JP2016065708A - 熱交換器及びボイラ - Google Patents

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Abstract

【課題】バッフル板の振動を抑制し、バッフル板に隣接する伝熱管及びバッフル板自体の損傷を抑制する。【解決手段】複数の伝熱管ブロックが幅方向に配列された熱交換器であって、各々の伝熱管ブロックを構成する複数本の伝熱管と、複数の伝熱管ブロックにそれぞれ設けられ、複数本の伝熱管が挿通される複数の孔を有する複数枚の多孔板と、各々の多孔板の上端部に設けられ、複数の多孔板を夫々上方から吊下げ支持する複数の多孔板支持部と、伝熱管の長手方向に沿って延在するように、複数の伝熱管ブロックのうち幅方向に隣り合う2つの伝熱管ブロック間に設けられ、2つの伝熱管ブロックを幅方向に仕切るとともに、2つの伝熱管ブロックによって支持されるバッフル板と、2つの伝熱管ブロックの各々に属する伝熱管がバッフル板に押し付けられるように、2つの伝熱管ブロックの多孔板の下端部で該多孔板同士を連結する連結部と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、共鳴防止用のバッフル板を備え、該バッフル板の振動を抑制するようにした熱交換器及び該熱交換器を備えたボイラに関する。
排熱回収ボイラ(HRSG)などの熱交換器には、ボイラ内に熱伝達媒体となるガスの流路が形成され、ガス流路に伝熱管群が配置されている。このガス流が伝熱管の間を流れるとき、伝熱管の後流にカルマン渦と呼ばれる渦が周期的に発生する。
一方、ガス流の流れ方向及び伝熱管の軸方向と直交する方向のボイラ側壁間には、ボイラ側壁間の幅やガス流の温度で周波数が決まる気柱振動モードがある。そして、カルマン渦の周波数と気柱振動モードの周波数とが一致したとき、「缶鳴り」と呼ばれる過大な低周波音を伴う騒音現象(共鳴)が生じる。
従来、熱交換器では、前記の騒音現象を回避するために、ボイラ側壁間のガス流路にバッフル板を配置して気柱振動モードの周波数を変え、カルマン渦周波数と一致させないようにしている。
例えば、特許文献1には、ボイラ側壁間のガス流路にバッフル板を配置した熱交換器が開示されている。
特開平05−141891号公報
排熱回収ボイラの伝熱管は、例えば、複数のブロックに分かれ、各ブロックは、上方から吊り下げられた多孔板で構成されている。多孔板の孔に伝熱管が挿入され、伝熱管は多孔板に支持されている。隣り合うブロック間には、選択的にバッフル板が配置され、バッフル板は両側のブロックの伝熱管に載置され支持されている。
各多孔板は吊り下げられているだけなので、各多孔板に対して非対称にバッフル板が取り付けられると、バッフル板の重量で生じるモーメントによって傾きやすい。多孔板が傾くと多孔板の下部領域が離れてブロック間の隙間が広がり、広がった隙間からガスが流れやすくなる。広がった隙間にガスが流れ込むと、バッフル板が振動するおそれがある。
この場合、バッフル板の振動に伴い、バッフル板に隣接する伝熱管が揺れて、伝熱管と多孔板との接触部において伝熱管又は多孔板の摩耗が進行したり、バッフル板自体が損傷してしまう可能性がある。
特に、排熱回収ボイラにはガスタービンの排ガスが流れ込み、近年、ガスタービンの高性能化に伴い、ガス流の流速が増加しかつ乱れ成分が増加する傾向にあるので、バッフル板が振動しやすくなる。よって、バッフル板及びバッフル板に隣接する伝熱管の損傷が問題となりやすい。
本発明の少なくとも一実施形態は、かかる従来技術の課題に鑑み、バッフル板の振動を抑制することで、バッフル板及びバッフル板に隣接する伝熱管の損傷を抑制することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る熱交換器は、
複数の伝熱管ブロックが幅方向に配列された熱交換器であって、各々の前記伝熱管ブロックを構成する複数本の伝熱管と、
前記複数の伝熱管ブロックにそれぞれ設けられ、前記複数本の伝熱管が挿通される複数の孔を有する複数枚の多孔板と、
各々の前記多孔板の上端部に設けられ、前記複数の多孔板をそれぞれ上方から吊り下げて支持する複数の多孔板支持部と、
前記伝熱管の長手方向に沿って延在するように、前記複数の伝熱管ブロックのうち前記幅方向に隣り合う2つの伝熱管ブロック間に設けられ、前記2つの伝熱管ブロックを前記幅方向に仕切るとともに、前記2つの伝熱管ブロックによって支持されるバッフル板と、
前記2つの伝熱管ブロックの各々に属する前記伝熱管が前記バッフル板に押し付けられるように、前記2つの伝熱管ブロックの前記多孔板の下端部において該多孔板同士を連結する連結部と、を備えている。
前記構成(1)によれば、前記バッフル板両側の伝熱管ブロックを構成する伝熱管を常にバッフル板を押し付ける位置に保持できるので、バッフル板の振動を常に抑制できる。そのため、バッフル板に隣接する伝熱管及びバッフル板自体の損傷を抑制できる。
また、多孔板の側辺によってではなく、伝熱管がその長手方向に亘る広い領域でバッフル板に押し付けられるので、バッフル板の振動抑制効果を向上できる。
また、前記連結部を備えたことで、各伝熱管ブロックの搖動を抑制でき、伝熱管ブロック間の隙間の広がりを防止でき、これによって、該隙間へ流れ込むガスによるバッフル板の振動を抑制できる。
そのため、バッフル板の振動に起因した伝熱管、多孔板及びバッフル板自体の摩耗や損傷を抑制できる。
(2)幾つかの実施形態では、前記構成(1)において、
前記2つの伝熱管ブロックの各々に属する前記伝熱管が前記バッフル板に押し付けられた状態で、前記2つの伝熱管ブロックの前記多孔板間には前記幅方向において隙間が形成されている。
