JP2016070590A - 連続加熱炉および輻射加熱器 - Google Patents

連続加熱炉および輻射加熱器 Download PDF

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Abstract

【課題】被焼成物の内部と表面の温度の均一化を図りつつ、熱効率の低下を抑制する。
【解決手段】連続加熱炉200は、炉本体212内において被焼成物Wの搬送方向に離隔して並設され、搬送部210によって搬送されている被焼成物と対向し被焼成物に電磁波を照射して輻射熱を伝熱する輻射面120aと、輻射面を加熱する加熱部とを有する複数の輻射加熱システム100と、搬送方向に対し垂直な方向または傾斜する方向に、少なくとも輻射部の位置から輻射面よりも被焼成物側まで延在し、輻射面から被焼成物に向かう電磁波の一部を遮蔽する複数の遮蔽部216bと、を備え、搬送部によって被焼成物が搬送される領域には、輻射面からの電磁波が照射される輻射加熱領域Bと、輻射面からの電磁波が遮蔽部によって遮蔽され、電磁波の直接照射が回避される遮蔽領域Cと、が搬送方向に交互に形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、輻射熱で被焼成物を加熱する連続加熱炉および輻射加熱器に関する。
従来、搬送される工業材料や食品等の被焼成物を、炉内に搬送方向に複数配された加熱装置で順次加熱する連続加熱炉が普及している。
このような連続加熱炉で煎餅などの被焼成物を焼成する場合、被焼成物を連続して加熱し続けると、被焼成物の内部の焼成が不十分なまま表面が焦げてしまう。そのため、被焼成物の搬送方向に加熱装置と冷却装置(冷風送風機など)を交互に設け、加熱と冷却を交互に行うことで被焼成物の表面の熱を内部に伝熱させる技術が知られている(例えば、特許文献1)。こうして、被焼成物の表面と内部の温度差を縮小して温度の均一化が図られる。
特開2001−161278号公報
上記のように、加熱装置と冷却装置を複数設け、被焼成物の内部と表面の温度の均一化を図る場合、加熱装置で加熱された空気が冷却装置で冷却される。その結果、炉内空気から被焼成物への熱伝達による伝熱効果が低減し、連続加熱炉全体としての熱効率が低下してしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、被焼成物の内部と表面の温度の均一化を図りつつ、熱効率の低下を抑制することが可能な連続加熱炉および輻射加熱器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の連続加熱炉は、炉本体と、炉本体内において、被焼成物を搬送する搬送部と、炉本体内において被焼成物の搬送方向に離隔して並設され、搬送部によって搬送されている被焼成物と対向し被焼成物に電磁波を照射して輻射熱を伝熱する輻射面と、輻射面を加熱する加熱部とを有する複数の輻射部と、複数の輻射部のうち少なくとも1つの輻射部の輻射面に対し搬送方向の位置がそれぞれ輻射面の前方側または後方側の少なくともいずれか一方に配され、搬送方向に対し垂直な方向または傾斜する方向に、少なくとも輻射部の位置から輻射面よりも被焼成物側まで延在し、輻射面から被焼成物に向かう電磁波の一部を遮蔽する複数の遮蔽部と、を備え、搬送部によって被焼成物が搬送される領域には、輻射面からの電磁波が照射される輻射加熱領域と、輻射面からの電磁波が遮蔽部によって遮蔽され、電磁波の直接照射が回避される遮蔽領域と、が搬送方向に交互に形成されていることを特徴とする。
隣り合う2つの輻射部の間隙に配され、炉本体内の気体の間隙における対流を規制または抑制する対流抑制部をさらに備えてもよい。
対流抑制部の少なくとも一部は、遮蔽部と一体に形成され、かつ、輻射部と別体に形成されてもよい。
遮蔽部は、1つの輻射面に対し搬送方向の位置がそれぞれ輻射面の前方側または後方側の少なくともいずれか一方に2つ配されてもよい。
遮蔽部を、被焼成物に近接させる近接方向、および、被焼成物から離隔させる離隔方向に可動させる可動機構をさらに備えてもよい。
すべての加熱部を稼動させる全加熱モード、および、隣り合わない複数の加熱部を稼動させるとともに、隣り合わない複数の加熱部の間に配された加熱部を停止させる間欠加熱モードのいずれかの加熱モードを選択し、選択した加熱モードに応じて加熱部を制御する加熱制御部をさらに備えてもよい。
上記課題を解決するために、炉本体内において被焼成物が搬送されながら加熱される連続加熱炉に、被焼成物の搬送方向に離隔して複数併設される本発明の輻射加熱器は、被焼成物に電磁波を照射して輻射熱を伝熱する輻射面と、輻射面を加熱する加熱部と、搬送方向における輻射面の両端の少なくともいずれか一方に形成され、搬送方向に対し垂直な方向または傾斜する方向に、輻射面よりも被焼成物側まで延在し、輻射面から被焼成物に向かう電磁波の一部を遮蔽する遮蔽部と、を備えることを特徴とする。
加熱部によって加熱されるとともに、加熱部と反対側の面が輻射面となる輻射板をさらに備え、遮蔽部は、輻射板の端部が曲折されて形成されてもよい。
本発明によれば、被焼成物の内部と表面の温度の均一化を図りつつ、熱効率の低下を抑制することが可能となる。
