JP2016067371A - 収容具 - Google Patents

収容具 Download PDF

Info

Publication number
JP2016067371A
JP2016067371A JP2014196629A JP2014196629A JP2016067371A JP 2016067371 A JP2016067371 A JP 2016067371A JP 2014196629 A JP2014196629 A JP 2014196629A JP 2014196629 A JP2014196629 A JP 2014196629A JP 2016067371 A JP2016067371 A JP 2016067371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
balloon
balloon catheter
container
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014196629A
Other languages
English (en)
Inventor
英資 古市
Eiji Furuichi
英資 古市
靖夫 黒崎
Yasuo Kurosaki
靖夫 黒崎
後藤 博
Hiroshi Goto
博 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2014196629A priority Critical patent/JP2016067371A/ja
Publication of JP2016067371A publication Critical patent/JP2016067371A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】湾曲して延びる管体内へ医療用長尺体を収容することが容易であり、かつ医療用長尺体への物理的な影響を低減可能な収容具を提供する。【解決手段】バルーンカテーテル10を収容するための収容具1であって、巻回される管体であり、巻回中心へ向かう側に外部へ開放する開放部64が形成された本体部61を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、バルーンカテーテルなどの医療用長尺体を収容するための収容具に関する。
近年、生体管腔内に生じた病変部(狭窄部)の改善のために、バルーンカテーテルが用いられている。バルーンカテーテルは、通常、長尺なシャフト部と、シャフト部の先端側に設けられて径方向に拡張可能なバルーンとを備えており、収縮されているバルーンを、細い生体管腔を経由して体内の目的場所まで到達させた後に拡張させることで、病変部を押し広げることができる。
しかしながら、病変部を強制的に押し広げると、平滑筋細胞が過剰に増殖して病変部に新たな狭窄(再狭窄)が発症する場合がある。このため、最近では、バルーンの外表面に狭窄を抑制するための薬剤をコーティングした薬剤溶出バルーン(Drug Eluting Balloon;DEB)が用いられている。薬剤溶出バルーンは、拡張することで外表面にコーティングされている薬剤を病変部へ瞬時に放出し、薬剤を生体組織へ移行させることができ、これにより、再狭窄を抑制することができる。
薬剤がコーティングされたバルーンは、使用前の状態では、薬剤のバルーンからの脱落を抑制するために、バルーンに抜き差し自在に装着される鞘状の保護シースが被せられている。さらに、バルーンに保護シースを被せられたバルーンカテーテルは、搬送や保管等の利便性のため、そしてバルーンカテーテルを保護するために、収容具に収容される(例えば、特許文献1を参照)。収容具は、一般的に、バルーンカテーテルを収容する管体が渦状に巻かれた形状を備えている。
特開2013−188252号公報
収容具は、管体が渦状に巻かれた形状を備えていることから、バルーンカテーテルを収容する際には、管体の一端側からバルーンカテーテルを挿入し、湾曲した管体の内部でバルーンカテーテルを押し進める必要があるため、バルーンカテーテルの先端が引っ掛かることで摩擦により抵抗が大きくなり、収容が容易ではない。
また、バルーンカテーテルの先端部が管体の内部で引っ掛かることで、バルーンに被せられた保護シースがバルーンからずれたり、抜けたりする可能性があり、バルーンの表面の薬剤層に物理的な影響が与えられ、薬剤が脱落する可能性がある。
さらに、管体の内部で湾曲に沿ってバルーンが強制的に曲げられると、バルーンの表面の薬剤層に物理的な影響が与えられ、薬剤が脱落する可能性がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、湾曲して延びる管体内へ医療用長尺体を収容することが容易であり、かつ医療用長尺体への物理的な影響を低減可能な収容具を提供することを目的とする。
