JP2016064991A - 尿素製造プロセスにおける高純度尿素水溶液の製造方法 - Google Patents

尿素製造プロセスにおける高純度尿素水溶液の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016064991A
JP2016064991A JP2014192989A JP2014192989A JP2016064991A JP 2016064991 A JP2016064991 A JP 2016064991A JP 2014192989 A JP2014192989 A JP 2014192989A JP 2014192989 A JP2014192989 A JP 2014192989A JP 2016064991 A JP2016064991 A JP 2016064991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urea
aqueous solution
purity
synthesis
urea aqueous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014192989A
Other languages
English (en)
Inventor
晴行 森川
Haruyuki Morikawa
晴行 森川
周平 中村
Shuhei Nakamura
周平 中村
啓史 佐藤
Hiroshi Sato
啓史 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Engineering Corp
Original Assignee
Toyo Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Engineering Corp filed Critical Toyo Engineering Corp
Priority to JP2014192989A priority Critical patent/JP2016064991A/ja
Priority to PCT/JP2015/074200 priority patent/WO2016047356A1/ja
Priority to CN201580050847.3A priority patent/CN107074751B/zh
Priority to US15/508,994 priority patent/US10173972B2/en
Priority to EP15844606.2A priority patent/EP3199518B1/en
Publication of JP2016064991A publication Critical patent/JP2016064991A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C273/00Preparation of urea or its derivatives, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C273/02Preparation of urea or its derivatives, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups of urea, its salts, complexes or addition compounds
    • C07C273/14Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C273/16Separation; Purification
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C273/00Preparation of urea or its derivatives, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C273/02Preparation of urea or its derivatives, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups of urea, its salts, complexes or addition compounds
    • C07C273/04Preparation of urea or its derivatives, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups of urea, its salts, complexes or addition compounds from carbon dioxide and ammonia
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C275/00Derivatives of urea, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atoms not being part of nitro or nitroso groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B2200/00Indexing scheme relating to specific properties of organic compounds
    • C07B2200/13Crystalline forms, e.g. polymorphs

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】尿素製造プラントにおける尿素合成工程で製造される尿素水溶液を利用してSCR用還元剤に好適な高純度尿素水溶液を製造する方法を提供する。