前記構成(2)によれば、前記隙間の存在により多孔板間の直接接触を無くすことができ、これによって、多孔板間の直接接触による振動伝達や多孔板の摩耗、損傷を防止できる。
また、前記隙間を調整することで、伝熱管のバッフル板への押付け力を調整できる。
(3)幾つかの実施形態では、前記構成(1)又は(2)において、
前記バッフル板の下端部の高さZは、前記伝熱管の外径をDとし、前記バッフル板に押し付けられた前記伝熱管のうち最も下方に位置する伝熱管の下面の高さをZtとしたとき、Z≧Zt−0.5Dを満たしている。
前記構成(3)によれば、最下方伝熱管の下端より下方に突出するバッフル板を伝熱管の半径以下に抑えることで、ガス流の乱れ成分によって加圧されるバッフル板下端部の面積を低減できる。これによって、バッフル板の振動をさらに抑制できる。
(4)幾つかの実施形態では、前記構成(3)において、
前記バッフル板の下端部の高さZは、Zt≦Z<Zt+0.5Dを満たす。
前記構成(4)によれば、バッフル板の下端部が最下方伝熱管の下端よりも下方に突出しないので、ガス流の乱れ成分によって加圧されるバッフル板下端部の面積を無くすことができ、これによって、バッフル板の振動をさらに抑制できる。
また、バッフル板下端部が伝熱管の中心位置の高さよりも下方に位置するようにしたので、伝熱管とバッフル板の接触面積を確保できる。これによって、伝熱管によるバッフル板への押付け力を高く保持でき、バッフル板の振動をさらに抑制できる。
(5)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(4)のいずれかにおいて、
前記2つの伝熱管ブロックの各々に属する前記伝熱管のうち最も上方に位置する伝熱管に固定され、前記バッフル板の上端部に係合し、前記バッフル板を上方から吊り下げて支持するバッフル板支持部をさらに備えている。
前記構成(5)によれば、前記バッフル板支持部でバッフル板を上方から吊り下げ支持するようにしたので、バッフル板を支持しながらバッフル板の熱伸びを許容できる。
また、バッフル板を伝熱管で支持するようにしたので、別に特別な支持部を設ける必要がなく、バッフル板の支持構造を簡易かつ低コスト化できる。
(6)幾つかの実施形態では、前記構成(5)において、
前記バッフル板支持部は、前記幅方向に沿って前記隙間を越えて前記2つの伝熱管ブロック間に架け渡され、前記2つの伝熱管ブロックの各々に属する前記伝熱管のうち最も上方に位置する伝熱管に固定された支持棒を含み、前記バッフル板の上端部には、前記支持棒が貫通する開口が設けられている。
前記構成(6)によれば、バッフル板に形成された開口に前記支持棒を通してバッフル板を支持するようにしたので、バッフル板の熱伸びを許容しながら、バッフル板の支持構造を簡易かつ低コスト化できる。
(7)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(6)のいずれかにおいて、
前記複数の多孔板は、前記幅方向に前記多孔板が連なった多孔板列を前記伝熱管の長手方向に複数列形成しており、
前記バッフル板が、隣り合う前記多孔板列間において前記伝熱管の長手方向に沿って延在している。
前記構成(7)によれば、気柱振動モードの周波数を変えるために配置されるバッフル板を多孔板列間に配置するので、ガス流路幅方向の所望の位置に容易に配置できる。
(8)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(7)において、
前記隣り合う2つの伝熱管ブロックの前記多孔板に夫々固定され、前記バッフル板を両側から挟持する押え部材をさらに備えている。
前記構成(8)によれば、前記押え部材でバッフル板を両側から挟持するので、バッフル板の振動をより一層抑制できる。また、該一対の押え部材とバッフル板間の相対移動を許容するようにすれば、熱交換器を構成する材料の熱伸びによる変形があっても、バッフル板の破損を防止できる。
(9)幾つかの実施形態では、前記構成(8)において、
前記押え部材は、前記多孔板に固定される第1板部と、前記第1板部に直交するように前記バッフル板の表面に沿って延在する第2板部とを含み、
前記バッフル板は、各々の前記押え部材の前記第2板部によって挟持される。
前記構成(9)によれば、前記第2板部でバッフル板を挟持するので、バッフル板に対する押え部材の接触面積を拡大でき、単位接触面積当りの押え力を低減できるので、バッフル板に過度の押付け力が付加されず、バッフル板の損傷を抑制できる。
(10)幾つかの実施形態では、前記構成(9)において、
前記第2板部の長手方向長さaは、前記第1板部及び前記第2板部の幅bに対して、a>bの関係にある。
前記構成(10)によれば、前記押え部材の上下方向の寸法を低減でき、前記多孔板に対する取付け位置の自由度を広げることができると共に、バッフル板に対する前記第2板部の接触面積を増大でき、単位接触面積当りの押え力を低減できるので、バッフル板に過度の押付け力が付加されず、バッフル板の損傷を抑制できる。
(11)幾つかの実施形態では、前記構成(9)又は(10)において、
前記バッフル板と前記押え部材の前記第2板部との間に設けられ、前記第2板部より表面積が大きい板部材をさらに備えている。
前記構成(11)によれば、バッフル板に対する押え部材の接触面積をさらに拡大できるので、単位接触面積当りの押え荷重をさらに低減できるので、過度の押付け力によるバッフル板の損傷を抑制できる。
(12)幾つかの実施形態では、前記構成(8)において、
