JP2016068926A - バックミラーアセンブリ - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の運転者が。従来は死角であると思われていた領域を含む車両の真後ろの領域と車両の左右の側に対する側方領域とを同時に、しかも実質的に一目で確認出来るようにする。
【解決手段】車両が占有する車線の少なくとも隣の車線において車両の後部を視認するためのバックミラーアセンブリ100が、車両の内部にバックミラーアセンブリ100を据え付けるための据え付け台102と、後部ミラーシェルおよびこのミラーシェルの前部に強固に据え付けられた平坦な反射面122を含むミラー120とを備える。電気サーボが、シェルの後部に据え付けられ、据え付け台102に装着され、垂直軸および水平軸を中心にミラー120を選択的に旋回させるように動作可能である。スイッチが、ミラー120から離れて遠方に据え付けられ、垂直軸および水平軸を中心にミラーを旋回させるためにサーボを選択的に駆動するように選択的に位置決め可能である。
【選択図】図1

Description

本開示は一般に、運転者が車両のリヤウインドシールドまたはウインドスクリーンを介して後方確認できるように設計された車両のバックミラーに関し、特に、本開示は後方視死角を実質的に低減しながら車両運転者の側視範囲を増大させる改良されたバックミラー装置に関する。
20世紀の変わり目以来、モータ付車両は、ますます人気を博しており、必要な輸送形態となっている。運転中の運転者の状況認識としては、常に、著しく安全性を懸念しているものと思われる。近隣の他の車両の存在を運転者が認識しているかどうかが、事故の可能性を低減する際の極めて重大な要素となる。運転者の状況認識が、運転者の視認範囲(すなわち前方視、後方視、側方視)が増大すると改良される。前方視認は、伸縮性のウインドシールドおよびサイドウインドウによって容易になるが、運転中に車両の側部および後部への領域を視認することは、長期に亘る課題であった。最も早い時期から知られているモータ付車両に設置されたバックミラーは、1914年のインディアナポリス500レース大会でのレースカーに登場しており、運転者が車両の真後ろの領域を視認することが可能となった。
バックミラーは、車両後部の直接視認を容易にするのは明らかであるが、固有の制限も存在する。特に、サイドミラーと組み合わせて使用する場合でさえ、バックミラーはいわゆる死角を排除しなかった。車両の死角とは、ある状況下での制御中には運転者によって直接に観測出来ない車両周辺の領域である。死角は、例えば様々な自動車やトラックを含む広範囲に亘るモータ付車両に存在する。輸送の際に、車両の運転者の視界は、運転者が車両周辺の際立った物体、特に隣接する自動車を確認し識別出来る最大距離にある。隣接する自動車を認識する能力は、車線変更する際に特に重要である。運転者が、隣の車線には車がいないと勘違いして車線変更をする際、車両の事故が発生する可能性がかなり高い。従って、バックミラーが登場して以来、自動車の両側の死角を確認する運転者の能力を向上させるために、車両製造業者等によるたゆまぬ努力が費やされてきた。しかし、設計や機能性を幾分変化させることは別として、ミラーの基本設計はあまり変わっていない。
自動車において、バックミラーは通常、ダブルスイベル据え付け台上のウインドシールドの上部に取り付けられ、運転者の背丈や視認角度に見合うように調整され、さらに追突事故の際に車両乗員が衝撃を与えられた場合、無傷のまま飛び出せるようにする。近年、2つの一般的技術カテゴリーが実現されている、すなわち(1)概して車両の後ろから約20フィートまでの視野を妨げる車両の真後ろを視認するための死角モニタと;(2)運転者が占有する車線の反対側の死角を視認するためのバックミラーである。本発明は、主として後者の技術を扱う。
様々な市販の装置は、車線の向こう側の死角をより容易に識別する運転者の能力を著しく改良するものとして販売されており、例えば、大型で幅広の、またはそのいずれかのミラー、プリズム集約型凹面/凸面ミラー、より最近では、ビデオカメラ視聴装置が含まれる。
