JP2016066560A - プリント基板用コネクタ装置 - Google Patents

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Yasuo Omori
康雄 大森
宏樹 平井
Hiroki Hirai
宏樹 平井
英敏 石田
Hidetoshi Ishida
英敏 石田
正明 田端
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正明 田端
泰行 山本
Yasuyuki Yamamoto
泰行 山本
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Junta Katayama
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Abstract

【課題】短絡の事態に有効に対応することができるようにする。
【解決手段】雌コネクタハウジングと嵌合可能な雄コネクタハウジング20と、一端側は雄コネクタハウジング20内に収容され、他端側は雄コネクタハウジング20の後面から外部へ複数本が並列して引き出され、プリント基板19に形成された回路と電気的に接続される雄端子金具21とを備えてなり、プリント基板19において、並び方向で隣接する雄端子金具21の間の領域に短絡防止溝23が貫通して設けられている。このようにすれば、プリント基板19に分解液が付着しても電解液は短絡防止溝23から排出され、並び方向で隣接する雄端子金具21間が短絡することが回避される。
【選択図】図4

Description

本発明は、プリント基板用コネクタ装置に関するものである。
従来より、ハイブリッド車や電気自動車には、バッテリの充電状況等を監視するためのバッテリ監視装置を搭載していることが一般的である。そのような技術に下記特許文献1を挙げることができる。ここには、複数の電池セルを配列した組電池をバッテリとしたものが開示されている。各電池セルは電気的に直列に接続されて高い出力電圧が得られる ようにしてある。隣り合う電池セルの電極間はバスバーによって接続されている。各バスバーにはその上から電圧検知端子が重ねられ、各電池セルの正極あるいは負極のいずれか一方側に接続されている。電圧検知端子にはそれぞれ検知用電線の一端側が接続されている。検知用電線の他端側にもそれぞれ端子金具が接続されており、各端子金具はコネクタ内に挿通され、バッテリ監視装置(ECU)とコネクタ接続されるようになっている。各検知用電線と接続されるバッテリ監視装置側のコネクタはECU内の基板上に設置されることが一般的であり、このコネクタから引き出された端子金具はプリント基板に形成されたスルーホールへ貫通され半田付けされることで、プリント基板上に形成された回路と電気的に接続されている。
特開2012−199007号公報
ところで、バッテリ監視装置が上記したコネクタを含めて電解液(以下、電解液とは、例えば塩水、バッテリ内部の溶液等、イオン性物質が水等の極性溶媒中に溶解している、電気伝導性を有する溶液と定義する)に浸かってしまうことを想定した場合には、プリント基板上において端子金具間同士が電解液を介して短絡してしまうことが懸念される。そのような場合には、端子金具間に過電流が流れ、コネクタが異常なまでに発熱することになりかねない。また、部位によっては端子金具(銅合金で作られていることが一般的である)から銅イオンが溶出し、その結果、いわゆる端子細りを生じ、電流が通過する断面積の減少による抵抗増大が原因で、発熱状況を一層悪化させる事態も考えられた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、短絡の事態に有効に対応することができるプリント基板用コネクタ装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係るプリント基板用コネクタ装置は、相手側コネクタと嵌合可能なコネクタハウジングと、一端側はコネクタハウジング内に収容され、他端側はコネクタハウジングの後面から外部へ複数本が並列して引き出され、プリント基板に形成された回路と電気的に接続される端子金具とを備えてなり、プリント基板には、隣接する端子金具の間に短絡防止溝が貫通して設けられ、端子金具の他端側はプリント基板に貫通して設けられたスルーホールにそれぞれ挿通されるとともに、端子金具は、プリント基板に対し相手側コネクタとの嵌合方向と直交する方向である並び方向に複数本が配され、かつこの並び方向に配された端子金具の中には嵌合方向である列方向に沿って複数本が並列したものを含んでおり、短絡防止溝のうち列方向に沿って並列する複数本の端子金具を仕切る短絡防止溝の長さは、この列方向に沿って並列する端子金具を挿通させるスルーホールの外端同士の間隔より長く形成されていることを特徴とする。