【解決手段】本発明は、原料フィードから尿素を合成して尿素合成液を製造する尿素合成工程と、前記尿素合成液を精製して尿素濃度の高い尿素水溶液を製造する尿素精製工程と、を少なくとも有する尿素製造プロセス中で、高純度尿素水溶液を製造するための方法であって、前記尿素合成液の一部及び/又は前記尿素水溶液の一部を分離し、分離した尿素合成液及び/又は尿素水溶液中の尿素を結晶化して固体である結晶尿素を製造する尿素結晶化工程と、前記結晶尿素と水とを混合し高純度尿素水溶液を製造する混合工程と、を備える高純度尿素水溶液の製造方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、高純度尿素水溶液の製造方法に関する。詳しくは、尿素製造プロセス(尿素製造プラント)において、製造された尿素水溶液の一部を前駆体として利用する高純度尿素水溶液の製造方法に関する。
ディーゼルエンジン等の内燃機関からの排気ガス中のNOxを還元浄化する方法として、尿素水を適用した選択還元触媒方式(SCR(Selective Catalytic Reduction)方式)の触媒コンバータを利用する方法が提案されている。尿素SCR方式は、尿素水を還元剤とし、これを排気ガスに混合させSCR触媒コンバータで浄化する方式である。この方式では、尿素は排気ガス中でアンモニアに変化し、SCR触媒コンバータ内で排気ガス中のNOxがアンモニアと結びついて水と窒素に分解されるので、排気ガスのクリーン化に有望な技術とされている。
上記尿素SCR方式で還元剤として使用される尿素水溶液については、その純度に関する製品規格も検討されている(以下、本発明ではSCR還元剤用途等に好適な高純度の尿素水溶液を「高純度尿素水溶液」と称する。)。例えば、ディーゼル車の車載SCR触媒コンバータ用の尿素水溶液について、ドイツ工業規格(DIN)70070による32.5%尿素水溶液が規定されている。
高純度尿素水溶液の製造方法として知られている比較的簡単な方法は、市販の肥料用尿素を純水に溶解して水溶液とする方法である。但し、一般に市販されている尿素は、アルデヒドや固結防止用添加剤やコーティング剤等を含んでおり、これらはSCR用の尿素水溶液にとっては不純物である。そのため、市販の肥料用尿素から高純度尿素水溶液を製造する際には、予め不純物を除去し精製して高純度尿素を製造する必要があり効率的ではなく、原料入手に注意が必要となる。
そこで、肥料用尿素等の製品としての尿素を製造する前の段階、即ち、尿素製造プロセスの中で高純度尿素水溶液を得る試みがなされている。例えば、特許文献1では尿素製造プロセス中で製造された尿素水溶液(尿素含有水性流れ)を一部分離し、この尿素水溶液を水で希釈して30〜35重量%の尿素水溶液を製造する方法を提案している。
特表2008−538133号公報
上記特許文献1記載の尿素水溶液の製造方法は、尿素合成後の製品化前の尿素水溶液を希釈するものであるから、アルデヒド等の不純物を含まない高純度尿素水溶液を製造可能である。もっとも、この方法の場合、アルデヒド等の付加的不純物はないものの、合成時の未反応成分であるアンモニアが含まれている場合がある。アンモニアもまたSCR用還元剤の規格では不純物であるので、その除去が必要である。
また、この従来技術の場合、アンモニア等の不純物の除去以上に厄介な問題として、合成工程後の尿素水溶液中に含まれている可能性があるビウレット(C:尿素の二量体)への対処が挙げられる。ビウレットもSCR用の高純度尿素水溶液の規格で濃度が規制されており、一定量以下に抑える必要があるが、ビウレットは化学組成の相違する一般的な不純物と異なり分離が困難である。従って、一旦生成したビウレットは、尿素製造プロセスにおいてその後の各工程で尿素に同伴して存在することとなる。
そして、ビウレットの問題の困難性は、その分離の可否以外にもあり、同一の尿素製造プラントであっても、プラントの運転条件に応じてビウレット生成量が変化する点が問題となっている。
即ち、ビウレットは、尿素合成工程後の尿素合成液や尿素水溶液を高温加熱することで生成し、高温での操作時間が長いほど生成量が多くなる。この点、一般的な尿素プラントでは、設計生産量に基づいたプロセス・機器設計がなされ、運転条件についても最適なものが設定されており、最適条件下ではビウレットの問題は少ない。しかしながら、原料の不足や機器の性能低下等により、設計生産量より低い生産量で運転せざるを得ない状況も珍しくはない。そして、低生産量の運転条件のもとでは、尿素合成液や尿素水溶液の機器内における滞留時間が増大しビウレットが生成しやすい状態となる。従って、設計生産量での運転条件では尿素水溶液中のビウレットが少ないプラントであっても、運転条件が変化することでビウレットが過剰生成するおそれがある。この点に関し、上記した尿素水溶液を希釈して高純度尿素水溶液を製造する従来技術では、運転条件の変動によるビウレット濃度の上昇に対応することができない。
本発明は以上のような背景の下になされたものであり、SCR用還元剤に好適な高純度尿素水溶液を、尿素製造プラント中で製造する方法に関するものである。そして、尿素製造プラントにおける尿素合成後の尿素水溶液を利用する方法であって、不純物及びビウレットの少ない高純度尿素水溶液を製造することのできる方法を提供するものである。ここで、本発明における高純度尿素水溶液の具体的指標としては、尿素濃度32〜33質量%の尿素水溶液であって、ビウレット濃度0.2質量%以下で、尿素・水以外の不純物濃度0.4質量%以下のものとする。
上記課題を解決する本発明は、原料フィードから尿素を合成して尿素合成液を製造する尿素合成工程と、前記尿素合成液を精製して尿素濃度の高い尿素水溶液を製造する尿素精製工程と、を少なくとも有する尿素製造プロセス中で、高純度尿素水溶液を製造するための方法であって、前記尿素合成液の一部及び/又は前記尿素水溶液の一部を分離し、分離した尿素合成液及び/又は尿素水溶液中の尿素を結晶化して固体である結晶尿素を製造する尿素結晶化工程と、前記結晶尿素と水とを混合し、高純度尿素水溶液を製造する混合工程と、を備える高純度尿素水溶液の製造方法である。
