JP2016070836A - 検査装置、検査方法、検査装置用のプログラム、および、検査システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体に塗布された接着剤の塗布の良否を適切に判定できる検査装置等を提供する。【解決手段】ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体Sを貼り合わせるために、ロールから巻き出され搬送されている連続体Sに接着剤が塗布された状態を検査する検査装置10において、接着剤が塗布され搬送されている連続体Sを撮像した画像データを取得し(S2)、画像データの画像を、連続体Sの搬送方向に並んだ分割領域31に分割し(S4)、分割領域31毎において、接着剤が塗布された塗布部分Pを抽出し(S5)、塗布部分Pに基づき、分割領域31における塗布の良否を判定し(S6)分割領域31における塗布が不良である分割領域31の連続数が所定数以上の場合、連続体Sの塗布が不良であると判定する(S7)。【選択図】図2
Description
本発明は、検査装置、検査方法、検査装置用のプログラム、および、検査システムに関する。
部材と部材とを接着剤で接続する際、接着剤の塗布が不十分な場合、最終製品に影響が生じるため、部材に接着剤が塗布された際の良否の検査が行われる。例えば、特許文献1には、自動車用窓ガラスのプライマ塗布領域のような帯状の検査対象領域について、プライマ塗布状態等の検査対象を効率良く高精度で検査できる検査装置が開示されている。
ところで、ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体を貼り合わせるために、ロールから巻き出され搬送されている連続体に接着剤を塗布する場合、複数の連続体がある程度の接着力で貼り合わされていればよい。しかしながら、特許文献1の自動車用窓ガラスを接着する場合、水漏れ等が発生しないように、厳密に判定を行っていて、特許文献1の技術を、ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体に適用すると、良品でも不良品として判定されてしまい歩留まりが悪くなってしまう問題があった。
そこで、本発明は上記の問題点等に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体に塗布された接着剤の塗布の良否を適切に判定できる検査装置等を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体を貼り合わせるために、前記ロールから巻き出され搬送されている当該連続体に接着剤が塗布された状態を検査する検査装置において、前記接着剤が塗布され前記搬送されている連続体を撮像した画像データを取得する画像データ取得手段と、前記画像データの画像を、前記連続体の搬送方向に並んだ分割領域に分割する画像分割手段と、前記分割領域毎において、前記接着剤が塗布された塗布部分を抽出する抽出手段と、
前記塗布部分に基づき、前記分割領域における塗布の良否を判定する分割領域塗布判定手段と、前記分割領域における塗布が不良である分割領域の連続数が所定数以上の場合、前記連続体の塗布が不良であると判定する連続体塗布判定手段と、を備えることを特徴とする。
前記塗布部分に基づき、前記分割領域における塗布の良否を判定する分割領域塗布判定手段と、前記分割領域における塗布が不良である分割領域の連続数が所定数以上の場合、前記連続体の塗布が不良であると判定する連続体塗布判定手段と、を備えることを特徴とする。
従って、ロールから巻き出されたシート状の連続体の搬送方向に並んで分割した分割領域における接着剤の塗布の良否を判定し、分割領域における塗布が不良である分割領域の連続数が所定数以上の場合、連続体の塗布が不良であると判定するので、ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体に塗布された接着剤の塗布の良否を適切に判定できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の検査装置において、前記連続体の搬送方向に連続した前記分割領域において、前記塗布が不良である分割領域の割合が、所定値以上の場合、前記連続体塗布判定手段が、前記連続体の塗布が不良であると判定することを特徴とする。
