JP2016065783A - 検査装置 - Google Patents

検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016065783A
JP2016065783A JP2014194312A JP2014194312A JP2016065783A JP 2016065783 A JP2016065783 A JP 2016065783A JP 2014194312 A JP2014194312 A JP 2014194312A JP 2014194312 A JP2014194312 A JP 2014194312A JP 2016065783 A JP2016065783 A JP 2016065783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
cylindrical body
inspection
line
illumination device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014194312A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6310372B2 (ja
Inventor
一平 高橋
Ippei Takahashi
一平 高橋
文吾 重田
Bungo Shigeta
文吾 重田
知久 小澤
Tomohisa Ozawa
知久 小澤
武彦 中山
Takehiko Nakayama
武彦 中山
伸弥 渡邉
Shinya Watanabe
伸弥 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2014194312A priority Critical patent/JP6310372B2/ja
Publication of JP2016065783A publication Critical patent/JP2016065783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6310372B2 publication Critical patent/JP6310372B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】膨らみ部を有する被検査物の検査が容易な検査装置を提供する。【解決手段】第2検査機構は、第2照明装置90を備えている。第2照明装置90は、円筒体20の長手方向Aに長い発光部90bを有し、円筒体20の長手方向Aについては拡散し、円筒体20の幅方向Bについては平行な平行光を、円筒体20へ向けて照射する。これにより、バルジ部20bのように傾斜を持っている場合であっても、本体部20aと実質同等の輝度で照明することができる。そして、バルジ部20bの欠陥についても本体部20aの欠陥と同程度に光が散乱するので、バルジ部20bにおいても本体部20aと同等の欠陥検出を行うことができる。【選択図】図15

Description

本発明は、円筒状または円柱状の本体部を有する被検査物の外周面を検査する検査装置に関する。
下記特許文献1には、円筒体の外周面を照明して反射光を撮影し、撮影した画像に基づいて欠陥部位を検出する検査装置が記載されている。この検査装置では、照明装置からの光のうち、被検査物の表面で正反射した光(正反射光)に埋もれて欠陥部位からの光 (異常反射光)が検出できないとった問題を防止するために、正反射光を遮る遮光板を設けている。
特開2005−257681号公報
しかしながら、上記特許文献1の検査装置では、膨らみ部(他の部分より大径な部分)を有する被検査物を検査することが難しいといった問題があった。つまり、上記特許文献1の検査装置は、被検査物の表面が平面、または、円筒体の外周面のように長手方向 (中心軸)に対して傾きの無い面であり、欠陥部位が存在しない場合には、被検査物の長手方向の各位置を等しい光量で照明すると、これら各位置から等しい光量の反射光が得られる(撮影装置に入射する)ことを前提としている。
しかし、膨らみ部を有する被検査物は、膨らみ部からの反射光と、膨らみ部以外からの反射光とが異なる方向に向かう(反射される)ので、長手方向の各位置を等しい光量で照明しただけでは、各位置から等しい光量の反射光を得ることはできない。このため、膨らみ部については、他の部分と同等に扱うこと(検査をすること)ができず、他の部分とは別に検査を行うなどする必要があり、手間がかかってしまうなどの問題があった。
本発明は、上記背景を鑑みてなされたものであり、膨らみ部を有する被検査物の検査が容易な検査装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の検査装置は、円筒状または円柱状の本体部と、本体部の外径D1よりも大きい外径D2を持つ膨らみ部とを有する被検査物の外周面を検査する検査装置において、被検査物を支持して本体部の軸を中心に回転させる回転機構と、少なくとも被検査物の本体部の軸と平行な長手方向に拡散する拡散光を被検査物の外周面へ向けて照射する照明装置と、被検査物の外周面からの反射光を受光するライン状の受光部を有するラインセンサであり、反射光のうちの正反射光の光軸が、ライン状の受光部に直交する撮影光軸とは一致せず、正反射光がライン状の受光部に入射しない暗視野領域内の母線領域を撮影するラインセンサと、ラインセンサによって撮影された画像を解析し、解析結果に基づいて被検査物の外周面の欠陥部位を検出するライン画像処理部と、を備えたことを特徴としている。
ここで、母線領域とは、被検査物の本体部の軸と平行な長手方向の被検査物の外周表面の線状領域である。
照明装置は、被検査物の本体部の軸と平行な長手方向に長尺を有する線状光源であり、少なくとも長手方向に拡散する拡散光を照射する第1のライン型照明装置と、被検査物の本体部の軸と直交する幅方向に長尺を有する線状光源であり、被検査物の長手方向の少なくとも片側に配置され、少なくとも長手方向に拡散する拡散光を照射する第2のライン型照明装置と、を備えているものでもよい。
照明装置は、第1のライン型照明装置と、第2のライン型照明装置とで交互に被検査物を照明し、
ラインセンサは、第1のライン型照明装置によって照明された被検査物を撮影する第1の撮影と、第2のライン型照明装置によって照明された被検査物を撮影する第2の撮影とを行い、画像処理部は、第1の撮影によって得られた第1の画像と、第2の撮影によって得られた第2の画像とに基づいて欠陥部位の検出を行うものでもよい。
被検査物の外周面からの反射光を受光する平面状の受光部を有するエリアセンサであり、反射光のうちの正反射光が平面状の受光部へ向かい、平面状の受光部へ入射する明視野領域を撮影するエリアセンサと、エリアセンサにより撮影された画像を解析し、解析結果に基づいて被検査物の外周面の欠陥部位を検出するエリア画像処理部と、を備えものでもよい。
照明装置は、平面状の発光部を有し、発光部から、被検査物の本体部の軸と平行な長手方向、及び、長手方向と垂直な幅方向に拡散する拡散光を被検査物の外周面へ向けて照射するエリア型照明装置を備えているものでもよい。
発光部は、その平面全体に渡り、光透過性を有し、ラインセンサと被検査物との間に配置され、ラインセンサは、発光部を介して撮影を行うものでもよい。