前記押え部材は、前記バッフル板に対して接近又は離隔する方向に移動可能に前記多孔板に固定される。
前記構成(1)によれば、バッフル板に対する押え部材の押付け力を調整できる。従って、熱交換器の組立時又は定期点検時に、押え部材の位置決め及びバッフル板に対する押付け力の調整が容易になる。
(13)幾つかの実施形態では、前記構成(12)において、
前記押え部材は、
メネジ孔が形成され前記多孔板に固定される基部と、
前記メネジ孔に螺合し、前記バッフル板に接近及び離隔可能なオネジ部と、
前記オネジ部の先端に形成され、前記バッフル板に当接する面を有する当接部と、を含む。
前記構成(13)によれば、簡易かつ低コストな手段で、前記一対の押え部材を、前記バッフル板に対して接近又は離隔する方向に移動可能な構成とすることができる。
(14)幾つかの実施形態では、前記構成(8)において、
前記押え部材は、先端部が基部側に曲折された板状体で構成され、
前記基部が前記多孔板に固定され、前記先端部の外側表面で前記バッフル板を挟持するように構成されている。
前記構成(14)によれば、前記板状体のバネ力によってバッフル板を挟持するので、該バネ力を調整することで、バッフル板に最適な押付け力を付与できる。
(15)幾つかの実施形態では、前記構成(8)〜(14)において、
少なくとも、前記押え部材のうち前記多孔板への固定位置から前記バッフル板に最も近い位置までの範囲内の部分は、前記多孔板の線膨張係数より大きい。
前記構成(15)によれば、熱交換器を構成する材料の熱伸びによる変形があっても、押え部材のバッフル板に対する押付け力を高く維持でき、これによって、バッフル板の防振効果を保持できる。
(16)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(15)において、
前記バッフル板の下端部に曲げ加工により上下方向に形成された複数の補強用リブが、前記バッフル板の下辺に沿って間隔を有して配置されている。
前記構成(16)によれば、バッフル板下端部の曲げ剛性を高めることができ、これによって、ガス流の乱れに起因してバッフル板に発生する振動を抑制できる。
(17)幾つかの実施形態では、前記構成(1)〜(16)において、
前記バッフル板は、重ね合された複数の板材で構成され、該複数の板材は結合具で部分的に結合されている。
前記構成(17)によれば、バッフル板を複数の板材で構成することで、バッフル板の剛性を増大できると共に、ガス流の乱れに起因してバッフル板に発生する振動を、バッフル板間の摩擦による減衰効果によって効果的に抑制できる。
(18)本発明の少なくとも一実施形態に係る熱交換器は、
複数の伝熱管ブロックが幅方向に配列された熱交換器であって、
各々の前記伝熱管ブロックを構成する複数本の伝熱管と、
前記複数の伝熱管ブロックにそれぞれ設けられ、前記複数本の伝熱管が挿通される複数の孔を有する複数枚の多孔板と、
各々の前記多孔板の上端部に設けられ、前記複数の多孔板をそれぞれ上方から吊り下げて支持する複数の多孔板支持部と、
前記伝熱管の長手方向に沿って延在するように、前記複数の伝熱管ブロックのうち前記幅方向に隣り合う2つの伝熱管ブロック間に設けられ、前記2つの伝熱管ブロックを前記幅方向に仕切るとともに、前記2つの伝熱管ブロックによって支持されるバッフル板と、
前記隣り合う2つの伝熱管ブロックの前記多孔板に夫々固定され、前記バッフル板を両側から挟持する一対の押え部材と、を備えている。
前記構成(18)によれば、前記一対の押え部材でバッフル板を両側から挟持することで、バッフル板の振動を常に抑制できる。そのため、バッフル板に隣接する伝熱管、多孔板及びバッフル板自体の摩耗や損傷を抑制できる。
また、該一対の押え部材とバッフル板間の相対移動を許容できるので、熱交換器を構成する材料の熱伸びによる変形があっても、バッフル板の破損を防止できる。
(19)本発明の少なくとも一実施形態に係るボイラは、
高温ガスが上方に向かって流れるガス流路と、
前記伝熱管が水平方向に沿って延在するように前記ガス流路内に設けられた前記構成(1)〜(18)のいずれかの熱交換器と、を備えるボイラを構成する。
前記構成(19)によれば、ガス流の流れ方向に沿って多孔板及びバッフル板を配置できるので、高温ガスの流れを妨げず乱流の発生を抑制できる。そのため、乱流による多孔板やバッフル板の振動を抑制でき、これによって、バッフル板に隣接する伝熱管及びバッフル板自体の損傷を抑制できる。また、乱流を抑制することで、高温ガスと伝熱管内を流れる熱交換媒体との熱交換効率を高く維持できる。
そのため、例えば、排熱回収ボイラに適したボイラを実現できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、常にバッフル板の振動を効果的に抑制できるため、バッフル板の振動に起因した伝熱管、多孔板及びバッフル板自体の摩耗や損傷を抑制できる。
一実施形態に係る熱交換器の正面図である。 一実施形態に係る多孔板の正面図である。 図1の一部拡大図である。 一実施形態に係る連結部の斜視図である。 一実施形態に係るバッフル板支持部の正面図である。 図5の一部拡大図である。 図6中のA方向から視た側面図である。 一実施形態に係るバッフル板の正面図である。 一実施形態に係るバッフル板の正面図である。 一実施形態に係る排熱回収ボイラの側面図である。 図10のX部の拡大図である。 一実施形態に係る熱交換器の正面図である。 図12のY部の平面視断面図である。 図12のY部の拡大図である。 一実施形態に係る押え部材の正面図である。 一実施形態に係る押え部材の正面図である。 一実施形態に係る押え部材の正面図である。 バッフル板の一実施形態に係り、(A)は正面図であり、(B)は平面図であり、(C)は側面図である。 一実施形態に係るバッフル板の側面図である。 連結部を設けない比較例の多孔板の挙動を示す説明図である。 図12の一部拡大図である。 前記比較例で、(A)はバッフル板の左方向への揺れを示し、(B)はバッフル板の右方向への揺れを示す説明図である。 前記比較例で、伝熱管の放熱フィンの摩耗の進行を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載され又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1〜図3は、一実施形態に係る熱交換器の概略構成を示す図である。