第2の発明に係るプリント基板用コネクタ装置は、相手側コネクタと嵌合可能なコネクタハウジングと、一端側はコネクタハウジング内に収容され、他端側はコネクタハウジングの後面から外部へ複数本が並列して引き出され、プリント基板に形成された回路と電気的に接続される端子金具とを備えてなり、コネクタハウジングの後面には、隣接する端子金具の間を仕切る短絡防止壁が突設され、その端縁部はプリント基板に当接され、端子金具の他端側はプリント基板に貫通して設けられたスルーホールにそれぞれ挿通されるとともに、プリント基板には、隣接する端子金具の間に短絡防止溝が貫通して設けられる一方、短絡防止壁の端縁部には短絡防止溝に挿通可能な延長リブが形成されていることを特徴とする。
第3の発明に係るプリント基板用コネクタ装置は、相手側コネクタと嵌合可能なコネクタハウジングと、一端側はコネクタハウジング内に収容され、他端側はコネクタハウジングの後面から外部へ複数本が並列して引き出され、プリント基板に形成されたスルーホールに貫通されてプリント基板上に形成された回路と電気的に接続される端子金具と、コネクタハウジングに対し装着され、各端子金具をそれぞれ貫通させて各端子金具を各スルーホールに位置決めするアライメントプレートとを備え、このアライメントプレートには、並び方向で隣接する端子金具の間を仕切る短絡防止片が、アライメントプレートの表裏両面方向で突出して形成され、その端縁部はプリント基板に当接され、プリント基板には、隣接する端子金具の間の領域に短絡防止溝が貫通して設けられる一方、短絡防止片の端縁部には短絡防止溝に挿通可能な延長リブが形成されていることを特徴とする。
第1の発明によれば、プリント基板上に電解液等が付着したとしても、電解液等短絡防止溝内に落し込まれるため、端子金具間の短絡を未然に回避することができる。また、プリント基板上において列方向に複数の端子金具が配される場合にも、有効に短絡回避を図ることができる。
第2の発明によれば、コネクタハウジングの後面に突設された短絡防止壁が電解液を遮断し、隣接する端子金具同士が短絡する事態を未然に回避することができる。
第3の発明によれば、プリント基板上に電解液等が付着したとしても、アライメントプレートに形成された短絡防止壁により、端子金具間の短絡を未然に回避することができる。また、短絡防止壁はコネクタハウジングに付設されるアライメントプレートに形成されるため、コネクタハウジング自体は既存のものを使用することができる、という利点もある。
実施例1に係るバッテリ監視システムの概略を示す斜視図 両端に端子金具が取付けられた状態の検知用電線を示す斜視図 雌雄コネクタハウジングの嵌合状態を示す断面図 雄コネクタハウジングを装着した状態において、プリント基板を裏面側から見た図 雄コネクタハウジングがプリント基板上に装着されている状態を示す平面図 端子金具間に短絡防止溝が形成されている様子を示す雄コネクタハウジングを後面側から見たときの断面図 実施例2に係る雄コネクタハウジングがプリント基板上に装着されている状態を示す平面図 同じく後面側から見た後面図 同じく側断面図 実施例3において、雄コネクタハウジングを装着した状態において、プリント基板を裏面側から見た図 同じく雄コネクタハウジングをプリント基板に装着した状態を後面側から見た断面図 同じく側断面図 実施例4に係る雄コネクタハウジングがプリント基板に装着されている状態を示す後面図 同じく平面図 同じく後面側から見た断面図 同じく側断面図 実施例5に係る雄コネクタハウジングをプリント基板に装着した状態の後面図 同じく側断面図
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
(1)第2の発明において、短絡防止壁は、端子金具に対する仕切り方向と直交する方向から見た場合に、短絡防止壁を挟んで位置する端子金具のうちコネクタハウジングから外方へ突出する略全長さ範囲が隠れる大きさに形成されているとよい。