本願発明は、尿素製造プロセスにおける尿素生成工程、尿素生成工程で生成した尿素合成液又は尿素水溶液を一部分離して結晶化し固体の結晶尿素を得ることと、生成した結晶尿素を前駆体として水に混合・溶解することでSCR用還元剤に好適な高純度尿素水溶液を製造することを特徴とする。
以下、本発明に係る高純度尿素水溶液の製造方法について説明する。本発明が適用される尿素製造プロセスは、一般的な尿素製造プロセスである。一般的な尿素製造プロセスとしては、完全循環法、ストリッピング法など公知の尿素製造技術を基にしたプロセスが商業的に知られている。一般的な尿素製造プロセスは、原料フィードから尿素を合成し尿素合成液を製造する尿素合成工程、尿素合成液を精製し尿素水溶液を製造する尿素精製工程を必須の工程として含む。そして、これらの工程に適宜に付加される工程として、尿素精製工程にて分離された未反応物を回収する回収工程、尿素精製工程からの尿素水溶液について製品化に必要な濃度まで濃縮する尿素濃縮工程、濃縮された尿素水溶液をプリル尿素等の製品とする製品化工程、が含まれる。
尿素合成工程は、原料であるアンモニアと二酸化炭素から高温(175〜200℃)・高圧(130〜200kg/cmG)の条件にて尿素を合成する。尿素合成工程からの尿素合成液は、尿素、未反応物としてのアンモニウムカーバメイト、アンモニア、水などからなっている。かかる尿素合成液は、尿素精製工程にて精製される。尿素精製工程では、尿素合成液を合成圧から減圧加熱により、アンモニウムカーバメイトをアンモニアと二酸化炭素に分解すると共に、アンモニア及び二酸化炭素を尿素合成液から分離・精製し尿素水溶液とする。
尿素精製工程からの尿素水溶液として、アンモニア、二酸化炭素を微量含む尿素水溶液が得られる。この尿素水溶液は尿素濃縮工程に送られ、真空の状態で加熱して製品化工程に必要な濃度まで濃縮される。一般に、プリル尿素製造のためには約99.7%まで、顆粒尿素製造のためには96〜98%まで濃縮する。濃縮した尿素水溶液は製品化工程にてプリル尿素、顆粒尿素などにした後、市場に出荷される。尚、尿素精製工程で尿素水溶液から分離されたアンモニア、二酸化炭素については、回収工程にて水に溶解、凝縮し、回収液として尿素合成工程に戻して尿素合成に利用される。
以上のような一般的な尿素製造プロセスに対して、本発明は尿素合成工程からの尿素合成液、又は、尿素精製工程からの尿素水溶液、若しくはそれら双方の溶液の一部を抜き出し・分離し、結晶化して固体の結晶尿素を製造する。この尿素を含む溶液についての一部分離は、好ましくは、尿素精製工程以降の尿素水溶液を対象とする。尿素合成液は、アンモニウムカーバメイトやアンモニア濃度が高く、結晶化の支障になる可能性があり、それらの少ない尿素精製工程からの尿素水溶液を処理対象とするのが好適である。
尿素精製工程からの尿素水溶液の一部を分離する際、尿素精製工程直後の尿素水溶液を分離しても良いし、それ以降の尿素水溶液を分離しても良い。例えば、上記した尿素濃縮工程を有する尿素製造プロセスについては、尿素精製工程と尿素濃縮工程との間の尿素水溶液の一部を分離しても良いが、尿素濃縮工程中の尿素水溶液の一部を分離しても良い。また、双方の尿素水溶液を分離しても良い。
本発明は、一部分離した尿素合成液・尿素水溶液について、尿素結晶化工程にて溶液中の尿素を結晶化する。尿素結晶化工程の具体的な処理内容は、まず、一部分離された尿素合成液・尿素水溶液を加熱し、ビウレットの生成を抑制しつつ水を蒸発して、結晶尿素を含むスラリーを生成する工程を含むものである。このスラリーは固体である尿素結晶が尿素水溶液に分散してなる。そして、尿素結晶化工程は、このスラリーを結晶尿素と母液とに固液分離する工程を含む。これにより尿素結晶が回収される。
尿素結晶化工程におけるスラリー生成の際の処理条件としては、尿素合成液・尿素水溶液を真空中で比較的低温で加熱して尿素を結晶化するものである。尿素合成液・尿素水溶液のスラリー化は、晶析槽(晶析塔)、結晶槽、結晶器等の結晶生成装置で行われる。具体的な処理条件としては、圧力60〜80mmHg(abs.)、温度50〜80℃の条件で尿素水溶液を加熱するものである。かかる条件で加熱することで、溶液中の尿素の分解及びビウレットの生成を抑制しつつ水を蒸発し結晶尿素を得ることができる。この処理により、結晶尿素が晶析し、固体である結晶尿素と尿素水溶液とからなるスラリーが生成される。この結晶化によりスラリーを生成する工程では、スラリー中の結晶尿素濃度(結晶尿素/(結晶尿素+水溶液中の尿素))が、20〜45質量%となるまで処理を行うのが好ましい。
そして、このようにしてして生成したスラリーについて、固液分離して固体の結晶尿素を得る。固液分離の具体的方法に関しては、濾過装置、遠心分離器等によるものが好適ある。尚、この結晶尿素は、水分を含まない完全に乾燥した状態にあるものとする必要はない。固液分離後の結晶尿素は、1〜3質量%程度の水分を含んでいても良い。
また、固液分離により結晶尿素と共に得られる母液は、尿素を含む水(尿素水溶液)である。固液分離後の母液は、スラリー生成のための結晶生成装置に循環して再処理することができる。また、結晶生成装置に循環させることなく廃液として処理しても良い。
ところで、上述したように尿素製造プロセスにおいては、運転ロード低下等の運転条件の変動により、尿素合成工程からの尿素合成液や尿素精製工程からの尿素水溶液に含まれるビウレット量が高くなる場合がある。この場合、尿素結晶化工程で生成されるスラリーの母液中のビウレット濃度も高くなると予測される。そして、尿素結晶化工程における固液分離後の結晶尿素にはスラリーの母液が微量同伴するので、得られた結晶尿素が高純度尿素水溶液の製造に適さないものとなるおそれがある。