サイドミラーの表面積を増大させたところで、あまり改良は見られない。プリズム集約型凹面/凸面ミラーはすべて、実際よりもずっと小さい物体を表示する。それ故に、通常“ミラー内の物体は思ったよりも近くにある”という文言が製造業者等によってサイドミラーに直接印刷されている。このような警告にも拘わらず、運転者が、警告に一致する解釈へと精神的に推移することなく、ミラーに見えるものをそのまま受け入れてしまうのが人間の性質である。このように、これらのミラーが映し出す虚偽の視界もまた、特にストレスの溜まる交通状況においては、起こり得る可能性のある事故が発生することになる。
最も最近の技術革新としては、車両の後部に取り付けられたビデオカメラの周囲を回転することが挙げられる。ビデオカメラと、それに関連するビデオディスプレイが技術進歩の例えであったとしても、その運転中の実用性はあまり望ましいものでない場合が多い。運転者が視覚をウインドシールドの上方中央部分にある従来のバックミラーから車両のダッシュボードの中央部分に埋め込まれる場合が多いビデオディスプレイへと移す必要がある場合に、主として困難が生じる。このプロセスには、1秒間から3秒間を費やす場合が多く、事故が発生するのに充分な時間を超えている。
手近にある実際の課題としては、運転者が、移動する車両の反対側にあるすぐ隣の車線を確認することが出来るだけでなく、車線の全範囲を横切る運転者の側方視覚を増大させることが可能である。これは、同じ車線に移動しようとしている他の運転者を2車線上で認識するために必要となる。換言すれば、左へ移動するために2車線に跨っている他の運転者が、同時に、車両を右車線に移動する準備をしている場合、運転者がすぐ隣の左車線をはっきりと確認する能力があったとしても意味がない。二人の運転者を分ける車線が、両運転者にとっては空いてるように思えるが、両運転者が同時に、またはほぼ同時に車線変更することを決定した場合には、2台の車両が互いに物理的に衝突するか、または一方の車両が他方を遮るという明らかに差し迫った危険性がある。いずれかの場合、事故はほぼ避けられない状況となる。
製造業者等が提供する様々な車両構造により、絶えず変化する運転条件、視認性、同乗者ヘッドレスト支持部の高さおよび他の変化するもの、バックミラーの場所および動作モードは、絶えず調整し続けなければならない。さらに、互いに広く間隔をあけたミラーや、ダッシュボードを据え付けたビデオディスプレイに対して従来のバックミラーを分離することによって、主たる難題が生じ、対応する関連の事故の可能性が増大することになる。
従って、車両の運転者が、従来は死角であると思われていた領域を含む車両の真後ろの領域と車両の左右の側に対する側方領域とを同時に、しかも実質的に一目で確認出来るようにすることにより、この根本的な問題を克服するバックミラーシステムを、長い間、必要としてきた。このようなシステムに関する2つの異なる実施形態、すなわち(1)1つのバックミラーの使い易さと自動化動作とを提供する利用可能な最新鋭のエレクトロニクスを組み入れた第1の実現化例と;(2)低価格から中間価格の車両を目的とする第2の廉価で手動操作可能である実施形態とを提供することがかなり望ましい。
本開示は一般に、車両の真後ろの領域と、運転者の車線のすぐ隣の車線、好ましくはより広範囲に亘る車線を少なくとも含む側方領域と、従来は死角であると考えられていた領域とを運転者が実質的に同時に視認することが出来ることにより、現存するシステムの欠点、不利益および制限を克服するバックミラー装置に関する。このバックミラー装置は、2つの実施形態、すなわち:(1)特に、より高度で高価な車両に実現化されるために構成され、適合された電動単ミラーを組み入れた第1の実施形態と;(2)車両の後部に対する領域を通常視認するための中央ミラーと、運転者の車線の各々の側で、交差する車線を各々視認するように角度を付けられ、特に、バス、トラックおよび平均価格から低価格の車両に組み入れるために構成され適合された中央ミラーの反対側の1対のミラーとを備える電動トリプルセグメントミラーを組み入れた第2の実施形態とを含む。