図1において、熱交換器10は、ボイラ12の内部に熱交換媒体であるガスの流れGが形成され、ボイラ12の内部で複数の伝熱管ブロック14a〜14dが熱交換器10の幅方向(矢印Wの方向)に配列されている。
また、伝熱管ブロック14a〜14dの各々は、複数本の伝熱管16と、これら複数本の伝熱管16が挿通される複数の貫通孔が形成された複数枚の多孔板18a〜18dとによって構成される。各多孔板18a〜18dの上端部には、多孔板支持部20a〜20dが設けられており、多孔板支持部20a〜20dによって各多孔板18a〜18dが上方から吊り下げられるようになっている。これによって、多孔板18a〜18d及び伝熱管16を含む伝熱管ブロック14a〜14dが、多孔板支持部20a〜20dによって吊り下げ支持されるようになっている。
また、伝熱管ブロック14a〜14dのうち幅方向に隣り合う2つの伝熱管ブロック14b及び14cの間には、バッフル板22が設けられる。バッフル板22は伝熱管16の長手方向に沿って延在しており、隣り合う2つの伝熱管ブロック14b及び14cを幅方向に仕切っている。
さらに、伝熱管ブロック14a〜14dの多孔板18b及び18cの下端部には連結部24が設けられており、隣り合う多孔板同士が連結部24によって連結されている。連結部24によって隣り合う伝熱管ブロック14b及び14cが連結されたとき、多孔板18b及び18cの隣り合う側辺間には隙間Cが形成され、バッフル板22には多孔板18b及び18cの側辺ではなく、バッフル板22の両側に位置する伝熱管16が押し付けられる状態となる。
前述のように、図1に示す熱交換器10では、バッフル板22は共鳴防止可能な位置、例えば、伝熱管ブロック14bと14cの間に配置されている。
また、図2に例示的に示すように、多孔板18a〜18dは、全面に伝熱管16が挿通される円形の孔19が設けられ、孔19のすべてに伝熱管16が挿通される。
図1では多孔板18a〜18dの周辺に配置された伝熱管16のみ図示され、これら多孔板の内側に配置された孔19及び伝熱管16の図示は省略されている。
さらに、図3に示す本実施形態の例示的な構成では、多孔板18a〜18dの互いに隣り合う側辺は、該側辺付近で伝熱管16を密に配置できるように波状に形成され、多孔板18b及び18c間に配置されるバッフル板22も波状の該側辺に合わせて波状に曲折されている。
各多孔板18a〜18dは多孔板支持部20a〜20dによってバランスしながら吊り下げられているため、バッフル板22の重量が一方の側辺だけに加わると傾きやすい。
これに対し、熱交換器10では連結部24を設けたことにより、バッフル板22のすぐ両側に配置された伝熱管16が常にバッフル板22を押し付ける位置に保持されるので、バッフル板22の振動を常に抑制できる。従って、バッフル板22の振動に起因して発生するバッフル板22及びバッフル板22に隣接する伝熱管16の損傷を抑制できる。
図20は、多孔板18b及び18cの下端部同士を連結する連結部24を設けない比較例を示している。多孔板18b及び18cは、一方の側辺のみにバッフル板22の重量が加わると、バッフル板22が設けられた側辺の下部領域が離れて多孔板間の隙間Cが広がりやすい。
図21に示すように、広がった隙間Cにガスが流入しやすくなり、広がった隙間Cにガスが流れ込むことでバッフル板22が振動するおそれがある。
図22に示すように、バッフル板22が振動すると、バッフル板22が隣接する伝熱管16を揺らし、バッフル板22及び伝熱管16の振動による衝撃でバッフル板22及び伝熱管16が損傷するおそれがある。
また、図23に示すように、伝熱管16の外周面に螺旋状の放熱フィン16aが固着されている場合、バッフル板22及び伝熱管16の振動により、放熱フィン16aが多孔板18b及び18cの側辺に当たり、放熱フィン16aの摩耗が進行するおそれがある。
本実施形態では、2つの伝熱管ブロック14b及び14cの各々に属する伝熱管16がバッフル板22に押し付けられた状態で、2つの伝熱管ブロック14b及び14cの多孔板18b及び18c間には、幅方向において隙間Cが形成されている。
このように、多孔板18b及び18c間の隙間Cを調整することで、伝熱管16がバッフル板22に押し付けられた状態を容易に作り出すことができる。これによって、バッフル板22の振動や揺れを抑制できる。
また、多孔板18b及び18cの隣り合う側辺には隙間Cを形成し、熱交換器10の幅方向に延在した伝熱管16で両側からバッフル板22を押し付けるようにしているので、バッフル板22を安定して固定できる。
本実施形態では、連結部24を介して連結される多孔板18b及び18cの下端部の相対位置を調整することで、隙間Cを調整できる。
図3に示す例示的な構成では、連結部24はU字形のプレートで構成されており、両側上部部位にボルト挿入用の孔24aが形成されている。孔24aを介して多孔板18b及び18cと連結部24とをボルト結合する。あるいは、さらに、多孔板18b及び18cと連結部24とを溶接する。
