JP2016063882A - 刺繍ミシンの制御装置及び連続ネーム刺繍方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1つの柄ファイルの中に入力された複数のネームのデータに基づくネーム柄を刺繍ミシンの制御装置のディスプレイに画面表示させ、該刺繍ミシンにより各ネームを別々の被縫製物に順次連続的に縫うための刺繍ミシンの制御装置において、ディスプレイに、二以上の各分割画面に分割された形式の縫製時ネーム柄画面を表示させ、一つの分割画面に現在縫っているネーム柄を表示し、別の一つの分割画面に次に縫うネーム柄を表示するようにした。
【選択図】図11
Description
1つの柄ファイルの中に複数のネームのデータを入力する。
柄ファイルを刺繍ミシンの制御装置に読み込み、制御装置のディスプレイはネームのデータに基づいてネーム柄を表示する。
柄ファイルの一人目のネームのデータに基づき、刺繍ミシンは縫製枠にセットされた一人目の服の所定位置に一人目のネーム柄を縫う。
柄ファイルの二人目のネームのデータに基づき、刺繍ミシンは縫製枠にセットし直された二人目の服の同様位置に二人目のネーム柄を縫う。
これを人数分繰り返す(連続ネーム刺繍)。
(1)1つの柄ファイルの中に入力された複数のネームのデータに基づくネーム柄を刺繍ミシンの制御装置のディスプレイに画面表示させ、該刺繍ミシンにより各ネームを別々の被縫製物に順次連続的に縫うための刺繍ミシンの制御装置において、
ディスプレイに、二以上の各分割画面に分割された形式の縫製時ネーム柄画面を表示させ、一つの分割画面に現在縫っているネーム柄を表示し、別の一つの分割画面に次に縫うネーム柄を表示するようにしたことを特徴とする刺繍ミシンの制御装置。
ディスプレイに、複数のネームのデータをリスト表示する連続ネームリスト画面を表示させ、最初に縫うネームのデータを選択できるようにし、
前記選択後に、ディスプレイに、二以上の各分割画面に分割された形式の縫製時ネーム柄画面を表示させ、一つの分割画面に現在縫っているネーム柄を表示し、別の一つの分割画面に次に縫うネーム柄を表示するようにしたことを特徴とする刺繍ミシンの制御装置。
・上下二つの各横長分割画面に分割された形式
・左右二つの各縦長分割画面に分割された形式
・二つ以上の各窓状分割画面に分割される形式である態様
・上下二つの各横長分割画面に分割された形式と、左右二つの各縦長分割画面に分割された形式とから、一方を選択できるようにした態様
ディスプレイに、二以上の各分割画面に分割された形式の縫製時ネーム柄画面を表示させ、一つの分割画面に現在縫っているネーム柄を表示し、別の一つの分割画面に次に縫うネーム柄を表示することを特徴とする連続ネーム刺繍方法。
ディスプレイに、複数のネームのデータをリスト表示する連続ネームリスト画面を表示させ、最初に縫うネームのデータを選択できるようにし、
前記選択後に、ディスプレイに、二以上の各分割画面に分割された形式の縫製時ネーム柄画面を表示させ、一つの分割画面に現在縫っているネーム柄を表示し、別の一つの分割画面に次に縫うネーム柄を表示することを特徴とする連続ネーム刺繍方法。
刺繍ミシンは、ミシン本体51と制御装置1とからなる。ミシン本体51は、ミシンヘッド52、ベッド53、縫製枠54等を備えている。制御装置1は、ケース2、ディスプレイ3、操作入力部4、カードリーダー5、CPU6、RAM7、EEPROM8、ROM9、フラッシュメモリ10を備えている。EEPROM8には、ミシンヘッドの針の数、主軸の最低回転数や最高回転数等の機械仕様が記憶されている。フラッシュメモリ10には、刺繍データや機械仕様設定メニュー処理が記憶され、これらは適宜RAM7に読み込まれてからそれぞれ使用又は実行される。制御装置1には、さらに通信回線61を介して外部コンピュータ62が接続されている。そして、制御装置1には、ミシン本体51がインターフェース(図示略)を介して接続され、ミシンヘッド52、ベッド53、縫製枠54の駆動装置等が制御されるようになっている。
次のようにして、連続ネーム機能の設定をする。
(1)柄ファイル選択画面
メモリー柄管理キー22aを押し、ディスプレイ3に、図3に示す「柄ファイル選択画面」を表示させる。この柄ファイル選択画面は、第2メイン表示領域12に、フラッシュメモリ10に記憶された複数の柄ファイルを格子状のマス目配列で表示し、アイコン表示領域13に7つのアイコン13a〜13gを表示する。図示例ではファイル番号が#36〜#55の柄ファイルが表示されており、例えば#37の柄ファイルを矢印キー23により選択したとする。