上記目的を達成する収容具は、医療用長尺体を収容する収容具であって、巻回される管体であり、巻回中心へ向かう側に外部へ開放する開放部が形成された本体部を有する。
上記のように構成した収容具は、巻回される本体部の巻回中心へ向かう側に外部へ開放する開放部が形成されているため、医療用長尺体を本体部の端部から挿入するように収容する際に、医療用長尺体の湾曲し難い部位または湾曲が望ましくない部位を開放部から突出させて湾曲させないようにすることができ、本体部内へ医療用長尺体を収容することが容易となり、かつ医療用長尺体への物理的な影響を低減可能である。また、収容具は、巻回される本体部の巻回中心へ向かう側に外部へ開放する開放部が形成されているため、医療用長尺体を開放部から本体部内に収容することも可能であり、湾曲して延びる本体部内へ医療用長尺体を収容することが容易であり、かつ医療用長尺体への物理的な影響を低減可能である。
前記本体部は、螺旋状に巻回されるようにすれば、複数回巻回されることで隣接する複数の開放部が重ならず、全ての開放部が良好に開放された状態を維持することができ、開放部からの医療用長尺体の突出が阻害されない。
前記本体部の長軸方向端部に、全周的に形成される直線的な管状の収容部が形成されるようにすれば、医療用長尺体の端部を収容部内に保持して保護することができる。
前記本体部および収容部の間に、前記本体部から収容部へ向かって前記開放部の周方向の幅が漸減する漸減部が形成されるようにすれば、開放部が形成される本体部から開放部が形成されない収容部へ医療用長尺体を挿入する際に、医療用長尺体が収容部の縁に接触し難くなり、医療用長尺体への物理的な影響を低減できる。
前記開放部の少なくとも一部を塞ぐように前記本体部に取り付け可能な保持部をさらに有するようにすれば、医療用長尺体を本体部へ収容した後に保持部を取り付けることで、医療用長尺体が本体部から脱落することを抑制できる。
前記保持部は、複数回巻回されることで隣接する複数の開放部を同時に塞ぐように前記本体部に取り付け可能であるようにすれば、1つの保持部によって複数の開放部を効率よく塞ぐことができ、操作性が向上する。
前記本体部の長軸方向端部に設けられ、前記医療用長尺体を連結可能な連結部をさらに有するようにすれば、医療用長尺体を連結部に連結することで、医療用長尺体が本体部に収容された状態を良好に維持することができる。
本発明の実施形態に係る収容具にバルーンカテーテルを収容した状態を示す平面図である。 バルーンカテーテルを示す平面図である。 バルーンカテーテルを示す断面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 ホルダの先端部を示す斜視図である。 収容具にバルーンカテーテルを収容する途中の状態を示す平面図である。 図7のC−C線に沿う断面図である。 収容部にバルーンを挿入する際の状態を示す斜視図である。 ホルダにバルーンカテーテルを収容した状態を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る収容具の変形例を示す平面図である。 図11のD−D線に沿う断面図である。 図11に示す変形例において連結部にバルーンカテーテルを押し込んだ際の状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る収容具の他の変形例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る収容具のさらに他の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。
本実施形態に係る収容具1は、図1に示すように、バルーンカテーテル10を保護しつつ保管、搬送する目的でバルーンカテーテル10を収容するものである。
まず、収容具1に収容されるバルーンカテーテル10について説明する。なお、本明細書では、バルーンカテーテル10の生体管腔に挿入する側を「先端」若しくは「先端側」、操作する手元側を「基端」若しくは「基端側」と称することとする。
バルーンカテーテル10は、図2,3に示すように、可撓性を備える長尺なシャフト部20と、シャフト部20の先端部に設けられるバルーン30と、シャフト部20の基端に固着されたハブ40とを備えている。バルーン30は、使用前の状態において、鞘状の保護シース50が被せられて保護されている。
シャフト部20は、先端および基端が開口した管体である外管21と、外管21の内部に配置される内管22とを備えている。外管21および内管22の間には、バルーン30を拡張するための拡張用流体が流通する拡張ルーメン23が形成されており、内管22の内側には、ガイドワイヤWが挿入されるガイドワイヤルーメン24が形成されている。外管21は、ハブ40に固着され、内管22は、外管21よりも基端側にてハブ40に固着されている。