電動単ミラーの実現化例。 単ミラーを組み入れたこの第1の実現化例では、電動サーボがミラーハウジングシェルの後部に据え付けられ、据え付け台に装着され、垂直軸および水平軸を中心に選択的にミラーを旋回させるように動作可能である。車両のハンドル上で、ミラーから間隔を置いて遠方にスイッチが据え付けられ、このスイッチは、垂直軸および水平軸を中心にミラーを旋回させるためにサーボを係合させるように車両の運転者にアクセス可能である。その後スイッチを押すと、または運転者が車線変更に続いてその元の位置にハンドルを戻すと、ミラーがその初期位置に戻る。
当業者に明らかであるように、構造および動作機構は、現代の車両において普及している従来の電動サイドミラーと同じ周知の電気構造および動作を備えることも可能である。
一局面では、スイッチは、車両のハンドルに据え付けられてもよい。
さらに別の局面では、スイッチは、第1のスイッチと第2のスイッチとを備えてもよく、第1のスイッチはハンドルの左側に近接して据え付けられ、第2のスイッチはハンドルの右側に近接して据え付けられる。
他の局面では、スイッチは、少なくとも2つの異なる方向に押圧可能なロッカスイッチを備えてもよく、ここでは、第1の方向は、垂直軸を中心にミラーを旋回させるように、また第2の方向は、水平軸を中心にミラーを旋回させるようにサーボを制御する。
さらに他の局面では、スイッチは、サーボを従属制御して予め設定した配向にミラーを戻すための選択メモリ位置を含む。
さらに他の局面では、バックミラーアセンブリは、電子的に一体化されたステアリングセンサをさらに含み、それによって、ステアリングセンサが回転位置から真っ直ぐ前方の操舵位置への戻りを検出すると、サーボが従属制御されてミラーを予め設定した配向に戻す。
トリプルセグメントミラーの実現化例。この第2の実現化例では、中央ミラーが据え付け台に装着して設けられ、少なくとも車両の占有する車線の後部を視認するために、据え付け台に関して調整可能である。左ミラーは、中央ミラーの左側に調整可能に据え付けられ、車両が占有する車線以外の第1の車線を視認するために、中央ミラーに関して選択的に調整可能である。右ミラーは、中央ミラーの右側に調整可能に据え付けられ、車両が占有する車線以外の第2の車線を視認するために、中央ミラーに関して選択的に調整可能である。
一局面では、中央ミラー、左ミラーおよび右ミラーの各々は、後部ミラーシェルと、該シェルの前部に強固に据え付けられた平坦な反射面とを含む。
さらに他の局面では、左ミラーと右ミラーの各々は、それぞれの左垂直軸および右垂直軸、ならびにそれぞれの左水平軸および右水平軸を中心に旋回する。
さらに他の局面では、左ミラーは、中央ミラーの左端部に据え付けられ、右ミラーは、中央ミラーの右端部に据え付けられる。
さらに他の局面では、左ミラーおよび中央ミラーは、左摩擦継手を用いて一方から他方へ接合され、右ミラーおよび中央ミラーは、右摩擦継手を用いて一方から他方へ接合される。
さらに他の局面では、左摩擦継手が、それを中心として左ミラーが旋回する左垂直軸を定め、右摩擦継手が、それを中心として右ミラーが旋回する右垂直軸を定める。
別の局面では、左摩擦継手は、中央ミラーの左端部から片持ちされた左円筒頭部を備え、左垂直軸を定める。左摩擦スリーブは、左円筒頭部を中心に摩擦係合され、そこから延在する左水平スタブをさらに含み、該水平スタブは、左ミラーの右端部から延在する水平容器において摩擦によって受け取られる。右摩擦継手は、中央ミラーの右端部から片持ちされた右円筒頭部を備え、右垂直軸を定める。右摩擦スリーブは、右円筒頭部を摩擦係合し、そこから延在する右水平スタブを含む。該右水平スタブは、右ミラーの左端部から延在する水平容器において摩擦によって受け取られる。
さらに他の局面では、左水平スタブと、左ミラーの右端部から延在する水平容器は、それを中心に左ミラーが旋回する左水平軸を定め、右水平スタブと、右ミラーの左端部から延在する水平容器は、それを中心に右ミラーが旋回する右水平軸を定める。