アイコン13fに対応するFキー21fを押し、ディスプレイ3に、図4に示す「連続ネーム画面」を表示させる。この「連続ネーム画面」は、第2メイン表示領域12に、#37の柄ファイルに含まれる複数のネームのデータによるネーム柄を同様位置に重ねて表示する。
(3−1)リスト表示画面I
アイコン13aに対応するAキー21aを押して、連続ネーム機能をオンにし、ディスプレイ3に、図5に示す「連続ネームリスト画面I」を表示させる。なお、もう一度Aキー21aを押すと、連続ネーム機能がオフになる。この「連続ネームリスト画面I」は、第1メイン表示領域11に、前記5人のネームのデータ(番号と先頭針数)が複数行にリスト表示される。先頭針数は、#37の柄ファイルの全針数における各ネームの先頭の針数を示す。先頭針数は、例えば「2112st」のように英文字を併用して識別表示しているが、カナ、平カナ等の他の文字を併用した識別表示でもよい。
図5〜図8のリスト表示画面Iのときに、矢印キー23の中心にあるオリジンキーを押すことで、ディスプレイ3に、図9に示す「リスト表示画面II」を表示させることもできる。この「連続ネームリスト画面II」は、第2メイン表示領域12に、5人のネームのデータが格子状のマス目配列でリスト表示され、第1メイン表示領域11に、選択されたデータの番号とネーム情報(データの順位、ネームの針数の範囲、現在の針数、ネームの最大高、最大長、糸の色、服のサイズ)が表示される。リスト表示画面Iと同様、一人目のデータ(No.001)が自動的に選択されるが、任意のデータを矢印キー23により選択して「頭出し」することもできる。
上記のリスト表示画面Iにおいては、第2メイン表示領域12の左側に、デフォルトで、横に3つ並んだ○印が分割方式として表示される。これは、次に述べる運転中の「縫製時ネーム柄画面」の表示形式が、図11に示すように、上下二つの各横長分割画面に分割された形式になり、上の横長分割画面に現在縫っているネーム柄が表示され、下の横長分割画面に次に縫うネーム柄が表示されることを表している。
以上のようにして、予め、運転中の柄表示画面の表示形式を選択しておくことができる。
各分割画面の大きさは、ネーム柄が判断できる大きさであればよい。
各分割画面は、現在縫っているネーム柄を表示する分割画面の上には他の分割画面が重ならない(そのネーム柄全体が視認できる)ことが好ましい。また、、次に縫うネーム柄を表示する分割画面の上には他の分割画面が重ならなくても一部重なってもよいが、そのネーム柄が判別できない程度にまでは他の分割画面が重ならないことが好ましい。他のネーム柄を表示する分割画面の上には他の分割画面の一部が重なってもよい。
例えば、さらに、もう一度Bキー21bを押すと、「縫製時ネーム柄画面」の表示形式が、図13に示すように、二つ以上の各窓状分割画面に分割される形式とすることもできる。
(1)上記1.(3)で説明したように最初に縫うネームのデータを選択したとき、該データの先頭針数から縫いが開始することが同時に設定されるようになっている。すなわち、最初に縫うネームのデータが、リスト表示画面Iの第1メイン表示領域11に反転表示された状態又はリスト表示画面IIの第1メイン表示領域11に表示された状態で、運転キー22bを押し、ミシン本体51を運転セット状態にすると、ディスプレイ3に、図10に示す「運転セット画面」が表示され、縫製枠54に展張された服(図示略)に一人目のネーム柄が先頭針数から縫われることがセットされる。この「運転セット画面」は、第2メイン表示領域12に、縫製情報(現在の針数、ミシン主軸の回転数、縫製所要時間、進行度表示バー等)が表示される。
デフォルトでは、図11又は図13に示すように、一人目のネーム柄(ARAI)が現在縫っているネーム柄として表示され、二人目のネーム柄(KAWAGUCHI)が次に縫うネーム柄として表示される。
しかし、前記のとおり二人目以降の頭出しをした場合には、図12に示すように、頭出ししたネーム柄(例えばABE)が現在縫っているネーム柄として表示され、次の順番のネーム柄(YOSHIDA)が次に縫うネーム柄として表示される。
なお、もう一度PAGEキー24を押すと、元の「運転セット画面」に戻ることができる。
(1)前記のとおり、連続ネーム機能がオンの場合、ミシン運転途中でも他のネームの頭出しを行うことができる。それには、ミシン運転中に、前記ミシン運転開始前と同様の操作で、図3に示す「柄ファイル選択画面」と、図4に示す「連続ネーム画面」とを経て、図5に示す「連続ネームリスト画面I」を表示させ、任意のデータを矢印キー23により選択して頭出しする。