バルーン30は、先端側が内管22に接着され、基端側が外管21に接着されており、バルーン30の内部が、拡張ルーメン23に連通している。バルーン30の外表面には、水不溶性薬剤からなる薬剤層31が塗布されている。
いくつかの好ましい水不溶性薬剤の例は、免疫抑制剤、例えば、シクロスポリンを含むシクロスポリン類、ラパマイシン等の免疫活性剤、パクリタキセル等の抗がん剤、抗ウイルス剤または抗菌剤、抗新生組織剤、鎮痛剤および抗炎症剤、抗生物質、抗てんかん剤、不安緩解剤、抗麻痺剤、拮抗剤、ニューロンブロック剤、抗コリン作動剤およびコリン作動剤、抗ムスカリン剤およびムスカリン剤、抗アドレナリン作用剤、抗不整脈剤、抗高血圧剤、ホルモン剤ならびに栄養剤を含む。
水不溶性薬剤は、好ましくは、ラパマイシン、パクリタキセル、ドセタキセル、エベロリムスからなる群から選択される少なくとも1つが好ましい。本明細書においてラパマイシン、パクリタキセル、ドセタキセル、エベロリムスとは、同様の薬効を有する限りそれらの類似体および/またはそれらの誘導体を含む。例えば、パクリタキセルとドセタキセルは類似体の関係にある。ラパマイシンとエベロリムスは誘導体の関係にある。これらのうちでは、パクリタキセルがさらに好ましい。
水不溶性薬剤はさらに賦形剤を含んでもよい。賦形剤は、医薬として許容されるものであれば限定されないが、例えば、水可溶性ポリマー、糖、造影剤、クエン酸エステル、アミノ酸エステル、短鎖モノカルボン酸のグリセロールエステル、医薬として許容される塩および界面活性剤等があげられる。
賦形剤は、水不溶性薬剤に対して少量であることが好ましく、マトリクスを形成しないことが好ましい。また、賦形剤は、ミセル、リポソーム、造影剤、乳化剤、界面活性剤を含まないことが好ましいが、含まれてもよい。また、賦形剤は、ポリマーを含まず低分子の化合物のみを含むことが好ましい。
バルーン30は、収縮した状態では、内管22の外周面に周方向へ巻きつくように折り畳まれた状態となるように形状付けられている。この状態からバルーン30の内部に拡張ルーメン23を介して拡張用流体が流入すると、バルーン30が径方向外側へ拡張し、例えば生体管腔の狭窄部を押し広げることができる。
ハブ40は、内管22および外管21が接着固定されているハブ本体41と、外管21の拡張ルーメン23と連通して拡張用流体を流入出させるポートとして機能する第1開口部42と、ガイドワイヤルーメン24を挿通させる第2開口部43と、耐キンクプロテクタ46とを備えている。第2開口部43には、血液の流出を抑制する止血弁45が設けられている。また、ハブ本体41の外周面には、術者が回転力を作用させやすいように、2つの羽部44が形成されている。耐キンクプロテクタ46は、弾性材料からなり、ハブ本体41および内管22の接続部の周囲を囲んで配置され、ハブ本体41および内管22の接続部におけるキンクを抑制する。
外管21および内管22は、ある程度の可撓性を有する材料により形成されることが好ましく、そのような材料としては、例えば、ナイロン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリオレフィン、熱可塑性フッ素樹脂等である。外管21および内管22の構成材料は、同一でもよく、異なってもよい。また、外管21および内管22の少なくとも一方が、複数層で構成されたり、線状体や網状体からなる補強層が設けられてもよい。
バルーン30の構成材料は、ある程度の可撓性を有する材料により形成されることが好ましく、そのような材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィンや、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用できる。
ハブ40の構成材料は、特に限定されないが、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン等の硬質の樹脂等が使用できる。
保護シース50の構成材料は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド等が使用できる。
次に、収容具1について説明する。収容具1は、図1,4に示すように、バルーンカテーテル10を内部に収容する管状のホルダ60と、バルーンカテーテル10の基端部を連結可能な連結部70と、ホルダ60に取り付けられてバルーンカテーテル10の脱落を防止するための保持部80とを備えている。
ホルダ60は、一回以上(本実施形態では2〜3回)巻回される管体である本体部61と、本体部61の一端側に形成されてバルーン30を収容する収容部62と、本体部61および収容部62の間に形成される漸減部63とを備えている。