この場合、不良である分割領域が連続して発生しなくても、連続体同士の接着力に影響する割合で、不良である分割領域が発生する場合も検出できる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の検査装置において、前記画像データ取得手段が、前記接着剤が塗布され前記搬送されている連続体において、前記撮像の範囲が、少なくとも1の前記分割領域分共通するように撮像された複数の画像のデータを取得し、前記連続体塗布判定手段が、一方の画像から前記共通する分割領域を取り除き、前記判定を行うことを特徴とする。
この場合、撮像の範囲が少なくとも1の分割領域分共通するように撮像されるので、画像が次の画像に移っても、分割領域を連続して扱いやすくなり、ロールから巻き出されたシート状に続く連続体に対しても検査しやすくなる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の検査装置において、前記画像分割手段が、前記連続体が前記ロールから巻き出される速度に基づき、前記撮像された次の画像における前記分割領域の始点を決定することを特徴とする。
この場合、ロールから巻き出される速度が変化しても、次の画像における分割領域の始点を設定でき、正確に連続的に分割領域を設定できる。
また、請求項5に記載の発明は、ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体を貼り合わせるために、前記ロールから巻き出され搬送されている当該連続体に接着剤が塗布された状態を検査する検査装置の検査方法において、前記接着剤が塗布され前記搬送されている連続体を撮像した画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記画像データの画像を、前記連続体の搬送方向に並んだ分割領域に分割する画像分割ステップと、前記分割領域毎において、前記接着剤が塗布された塗布部分を抽出する抽出ステップと、前記塗布部分に基づき、前記分割領域における塗布の良否を判定する分割領域塗布判定ステップと、前記分割領域における塗布が不良である分割領域の連続数が所定数以上の場合、前記連続体の塗布が不良であると判定する連続体塗布判定ステップと、を有することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体を貼り合わせるために、前記ロールから巻き出され搬送されている当該連続体に接着剤が塗布された状態を検査する検査装置のプログラムにおいて、コンピュータを、前記接着剤が塗布され前記搬送されている連続体を撮像した画像データを取得する画像データ取得手段、前記画像データの画像を、前記連続体の搬送方向に並んだ分割領域に分割する画像分割手段、前記分割領域毎において、前記接着剤が塗布された塗布部分を抽出する抽出手段、
前記塗布部分に基づき、前記分割領域における塗布の良否を判定する分割領域塗布判定手段、および、前記分割領域における塗布が不良である分割領域の連続数が所定数以上の場合、前記連続体の塗布が不良であると判定する連続体塗布判定手段として機能させることを特徴とする。
前記塗布部分に基づき、前記分割領域における塗布の良否を判定する分割領域塗布判定手段、および、前記分割領域における塗布が不良である分割領域の連続数が所定数以上の場合、前記連続体の塗布が不良であると判定する連続体塗布判定手段として機能させることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体を貼り合わせるために、前記ロールから巻き出され搬送されている当該連続体に接着剤を塗布する塗布装置と、当該連続体に接着剤が塗布された状態を検査する検査装置と、を備えた検査システムにおいて、前記検査装置が、前記接着剤が塗布され前記搬送されている連続体を撮像した画像データを取得する画像データ取得手段と、前記画像データの画像を、前記連続体の搬送方向に並んだ分割領域に分割する画像分割手段と、前記分割領域毎において、前記接着剤が塗布された塗布部分を抽出する抽出手段と、前記塗布部分に基づき、前記分割領域における塗布の良否を判定する分割領域塗布判定手段と、前記分割領域における塗布が不良である分割領域の連続数が所定数以上の場合、前記連続体の塗布が不良であると判定する連続体塗布判定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ロールから巻き出されたシート状の連続体の搬送方向に並んで分割した分割領域における接着剤の塗布の良否を判定し、分割領域における塗布が不良である分割領域の連続数が所定数以上の場合、連続体の塗布が不良であると判定するので、ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体に塗布された接着剤の塗布の良否を適切に判定できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、検査システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.検査システム1の構成および機能概要]