これによって、ボルト結合後、多孔板18b及び18cの熱伸びを許容した後、連結部24を多孔板18b及び18cに固着できる。
図4に示す実施形態では、U字形のプレートからなる2個の連結部24で多孔板18b及び18cの下端部を挟み、孔24aにボルト26を挿入し、前記と同様の手順で多孔板18b及び18cと連結部24とを結合するようにしてもよい。
これによって、隙間Cを安定保持できる。
図5に示す例示的な実施形態では、バッフル板22を支持するバッフル板支持部30を備えている。バッフル板支持部30は、2つの伝熱管ブロック14b及び14cの各々に属する伝熱管16のうち最も上方に位置する伝熱管に固定され、バッフル板22の上端部に係合し、バッフル板22を上方から吊り下げて支持している。
これによって、バッフル板22は最も上方に位置する伝熱管16に固定され、該伝熱管から吊り下げ支持されるので、バッフル板22を支持しながらバッフル板22の熱伸びを許容できる。しかも、バッフル板支持部30は前記伝熱管16に固定されるので、バッフル板支持部30を支持するための特別な支持部を設ける必要がない。そのため、バッフル板22の支持構造を簡易かつ低コスト化できる。
図6及び図7に示す例示的な実施形態では、バッフル板支持部30は、幅方向に沿って隙間Cを越えて2つの伝熱管ブロック14b及び14c間に架け渡され、伝熱管ブロック14b及び14cの各々に属する伝熱管16のうち最も上方に位置する伝熱管に固定された支持棒32を有している。バッフル板22の上端部には、支持棒32が貫通する開口23が設けられている。
前記構成において、幾つかの実施形態では、さらに、円弧状に曲折された覆い34が支持棒32の下面に固着されている。そして、覆い34が伝熱管16又は伝熱管16の外周面に固着された放熱フィン16aを覆うように伝熱管16に載置される。
なお、覆い34の円弧面は伝熱管16又は放熱フィン16aと同等の曲率半径を有するようにするとよい。
かかる構成によれば、バッフル板22の支持構造を簡易かつ低コスト化できると共に、バッフル板22の熱伸びを許容できる。
図8は幾つかの実施形態に係るバッフル板22の構成を示している。
図8において、バッフル板22aの下端部の高さZは、伝熱管16の外径をDとし、バッフル板22aに押し付けられた伝熱管16のうち最も下方に位置する伝熱管の下面の高さをZtとしたとき、Z≧Zt−0.5Dを満たしている。
これによって、最下方伝熱管の下端より下方に突出するバッフル板22aを伝熱管16の半径の寸法以下に抑えることができる。そのため、ガス流の乱れ成分によって加圧されるバッフル板下端部の面積を低減できるため、バッフル板22aの振動を抑制できる。
図9は、別な実施形態に係るバッフル板22bの構成を示している。
図9において、バッフル板22bの下端部の高さZは、Zt≦Z<Zt+0.5Dを満たしている。
前記構成では、バッフル板22bの下端部が最下方伝熱管16bの下面よりも下方に突出しておらず、且つ、最下方伝熱管16bの中心位置の高さよりも上方に引っ込んでいない。
そのため、ガス流の乱れ成分によって加圧されるバッフル板下端部の面積を無くすことができ、これによって、バッフル板22bの振動を抑制できる。
また、Z<Zt+0.5Dとし、バッフル板下端部が伝熱管16の中心位置の高さよりも下方に位置するようにしたので、伝熱管16とバッフル板22bの接触面積を確保できる。そのため、伝熱管16によって挟み込む力をバッフル板22bに確実に伝えることができるため、バッフル板22bの振動を確実に抑制できる。
図10及び図11は一実施形態に係る排熱回収ボイラの全体構成を示す側面図である。
図10に示す排熱回収ボイラ40は、中間ハウジング44と、中間ハウジング44の下部に設けられた入口ケーシング42と、中間ハウジング44の上部に設けられた出口ケーシング46とを有している。入口ケーシング42はボイラ前方(図中F方向)に開口する入口開口42aを有し、出口ケーシング46は上方に開口する出口開口46aを有している。
図10に例示的に示すように、中間ハウジング44の内部に、複数の伝熱管集合部48,50,53及び54が上下に設けられ、各伝熱管集合部を構成する伝熱管は水平方向にかつボイラ前後方向に沿って延在している。
図11に示すように、中間ハウジング44の幅方向(紙面と直角方向)に、複数の多孔板18が連なった多孔板列が伝熱管16の長手方向(ボイラ前後方向)に複数列形成されている。そして、特定の隣り合う多孔板間において、バッフル板22が伝熱管16の長手方向に沿って延在している。これは、図1に示す複数の多孔板18a〜18dが連なって多孔板列を形成し、多孔板18b及び18c間にバッフル板22が配置されているのと同様である。
中間ハウジング44の内部に、ガスタービン(不図示)から排出される高温排ガスが上方に向かって流れるガス流路が形成される。即ち、ガス流Gは入口開口42aから入口ケーシング42の内部に入り、中間ハウジング44の内部で上昇流を形成し、出口ケーシング44を通って出口開口44aから排出される。
また、伝熱管16は、水平方向に沿って延在するように前記ガス流路内に設けられている。
幾つかの実施形態では、中間ハウジング44の内部に、複数の伝熱管集合部48,50,53及び54が上下に設けられ、各伝熱管集合部を構成する伝熱管は水平方向にかつボイラ前後方向に沿って延在している。
また、図10及び図11に示すように、ハウジング46の外側には、伝熱管16が接続され、伝熱管16を流れる熱交換媒体が合流するヘッダ56が設けられている。