本発明では、円筒体の長手方向に拡散する拡散光を円筒体に照射することにより、膨らみ部のように長手方向に対して傾斜している部分が存在していても、他の部分と同程度の反射光が撮影装置へ向かうので、膨らみ部を他の部分と同等に扱って容易に検査することができる。
検査装置の外観図である。 円筒体の外観図である。 円筒体の平面図である。 回転機構の外観図である。 回転機構の主要部の外観図である。 回転シャフトの拡大図である。 回転シャフトの各部の外径と、円筒体の各部の外径との関係を示す説明図である。 第1検査機構の外観図である。 第1カメラの撮影範囲を示す説明図である。 円筒体の幅方向における明視野領域と暗視野領域との位置関係を示す説明図である。 円筒体の長手方向における明視野領域と暗視野領域との位置関係を示す説明図である。 第1画像処理部の構成を示すブロック図である。 第2検査機構の外観図である。 円筒体の幅方向における第2カメラの撮影光軸と正反射光の光軸との関係を示す説明図である。 円筒体の長手方向における第2カメラの撮影範囲を示す説明図である。 規制部材を示す説明図である。 複数の回転体を同時に検査する例を示す説明図である。 プリズムを介して明視野領域を撮影する構成を示す説明図である。 プリズムを介して暗視野領域を撮影する構成を示す説明図である。 第1、第2カメラで同時に撮影を行う構成を示す説明図である。 第2照明装置を第1、第2のライン照明装置から構成した第2検査機構における円筒体の幅方向の平面図である。 第2照明装置を第1、第2のライン照明装置から構成した第2検査機構における円筒体の長手方向の平面図である。
図1に、本発明の検査装置10を示す。検査装置10は、回転機構12、第1検査機構14、第2検査機構16とから構成され、被検査物である円筒体20の外周表面(外周面)のキズや打痕、バリなどの欠陥部位を検出するために用いられる。
図2、図3に示すように、被検査物である円筒体20は、例えば、機械装置においてオイルや冷却水などの液体を循環させる循環ラインに用いられるものである。円筒体20は、軸と平行な長手方向Aの長さが約50mmの金属製パイプであり、本体部20aと、本体部20aの先端に形成されたバルジ部(膨らみ部)20bとを有している。本体部20aは、外径D1が約15mm、長さが約40mmに形成されている。他方、バルジ部20bは、外径D2が、本体部20aの先端(本体部20aとの接続部分)から先端側(前方)へ向かうにつれて徐々に拡大され、外径D2が約20mmとなった後は徐々に縮小され、先端の外径D2は本体部と同程度となっている。
図1及び図4に示すように、回転機構12は、円筒体20を支持して回転させるために設けられ、2本の回転シャフト30、位置規制機構32、駆動力供給機構34を備えている。これら、回転機構12の各部は、スライドテーブル36上に配置されている。スライドテーブル36は、ベース板38(図1参照)の上面に設けられた2本のスライドレール38a、38b(図1参照)により水平方向にスライド自在に設けられ、回転機構12や回転機構12により支持された円筒体20とともに第1位置と第2位置との間で移動される。第1位置は、円筒体20が第1検査機構14の下方に配置される位置であり、第2位置は、円筒体20が第2検査機構16の下方に配置される位置である。
スライドテーブル36には、グリップ40、及び、位置決めピン42が挿通されるピンホルダ44が設けられている。また、ベース板38には、ストッパ46、48、位置決め孔50、52が設けられている(図1参照)。スライドテーブル36は、検査装置10のオペレータがグリップ40を水平方向へ移動させることによって移動され、スライドテーブル36が第1位置に到達すると、スライドテーブル36がストッパ46に当接し、位置決めピン42が位置決め孔50と対面する。そして、この状態で位置決め孔50に位置決めピン42が挿通されることによって第1位置に固定される。また、スライドテーブル36が第2位置に到達すると、スライドテーブル36がストッパ48に当接し、位置決めピン42が位置決め孔52と対面する。そして、この状態で、位置決め孔52に位置決めピン42が挿通されることによって第2位置に固定される。
図5、図6、図7に示すように、回転シャフト30は、2本で一対となって機能し、円筒体20を支持するものである。これら2本の回転シャフト30は、互いの軸が平行となるように、特定の間隔を開けて水平に配置されている。そして、円筒体20は、2本の回転シャフト30の中間に、軸を回転シャフト30と平行にした状態で水平に載置される(2本の回転シャフト30が協働して円筒体20を下方から支持する)。
図6に示すように、回転シャフト30は、棒状のシャフト本体60と、シャフト本体60に装着される2つのフランジ筒62とからなり、2つのフランジ筒62を貫通するようにシャフト本体60が挿通されたものである。
図7に示すように、フランジ筒62は、シャフト本体60が挿通される筒部62aと、筒部62aの外周の一部に立設されたフランジ(大径部)62bとを備えている。フランジ62bは、シャフト本体60の外径D3や筒部62aの外径D3′よりも外径D4が大きく形成されており、円筒体20が2本の回転シャフト30上に載置されると、フランジ62bの外周面が円筒体20の本体部20aの外周面に当接する。すなわち、2本の回転シャフト30上に円筒体20が載置されると、円筒体20は、その本体部20aの外周面が、片側2つずつ、合計4つのフランジ62bの外周面により下方から支持される。
また、図7に示すように、フランジ62bは、円筒体20のバルジ部20bがシャフト本体60や筒部62aに接触しないようにするとともに、回転シャフト30上に載置された円筒体20の軸が回転中であっても水平方向に維持されるように、筒部62aからの高さH1が、バルジ部20bの高さH2よりも高く形成されている。ここで、高さH1は、フランジ62bが筒部62aの外周面から外側に突出した長さであり、「(D4−D3′)/2」である。また、高さH2は、円筒体20の本体部20aの外周面からバルジ部20bが外側に突出した長さであり、「(D2−D1)/2」である。なお、上述のように筒部62aの外周からのフランジ62bの高さH1が、バルジ部20bの高さH2よりも高いので、当然ながら、シャフト本体60からのフランジ62bの高さH3(すなわち、「(D4−D3)/2」)も、バルジ部20bの高さH2よりも高い。
図6に示すように筒部62aには、固定ネジ64と螺合するネジ穴が形成されている。ネジ穴は、筒部62aの側壁を貫通するように形成され、フランジ筒62は、筒部62aにシャフト本体60が挿通された後、固定ネジ64によってシャフト本体60に固定される。また、フランジ筒62は、固定ネジ64を緩めることでシャフト本体60への固定を解除し、シャフト本体60の軸方向にスライドさせた後、再び固定ネジ64を締めることによって固定位置(フランジ62bの位置)を変更(調節)できる。
このように、円筒体20の長さやバルジ部20bの位置が変わったとしても、その回転体の長さやバルジ部の位置に応じてフランジ62bの位置を調節することができるため、様々なタイプのバルジ付き円筒体をも回転させることが可能である。例えば、円筒体20の長さが短い場合には、フランジ62bの間隔を狭めたり、円筒体20の長さが長い場合には、フランジ62bの間角を広げたることができる。また、フランジ62bの位置を調節することによって、例えば、バルジ部が長手方向Aの中央部に設けられた円筒体であっても水平に支持して回転させることができる。