本発明では、上記のような尿素水溶液中のビウレット量が増大する可能性への対処も考慮されている。この具体的な手法として、尿素結晶化工程でスラリーを生成して固液分離した後の母液について、その一部を尿素合成工程へ返送することができるようにしている。このように母液の一部を尿素合成工程へ戻すことで、母液中のビウレット量は低下し、最終的な固液分離後の結晶尿素へのビウレットの同伴量を低減することができる。尿素合成工程に返送された母液中のビウレットは、尿素合成工程の反応器内で反応平衡状態にあるので可逆的に尿素に変化する。
尚、この母液の一部を返送する際、尿素結晶化工程から尿素合成工程へ直接母液を送っても良いが、尿素製造プロセスに回収工程がある場合、まず回収工程に母液を戻し、回収工程からの回収液と共に母液を尿素合成工程に戻しても良い。尿素精製工程で分離したアンモニア・二酸化炭素を母液に溶解させることができるので、回収工程に送入する吸収溶媒(水)の量を減らすことができる。これにより、尿素合成工程に戻る回収液中の水が減るため尿素合成反応にとっては好都合であり、尿素合成平衡の関係から尿素の合成率を向上させることができるという利点がある。
以上説明した、スラリーから固液分離後の母液の一部リサイクルに関しては、常に行わなければならないわけではない。尿素製造プラント中に尿素結晶化工程から回収工程又は尿素合成工程へのラインを設置し、選択的・任意的に母液の一部リサイクルが行えるようにするのが好ましい。
本発明では、上述した尿素結晶化工程で得られた固体の結晶尿素と水とを混合して高純度尿素水溶液を製造する。この混合工程による尿素水溶液の製造は、一般的な混合槽等の混合装置で行うことができる。尿素の溶解に必要な熱は、スチーム加熱又は温水により供給することができ、尿素濃度と温度を調整しながら高純度尿素水溶液が製造される。
尚、結晶尿素を水に溶解させるときの基準としては、SCR還元剤用尿素水溶液の規格であるDIN70070が挙げられる。この規格における水溶液の構成は以下の通りである。尿素水溶液製造の際の水の混合量は、結晶尿素の量、含有水分量を考慮して下記の尿素濃度となるように算定できる。
尿素濃度:31.8質量%(min.)〜33.2質量%(max.)
アルカリ度(アンモニア換算):0.2質量% max.
ビウレット濃度:0.3質量% max.
アルデヒド:5mg/kg max.
不溶物:20mg/kg max.
リン(リン酸換算)、カルシウム、鉄:各0.5mg/kg max.
銅、亜鉛、クロム、ニッケル、マグネシウム、ナトリウム、カリウム:各0.2mg/kg max.
以上説明したように本発明によれば、SCR用還元剤に好適な高純度の尿素水溶液を、尿素製造プラント中で製造することができる。本発明によれば、不純物及びビウレットの少ない尿素水溶液を製造することができる。本発明は、尿素製造プラントの運転条件の変動等にも対応可能であり、安定的に高純度尿素水溶液を製造することができる。
本実施形態に係る尿素製造プロセスの構成を示す図。 比較例1に係る尿素製造プロセスの構成を示す図。 比較例2、3に係る尿素製造プロセスの構成を示す図。
本発明の実施形態について、以下に記載する実施例に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る尿素水溶液製造方法を含む尿素製造プロセス100の各工程を説明するものである。図1において、尿素製造プロセス100は、尿素合成工程10、尿素精製工程20、回収工程30、尿素濃縮工程40、製品化工程50で構成される。各工程は、配管ライン(L1〜L5)によりシステム化されている。
そして、本実施形態に係る尿素製造プロセス100は、尿素精製工程20からの尿素水溶液の一部を分離して取り出されるように、尿素精製工程20と尿素濃縮工程40との間のラインが分岐するようになっている(Ls)。また、尿素濃縮工程40における尿素水溶液の一部についても分離可能とするためのラインが設定されている(Lc)。
そして、本実施形態に係る尿素製造プロセス100は、尿素結晶化工程60と、尿素結晶化工程60で製造した結晶尿素と水とを混合し高純度尿素水溶液を製造するための混合工程70を備える。
尿素結晶化工程60は、尿素精製工程20からの尿素水溶液を加熱により水を蒸発させて濃縮し、真空下で温度が下げて結晶尿素を析出せしめてスラリーを生成し、このスラリーを固液分離する。そして、尿素結晶化工程60で固液分離された固体の結晶尿素は、混合工程70で水と混合され高純度尿素水溶液を製造する。
また、尿素結晶化工程60は、スラリーを固液分離して得られた母液の少なくとも一部を回収工程30へ返送するためのライン(Lr)が設定されている。このラインLrの開閉は制御弁等により制御されており、運転状態や尿素水溶液のビウレット濃度等により開閉できるようになっている。
以上説明した本実施形態に係る尿素製造プロセス100は、各工程を実施するための装置郡からなる尿素製造プラントにより実施できる。尿素製造プラントは、尿素合成工程10のための尿素合成装置、尿素精製工程20のための尿素精製装置、回収工程30のための回収装置、尿素濃縮工程40のための尿素濃縮装置、製品化工程50のための製品化装置を備える。そして、尿素結晶化工程60のための尿素結晶化装置と、結晶尿素と水とを混合して高純度尿素水溶液を製造する混合装置を備える。尿素結晶化装置は、尿素水溶液から結晶尿素を析出させる晶析槽と、固液分離のための遠心分離器を主要な機器とする。また、混合装置は混合槽を主要機器とする。これらの装置は、単一の機器のみからなるものであっても良いが、通常は複数の塔槽類、熱交換器、ポンプ・補器類等の複数の機器で構成されている。但し、その構成は、一般的な尿素製造プラントと同様であって特段新規なものは要しない。
本実施形態では、上記尿素製造プロセスについて、2つの運転状態のもとでの物質収支を求めた。尚、以下の実施例、比較例で示した物質収支は、尿素製造プラントの設計生産量として1725ton/dayのプリル尿素製造能力が設定された装置を基準とするものである。