輻射加熱システムの外観例を示した外観斜視図である。 燃焼加熱器を説明するための説明図である。 突起部を説明するための説明図である。 連続加熱炉を説明するための説明図である。 遮蔽部の効果を説明するための説明図である。 連続加熱炉の概略的な構成を示したブロック図である。 第1変形例における連続加熱炉を説明するための説明図である。 第2変形例における連続加熱炉を説明するための説明図である。 第3変形例における連続加熱炉を説明するための説明図である。 第4変形例における連続加熱炉を説明するための説明図である。 第5変形例における連続加熱炉を説明するための説明図である。 第6変形例における連続加熱炉を説明するための説明図である。 第6変形例における輻射加熱器を説明するための説明図である。 第7変形例における輻射加熱器を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
本実施形態の連続加熱炉は、炉内に複数の輻射加熱システムが設けられている。ここでは、まず、炉内に配された輻射加熱システムについて説明し、その後、全体的な連続加熱炉の構成について説明することとする。
(輻射加熱システム(輻射部)100)
図1は、輻射加熱システム100の外観例を示した外観斜視図である。図1に示すように、輻射加熱システム100は、複数(ここでは2つ)の輻射加熱器110を水平方向に連設してなり、燃料と空気との混合ガス(以下、「燃料ガス」という)の供給を受けて、それぞれの輻射加熱器110で燃料ガスが燃焼することで加熱される。そして、輻射加熱システム100では、その燃焼によって生じた排気ガスが回収されて排出される。
上記したように、輻射加熱システム100には2つの輻射加熱器110が設けられるが、2つの輻射加熱器110は同一の構成であるため、以下では、一方の輻射加熱器110についてのみ説明する。
図2は、輻射加熱器110を説明するための説明図である。図2(a)は、図1のII(a)−II(a)線断面図であり、図2(b)は、図2(a)の破線で囲った部分の拡大図である。図2(b)中、白抜き矢印は燃料ガスの流れを、ハッチングした矢印は排気ガスの流れを、黒色で塗りつぶした矢印は熱の移動を示す。
図2(a)、(b)に示すように、輻射加熱器110は、輻射板120と、配置板122と、仕切板124と、燃焼室126と、密閉部128と、封止部130と、断熱材132と、第1配管部134と、第2配管部136と、導入部138と、導出部140とを含んで構成される。
輻射板120は、耐熱性および耐酸化性が高い素材、例えば、ステンレス鋼(SUS:Stainless Used Steel)や、熱伝導率が高い素材、例えば、黄銅等で形成される薄板部材であって輻射面120aを有する。輻射面120aは、略矩形に形成され(図1参照)、燃焼によって生じる熱によって、輻射板120のうち輻射面120aの反対側から加熱され、被加熱物に輻射熱を伝熱する。
輻射板120の外壁部120bは、輻射面120aの外周で屈曲して輻射面120aに垂直かつ輻射面120aから離隔する方向(図2(a)中、下方向)に起立(延在)し、輻射加熱システム100の側面を形成する。
本実施形態においては、2つの輻射加熱器110の輻射板120を一体に成形している。そして、輻射板120は、外壁部120bの内面を側面とし、輻射面120aの裏面120cを底面とする箱を形成している。
配置板122は、耐熱性および耐酸化性が高い素材、例えば、ステンレス鋼や、熱伝導率が低い素材等で形成される平板部材である。配置板122は、輻射板120の外壁部120bの内側において、輻射板120の輻射面120aの裏面120cと略平行に対向配置される。
仕切板124は、輻射板120と同様、耐熱性および耐酸化性が高い素材、例えば、ステンレス鋼や、熱伝導率が高い素材、例えば、黄銅等で形成される薄板部材である。仕切板124は、輻射板120の外壁部120bの内側において、輻射板120の輻射面120aの裏面120cと、配置板122との間に、配置板122と略平行に対向配置される。配置板122と仕切板124は、互いに対向する面の外周(外形)の輪郭が大凡等しい。
燃焼室126は、図2(b)に示すように、外壁部120bと、配置板122および仕切板124それぞれの外周面122a、124aとの間に位置し、当該外周面122a、124aに面する。すなわち、燃焼室126は、外周面122a、124a、輻射板120、および、密閉部128で囲繞された空間となっている。
密閉部128は、仕切板124よりも断熱性が低い素材、例えば、ステンレス鋼などで形成される薄板部材で構成することができる。本実施形態においては、2つの輻射加熱器110の密閉部128が一体に形成されている。
また、密閉部128は、図2(b)に示すように、輻射面120aの裏面120cとの接触部分に、裏面120cの面方向(以下、単に「面方向」と称す)に延在する屈曲部128aを有し、屈曲部128aが、輻射板120の輻射面120aの裏面120cに溶接やロウ付けなどで接合されている。そのため、密閉部128によって、燃焼室126から外壁部120b側へのガス漏れが防止または抑制される。