図5、図6において、位置規制機構32は、棒状に形成された2本の規制部材66を備えており、一方の規制部材66は、円筒体20の先端部近傍に配置され、円筒体20の先端側への移動を規制する。また、他方の規制部材66は、円筒体20の後端部近傍に配置され、円筒体20の後端側への移動を規制する。図5に示すように、これら規制部材66は、支持台68に立設されている。支持台68は、円筒体20の軸と平行なレール70に沿ってスライド自在に設けられ、規制部材66は、円筒体20の長さに応じて支持台68ごと回転シャフト30の軸方向に移動される。
このように、規制部材66により円筒体20の位置を規制することで、円筒体20が回転シャフト30上から落下したり、円筒体20が軸方向に移動して後述する撮影範囲外へ移動してしまうなどの問題を防止できる。また、規制部材66のスライド自在に設けたので、円筒体20の長さによらず、適切な位置で支持できる。
図4において、駆動力供給機構34は、モータ72や、プーリー、ベルト、歯車などからなりモータ72の回転力を2本の回転シャフト30に伝達する伝達機構が、ケース74内に納められたものである。駆動力供給機構34は、モータ72の回転力を2本の回転シャフト30に伝達し、2本の回転シャフト30を同じ速度で同じ方向に回転させる。そして、この2本の回転シャフト30の回転により、2本の回転シャフト30上に載置された円筒体20が、2本の回転シャフト30とは反対の方向へ円筒体20の軸を中心に回転する。
このように、円筒体20は、回転機構12によって回転される。また、円筒体20は、回転機構12とともに、第1検査機構14の下方の第1位置と第2検査機構16の下方の第2位置へと移動し、第1位置では第1検査機構14の下方で回転し、第2位置では第2検査機構16の下方で回転する。そして、第1位置では、第1検査機構14による欠陥検査が行われ、第2位置では、第2検査機構16による欠陥検査が行われる。
図8に示すように、第1検査機構14は、第1照明装置80、第1カメラ82、第1撮影制御部84、第1画像処理部(エリア画像処理部)86を備えている。第1照明装置80は、枠部80aと発光部80bとを備え、枠部80aに発光部80bが嵌め込まれたエリア照明装置である。発光部80bは、平板状に形成されており、枠部80aには、発光部80bの側面へ向けて光を照射する複数の光源が設けられている。発光部80bは、表面に複数のドットパターンが設けられた導光拡散板を備えており、発光部80bの側面から入射した光は、ドットパターンにより拡散され、円筒体20の軸と平行な長手方向Aや、円筒体20の軸と垂直は幅方向B、並びに、四方八方の方向Cへ照射される(図9、図10、図11参照)。これにより、発光部80b全体が拡散光を発光する面光源として機能する。そして、この発光部80bからの拡散光が円筒体20に照射される。
また、発光部80bは、導光拡散板(ドットパターンを含む)が光透過性を有する材料から形成されており、その平面全体に渡り光透過性を有している。これにより、発光部80bを介して後述する第1カメラ82による撮影を可能としている。なお、発光部80bの内部に、拡散光を発光する点状の光源を配列するとともに、光源や光源が配置される基板や、光源に電力を供給する電極や配線などを光透過性を有する材料から形成することによって、発光部80bがその平面全体に渡って光透過性を有するように構成することも可能である。
第1カメラ82は、受光量に応じた電荷を蓄積する複数の光電変換素子が縦横に配列(2次元配列)された平面状の受光部を有し、受光部に入射した光を光電変換して画像信号を取得するエリアセンサである。第1カメラ82は、第1照明装置80の上方に配置され、第1照明装置80の発光部80bを介して円筒体20を撮影(画像信号を取得)する。
図9、図10、図11に示すように、第1カメラ82の撮影範囲W1は、円筒体20の外周面のうち、少なくとも後述する明視野領域Lと暗視野領域Dとの境界領域LDを含むように設定されている。なお、境界領域LDは、明視野領域Lと暗視野領域Dとの境界(境界線)を含む特定の幅を有する範囲を示している。また、本実施形態では、撮影範囲W1内に、中央の明視野領域L、左側の境界領域LD、右側の境界領域LD、左側の境界領域の近傍の暗視野領域D、及び右側の境界領域の近傍の暗視野領域Dが含まれている。なお、第1カメラ82の撮影範囲W1は、第1照明装置80、円筒体20、第1カメラ82の位置関係や、第1カメラ82の設置角度、撮影方向などによって定められる。
ここで、明視野領域Lは、円筒体20の外周面のうち、第1照明装置80から照射された拡散光のうち、円筒体20の外周面で正反射された光(正反射光)が、第1カメラ82の受光部へ向かう領域を示している。これに対して、暗視野領域Dは明視野領域Lの外側にあり、円筒体20の外周面のうち、第1照明装置80からの照明光は到達するものの、第1照明装置80からの正反射光が第1カメラ82の受光部へは入射しない(すなわち、第1照明装置80からの正反射光は撮影されない)領域を示している。なお、本明細書では、平滑、すなわち、キズなどの欠陥部位が存在しない反射面で反射された光のみを正反射光と称し、キズなどの欠陥部位において反射された光は異常反射光と称する。
明視野領域Lは、第1照明装置80からの正反射光が第1カメラ82に入射するので、円筒体20の外周面にキズなどの欠陥部位が存在しない場合、暗視野領域Dと比較して、輝度の高い(明るい)画像が撮影される。一方、欠陥部位が存在する場合、この欠陥部位では第1照明装置80からの照明光が正反射光とは異なる方向へ異常反射する。よって、明視野領域L内にキズなどの欠陥部位が存在する場合、この欠陥部位は、撮影された明視野領域Lの画像(明るい画像)内に輝度の低い(暗い)影として再現される(図9参照)。この明視野領域Lでは、欠陥部位の形状や範囲を明瞭に再現できる。ただし、欠陥部位の中でも微細なキズなどサイズが小さい欠陥部位に関しては、明瞭に再現することが難しい場合がある。
暗視野領域Dは、第1照明装置80からの正反射光が第1カメラ82に入射しないので、円筒体20の外周面にキズなどの欠陥部位が存在しない場合、明視野領域Lと比較して、輝度の低い(暗い)画像が撮影される。一方、欠陥部位が存在する場合、この欠陥部位では第1照明装置80からの照明光が正反射せずに異常反射するので、異常反射された光(異常反射光)のうち、第1カメラ82に向かったものが第1カメラ82によって撮影される(図9参照)。よって、暗視野領域D内に、キズなどの欠陥部位が存在する場合、この欠陥部位は、撮影された暗視野領域Dの画像(暗い画像)内に輝度の高い(明るい)状態で再現される。この暗視野領域Dでは、欠陥部位の中でも微細なキズなどサイズが小さい欠陥部位を明瞭に再現できる。
一方、明視野領域Lと暗視野領域Dの境界領域LDは、欠陥部位の形状や範囲を明瞭に再現することができるとともに、欠陥部位の中でも微細なキズなどサイズが小さい欠陥部位に関しても明瞭に再現することが可能である。したがって、この境界領域LDを第1カメラ82の撮影範囲W1に少なくとも含めておくことで、様々なサイズ、形、範囲を持つ欠陥部位を漏れなく検出することができる。
また、本実施形態では、円筒体20に対して、円筒体20の幅方向Bに拡散する拡散光が照射されている(図10参照)。このため、円筒体20の幅方向Bに対して、十分な広さを持つ明視野領域Lを確保できる。そして、本実施形態では、明視野領域Lが、円筒体20の外周面のうち、円筒体20の中心から5°以上の幅としている(具体的には、円筒体20の中心から60°程度となっている)。なお、円筒体20の幅方向Bに拡散しない平行光などの指向性を有する光を照射した場合、明視野領域Lは狭幅(円筒体20の中心から5°未満程度)の母線上領域のみになる。ここで、母線上領域とは、円筒体20の外周表面の領域であり、かつ、円筒体20の本体部20aの軸と平行な線状の領域である。
