JP2016071732A - レコメンド作成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 レコメンド作成装置10では、レコメンド作成部70が作成者別に「比較対象者或いは比較対象者群の文書では出現率が高いけれども自己の文書では出現率が低いキーワード」に基づいた作成者向けのレコメンド内容を作成する。その結果、比較対象と自分との間に存在するギャップの分析が可能となり、不足部分を顕在化させることができ、不足を補うための取り組みが促される。
【選択図】図6
Description
図1は、本発明の一実施形態に係るレコメンド作成装置10の構成を示すブロック図である。図1において、レコメンド作成装置10は、文書データ蓄積部20、キーワード抽出部30と、作成者抽出部40、人物キーワード抽出部50、共起情報抽出部60、レコメンド作成部70、及び統括制御部100を備えている。
(2−1)文書データ蓄積部20
文書データ蓄積部20は、人物毎にその人物が作成した文書(メールを含む)を随時蓄積する仕組みになっている。文書には少なくとも文書名及び作成者名若しくは作成者IDが付される。
キーワード抽出部30は、文書内の特徴的な語句、つまりキーワードの抽出を行う。抽出する語句数は、文書毎に指定することができ、全てがキーワードになることを防止している。もちろん、文書データのサイズに応じてキーワード数を決めることもできる。
作成者抽出部は、文書のプロパティ情報、あるいは文書登録時のログイン情報、メールであればフロム・フィールドなどを利用して文書の作成者を抽出する。
人物キーワード抽出部50は、文書の作成者である人物と、人物毎にその人物が作成した文書内に出現するキーワードとを関連つけた人物キーワードテーブルを作成し、それを記憶する。
共起情報抽出部60は、人物キーワード抽出部50が作成した「人物キーワードテーブル」に基づき、作成者別に「共起情報テーブル」を作成する。
レコメンド作成部70は、作成者別に「比較対象者或いは比較対象者群の文書では出現率が高いけれども自己の文書では出現率が低いキーワード」に基づいた当該作成者向けのレコメンド内容を作成する。
統括制御部100は、いわゆるCPUであって、OSその他のプログラムに従って、必要な処理を実行する。
キーワード抽出部30と、作成者抽出部40、人物キーワード抽出部50、共起情報抽出部60、及びレコメンド作成部70は、それぞれ作成したデータを蓄積する記憶領域を個別に又は共通の記憶装置に有しているものとする。
ここでは、2つの動作について説明する。第1の動作はレコメンド作成装置に各端末から文書が入力されたときの動作であり、第2の動作はレコメンド作成装置に端末からレコメンド要求が入力されたときの動作である。
図2は、レコメンド作成装置の第1の動作を表すフローチャートである。図2において、統括制御部100は、ステップS1において接続された端末のいずれかから文書入力があったか否かを判定し、文書入力があったときはステップS2へ進み、文書入力がないときは引き続き判定を継続する。
説明の便宜上、ある開発チームに3人のデジタル信号処理の技術者A、B、及びCが所属しており、それぞれ入社7年目、5年目、3年目の技術者である、という想定の下で説明を進めるものとする。
共起情報抽出部60は、人物キーワード抽出部50が作成した図3A〜図3Cに記載の「人物キーワードテーブル」に基づき、A氏が「デジタル信号」の分野の専門知識を有する人物であるとして選択し、図3Aに示す「人物キーワードテーブル」に基づいて「共起情報テーブル」を作成する。
この共起情報テーブルは、2つの側面を表している。第1の側面はキーワードから視た共起度合い(同時発生割合)であり、第2の側面は共起キーワードから視た共起度合いである。以下、図面を参照しながら具体的に説明する。
次の、第2の側面である「共起キーワードから視た他のキーワードの同時発生割合」を説明する。図4Aでは、背景が無色の領域が「共起キーワードから視た他のキーワードの同時発生割合」を表示している。
ここでは、技術者Bが「デジタル信号」という用語が属する分野において、上位技術者Aと自分との間に存在するギャップの分析を行うために、レコメンド作成装置10の端末からレコメンド要求を入力したという想定の下で説明する。
図6は、技術者Aと技術者Bとの比較における技術者Bに対するレコメンド内容の例示である。図6において、レコメンド内容は端末のモニターに表示される。比較対象者の欄(A欄)に、技術者A(上位者)及び技術者B(自己)対比できるように表示されている。その下のB欄には、技術者A及び技術者Bの文書件数が表示されている。技術者Aの文書件数は100/150件であるが、これは技術者Aの全文書150件のうち「デジタル信号」というキーワードを含む文書を100件作成していることを意味する。
また、図4Bの技術者Bの共起情報テーブルと図4Cの技術者A,B,Cが所属するチームの共起情報テーブルとを比較した場合、チーム内文書では「デジタル信号」と共起の度合いが大きい共起キーワードは「離散化」及び「サンプリング」であるが、技術者Bの文書ではキーワード「デジタル信号」の出現率が高いにもかかわらず、その「デジタル信号」に共起する共起キーワードの中に「離散化」及び「サンプリング」が全く出現していないことが分かる。このような場合は、ほぼ図6と同様のレコメンド内容とともに、補足コメントが追加される。
(4−1)
レコメンド作成装置10では、レコメンド作成部70が作成者別に「比較対象者或いは比較対象者群の文書では出現率が高いけれども自己の文書では出現率が低いキーワード」に基づいた作成者向けのレコメンド内容を作成する。その結果、比較対象と自分との間に存在するギャップの分析が可能となり、不足部分を顕在化させることができ、不足を補うための取り組みが促される。