封止部130は、当該輻射加熱システム100において輻射板120の輻射面120aと反対側に配される平板部材である。本実施形態においては、輻射板120と同様、2つの輻射加熱器110の封止部130を一体に形成している。そして、封止部130は、密閉部128と離隔した位置で、輻射板120の外壁部120bの延在方向(図2(a)中、下方向)の端部に固定され、密閉部128との間の空間に断熱材132が封止されている。
このように、輻射加熱システム100の本体容器は、輻射板120の内側を封止部130で閉塞してなるもので、外周面(輻射板120の外壁部120bの外表面)の面積より上下壁面(輻射板120の輻射面120aおよび封止部130の外表面)の面積の方が大きい寸法関係に形成される。つまり、上下壁面は、本体容器の外表面の大部分を占めることとなる。
第1配管部134は、燃料ガスが流通する配管であり、第2配管部136は、排気ガスが流通する配管である。第2配管部136は、第1配管部134内部に配される。すなわち、第1配管部134と第2配管部136は、輻射加熱器110との接続部分において二重管を形成する。
配置板122、密閉部128、封止部130には、厚さ方向に貫通する貫通孔122c、128b、130aが設けられている。貫通孔122c、128b、130aは、互いに対向する位置関係となっており、第1配管部134が挿通される。そして、第1配管部134の端部は、配置板122の仕切板124側の面と面一となる位置で配置板122の貫通孔122cに固定され、第1配管部134のうち、密閉部128の貫通孔128bに挿通された部分は、貫通孔128bに溶接やロウ付けなどで接合される。
また、仕切板124には、配置板122の貫通孔122cと対向する位置に、貫通孔122cよりも径が小さく、厚さ方向に貫通する排気孔124bが設けられている。排気孔124bには、第2配管部136が挿通され、第2配管部136の端部が仕切板124の輻射面120a側の面と面一となる位置で排気孔124bに固定されている。
第2配管部136の端部は、第1配管部134の端部よりも輻射面120a側に突出し、かつ、輻射板120から離隔しており、仕切板124は、第2配管部136の端部に固定されることで、輻射板120および配置板122と一定間隔を維持して離隔している。
導入部138は、配置板122と仕切板124との間の空隙によって形成され、第1配管部134に連通している。燃料ガスは、第1配管部134を通って配置板122の貫通孔122cから導入部138に流入される。そして、導入部138は、配置板122の貫通孔122cから流入した燃料ガスを、燃焼室126に向けて放射状に導く。
また、導入部138の出口側(燃焼室126側)の流路は、仕切板124の外周端部に配された突起部124cによって複数に仕切られている。
図3は、突起部124cを説明するための説明図であり、燃焼室126の斜視図および燃焼室126を囲繞する構成部材の断面図を示す。なお、ここでは、理解を容易とするため、輻射板120および封止部130を取り除いて示し、仕切板124の隠れている部分の輪郭線を破線で示す。
図3に示すように、突起部124cは、仕切板124の周方向に一定間隔で設けられており、隣接する突起部124c間に流路124dが形成されている。これにより、導入部138と燃焼室126とは、その連通部分の断面積が狭められた流路124dによって連通することとなる。
そして、流路124dから燃焼室126に流入した燃料ガスは、図2(b)に示すように、燃焼室126で衝突して一時的に滞留する。点火装置が導入部138から導入される燃料ガスに点火すると、燃焼室126では、燃料ガスが燃焼することとなる。そして、燃焼によって生成された排気ガスは、導出部140に導かれる。
導出部140は、輻射板120と仕切板124とを側壁とし、輻射板120と仕切板124との間の空隙によって形成された流路である。導出部140は、燃焼室126における燃焼によって生じた排気ガスを、燃焼室126から面方向の中心側に集約し、仕切板124の排気孔124bから第2配管部136を介して輻射加熱器110外に導く。
輻射板120は、輻射面120aの裏面120cから、燃焼室126における燃焼熱と、燃焼室126および導出部140を流通する排気ガスの熱によって加熱される。そして、輻射面120aからの輻射熱によって被加熱物が加熱されることとなる。
このように、輻射加熱器110のうち、輻射板120を除く構成部(配置板122、仕切板124、燃焼室126、密閉部128、導入部138、導出部140など)は、各々が機能した結果、輻射板120の輻射面120aを加熱する。すなわち、これらの構成部は、輻射面120aを加熱する加熱部として機能する。
また、仕切板124は比較的熱伝導し易い素材で形成されており、導出部140を流通する排気ガスは、仕切板124を介して導入部138を流通する燃料ガスに伝熱する(図2(b)参照)。ここでは、導出部140を流れる排気ガスと導入部138を流れる燃料ガスとが、仕切板124を挟んで対向流(カウンタフロー)となっているため、排気ガスの熱で燃料ガスを効率的に予熱することが可能となり、高い熱効率を得ることができる。