さらに、本実施形態では、円筒体20に対して、円筒体20の長手方向Aに拡散する拡散光が照射されている(図11参照)。このため、円筒体20の長手方向A全域に渡る明視野領域Lを得ることができる。すなわち、円筒体20は、バルジ部20bを有しており、このバルジ部20bは、円筒状の本体部20aとは異なり、円筒体20の軸と直交する方向に対して傾斜している。このため、円筒体20の長手方向Aに拡散しない平行光などの指向性を有する光を照射した場合、バルジ部20bからの正反射光は、本体部20aからの正反射光とは異なる方向へ向かう。よって、バルジ部20bについては、明視野領域Lとして撮影することができない。これに対し、本実施形態では、長手方向Aに拡散する拡散光を照射しているので、本体部20aとバルジ部20bとの両方からの正反射光が第1カメラ82に入射する(円筒体20の長手方向A全域に渡る明視野領域Lを得ることができる)。
図8に戻り、第1撮影制御部84は、第1カメラ82を駆動制御して、撮影を実行させるものであり、円筒体20の外周面全周が撮影されるように、円筒体20の回転速度に応じた一定サイクルで連続して撮影を実行させる。
また、第1撮影制御部84は、第1カメラ82のフォーカスレンズの位置を制御するなどにより、撮影時のピント位置(撮影範囲のうち、ピントを合わせる位置)を制御する。そして、本実施形態において、第1撮影制御部84は、明視野領域Lと暗視野領域Dとの境界領域LDにピントが合うようにピント位置を決定している。前述のように、明視野領域Lでは、欠陥部位の形状や範囲を明瞭に再現でき、暗視野領域Dでは、微細なキズなどサイズが小さい欠陥部位を明瞭に再現できる。したがって、これらの境界領域LDにピントを合わせて撮影を行うことで、明視野領域Lと暗視野領域Dとの両者の特性を有効に活用して欠陥部位を効率良く検出できる。
図12に示すように、第1画像処理部86には、第1カメラ82によって撮影された画像が入力される。第1画像処理部86は、対象領域設定部86aと、欠陥検出処理部86bと、輪郭抽出部86cと、外観寸法検査部86dとを備え、これら各部が入力された画像に対して各種処理を行う。
対象領域設定部86aは、第1カメラ82によって撮影された画像内に、欠陥検出処理を行う領域(欠陥検出領域)を設定するものである。本実施形態において、対象領域設定部86aは、明視野領域Lと暗視野領域Dとの境界領域LDを欠陥検出領域として設定する。
欠陥検出処理部86bは、対象領域設定部86aにより設定された欠陥検出領域の画像を解析し、欠陥部位を検出する。前述のように、欠陥部位は、明視野領域Lでは低輝度で再現され、暗視野領域Dでは高輝度で再現される。そして、欠陥検出領域として設定された境界領域LDには、明視野領域Lと暗視野領域Dとの両方が含まれる。よって、欠陥検出処理部86bは、周辺とは輝度状態が異なる部分(明視野領域Lの低輝度部分や暗視野領域Dの高輝度部分)を欠陥部位として検出する。
輪郭抽出部86cは、第1カメラ82によって撮影された画像を解析して輪郭を抽出する。外観寸法検査部86dは、輪郭抽出部86cにより抽出された画像の輪郭に基づいて円筒体20の外観寸法を算出し、外観寸法の欠陥を検査する。
第1カメラ82による撮影範囲W1は予め定められており、第1カメラ82と円筒体20との相対的な位置関係も変化しないので、第1カメラ82により撮影された画像内に占める円筒体20の幅や長さの割合が判れば、円筒体20の外観寸法(幅や長さ)を算出できる。第1画像処理部86は、この原理を利用し、輪郭抽出部86cにより抽出された円筒体20の輪郭部分に基づいて、円筒体20の外観寸法を算出する。そして、算出した外観の寸法が、予め設定された許容寸法範囲外であった場合に、円筒体20の外観寸法に欠陥が存在すると検出する。
なお、上述のように、本実施形態では、輪郭抽出部86cにより抽出された画像の輪郭に基づき円筒体20の外観寸法を算出しているが、欠陥部位の大きさや形状、幅や長さなどについても同様の原理で算出できるので、輪郭抽出部86cにより抽出された画像の輪郭に基づき、欠陥部位の形状や大きさなどを算出してもよい。
図13に示すように、第2検査機構16は、第2照明装置90、第2カメラ92、第2撮影制御部94、第2画像処理部(ライン画像処理部)96を備えている。図14、図15に示すように、第2照明装置90は、円筒体20の長手方向Aに長い発光部90bを有する第1のライン照明装置である。発光部90bは、長手方向Aについては拡散し(図15参照)、円筒体20の幅方向Bについては平行な平行光(図14参照)を、円筒体20へ向けて照射する。
第2カメラ92は、受光量に応じた電荷を蓄積する複数の光電変換素子が円筒体20の長手方向Aに沿って並べられた(1次元配列された)ライン状の受光部を有し、受光部に入射した光を光電変換して画像信号を取得するラインセンサである。
第2カメラ92の撮影範囲W2は、円筒体20の長手方向Aについては円筒体20の全体を含む範囲に設定され(図15参照)、円筒体20の幅方向Bについては、円筒体20の幅よりも狭いライン状の範囲に設定されている。
また、図14に示すように、第2カメラ92と第2照明装置90は、第2カメラ92が暗視野領域として撮影を行うように(第2カメラ92が撮影した画像が暗視野領域を撮影した画像となるように)、円筒体20に対する位置関係(配置位置)や配置角度、撮影方向などが決定されている。
具体的には、第2照明装置90から照射され、円筒体20の外周面で正反射された正反射光が第2カメラ92の受光部へ向かわない、すなわち、正反射光の光軸Sが第2カメラ92の撮影光軸F(受光部に直交する光軸)と一致しないように、第2カメラ92や第2照明装置90の配置位置や配置角度、円筒体20との位置関係などが定められている。これにより、第2カメラ92によって撮影された画像が暗視野領域を撮影したものとなる。なお、正反射光の光軸Sが第2カメラ92の撮影光軸Fと一致する場合、第2カメラ92によって撮影された画像は明視野領域を撮影したものとなる。
前述のように、暗視野領域を撮影した画像は、円筒体20の外周面にキズなどの欠陥部位が存在しない部分については低輝度の暗い画像として再現され、欠陥部位が存在する部分については欠陥が無い部分よりも高輝度の明るい画像として再現される。なお、明視野領域を撮影した画像は、円筒体の外周面にキズなどの欠陥部位が存在しない部分については高輝度の明るい画像として再現され、欠陥部位が存在する部分については欠陥が無い部分よりも明るさが低くなる暗い画像として再現される。
なお、本実施形態では、円筒体の長手方向に拡散する拡散光を円筒体に照射していることから、バルジ部のように傾斜を持っている場合であっても、本体部と実質同等の輝度で照明することができる。このように拡散光を照明することで、バルジ部の欠陥においては、本体部の欠陥と同程度に、光が散乱するようになる。したがって、バルジ部においても本体部と同等の欠陥検出を行うことができる。
図13に戻り、第2撮影制御部94は、第2カメラ92を駆動制御して、撮影を実行させるものであり、円筒体20の外周面全周が撮影されるように、円筒体20の回転速度に応じた一定サイクルで連続して撮影を実行させる。