本体部61は、主にバルーンカテーテル10のシャフト部20を収容する部位であり、長尺なシャフト部20を効率よく収容するために、巻回された状態に形状づけられている。複数回巻回されて重なる本体部61同士は、接着または融着などの方法により結合されてもよいが、巻回された状態を維持できるのであれば、結合されなくてもよい。また、本体部61同士を結合するために、他の部材が設けられてもよい。
本体部61は、図4〜6に示すように、巻回の中心へ向かう側に外部へ開放する開放部64が形成されている。なお、本明細書においては、開放部64が形成されることで360度に亘る全周を完全に囲まない形状も、管体の一形態と定義する。開放部64は、軸直交断面における幅Wが、保護シース50を被せた状態のバルーン30が外部へ突出可能な寸法で形成される。さらに、開放部64の開放角度θは、本体部61に収容されたバルーンカテーテル10の脱落を極力抑制できるように、180度以下であることが好ましく、150度以下であることがより好ましく、120度以下であることがさらに好ましい。
本体部61は、螺旋状に巻回されており、図4,5に示すように、本体部61に形成される開放部64が、巻回して隣接する他の本体部61によって塞がれないように配置されている。本体部61の巻回の径は、収容部62が形成される端部へ向かうほど小さくなり、したがって、隣接する本体部61は、段差を形成するようにずれて重なる。このため、巻回の中心軸に沿う方向へ重なる本体部61の全体の高さHは、本体部61がずれずに重なる場合と比較して減少し、収容具1のコンパクト化が可能である。なお、隣接する本体部61は、ずれずに重なってもよく、または、本体部61の巻回の径は、収容部62が形成される端部へ向かうほど大きくなってもよく、または、不規則であってもよい。
収容部62は、図1,6に示すように、本体部61の一端側に配置されてバルーン30を収容する部位であり、湾曲せずに直線的な管形状で形成されている。
漸減部63は、本体部61および収容部62の間で湾曲せずに直線的な管形状で形成されており、本体部61から連続して開放部64が形成されている。漸減部63における開放部64は、本体部61から収容部62に向かって周方向の幅Wが徐々に漸減している。
本体部61、漸減部63および収容部62は、一体的に形成されており、保護シース50を被せた状態のバルーン30を収容可能な内径で形成される。なお、本体部61、漸減部63および収容部62は、一体的に形成されなくてもよい。
本体部61、漸減部63および収容部62を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド等が使用できる。
連結部70は、図1に示すように、直線的な管体であり、一端側の開口部71から内部に本体部61の一端が差し込まれて連結され、他端側の開口部72から、バルーンカテーテル10を挿入可能となっている。連結部70の他端側には、挿入されたバルーンカテーテル10のハブ40が嵌合することで、バルーンカテーテル10を連結可能である。連結部70の両端には、管体およびバルーンカテーテル10を差し込み易いように、スリット73が形成されてもよい。なお、連結部70は、ホルダ60と一体的に形成されてもよい。
連結部70を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド等が使用できる。
保持部80は、図1,4に示すように、開放部64の少なくとも一部を塞ぐように本体部61に取り付け可能な部材である。保持部80は、本体部61が螺旋状に巻回されることで並んで配置される複数の開放部64を同時に塞ぐように、本体部61の巻回中心へ向かう側に、本体部61が並ぶ方向へ延在して形成されている。保持部80の延在方向の両端には、本体部61に引っ掛かる鉤状の係合部81が形成されており、保持部80を撓ませることで、保持部80を本体部61に連結または取り外すことが可能である。保持部80は、本実施形態では3つ設けられているが、1つ以上であれば、数は限定されない。また、保持部80は、取り付けられる部位における本体部61の数(本実施形態では、2つまたは3つ)に応じて、長さが異なることが好ましい。
保持部80を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、アクリル系樹脂などの各種樹脂材料等が適用できる。
次に、本実施形態に係る収容具1に、バルーンカテーテル10を収容する方法を説明する。