実施例1:この実施例は、設計生産量に基づく通常の運転条件でプリル尿素製造プラントを運転しつつ、高純度尿素水溶液を製造する場合の物質収支を説明する。表1、表2は、尿素精製工程20以降の各ライン中のフィードの組成を示すものである。
アンモニア及び二酸化炭素の原料フィード供給を受けた尿素合成工程10は、尿素合成液を生成する。尿素、アンモニウムカーバメイト、アンモニア、水を主成分とする尿素合成液は、尿素精製工程20でアンモニウムカーバメイトを分解すると共にアンモニア及び二酸化炭素を尿素合成液から分離して尿素水溶液とする。尿素精製工程20からの尿素水溶液(ラインL1)はアンモニア、二酸化炭素を微量含む尿素水溶液であり、本実施例ではビウレット濃度0.33質量%の尿素水溶液であった。ラインL1における尿素水溶液の組成は表1の通りである。
尿素精製工程20からの尿素水溶液は、その一部が尿素結晶化工程のため抜出される(ラインLs)、一方、残余の尿素水溶液は尿素濃縮工程40に送られる(ラインL2)。
ラインL2より尿素濃縮工程40に送られた尿素水溶液は、真空中で加熱されて濃縮される。この際の運転条件は、一般的には圧力150−250mmHg(abs.)及び25−30mmHg(abs.)の2段で加熱温度125〜140℃として溶融尿素液を得るのが通常である。また、この濃縮工程では、尿素水溶液中のアンモニア、二酸化炭素はガスとして抽出され、一部の尿素が加水分解したことにより生成するアンモニア、二酸化炭素と共に分離・回収した。本実施例では約99.7%まで尿素溶液を濃縮した。そして、濃縮した尿素液は製品化工程にて上部からシャワー状にスプレーされ下部から上昇してきた空気との接触により固化・冷却されプリル尿素製品を生成する。
ラインL1から分岐したラインLsにより、尿素精製工程20からの尿素水溶液の一部が尿素結晶化工程60の結晶槽に導入される。結晶槽では、75mmHg(abs.)の真空中、60℃で運転し結晶尿素を生成した。尿素水溶液中のアンモニア、二酸化炭素は、結晶槽にて水と微量のミストとしての尿素と共に分離される(従って、結晶精製後のスラリー中の尿素量はわずかに減少する)。次いで、遠心分離器で固液分離して結晶尿素を得た(ラインL4)。尚、結晶尿素をスラリーから分離して得られた母液は晶析槽に返送している。この実施例1では、スラリーから分離された母液の一部を回収工程へ送ることはしていない。ラインLsを経て尿素結晶化工程60に導入された尿素は、全て結晶尿素となるようにしている。
生成した結晶尿素は混合工程70に送られ、水(8334kg/h)を添加し加温して溶解することで高純度尿素水溶液を製造した。
以上の尿素精製工程20から製品化工程にてプリル尿素が製造されるまでのラインL1、L2、L3の物質収支を表1に、高純度尿素水溶液が製造されまでのラインLs、L4、L5の物質収支を表2に示す。
Figure 2016064991
Figure 2016064991
表2から、本実施例においてビウレット濃度が0.16質量%の高純度尿素水溶液が製造できることがわかる。一方、尿素濃縮工程40から製品化工程50を経て製造されたプリル尿素はビウレット濃度が0.8質量%であり、尿素精製工程20からの尿素水溶液に対してビウレット濃度は上昇する。これは、尿素濃縮工程以降の処理ではそれまでのビウレットをそのまま残しつつ、尿素の一部二量体化によりビウレットが追加生成したためである。但し、この実施例に関してみれば、製造されたプリル尿素のビウレット濃度はさほど高くはないので、これを希釈しても高純度尿素水溶液を製造することは可能である。
実施例2:この実施例は、実施例1と同じ尿素製造プラントにおいて、原料不足によりプリル尿素の生産量が低下した場合を想定したものである。この実施例では、高純度尿素水溶液の生産量が実施例1と同じになるように、尿素精製工程20からの尿素水溶液(L1)を一部分離した(Ls)。そして、残余の尿素水溶液(L2)からプリル尿素を製造した。
この実施例でも尿素結晶化工程60において、スラリーを生成し固液分離後の母液を晶析槽に返送している。但し、この実施例では母液の一部をラインLrにより回収工程30に返送し、最終的に尿素合成工程10でリサイクルされるようにしている。
この実施例2における、尿素精製工程20から製品化工程にてプリル尿素が製造されるまでのラインL1、L2、L3の物質収支を表3に、高純度尿素水溶液が製造されまでのラインLs、Lr、L4、L5の物質収支を表4に示す。尚、実施例2における尿素合成工程10、尿素精製工程20、尿素濃縮工程40、製品化工程50における運転条件は実施例1と同じである。また、尿素結晶化工程60の結晶槽の運転条件も実施例1と同様である(75mmHg(abs.)、60℃)。
Figure 2016064991
Figure 2016064991
この実施例2の場合、生産量の低下により各工程を流れる流体の量が低下するが、各機器は設計生産量(1725ton/dayのプリル尿素)を生産可能なサイズであるため、各工程における尿素合成液、尿素水溶液の滞留時間が増加し、それによりビウレットの生成量も増加することとなる。表3を参照すると、尿素精製工程20からの尿素水溶液(L1)のビウレット濃度は、実施例1と比較すると少し高くなり0.4質量%となる。
この尿素水溶液を一部抜出し(Ls)、尿素結晶化工程60の結晶槽で結晶尿素を析出分離してスラリーを生成した。遠心分離器で固液分離して結晶尿素を得た(L4)。このとき得られた遠心分離器からの母液については、その一部を回収工程に送り(Lr)、残りを晶析槽に戻している。そして、L4からの結晶尿素は、混合工程70で8338kg/hの水を加え加温して高純度尿素水溶液を製造した。この尿素水溶液のビウレット濃度は0.13質量%でありSCR還元剤用の尿素水溶液の規格内にある。
