JP2016066492A - 照明装置 - Google Patents

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榎本 信太郎
Shintaro Enomoto
信太郎 榎本
江川 一夫
Kazuo Egawa
一夫 江川
英男 田村
Hideo Tamura
英男 田村
安田 丈夫
Takeo Yasuda
丈夫 安田
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Abstract

【課題】被照射物に対する影の影響を抑えること。【解決手段】実施形態に係る照明装置は、支持部材と、点灯時に発光する発光面と、発光面の裏側の非発光面とを有し、発光面と交差する方向に光を透過する光源であって、地面側に発光するように支持部材に設けられた第1の光源と、を具備する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、照明装置に関する。
ショーケースは、光を透過する透明な部材を用いて形成され、内側に展示物が置かれる。例えば、ショーケースでは、電球などの照明装置が額縁周辺に設けられ、展示物が照らし出される。
また、近年では、照明装置の光源として、有機EL(Electro−Luminescence)を利用した有機発光ダイオード、即ち、OLED(Organic Light−Emitting Diode)が知られている。OLEDを用いたOLEDパネルは、陽極と陰極との間に発光層が配設されており、陽極から正孔を注入し、陰極から電子を注入し、発光層でこれらを再結合することにより、その時に発生するエネルギによって発光する。
一般的なOLEDパネルの製造方法では、まず、1枚のマザーガラス内に、陽極にはITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)、導電性高分子などの透明電極を用い、陰極にはALやAg等の不透明な電極を順次成膜する。その後、封止キャップをUV硬化樹脂等で接着することで複数のOLEDパネルを作製する。なお、作製されたOLEDパネルは、スクライブ装置等で切り出して小分けにされる。
ここで、ショーケースなどに配置された展示物などの被照射物をライトアップすることがある。ライトアップには、一般的に電球やLEDなどの光源が用いられる。しかし、展示物にこれらの光源の光を照射することによって、展示物の周囲に影が生じ、それによって見栄えが悪くなることがある。
特開2008−186599号公報 特開2009−206028号公報
本発明が解決しようとする課題は、被照射物に対する影の影響を抑えることができる照明装置を提供することである。
実施形態の照明装置は、支持部材と、点灯時に発光する発光面と、当該発光面の裏側の非発光面とを有し、前記発光面と交差する方向に光を透過する光源であって、地面側に発光するように前記支持部材に設けられた第1の光源と、を具備する。
本発明によれば、被照射物に対する影の影響を抑えることができる。
図1は、実施形態に係る照明装置の上方斜視図である。 図2は、OLEDパネルの詳細断面図である。 図3は、図2のB−B矢視図である。 図4は、OLEDパネルの非点灯時の説明図である。 図5は、OLEDパネルの点灯時の説明図である。 図6は、変形例に係る照明装置の側面図である。 図7は、変形例に係る照明装置の上方斜視図である。 図8は、変形例に係る照明装置の上方斜視図である。
以下で説明する実施形態に係る照明装置1は、支持部材と、点灯時に発光する発光面と、発光面の裏側の非発光面とを有し、発光面と交差する方向に光を透過する光源であって、地面側に発光するように支持部材に設けられた第1の光源と、を具備する。
また、以下で説明する実施形態に係る照明装置1では、第1の光源と地面との間に第2の光源が設けられ、第2の光源は地面側に発光するように支持部材に設けられてもよい。
また、以下で説明する実施形態に係る照明装置1では、第1の光源と地面との間に底壁が設けられ、第1の光源は底壁へ向かう方向に発光するように支持部材に設けられてもよい。
また、以下で説明する実施形態に係る照明装置1では、支持部材は、光を透過する材料で構成された側壁であってもよい。
また、以下で説明する実施形態に係る照明装置1は、被照射物を囲むように設けられた側壁と、点灯時に発光する発光面と、発光面の裏側の非発光面とを有し、発光面と交差する方向に光を透過する光源であって、被照射物へ向かう方向に発光するように側壁の少なくとも一部を構成する光源を具備してもよい。
〔実施形態〕
まず、図1を用いて実施形態に係る照明装置1を説明する。図1は、実施形態に係る照明装置1の側面図である。本実施形態に係る照明装置1は、被照射物に光を照らすショーケースの例である。図1に示すように、照明装置1は、本体5と、光源100とを具備する。