まず、本発明の一実施形態に係る検査システムの構成および概要機能について、図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る検査システム1の概要構成例を示す模式図である。
まず、本発明の一実施形態に係る検査システムの構成および概要機能について、図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る検査システム1の概要構成例を示す模式図である。
図1に示すように、検査システム1は、巻出装置3のロールから巻き出されたシート状の連続体Sを検査する検査装置10と、巻出装置3のロールの巻き出しおよび検査装置10等を制御するシステム制御装置20と、を備えている。
巻出装置3から所定幅の連続用紙等の連続体Sが所定の速度で巻き出される。搬送されている連続体Sの表面に塗布装置5のノズルから排出された接着剤が線上に、連続的に塗布される。線状に接着するのは、例えば、印刷が施された伝票の綴じとするためであり(丁合工程)、伝票の各紙葉間が線状に接着される。また、判別しやすいように、接着剤は、着色剤(薄色の染料や蛍光剤)により着色されている。
接着剤が塗布された連続体Sは、巻出装置3から巻き出された他の連続体Sと貼り合わされる。貼り合わされた連続体Sは、所定の長さで裁断されて伝票等の製品となる。
検査装置10と、システム制御装置20とは、データを送受信するためのケーブルにより接続されている。
検査装置10は、例えば、パーソナルコンピュータまたは画像処理プロセッサを有するコントローラ等で、CPU、メモリ等を有する。メモリは、例えば、RAM、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム、制御用のプログラムや画像処理用のプログラム等を記憶する。
図1に示すように、検査装置10は、塗布装置5により接着剤が塗布され、搬送されてくる連続体Sを撮像する撮像装置11と、連続体Sを照らす照明装置12と、に接続されている。また、検査装置10は、巻出装置3から搬送された連続体Sの搬送速度を測定するため巻出装置3に設置されたセンサ(図示せず)に接続されている。
撮像装置11は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子を有するデジタルカメラである。撮像装置11は、搬送されている連続体Sを真上から撮像できる位置に設置されている。撮像装置11は、検査装置10により制御され、撮像を行ったり、撮像したカラーの画像データを検査装置10に送信したりする。カラー画像により、接着剤が着色剤により着色されていて、撮像装置11がカラー画像を撮像する場合、連続体Sの材質、色、絵柄等に影響されにくく、連続体Sに接着剤が塗布された部分の画像が抽出しやすくなる。
照明装置12は、蛍光灯、白熱電球、LED(Light Emitting Diode)照明等のライトである。照明装置12は、撮像装置11の視野の位置に搬送されてきた連続体Sを、例えば、白色光で照らす。照明装置12は、検査装置10により照明のON・OFFが制御される。
システム制御装置20は、コントローラ(例えば、プログラマブルロジックコントローラ)として、巻出装置3、塗布装置5、および、検査装置10等を制御する。
システム制御装置20は、ディスプレイ21とブザー付けの信号灯22とに接続されている。
ディスプレイ21は、例えば、液晶表示素子またはEL(Electro Luminescence)素子等によって構成されている。ディスプレイ21には、検査システム1の制御するための入力情報や画像処理の結果等が表示される。
信号灯22は、LED等のライトやブザーを備えている。接着剤の塗布の異常を検知した場合、信号灯22は、点滅し、音で知らせる。
[2.検査システムの動作]
次に、本発明の1実施形態に係る検査システムの動作について図2から図6を用いて説明する。
次に、本発明の1実施形態に係る検査システムの動作について図2から図6を用いて説明する。
図2は、検査装置10の動作例を示すフローチャートである。図3は、撮像された画像の一例を示す模式図である。図4から図6は、撮像された複数の画像の関連の一例を示す模式図である。
図2に示すように、検査システム1は、連続体Sの搬送速度を計算する(ステップS1)。具体的には、巻出装置3に設置されたセンサが、ロールの回転数を測定し、検査装置10が、センサからのデータに基づき、連続体Sの巻き出し速度を計算し、連続体Sの搬送速度を計算する。