本発明のこれらおよび他の特徴、局面および利点は、以下の明細書、請求の範囲および添付図面を参照して、当業者によりさらに理解され、認識されるであろう。
本発明は、同じ参照符号が同じ構成要素を示す添付図面を参照して、一例として以下で述べる。
図1は、ミラーが垂直軸および水平軸を中心に回転自在である、本発明を具体化するトリプルバックミラーの前頂部の等角図である。 図2は、図1の電動ミラーの一部分解図である。 図3は、ミラーが水平軸を中心に旋回可能であることを示す、電動ミラーの左側面図である。 図4は、ミラーが垂直軸を中心に旋回可能であることを示す、電動ミラーの上面図である。 図5は、車両のハンドルに据え付けられたミラー制御装置と電気的に一体化された図1の電動ミラーの模式図である。 図6は、3個のミラーを備え、本発明を具体化する別の実施形態のトリプルバックミラーを示す前頂部の等角図であり、各ミラーは、他のミラーに関して調整可能である。 図7は、図6のトリプルバックミラーを示す一部分解した後頂部の等角図である。 図8は、直線配列構造におけるトリプルミラーの上面図である。 図9は、図8のトリプルミラーの上面図であり、外部ミラーは、中間ミラーに関して角度的に調整される。 図10は、外部ミラーが中央ミラーに関して縦軸を中心に調整可能であることを示す、トリプルミラーの前部等角図である。
同じ参照符号は、様々な図面を通じて同じ部品を示す。
以下の詳細な説明は、事実上、単なる例示のものであって、述べられた実施形態または述べられた実施形態の適用および用途を制限するものではない。ここで使用するように、“例示である”または“例証である”という用語は“例、事例または例証としての役割を果たす”ことを意味している。ここで“例示である”または“例証である”と述べた実現化例は、他の実現化例よりも好ましい、または有利であると解釈する必要はない。以下で述べる実現化例はすべて、当業者が開示の実施形態を作成するか、または使用することが出来るように提供された例示の実現化例であり、請求の範囲で定められた開示の範囲を制限するものではない。ここで説明するために、用語“上方”、“下方”、“左”、“後方”、“右”、“前方”、“垂直”、“水平”およびその派生語は、図1に方向づけられたように、本発明に関連するはずである。さらに、先行の技術分野、背景、概要または以下の詳細な説明において提供される、表現された、または言外の理論によって束縛されるものではない。添付図面に示し且つ以下で述べる特定の装置およびプロセスは、請求の範囲に定めた発明の概念の例示の実施形態に過ぎないことも理解するべきである。従って、ここで開示する実施形態に関する特定の寸法および他の物理的特性を、請求の範囲に明示的に別段の定めがある場合を除き、限定的であると考えるべきではない。
本発明の一実現化例において、バックミラーアセンブリ100が図1ないし図5に示されており、そこではその様々なコンポーネントを例示する。図1および図2に示すように、バックミラーアセンブリ100は、車両運転者が視認し易いようにするために、ウインドシールドの上部に近接した車両内部に装着するための据え付け台102を有する。単ミラー120は、後部ミラーシェル124と、その前部に強固に取り付けられた平坦な反射面122とを含む。後部ミラーシェル124の背部にはハウジング150が取り付けられ、そこで電子サーボ152を包囲する。電子サーボ152は、支持部104の下端部に接続され、円弧‘E’(図4)における垂直軸‘C’を中心にミラー120を選択的に旋回させるように動作可能である。電子サーボ152はまた、下向き円弧‘A’または上向き円弧‘B’における水平軸‘D’を中心にミラー120を選択的に旋回させるように動作する。
図5に示すように、バックミラーアセンブリ100はまた、少なくとも1つの遠隔スイッチ、例えば右スイッチ162を有する遠隔制御装置160を備えており、この右スイッチ162は、車両ハンドル190上などで車両運転者にアクセス可能に、またハンドル190の右側に近接して据え付けられる。遠隔制御装置160はまた、第2のスイッチ、例えばハンドル190の左側に据え付けられた左スイッチ164を備えることも可能である。右および左スイッチ162および164は、電子サーボ152の制御がそのいずれかのスイッチ162または164を利用して完遂されるように、電気ケーブル161、右スイッチケーブル163および左スイッチケーブル165を用いて電子サーボ152(図2ないし図4)に相互接続されて電気的に通信する。