同様に、第2配管部136を流通する排気ガスは、第2配管部136を通じて第1配管部134を流れ、対向流となっている燃料ガスに伝熱して予熱する。このように燃料ガスを予熱してから燃焼する、所謂、超過エンタルピ燃焼によって、燃料ガスの燃焼を安定化し、不完全燃焼によって生じるCO(一酸化炭素)の濃度を極低濃度に抑えることができる。
続いて、上述した輻射加熱システム100を複数配置した連続加熱炉200について説明する。
図4は、連続加熱炉200を説明するための説明図であり、連続加熱炉200における被焼成物Wの搬送方向に平行かつ鉛直方向の断面の概略図を示す。図4に示すように、連続加熱炉200は、搬送部210と、炉本体212と、輻射加熱システム100と、排気部214と、間在部材216とを含んで構成される。
搬送部210は、例えば、ベルト等の搬送帯210a、搬送帯210aを張架支持するローラ210b、ギヤやモータを有するモータ機構210cなどを含んで構成され、モータ機構210cの動力によって搬送帯210aが回転し、図4中、白抜き矢印の方向に、搬送部210の上に載置された被焼成物Wを搬送する。
また、ローラ210bは、炉本体212内において搬送帯210aの一部を鉛直下側から支持する。なお、被焼成物Wの反りを抑えるため、鉛直上下方向から被焼成物Wを挟む一対の網によって搬送帯が構成される場合には、一対の網の外側にローラ210bを設けるとよい。
炉本体212は、搬送帯210aの一部を囲繞して囲繞空間を形成する。
輻射加熱システム100(輻射板120)は、炉本体212内のうち、搬送部210の鉛直上方と鉛直下方に、被焼成物Wの搬送方向(以下、単に搬送方向と称す)に所定の間隔離隔して複数並設されている。
また、輻射加熱システム100は、それぞれ、輻射面120aを炉本体212内の搬送帯210aに対向させつつ、輻射面120aが搬送方向と平行となり、かつ、輻射面120aの短手方向が搬送方向と平行となる向きに配される。
そして、輻射面120aは、搬送部210に搬送されている被焼成物Wと対向し、被焼成物Wに輻射熱を伝熱する。すなわち、輻射面120aから被焼成物Wへ電磁波が照射されることとなる。
それぞれの輻射加熱システム100に対し、搬送方向の前側および後側には、排気部214が連設される。排気部214は、内部が中空な板状の配管であって輻射加熱システム100の第2配管部136と連通している。そして、排気部214の内部に輻射加熱システム100から排出された排気ガスが流通する。
排気部214のうち、炉本体212内の搬送帯210aに対向する面は輻射面214aとなっており、排気部214の内部を流通する排気ガスの熱で輻射面214aが加熱されると、輻射面214aから搬送中の被焼成物Wに輻射熱が伝熱する。
間在部材216は、搬送方向と平行となるように位置する基部216aと、基部216aの両端それぞれから炉本体212内の搬送帯210aに向かって延在する遮蔽部216bとを有する。基部216aは、搬送方向に隣り合う2つの輻射加熱システム100の間隙Aにおいて排気部214と連続するように配置される。
輻射加熱システム100と排気部214、および、排気部214と間在部材216の基部216aは、互いに接して隙間なく配置される。そのため、搬送方向に隣り合う2つの輻射加熱システム100の間隙Aにおいては、炉本体212内の空気(気体)の流れが、排気部214および間在部材216の基部216aに阻まれる。
ここでは、特に、輻射加熱システム100における輻射面120a側から輻射面120aの反対側に移動したり、その逆に、輻射加熱システム100の輻射面120aの反対側から輻射面120a側に移動する、鉛直方向の空気の対流が規制されることとなる。
このように、排気部214および間在部材216は、間隙Aにおける空気の対流を規制する対流抑制部218として機能する。対流抑制部218を設けることで、輻射加熱システム100のうち、被焼成物W側から被焼成物Wと反対側に向かう対流や、被焼成物Wと反対側から被焼成物W側に向かう対流が抑制される。その結果、被焼成物Wの周囲の空気の温度を高く維持し、熱伝達による伝熱効果を向上することが可能となる。
対流抑制部218の一部は、間在部材216の基部216aであることから、換言すれば、遮蔽部216bと一体に形成されているといえる。また、対流抑制部218は、輻射加熱システム100と別体に形成される。そのため、メンテナンスなどの際、対流抑制部218(排気部214および間在部材216)とは別に、輻射加熱システム100の着脱を容易に行うことが可能となる。
また、上記のように、間在部材216は、2つの遮蔽部216bを有する。そして、搬送方向に隣り合う2つの間在部材216の4つの遮蔽部216bのうち、内側の2つの遮蔽部216bは、1つの輻射加熱システム100の輻射面120aに対し、搬送方向の位置が前方側と後方側とに位置することになる。すなわち、輻射面120aに対して搬送方向の前方側(図4中、右側)と後方側(図4中、左側)にそれぞれ1つずつ、遮蔽部216bが配置されていることとなる。ここでは、遮蔽部216bは、搬送方向に対し垂直な方向に、輻射加熱システム100の位置から輻射面120aよりも被焼成物W側まで延在している。