(1)1つのネームの一部のみの修正をしたい等の理由で、頭出しをしたネーム柄の途中から縫製を開始したい場合には、空縫い機能を使用してそれを行うことができるようになっている。この場合、空縫い実行キー22cを押し、ディスプレイ3に、図14に示す「途中開始設定画面」を表示する。この「途中開始設定画面」は、第1メイン表示領域11と第2メイン表示領域12とを合わせた広い領域に、頭出ししたネーム柄を(他のネーム柄が重なることなく)表示し、さらにアイコン表示領域13の拡大用のアイコンをアイコン選択キー群21により選ぶことによりネーム柄を拡大することができるため、途中開始針数(0st)を容易に設定することができる。この設定により、縫製枠54が、ネームの通常の先頭針数の位置から設定した途中開始針数の位置まで、移動する。
2 ケース
3 ディスプレイ
4 操作入力部
11 第1メイン表示領域
12 第2メイン表示領域
13 アイコン表示領域
13a〜13g アイコン
21 アイコン選択キー群
21a〜21g Aキー〜Gキー
22 切替キー群
22a メモリー柄管理キー
22b 運転キー
22c 空縫い実行キー
23 矢印キー
24 ページキー
25 電源スイッチ
51 ミシン本体
52 ミシンヘッド
53 ベッド
54 縫製枠
Claims (10)
- 1つの柄ファイルの中に入力された複数のネームのデータに基づくネーム柄を刺繍ミシンの制御装置のディスプレイに画面表示させ、該刺繍ミシンにより各ネームを別々の被縫製物に順次連続的に縫うための刺繍ミシンの制御装置において、
ディスプレイに、二以上の各分割画面に分割された形式の縫製時ネーム柄画面を表示させ、一つの分割画面に現在縫っているネーム柄を表示し、別の一つの分割画面に次に縫うネーム柄を表示するようにしたことを特徴とする刺繍ミシンの制御装置。 - 1つの柄ファイルの中に入力された複数のネームのデータに基づくネーム柄を刺繍ミシンの制御装置のディスプレイに画面表示させ、該刺繍ミシンにより各ネームを別々の被縫製物に順次連続的に縫うための刺繍ミシンの制御装置において、
ディスプレイに、複数のネームのデータをリスト表示する連続ネームリスト画面を表示させ、最初に縫うネームのデータを選択できるようにし、
前記選択後に、ディスプレイに、二以上の各分割画面に分割された形式の縫製時ネーム柄画面を表示させ、一つの分割画面に現在縫っているネーム柄を表示し、別の一つの分割画面に次に縫うネーム柄を表示するようにしたことを特徴とする刺繍ミシンの制御装置。 - 前記分割の形式が、上下二つの各横長分割画面に分割された形式である請求項1又は2記載の刺繍ミシンの制御装置。
- 前記分割の形式が、左右二つの各縦長分割画面に分割された形式である請求項1又は2記載の刺繍ミシンの制御装置。
- 前記分割の形式が、二つ以上の各窓状分割画面に分割される形式である請求項1又は2記載の刺繍ミシンの制御装置。
- 前記分割の形式として、上下二つの各横長分割画面に分割された形式と、左右二つの各縦長分割画面に分割された形式とから、一方を選択できるようにした請求項1又は2記載の刺繍ミシンの制御装置。
- 1つの柄ファイルの中に入力された複数のネームのデータに基づくネーム柄を刺繍ミシンの制御装置のディスプレイに画面表示させ、該刺繍ミシンにより各ネームを別々の被縫製物に順次連続的に縫う連続ネーム刺繍方法において、
ディスプレイに、二以上の各分割画面に分割された形式の縫製時ネーム柄画面を表示させ、一つの分割画面に現在縫っているネーム柄を表示し、別の一つの分割画面に次に縫うネーム柄を表示することを特徴とする連続ネーム刺繍方法。 - 1つの柄ファイルの中に入力された複数のネームのデータに基づくネーム柄を刺繍ミシンの制御装置のディスプレイに画面表示させ、該刺繍ミシンにより各ネームを別々の被縫製物に順次連続的に縫う連続ネーム刺繍方法において、
ディスプレイに、複数のネームのデータをリスト表示する連続ネームリスト画面を表示させ、最初に縫うネームのデータを選択できるようにし、
前記選択後に、ディスプレイに、二以上の各分割画面に分割された形式の縫製時ネーム柄画面を表示させ、一つの分割画面に現在縫っているネーム柄を表示し、別の一つの分割画面に次に縫うネーム柄を表示することを特徴とする連続ネーム刺繍方法。 - 最初に縫うネームのデータを選択したとき、該データの先頭針数から縫いが開始することが同時に設定されるようにした請求項8記載の連続ネーム刺繍方法。
- 最初に縫うネームのデータを選択した後、該データの途中から縫いが開始するよう途中開始針数を設定できるようにした請求項8又は9記載の連続ネーム刺繍方法。
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2014
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