図1の例では、本体5は、底壁10と、側壁50と、上壁70(支持部材の一例に相当)とを有する。底壁10、側壁50及び上壁70は、例えば、ガラスや透明な樹脂材料等の光を透過する材料によって形成される。なお、底壁10及び側壁50は、透明な材料によって形成されなくてもよい。
底壁10は、照明装置1の底に設けられる平板状の板である。側壁50は、照明装置1の側面に設けられる平板状の板である。例えば、側壁50は、底壁10を囲み、底壁10と直交するように、底壁10の端部に設けられる。なお、底壁10は、必ずしも必要ではなく、例えば机や台であってもよい。また、側壁50は、少なくとも2面あればよく、必ずしも4面である必要ない。上壁70は、照明装置1の上面に設けられる平板状の板である。例えば、上壁70は、側壁50と直交するように設けられる。また、上壁70は、底壁10と対向するように、底壁10と離間して設けられる。また、上壁70は、下面70aと、上面70bとを有する。なお、図1の例では、底壁10上に展示物D1(被照射物の一例に相当)が置かれている。
光源100は、点灯時に発光する発光面100aと、発光面100aの裏側の非発光面100bとを有し、発光面100aと交差する方向に光を透過する。発光面100aは全体の60%以上、望ましくは90%以上の光が出光する面である。また、非発光面100bは全く光を出光しない面に限らず、発光面100aよりも発光が少ないことを意味するものである。例えば、光源100から出光する光を100としたとき、発光面100aが90、非発光面100bが10程度の場合も許容する。
光源100は、地面側に発光するように上壁70に設けられる。例えば、光源100は、光源100と地面との間に設けられた底壁10へ向かう方向に発光するように上壁70に設けられる。図1の例では、光源100は、底壁10へ向かうX方向に発光するように上壁70に設けられる。具体的には、光源100は、発光面100aが底壁10と対向するように上壁70に設けられる。図1の例では、光源100は、発光面100aが下向きになるように上壁70に設けられる。また、図1の例では、光源100は、上壁70の下面70aに設けられる。なお、上壁70は光源100が兼ねても良い。すなわち、光源100を光透過性のアクリルやガラスなどで保護することで展示品を配置できる程度の強度を維持しつつ、光を透過可能な構成とすることができれば、上壁70はなくてもよい。また、光源100は1枚に限らず、複数枚配置しても良い。
上記のとおり、光源100は、非点灯時には光を透過する。このため、非点灯時には、人は、発光面100a側から非発光面100b側に置かれたものを光源100を介して視ることができる。また、非点灯時には、人は、非発光面100b側から発光面100a側に置かれたものを光源100を介して視ることができる。一方、光源100は、点灯時には、発光面100aから発光する。このため、点灯時には、発光面100aが発光しているので、人は、発光面100a側から非発光面100b側に置かれたものを視ることができない。一方、点灯時には、非発光面100b側は発光していないので、人は、非発光面100b側から発光面100a側に置かれたものを光源100を介して視ることができる。
このような光源100は、例えば、OLEDパネルである。一例としては、光源100は、消灯時は光透過性を有し、点灯時は一方側の面のみが発光するOLEDパネルである。つまり、点灯時には発光面100a側から発光するとともに、非発光面100b側から発光面100a側へ光を透過するOLEDパネルである。OLEDパネルを透過する光の透過率は30%以上であるのが望ましい。図1の例では、光源100は、点灯時には、展示物D1を照らす。ここで、OLEDパネルは、点灯時でも非発光面100b側から発光面100a側へ光を透過するので、点灯時でも非発光面100b側から発光面100a側の展示物を観賞することを可能とする。なお、光源100はOLEDに限らず、導光板とLEDなどの光源を組み合わせた面状光源であっても良い。
例えば、電球などの照明装置が額縁周辺に設けられるショーケースでは、展示物が斜め上方から照らし出されるので、影が大きく映し出される。また、展示物の真上に照明装置が設けられた場合には、ショーケースの上から見ると照明装置自体が視界を遮るため展示物を視ることができないので、照明装置の最適な配置が困難である。一方、本実施形態における照明装置1は、点灯時でも光源100の非発光面100b側から発光面100a側に光を透過するので、照明装置1自体が視界を遮ることなく展示物の真上に設けることができる。このため、照明装置1は、展示物の影を小さくすることができるとともに、容易な配置で展示物をショーケースの上から観賞することを可能とする。