まず、図7に示すように、保持部80が取り外された収容具1を準備する。そして、連結部70の開口部72から、保護シース50を被せられたバルーン30を挿入し、バルーン30およびシャフト部20を、本体部61の内部へ押し進める。保護シース50を被せられたバルーン30が湾曲した本体部61内に挿入されると、バルーンカテーテル10のバルーン30を含む先端部の少なくとも一部が開放部64から巻回中心側へ突出しつつ、本体部61内を移動する。このため、バルーン30を含む先端部の強制的な湾曲が抑制されて、バルーンカテーテル10の先端部が本体部61内で引っ掛かり難くなり、摩擦抵抗が減少して操作性が向上する。
また、バルーンカテーテル10の先端部が本体部61内で引っ掛かり難くなるため、バルーン30に被せられた保護シース50がバルーン30からずれたり、抜けたりすることを抑制でき、バルーン30の表面の薬剤層31を良好に保護することができる。
さらに、本体部61の内部で本体部61の湾曲に沿ってバルーン30が強制的に曲げられると、バルーン30の表面の薬剤層31に物理的な影響が与えられ、薬剤が脱落する可能性があるが、バルーン30の強制的な曲がりの発生を抑制できるため、バルーン30の表面の薬剤層31を良好に維持することができる。
そして、湾曲している本体部61内のシャフト部20には、自体の弾性力により直線状に戻ろうとする復元力が作用するため、図8に示す矢印のように、本体部61内にて巻回中心側の反対側に押し付けられる。このため、本体部61内のシャフト部20は、開放部64から脱落し難い。
この後、バルーンカテーテル10を押し込み続けると、図9に示すように、バルーンカテーテル10の先端部が漸減部63を通過し、バルーン30が収容部62内に収容される。このとき、湾曲して形成される本体部61を通ったバルーンカテーテル10は、直線状の収容部62に入る際に、収容部62の軸線に対して斜めの状態で収容部62へ挿入されることになる。しかしながら、本体部61および収容部62の間に、開放部64が徐々に狭くなる漸減部63が設けられているため、バルーン30が漸減部63に設けられる開放部64の縁に接触せず、または仮に接触しても強い力を受けない。このため、バルーン30に被せられた保護シース50がバルーン30からずれたり、抜けたりすることを抑制できる。さらに、バルーン30の表面の薬剤層31への物理的な影響を抑えて薬剤の脱落を抑制し、バルーン30の表面の薬剤層31を良好に維持することができる。
保護シース50を被せられたバルーン30が収容部62に収容されると、図10に示すように、連結部70の開口部72にハブ40が嵌合し、バルーンカテーテル10が収容具1に連結された状態が良好に維持される。収容部62に収容されたバルーン30は、直線状の収容部62によって、折れ曲がりが防止される。
この後、図1,4に示すように、開放部64の少なくとも一部を塞ぐように保持部80を本体部61に取り付ける。これにより、開放部64が形成される本体部61からのシャフト部20の飛び出しを抑制することができる。収容具1に収容されたバルーンカテーテル10は、収容具1によって保護され、搬送や保管の利便性が高められる。
以上のように、本実施形態に係る収容具1は、巻回される本体部61の巻回中心へ向かう側に外部へ開放する開放部64が形成されているため、バルーンカテーテル10(医療用長尺体)を本体部61の端部から挿入するように収容する際に、バルーンカテーテル10のバルーン30を開放部64から突出させて湾曲させないようにすることができる。このため、本体部61内へ長尺なバルーンカテーテル10を収容することが容易となり、かつバルーンカテーテル10への物理的な影響を低減させ、バルーン30に設けられる薬剤層31の脱落を抑制できる。
また、本体部61は、螺旋状に巻回されているため、複数回巻回されることで隣接する複数の開放部64が重ならず、全ての開放部64が良好に開放された状態を維持することができ、開放部64からのバルーンカテーテル10の突出が阻害されない。
また、本体部61の長軸方向端部に、外部に開放せずに全周的に形成される収容部62が形成されるため、バルーンカテーテル10(医療用長尺体)の端部のバルーン30を収容部62内に保持して保護することができる。
また、本体部61および収容部62の間に、本体部61から収容部62へ向かって開放部64の周方向の幅Wが漸減する漸減部63が形成されるため、開放部64が形成される本体部61から開放部64が形成されない収容部62へバルーンカテーテル10(医療用長尺体)を挿入する際に、バルーンカテーテル10(医療用長尺体)が収容部62の縁に接触し難くなり、バルーンカテーテル10への物理的な影響を低減できる。
また、収容具1が、開放部64の少なくとも一部を塞ぐように本体部61に取り付け可能な保持部80を有するため、バルーンカテーテル10(医療用長尺体)を本体部61へ収容した後に保持部80を取り付けることで、バルーンカテーテル10が本体部61から脱落することを抑制できる。
また、保持部80は、複数回巻回されることで隣接する複数の開放部64を同時に塞ぐように本体部61に取り付け可能であるため、1つの保持部80によって複数の開放部64を効率よく塞ぐことができ、操作性が向上する。