そして、遮蔽部216bは、輻射面120aから放射状に照射される電磁波の一部を遮る。その結果、輻射面120aから照射された電磁波の一部は、遮蔽部216bで反射して拡散が抑えられた状態で被焼成物Wに照射される。
そうすると、搬送部210によって被焼成物Wが搬送される領域には、輻射加熱領域Bと遮蔽領域Cが、搬送方向に交互に形成される。ここで、輻射加熱領域Bは、輻射面120aからの電磁波が照射される領域であって、遮蔽領域Cは、輻射面120aからの電磁波が遮蔽部216bによって遮蔽され、電磁波の直接照射が回避される領域である。
図5は、遮蔽部216bの効果を説明するための説明図であり、凡例aは、時間経過に伴う(被焼成物Wの搬送に伴う)被焼成物Wへの熱流束の変化を示し、凡例bは、時間経過に伴う被焼成物Wの表面温度を示し、凡例cは、時間経過に伴う被焼成物Wの内部温度を示す。
図5の凡例aとして示すように、被焼成物Wへの熱流束は、上昇と低下を繰り返している。これは、遮蔽部216bを設けて輻射加熱領域Bと遮蔽領域Cとを形成することで、被焼成物Wが輻射加熱領域Bを搬送されている間、輻射熱によって伝熱され、被焼成物Wが遮蔽領域Cを搬送されている間、輻射熱による伝熱が抑制されるためである。
その結果、図5の凡例bとして示すように、遮蔽領域Cにおいて被焼成物Wの表面の温度上昇が抑えられる。このとき、図5の凡例cとして示すように、被焼成物Wの内部は、被焼成物Wの表面よりも温度が低いことから、被焼成物Wの表面からの伝熱によって温度上昇が継続する。こうして、被焼成物Wの内部と表面の温度差を縮小して温度の均一化が図られる。
本実施形態では、被焼成物Wの内部と表面の温度の均一化を図るために冷却装置を設ける必要がないことから、炉本体212内の空気を冷却することがなく、被焼成物Wの内部と表面の温度を均一化しつつ、連続加熱炉200全体としての熱効率の低下を抑制することが可能となる。
図6は、連続加熱炉200の概略的な構成を示したブロック図である。図6に示すように、連続加熱炉200は、排気部214と、間在部材216と、搬送部210と、輻射加熱システム100と、制御部(加熱制御部)220と、を備える。
制御部220は、搬送部210のモータ機構210cを制御し、被焼成物Wの搬送速度を調整する。
また、制御部220は、輻射加熱システム100(加熱部)の稼働状態を制御する。具体的に、制御部220は、全ての輻射加熱システム100を稼動させる全加熱モードと、一部の輻射加熱システム100のみを稼動させ残りの輻射加熱システム100を停止する(非稼働とする)間欠加熱モードとを選択的に実行できる。本実施形態において、間欠加熱モードにおいては、隣り合わない複数の輻射加熱システム100を稼動させるとともに、稼働している輻射加熱システム100の間に配された輻射加熱システム100を停止する。
このように、制御部220が全加熱モードと間欠加熱モードを選択的に実行する構成により、間欠加熱モードを選択することで、被焼成物Wへの熱流束の変化を大きくし、被焼成物Wの内部と表面の温度の均一化が容易となる。一方、全加熱モードでは、間欠加熱モードよりも輻射熱による加熱量が大きい。そのため、被焼成物Wに応じて加熱モードを選択することで、被焼成物Wに応じた入熱量のプロファイルの調整が容易に可能となる。
(第1変形例)
図7は、第1変形例における連続加熱炉300を説明するための説明図であり、連続加熱炉300における被焼成物Wの搬送方向に平行かつ鉛直方向の断面の概略図を示す。
図7に示すように、第1変形例においては、遮蔽部316bは、1つの輻射加熱システム100(輻射面120a)に対し、搬送方向の位置が前方側に2つ、後方側に2つ設けられている。ここでは、排気部214のうち、搬送方向の両端にそれぞれ遮蔽部316bが設置されている。
遮蔽部316bが二重に配され、遮蔽部316b間の空気の層によって断熱効果が生じる。そのため、輻射面120aに対し搬送方向の外側に位置する遮蔽部316bは、内側に位置する遮蔽部316bよりも温度上昇が抑えられる。その結果、遮蔽領域Cにおいては、遮蔽部316bの温度上昇に伴う遮蔽部316bからの輻射熱が抑制される。こうして、被焼成物Wが遮蔽領域Cを搬送されている間、輻射熱による伝熱が一層抑制され、被焼成物Wの内部と表面の温度差を抑制することが可能となる。
(第2変形例)
図8は、第2変形例における連続加熱炉400を説明するための説明図であり、連続加熱炉400における被焼成物Wの搬送方向に平行かつ鉛直方向の断面の概略図を示す。
図8に示すように、第2変形例においては、遮蔽部416bは、輻射面120aに対して搬送方向の前方側と後方側にそれぞれ1つずつ設けられ、輻射面120a側(基端側)に対し、先端側の方が、2つの遮蔽部416bの対向間隔が狭まっている。
その結果、輻射面120aから放射状に照射される電磁波は、遮蔽部416bに遮られ易くなり、2つの遮蔽部416bの対向間隔が狭くなった先端側から通り抜ける電磁波が、被焼成物Wに照射される範囲は狭まる。
そのため、輻射加熱領域Bが狭められるとともに遮蔽領域Cが拡げられることから、遮蔽領域Cにおいて被焼成物Wの表面の温度上昇を一層抑制し、被焼成物Wの表面と内部の温度の均一化を図ることが可能となる。
(第3変形例)