右スイッチ162(図5)および左スイッチ164(図5)は、一般に、少なくとも2つの異なる方向へ押圧可能な多位置ロッカスイッチであり、第1の方向は、垂直軸‘C’(図4)を中心にミラー120(図1)を旋回させるように、また第2の方向は、水平軸‘D’(図3)を中心にミラー120(図1)を旋回させるように、電気サーボ52(図2ないし図4)を制御する。右スイッチ162(図5)および左スイッチ164(図5)のうちの一方または両方は、選択メモリ位置を備えることも可能であり、それによって、スイッチをそのメモリ位置まで押圧してサーボを従属制御し、ミラー120(図1)を予め設定した配向に戻す。さらに、バックミラーアセンブリ100(図1および図2)は、そこに電子的に一体化されたステアリングセンサ(不図示)をさらに備えることも可能であり、それによって、そのステアリングセンサが、回転位置からまっすぐ前方の位置に車両操舵が戻ったことを検出すると、サーボ152(図2ないし図4)が従属制御されてミラー120(図1)を予め設定した配向に戻す。
別の実施形態のバックミラーアセンブリ200を、図6ないし図10に示す。図6では、バックミラーアセンブリ200は、据え付け台202を備えており、該据え付け台202は、そこから垂直に下方向に延在する支持部204を含む。支持部204は、据え付け台202から延在し、その一部を形成する。中央ミラー220は、平坦な反射面222が強固に取り付けられた中央ミラーシェル224を有する。中央ミラーシェル224は、中央ミラー220が支持部204によって定められた軸‘C’を中心に旋回出来るように、支持部204に取り付けられる。
図6に示すように、左ミラー230は、その前部に強固に取り付けられた平坦な反射面232を有する左ミラーシェル234を備える。左ミラー230は、右端部238が、左摩擦継手212を用いて中央ミラー220の左端部226に取り付けられている。左摩擦継手212は、左ミラー230が、左摩擦継手212によって定められた左垂直軸‘R’を中心に旋回するのを許容し、また、水平軸‘Q’を中心に旋回するのを許容する。左摩擦継手212は、中央ミラー220の左端部226から片持ちされた左円筒頭部215(図7)を備える。左円筒頭部215(図7)は、左垂直軸‘R’を定める。左摩擦スリーブ213(図7)は、左円筒頭部215(図7)を中心に摩擦係合され、そこから延在する左水平スタブ214(図7)を備える。左水平スタブ214(図7)は、左ミラー230(図6)の右端部238(図7)から延在する水平容器236(図7)において摩擦によって受け取られる。左水平スタブ214(図7)および水平容器236(図6)を組み合わせて、左ミラー230((図6)が中心として旋回する水平軸‘Q’(図6および図7)を定める。
図6に示すように、右ミラー240は、その前部に強固に取り付けられた平坦な反射面242を有する右ミラーシェル244を備える。右ミラー240は、左端部248が、右摩擦継手216を用いて中央ミラー220の右端部228に取り付けられている。右摩擦継手216は、右ミラー230が、右摩擦継手216によって定められた垂直軸‘S’を中心に旋回するのを許容し、また、水平軸‘T’を中心に旋回するのを許容する。右摩擦継手216は、中央ミラー220の右端部228から片持ちされた右円筒頭部219(図7)を備える。右円筒頭部219(図7)は、右垂直軸‘S’を定める。右摩擦スリーブ217(図7)は、右円筒頭部219(図7)を中心に摩擦係合され、そこから延在する右水平スタブ218(図7)を備える。右水平スタブ218(図7)は、右ミラー240(図7)の左端部248(図7)から延在する水平容器246(図7)において摩擦によって受け取られる。右水平スタブ218(図7)および水平容器246(図7)を組み合わせて、右ミラー240((図6及び図7)が中心として旋回する水平軸‘T’(図7)を定める
