JP2016065713A - 加熱炉の貫通部シール装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内面にキャスタブル耐火材による耐熱層1を敷設してある金属筐体2の内部に加熱空間Sを形成するとともに、その加熱空間Sに設けた反応管3の複数本を、金属筐体2の天井部4に形成した貫通部5を通して外部空間に挿通させてある加熱炉で、貫通部5と反応管3との間の隙間を、耐熱性で可撓性のある貫通部シール部材9で上方から覆い、貫通部5において反応管3を夫々個別に挿通させる個別貫通孔6を、耐熱層1に形成すると共に、個別貫通孔6の内側と反応管3との間に耐火断熱材7を充填し、個別貫通孔6の内側に、上側部よりも下側部のほうが小径の形状であり耐火断熱材7を下から受け止める段部8を、個別貫通孔6に形成してある。
【選択図】図1
Description
上記の問題を解消するために、前記反応管3を夫々個別に挿通させる個別貫通孔を、耐熱層に形成すると共に、個別貫通孔の内側と反応管3との間にセラミックロープなどの耐火断熱材を充填することが考えられている。
しかし、加熱炉における加熱空間の熱変化に基づく反応管3の上下伸縮挙動により、前記耐火断熱材が下方に脱落し、貫通部シール部材と反応管との間から高温ガスが漏れることがある。
また、前記個別貫通孔の内側と前記反応管との間に耐火断熱材を充填し、前記個別貫通孔の内側に、上側部よりも下側部のほうが小径の形状であり前記耐火断熱材を下から受け止める段部を、前記個別貫通孔に形成してあるために、加熱炉における加熱空間の熱変化に基づいて、反応管の上下伸縮挙動が生じても、個別貫通孔の内側と反応管との間に充填した耐火断熱材は、個別貫通孔に形成された段部により支持されて、脱落するのが防止される。
従って、貫通部シール部材と反応管との間から高温ガスが漏れるのを防止できる。
しかも、個別貫通孔の内側に耐火断熱材を充填した後に、耐火断熱材の上方から覆うように貫通部シール部材を取り付けることにより、加熱炉を気密断熱に維持できるようになる。
また、前記個別貫通孔の内側と前記反応管との間に耐火断熱材を充填し、前記耐火断熱材を下から受け止める段部を前記個別貫通孔に形成してあるために、加熱炉における加熱空間の熱変化に基づいて、反応管の上下伸縮挙動が生じても、個別貫通孔の内側と反応管との間に充填した耐火断熱材は、上側部よりも下側部のほうが小径の形状であり個別貫通孔に形成された段部により支持されて、脱落するのが防止される。
従って、貫通部シール部材と反応管との間から高温ガスが漏れるのを防止でき、加熱空間を良好に維持できる加熱炉を提供できる。
図1に示すように、内面にキャスタブル耐火材による耐熱層1を敷設してある金属筐体2の内部に、燃焼バーナー19による加熱空間Sを形成するとともに、その加熱空間Sに上下方向に沿って設けた反応管3の複数本を、金属筐体2の天井部4に形成した貫通部5を通して外部空間に挿通させて加熱炉を構成してある。
前記貫通部シール部材9の下端部を金属筐体2に固定するについては、個別貫通孔6に連通させて上方に延出する金属筒部11を、金属筐体2に溶接により一体に付設し、金属筒部11の上端部にフランジ部12を設け、そのフランジ部12に貫通部シール部材9を一対のC型リング状のステンレス製押さえ板13で挟持してボルト・ナット14で固定してある。
尚、貫通部シール部材9の上下中間部は、図3(a)、(b)、図4で示すように、上下複数個所においてヒモ15により周方向から緊縛してある。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈2〉 前記貫通部シール部材9と同様に、耐火断熱材7もセラミックファイバー以外の例えばガラス繊維からなるものでもよい。
〈3〉 前記個別貫通孔6に連通させて設けた金属筒部11は、必ずしもなくてもよく、貫通部シール部材9の下端部を、直接金属筐体2に固定してあっても良い。
2 金属筐体
3 反応管
4 天井部
5 貫通部
6 個別貫通孔
7 耐火断熱材
8 段部
9 貫通部シール部材
S 加熱空間
上記の問題を解消するために、前記反応管3を夫々個別に挿通させる個別貫通孔を、耐熱層に形成すると共に、個別貫通孔の内側と反応管3との間にセラミックロープなどの耐火断熱材を充填することが考えられている。
しかし、加熱炉における加熱空間の熱変化に基づく反応管3の上下伸縮挙動により、前記耐火断熱材が下方に脱落し、貫通部シール部材と反応管との間から高温ガスが漏れることがある。
図1に示すように、内面にキャスタブル耐火材による耐熱層1を敷設してある金属筐体2の内部に、燃焼バーナー19による加熱空間Sを形成するとともに、その加熱空間Sに上下方向に沿って設けた反応管3の複数本を、金属筐体2の天井部4に形成した貫通部5を通して外部空間に挿通させて加熱炉を構成してある。
前記貫通部シール部材9の下端部を金属筐体2に固定するについては、個別貫通孔6に連通させて上方に延出する金属筒部11を、金属筐体2に溶接により一体に付設し、金属筒部11の上端部にフランジ部12を設け、そのフランジ部12に貫通部シール部材9を一対のC型リング状のステンレス製押さえ板13で挟持してボルト・ナット14で固定してある。