次に、検査システム1は、連続体を撮像する(ステップS2)。具体的には、検査装置10により照明装置12が点灯して、連続体Sが照らされる。撮像装置11が、一定時間間隔で、塗布装置5により接着剤が塗布され搬送されている連続体Sを、カラー画像で撮像する。なお、検査装置10からの指令に従い、連続体Sの搬送速度(連続体Sがロールから巻き出される速度の一例)に基づき、撮像装置11が、連続体Sを撮像してもよい。
検査装置10が、撮像装置11が撮像した画像データを撮像装置11から取得する。例えば、検査装置10が、図3に示すように、接着剤が塗布された連続体Sの画像30を取得する。画像30には、接着剤が塗布された塗布部分Pが写っている。なお、画像30は、撮像装置11の撮像視野である。
また、図4に示すように、複数の画像30において、撮像時間(撮像順序)において隣り合う各画像30は、一部分が互いに重なるように、搬送されている連続体Sが、次々に撮像されて行く。特に、少なくとも長さd分重なるように、連続体Sが撮像される。
このように、検査装置10は、前記接着剤が塗布され前記搬送されている連続体を撮像した画像データを取得する画像データ取得手段の一例として機能する。検査装置10は、前記接着剤が塗布され前記搬送されている連続体において、前記撮像の範囲が、少なくとも1の前記分割領域分共通するように撮像された複数の画像のデータを取得する画像データ取得手段の一例として機能する。
次に、検査システム1は、分割領域の始点を設定する(ステップS3)。図3に示すように、検査装置10が、画像30に、塗布方向の長さdおよび塗布方向に垂直方向の幅wの分割領域31の始点(x0、y0)を設定する。始点(x0、y0)は、画像30の塗布の開始側の内側に設定される。なお、図3に示すように、塗布方向は、搬送方向とは真逆である。
次に、検査システム1は、画像を分割領域に分割する(ステップS4)。具体的には、検査装置10が画像30において、始点(x0、y0)から分割領域31を塗布方向に順に切り出して、分割領域31が画像30からはみ出さないところまで切り出す。始点(x0、y0)から幅wで長さdの自然数倍の長さの領域の画像が、各分割領域31に分割される。長さdは、連続体Sの数ミリから数センチに対応し、画像が連続体Sの搬送方向に並んだ分割領域31に細分化される。
ここで、各画像30の始点(x0、y0)は、図4に示すように、前の画像30の最後の分割領域31と、次の画像30の最初の分割領域31とが一致するように設定される。すなわち、次の画像30の始点(x0、y0)は、塗布方向において前の画像30の最後の分割領域32と、次の画像30の最初の分割領域33とが一致するように設定される。次の画像30の始点(x0、y0)は、前の画像30の最後の分割領域34と、次の画像30の最初の分割領域35とが一致するように設定される。
このように、検査装置10は、前記画像データの画像を、前記連続体の搬送方向に並んだ分割領域に分割する画像分割手段の一例として機能する。
次に、検査システム1は、各分割領域31の塗布部分Pを抽出する(ステップS5)。具体的には、検査装置10が、各分割領域31の画像を画像処理して、接着剤の色の部分の画素を求め、接着剤の塗布部分Pの領域を抽出する。
このように、検査装置10は、分割領域毎において、前記接着剤が塗布された塗布部分を抽出する抽出手段の一例として機能する。
次に、検査システム1は、各分割領域における塗布の良否を判定する(ステップS6)。具体的には、検査装置10が、分割領域31のw方向における塗布部分Pの長さ(塗布寸法)を測定する。塗布寸法が所定範囲内ならば、良と判定され、所定範囲外ならば、不良と判定される。図3に示すように、塗布部分p1の分割領域31は塗布が太りで不良と判定され、塗布部分がない分割領域31は、糊切れで不良と判定され、塗布部分p2の分割領域31は塗布が正常で良と判定され、塗布部分p3の分割領域31は塗布が細りで不良と判定される。
なお、検査装置10が、分割領域31における塗布部分Pの面積を算出し、分割領域31の面積に対する塗布部分Pの面積の割合が、第1閾値以上かつ第2閾値以下であれば良と判定してもよい。
このように、検査装置10は、前記塗布部分に基づき、前記分割領域における塗布の良否を判定する分割領域塗布判定手段の一例として機能する。
次に、検査システム1は、連続体Sの塗布が良か否かを判定する(ステップS7)。検査装置10が、例えば、不良の分割領域31が連続して、所定数以上続いた場合に、連続体Sの塗布が不良と判定する。