前記構成によれば、気柱振動モードの周波数を変えるために配置されるバッフル板22を多孔板列の間で幅方向の所望の位置に容易に配置できる。
また、高温ガスと伝熱管16を流れる水又は蒸気等の熱交換媒体との熱交換効率を高く維持できると共に、高温ガスの流れを妨げることなく、多孔板18及びバッフル板22を所望の位置に配置できる。
また、バッフル板22の振動を抑制できるため、バッフル板22に隣接する伝熱管16及びバッフル板22自体の損傷を抑制できる。
図12〜図14は本発明の一実施形態を示している。押え部材60は、隣り合う多孔板18b及び18cの下端部であって、多孔板18b及び18cの互いに対面する側辺近傍(図12中Z部)に固定され、バッフル板22を両側から挟持する。
図13に示すように、押え部材60は、多孔板18b及び18cの両面に例えば溶接などの手段で固定された4個の押え片60a〜60dで構成され、多孔板18b、18c、バッフル板22及び押え片60a〜60dでかこまれた領域に空間gが形成されている。
各押え片は、多孔板18b又は18cに固定される第1板部62と、第1板部62に直交するようにバッフル板22の表面に沿って延在する第2板部64と、第1板部62及び第2板部64に架け渡された補強部66とが一体に構成されている。バッフル板22は各押え片の第2板部64によって挟持される。
本実施形態の例示的な構成として、4個の押え片60a〜60dとバッフル板22とは、両者の相対移動が許容されている。
また、各押え片の第2板部64の長手方向長さaは、第1板部62及び第2板部64の幅bに対して、a>bの関係にある。
前記構成によれば、4個の押え片60a〜60dでバッフル板22を両側から挟持しているので、バッフル板22の振動を抑制できる。また、4個の押え片60a〜60dとバッフル板22とは、両者の相対移動が許容されているので、熱交換器10を構成する材料の熱伸びによる変形があっても、バッフル板22に過大な力が加わらず、バッフル板22の破損を防止できる。
また、第2板部64でバッフル板22を挟持するので、バッフル板22に対する押え部材60の接触面積を拡大でき、単位接触面積当りの押え力を低減できるので、バッフル板22に過度の押付け力が付加されず、バッフル板22の損傷を抑制できる。
また、各押え片の第2板部64の長手方向長さaは、第1板部62及び第2板部64の幅bに対して、a>bの関係にあるので、多孔板18b及び18cの上下方向の寸法を低減でき、多孔板18b及び18cに対する取付け位置の自由度を広げることができる。また、長さaを増加させることで、バッフル板22に対する第2板部64の接触面積を増大でき、単位接触面積当りの押え力を低減できるので、バッフル板22に過度の押付け力が付加されず、バッフル板22の損傷を抑制できる。
図15は、さらに別な実施形態を示している。本実施形態は、図12〜図14に示す押え部材60において、バッフル板22と第2板部64との間に、第2板部64より表面積が大きい板部材68が介装されている。
この実施形態によれば、バッフル板22に対する第2板部64の接触面積をさらに拡大できるので、単位接触面積当りの押え荷重をさらに低減でき、これによって、過度の押付け力によるバッフル板22の損傷を抑制できる。
なお、図12〜図15に示す実施形態は、図1〜図7に示す実施形態と組み合わせて実施することができる。例えば、図12〜図15に示す押え部材60と、図1,3及び4に示す連結部24とを、バッフル板22を挟んで隣り合う多孔板の下端部に同時に設けることができる。これによって、バッフル板22の振動をより一層抑制できる。
図16は押え部材のさらに別な実施形態を示している。押え部材70は、バッフル板22に対して接近又は離隔する方向に移動可能に多孔板18b及び18cに固定される。押え部材70は、多孔板18b及び18cに対し、図12〜図15に示す押え部材60と同じ位置に固定される。
例示的な構成として、押え部材70は、多孔板18b及び18cの両面に固定された4個の押え片で構成されている。図16では、4個の押え片のうち多孔板18b及び18cの一方の面に固定された押え片70a及び70bのみ図示されている。
押え片70a及び70bは、メネジ孔72aが形成され多孔板18b及び18cに固定される基部72と、メネジ孔72aに螺合し、バッフル板22に接近及び離隔可能な円筒形のオネジ部74と、オネジ部74の先端に形成され、バッフル板22に当接する面76aを有する当接部76とを含んでいる。
なお、基部72は例えば六角形を有するナットで構成できる。また、図16に示すように、当接部76は広い面積の当接面76aを有する板部を備えることもできる。
本実施形態によれば、当接部76がバッフル板22に対して接近又は離隔する方向に移動可能であるので、バッフル板22に対する押え部材70の押付け力を調整できる。従って、熱交換器10の組立時又は定期点検時に、押え片70a及び70bの位置決め及びバッフル板22に対する押付け力の調整が容易になる。
但し、熱交換器10の運転中に、振動などでバッフル板22に対する押付け力が低下するおそれがあるので、仮溶接などの手段でオネジ部74の回動を防ぐことが望ましい。
なお、本実施形態は図1〜図7に示す実施形態と組み合わせて実施することができる。例えば、押え部材70と、図1,3及び4に示す連結部24とを、バッフル板22を挟んで隣り合う多孔板の下端部に同時に設けることができる。これによって、バッフル板22の振動をより一層抑制できる。
図17はさらに別の実施形態を示している。本実施形態において、押え部材80は、先端部82bが基部82a側に曲折された板状体82を有する押え片で構成されている。板状体82は、基部82aが多孔板18b又は18cに固定され、先端部82bの外側表面でバッフル板22を挟持するように構成されている。
