なる方法(アルゴリズム)を用いて、ユーザの歩数を算出する。
例えば、代替歩数計測部24は、ロボット200が特定動作を行う直前までの所定の時間間隔に亘る、歩数計測部11におけるユーザ歩数のカウントアップの頻度(時間的な割合)に基づいて、代替ユーザ歩数をカウントアップする。具体的には、ロボット200が特定動作を行う直前までの1分間に、歩数計測部11においてカウントアップされたユーザ歩数が120歩であった場合には、代替歩数計測部24は、ロボット200が特定動作を行っていう期間に亘り、1秒間に2歩ずつ(すなわち、1分間に120歩ずつ)の割合によって、代替ユーザ歩数をカウントアップする。
換言すれば、代替歩数計測部24は、ロボット200が特定動作を行う直前までに歩数計測部11において算出されたユーザの歩数のカウントアップの頻度(すなわち、ロボット200が特定動作を行っていない状態における、ユーザ歩数を示すデータ)を予め取得しておき、当該カウントアップの頻度を用いて、ロボット200が特定動作を行った後のユーザの歩数のカウントアップを推測する動作を行っていると理解されてもよい。なお、所定の時間間隔は、タイマ52によって計時されてよい。また、代替歩数計測部24における代替ユーザ歩数の演算結果は、例えば表示制御部19に与えられ、表示部56に表示されてよい。
なお、代替歩数計測部24において、代替ユーザ歩数を計測する方法は、上述のものに限定されない。例えば、代替歩数計測部24は、GPS受信部53から取得した位置情報を解析することによって、ロボット200を携帯しているユーザの現在位置の時間的な変化を示す情報(移動情報)を生成してもよい。この場合、代替歩数計測部24は、当該移動情報に基づいて、代替ユーザ歩数を算出することができる。本実施形態において、歩数計測制御部20は、以下の(動作4)の通り動作する。
(動作4)図8は、動作4における処理S61〜S64を示すフローチャートである。図8に示されるように、動作4では、処理S41〜S43(上述のS21〜S23と同様の処理)の後に、計測開始部12は、把持情報および特定動作情報をトリガとして、代替歩数計測部24の動作を開始させる(S64)。これにより、ユーザがロボット200を把持している時にロボットが特定動作を行っていたとしても、歩数計測部11においてユーザ歩数がカウントアップされないので、ユーザ歩数の計測結果の誤差を低減できる。加えて、本実施形態のロボット200によれば、代替歩数計測部24を設けることにより、歩数計測部11が停止している間において、代替ユーザ歩数を算出することができる。
(ロボット200の効果)
以上のように、本実施形態のロボット200は、ロボット200がユーザに把持されており、かつ、特定動作を行っている場合に、歩数計測部11におけるユーザ歩数の計測を停止させ、代替歩数計測部24における代替ユーザ歩数の算出を行う。それゆえ、ユーザ歩数の計測結果の誤差を低減するとともに、ユーザの歩数を算出(推測)できる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、図9および図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(ロボット300の要部の構成および動作)
図9は、本実施形態のロボット300(携帯機器)の要部の構成を例示する機能ブロック図である。本実施形態のロボット300は、実施形態1のロボット100において、主制御部1を主制御部3(制御装置)に置き換えることによって得られる構成である。そして、本実施形態の主制御部3は、実施形態1の主制御部1において、歩数計測制御部10に設けられた加速度センサ制御部14を、特定動作制御部34に置き換えることによって得られる構成である。ここで、本実施形態の歩数計測制御部を、歩数計測制御部30(制御手段)と呼称する。以下に示すように、本実施形態のロボット300は、駆動部40の動作を制御することにより、ロボット300の特定動作に起因して生じる、ユーザ歩数の計測結果の誤差を低減することを目的として構成されている。
特定動作制御部34は、所定の時間内に歩数計測部11によってユーザ歩数がカウントアップされている時に、ロボット300の特定動作を停止させるように、駆動部40(具体的には、サーボモータ40a〜40c)の動作を制御する。例えば、上述のように、ロボット300の右足を大きく動かす動作が特定動作であると規定されている場合には、特定動作制御部34は、例えば、ロボット300の右足を動作させるサーボモータ40cを停止させ、ロボット300の頭部および手を動作させるサーボモータ40aおよび40bのみを動作させる。これにより、ロボット300は、右足を動かさずに、手または首だけを動かすので、特定動作を行わないように動作する。
なお、上記では特定動作制御部34によってロボット300の右足の動作を停止させる場合を例示して説明を行ったが、特定動作制御部34は、歩数計測部11におけるユーザ歩数の計測結果に影響を及ぼさない程度であれば、サーボモータ40aを駆動し、ロボット300の右足を動かしてもよい。例えば、ロボット300の右足を、(i)ユーザ歩数の計測結果に影響を及ぼさない程度の短時間のみ動かしてもよいし、または、(ii)ユーザ歩数の計測結果に影響を及ぼさないよう、すり足で動作させてもよい。このように、特定動作制御部34は、特定動作に該当しない程度に、ロボット300の右足を動作させることもできる。もちろん、特定動作制御部34は、サーボモータ40a〜40cの全てを停止させ、ロボット300を完全に静止させてもよい。なお、上述の所定の時間は、タイマ52によって計時されてよい。
また、特定動作制御部34は、所定の時間内に歩数計測部11によってユーザ歩数がカウントアップされていない時に、ロボット300に特定動作を含めた任意の動作(自由な動作)を許可して、駆動部40の動作を制御する。すなわち、特定動作制御部34は、駆動部40の動作を制限しないように制御する。本実施形態では、歩数計測制御部30は、以下の(動作5)または(動作6)のいずれかの通り動作する。以下、図10を参照して説明する。図10は、動作5および動作6における処理S71〜S75を示すフローチャートである。