図8に示すように、左ミラー230は、中央ミラー220(図8)と鈍角‘X’(図9)を形成する反時計回り円弧‘N’(図8)において中央ミラー220(図8)と実質的に直線配列した位置から左垂直軸‘R’を中心に少なくとも旋回する。一般に、左ミラー230(図8)と中央ミラー220(図8)とで形成された角度‘X’(図9)は、直角以上である。同様に、右ミラー240(図9)は、中央ミラー220と鈍角を形成する時計回り円弧‘M’(図8)において中央ミラー220(図8)と実質的に直線配列した位置から右垂直軸‘S’(図8)を中心に少なくとも旋回する。一般に、右ミラー230と中央ミラー220とで形成された角度‘Y’(図9)は、直角以上である。
使用する際に、図8ないし図10に示すように、ミラーアセンブリ200は、車両の運転席に座って支持部204を中心に中央ミラー220を旋回させて、車両の真後ろの運転者の視界を最適化する際に、車両運転者によって調整可能である。その後、運転者は、車両の死角の一つとして一般に知られている右端の隣接する車線において車両の右後ろを視認するために、垂直軸‘R’(図8)を中心に最適角度‘X’(図9)まで、また水平軸‘Q’(図8)を中心に円弧‘W’(図10)を介して反時計回り方向に左ミラー230を旋回することが出来る。同様に、その後、運転者は、車両の死角の別のものとして一般に知られている左端の隣接する車線において車両の左後ろを視認するために、垂直軸‘S’(図8)を中心に最適角度‘Y’(図9)まで、また水平軸‘T’を中心に円弧‘Z’(図10)を介して時計回り方向に右ミラー240(図9)を旋回させることが出来る。
本発明の上記好ましい実施形態において、詳細には多くの修正、変更および変化を行うことが可能であるので、上記説明および添付図面に示されたすべての事柄は、例示であり、限定する意味のものではないとして解釈することが意図されている。このように、発明の範囲は、請求の範囲およびその法的均等物によって決定されるべきである。

Claims (15)

  1. 車両が占有する車線の少なくとも隣の車線において、車両の後部を視認するためのバックミラーアセンブリにおいて、前記バックミラーアセンブリは:
    車両の内部に前記バックミラーアセンブリを据え付けるための据え付け台と;
    後部ミラーシェルと、前記ミラーシェルの前部に強固に据え付けられた平坦な反射面とを有するミラーと;
    前記シェルの後部に据え付けられた電気サーボとを備え、前記電気サーボは、前記据え付け台に装着され、垂直軸および水平軸を中心に前記ミラーを選択的に旋回させるように動作可能であり、さらに
    前記ミラーから遠く離れて据え付けられ、車両の運転者にアクセス可能であるスイッチを備え、前記スイッチは、前記垂直軸および前記水平軸を中心に前記ミラーを旋回させるために前記サーボを選択的に駆動するように、選択的に位置決め可能であることを特徴とする、バックミラーアセンブリ。
  2. 前記スイッチが、車両のハンドルに据え付けられることを特徴とする、請求項1に記載のバックミラーアセンブリ。
  3. 前記スイッチが第1のスイッチと第2のスイッチとを備え、前記第1のスイッチは、ハンドルの左側に近接して据え付けられ、前記第2のスイッチは、ハンドルの右側に近接して据え付けられることを特徴とする、請求項2に記載のバックミラーアセンブリ。
  4. 前記スイッチがロッカスイッチであり、前記ロッカスイッチが、少なくとも2つの異なる方向に押圧可能であり、第1の方向が前記垂直軸を中心に前記ミラーを旋回させ、また第2の方向が前記水平軸を中心に前記ミラーを旋回させるように前記サーボを制御することを特徴とする、請求項2に記載のバックミラーアセンブリ。
  5. 前記スイッチが選択メモリ位置を備え、前記メモリ位置が前記サーボを従属制御して、前記ミラーを予め設定した配向に戻すことを特徴とする、請求項1に記載のバックミラーアセンブリ。