例示的な構成として、押え部材80は、多孔板18b及び18cの両面に固定された4個の押え片で構成されている。図17では、4個の押え片のうち多孔板18b及び18cの一方の面に固定された押え片80a及び80bのみ図示されている。
本実施形態によれば、板状体82のバネ力をバッフル板22に付与してバッフル板22を両側から挟持する。そのため、バッフル板22に付与する板状体82のバネ力を調整することで、バッフル板22に最適な押付け力を付与できる。
なお、板状体82を多孔板18b又は18cに固定する手段として、図17に示すように、板状体82に長辺が上下方向に沿う長孔84を形成し、この長孔84に挿入されるボルト86で板状体82を多孔板18b又は18cに固定すれば、板状体82の固定位置を多孔板18b又は18cの上下方向に調整可能となる。
本実施形態は、図1〜図7に示す実施形態と組み合わせて実施することができる。例えば、押え部材80と、図1,3及び4に示す連結部24とを、バッフル板22を挟んで隣り合う多孔板の下端部に一緒に設けることができる。これによって、バッフル板の振動をより一層抑制できる。
押え部材のさらに別な実施形態では、少なくとも、前記押え部材のうち多孔板18b及び18cへの固定位置からバッフル板22に最も近い位置までの範囲内の部分は、多孔板18a〜18dの線膨張係数より大きくする。
例えば、押え部材60では押え片60a〜60dの線膨張係数を多孔板18a〜18dの線膨張係数より大きくする。また、押え部材70では主としてオネジ部74の線膨張係数を多孔板18a〜18dの線膨張係数より大きくする。また、押え部材80では、板状体82の線膨張係数を多孔板18a〜18dの線膨張係数より大きくする。
本実施形態によれば、熱交換器10を構成する材料の熱伸びによる変形があっても、押え部材のバッフル板22に対する押付け力を高く維持でき、これによって、バッフル板22の防振効果を高く保持できる。
図18はバッフル板22のさらに別の実施形態を示している。本実施形態では、バッフル板22の平坦な下端部22aに曲げ加工により上下方向に形成された複数の補強用リブ90が、バッフル板22の下辺に沿って間隔を有して配置されている。補強用リブ90は、例えば図示のように矩形であってもよく、あるいは半円形、円弧など他の形状であってもよい。
本実施形態によれば、バッフル板下端部の曲げ剛性を高めることができ、これによって、ガス流の乱れに起因してバッフル板22に発生する振動を抑制できる。
図19はバッフル板22のさらに別の実施形態を示している。本実施形態において、バッフル板は、重ね合された複数(例えば2枚)の板材92a及び92bで構成され、該複数の板材は結合具(例えばリベットなど)94で部分的に結合されている。
本実施形態によれば、バッフル板22を複数の板材で構成することで、バッフル板の剛性を増大できると共に、ガス流の乱れに起因してバッフル板に発生する振動を、バッフル板間の摩擦による減衰効果によって効果的に抑制できる。
なお、上述した実施形態の構成を適宜組み合わせてもよいことは言うまでもない。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、共鳴防止用のバッフル板を備えた熱交換器及び該熱交換器を備えたボイラにおいて、バッフル板の振動を抑制し、バッフル板に隣接する伝熱管及びバッフル板自体の損傷を抑制できる。
10 熱交換器
12 ボイラ
14a、14b、14c、14d 伝熱管ブロック
16 伝熱管
16a 放熱フィン
18、18a、18b、18c、18d 多孔板
19 孔
20、20a、20b、20c、20d 多孔板支持部
22、22a、22b バッフル板
23 開口
24 連結部
26 ボルト
30 バッフル板支持部
32 支持棒
34 覆い
40 排熱回収ボイラ
42 入口ケーシング
42a 入口開口
44 中間ハウジング
46 出口ケーシング
46a 出口開口
48,50,52,54 伝熱管集合部
56 へッダ
60,70,80 押え部材
60a〜60d、70a、70b、80a、80b 押え片
62 第1板部
64 第2板部
66 補強部
68 板部材
72 基部
72a メネジ孔
74 オネジ部
76 当接部
76a 当接面
82 板状体
82a 基部
82b 先端部基部
90 補強用リブ
92a、92b 板材
94 結合具
C 隙間
G ガス流
W 幅方向

Claims (19)

  1. 複数の伝熱管ブロックが幅方向に配列された熱交換器であって、
    各々の前記伝熱管ブロックを構成する複数本の伝熱管と、
    前記複数の伝熱管ブロックにそれぞれ設けられ、前記複数本の伝熱管が挿通される複数の孔を有する複数枚の多孔板と、
    各々の前記多孔板の上端部に設けられ、前記複数の多孔板をそれぞれ上方から吊り下げて支持する複数の多孔板支持部と、
    前記伝熱管の長手方向に沿って延在するように、前記複数の伝熱管ブロックのうち前記幅方向に隣り合う2つの伝熱管ブロック間に設けられ、前記2つの伝熱管ブロックを前記幅方向に仕切るとともに、前記2つの伝熱管ブロックによって支持されるバッフル板と、