また、第2撮影制御部94は、第2カメラ92のフォーカスレンズのレンズの位置を制御するなどにより、撮影時のピント位置を制御する。そして、本実施形態において、第2撮影制御部94は、第2カメラ92の撮影範囲の幅方向Bの中央部にピントが合うようにピント位置を決定している。前述のように、第2カメラ92はラインセンサであり、第1カメラ82と比較して撮影範囲が狭く、また、撮影範囲は円筒体20の母線上の暗視野領域である。よって、第2カメラ92が撮影した画像は、第2カメラ92の撮影光軸と円筒体20の外周面とが交差する暗視野領域にピントが合わせられた画像となる。ここで、円筒体20の母線上の暗視野領域とは、円筒体20の外周表面の暗視野領域であり、かつ、円筒体20の本体部20aの軸と平行な線状の暗視野領域である。
第2画像処理部96には、第2カメラ92によって撮影された画像が入力される。第2画像処理部96は、入力された画像を解析することによって、円筒体20の外周面の欠陥部位の検出を行う。具体的には、第2画像処理部96は、第2カメラ92が撮影した1ライン毎の画像内の高輝度領域の存在の有無を調べ、高輝度領域が存在する場合、この部位を欠陥部位として検出する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、細部の構成については適宜変更できる。例えば、上記実施形態では、第1検査機構と第2検査機構との2種類の検査機構により円筒体の検査を行う例で説明をしたが、第1検査機構と第2検査機構とのいずれか一方のみにより検査を行ってもよい(第1検査機構と第2検査機構とのいずれか一方を廃止してもよい)。
また、上記実施形態では、断面が曲線状のバルジ部を有する円筒体の外周面の検査を行う検査装置を例に説明をしたが、バルジ部の形状により、本発明が限定されるものではない。例えば、断面がコ字形状のバルジ部を有する円筒体の外周面の検査を行う検査装置に本発明を適用してもよい。さらに、バルジ部を有する円筒体の検査を行う検査装置を例に説明をしたが、バルジ部の無い円筒体の外周面を検査する検査装置に対して本発明を適用してもよい。また、円筒体に限定されず、円柱状の被検査物を検査する検査装置に対して本発明を適用してもよい。もちろん、被検査物の材質や各部の寸法により本発明が限定されるものではなく、各種の材質及び様々な寸法の被検査物を検査する検査装置に対して本発明を適用できる。
また、上記実施形態では、回転機構において、スライドテーブルを手動でスライドさせる例で説明をしたが、モータやアクチュエータなどの駆動機構を設け、スライドテーブルを自動でスライドさせてもよい。さらに、回転体の自動供給・排出装置を組み合わせて、回転機構に回転体を自動的に供給(回転シャフト上に自動的に回転体を載置)したり、検査終了後に回転体を回転機構から自動的に排出(回転シャフト上から取り外し)してもよい。
また、上記実施形態では、1本の回転シャフトにつき2つのフランジ部を設け、合計4つのフランジ部により被検査物を支持して回転させる例で説明をしたが、フランジ部は、1本の回転シャフトにつき1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。さらに、一方の回転シャフトには2つのフランジ部を設け、他方の回転シャフトには3つのフランジ部を設けるといったように、2本の回転シャフトに設けるフランジ部の数が一致していなくてもよい。さらに、バルジ部の無い被検査物を検査する場合、フランジ部を廃止してもよい。
また、上記実施形態では、回転シャフトが回転しているにも関わらず被検査物が滑るなどして回転しない恐れがある。このため、被検査物の回転状態を検出する回転状態検出器と、回転状態検出器により検出された被検査物の回転状態に基づき正常な検査が実行されたか否かを判定する判定部とを回転機構に設けてもよい。なお、回転状態検出器としては、例えば、被検査物に対して回転方向上流側と下流側とからレーザー光を照射し、被検査物の表面で拡散したレーザー光に基づいて被検査物の回転速度を検出するレーザードップラー速度計(流速計)を用いたり、被検査物の外周面に当接し、被検査物の回転に伴って回転するローラなどの回転体を備え、この回転体の回転状態を検出する回転状態検出器を用いるといったことが考えられる。そして、判定部は、例えば、回転シャフトが回転しているにも関わらず、被検査物が回転していない場合、または、回転シャフトの回転量(回転速度)に対して、被検査物の回転量(回転速度)が不足している場合に、正常な検査が実行されていないと判定する。
なお、上述のように、回転状態検出器を設けた場合、回転状態検出器により検出した被検査物の回転速度などを用いてエリアセンサやラインセンサにより撮影タイミングを決定することが好ましい。
また、上記実施形態では、回転機構において、被検査物の長手方向Aへの移動を規制するために棒状の移動規制部材を設ける例で説明をしたが、移動規制部材の構成はこれに限定されるものではない。例えば、図16に示す規制部材100を用いてもよい。図16において、規制部材100は、棒状の本体100aの上端にローラ(回転体)100bが設けられている。ローラ100bは、水平面内で回転自在に設けられ、被検査物である円筒体20の下部に当接し、円筒体20の回転に伴って水平面内で回転する。この移動規制部材100によれば、円筒体20の回転抵抗を低減でき、回転シャフト30が回転しているにも関わらず円筒体20が滑るなどの問題を防止できる。なお、図16以降の図面を用いた説明では、上述した実施形態と同様の部材については、同様の符号を付して説明を省略している。
また、上記実施形態では、第1カメラが明視野領域と暗視野領域との境界領域にピントを合わせて撮影する例で説明をしたが、ピントを合わせる位置は適宜変更できるので、例えば、暗視野領域にピントを合わせて撮影したり、明視野領域にピントを合わせて撮影してもよい。
また、上記実施形態では、第1カメラにより、明視野領域と暗視野領域との境界領域を含む画像を撮影し、境界領域を欠陥検出領域として欠陥部位を検出する例で説明をしたが、明視野領域を欠陥検出領域として欠陥部位を検出してもよい。また、暗視野領域を欠陥検出領域として欠陥部位を検出してもよい。
なお、明視野領域を欠陥検出領域とする場合、被検査物の外周面全周を明視野領域として撮影するように、回転体の回転速度に基づいて第1カメラの撮影サイクルを制御してもよい。さらに、このような撮影サイクル(明視野領域として被検査物の外周全周を撮影する撮影サイクル)で連続して撮影された画像の共通部分を重ね合わせるように、連続して撮影された複数の画像を合成した合成画像を生成し、この合成画像に基づいて欠陥部位を検出してもよい。
同様に、暗視野領域を欠陥検出領域とする場合、被検査物の外周全周を暗視野領域として撮影するように、第1カメラの撮影サイクルを制御してもよい。さらに、このような撮影サイクルで連続して撮影された画像の共通部分を重ね合わせで合成画像を生成し、この合成画像に基づいて欠陥部位を検出してもよい。
また、上記実施形態では、第2カメラにより、暗視野領域を撮影して欠陥部位を検出する例で説明をしたが、第2カメラにより、明視野領域を撮影して欠陥部位を検出してもよい。また、第2カメラにより、明視野領域と暗視野領域との境界領域を撮影して欠陥部位を検出してもよい。さらに、第2カメラにより連続して撮影された画像を連結した合成画像を生成し、この合成画像に基づいて欠陥部位を検出してもよい。
また、上記実施形態では、第1カメラにより撮影された画像に基づいて、被検査物の外観の寸法を検出する例で説明をしたが、第2カメラにより撮影された画像に基づいて、被検査物の外観の寸法を検出してもよい。もちろん、第2カメラにより撮影された画像に基づいて、欠陥部位の位置や大きさ、並びに形状、幅や長さなどを検出してもよい。