  6. 電子的に一体化されたステアリングセンサをさらに備え、それによって、前記ステアリングセンサが、回転位置から真っ直ぐ前方の操舵位置への戻りを検出すると、前記サーボが従属制御されて前記ミラーを予め設定した配向に戻すことを特徴とする、請求項1に記載のバックミラーアセンブリ。
  7. 車両が占有する車線の少なくとも隣の車線において、車両の後部を視認するためのバックミラーアセンブリにおいて、前記バックミラーアセンブリは:
    車両の内部に前記バックミラーアセンブリを据え付けるための据え付け台と;
    前記据え付け台に装着され、少なくとも車両が占有する車線の後部を視認するために、前記据え付け台に関して、少なくとも垂直軸を中心に調整可能である中央ミラーと;
    前記中央ミラーの左側に調整可能に据え付けられ、車両が占有する車線以外の第1の車線を視認するために、前記中央ミラーに関して選択的に調整可能である左ミラーと;
    前記中央ミラーの右側に調整可能に据え付けられ、車両が占有する車線以外の第2の車線を視認するために、前記中央ミラーに関して選択的に調整可能である右ミラーと;
    を備えることを特徴とする、バックミラーアセンブリ。
  8. 前記中央ミラー、前記左ミラーおよび前記右ミラーの各々が、後部ミラーシェルと、前記シェルの前部に強固に据え付けられた平坦な反射面とを備えることを特徴とする、請求項7に記載のバックミラーアセンブリ。
  9. 前記左ミラーと前記右ミラーが各々、それぞれの左垂直軸および右垂直軸と、それぞれの左水平軸および右水平軸とを中心に旋回することを特徴とする、請求項7に記載のバックミラーアセンブリ。
  10. 前記左ミラーが前記中央ミラーの左端部に据え付けられ、前記右ミラーが前記中央ミラーの右端部に据え付けられることを特徴とする、請求項9に記載のバックミラーアセンブリ。
  11. 前記左ミラーおよび前記中央ミラーの左端部が、左摩擦継手を用いて一方から他方へ接合され、
    前記右ミラーおよび前記中央ミラーの右端部が、右摩擦継手を用いて一方から他方へ接合されることを特徴とする、請求項10に記載のバックミラーアセンブリ。
  12. 前記左摩擦継手が、それを中心として前記左ミラーが旋回する前記左垂直軸を定め、
    前記右摩擦継手が、それを中心として前記右ミラーが旋回する前記右垂直軸を定めることを特徴とする、請求項11に記載のバックミラーアセンブリ。
  13. 前記左摩擦継手が、前記中央ミラーの前記左端部から片持ちされた左円筒頭部を備え、前記左円筒頭部が前記左垂直軸を定め、前記左円筒頭部を中心に摩擦係合され、さらにそこから延在する左水平スタブをさらに含む左摩擦スリーブを備え、前記左水平スタブが、前記左ミラーの右端部から延在する水平容器において摩擦によって受け取られ、
    前記右摩擦継手が、前記中央ミラーの前記右端部から片持ちされた右円筒頭部を備え、前記右円筒頭部が前記右垂直軸を定め、前記右円筒頭部を中心に摩擦係合され、さらにそこから延在する右水平スタブをさらに含む左摩擦スリーブを備え、前記右水平スタブが、前記右ミラーの左端部から延在する水平容器において摩擦によって受け取られることを特徴とする、請求項12に記載のバックミラーアセンブリ。
  14. 前記左水平スタブおよび前記左ミラーの前記右端部から延在する前記水平容器が、それを中心に前記左ミラーが旋回する前記左水平軸を定め、前記右水平スタブおよび前記右ミラーの前記左端部から延在する前記水平容器が、それを中心に前記右ミラーが旋回する前記右水平軸を定めることを特徴とする、請求項13に記載のバックミラーアセンブリ。
  15. 前記左ミラーが、前記中央ミラーに実質上直線的に沿った位置と、前記中央ミラーと実質的に直角である位置との間で、反時計回り方向に前記左垂直軸を中心に少なくとも旋回し、
    前記右ミラーが、前記中央ミラーに実質上直線的に沿った位置と、前記中央ミラーと実質的に直角である位置との間で、時計回り方向に前記右垂直軸を中心に少なくとも旋回することを特徴とする、請求項9に記載のバックミラーアセンブリ。
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