JP2016070746A - 赤血球沈降速度自動測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フォトセンサーを使い複数本並ぶWestergren法を使用する血沈計測用血沈チューブ内の血液の沈降位置をソフトウエアによって処理し、それぞれの血沈位置を測定し自動で赤血球沈降速度を計測する装置を提供する。
【解決手段】フォトセンサーを保持する保持機構7とフォトセンサーを移動する昇降機構からなる駆動部と、測定を開始したことを制御装置に入力するスイッチ4と、制御装置からの信号を受信し点灯する表示器とからなる入出力部と、制御部から送信される信号を解析し血漿と血球との位置を計測するソフトウエアとからなる赤血球沈降速度自動測定装置。
【選択図】図1
【解決手段】フォトセンサーを保持する保持機構7とフォトセンサーを移動する昇降機構からなる駆動部と、測定を開始したことを制御装置に入力するスイッチ4と、制御装置からの信号を受信し点灯する表示器とからなる入出力部と、制御部から送信される信号を解析し血漿と血球との位置を計測するソフトウエアとからなる赤血球沈降速度自動測定装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、フォトセンサーの信号から血沈チューブ内の血漿と血球の位置を測定し赤血球沈降速度を自動計測することに関する。
赤血球沈降速度の計測は一般的に、人がストップウォッチやタイマー、時計などを使い60分間目視にて血漿と血球が分離していく様子を計測する。
赤血球沈降速度の測定は、抗凝固剤により凝固を抑制された血液を細い管に封入し直立することにより時間の経過に伴い赤血球が沈降し、上部に血漿柱を残す。この血漿柱の高さを時間で測定したものが赤血球沈降速度である。
赤血球の沈降は血球が凝集するほど、また血漿の粘度が小さいほど促進される。しかし骨髄腫等ではグロブリンにより血漿粘度が著しく増加しても、赤血球凝集がさらに著しく結果として赤血球沈降速度は亢進すると言われている。
赤血球沈降速度の計測には、Westergren法と言うものが多く使用される。これは、内径2.5mm高さ30cmのガラス管(以下血沈チューブと言う)に20cmの高さ( 目盛り0mm )まで血液を入れ、それを垂直に立てて1時間後に上部の血漿柱の高さをmm/時間と判定する方法である。
通常この血沈チューブに入れられた血液の沈降を目視で60分間確認し、その沈降速度が一般的に言われている基準と比較してその判定を行う。
この赤血球沈降速度の計測では、判定が出るまで60分を要し、時間がかかると言う問題があり、且つ人が目視で確認するため必ず人を長時間置かなければならないと言う問題があった。
その他、電気振動を加えその信号の変化から沈降速度を演算するものや(特許文献1)、粘性測定器を用いて被測定血液の対数減衰率を求め、予め定められた血液の対数減衰率と沈降速度との関係を示す関係式に基づいて、非測定血液の対数減衰率から血液の沈降速度を演算するもの(特許文献2)など、Westergren法に対して短時間で沈降速度を求めることができるが、Westergren法とは異なるためその確からしさに問題があると言われているものや、血沈を計測する血沈チューブに赤外光を照射しセンサによりその透過光を計測して沈降速度を演算するもの(特許文献3)などがある。
本発明は、フォトセンサーを使い複数本並ぶWestergren法で使用する血沈計測用血沈チューブ内の血液のそれぞれの血沈位置を測定し自動で赤血球沈降速度を計測する装置であることを目的とする。
本発明は、
(1)請求項1のフォトセンサー1とそれを上下する昇降機構2、測定を開始したことを制御装置3に入力するスイッチ4と、制御装置3からの信号を受信し血漿と血球との境界面位置を表示する表示器5、からなる赤血球沈降速度自動測定装置。
(2)フォトセンサーによって複数の血沈チューブを非同期に測定できることを特徴とする(1)記載の赤血球沈降速度自動測定装置。
である。
(1)請求項1のフォトセンサー1とそれを上下する昇降機構2、測定を開始したことを制御装置3に入力するスイッチ4と、制御装置3からの信号を受信し血漿と血球との境界面位置を表示する表示器5、からなる赤血球沈降速度自動測定装置。
(2)フォトセンサーによって複数の血沈チューブを非同期に測定できることを特徴とする(1)記載の赤血球沈降速度自動測定装置。
である。
本発明で使用する電気的接続は、USBにて制御装置に接続するものを使用する。
フォトセンサー1を上下する昇降機構2は
振動の発生が少ない構造のフレームを使用し、測定位置計測に支障が起こらない強度の
アルミニウムやステンレス、樹脂等の材質のものを使用する。
振動の発生が少ない構造のフレームを使用し、測定位置計測に支障が起こらない強度の
アルミニウムやステンレス、樹脂等の材質のものを使用する。
血沈の計測の開始は、血沈チューブと1対1に用意されたスイッチ4を押すことで
行われる。スイッチ4が押された信号は制御装置3に入力され、血沈チューブ毎に個別に用意された制御装置内のタイマーを動作させる。
行われる。スイッチ4が押された信号は制御装置3に入力され、血沈チューブ毎に個別に用意された制御装置内のタイマーを動作させる。
フォトセンサー1からの信号は、制御装置3に入力されスイッチ4、により
選択された血沈チューブ個別のデータとして処理される。
選択された血沈チューブ個別のデータとして処理される。
それぞれの血沈チューブデータとはスイッチ4が押された時点からの血球と結晶の境目の位置を時間経過による位置測定する。
血沈チューブ毎に予め設定されたインターバル時間にしたがって、定期的に得られた位置データを測定する過程で、予め設定された敷居値を超える血沈チューブの有無を確認し、敷居値を超えるものがあれば異常として開始からの経過時間を記録し血沈チューブ毎に用意された表示器5および制御装置3によって異常を知らせることも
出来る。
出来る。
血沈チューブ毎に予め設定された終了時間にしたがって、計測終了時に得られた計測データを位置データに計算し赤血球沈降速度を記録し、血沈チューブ毎に用意された表示器5、および制御装置3によって完了を知らせる。