例えば、バッテリに接続されているコネクタの場合、コネクタ全体が電解液に浸かってしまうと、端子表面から溶出した銅イオンが端子金具の表面に酸化銅が析出して粉末状態で付着することがある。このような付着した粉末が径方向に成長すると、電解液に浸かる状況が解消された後でも、端子金具から膨出した粉末状部分が、隣り合う端子金具同士の間で接触してしまい、新たに短絡状況が発生する。
その点、上記したように、短絡防止壁を隣り合う端子金具同士を覆い隠す程度の大きさに形成しておけば、端子金具表面に析出した酸化銅粉が短絡の事態を引き起こすのを回避することができる。
(2)第2の発明において、延長リブが前記プリント基板から突出する長さは、端子金具の他端側がプリント基板から突出する長さとほぼ等しいかあるいはこれより長めである構成とすることが好ましい。
このような構成によれば、プリント基板の裏面側においても、確実に短絡回避を図ることができる。
(3)第3の発明において、前記延長リブが前記プリント基板から突出する長さは、前記端子金具の他端側が前記プリント基板から突出する長さとほぼ等しいかあるいはこれより長めにしておくとよい。
このような構成によれば、プリント基板の裏面側においても、確実に短絡回避を図ることができる。
次に、本発明のプリント基板用コネクタ装置を具体化した実施例1乃至実施例5について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
図1乃至図6は本発明の実施例1を示すものである。そのうち、図1は、ハイブリッド車両に搭載されたバッテリBとバッテリ監視装置M側との間の電気的接続状態の概略を示している。本実施例のバッテリBは複数の電池セル1よりなる組電池である。各電池セル1は、上面に一対の電極2(正極及び負極)を有しており、組み合わせ時には電極2が形成された面が同方向を向くようにして密着状態で整列される。また、この際には並び方向に沿って正極と負極とが交互に位置するようにしてある。さらに、並び方向に隣接する電極2間はバスバー3によって接続されている。
バスバー3は、例えば、銅、銅合金、ステンレス鋼等の導電性を有する金属製の板材よりなり、詳細には図示されないが、一対の貫通孔を有している。そして、並び方向で隣接する電極2にそれぞれ貫通孔を挿通させることにより、隣接する電極2同士がバスバー3を介して接続され、これによって全電池セル1が直列に接続されるようにしている。
なお、図1に示すように、全電池セル1のうち並び方向の両端に配置された電池セル1の一方の電極(組電池の対角位置にある電極:以下、単独電極1aという)はバスバー3との接続はなされていない。
各バスバー3によって接続された両電極2のうちの一方の電極(例えば正極側)及びバスバー3との接続がなされていない両単独電極1aには、図2に示すような検知用電線W(端子付き電線)が接続されている。
検知用電線Wは、複数本の素線からなる芯線4と芯線4を覆う絶縁被覆5とからなっている。検知用電線Wの両端部の絶縁被覆5は所定長さ分が除去されて、芯線4が露出されている。そして、この露出された芯線4にはそれぞれ第1・第2の端子金具6,7が取付けられている。バッテリBの電極2に接続される側の第1端子金具6は電極接続部6Aと検知用電線Wに対する電線接続部6Bとから形成されている。電極接続部6Aには差し込み孔8が円形状に開口して形成されていて、バスバー3の上面に重ねつつ電極2へ差し込まれ、ナット9にて締め付け固定がなされる。
第1端子金具6は、図1,2に示すように、電極2との接続がなされる際には、電極接続部6Aの一端に突出形成された突片10の突出方向が電池セル1の並び方向と直交する方向となるようにしてある。電極接続部6Aにおいて突片10と反対側の縁はバスバー3の一方の側縁に沿いつつ上方へ折り曲げられて屈曲縁11が形成されている。屈曲縁11の幅方向中央部からは突片10とは反対向きに連結片12が張り出し、前記した電線接続部6Bへと連続している。電線接続部6Bは検知用電線Wの絶縁被覆5にかしめ付けられるインシュレーションバレル13と、芯線にかしめ付けられるワイヤバレル14とから形成されている。
図1に示すように、各検知用電線WはバッテリBの上面の中央部に集約され、各電池セル1の並び方向に沿うようにして配索されて、バッテリ監視装置M側へ延出されている。