    前記2つの伝熱管ブロックの各々に属する前記伝熱管が前記バッフル板に押し付けられるように、前記2つの伝熱管ブロックの前記多孔板の下端部において該多孔板同士を連結する連結部と、を備えることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記2つの伝熱管ブロックの各々に属する前記伝熱管が前記バッフル板に押し付けられた状態で、前記2つの伝熱管ブロックの前記多孔板間には前記幅方向において隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記バッフル板の下端部の高さZは、前記伝熱管の外径をDとし、前記バッフル板に押し付けられた前記伝熱管のうち最も下方に位置する伝熱管の下面の高さをZtとしたとき、Z≧Zt−0.5Dを満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換器。
  4. 前記バッフル板の下端部の高さZは、Zt≦Z<Zt+0.5Dを満たすことを特徴とする請求項3に記載の熱交換器。
  5. 前記2つの伝熱管ブロックの各々に属する前記伝熱管のうち最も上方に位置する伝熱管に固定され、前記バッフル板の上端部に係合し、前記バッフル板を上方から吊り下げて支持するバッフル板支持部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の熱交換器。
  6. 前記バッフル板支持部は、前記幅方向に沿って前記隙間を越えて前記2つの伝熱管ブロック間に架け渡され、前記2つの伝熱管ブロックの各々に属する前記伝熱管のうち最も上方に位置する伝熱管に固定された支持棒を含み、
    前記バッフル板の前記上端部には、前記支持棒が貫通する開口が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の熱交換器。
  7. 前記複数の多孔板は、前記幅方向に前記多孔板が連なった多孔板列を前記伝熱管の長手方向に複数列形成しており、
    前記バッフル板が、隣り合う前記多孔板列間において前記伝熱管の長手方向に沿って延在していることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の熱交換器。
  8. 前記隣り合う2つの伝熱管ブロックの前記多孔板に夫々固定され、前記バッフル板を両側から挟持する押え部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の熱交換器。
  9. 前記押え部材は、前記多孔板に固定される第1板部と、前記第1板部に直交するように前記バッフル板の表面に沿って延在する第2板部とを含み、
    前記バッフル板は、各々の前記押え部材の前記第2板部によって挟持されることを特徴とする請求項8に記載の熱交換器。
  10. 前記第2板部の長手方向長さaは、前記第1板部及び前記第2板部の幅bに対して、a>bの関係にあることを特徴とする請求項9に記載の熱交換器。
  11. 前記バッフル板と前記押え部材の前記第2板部との間に設けられ、前記第2板部より表面積が大きい板部材をさらに備えていることを特徴とする請求項9又は10に記載の熱交換器。
  12. 前記押え部材は、前記バッフル板に対して接近又は離隔する方向に移動可能に前記多孔板に固定されることを特徴とする請求項8に記載の熱交換器。
  13. 前記押え部材は、
    メネジ孔が形成され前記多孔板に固定される基部と、
    前記メネジ孔に螺合し、前記バッフル板に接近及び離隔可能なオネジ部と、
    前記オネジ部の先端に形成され、前記バッフル板に当接する面を有する当接部と、を含むことを特徴とする請求項12に記載の熱交換器。
  14. 前記押え部材は、先端部が基部側に曲折された板状体で構成され、
    前記基部が前記多孔板に固定され、前記先端部の外側表面で前記バッフル板を挟持するように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の熱交換器。
  15. 少なくとも、前記押え部材のうち前記多孔板への固定位置から前記バッフル板に最も近い位置までの範囲内の部分は、前記多孔板の線膨張係数より大きいことを特徴とする請求項8乃至14の何れか一項に記載の熱交換器。
  16. 前記バッフル板の下端部に曲げ加工により上下方向に形成された複数の補強用リブが、前記バッフル板の下辺に沿って間隔を有して配置されていることを特徴とする請求項1乃至15の何れか一項に記載の熱交換器。
  17. 前記バッフル板は、重ね合された複数の板材で構成され、該複数の板材は結合具で部分的に結合されていることを特徴とする請求項1乃至16に記載の熱交換器。
  18. 複数の伝熱管ブロックが幅方向に配列された熱交換器であって、
    各々の前記伝熱管ブロックを構成する複数本の伝熱管と、
    前記複数の伝熱管ブロックにそれぞれ設けられ、前記複数本の伝熱管が挿通される複数の孔を有する複数枚の多孔板と、
    各々の前記多孔板の上端部に設けられ、前記複数の多孔板をそれぞれ上方から吊り下げて支持する複数の多孔板支持部と、
    前記伝熱管の長手方向に沿って延在するように、前記複数の伝熱管ブロックのうち前記幅方向に隣り合う2つの伝熱管ブロック間に設けられ、前記2つの伝熱管ブロックを前記幅方向に仕切るとともに、前記2つの伝熱管ブロックによって支持されるバッフル板と、
    前記隣り合う2つの伝熱管ブロックの前記多孔板に夫々固定され、前記バッフル板を両側から挟持する押え部材と、を備えることを特徴とする熱交換器。
  19. 高温ガスが上方に向かって流れるガス流路と、
    前記伝熱管が水平方向に沿って延在するように前記ガス流路内に設けられた請求項1乃至18の何れか一項に記載の熱交換器と、を備えることを特徴とするボイラ。
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