JP2016068655A - 乗用車のシート設置構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗り心地の低下を招くことがなく、衝突時に乗員が荷重によって前方に移動しないように乗員の動きを規制でき、一般の乗用車に適用可能なシート設置構造を提供する。【解決手段】前側支持部材3aに、前方衝突時の乗員の荷重により座屈する脆弱部4を形成し、シートクッション1aの下方のフロアFに上方に突出して突出部材6を立設し、脆弱部4が前方衝突時に変形して前側支持部材3aが座屈することによりシートクッション1aの中央部を突出部材6により相対的に上方に突き上げるようにする。【選択図】図1
Description
本発明は、シートクッション下面の前後がそれぞれ支持部材により車室フロアに固定されて設置されたシートを有する乗用車のシート設置構造に関する。
運転席下方にエンジンが配設された構造のキャブオーバ車において、シートベルトにより拘束された状態の乗員の下半身が、前方衝突時等の急減速時に前方に潜り込むように移動してシートベルトをすり抜けるいわゆるサブマリン現象を防止するために、従来、シートクッション内に下方から山形に突出する金属製補強板を設け、衝突時の乗員の前下方への動きを規制することが提案されている(特許文献1)。
しかしながら、上記した特許文献1に記載のものは、立ち上がった形状を有するキャブフロアの後半部に形成されたエンジンサービスホールを塞ぐエンジンカバー上に、直接シートを設置するキャブオーバ車において、エンジンカバーに上記した補強板を設けたキャブオーバ車特有の構造であるため、一般の乗用車にそのまま適用することができない。しかも、シートを前後方向にスライドさせるシートスライド機構を設ける場合には、シートクッション下面に山形の補強板を回避するための凹部を形成する必要があり、シートクッションのクッション性の低下を招き、乗り心地が悪くなるという問題がある。
本発明は、乗り心地の低下を招くことがなく、衝突時に乗員が荷重によって前方に移動しないように乗員の動きを規制でき、一般の乗用車に適用可能なシート設置構造を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の乗用車のシート設置構造は、シートクッション下面の前後がそれぞれ支持部材により車室フロアに固定されて設置されたシートを有する乗用車のシート設置構造において、前記前側の支持部材には、衝突時の乗員の荷重により座屈する脆弱部を形成し、前記シートクッション下方の前記フロアに上方に突出して設けられ、前記脆弱部が衝突時に変形して前記前側の支持部材が座屈することにより前記シートクッションの一部を相対的に上方に突き上げる突出部材を備えていることを特徴としている(請求項1)。
請求項1に係る発明によれば、前側の支持部材に形成された脆弱部が、前方衝突時に変形して前側の支持部材が座屈することにより、シートクッションの下方に設けられた突出部材がシートクッションのパッドを相対的に上方に突き上げるため、突出部材によりシートクッションのパッドが突き上げられて変形することにより、前方衝突時の荷重によって前方に移動しようとする乗員の動きを規制することができ、通常時は突出部材がシートクッションを突き上げることがないことから、乗り心地の低下を招くことがなく、前方衝突時には乗員の前方への移動を確実に規制することができる一般乗用車に適用可能なシート設置構造を提供することができる。
また、側方衝突時には、乗員の荷重により衝突側と反対側に位置する前側の支持部材の脆弱部が座屈し、突出部材よりシートクッションが突き上げられるため、シートおよび乗員が衝突側と反対側に傾斜するいわゆる内倒れを防止することができる。
本発明に係る乗用車のシート設置構造を運転席シートに適用した一実施形態について、図1および図2を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態でいう前後、上下、左右とはシートに着座した状態で見た前後、上下、左右を意味する。
図1に示すように、本実施形態における運転席シート1は、車室フロアFに設置されたスライド機構2により、シートクッションフレームおよびウレタンなどのパッドからなり前後方向にスライド自在に配設されたシートクッション1aと、シートバックフレームおよびウレタンなどのパッドからなりリクライニング機構によりシートバックフレームがシートクッションフレームに傾倒自在に結合されたシートバック1bと、シートバック1bに取り付けられたヘッドレスト1cとを備える。
そして、スライド機構2は、シートクッション1aのシートクッションフレームに取り付けられた左右一対のシート側スライドレール2aと、フロアFに立設された四角筒状の前側支持部材3aおよび後側支持部材3bにより前端および後端が支持されたフロア側スライドレール2bとの組み合わせを備え、例えばシートクッション2の前下方に設けられたスライドハンドルのアンロック操作により、ロック機構のロックが解除されてシートクッション1aが前後方向にスライドすることができる状態になり、スライドハンドルのアンロック操作を止めると、ロック機構が作動してスライドレールに係止部材が係止し、シートクッション1aがスライド不能に保持されるようになっている。
このとき、衝突時の乗員の荷重により前側支持部材3aが上下に座屈するように、前側支持部材3aの中央部には、凹条に窪んだ脆弱部4が形成されている。なお、シートクッション1aが後ろ下がりに傾斜するように、フロア側スライドレール2bを支持する前側支持部材3aの方が後側支持部材3bよりも高く設定されている。