尚、貫通部シール部材9の上下中間部は、図3(a)、(b)、図4で示すように、上下複数個所においてヒモ15により周方向から緊縛してある。
図3、図4中において、20は第1固定部、21は第2固定部、22は第1切れ込み部、23は第2切れ込み部と称する。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈2〉 前記貫通部シール部材9と同様に、耐火断熱材7もセラミックファイバー以外の例えばガラス繊維からなるものでもよい。
〈3〉 前記個別貫通孔6に連通させて設けた金属筒部11は、必ずしもなくてもよく、貫通部シール部材9の下端部を、直接金属筐体2に固定してあっても良い。
2 金属筐体
3 反応管
4 天井部
5 貫通部
6 個別貫通孔
7 耐火断熱材
8 段部
9 貫通部シール部材
S 加熱空間
Claims (7)
- 内面にキャスタブル耐火材による耐熱層を敷設してある金属筐体の内部に加熱空間を形成するとともに、その加熱空間に設けた反応管の複数本を、前記金属筐体の天井部に形成した貫通部を通して外部空間に挿通させてある加熱炉で、前記貫通部と前記反応管との間の隙間を、耐熱性で可撓性のある貫通部シール部材で上方から覆ってある加熱炉の貫通部構造であって、
前記貫通部において前記反応管を夫々個別に挿通させる個別貫通孔を、前記耐熱層に形成すると共に、前記個別貫通孔の内側と前記反応管との間に耐火断熱材を充填し、前記個別貫通孔の内側に、上側部よりも下側部のほうが小径の形状であり前記耐火断熱材を下から受け止める段部を、前記個別貫通孔に形成してある加熱炉の貫通部構造。 - 前記貫通部シール部材を、耐熱性布で形成すると共に、前記耐熱性布を前記反応管の全周に巻きつけ、前記反応管を上下伸縮自在に前記耐熱性布の上端部を前記反応管に固定すると共に、下端部を前記金属筐体に固定してある請求項1に記載の加熱炉の貫通部構造。
- 前記個別貫通孔に連通させて上方に延出する金属筒部を、前記金属筐体に一体に付設し、前記金属筒部の上端部にフランジ部を設け、前記フランジ部に前記貫通部シール部材を固定してある請求項1または2に記載の加熱炉の貫通部構造。
- 前記耐火断熱材を、前記金属筒部と前記反応管との間にも充填してある請求項3に記載の加熱炉の貫通部構造。
- 内面にキャスタブル耐火材による耐熱層を敷設するための金属筐体を設けてあり、前記金属筐体の内部に加熱空間を有し、前記金属筐体の天井の貫通部を通して外部空間に挿通する反応管を複数本前記加熱空間に設けてある加熱炉において、前記貫通部と前記反応管との間の隙間を、耐熱性で可撓性のある貫通部シール部材で上方から覆う加熱炉の貫通部の施工方法であって、
前記貫通部において前記反応管を夫々個別に挿通させる個別貫通孔を、前記耐熱層に形成すると共に、前記個別貫通孔を形成する際に、前記個別貫通孔の内側に、上側部よりも下側部が小径の形状であり耐火断熱材を下から受止める段部も共に形成し、前記個別貫通孔に挿通した前記反応管と前記個別貫通孔の内面との間に前記耐火断熱材を充填して前記段部上に載せ、前記個別貫通孔と前記反応管との間の隙間を、前記耐火断熱材の上方から覆うように前記貫通部シール部材を取り付ける加熱炉の貫通部の施工方法。 - 前記貫通部シール部材を、耐熱性布で形成すると共に、前記耐熱性布を前記反応管の全周に巻きつけ、前記反応管を上下伸縮自在に前記耐熱性布の上端部を前記反応管に固定すると共に、下端部を前記金属筐体に固定する請求項5に記載の加熱炉の貫通部の施工方法。
- 内面にキャスタブル耐火材による耐熱層を敷設してある金属筐体を設け、前記金属筐体の内部に加熱空間を形成し、前記金属筐体の天井部に形成した貫通部を通して前記加熱空間から外部空間に挿通させる反応管を複数本設け、前記貫通部と前記反応管との間の隙間を、耐熱性で可撓性のある貫通部シール部材で上方から覆ってある加熱炉であって、
前記貫通部において前記反応管を夫々個別に挿通させる個別貫通孔を、前記耐熱層に形成すると共に、前記個別貫通孔の内側と前記反応管との間に耐火断熱材を充填し、前記個別貫通孔の内側に、上側部よりも下側部のほうが小径の形状であり前記耐火断熱材を下から受け止める段部を、前記個別貫通孔に形成してある加熱炉。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113983817A (zh) * | 2021-09-18 | 2022-01-28 | 李岭松 | 一种冶金用的高温熔炉 |
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2015
- 2015-12-21 JP JP2015248952A patent/JP6069478B2/ja active Active
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