また、収容具1は、本体部61の長軸方向端部に、バルーンカテーテル10(医療用長尺体)が連結可能な連結部70を有するため、バルーンカテーテル10を連結部70に連結することで、バルーンカテーテル10が本体部61に収容された状態を良好に維持することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、図11,12に示す変形例のように、連結部90に、本体部61の開放部64と連続するようにスリット状の基端側開放部91が形成されてもよい。基端側開放部91は、連結部90の両端開口部を連通させるように形成されている。なお、連結部90以外の構成は、前述の実施形態と同様である。このような構成とすれば、バルーンカテーテル10を連結部90から挿入するのではなしに、バルーン30をまず収容部62へ挿入するように収容した後に、開放部64からシャフト部20を本体部61内へ押し込み、かつ、連結部90においては、図13に示すように、基端側開放部91から連結部90の内部へシャフト部20およびハブ40を押し込んで、バルーンカテーテル10を収容することができる。このような構成であれば、湾曲して延びる本体部61内へ長尺なバルーンカテーテル10を収容することが容易であり、かつバルーン30をほとんど移動させないため、バルーン30への物理的な影響をより低減でき、薬剤層31の脱落を抑制できる。なお、連結部70に基端側開放部が形成されない前述の実施形態(図1を参照)であっても、本体部61から取り外した連結部70にバルーンカテーテル10を挿入してハブ40に連結部70を連結した状態としておくことで、バルーン30を収容部62へ収容し、開放部64からシャフト部20を本体部61内へ押し込んだ後に、連結部70を本体部61に連結することができる。
また、図14に示す他の変形例のように、開放部64からバルーンカテーテル10が突出可能な領域Eが確保され、開放部64からのバルーンカテーテル10の突出が隣接する本体部61により阻害されないのであれば、本体部61は螺旋状に形成されなくてもよい。
また、上述したバルーンカテーテル10は、オーバーザワイヤ型(Over−the−wire type)であるが、ラピッドエクスチェンジ型(Rapid exchange type)であってもよい。
また、医療用長尺体は、湾曲し難い部位または湾曲が望ましくない部位を備えるものであれば、バルーンカテーテルに限定されない。例えば、医療用長尺体は、バルーンの外表面に縮径したステントが配置されて、バルーンの拡張力によってステントを生体管腔内に留置するためのカテーテルであってもよい。この場合、本発明を適用してバルーンおよびステントの強制的な湾曲が抑制されることで、変形が残存しやすいステントの変形を効果的に抑制できる。また、ステントに薬剤層が形成される場合には、ステントからの薬剤層の脱落を抑制することができる。
また、ホルダ60に、収容部62が形成されなくてもよい。また、ホルダ60に、漸減部63が形成されなくてもよい。
また、図15に示すさらに他の変形例における保持部100のように、本体部61の内面形状を補填するように、保持部100が本体部61の開放部64に嵌合してもよい。このような構成とすれば、バルーンカテーテル10の本体部61からの脱落を効果的に抑制でき、かつ保持部100がバルーンカテーテル10に対して滑らかに接触し、バルーンカテーテル10の損傷を極力低減できる。
また、保持部に、本体部61に連結するためのネジ構造等が設けられてもよい。
1 収容具、
10 バルーンカテーテル、
20 シャフト部、
30 バルーン、
31 薬剤層、
50 保護シース、
60 ホルダ、
61 本体部、
62 収容部、
63 漸減部、
64 開放部、
70,90 連結部、
80,100 保持部、
91 基端側開放部。

Claims (7)

  1. 長尺な医療用長尺体を収容する収容具であって、
    巻回される管体であり、巻回中心へ向かう側に外部へ開放する開放部が形成された本体部を有する収容具。
  2. 前記本体部は、螺旋状に巻回された請求項1に記載の収容具。
  3. 前記本体部の長軸方向端部に、全周的に形成される直線的な管状の収容部が形成される請求項1または2に記載の収容具。
  4. 前記本体部および収容部の間に、前記本体部から収容部へ向かって前記開放部の周方向の幅が漸減する漸減部が形成される請求項3に記載の収容具。
  5. 前記開放部の少なくとも一部を塞ぐように前記本体部に取り付け可能な保持部をさらに有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の収容具。