ここで、光源100の一例であるOLEDパネル100について図2〜5を用いて説明する。図2は、OLEDパネル100の詳細断面図である。OLEDパネル100は、光を透過するガラス材料からなる板状の部材であるガラス基板30上に、正孔を伝導する陽極22と、電子を伝導する陰極23とが配設されており、発光させる部分で、正孔輸送層24と電子輸送層25と発光層26とが積層されることにより形成されている。このうち、正孔輸送層24は、陽極22で伝導された正孔を輸送することが可能になっており、陽極22におけるガラス基板30側の反対側に積層されている。
また、電子輸送層25は、陰極23で伝導された電子を輸送することが可能になっており、正孔輸送層24における、陽極22側の反対側に位置している。また、発光層26は、積層方向において正孔輸送層24と電子輸送層25との間に位置しており、正孔輸送層24で輸送した正孔と、電子輸送層25で輸送した電子とが発光層26で結合することにより、発光層26の発光材料が発光することが可能になっている。
また、陰極23は、正孔輸送層24、発光層26、電子輸送層25が積層される部分では、ガラス基板30から離れ、電子輸送層25における発光層26側の反対側の面に配設されている。具体的には、陰極23は、ガラス基板30に積層されている部分から離れ、積層されている陽極22、正孔輸送層24、発光層26、電子輸送層25との間に絶縁部27を介在させて、電子輸送層25における発光層26側の反対側の面にかけて配設されている。これにより、陰極23は、当該陰極23で伝導する電子を、電子輸送層25のみに対して受け渡すことが可能になっている。
このように、ガラス基板30における一方の面に配設される陽極22や陰極23、正孔輸送層24、発光層26、電子輸送層25が積層される側の面には、これらが配設された状態で、封止ガラス31が配設され、封止部材32により支持されている。例えば、封止ガラス31は、ガラス基板30と同様にガラス材料によって形成される等、光を透過する材料によって板状に形成されている。
また、封止部材32も同様に光を透過する材料からなり、ガラス基板30における陽極22や陰極23等が配設されている側の面に、封止部材32を介在させて封止ガラス31を重ねることにより、ガラス基板30側に対して封止ガラス31を支持する部材になっている。陽極22や陰極23等が配設されたガラス基板30は、封止部材32を介して封止ガラス31を配設し、さらに双方の間に光を透過する封止剤34を封入することにより、ガラス基板30における各部材が配設された側の面を封止する。
このように形成されるOLEDパネル100は、ガラス基板30側と封止ガラス31側とのうち、ガラス基板30側が、OLEDパネル100の点灯時に光を照射する発光面100aになっている。即ち、OLEDパネル100は、ガラス基板30における、陽極22等が配設される側の反対側の面が、発光面100aになっている。言い換えると、発光面100aは、非発光面100bの裏側の面である。OLEDパネル100は、発光面100aが下方側に面し、封止ガラス31側が連通孔15内に位置する向きで、連通孔15の一端側に配設されている。
また、OLEDパネル100を構成する部材のうち、陽極22は、例えば透明導電膜であるITO(Indium Tin Oxide)電極が用いられている。また、正孔輸送層24、発光層26、電子輸送層25も、光を透過する材料によって形成されることにより、または、薄膜であることにより、光を透過することが可能になっている。一方、陰極23はアルミニウムや銀等の、電気伝導率が高く、光を透過せずに反射する高反射部材により形成されている。
図3は、図2のB−B矢視図である。高反射部材により形成される陰極23は、例えば微細配線となって、所定の配線パターンで形成されており、OLEDパネル100を厚さ方向に見た場合、隣り合う陰極23と陰極23との間は、空隙36なっている。陰極23は、光を透過しない部材によって形成される一方、他の部材は光を透過するようになっているため、OLEDパネル100を厚さ方向に見た場合は、陰極23の位置では光を透過せず、陰極23と陰極23との間の空隙36では、光を透過することが可能になっている。このため、OLEDパネル100は、このように光が空隙36を透過することにより、非点灯時は光を透過することが可能になっている。なお、OLEDパネル100を厚さ方向に見た場合における陰極23と空隙36との割合は、所望の光の透過率に応じて適宜設定するのが好ましい。また、陰極23は、ストライプ状に限らず、格子状などでもよい。
実施形態に係る照明装置1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。図4は、OLEDパネル100の非点灯時の説明図である。非点灯時は、OLEDパネル100には電気が印加されず、正孔や電子が供給されないため、発光層26では発光が行われない。この状態では、OLEDパネル100から照射する光はないため、OLEDパネル100の近傍にいる人は、OLEDパネル100における光を透過する部分を透過した光を視認することができる。