各検知用電線Wにおいて第1端子金具6と反対側の端部には第2端子金具7が取付けられている。第2端子金具7は銅あるいは銅合金製の板材を折り曲げ加工して形成したものであり、公知の雌型端子金具が使用されている。すなわち、第2端子金具7は、前端部に角筒状をなす端子接続部7Aが形成され、その後部側に電線接続部7Bが形成されている。電線接続部7Bは第1端子金具6と同様、検知用電線Wの絶縁被覆5にかしめ付けられるインシュレーションバレル15と、芯線4にかしめ付けられるワイヤバレル16とから形成されている。第2端子金具7は雌コネクタハウジング17の各キャビティ18内に差し込まれている。
一方、バッテリ監視装置(ECU)Mは各電池セル1の電圧を測定する機能を有している。バッテリ監視装置Mはボックス体(図示しない)の内部に配され、ボックス体の内部にはプリント基板19及びこのプリント基板19上にねじ等を介して装着された雄コネクタハウジング20(プリント基板用コネクタ)が組込まれている。
上記した雌コネクタハウジング17は、プリント基板19上の雄コネクタハウジング20と嵌合可能である。雄コネクタハウジング20の内部には複数本の雄端子金具21が圧入によって取付けられている。なお、雄コネクタハウジング20を示す各図において、図示を簡略化するために、雄端子金具21の本数は正確に表示されていない。
図3に示すように、各雄端子金具21の一端側は雄コネクタハウジング20内に配されている。雄コネクタハウジング20内においては、雄端子金具21が上下二段に配置された箇所と、下段のみに配された箇所とが混在している。また、全ての雄端子金具21の他端側は雄コネクタハウジング20の後面側から突出している。お端子金具21は、突出部分の途中でほぼ直角に屈曲し、プリント基板19のスルーホール22に挿通され、プリント基板19の裏面側において半田付けされることで、プリント基板19上に形成された電圧検知用の回路と接続されている。
図4はプリント基板19を裏面側から見たときのスルーホール22及びこれらに挿通された雄端子金具21の先端の配置状況を示す裏面図である。同図に示されるように、スルーホール22は図示X方向(雄コネクタハウジング20の幅方向で、雄端子金具21の並び方向)に関しては一定ピッチで配されている。また、雄端子金具21のうち上段側と下段側とで対をなすものに対するスルーホール対は図示Y方向(雄端子金具21が雄コネクタハウジング20の後面から突出する方向)に沿いつつ所定間隔を離して配置されている。具体的には、上段側に配された雄端子金具21は雄コネクタハウジング20の後面から遠い方のスルーホール22に挿通され、下段側に配された雄端子金具21は雄コネクタハウジング20の後面に近い方のスルーホール22に挿通されている。
また、図4に示すように、プリント基板19において、雄端子金具21の並び方向(X方向)で隣接する雄端子金具21の間の領域には短絡防止溝23が貫通して設けられている。具体的には、プリント基板19において、Y方向で対をなすスルーホール22同士の間、Y方向で対をなすスルーホール22とY方向に関して一つのみ配されたスルーホール22との間、及びY方向に関して一つのみ配されたスルーホール22同士の間には短絡防止溝23が配され、それぞれの短絡防止溝23は貫通して形成されている(図6参照)。
図4、5に示すように、各短絡防止溝23はY方向に沿った長溝となっている。具体的には、Y方向で対をなすスルーホール22同士の間、Y方向で対をなすスルーホールとY方向に関して一つのみ配されたスルーホール22との間に配された短絡防止溝23のY方向に関する長さ寸法は、Y方向で対をなすスルーホール22の外端同士の間の長さ寸法(W1)より長い寸法(W2:W2>W1)に設定されている。また、Y方向に関して一つのみ配されたスルーホール22同士の間に配された短絡防止溝23のY方向に関する長さ寸法(W3)はスルーホール22の穴径より長く設定されている。かくして、各雄端子金具21におけるX方向に関するピッチ間には、プリント基板19に形成された短絡防止溝23がそれぞれ介在されることになる。
上記のように構成された本実施例1によれば、プリント基板19上に電解液が付着しても、電解液は短絡防止溝23を通してプリント基板19の裏面側へと排水される。したがって、X方向で隣り合う雄端子金具21間が短絡してしまう事態を未然に回避することができる。また、前述したように、短絡防止溝23におけるY方向に関する長さ寸法(W2)は、X方向で隣接するエリア内における雄端子金具21の配置範囲(W1)を上回る寸法に設定されているため、沿面距離の増大によって短絡の事態をより確実に回避することができる。
<実施例2>