  6. 前記保持部は、複数回巻回されることで隣接する複数の開放部を同時に塞ぐように前記本体部に取り付け可能である請求項5に記載の収容具。
  7. 前記本体部の長軸方向端部に設けられ、前記医療用長尺体を連結可能な連結部をさらに有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の収容具。
JP2014196629A 2014-09-26 2014-09-26 収容具 Pending JP2016067371A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014196629A JP2016067371A (ja) 2014-09-26 2014-09-26 収容具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014196629A JP2016067371A (ja) 2014-09-26 2014-09-26 収容具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016067371A true JP2016067371A (ja) 2016-05-09

Family

ID=55865255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014196629A Pending JP2016067371A (ja) 2014-09-26 2014-09-26 収容具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016067371A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019235434A1 (ja) * 2018-06-04 2019-12-12 テルモ株式会社 収容具
WO2020166226A1 (ja) * 2019-02-12 2020-08-20 テルモ株式会社 カテーテル、収容具および組立体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019235434A1 (ja) * 2018-06-04 2019-12-12 テルモ株式会社 収容具
WO2020166226A1 (ja) * 2019-02-12 2020-08-20 テルモ株式会社 カテーテル、収容具および組立体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11399969B2 (en) Stent delivery system
JP4689595B2 (ja) 回転シースにより包囲されるバルーンカテーテルを備えたステント搬送システム
US11712544B2 (en) Guide extension catheter
US10065019B2 (en) Strain relief and catheter with strain relief
JP3182410U (ja) 一体型止め具を備えた剥取り式シース
US20170224953A1 (en) Intravascular Treatment Site Access
JP2019503787A (ja) 医用デバイスおよび関連する使用方法
WO2020195697A1 (ja) バルーンカテーテル
JP5887348B2 (ja) 治療デバイス
JP6525655B2 (ja) バルーンカテーテル組立体
JP2016067371A (ja) 収容具
JP2013223663A (ja) バルーンカテーテル用保護スリーブ、バルーンカテーテルシステムおよびステントデリバリーシステム
JP7074431B2 (ja) 治療方法及び医療器具セット
EP2752217B1 (en) Catheter sheath introducer with directional retention damper
JP2010525880A (ja) バルーンカテーテル
JP2013223664A (ja) バルーンカテーテル用保護スリーブ、バルーンカテーテルシステムおよびステントデリバリーシステム
JP2017060616A (ja) バルーン折り畳み方法
JPWO2019103098A1 (ja) 薬剤付与器具および薬剤層の形成方法
WO2018008516A1 (ja) バルーンカテーテル
JP2016016210A (ja) カテーテルシステムおよびカテーテル
JP2019129892A (ja) バルーンカテーテル
JP2016154631A (ja) カテーテル
JP7357047B2 (ja) バルーンカテーテルおよびバルーン配置方法
JP2021146135A (ja) バルーン保護具
JP6342189B2 (ja) カテーテル