本発明のフォトセンサー1、を使用し位置を直読する手法によれば、通常使用されているWestergren法で行われる市販の血沈台を使用することができ、取得データーは自動演算により正確な表示と報告をする。さらに連続測定を可能にし取得データーのレベルが格段に上がる。改めて本計測のために血沈台を購入する必要がなく、自動で沈降速度とその位置の計測が可能であるためオペレータを長時間拘束する必要がない。またWestergren法による規定の時間通り測定を行うため、短時間で結果を出す方式のものとは異なり、より通常の赤血球沈降速度の値と同様の結果を得ることができる効果がある。
以下、本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は本装置の背面図である。フォトセンサー1の前方に血沈チューブ6が配置され、フォトセンサー保持機構7によってフォトセンサー1が保持されている。フォトセンサー1が測定できる測定可能血沈チューブ数は10本であるが、本実施例では血沈チューブ1本分である。
フォトセンサー保持機構7には、計測開始用スイッチ4が血沈チューブ分用意されている。フォトセンサー1が測定することのできる測定可能血沈チューブ数は10本であるためスイッチ4は10個まで使用可能だが、本実施例によれば血沈チューブ6は1本用であるため、同様にスイッチ4も1個用意されている。
図2は本装置の側面図である。フォトセンサー1は血沈チューブから2〜5mm程度は離れた位置に配置され、フォトセンサー1が測定できる縦方向の範囲は0mm位置から200mm程度までである。
図3は制御装置3の図である。制御装置3は信号処理を行う部分と表示する部分とからなり、フォトセンサー1からの信号とスイッチ4の信号および表示器5の信号はUSBによって制御装置3と接続されている。
実施例では実際の血液を使うことができないため、赤インクと油を使用し測定値の確認を行ったが、実際の血液でもその境界線は判別することが可能である。
1 フォトセンサー
2 昇降機
3 制御装置
4 スイッチ
5 表示器
6 血沈チューブ
7 フォトセンサー保持機構
2 昇降機
3 制御装置
4 スイッチ
5 表示器
6 血沈チューブ
7 フォトセンサー保持機構
Claims (2)
- フォトセンサーとそれを上下させるための昇降機構部と、
制御部と、測定を開始するスイッチとからなる測定ユニット、又制御装置からの信号を
取り込みフォトセンサーの信号を解析し血清と血球との位置を計測するPCユニット、
それにかかわるソフトウエアとからなる赤血球沈降速度自動測定装置。
- フォトセンサーを使用し複数の血沈チューブを
非同期に測定できることを特徴とする請求項1記載の赤血球沈降速度自動測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014198753A JP2016070746A (ja) | 2014-09-29 | 2014-09-29 | 赤血球沈降速度自動測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014198753A JP2016070746A (ja) | 2014-09-29 | 2014-09-29 | 赤血球沈降速度自動測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016070746A true JP2016070746A (ja) | 2016-05-09 |
Family
ID=55866607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014198753A Pending JP2016070746A (ja) | 2014-09-29 | 2014-09-29 | 赤血球沈降速度自動測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016070746A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111610339A (zh) * | 2020-05-26 | 2020-09-01 | 山东艾科达生物科技有限公司 | 一种全自动魏氏法血沉分析仪 |
WO2021097609A1 (zh) * | 2019-11-18 | 2021-05-27 | 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 | 样本分析仪及样本分析方法 |
WO2023098148A1 (zh) * | 2021-12-01 | 2023-06-08 | 重庆南方数控设备股份有限公司 | 一种魏氏法全自动血沉动态分析仪及检测方法 |
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2014
- 2014-09-29 JP JP2014198753A patent/JP2016070746A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021097609A1 (zh) * | 2019-11-18 | 2021-05-27 | 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 | 样本分析仪及样本分析方法 |
CN111610339A (zh) * | 2020-05-26 | 2020-09-01 | 山东艾科达生物科技有限公司 | 一种全自动魏氏法血沉分析仪 |
CN111610339B (zh) * | 2020-05-26 | 2023-06-27 | 山东艾科达生物科技有限公司 | 一种全自动魏氏法血沉分析仪 |
WO2023098148A1 (zh) * | 2021-12-01 | 2023-06-08 | 重庆南方数控设备股份有限公司 | 一种魏氏法全自动血沉动态分析仪及检测方法 |
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