一方、尿素精製工工程20からの尿素水溶液の残部(L2)について、尿素濃縮工程40で濃縮し(L3)、プリル尿素を製造した。このプリル尿素のビウレット濃度は1.1質量%となる。このプリル尿素を水に溶解させて高純度尿素水溶液を製造する場合、約112000kg/hの水が必要になるが、製造される尿素水溶液のビウレット濃度は0.36質量%となり規格外である。実施例2は、運転ロードの低下による尿素水溶液中のビウレット濃度の上昇が生じたが、その結果、SCR還元剤用の尿素水溶液の原料としては不適格なプリル尿素が製造されることがわかる。
参考例:実施例2において、尿素結晶化工程60で生成したスラリーの母液を回収工程30に返送しない場合(ラインLrを閉とした場合)の結果を検討した。
この参考例は、実施例2と同じく、原料の不足によりプリル尿素生産量が低下した場合を想定するものである。そして、高純度尿素水溶液の生産量が実施例1と同じになるように、尿素精製工程20からの尿素水溶液(L1)を一部分離した(Ls)。そして、尿素結晶化工程60では、生成したスラリーから固液分離された母液の一部を回収工程へ返送することはなく、晶析槽に戻すことで導入された尿素をすべて結晶尿素とした。また、L1の残余の尿素水溶液(L2)からプリル尿素を製造した。この参考例における、ラインL1、L2、L3の物質収支を表5に、ラインLs、Lr、L4、L5の物質収支を表6に示す。
Figure 2016064991
Figure 2016064991
表6から、この参考例で製造される高純度尿素水溶液(L5)のビウレット濃度は、実施例1及び実施例2よりも高くなっている。運転ロードの低下により、尿素水溶液L1中のビウレット濃度が高いためといえる。この参考例の場合、ビウレット濃度は一応基準値をクリアしているが、尿素水溶液のビウレット濃度が更に高い場合には製造される高純度尿素水溶液は基準をクリアできなくなると考えられる。また、実施例2と同様に参考例では、プリル尿素からも好適な高純度尿素水溶液を製造できない。従って、運転条件の変動を想定して、スラリーの母液について一部リサイクルを選択的・任意的に行えるようにしておくのが好ましいといえる。
次に、上記した本実施形態に係る尿素製造プラントに対して、尿素結晶化工程60の設定のない従来の尿素製造プラントについて検討した。
比較例1:実施例1と同様の運転条件で尿素合成工程10、尿素精製工程20を運転した。そして、図2で示すように、尿素精製工程20からの尿素水溶液について、実施例1と同僚の溶液を一部抜き出した(L6)。この尿素水溶液を水に溶解させて高純度尿素水溶液を製造しようとする場合、6455kg/hの水が必要になる。この操作における、ラインL6のフィード構成(実施例1のLsと同じである)、製造される尿素水溶液(L7)の構成は下記の通りとなる。
Figure 2016064991
表7から、この場合に製造される尿素水溶液(L7)は、ビウレット濃度こそ規格内にあるが、アルカリ度(アンモニア換算)0.2% max.の規格を満足していない。この尿素水溶液を利用する場合、アンモニアを除去する工程が必要である。例えば、水を混合して希釈する前に濃縮することで、アルカリ度も規格内とした尿素水溶液を製造することができる。
比較例2:そこで、図3のように、アンモニア等の除去のため、一部抜き出した尿素水溶液(L6)を濃縮するための濃縮工程80を設置する尿素製造プラント300について検討した。この濃縮工程の運転条件は、実施例1や比較例1の尿素製造プラントの尿素濃縮工程40と同じである。そして、濃縮後の尿素水溶液(L8)を水と混合して高純度尿素水溶液を製造した(L9)。このときの各溶液の構成は以下の通りである。
Figure 2016064991
表8からわかるように、この比較例で製造した尿素水溶液(L9)は、ビウレット濃度、アルカリ度共に規格内にある。但し、ビウレット濃度は実施例1と比較して高めである。抜き出した尿素水溶液を濃縮した際にビウレットが生成したためと考えられる。
比較例3:次に、比較例2の尿素プラント300について、実施例2のように原料の不足によるプリル尿素の生産量が低下した場合を想定して検討した。この比較例では、高純度尿素水溶液の生産量が比較例2と同じになるように、尿素精製工程20からの尿素水溶液(L1)を一部分離した(L6)。そして、一部抜き出した尿素水溶液(L6)を濃縮して、濃縮後の尿素水溶液(L8)を水と混合して高純度尿素水溶液を製造した(L9)。このときの各溶液の構成は以下の通りである。
Figure 2016064991
表9からわかるように、運転ロード低下によりビウレット量が増加しており、その影響が最終的な尿素水溶液(L9)にまで及んでいる。即ち、この尿素水溶液はビウレット濃度が規格(0.3質量% max.)を超えているのでSCR還元剤用途として使用できない。これら比較例2、3は、比較例1の従来技術(特許文献1)に濃縮工程を追加した仮想的プラントであるが、このプラントは尿素水溶液中の不純物(アンモニア等)への対応は可能であるが、運転ロード変化によるビウレット量の増大にまでは追従できないことがわかる。
本発明は、尿素製造プラントにおける尿素合成工程や尿素精製工程からの尿素含有溶液を原料として、SCR還元剤用の高純度尿素水溶液を製造するものである。本発明によれば、受け入れる尿素含有溶液中のビウレット濃度によらず、規格内(ビウレット濃度:0.3質量% max.)の高純度尿素水溶液を製造することができる。

Claims (5)

  1. 原料フィードから尿素を合成して尿素合成液を製造する尿素合成工程と、前記尿素合成液を精製して尿素濃度の高い尿素水溶液を製造する尿素精製工程と、を少なくとも有する尿素製造プロセス中で、高純度尿素水溶液を製造するための方法であって、
    前記尿素合成液の一部及び/又は前記尿素水溶液の一部を分離し、分離した尿素合成液及び/又は尿素水溶液中の尿素を結晶化して固体である結晶尿素を製造する尿素結晶化工程と、
    前記結晶尿素と水とを混合し高純度尿素水溶液を製造する混合工程と、を備える高純度尿素水溶液の製造方法。