図9は、第3変形例における連続加熱炉500を説明するための説明図であり、連続加熱炉500における被焼成物Wの搬送方向に平行かつ鉛直方向の断面の概略図を示す。
図9に示すように、第3変形例においては、間在部材516は、遮蔽部516bのみが隣り合う輻射加熱システム100の間隙Aに配され、基部516aは、輻射加熱システム100のうち、輻射面120aと反対側に配置される。すなわち、1つの間在部材516のうち、2つの遮蔽部516bの隙間に輻射加熱システム100が配置される。
このように、基部516aを、輻射加熱システム100のうち、輻射面120aと反対側に配置することで、輻射加熱システム100から被焼成物W以外への放熱を抑え、熱効率の低下を抑制することが可能となる。
(第4変形例)
図10は、第4変形例における連続加熱炉600を説明するための説明図であり、連続加熱炉600における被焼成物Wの搬送方向に平行かつ鉛直方向の断面の概略図を示す。
図10に示すように、第4変形例においては、上述した実施形態に加え、可動機構602を備える。可動機構602は、間在部材216を、被焼成物Wに近接させる近接方向、および、被焼成物Wから離隔させる離隔方向に可動させる。
詳細には、可動機構602は、炉本体212を鉛直方向に貫通する貫通孔212aに挿通される本体部602aと、本体部602aに挿通される留め具602bとを有する。
本体部602aは、一端が貫通孔212aを通って炉本体212の外部に露出しており、他端が間在部材216に固定されている。本体部602aには、貫通孔212aの貫通方向に対して垂直に本体部602aを貫通する固定孔602cが、貫通孔の貫通方向の位置を異にして複数(ここでは、3つ)設けられている。
留め具602bは、固定孔602cに挿通可能な部材であって、固定孔602cの全長よりも長く、固定孔602cに挿通された状態で両端が固定孔602cから突出する。
例えば、複数の可動機構602のうち、図10中、左上に配された可動機構602のように、最も下側の固定孔602cに留め具602bを挿通する。こうすると、留め具602bが炉本体212の外壁に当接した位置で、可動機構602の本体部602aが自重によって外壁に固定される。その結果、他の固定孔602cに留め具602bを挿通する場合よりも、間在部材216を被焼成物Wから離隔させることができる。
また、図10中、炉本体212内の搬送帯210aよりも鉛直下側に配された可動機構602の留め具602bは、炉本体212の外壁に不図示の固定具によって固定可能となっている。すなわち、留め具602bが炉本体212の外壁に当接した位置で、可動機構602の本体部602aが外壁に固定される。
このように、可動機構602は、間在部材216、すなわち、遮蔽部216bを、被焼成物Wに近接させる近接方向、および、被焼成物Wから離隔させる離隔方向に可動させる。そのため、遮蔽部216bの位置が被焼成物Wに近づけば、電磁波の遮蔽範囲が大きくなり、遮蔽領域Cが大きくなって輻射加熱領域Bが小さくなる。また、遮蔽部216bの位置が被焼成物Wから離隔すれば、電磁波の遮蔽範囲が小さくなり、遮蔽領域Cが小さくなって輻射加熱領域Bが大きくなる。こうして、被焼成物Wに応じた入熱量のプロファイルの調整が容易に可能となる。こうした可動機構602を、例えば、図9に示す間在部材516に適用してもよい。
(第5変形例)
図11は、第5変形例における連続加熱炉700を説明するための説明図である。第5変形例においては、遮蔽部716bごとにシャフト720が設けられている。シャフト720は、軸方向が連続加熱炉700の幅方向に平行な向きに配され、遮蔽部716bは、シャフト720に回転自在に固定されており、不図示のアクチュエータによって、シャフト720を中心に、図11に矢印で示す向きに回転する。すなわち、遮蔽部716bは、搬送方向に垂直かつ水平方向の回転軸中心に回転する。
例えば、複数の遮蔽部716bのうち、図11中、左上に配された輻射加熱システム100の搬送方向の前後に配された2つの遮蔽部716bについて、輻射面120a側(基端側)に対し、先端側の方が、対向間隔が狭まる位置で固定する。この場合、上記の第2変形例と大凡同様の輻射加熱領域Bおよび遮蔽領域Cを形成できる。
また、図11中、左下に配された輻射加熱システム100の搬送方向の前後に配された2つの遮蔽部716bについて、基端側から先端側まで対向間隔が一定となる位置で固定する場合、上述した実施形態と大凡同様の輻射加熱領域Bおよび遮蔽領域Cを形成できる。
また、図11中、上記以外の遮蔽部716bは、搬送方向に平行となる位置で固定される。この場合、遮蔽部716bは、被焼成物Wへの熱流束の上昇と低下の振れ幅が最も抑制可能な配置となる。
このように、遮蔽部716bを、搬送方向に垂直かつ水平方向の回転軸中心に回転させることで、輻射加熱領域Bおよび遮蔽領域Cの搬送方向の大きさを変更したり、被焼成物Wへの熱流束の変化を調整したりすることが可能となる。
(第6変形例)
図12は、第6変形例における連続加熱炉800を説明するための説明図であり、連続加熱炉800における被焼成物Wの搬送方向に平行かつ鉛直方向の断面の概略図を示す。