つまり、OLEDパネル100に対して厚さ方向に入射する光は、陰極23のみで遮光され、空隙36の部分では透過する。このため、OLEDパネル100におけるガラス基板30側にいる人は、封止ガラス31側からガラス基板30側に向かい、空隙36を透過してから電子輸送層25、発光層26、正孔輸送層24、陽極22を透過し、さらにガラス基板30を透過する透過光Tを視認することができる。同様に、OLEDパネル100における封止ガラス31側にいる人は、ガラス基板30側から封止ガラス31側に向かい、空隙36を透過した透過光Tを視認することができる。
図5は、OLEDパネル100の点灯時の説明図である。OLEDパネル100を点灯させる際には、OLEDパネル100に電気を印加する。これにより、陽極22では正孔を伝導し、伝導した正孔は、正孔輸送層24によって発光層26に向けて輸送する。また、陰極23では電子を伝導し、伝導した電子は、電子輸送層25によって発光層26に向けて輸送する。正孔輸送層24で輸送された正孔と、電子輸送層25で輸送された電子とが発光層26に運び込まれると、これらの正孔と電子とは、発光層26で結合する。これにより、発光層26の発光材料が発光する。
発光層26で発光した光のうち、ガラス基板30側に向かう光は、正孔輸送層24や、透明電極からなる陽極22を透過し、さらにガラス基板30を透過することにより、照射光Lとして発光面100aから出射する。
一方、発光層26で発光した光のうち、封止ガラス31側に向かう光は、電子輸送層25を透過して陰極23に到達する。陰極23は、光を透過しないで反射する高反射部材により形成されているため、陰極23に到達した光は、陰極23で反射される。陰極23で反射された光は、ガラス基板30側の方向に向かい、発光層26からガラス基板30側に向かう光と同様に、照射光Lとして発光面100aから出射する。OLEDパネル100の点灯時は、このように照射光Lが発光面100aから出射することにより、発光面100aが位置する側の方向に光が照射される。
また、OLEDパネル100の点灯時においても、空隙36を透過することにより光はOLEDパネル100を透過する。このため、封止ガラス31側からOLEDパネル100に入射した光は、OLEDパネル100を透過する透過光Tとなってガラス基板30側に透過する。
しかし、封止ガラス31側からガラス基板30側に透過する透過光Tは、OLEDパネル100の点灯時に発光面100aから出射する照射光Lに対して、光量が少なくなっている。このため、ガラス基板30側にいる人は、封止ガラス31側からガラス基板30側に向かう透過光Tを視認することは困難なものとなっている。つまり、OLEDパネル100の点灯時の照射光Lは、封止ガラス31側からガラス基板30側に向かう透過光Tよりも、光量が多いため、この透過光Tは、照射光Lにかき消されてしまう。このため、OLEDパネル100におけるガラス基板30側にいる人は、封止ガラス31側からガラス基板30側に向かう透過光Tを視認することが非常に困難、或いは、視認することが出来なくなっている。一方、OLEDパネル100における封止ガラス31側にいる人は、ガラス基板30側から封止ガラス31側に向かう透過光Tを視認することができる。
このように、OLEDパネル100の点灯時は、ガラス基板30側、即ち、発光面100a側から照射光Lを照射し、ガラス基板30側から封止ガラス31側に透過する透過光Tのみを視認することが可能になっている。
以上の実施形態に係る照明装置1は、底壁へ向かう方向に発光するように上壁に光源100が設けられる。光源100は略均一に発光する面光源であるので、被照射物に対する影の影響を抑えることができる。例えば、照明装置1は、光源100の発光面100aを展示物の真上に設けることができるので、展示物の影の面積を小さくすることができる。
また、照明装置1は、点灯時にも非発光面100b側から発光面100a側に光を透過することができるので、点灯時でも光源100の非発光面100b側から発光面100a側にある展示物を、光源100によって光が照らされた状態で観賞することができる。
〔変形例〕
上述した照明装置1は、上壁70に光源100が設けられる例を示した。ここで、照明装置1は、上壁70に限らず、他の位置に光源100が設けられてもよい。具体的には、照明装置1は、第1の光源と地面との間に第2の光源が設けられ、第2の光源は地面側に発光するように支持部材に設けられてもよい。より具体的には、光源100は、底壁10に向かう方向に発光するように上壁70と底壁10との間に設けられた中板に設けられてもよい。言い換えると、照明装置1は、2段以上の多段のショーケースにおいて、底壁10と上壁70との間の中板に光源100が設けられてもよい。