(動作5)図10に示されるように、動作5では、処理S71およびS72(上述のS21およびS22と同様の処理)の後に、特定動作制御部34は、所定の時間内に歩数計測部11によってユーザ歩数がカウントアップされているか否かを判定する(S73)。所定の時間内に歩数計測部11によってユーザ歩数がカウントアップされている場合には(S73でYES)、特定動作制御部34は、ロボット300の特定動作を停止させる(S74)。これにより、ユーザがロボット300を把持している時にロボット300が特定動作を行っていたとしても、ユーザ歩数がカウントアップされている場合には、ロボット300の特定動作が停止されるので、ユーザ歩数の計測結果の誤差を低減できる。加えて、本実施形態のロボット300によれば、歩数計測部11の動作を継続させているため、ユーザがロボット300を把持している状態においても、ユーザ歩数を継続して計測することが可能となる。
(動作6)図10に示されるように、動作6においても、上述の処理S71〜S73が行われる。そして、所定の時間内に歩数計測部11によってユーザ歩数がカウントアップされていない場合には(S73でNO)、特定動作制御部34は、ロボット300の特定動作を許可する(S74)。これにより、ユーザがロボット300を把持している時に、ユーザ歩数がカウントアップされていない場合に限り、ロボット300による特定動作が行われる。従って、動作6によれば、上述の動作5に比べて、ユーザ歩数の計測結果の誤差をより効果的に低減することができる。
(ロボット300の効果)
以上のように、本実施形態のロボット300は、歩数計測部11が動作している状態を維持しつつ、ロボット300の特定動作を停止させる。それゆえ、ユーザ歩数の計測結果の誤差を低減するとともに、ユーザの歩数の計測を継続することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
ロボット100〜300の制御ブロック(特に主制御部1〜3)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。後者の場合、ロボット100〜300は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)等を備える。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取り実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路等を用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る制御装置(主制御部1)は、ユーザの歩行動作に伴う物理現象を検出するセンサ(加速度センサ50)および可動部(駆動部40)を有する携帯機器(ロボット100)を制御する制御装置であって、上記センサの検出結果に基づいて上記ユーザの歩数を計測する計測手段(歩数計測部11)と、上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、上記影響が低減されるように、上記センサ、上記計測手段および上記可動部の少なくともいずれか1つの動作を制御する制御手段(歩数計測制御部10)と、を備える。
上記の構成によれば、ユーザが携帯機器を携帯している時に、可動部がユーザの歩数の計測に影響を及ぼす動作を行ったとしても、ユーザの歩数の計測結果の誤差を低減することが可能となる。
本発明の態様2に係る制御装置は、上記態様1において、上記制御手段は、上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、上記センサの動作を停止させてもよい。
上記の構成によれば、ユーザの歩数の計測結果が変化しないため、当該計測結果の誤差を低減できる。さらに、当該構成によれば、携帯機器の消費電力を効果的に低減させることが可能となる。
本発明の態様3に係る制御装置は、上記態様1において、上記制御手段は、上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、上記計測手段による上記計測を停止させてもよい。
上記の構成によれば、ユーザの歩数の計測結果が変化しないため、当該計測結果の誤差を低減できる。さらに、当該構成によれば、ロボットの消費電力を低減させることが可能となる。
本発明の態様4に係る制御装置は、上記態様3において、上記携帯機器は、歩行可能なロボットであり、上記検出結果に基づいて上記ロボットの歩数を示すロボット歩数を計測するロボット歩数計測手段(ロボット歩数計測部11a)をさらに備え、上記ロボット歩数計測手段は、上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、上記センサの検出結果を利用し上記ロボット歩数を計測してもよい。
上記の構成によれば、ユーザの歩数が計測されていない時に、ロボット歩数を計測することが可能となる。
本発明の態様5に係る制御装置は、上記態様1から4のいずれか1つにおいて、上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、予め取得しておいた上記可動部が上記動作を行っていない状態における上記ユーザの歩数を示すデータを用いて、当該ユーザの歩数を算出する代替歩数計測手段(代替歩数計測部24)をさらに備えていてもよい。
上記の構成によれば、ユーザの歩数が計測手段によって計測されていない時にも、当該ユーザの歩数を算出(推測)することが可能となる。
本発明の態様6に係る制御装置は、上記態様1から4のいずれか1つにおいて、上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、上記ユーザの位置の時間的な変化を示す移動情報に基づいて当該ユーザの歩数を算出する代替歩数計測手段をさらに備えていてもよい。