図12に示すように、第6変形例においては、遮蔽部816bは、輻射面120aに対して搬送方向の前方側と後方側にそれぞれ1つずつ設けられる。そして、遮蔽部816bは、輻射加熱システム900(輻射加熱器910)と一体形成されている。以下、遮蔽部816bが一体形成された輻射加熱システム900の輻射加熱器910について詳述する。
図13は、第6変形例における輻射加熱器910を説明するための説明図であり、上述した実施形態における図2に対応する位置の断面図を示す。図13に示すように、第6変形例においては、輻射加熱器910は、遮蔽部816bが輻射板120と一体形成されている。
遮蔽部816bは、搬送方向(図13においては、左右方向)における輻射面120aの両端それぞれに形成され、燃焼室126や仕切板124などの加熱部から、図13中、上方向(搬送方向に対し垂直な方向)に離隔する向きに、輻射面120aよりも被焼成物W側まで延在している。そのため、輻射加熱器910を配置した連続加熱炉800においては、上述した実施形態と同様、被焼成物Wの内部と表面の温度差を縮小して温度の均一化が図られる。
ここでは、遮蔽部816bは、搬送方向に対し垂直な方向に延在する場合について説明したが、遮蔽部816bは、搬送方向に対し傾斜する方向に延在してもよい。
このとき、遮蔽部816bは、輻射板120の端部が曲折されて形成される。また、遮蔽部816bの先端側は、輻射板120が折り返されることで形成されており、輻射板120の折り返しによって形成された内部空間にも、断熱材132が封入されている。
このように、遮蔽部816bを輻射加熱器910(輻射板120)と一体形成することで、遮蔽部816bが炉本体212内の固定位置から脱落するような故障が回避される。また、輻射板120を折り返して遮蔽部816bが形成されていることから、遮蔽部816bが折り返しの前後の部位による二重構造となり、遮蔽部816bによる輻射熱の遮蔽効果が向上する。さらに、内部空間に断熱材132が封入されることで、さらなる輻射熱の遮蔽効果が図られる。
(第7変形例)
図14は、第7変形例における輻射加熱器910aを説明するための説明図であり、上述した実施形態における図2に対応する位置の断面図を示す。図14に示すように、第7変形例においては、輻射加熱器910aは、第6変形例と同様、遮蔽部916bが輻射板120と一体形成されている。
ただし、輻射板120は、搬送方向(図14中、左右方向)の中心側の部位から両端側の部位に向かって、段階的に変形している。そして、輻射板120の段階的な変形部分において、輻射板120の輻射面120aは、搬送方向の中心側、または、搬送方向に垂直な方向(図14中、上方向)に向いている。
そのため、輻射面120aから照射される電磁波は、拡散が抑えられた状態で被焼成物に照射されることから、輻射加熱領域Bにおける熱流束を高めるとともに、遮蔽領域Cにおける熱流束が抑えられ、被焼成物Wの表面と内部の温度の均一化を図ることが可能となる。
また、輻射加熱器910aを単体の加熱装置として用い、輻射面120aに被焼成物Wを載置して加熱することが考えられる。この場合、輻射板120に段階的な変形部分が形成されていることから、被焼成物Wを嵌め入れることで、被焼成物Wが輻射面120aに安定して保持されることとなる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、輻射加熱器110は、上述した構成に限らず、ラジアントチューブバーナ、ラインバーナ、赤外線セラミックバーナ、電気ヒータなど、他の加熱装置を用いてもよい。
また、上述した実施形態および変形例では、輻射加熱器110が2つ連設された輻射加熱システム100を例に挙げたが、輻射加熱器110を単体で用いてもよいし、輻射加熱器110が3つ連設された輻射加熱システムを用いてもよい。
また、上述した実施形態および変形例では、遮蔽部216b、316b、416b、516b、816b、916bは、1つの輻射面120aに対し搬送方向の位置がそれぞれ輻射面120aの前方側および後方側となるように少なくとも2つ配される場合について説明した。しかし、遮蔽部216b、316b、416b、516b、816b、916bは、輻射面120aの前方側または後方側の少なくともいずれか一方に配されればよい。
また、上述した実施形態および変形例では、全ての輻射加熱システム100の輻射面120aに対し搬送方向の位置がそれぞれ輻射面120aの前方側および後方側となるように、遮蔽部216b、316b、416b、516bが配される場合について説明した。しかし、遮蔽部216b、316b、416b、516bは、複数の輻射加熱システム100のうち、少なくとも1つの輻射加熱システム100に対し搬送方向の位置がそれぞれ輻射面120aの前方側および後方側となるように配されればよい。
また、上述した第1変形例においては、遮蔽部316bは、1つの輻射加熱システム100(輻射面120a)に対し、搬送方向の位置が前方側に2つ、後方側に2つ設けられる場合について説明した。しかし、遮蔽部316bは、1つの輻射面120aに対し搬送方向の位置がそれぞれ輻射面120aの前方側または後方側の少なくともいずれか一方に2つ配されればよい。
また、上述した第4変形例では、可動機構602は、間在部材216を可動させる場合について説明したが、例えば、輻射加熱システム100を可動させる機構を設けてもよい。この場合、輻射加熱領域Bにおける熱流束を容易に調整することが可能となる。