また、上記実施形態では、1つのカメラで1つの被検査物を検査する例で説明をしたが、図17に示すように、1つのカメラで同時に2つの被検査物を検査してもよい。図17の例では、2本の回転シャフト30をさらに1組追加して、2つの円筒体20を1台の第1カメラ82の下方で回転させ、同時に検査を行っている。また、図17の例では、同時に検査する一方の円筒体20の外周面で反射された正反射光が、他方の円筒体20の外周面に入射することを防止するための遮光板110を、2つの円筒体20の間に配置している。
なお、図17では、円筒体20の幅方向Bに複数の円筒体20を並べて同時に検査する例で説明したが、円筒体20の長手方向Aに複数の円筒体20を並べて同時に検査してもよい。この場合、前述した遮光板110を廃止できる。また、この場合、第2カメラ92であっても、2つの円筒体20を同時に検査できる。もちろん、円筒体20を幅方向Bと長手方向Aの縦横に並べて同時に検査してもよい。
また、上記実施形態では、第2検査機構を、第2カメラと第2照明装置とから構成する例で説明をしたが、第2検査機構を、第2カメラと第1照明装置とから構成し、光透過性を有する第1照明装置の発光部を介して第2カメラ(すなわち、ラインセンサ)により撮影を行ってもよい。
また、上記実施形態では、第1照明装置として、光透過性を有する発光部を備えた照明装置を用い、発光部を介して撮影を行う例で説明をしたが、発光部(照明装置)とは異なる方向から発光部を介さずに撮影を行ってもよい。この場合、発光部が光透過性を有している必要が無くなり、安価な材料で発光部を構成することが可能となるので、製造コストを抑えることができる。
また、上記実施形態では、第2照明装置の発光部からの光を円筒体に直接照射する例で説明をしたが、例えば、図18に示すように、プリズム120を設け、発光部90bからの光を、プリズム120を介して円筒体20に照射してもよい。図18において、プリズム120には、水平方向に対して約45°傾けられたミラー面120aが形成されている。そして、本例では、発光部90bからの光をミラー面120aへ向けて照射する。照射された光は、ミラー面120aにより下方へ向けて反射され、円筒体20に照射される。一方、円筒体20からミラー面120aへ入射した光は、ミラー面120aを透過して第2カメラ92へと向かう。
なお、図18においては、ミラー面120aから円筒体20へ照射され、円筒体20の外周面で反射された正反射光の光軸Sが、第2カメラ92の撮影光軸Fと一致している例、すなわち、第2カメラ92が明視野領域の撮影を行う構成としているが、図19に示すように、第2カメラ92の位置及び撮影角度を変更することで、プリズム120を用いた場合であっても第2カメラ92により暗視野領域の撮影が可能である。
また、上記実施形態では、第1カメラと第2カメラとでそれぞれ別途に撮影する例で説明をしたが、図20に示す検査機構130のように、第1カメラ82と第2カメラ92とで同時に撮影を行ってもよい。図20において、検査機構130は、第1カメラ82と、第2カメラ92と、発光部80bを有する第1照明装置80とを備え、第1カメラ82によって明視野領域と暗視野領域とを撮影し、第2カメラによって暗視野領域を撮影している。こうすることで、検査装置を小型化できる。また、第1カメラ82で得られた画像のうち明視野領域を欠陥検出領域として設定した場合には、第1カメラ82で欠陥のサイズ、形、範囲を検出する一方、第1カメラ82で検出することが難しい微細な欠陥を第2カメラ92で検出することができる。もちろん、第1照明装置80を介さずに撮影を行ってもよいし、第1照明装置80に変えて、第2照明装置90を用いてもよい。また、3台以上のカメラで同時に撮影を行ってもよい。
また、上記実施形態では、第2検査機構に設けられた第2照明装置が、円筒体20の長手方向Aに長い発光部を有する第1のライン照明装置から構成される例で説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではない。図21、図22に示すように、第2照明装置200を、第1のライン照明装置202と、第2のライン照明装置204とから構成してもよい。
図21、図22において、第1のライン照明装置202は、前述した実施形態で説明した発光部90b、すなわち、円筒体20の長手方向Aに長い発光部90bを有し、この発光部90bから円筒体20の長手方向Aに拡散する拡散光を円筒体20へ向けて照射する。また、第2のライン照明装置204は、円筒体20の幅方向Bに長い発光部204bを有し、この発光部204bから円筒体20の長手方向Aに拡散する拡散光を円筒体20へ向けて照射する。なお、本例では、第2のライン照明装置204を、円筒体20の長手方向Aの先端側に1つと後端側と1つの合計2つ設けている(図22参照)が、いずれか一方のみを残して他方を廃止してもよい。
これら、第1、第2のライン照明装置202、204は、発光制御部206により点灯及び消灯が制御される。発光制御部206は、第2カメラ92による撮影を制御する第2撮影制御部208の制御のもと、第1、第2のライン照明装置202、204を点灯または消灯させる。そして、本例において、第2撮影制御部208は、第1のライン照明装置202を点灯し第2のライン照明装置204を消灯した第1状態と、第1のライン照明装置202を消灯し第2のライン照明装置204を点灯した第2状態とを高速で切り替えながら、第2カメラ92を制御し、第1、第2の各状態で円筒体20の撮影を実行させる。
本例において、第2カメラ92と第2照明装置(すなわち、第1、第2のライン照明装置202、204)は、第1のライン照明装置202を点灯させて撮影を実行した場合、及び、第2のライン照明装置204を点灯させて撮影を実行した場合のいずれの場合も第2カメラ92が暗視野領域として撮影を行うように(第2カメラ92が撮影した画像が暗視野領域を撮影した画像となるように)、円筒体20に対する位置関係(配置位置)や配置角度、撮影方向などが決定されている。
なお、第1、第2状態の切り替えサイクル、すなわち、第2カメラ92の撮影サイクルについては適宜変更できるが、円筒体20の外周の同じ位置を第1、第2の各状態で撮影、すなわち、同じ位置について状態を変えて2回撮影するように、第1、第2状態の切り替えサイクル(第2カメラ92の撮影サイクル)を決定することが好ましい。
第1状態では、円筒体20の長手方向Aに長い発光部90bからの照明光により円筒体20が照明される。このため、第1状態で撮影された画像は、円筒体20の長手方向Aに沿ったキズなどの欠陥部位(縦キズ)が明瞭に再現されたものとなる。他方、第2状態では、円筒体20の幅方向Bに長い発光部204bからの照明光により円筒体20が照明される。このため、第2状態で撮影された画像は、円筒体20の幅方向Bに沿ったキズなどの欠陥部位(横キズ)が明瞭に再現されたものとなる。そして、本例では、第1状態と第2状態とで交互に撮影を行うようにしたので、前述した縦キズや横キズを漏れなく検出できる。
なお、本例では、第1状態と第2状態とを切り替えながら撮影を繰り返す例、すなわち、第1のライン照明装置202のみを点灯させて1回目の撮影を行った後に、第2のライン照明装置204のみを点灯させて2回目の撮影を行うといった動作を繰り返す例で説明をしたが、第1、第2のライン照明装置202、204の両方を同時に点灯させた第3状態で撮影を繰り返してもよい。