レコメンド作成装置10では、レコメンド作成部70が「比較対象の文書で出現率が低く自己の文書で出現率が高いキーワード」に基づいたレコメンド内容を作成する。その結果、組織やチーム内での自分の強みの分析が可能となるので、強みを伸ばす取り組みが促される。
レコメンド作成装置10では、レコメンド内容に、自己に不足している情報を補うための問い合わせ先(人又は組織)を提示する内容が含まれる。その結果、比較対象となったのは自己の所属する組織であっても、不足情報を補うために所属組織内外を問わず広く情報を求めることができるので、使い勝手がよい。
レコメンド作成装置10では、レコメンド作成部70が、自己の文書での出現率の高いキーワードに対する共起の度合いが全ての文書データの中では大きいにもかかわらず自己の文書では出現率が低いキーワードに基づいたレコメンド内容を、優先度を高くして表示する。その結果、本来あるべき知識でありながら無いものを、優先的に補うための取り組みが促される。
(5−1)
上記実施形態では、入社7年の技術者Aの7年分の文書データに基づく共起情報テーブルと、入社5年の技術者Bの5年分の文書データに基づく共起情報テーブルとが比較されているが、例えば、技術者Aの入社から5年分の文書データに基づく共起情報テーブルと、技術者Bの5年分の文書データに基づく共起情報テーブルとを比較することによって、上位技術者Aの成長履歴との比較を行うことができる。
また、比較される対象を技術者Aに限定せず、チーム及び組織の全員に対し入社から5年分の文書データに基づく共起情報テーブルを平均値とし、これとの比較結果に基づいてレコメンドすることもできる。
上記実施形態では、チーム又は組織のキーワード及び共起情報から作成した共起情報テーブル、上位技術者のキーワード及び共起情報から作成した共起情報テーブルを比較材料としているが、これに業界の特許情報に基づくキーワード及び共起情報から作成した共起情報テーブルを加えることによって、業界の対象分野との比較が可能となる。
チーム又は組織におけるキーワード及び共起情報から作成した共起情報テーブルでは、母集団が広範なため、共起度合いは同じだか関連度の低い共起キーワードが多く並んでしまう虞がある。このようなとき、例えば、開発フェーズなど現在のフェーズを加味して、キーワードの属するカテゴリから優先度の高い共起キーワードを目立つように色分けしてもよい。或いは、組織において重要度の高い順に共起キーワードに色分けしてもよい。
(6−1)
レコメンド内容を表示する方法として、キーワードをカテゴライズし、各カテゴリとポイントとの関係をレーダーチャートで示し、強み、強みを見えるようにすることもできる。レーダーチャートは、人物ごと、及びチーム又は組織を対象に作成する。
作成者は、外部から指定する場合もある。外部とは、「UI入力」、「ファイルと作成者との対応ファイル」、「ファイルの所有者を特定している文書」という形式が挙げられる。
「作成者」及び「人物」は、ヒトだけに限定されるものではなく、「部門」、「販売店」も包含される。
「人物キーワードテーブル」および「共起情報テーブル」はモニターへの表示の有無に関係なくCPU内で作成され、短期間又は長期間、所定の記憶領域に保存される。
30 キーワード抽出部
40 作成者抽出部
50 人物キーワード抽出部
60 共起情報抽出部
70 レコメンド作成部
Claims (6)
- 各人によって作成され蓄積された多数の文書データからキーワードを抽出するキーワード抽出部(30)と、
前記文書データの作成者を抽出する作成者抽出部(40)と、
前記作成者と前記キーワードとの関連付け情報を作成して抽出する人物キーワード抽出部(50)と、
前記作成者別に、比較対象者或いは比較対象者群の文書では出現率が高いけれども自己の文書では出現率が低いキーワードに基づいた前記作成者向けのレコメンド内容を作成するレコメンド作成部(70)と、
を備える、
レコメンド作成装置(10)。 - さらに前記レコメンド作成部(70)は、前記比較対象の文書で出現率が低く自己の文書で出現率が高いキーワードに基づいたレコメンド内容を作成する、
請求項1に記載のレコメンド作成装置(10)。 - 前記レコメンド内容には、自己に不足している情報を補うための問い合わせ先を提示する内容が含まれる、
請求項1又は請求項2に記載のレコメンド作成装置(10)。 - 前記作成者に関連付けられている前記キーワードに対し共起キーワードを付与して作成者別の共起情報を作成して抽出する共起情報抽出部(60)をさらに備え、
前記レコメンド作成部は、自己の文書での出現率の高いキーワードに対する共起の度合いが全ての前記文書データの中では大きいにもかかわらず自己の文書では出現率が低いキーワードに基づいたレコメンド内容を、優先度を高くして表示する、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレコメンド作成装置(10)。 - 前記キーワード抽出部(30)は、一の前記文書データから抽出される前記キーワードの数量の上限を決定する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレコメンド作成装置(10)。 - 前記キーワード抽出部(30)は、一の前記文書データから抽出される前記キーワードの数量の上限を当該文書データの大きさに応じて決定する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレコメンド作成装置(10)。
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