図7乃至図9は本発明の実施例2を示すものである。本実施例2は実施例1の短絡防止溝23に代えて雄コネクタハウジング20Aの後面に複数の短絡防止壁24を形成し、これによってX方向における雄端子金具21間の短絡を回避するようにしたものである。
具体的には、雄コネクタハウジング20Aの後面からは雄端子金具21の突出方向であるY方向に沿って複数の短絡防止壁24が一体に突出形成されている。雄コネクタハウジング20Aから突出する雄端子金具21に対する各短絡防止壁24のX方向に関する配置関係は、実施例1の短絡防止溝23と同じである。
各短絡防止壁24は大小大きさの異なる略方形の板状に形成されている。各短絡防止壁24は、図9に示すように、雄コネクタハウジング20Aの後面にその全高さ範囲が連続するように形成されている。また、雄コネクタハウジング20Aをプリント基板19に取付けた状態では、各短絡防止壁24の下端縁がプリント基板19の上面に当接するようにしてある。さらに、同図に示すように、各短絡防止壁24は、同短絡防止壁24を雄端子金具21の並び方向(X方向)から見た場合に、短絡防止壁24を挟んで位置する雄端子金具21のうち雄コネクタハウジング20Aから外方へ突出した部分の全範囲が隠れる大きさに形成されている。
上記のように構成された実施例2によれば、プリント基板19上に電解液が付着しても、各短絡防止壁24がX方向で隣り合う雄端子金具21同士を仕切り、かつそれぞれの下縁部がプリント基板に対しY方向に沿って密着状態で当接するため、短絡防止壁24はX方向で隣り合う雄端子金具同士21を電気的に隔絶することができ、もって短絡の事態を未然に回避することができる。
ところで、雌雄コネクタハウジング17,20の全体が電解液に浸かってしまうと、雄端子金具21の表面から銅イオンが溶出し、雄端子金具21の表面に酸化銅が析出して粉末状態となって付着することがある。仮に、短絡防止壁24を設けないと、上記のようにして付着した酸化銅粉末が径方向に成長して、X方向で隣接する雄端子金具21同士の間にブリッジがかかってしまうことが懸念される。かかるブリッジが形成されてしまうと、電解液に浸かる状況が解消された後も雄端子金具同士21の短絡状態が継続してしまう事態になりかねない。
しかし、本実施例2では前述したように、各短絡防止壁24を、X方向で隣接する雄端子金具21が雄コネクタハウジング20の後面から突出する部分の全体を、側面視(X方向から見た場合)で隠すことができる大きさに形成されるようにしてあるため、雄端子金具21のうち雄コネクタハウジングから突出した部分のいずれの部位で酸化銅粉末が付着しても、短絡防止壁24によりブリッジの形成を阻止することができるため、析出した酸化銅による短絡の事態を確実に回避することができる。
<実施例3>
図10乃至図12は本発明の実施例3を示すものである。実施例3は実施例1の短絡防止溝23に関する構成を踏まえつつ、実施例2における短絡防止壁24の構成に変更を加えた実施例である。
本実施例3におけるプリント基板19は、図10に示すように、実施例1に係るプリント基板19と同一構成であり(図4参照)、複数の短絡防止溝23が貫通して形成されている。一方、図12に示すように、各短絡防止壁24Aの下端縁部には対応する短絡防止溝23に挿通される延長リブ25が一体かつ下向きに突出して形成されている。延長リブ25は各短絡防止壁24Aの下縁部でかつ後端寄りに形成されている。また、延長リブ25は対応する短絡防止溝23に挿通された状態で、延長リブ25の下縁の高さ位置は各雄端子金具21がプリント基板の下方へ突き抜けた部分の下端位置の高さ位置とほぼ等しいか、それよりも下方に突出するように設定されている。
このように構成された本実施例3によれば、実施例1と同様の短絡防止溝23に加え、同短絡防止溝23へ短絡防止壁24Aの延長リブ25を挿通させるようにしているため、沿面距離の増大により短絡防止をより一層効果的に達成することができる。
<実施例4>
図13乃至図16は本発明の実施例4を示すものである。実施例4は短絡防止片30をアライメントプレート26に一体に形成したものである。なお、アライメントプレート26は各雄端子金具21と対応するスルーホール22とを同軸上に位置決めするためのものである。
図13等に示すように、雄コネクタハウジング20Cの後面には雄端子金具群全体を幅方向から挟むようにして一対の保護壁27が後方へ向けて突出している。両保護壁27の対向面で下端部寄りの位置には、アライメントプレート26を装着するための取付け溝28が凹み形成されている。両取付け溝28は保護壁27の後端に開口し水平方向に沿って凹み形成されている。