ただし、第1状態では、第2のライン照明装置204を消灯することにより、第2のライン照明装置204からの照明光の影響により縦キズが不明瞭となってしまうといった問題を防止でき、また、第2状態では、第1のライン照明装置202を消灯することにより、第1のライン照明装置202からの照明光の影響により横キズが不明瞭となってしまうといった問題を防止できる。このため、第1状態と第2状態とを切り替えながら撮影を繰り返すことが好ましい。
10 検査装置
12 回転機構
14 第1検査機構
16 第2検査機構
20 円筒体
20a 本体部
20b バルジ部(膨らみ部)
30 回転シャフト
32 位置規制機構
62 フランジ筒
62b フランジ
66、100 規制部材
80 第1照明装置
80b 発光部
82 第1カメラ(エリアセンサ)
84 第1撮影制御部
86 第1画像処理部(エリア画像処理部)
86a 対象領域設定部
86b 欠陥検出処理部
86c 輪郭抽出部
86d 外観寸法検査部
90 第2照明装置(第1のライン照明装置)
90b 発光部
92 第2カメラ(ラインセンサ)
94、208 第2撮影制御部
96 第2画像処理部(ライン画像処理部)
110 遮光板
200 第2照明装置
202 第1のライン照明装置
204 第2のライン照明装置
204b 発光部
206 発光制御部

Claims (6)

  1. 円筒状または円柱状の本体部と、前記本体部の外径D1よりも大きい外径D2を持つ膨らみ部とを有する被検査物の外周面を検査する検査装置において、
    前記被検査物を支持して前記本体部の軸を中心に回転させる回転機構と、
    少なくとも前記被検査物の本体部の軸と平行な長手方向に拡散する拡散光を前記被検査物の外周面へ向けて照射する照明装置と、
    前記被検査物の外周面からの反射光を受光するライン状の受光部を有するラインセンサであり、前記反射光のうちの正反射光の光軸が、前記ライン状の受光部に直交する撮影光軸とは一致せず、前記正反射光が前記ライン状の受光部に入射しない暗視野領域内の母線領域を撮影するラインセンサと、
    前記ラインセンサによって撮影された画像を解析し、解析結果に基づいて前記被検査物の外周面の欠陥部位を検出するライン画像処理部と、
    を備えたことを特徴とする検査装置。
  2. 前記照明装置は、
    前記被検査物の本体部の軸と平行な長手方向に長尺を有する線状光源であり、少なくとも前記長手方向に拡散する拡散光を照射する第1のライン型照明装置と、
    前記被検査物の本体部の軸と直交する幅方向に長尺を有する線状光源であり、前記被検査物の長手方向の少なくとも片側に配置され、少なくとも前記長手方向に拡散する拡散光を照射する第2のライン型照明装置と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の検査装置。
  3. 前記照明装置は、前記第1のライン型照明装置と、前記第2のライン型照明装置とで交互に前記被検査物を照明し、
    前記ラインセンサは、前記第1のライン型照明装置によって照明された前記被検査物を撮影する第1の撮影と、前記第2のライン型照明装置によって照明された前記被検査物を撮影する第2の撮影とを行い、
    前記画像処理部は、前記第1の撮影によって得られた第1の画像と、前記第2の撮影によって得られた第2の画像とに基づいて前記欠陥部位の検出を行うことを特徴とする請求項2記載の検査装置。
  4. 前記被検査物の外周面からの反射光を受光する平面状の受光部を有するエリアセンサであり、前記反射光のうちの正反射光が前記平面状の受光部へ向かい、前記平面状の受光部へ入射する明視野領域を撮影するエリアセンサと、
    前記エリアセンサにより撮影された画像を解析し、解析結果に基づいて前記被検査物の外周面の欠陥部位を検出するエリア画像処理部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の検査装置。
  5. 前記照明装置は、平面状の発光部を有し、前記発光部から、前記被検査物の本体部の軸と平行な長手方向、及び、前記長手方向と垂直な幅方向に拡散する拡散光を前記被検査物の外周面へ向けて照射するエリア型照明装置を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の検査装置。
  6. 前記発光部は、その平面全体に渡り、光透過性を有し、前記ラインセンサと前記被検査物との間に配置され、
    前記ラインセンサは、前記発光部を介して前記撮影を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の検査装置。
JP2014194312A 2014-09-24 2014-09-24 検査装置 Active JP6310372B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014194312A JP6310372B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014194312A JP6310372B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016065783A true JP2016065783A (ja) 2016-04-28
JP6310372B2 JP6310372B2 (ja) 2018-04-11

Family

ID=55805269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014194312A Active JP6310372B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6310372B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106596559A (zh) * 2016-12-09 2017-04-26 杭州乔戈里科技有限公司 一种轴类零件检测装置及检测方法
JP2020153967A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 ティッセンクルップ ラッセルシュタイン ゲー エム ベー ハー 移動するシートの表面を検査する方法およびデバイス
CN116772734A (zh) * 2023-08-18 2023-09-19 鑫鹏源(聊城)智能科技有限公司 一种无缝钢管制造用外径检测设备
JP7448808B2 (ja) 2020-05-12 2024-03-13 日本製鉄株式会社 表面検査装置及び表面検査方法
JP7471533B2 (ja) 2022-03-03 2024-04-19 三菱電機株式会社 外観検査装置及び外観検査方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05142161A (ja) * 1991-11-25 1993-06-08 Hitachi Ltd 外観検査方法およびその装置、磁気ヘツド検査方法およびその装置並びに磁気ヘツド製造設備
JPH0792099A (ja) * 1993-09-21 1995-04-07 Fuji Xerox Co Ltd 表面層欠陥検出装置
JPH07140079A (ja) * 1993-11-16 1995-06-02 Fuji Xerox Co Ltd 表面層欠陥検出装置