図4および図5に示すように、複数の画像30にまたがって、不良の分割領域31が連続している場合、前の画像30から次の画像30において、共通する分割領域31(分割領域32と分割領域33、または、分割領域34と分割領域35)を重複してカウントしないように、検査装置10が、連続した不良の分割領域31の数をカウントする。
ここで、この所定数は、分割領域31の長さd、接着剤の種類、連続体Sの材質、複数の連続体Sを貼り合わせ作成される最終製品に要求される品質、気温、湿度等によって設定される。例えば、分割領域31の長さdが短い場合、所定数は大きくなる。
このように、検査装置10は、前記分割領域における塗布が不良である分割領域の連続数が所定数以上の場合、前記連続体の塗布が不良であると判定する連続体塗布判定手段の一例として機能する。
なお、検査装置10が、例えば、所定数連続した分割領域31の数に対する不良の分割領域31の数の割合が第3閾値(所定値の一例)以上の場合、連続体Sの塗布が不良と判定してもよい。所定数連続した分割領域は、1つの分割領域31分、塗布方向にずれていく。図6に示すように、前の画像30から次の画像30にまたがる場合には、共通する分割領域31(分割領域32と分割領域33)を重複してカウントしないようにカウントされる。所定数連続した分割領域31の数に対する不良の分割領域31の数の割合で判定する場合において、不良の分割領域31が散らばっているとき、不良の分割領域31が連続して所定数以上続いた場合に比べて、不良の分割領域31の数が多くなる。
ここで、この第3閾値は、画像30の大きさ、接着剤の種類、連続体Sの材質、複数の連続体Sを貼り合わせ作成される最終製品に要求される品質、気温、湿度等によって設定される。
このように、検査装置10は、前記連続体の搬送方向に連続した前記分割領域において、前記塗布が不良である分割領域の割合が、所定値以上の場合、前記連続体の塗布が不良であると判定する連続体塗布判定手段の一例として機能する。
なお、不良の分割領域31が連続して、所定数以上続いた場合と、画像30における分割領域31の数に対する不良の分割領域31の数の割合が第3閾値以上の場合とを組み合わせて、検査装置10が連続体Sの塗布が良か否かを判定してもよい。
連続体Sの塗布が良である場合(ステップS7;YES)、ステップS1の処理に戻り、検査システム1は、搬送速度に基づき所定時間後、ステップS2において、次の画像30を撮像する。図4に示すように、次の画像30において、分割領域32に共通する分割領域33が含まれるように、検査装置10が撮像装置11により連続体Sを撮像する。検査システム1は、ステップS3において、搬送速度に基づき分割領域33の始点(x0、y0)を設定し、ステップS4において、画像を分割領域31に分割する。
連続体Sの塗布が不良である場合(ステップS7;NO)、検査システム1は、通報をする(ステップS8)。具体的には、検査装置10が、検査装置10を特定する検査装置IDと共に、システム制御装置20に不良が発生した情報を通報する。システム制御装置20が信号灯22を点灯させる。
一連の処理が終了する。
一連の処理が終了する。
以上、本実施形態によれば、巻出装置3のロールから巻き出されたシート状の連続体Sの搬送方向に並んで分割した分割領域31における接着剤の塗布の良否を判定し、分割領域31における塗布が不良である分割領域31の連続数が所定数以上の場合、連続体Sの塗布が不良であると判定するので、ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体Sに塗布された接着剤の塗布の良否を適切に判定できる。
また、連続体Sの搬送方向に連続した分割領域31において、塗布が不良である分割領域31の割合が、所定値以上のとき、連続体Sの塗布が不良であると判定する場合、不良である分割領域31が連続して発生しなくても、連続体S同士の接着力に影響する割合で、不良である分割領域31が発生する場合も検出できる。
また、接着剤が塗布され搬送されている連続体Sにおいて、撮像範囲が、少なくとも1の分割領域31分共通するように撮像された複数の画像のデータを取得し、一方の画像から共通する分割領域(分割領域32、33、および分割領域34、35)を取り除き、判定を行う場合、撮像範囲が少なくとも1の分割領域分共通するように撮像されるので、画像30が次の画像30に移っても、分割領域31を連続して扱いやすくなり、ロールから巻き出されたシート状に続く連続体Sに対しても検査しやすくなる。
図4および図5に示すように、撮像装置11の視野以上の接着剤の不良の塗布部分がある場合でも、不良の塗布部分の長さを正確に計測、判定することが可能である。