アライメントプレート26は合成樹脂製であり、平板状に形成されており、両取付け溝28に沿って差し込むことで、雄コネクタハウジング20Cへの装着が可能となっている。アライメントプレート26には各雄端子金具21と対応する各位置に複数の位置決め孔29が貫通して形成されている。アライメントプレート26が雄コネクタハウジング20Cに取付けられたときに、各位置決め孔29は対応するスルーホール22の上方に同軸で位置することで、雄端子金具21をスルーホール22に位置決めして挿通させることができる。
アライメントプレート26には、実施例2と同様にして、前記X方向で隣接する雄端子金具21間を仕切る複数の短絡防止片30が設けられている。各短絡防止片30は、図15、16に示すように、アライメントプレート26の表裏両面から上下方向に向けて突出して形成されている。したがって、各短絡防止片30は、アライメントプレート26の上方へ突出した部分である上部短絡防止部30Aと下方へ突出した部分である下部短絡防止部30Bとから構成されている。この上部短絡防止部30Aと下部短絡防止部30Bとは前記Y方向に関し等幅をもって形成され、その幅は実施例1の短絡防止溝23と同じであり、X方向に隣接する雄端子金具21との関係も同じ設定としてある。また、アライメントプレート26が装着された状態では、各短絡防止片30における下部短絡防止部30Bの下端縁はY方向に沿ってプリント基板19の上面に当接するようになっている。
なお、図16では雄端子金具21が雄コネクタハウジング20Cから後方へ突出する部分の付け根部が短絡防止片30により隠されておらず、X方向から見た場合に一部が露出する状況が示されているが、上部短絡防止部30Aの前縁部をさらに前方へ拡張させて、雄端子金具21の全体を隠すことは可能である。
上記のように構成された本実施例4によれば、プリント基板19上に付着した電解液に起因する短絡を、各短絡防止片30のうちの下部短絡防止部30Bによって回避することができる。また、各短絡防止片30は各雄端子金具21のうち雄コネクタハウジング20Cから突出する付け根部分のみ露出させるだけで、殆どの部分は覆い隠す大きさをもって形成されているため、雄端子金具21の表面に析出した酸化銅粉末によるブリッジの形成も実質的に排除することができる。
さらに、本実施例では短絡防止片30をアライメントプレート26に形成するようにしたため、雄コネクタハウジング20Cには大幅な構造変更を伴わず、ほぼ既存構造のものを利用することができるメリットもある。
<実施例5>
図17及び図18は本発明の実施例5を示すものである。実施例5は実施例3の構成をアライメントプレート26Aに適用したものである。すなわち、実施例5に係るプリント基板19には実施例1、実施例3と同様、複数の短絡防止溝23が貫通して形成されている。一方、アライメントプレート26Aに形成された各短絡防止片30のうち下部短絡防止部30Bの下端縁部には、前記Y方向に関して延長リブ25Aを等幅でかつ一体に延出形成し、これを対応する短絡防止溝23に挿通させるようにしている。雄コネクタハウジング20Dがプリント基板19に装着された状態での短絡防止片30に関する他の構成は実施例4と同様である。
したがって、上記のように構成された本実施例5によれば、各短絡防止片30の延長リブ25Aを対応する短絡防止溝23へ挿通させるようにしたため、実施例3と同様、沿面距離の増大により短絡防止をより一層効果的に達成できる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、雄コネクタハウジングの後面から引き出された端子金具が途中で直角に屈曲される形態を示したが、真っ直ぐに引き出されそのままスルーホールに挿入される形態であってもよい。
(2)上記実施例では端子金具がスルーホールに挿入される形式を示したが、基板の上面に直接半田付けされる形態であってもよい。
(3)上記実施例では端子金具がプリント基板の裏面において半田付けされる形態を示したが、半田付けを必要としない、いわゆるプレスフィット端子を用いてもよい。
(4)上記実施例4では、短絡防止壁をアライメントプレートに一体に形成したが、別体に形成してアライメントプレートに組み付けるようにしてもよい。
19…プリント基板