JPH07239304A (ja) * 1994-02-28 1995-09-12 Fuji Xerox Co Ltd 表面層欠陥検出装置
JPH0914942A (ja) * 1995-06-30 1997-01-17 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 円筒状表面の傷検査用撮影装置
JP2005214978A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Leica Microsystems Semiconductor Gmbh ウェーハを検査するための装置及び方法
JP2008045957A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Jtekt Corp 軸受用ころの外観検査装置
US20080192243A1 (en) * 2007-02-09 2008-08-14 Kamran Uz Zaman Plural light source and camera to detect surface flaws
JP2010112735A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Imac Co Ltd 検査用照明装置
JP2010266401A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Ccs Inc 光源ユニット及び面発光装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05142161A (ja) * 1991-11-25 1993-06-08 Hitachi Ltd 外観検査方法およびその装置、磁気ヘツド検査方法およびその装置並びに磁気ヘツド製造設備
JPH0792099A (ja) * 1993-09-21 1995-04-07 Fuji Xerox Co Ltd 表面層欠陥検出装置
JPH07140079A (ja) * 1993-11-16 1995-06-02 Fuji Xerox Co Ltd 表面層欠陥検出装置
JPH07239304A (ja) * 1994-02-28 1995-09-12 Fuji Xerox Co Ltd 表面層欠陥検出装置
JPH0914942A (ja) * 1995-06-30 1997-01-17 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 円筒状表面の傷検査用撮影装置
JP2005214978A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Leica Microsystems Semiconductor Gmbh ウェーハを検査するための装置及び方法
JP2008045957A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Jtekt Corp 軸受用ころの外観検査装置
US20080192243A1 (en) * 2007-02-09 2008-08-14 Kamran Uz Zaman Plural light source and camera to detect surface flaws
JP2010112735A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Imac Co Ltd 検査用照明装置
JP2010266401A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Ccs Inc 光源ユニット及び面発光装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106596559A (zh) * 2016-12-09 2017-04-26 杭州乔戈里科技有限公司 一种轴类零件检测装置及检测方法
JP2020153967A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 ティッセンクルップ ラッセルシュタイン ゲー エム ベー ハー 移動するシートの表面を検査する方法およびデバイス
JP7448808B2 (ja) 2020-05-12 2024-03-13 日本製鉄株式会社 表面検査装置及び表面検査方法
JP7471533B2 (ja) 2022-03-03 2024-04-19 三菱電機株式会社 外観検査装置及び外観検査方法
CN116772734A (zh) * 2023-08-18 2023-09-19 鑫鹏源(聊城)智能科技有限公司 一种无缝钢管制造用外径检测设备
CN116772734B (zh) * 2023-08-18 2023-11-21 鑫鹏源(聊城)智能科技有限公司 一种无缝钢管制造用外径检测设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP6310372B2 (ja) 2018-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6310372B2 (ja) 検査装置
US9874436B2 (en) Hole inspection method and apparatus
JP2007303829A (ja) 画像検査装置およびこの画像検査装置を用いた画像検査方法
JP5144401B2 (ja) ウエハ用検査装置
CN110736752A (zh) 一种表面缺陷检测的光照方式、光照结构及检测装置
JP2012229978A (ja) 孔内周面撮影装置
JP2004037248A (ja) 検査装置および貫通孔の検査方法
KR20150099956A (ko) 렌즈 검사 장치
KR101711849B1 (ko) 내면 영상 획득을 위한 광학 장치
KR20110069058A (ko) 3차원 물체를 2차원 평면 화상으로 광학적으로 전환시키는 장치 및 방법
JP5728395B2 (ja) 円筒内周面検査用光学系及び円筒内周面検査装置
JP2016065782A (ja) 検査装置
JP3236441U (ja) カメラユニット及びそれを用いた外観検査装置
JP6387381B2 (ja) オートフォーカスシステム、方法及び画像検査装置
JP2012026858A (ja) 円筒容器の内周面検査装置
TW201411122A (zh) 表面異物檢查系統及其控制方法
KR20160121716A (ko) 하이브리드 조명 기반 표면 검사 장치
JP2017166903A (ja) 欠陥検査装置及び欠陥検査方法
JP2019082333A5 (ja)
TWI711816B (zh) 一種檢驗物件的系統及方法
JP2009236760A (ja) 画像検出装置および検査装置
JP2014085220A (ja) 外観検査装置
JP2018040761A (ja) 被検査物の外観検査装置
JP2008064656A (ja) 周縁検査装置
CN211014053U (zh) 高精度自动化物体表面瑕疵影像撷取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6310372

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250