また、連続体Sがロールから巻き出される速度に基づき、撮像された次の画像30における分割領域31の始点(x0、y0)を決定する場合、ロールから巻き出される速度が変化しても、次の画像30における分割領域31の始点を設定でき、正確に連続的に分割領域31を設定できる。
[3.変形例]
次に、接着剤の塗布の変形例について、図7および図8を用いて説明する。
図7は、接着剤の点付け一例を示す模式図である。図8および図9は、撮像された複数の画像の関連の一例を示す模式図である。
次に、接着剤の塗布の変形例について、図7および図8を用いて説明する。
図7は、接着剤の点付け一例を示す模式図である。図8および図9は、撮像された複数の画像の関連の一例を示す模式図である。
図7に示すように、連続体Sに対する接着剤の塗布は、連続でなく、間欠的な塗布(例えば、点付け)でもよい。この場合、接着剤は、ほぼ一定間隔で、塗布される。例えば、塗布の長さpに対して、塗布間隔qで塗布される。
ステップS3において、検査装置10は、図7に示すように、画像30における最初の塗布部分Pに対して、分割領域31の始点を設定する。例えば、図7に示すように、最初の塗布部分Pにおいて、画像30の塗布の開始側に接する位置に分割領域31の始点(x0、y0)が設定される。
ステップS4において、検査装置10が、始点(x0、y0)から分割領域31を順に切り出して、分割領域31が画像30からはみ出さないところまで切り出す。なお、分割領域31の塗布方向の長さdは、塗布の長さp以内、および、塗布間隔q以内が好ましい。また、分割領域31の塗布方向の長さdは、塗布の長さp+塗布間隔qを自然数で割った値が好ましい。塗布装置5において、予め設定されている塗布の長さpおよび塗布間隔qにより、検査装置10が、分割領域31の塗布方向の長さdを設定してもよい。
ここで、各画像30の始点(x0、y0)は、図8に示すように、前の画像30の最後の分割領域31と、次の画像30の最初の分割領域31とが一致するように設定される。すなわち、次の画像30の始点(x0、y0)は、塗布方向において前の画像30の最後の分割領域32と、次の画像30の最初の分割領域33とが一致するように設定される。
このように、検査装置10は、前記画像データの画像を、前記連続体の搬送方向に並んだ分割領域に分割する画像分割手段の一例として機能する。
ステップS5において、検査装置10が、分割領域31の画像を画像処理して、接着剤の色の部分の画素を求め、接着剤の塗布部分Pの領域を抽出する。
このように、検査装置10は、分割領域毎において、前記接着剤が塗布された塗布部分を抽出する抽出手段の一例として機能する。
ステップS6において、検査装置10が、分割領域31の始点(x0、y0)、分割領域31の塗布方向の長さd、塗布の長さp、および、塗布間隔qに基づき、分割領域31が塗布されるべき領域であるかを判定する。図8に示すように、塗布されるべき分割領域31の場合、検査装置10が、分割領域31の塗布寸法を測定し、所定範囲内ならば、良と判定する。塗布されるべきでない分割領域31の場合、検査装置10が、塗布されていると仮定して、仮定塗布領域としてカウントするか、または、無視する。
図8に示すように、塗布されるべき分割領域31において、塗布部分Pが測定できない場合(p0)、次の塗布されるべき分割領域31において、検査装置10が、さらに、塗布部分Pが測定できるか否かを判定する。
図8に示すように、次の塗布部分Pを、第2の始点(x1、y1)として、検査装置10が、設定する。画像はすでに分割領域31に分割されているので、この第2の始点(x1、y1)は、次に塗布部分Pを有する分割領域31に設定される。検査装置10が、分割領域31の第2始点(x1、y1)、分割領域31の塗布方向の長さd、塗布の長さp、および、塗布間隔qに基づき、分割領域31が塗布されるべき領域であるかを判定する。
このように、検査装置10は、前記塗布部分に基づき、前記分割領域における塗布の良否を判定する分割領域塗布判定手段の一例として機能する。
ステップS7において、検査装置10が、連続体Sの塗布が良か否かを判定する。図8に示すように、塗布されるべき分割領域31において、塗布部分Pが測定できない場合の分割領域(p0を含む分割領域31)が連続して、所定数以上続いた場合に、連続体Sの塗布が不良と判定する。なお、点付けの場合の所定数は、塗布の長さp、塗布間隔q、分割領域31の長さd、接着剤の種類、連続体Sの材質、複数の連続体Sを貼り合わせ作成される最終製品に要求される品質、気温、湿度等によって設定される。