  2. 尿素結晶化工程は、分離された尿素合成液中及び/又は尿素水溶液中の尿素を結晶化して結晶尿素を含むスラリーを製造する工程と、前記スラリーを結晶尿素と母液とに固液分離する工程とを含み、
    更に、固液分離後の母液の一部を尿素合成工程に返送する工程を任意的に含む請求項1記載の高純度尿素水溶液の製造方法。
  3. 尿素結晶化工程は、圧力60〜80mmHg(abs.)、温度50〜80℃の条件で尿素水溶液を濃縮し結晶尿素を生成するものである請求項1又は請求項2に記載の高純度尿素水溶液の製造方法。
  4. 尿素製造プロセスは、尿素精製工程で製造した尿素水溶液を濃縮処理し、尿素水溶液中の尿素濃度を上昇させる尿素濃縮工程を更に備えるものであり、
    尿素結晶化工程は、前記尿素精製工程と前記尿素濃縮工程との間の尿素水溶液の一部及び/又は前記尿素濃縮工程中の尿素水溶液の一部を分離して結晶化するものである請求項1〜請求項3のいずれかに記載の高純度尿素水溶液の製造方法。
  5. 尿素製造プロセスは、濃縮された尿素水溶液から固体の粒状尿素を製造する製品化工程を備える請求項1〜請求項4のいずれかに記載の高純度尿素水溶液の製造方法。
JP2014192989A 2014-09-22 2014-09-22 尿素製造プロセスにおける高純度尿素水溶液の製造方法 Pending JP2016064991A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014192989A JP2016064991A (ja) 2014-09-22 2014-09-22 尿素製造プロセスにおける高純度尿素水溶液の製造方法
PCT/JP2015/074200 WO2016047356A1 (ja) 2014-09-22 2015-08-27 尿素製造プロセスにおける高純度尿素水溶液の製造方法
CN201580050847.3A CN107074751B (zh) 2014-09-22 2015-08-27 尿素制造工艺中高纯度尿素水溶液的制造方法
US15/508,994 US10173972B2 (en) 2014-09-22 2015-08-27 Method for producing high-purity aqueous urea solution in urea production process
EP15844606.2A EP3199518B1 (en) 2014-09-22 2015-08-27 Process for producing high-purity aqueous urea solution in urea production process

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014192989A JP2016064991A (ja) 2014-09-22 2014-09-22 尿素製造プロセスにおける高純度尿素水溶液の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016064991A true JP2016064991A (ja) 2016-04-28

Family

ID=55580885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014192989A Pending JP2016064991A (ja) 2014-09-22 2014-09-22 尿素製造プロセスにおける高純度尿素水溶液の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10173972B2 (ja)
EP (1) EP3199518B1 (ja)
JP (1) JP2016064991A (ja)
CN (1) CN107074751B (ja)
WO (1) WO2016047356A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019527683A (ja) * 2016-07-15 2019-10-03 ティッセンクルップ フェルティリツァー テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ディーゼル排気流体(aus 32)を製造するための尿素組成物の使用

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EA036463B1 (ru) * 2015-03-25 2020-11-12 Стамикарбон Б.В. Способ объединенного производства карбамида для жидкости для очистки выхлопных газов дизельных двигателей и карбамидо-аммиачной смеси
WO2016159336A1 (ja) * 2015-04-01 2016-10-06 東洋エンジニアリング株式会社 尿素製造方法
CN111533670A (zh) * 2020-04-30 2020-08-14 辽宁三特石油化工有限公司 一种尿素水溶液
CN114307641A (zh) * 2021-12-01 2022-04-12 四川泸天化股份有限公司 一种高纯固体车用尿素及其制备方法
CN114534487B (zh) * 2022-03-19 2024-06-04 北京盛鑫和谐润滑油脂有限公司 一种耐低温抗结晶尿素及其制备方法与应用

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA649225A (en) 1962-09-25 H. Cook Lucien Urea crystallization
US2892870A (en) 1955-11-21 1959-06-30 Lonza Electric & Chem Works Process for purifying and crystallizing urea