さらに、シートクッション1aの下方であって側面視で両支持部材3a,3bの間の前寄りの位置には、上方に突出した左右のスライドレール間の距離よりも短い幅のブロック状の突出部材6がフロアFに立設されており、突出部材6の上面はシートクッション1aの上面に沿う傾斜面に形成されている。
ところで、突出部材6の高さは次のように設定されている。すなわち、衝突のない通常状態においてシートクッション1aのスライドに支障がないようにシートクッション1aの下面に当接することがなく、前側支持部材3aの脆弱部4が衝突時の乗員の荷重により変形して前側支持部材3aが座屈したときには、シートクッション1aの中央部分を相対的に上方に突き上げてシートクッション1aのパッドを上方に突出変形させるように、突出部材6の高さを設定しておくのが好ましい。
そして、前方衝突の発生時には、図2に示すように、前側支持部材3aの脆弱部4が前方衝突時の乗員の荷重により変形して前側支持部材3aが座屈し、これによりシートクッション1aの中央部分が相対的に突出部材6により突き上げられ、乗員Mの臀部と膝との間におけるシートクッション1aのパッドが上方に突出変形するため、乗員Mの腰部および臀部の前方への移動が規制され、前方衝突時における乗員Mのサブマリン現象が防止される。
また、右方から他車両が衝突する側方衝突が発生したときには、乗員Mの荷重により衝突側と反対の左側に位置する前側支持部材3aの脆弱部4が座屈すると、突出部材6よりシートクッション1aが突き上げられ、シートクッション1aのパッドが上方に突出変形するため、シート1および乗員Mが衝突側と反対の左側に傾斜するいわゆる内倒れが抑制される。
したがって、上記した実施形態によれば、前側支持部材3aに形成された脆弱部4が、前方衝突時に変形して前側支持部材3aが座屈することにより、シートクッション1aの下方に設けられた突出部材6が、シートクッション1aの中央部を相対的に上方に突き上げ、シートクッション1aのパッドが上方に突出変形するため、突出部材6によりシートクッション1aが突き上げられた部分により、衝突時の荷重によって前方に移動しようとする乗員Mの動きを規制することができ、通常時は突出部材6がシートクッション1aを突き上げることがないことから、乗り心地の低下を招くことがなく、衝突時には乗員Mの前方への移動を確実に規制することができる一般乗用車に適用可能なシート設置構造を提供することができる。
また、側方衝突時に、乗員Mの荷重により衝突側と反対側に位置する前側支持部材3aの脆弱部4が座屈し、突出部材6よりシートクッション1aが突き上げられてシートクッション1aのパッドが上方に突出変形するため、シート1および乗員Mが衝突側と反対側に傾斜するいわゆる内倒れを未然に防止することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。例えば、前側支持部材3aの脆弱部4は上記した凹条に窪んだものに限らず、前側支持部材3aの中央部に長孔を形成してなるものであってもよい。
また、上記した実施形態では、突出部材6をブロック状とした場合について説明したが、突出部材6は柱状のものであってもよい。
また、上記した実施形態では、運転席シート1に本発明を適用した例について説明したが、助手席シート或いは後部シートにも本発明を適用できるのはいうまでもない。
1 …シート
1a …シートクッション
3a,3b …前側、後側支持部材
4 …脆弱部
6 …突出部材
1a …シートクッション
3a,3b …前側、後側支持部材
4 …脆弱部
6 …突出部材
Claims (1)
- シートクッション下面の前後がそれぞれ支持部材により車室フロアに固定されて設置されたシートを有する乗用車のシート設置構造において、
前記前側の支持部材には、衝突時の乗員の荷重により座屈する脆弱部を形成し、
前記シートクッション下方の前記フロアに上方に突出して設けられ、前記脆弱部が衝突時に変形して前記前側の支持部材が座屈することにより前記シートクッションの一部を相対的に上方に突き上げる突出部材を備えていることを特徴とする乗用車のシート設置構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014197863A JP2016068655A (ja) | 2014-09-29 | 2014-09-29 | 乗用車のシート設置構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014197863A JP2016068655A (ja) | 2014-09-29 | 2014-09-29 | 乗用車のシート設置構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016068655A true JP2016068655A (ja) | 2016-05-09 |
Family
ID=55865761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014197863A Pending JP2016068655A (ja) | 2014-09-29 | 2014-09-29 | 乗用車のシート設置構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016068655A (ja) |
-
2014
- 2014-09-29 JP JP2014197863A patent/JP2016068655A/ja active Pending
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