このように、検査装置10は、前記分割領域における塗布が不良である分割領域の連続数が所定数以上の場合、前記連続体の塗布が不良であると判定する連続体塗布判定手段の一例として機能する。
なお、図9に示すように、所定数連続した分割領域31の数に対して、p0を含む分割領域31の数の割合が第3閾値(所定値の一例)以上の場合、検査装置10が連続体Sの塗布が良か否かを判定してもよい。
このように、検査装置10は、前記連続体の搬送方向に連続した前記分割領域において、前記塗布が不良である分割領域の割合が、所定値以上の場合、前記連続体の塗布が不良であると判定する連続体塗布判定手段の一例として機能する。
なお、図10に示すように、検査システム2は、巻出装置3の数が3以上でもよい。各塗布装置5により接着剤が塗布された各連続体Sに対応して、検査装置10、撮像装置11、および、照明装置12が設置される。システム制御装置20は、複数の検査装置10からの判定結果に基づき、各検査装置10に対応した判定結果をディスプレイ21に表示する。
このように、3枚以上のシートを貼り合わせる場合は、接着剤の塗布箇所の数(塗布装置5の台数)に応じ撮像装置11の台数を増やし、同時に撮像し、検査を行うことにより、例えば、丁合い装置インラインのような検査システム2における全数検査を行うことができる。
さらに、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1、2:検査システム
3:巻出装置
5:塗布装置
10:検査装置
11:撮像装置
20:システム制御装置
31、32、33、34、35:分割領域
S:連続体
P、p1、p2、p3:塗布部分
3:巻出装置
5:塗布装置
10:検査装置
11:撮像装置
20:システム制御装置
31、32、33、34、35:分割領域
S:連続体
P、p1、p2、p3:塗布部分
Claims (7)
- ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体を貼り合わせるために、前記ロールから巻き出され搬送されている当該連続体に接着剤が塗布された状態を検査する検査装置において、
前記接着剤が塗布され前記搬送されている連続体を撮像した画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データの画像を、前記連続体の搬送方向に並んだ分割領域に分割する画像分割手段と、
前記分割領域毎において、前記接着剤が塗布された塗布部分を抽出する抽出手段と、
前記塗布部分に基づき、前記分割領域における塗布の良否を判定する分割領域塗布判定手段と、
前記分割領域における塗布が不良である分割領域の連続数が所定数以上の場合、前記連続体の塗布が不良であると判定する連続体塗布判定手段と、
を備えることを特徴とする検査装置。 - 請求項1に記載の検査装置において、
前記連続体の搬送方向に連続した前記分割領域において、前記塗布が不良である分割領域の割合が、所定値以上の場合、前記連続体塗布判定手段が、前記連続体の塗布が不良であると判定することを特徴とする検査装置。 - 請求項1または請求項2に記載の検査装置において、
前記画像データ取得手段が、前記接着剤が塗布され前記搬送されている連続体において、前記撮像の範囲が、少なくとも1の前記分割領域分共通するように撮像された複数の画像のデータを取得し、
前記連続体塗布判定手段が、一方の画像から前記共通する分割領域を取り除き、前記判定を行うことを特徴とする検査装置。 - 請求項3に記載の検査装置において、
前記画像分割手段が、前記連続体が前記ロールから巻き出される速度に基づき、前記撮像された次の画像における前記分割領域の始点を決定することを特徴とする検査装置。 - ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体を貼り合わせるために、前記ロールから巻き出され搬送されている当該連続体に接着剤が塗布された状態を検査する検査装置の検査方法において、
前記接着剤が塗布され前記搬送されている連続体を撮像した画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記画像データの画像を、前記連続体の搬送方向に並んだ分割領域に分割する画像分割ステップと、
前記分割領域毎において、前記接着剤が塗布された塗布部分を抽出する抽出ステップと、
前記塗布部分に基づき、前記分割領域における塗布の良否を判定する分割領域塗布判定ステップと、
前記分割領域における塗布が不良である分割領域の連続数が所定数以上の場合、前記連続体の塗布が不良であると判定する連続体塗布判定ステップと、