GR33978B (el) 1966-07-27 1968-02-29 Snam Progetti S.P.A. Μεθοδος δια την ληψιν ουριας χαμηλης περιεκτικοτητος εις διουριαν.
GB1581761A (en) * 1977-06-09 1980-12-17 Azote Sa Cie Neerlandaise Urea granulation
NL1028497C2 (nl) * 2005-03-09 2006-09-12 Dsm Ip Assets Bv Werkwijze voor de bereiding van een ureum-bevattende waterige stroom.
JP2008239574A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Mitsui Chemicals Inc 高純度尿素水の製造方法
JP2008280263A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Mitsui Chemicals Inc 高純度尿素水の製造方法
CN102806011A (zh) * 2011-06-03 2012-12-05 中国石油化工股份有限公司 一种车用尿素液还原剂的制备方法
MY177074A (en) * 2011-10-14 2020-09-04 Stamicarbon Urea finishing method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019527683A (ja) * 2016-07-15 2019-10-03 ティッセンクルップ フェルティリツァー テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ディーゼル排気流体(aus 32)を製造するための尿素組成物の使用

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016047356A1 (ja) 2016-03-31
CN107074751B (zh) 2019-11-15
CN107074751A (zh) 2017-08-18
EP3199518B1 (en) 2021-08-11
US10173972B2 (en) 2019-01-08
US20170283372A1 (en) 2017-10-05
EP3199518A1 (en) 2017-08-02
EP3199518A4 (en) 2018-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016047356A1 (ja) 尿素製造プロセスにおける高純度尿素水溶液の製造方法
JP6415544B2 (ja) 尿素プラントのガス流から硫酸アンモニウムを回収する方法およびシステム
JP2014169300A (ja) 尿素プラントの製造能力を増大させる方法
CN112551554A (zh) 一种含硫废盐及其溶液的处理方法
CN104557617A (zh) 一种车用尿素的生产方法
SE536607C2 (sv) Framställning av ammoniumfosfater
CN108137335B (zh) 用于汽车环保尿素和硝酸铵尿素的尿素的一体化生产
CN101519383B (zh) 一种利用尿素联合生产蜜胺、纯碱和氯化铵的工艺
CN102352528B (zh) 一种利用硝酸萃取磷矿联产石膏晶须的方法
US10773968B2 (en) Method for producing potassium sulfate from potassium chloride and sulfuric acid
JPS585904B2 (ja) グアニジン及びその塩類の製造方法
CN107879536A (zh) 一种含铝硝酸废水的处理方法
CN115010149B (zh) 一种混盐回收硫酸钠与硫酸铵的方法
CN210595276U (zh) 磷酸二氢钾联产磷酸一铵的生产系统
CN116601142A (zh) 生产尿素和缩二脲的方法
US4610853A (en) Process for producing purified monoammonium phosphate from wet process phosphoric acid
US3525585A (en) Process of preparing water-soluble phosphates
CN102351345B (zh) 从三聚氰胺废水中回收三聚氰胺并联产脱硫剂的方法
US10519103B2 (en) Urea production method
EP3013748A1 (en) Process and apparatus for producing ammonium sulfate crystals
WO2014102106A1 (en) Steam stripping inorganic process liquid discharged from hpo® extraction section and utilizing heat of condensation
CN1313263A (zh) 喷射冷冻结晶-联氨脱碳除钙的硝酸磷复肥生产方法
CN112723329A (zh) 一种湿法磷酸的生产方法
IL305478A (en) Method and device for producing ammonium bicarbonate in an ammonia-based decarbonization system
PL231770B1 (pl) Sposób wydzielania siarczanu amonu z roztworów powstałych w procesie produkcji kaprolaktamu