20、20A〜20D…雄コネクタハウジング(コネクタハウジング)
21…雄端子金具(端子金具)
22…スルーホール
23…短絡防止溝
24、24A…短絡防止壁
25…延長リブ
26,26A…アライメントプレート
29…位置決め孔
30…短絡防止片

Claims (6)

  1. プリント基板上にコネクタを取付けてなるプリント基板用コネクタ装置であって、
    相手側コネクタと嵌合可能なコネクタハウジングと、
    一端側は前記コネクタハウジング内に収容され、他端側は前記コネクタハウジングの後面から外部へ複数本が並列して引き出され、前記プリント基板に形成された回路と電気的に接続される端子金具とを備えてなり、
    前記プリント基板には、隣接する前記端子金具の間に短絡防止溝が貫通して設けられ、
    前記端子金具の他端側は前記プリント基板に貫通して設けられたスルーホールにそれぞれ挿通されるとともに、
    前記端子金具は、前記プリント基板に対し前記相手側コネクタとの嵌合方向と直交する方向である並び方向に複数本が配され、かつこの並び方向に配された端子金具の中には前記嵌合方向である列方向に沿って複数本が並列したものを含んでおり、
    前記短絡防止溝のうち前記列方向に沿って並列する複数本の端子金具を仕切る前記短絡防止溝の長さは、この列方向に沿って並列する前記端子金具を挿通させる前記スルーホールの外端同士の間隔より長く形成されていることを特徴とするプリント基板用コネクタ装置。
  2. プリント基板上にコネクタを取付けてなるプリント基板用コネクタ装置であって、
    相手側コネクタと嵌合可能なコネクタハウジングと、
    一端側は前記コネクタハウジング内に収容され、他端側は前記コネクタハウジングの後面から外部へ複数本が並列して引き出され、前記プリント基板に形成された回路と電気的に接続される端子金具とを備えてなり、
    前記コネクタハウジングの前記後面には、隣接する前記端子金具の間を仕切る短絡防止壁が突設され、その端縁部は前記プリント基板に当接され、
    前記端子金具の他端側は前記プリント基板に貫通して設けられたスルーホールにそれぞれ挿通されるとともに、
    前記プリント基板には、隣接する前記端子金具の間に短絡防止溝が貫通して設けられる一方、前記短絡防止壁の端縁部には前記短絡防止溝に挿通可能な延長リブが形成されていることを特徴とするプリント基板用コネクタ装置。
  3. 前記短絡防止壁は、同短絡防止壁を、前記端子金具に対する仕切り方向と直交する方向から見た場合に、前記短絡防止壁を挟んで位置する端子金具のうち前記コネクタハウジングから外方へ突出する略全長さ範囲が隠れる大きさに形成されていることを特徴とする請求項2に記載のプリント基板用コネクタ装置。
  4. 前記延長リブが前記プリント基板から突出する長さは、前記端子金具の他端側が前記プリント基板から突出する長さとほぼ等しいかあるいはこれより長めであることを特徴とする請求項2又は3に記載のプリント基板用コネクタ装置。
  5. プリント基板上にコネクタを取付けてなるプリント基板用コネクタ装置であって、
    相手側コネクタと嵌合可能なコネクタハウジングと、
    一端側は前記コネクタハウジング内に収容され、他端側は前記コネクタハウジングの後面から外部へ複数本が並列して引き出され、前記プリント基板に形成されたスルーホールに貫通されて前記プリント基板上に形成された回路と電気的に接続される端子金具と、
    前記コネクタハウジングに対し装着され、前記各端子金具をそれぞれ貫通させて各端子金具を前記各スルーホールに位置決めするアライメントプレートとを備え、
    このアライメントプレートには、並び方向で隣接する前記端子金具の間を仕切る短絡防止片が、前記アライメントプレートの表裏両面方向で突出して形成され、その端縁部は前記プリント基板に当接され、
    前記プリント基板には、隣接する前記端子金具の間の領域に短絡防止溝が貫通して設けられる一方、前記短絡防止片の端縁部には前記短絡防止溝に挿通可能な延長リブが形成されていることを特徴とするプリント基板用コネクタ装置。
  6. 前記延長リブが前記プリント基板から突出する長さは、前記端子金具の他端側が前記プリント基板から突出する長さとほぼ等しいかあるいはこれより長めであることを特徴とする請求項5に記載のプリント基板用コネクタ装置。
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