を有することを特徴とする検査方法。 - ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体を貼り合わせるために、前記ロールから巻き出され搬送されている当該連続体に接着剤が塗布された状態を検査する検査装置のプログラムにおいて、
コンピュータを、
前記接着剤が塗布され前記搬送されている連続体を撮像した画像データを取得する画像データ取得手段、
前記画像データの画像を、前記連続体の搬送方向に並んだ分割領域に分割する画像分割手段、
前記分割領域毎において、前記接着剤が塗布された塗布部分を抽出する抽出手段、
前記塗布部分に基づき、前記分割領域における塗布の良否を判定する分割領域塗布判定手段、および、
前記分割領域における塗布が不良である分割領域の連続数が所定数以上の場合、前記連続体の塗布が不良であると判定する連続体塗布判定手段として機能させることを特徴とする検査装置用のプログラム。 - ロールから巻き出されたシート状の複数の連続体を貼り合わせるために、前記ロールから巻き出され搬送されている当該連続体に接着剤を塗布する塗布装置と、当該連続体に接着剤が塗布された状態を検査する検査装置と、を備えた検査システムにおいて、
前記検査装置が、
前記接着剤が塗布され前記搬送されている連続体を撮像した画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データの画像を、前記連続体の搬送方向に並んだ分割領域に分割する画像分割手段と、
前記分割領域毎において、前記接着剤が塗布された塗布部分を抽出する抽出手段と、
前記塗布部分に基づき、前記分割領域における塗布の良否を判定する分割領域塗布判定手段と、
前記分割領域における塗布が不良である分割領域の連続数が所定数以上の場合、前記連続体の塗布が不良であると判定する連続体塗布判定手段と、
を有することを特徴とする検査システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014202324A JP2016070836A (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 検査装置、検査方法、検査装置用のプログラム、および、検査システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014202324A JP2016070836A (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 検査装置、検査方法、検査装置用のプログラム、および、検査システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016070836A true JP2016070836A (ja) | 2016-05-09 |
Family
ID=55866654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014202324A Pending JP2016070836A (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 検査装置、検査方法、検査装置用のプログラム、および、検査システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016070836A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102017105225A1 (de) | 2016-03-31 | 2017-10-05 | Subaru Corporation | Fahrzeugumgebungsüberwachungsvorrichtung |
JPWO2018105489A1 (ja) * | 2016-12-06 | 2019-10-24 | 日本電気硝子株式会社 | 帯状ガラスフィルムの品質検査方法、及び、ガラスロール |
-
2014
- 2014-09-30 JP JP2014202324A patent/JP2016070836A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102017105225A1 (de) | 2016-03-31 | 2017-10-05 | Subaru Corporation | Fahrzeugumgebungsüberwachungsvorrichtung |
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