この点について、図6及び図7を用いて説明する。図6は、変形例に係る照明装置2の側面図である。図6の例では、照明装置2は、本体の内部が上段C1と下段C2の2段に分けられた多段のショーケースの例である。図6に示すように、照明装置2は、本体7と、光源100と、光源100とを具備する。
本体7は、図1に示す本体5と比較して、中板90をさらに有する。中板90は、上壁70と底壁10との間に設けられた平板状の板である。言い換えると、中板90は、上壁70及び底壁10と対向するように離間して設けられた平板状の板である。本実施形態では、中板90は、上段のケースの底壁である。また、図6の例では、中板90は、側壁50と直交するように設けられる。中板90は、底壁10及び上壁70と対向する下面90aと、底壁10及び上壁70と対向する上面90bとを有する。例えば、中板90は、ガラスや透明な樹脂材料等の光を透過する材料によって形成される。中板90は、下段に配置されるケースの上壁が兼ねていてもよい。また、底壁、側壁および底壁に向かう方向に発光するように、底壁に対向配置されてなるショーケースを、二段、三段と積み重ねることで図6のような多段のショーケースを構成してもよい。
図6の例では、中板90上に展示物D1が置かれている。また、底壁10上に展示物D2が置かれている。すなわち、図6の例では、上段C1と下段C2のそれぞれの段に展示物が置かれている。
光源(第1の光源)100及び光源(第2の光源)100は、OLEDパネル100が採用される。光源100は、中板90へ向かうX方向に発光するように上壁70に設けられる。すなわち、光源100は、発光面100aが下向きになるように上壁70に設けられる。図6の例では、光源100は、上壁70の下面70aに設けられる。光源100は、光源100と地面との間に設けられる。また、光源100は、地面側に発光するように中板90(支持部材の一例)に設けられる。図1の例では、光源100は、底壁10へ向かうX方向に発光するように中板90に設けられる。すなわち、光源100は、発光面100aが下向きになるように中板90に設けられる。図6の例では、光源100は、中板90の下面90aに設けられる。なお、中板90は光源100が兼ねてもよい。すなわち、光源100を光透過性のアクリルやガラスなどで保護することで展示品を配置できる程度の強度を維持しつつ、光を透過可能な構成とすることができれば、中板90はなくてもよい。
図7は、変形例に係る照明装置2の上方斜視図である。図7の例では、光源100としてOLEDパネル100が採用されている例である。また、図7の例では、光源100は、点灯している例である。
図7に示すように、光源100は、棚板90上に設けられた展示物D1を照らす。光源100は、底壁10上に設けられた展示物D2を照らす。ここで、照明装置2は、光源100及び光源100にOLEDパネル100を採用しているので、点灯時でも非発光面100b側から発光面100a側へ光を透過する。このため、照明装置2は、光源100の非発光面100b側から展示物D1及び展示物D2を観賞することができるので、上段C1だけに限らず下段C2にも展示物を飾ることができる。これにより、照明装置2は、意匠性を向上させることができる。
また、一般的に、多段のショーケースにおいて、ガラスなどの透明な中板上に設けられた上段の展示物を照らすと、かかる中板の下に設けられた下段の展示物に上段の展示物の影がかかる。ここで、変形例に係る照明装置2では、光源100は、展示物D1を真上から照らすことで展示物D1の影を小さくすることができるので、展示物D2にかかる展示物D1の影を小さくすることができる。
また、照明装置2が高い場所に配置される場合には、底壁10に発光面100aが光源100の発光面100aと対向するように光源100を配置するようにしても良い。この場合には、展示物に下から光を照射した状態で、展示物を見ることができる。この場合においても、光源100が底壁10を兼ねてもよい。また、光源100は側壁50の少なくとも一面にさらに設けてもよい。また、側壁50の少なくとも一面は鏡面としてもよい。
また、上述した照明装置1及び照明装置2は、ショーケースとして展示物を展示する例を示した。ここで、照明装置1及び照明装置2は、ショーケースに限らず、各種の用途で適用されてもよい。
例えば、照明装置1及び照明装置2は、植物を育成する発光装置として適用されてもよい。この場合、照明装置1及び照明装置2には、植物が底壁10や中板90に配置される。また、照明装置1及び照明装置2は、上壁10や中板90にOLEDパネル100が設けられる。