上記の構成によれば、ユーザの歩数が計測手段によって計測されていない時にも、当該ユーザの歩数を算出(推測)することが可能となる。
本発明の態様7に係る制御装置は、上記態様1において、上記制御手段は、上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、上記影響を及ぼす動作を停止させるように上記可動部を制御してもよい。
上記の構成によれば、ユーザの歩数の計測結果の誤差を低減するとともに、当該歩数の計測を継続することが可能となる。
本発明の態様8に係る制御装置は、上記態様1において、上記制御手段は、上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、上記計測手段の計測の結果が所定の期間に亘り変化していない場合に、上記可動部の動作を制限しないように上記可動部を制御してもよい。
上記の構成によれば、ユーザがロボットを携帯している時に、ユーザの歩数の計測結果が所定の期間に亘り変化していない場合に限り、可動部を自由に動作させることができる。従って、ユーザ歩数の計測結果の誤差を低減することができる。
本発明の態様9に係るロボットは、上記態様1から8のいずれか1つに係る制御装置を備える携帯機器であることが好ましい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る制御装置を備えたロボットを実現することが可能となる。
また、本発明の各態様に係る制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記制御装置が備える各手段として動作させることにより上記制御装置をコンピュータにて実現させる制御装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
また、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせて、新しい技術的特徴を形成できる。
本発明は、ユーザの歩行動作を検出する携帯機器を制御する制御装置等に利用できる。
1,2,3 主制御部(制御装置)、
10,20,30 歩数計測制御部(制御手段)、11 歩数計測部(計測手段)、
11a ロボット歩数計測部(ロボット歩数計測手段)、
24 代替歩数計測部(代替歩数計測手段)、
40 駆動部(可動部)、 50 加速度センサ(センサ)
100,200,300 ロボット(携帯機器)

Claims (10)

  1. ユーザの歩行動作に伴う物理現象を検出するセンサおよび可動部を有する携帯機器を制御する制御装置であって、
    上記センサの検出結果に基づいて上記ユーザの歩数を計測する計測手段と、
    上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、上記影響が低減されるように、上記センサ、上記計測手段および上記可動部の少なくともいずれか1つの動作を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 上記制御手段は、上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、上記センサの動作を停止させることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 上記制御手段は、上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、上記計測手段による上記計測を停止させることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. 上記携帯機器は、歩行可能なロボットであり、
    上記検出結果に基づいて上記ロボットの歩数を示すロボット歩数を計測するロボット歩数計測手段をさらに備え、
    上記ロボット歩数計測手段は、上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、上記センサの検出結果を利用し上記ロボット歩数を計測することを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、予め取得しておいた上記可動部が上記動作を行っていない状態における上記ユーザの歩数を示すデータを用いて、当該ユーザの歩数を算出する代替歩数計測手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、上記ユーザの位置の時間的な変化を示す移動情報に基づいて当該ユーザの歩数を算出する代替歩数計測手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 上記制御手段は、上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、かつ上記可動部が上記計測手段の計測に影響を及ぼす動作を行っている場合に、上記影響を及ぼす動作を停止させるように上記可動部を制御することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  8. 上記制御手段は、上記携帯機器が上記ユーザに携帯されており、上記計測手段の計測の結果が所定の期間に亘り変化していない場合に、上記可動部の動作を制限しないように上記可動部を制御することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の制御装置を備える携帯機器であることを特徴とするロボット。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載の制御装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
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