また、上述した実施形態および変形例では、対流抑制部218を備える場合について説明したが、対流抑制部218は必須の構成ではない。
また、上述した実施形態および変形例では、制御部220が加熱制御部として機能し、全加熱モードおよび間欠加熱モードのいずれかの加熱モードを選択的に実行する場合について説明した。しかし、制御部220は、間欠加熱モードを実行せずともよい。
また、上述した第6変形例および第7変形例では、遮蔽部816b、916bは、搬送方向における輻射面120aの両端それぞれに形成される場合について説明したが、遮蔽部816b、916bは、搬送方向における輻射面120aの両端の少なくともいずれか一方に形成されればよい。
本発明は、輻射熱で被焼成物を加熱する連続加熱炉および輻射加熱器に利用することができる。
A 間隙
B 輻射加熱領域
C 遮蔽領域
W 被焼成物
100 輻射加熱システム(輻射部)
110 輻射加熱器
120 輻射板
120a 輻射面
200 連続加熱炉
210 搬送部
212 炉本体
216b 遮蔽部
218 対流抑制部
220 制御部(加熱制御部)
300 連続加熱炉
316b 遮蔽部
400 連続加熱炉
416b 遮蔽部
500 連続加熱炉
516 間在部材
516a 基部
516b 遮蔽部
600 連続加熱炉
602 可動機構
800 連続加熱炉
816b 遮蔽部
900 輻射加熱システム(輻射部)
910 輻射加熱器
910a 輻射加熱器
916b 遮蔽部

Claims (8)

  1. 炉本体と、
    前記炉本体内において、被焼成物を搬送する搬送部と、
    前記炉本体内において前記被焼成物の搬送方向に離隔して並設され、前記搬送部によって搬送されている該被焼成物と対向し該被焼成物に電磁波を照射して輻射熱を伝熱する輻射面と、該輻射面を加熱する加熱部とを有する複数の輻射部と、
    前記複数の輻射部のうち少なくとも1つの輻射部の前記輻射面に対し前記搬送方向の位置がそれぞれ該輻射面の前方側または後方側の少なくともいずれか一方に配され、該搬送方向に対し垂直な方向または傾斜する方向に、少なくとも前記輻射部の位置から該輻射面よりも前記被焼成物側まで延在し、該輻射面から該被焼成物に向かう電磁波の一部を遮蔽する複数の遮蔽部と、
    を備え、
    前記搬送部によって前記被焼成物が搬送される領域には、
    前記輻射面からの電磁波が照射される輻射加熱領域と、
    前記輻射面からの電磁波が前記遮蔽部によって遮蔽され、該電磁波の直接照射が回避される遮蔽領域と、
    が前記搬送方向に交互に形成されていることを特徴とする連続加熱炉。
  2. 隣り合う2つの前記輻射部の間隙に配され、前記炉本体内の気体の該間隙における対流を規制または抑制する対流抑制部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の連続加熱炉。
  3. 前記対流抑制部の少なくとも一部は、前記遮蔽部と一体に形成され、かつ、前記輻射部と別体に形成されることを特徴とする請求項2に記載の連続加熱炉。
  4. 前記遮蔽部は、1つの前記輻射面に対し前記搬送方向の位置がそれぞれ該輻射面の前方側または後方側の少なくともいずれか一方に2つ配されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の連続加熱炉。
  5. 前記遮蔽部を、前記被焼成物に近接させる近接方向、および、該被焼成物から離隔させる離隔方向に可動させる可動機構をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の連続加熱炉。
  6. すべての前記加熱部を稼動させる全加熱モード、および、隣り合わない複数の該加熱部を稼動させるとともに、該隣り合わない複数の該加熱部の間に配された加熱部を停止させる間欠加熱モードのいずれかの加熱モードを選択し、選択した該加熱モードに応じて該加熱部を制御する加熱制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の連続加熱炉。
  7. 炉本体内において被焼成物が搬送されながら加熱される連続加熱炉に、該被焼成物の搬送方向に離隔して複数併設される輻射加熱器であって、
    前記被焼成物に電磁波を照射して輻射熱を伝熱する輻射面と、
    前記輻射面を加熱する加熱部と、
    前記搬送方向における前記輻射面の両端の少なくともいずれか一方に形成され、該搬送方向に対し垂直な方向または傾斜する方向に、該輻射面よりも前記被焼成物側まで延在し、該輻射面から該被焼成物に向かう電磁波の一部を遮蔽する遮蔽部と、
    を備えることを特徴とする輻射加熱器。
  8. 前記加熱部によって加熱されるとともに、該加熱部と反対側の面が前記輻射面となる輻射板をさらに備え、
    前記遮蔽部は、前記輻射板の端部が曲折されて形成されることを特徴とする請求項7に記載の輻射加熱器。
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