これにより、OLEDパネル100は、底壁10や中板90に配置された植物に光を照射することができるので、植物を育成することができる。また、照明装置1及び照明装置2は、OLEDパネル100が点灯時でも消灯時でも非発光面100b側から発光面100a側へ光を透過することができるので、外光、例えば太陽光をOLEDパネル100を介して植物に浴びせることができる。なお、照明装置1及び照明装置2は、植物を育成する照明装置として用いる場合などには、側壁50は必須ではなく、上壁10や中板90を保持する、例えば柱状の保持部によって代用されても良い。図8は、変形例に係る照明装置3の上方斜視図である。図8に示すように、照明装置3は、図7に示す側壁50の代わりに保持部51a〜51dを有する。上壁70及び中板90は、光を透過するガラスなどによって構成される。また、上壁70及び中板90の下面には、光源100が設けられる。これにより、照明装置3は、上面及び側面から被照射物を視ることを可能とする。
また、照明装置1及び照明装置2は、被照射物を囲むように設けられた側壁50と、点灯時に発光する発光面100aと、発光面100aの裏側の非発光面100bとを有し、発光面100aと交差する方向に光を透過する光源であって、被照射物へ向かう方向に発光するように側壁50の少なくとも一部を構成する光源100とを具備してもよい。このような照明装置1及び照明装置2は、例えば、水槽として適用されてもよい。この場合、照明装置1及び照明装置2には、本体の内側に水と魚とが入れられる。側壁50は、光を透過する材料で構成される。また、側壁50は、支持部材として光源100を支持する。すなわち、照明装置1及び照明装置2は、例えば、側壁50にOLEDパネル100が設けられる。ここで、OLEDパネル100は、発光面100aが本体の内側を向くように側壁50に設けられる。なお、側壁50は、光源100が兼ねてもよい。
これにより、照明装置1及び照明装置2は、本体の外側から魚を観賞することを可能としつつ魚をライトアップすることができるので、観賞者の視覚を通じて起こされる美感を高めることができる。
また、他の例では、OLEDパネル100は、ポスターなどの展示物の正面側に設けられてもよい。これにより、OLEDパネル100は、ポスターをライトアップすることができるので、ポスターを目立たせることができる。例えば、OLEDパネル100は、ポスターの一部分に設けられてもよい。この場合、OLEDパネル100は、ポスターの一部分に限定してライトアップすることができるので、ポスターのうち重要な箇所などを部分的に強調することができる。
また、上述した照明装置1及び照明装置2は、平板状の板に限らず、各種の形状の板によって底壁10、側壁50、上壁70及び中板90が形成されてもよい。例えば、底壁10、側壁50、上壁70及び中板90は、湾曲した形状の板によって形成されてもよい。これにより、照明装置1及び照明装置2は、各種の形状のショーケースに適用することができる。
また、上述した照明装置2は、2段のショーケースに限らず、3段以上の多段のショーケースであってもよい。例えば、照明装置2は、底壁10と上壁70との間に複数の中板90が設けられてもよい。この場合、複数の全ての中板90や複数の中板90のうち一部の中板90に光源100が設けられる。これにより、照明装置2は、例えば、底壁10や各中板90の上に展示物を置くことで複数の展示物を展示することができるとともに、意匠性を高めることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 照明装置
5 本体
10 底壁
50 側壁
70 上壁
90 中板
100 光源

Claims (5)

  1. 支持部材と;
    点灯時に発光する発光面と、当該発光面の裏側の非発光面とを有し、前記発光面と交差する方向に光を透過する光源であって、地面側に発光するように前記支持部材に設けられた第1の光源と;
    を具備することを特徴とする照明装置。
  2. 前記第1の光源と前記地面との間に第2の光源が設けられ、前記第2の光源は前記地面側に発光するように前記支持部材に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第1の光源と前記地面との間に底壁が設けられ、前記第1の光源は前記底壁へ向かう方向に発光するように前記支持部材に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記支持部材は、光を透過する材料で構成された側壁であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一に記載の照明装置。
  5. 被照射物を囲むように設けられた側壁と;
    点灯時に発光する発光面と、当該発光面の裏側の非発光面とを有し、前記発光面と交差する方向に光を透過する光源であって、前記被照射物へ向かう方向に発光するように前記側壁の少なくとも一部を構成する光源と;
    を具備することを特徴とする照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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