JP2016063080A - 可変容量素子、圧力検知素子、筆圧センサ及び位置指示器 - Google Patents
可変容量素子、圧力検知素子、筆圧センサ及び位置指示器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016063080A JP2016063080A JP2014190246A JP2014190246A JP2016063080A JP 2016063080 A JP2016063080 A JP 2016063080A JP 2014190246 A JP2014190246 A JP 2014190246A JP 2014190246 A JP2014190246 A JP 2014190246A JP 2016063080 A JP2016063080 A JP 2016063080A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- dielectric layer
- variable capacitance
- capacitance element
- dielectric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Micromachines (AREA)
Abstract
【課題】小さなストロークで大きな容量変化が得られ、かつ横方向の軸ぶれの少ない可変容量素子を提供する。【解決手段】対向する2つの主面を有し、2つの主面のうちの少なくとも一方の主面に凹凸を有する誘電体層31と、金属板からなり、誘電体層31の一方の主面に対向しかつ弾性変形可能な第1面を有する第1電極11と、誘電体層31の他方の主面に対向して設けられた第2電極21と、を有する。第1電極11を、バネ弾性を有しているカバー17で押圧することにより第1面と誘電体層31の一方の主面との接触面積を増加させる。【選択図】図1A
Description
本発明は、可変容量素子、圧力検知素子、筆圧センサ及び位置指示器に関する。
近年、パーソナルコンピュータ等の入力デバイスとして、例えば、特許文献1に示されているように、文字及び図等の入力を行う入力装置が用いられるようになってきている。この特許文献1の入力装置は、図9(a)に示すように、位置検出装置101と、この位置検出装置101に情報を入力する位置指示器102とから構成されている。この位置検出装置101は、ケーブル108を介してパーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)等の外部装置に接続される。位置検出装置101は、位置指示器102で示された位置を検出する検出部104と、筐体105とから構成されている。
また、位置指示器102は、電磁誘導方式により位置検出装置101によってその位置が検出されるものであり、位置検出装置101から送信される特定周波数の電磁波に対して共振する共振回路を有している。特許文献1の位置指示器102は、図9(b)に示すように、ペン形状のケース111の中に、芯体112と、位置指示コイル113と、可変容量コンデンサ115と、フェライトコア116と、プリント基板117とを備えている。
フェライトコア116は、例えば円筒形をなしており、その筒孔116aに芯体112の軸部bが挿通されている。そして、フェライトコア116の軸方向の一端側から芯体112の指示部112aが突出し、フェライトコア116の外周には、共振回路を構成する位置指示コイル113が巻回して装着されている。位置指示コイル113の両端には、共振回路を構成する電子部品が接続されている。
また、指示部112aとは反対側に位置する軸部112bの他端には、筆圧検出部である可変容量コンデンサ115が取り付けられている。可変容量コンデンサ115は、加えられた圧力に対応して容量値を変化し、この容量値の変化に基づいて芯体112に加わる筆圧を検出する。特許文献1において、可変容量コンデンサ115は、図9(c)に示すように、ホルダ121と、誘電体122と、この誘電体122を付勢する端子部材123と、保持部材124と、導電部材126と、弾性部材127とを備える。特許文献1において、この導電部材126は、砲弾型形状を有し、導電性を有すると共に弾性変形可能な部材により構成されている。このような導電性を有し弾性変形可能な部材として、シリコン導電ゴムや加圧導電ゴムなどが例示されている。
以上のように構成された可変容量コンデンサ115において、芯体112の指示部112aに圧力(筆圧)がかかると、芯体112により保持部材124が押圧される。これにより、導電部材126は、誘電体122に押圧されて変形(扁平化)する。その結果、導電部材126と誘電体122の接触面積が変化して、誘電体122の容量値が変化する。この容量値の変化は、端子部材123と弾性部材127とによって検出され、容量値の変化に基づいて指示部112aにかかる圧力が検出される。
また、特許文献2には、砲弾型形状の導電部材に代えて、75μmのポリイミドフィルム上に1000オングストロームの厚さにニクロム形成した円盤状の電極を用いて構成した可変容量コンデンサ及びこれを使用した位置指示器が開示されている。
しかしながら、従来の位置指示器の圧力検知素子又は筆圧センサとして用いられている可変容量素子は、弾性率の大きい、導電ゴム又は樹脂をベースとした電極を用いて構成されていることから、必要な容量変化を得るために大きなストロークが必要になり、また、軸方向に直交する横方向の軸ぶれも大きいという問題があった。
その結果、従来の位置指示器は、例えば、筆圧に応じて線幅を変化させて描画するような繊細な描画を必要とする用途に用いるためには、ペン先のがたつきが大きかったり、筆圧に対する軸方向のストロークが大きすぎるという問題があり、繊細な描画ができないという問題があった。
その結果、従来の位置指示器は、例えば、筆圧に応じて線幅を変化させて描画するような繊細な描画を必要とする用途に用いるためには、ペン先のがたつきが大きかったり、筆圧に対する軸方向のストロークが大きすぎるという問題があり、繊細な描画ができないという問題があった。
そこで、本発明は、小さなストロークで大きな容量変化が得られ、かつ横方向の軸ぶれの少ない可変容量素子とそれを用いた圧力検知素子、筆圧センサを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、繊細な描画が可能な位置指示器を提供することを第2の目的とする。
また、本発明は、繊細な描画が可能な位置指示器を提供することを第2の目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明に係る可変容量素子は、
対向する2つの主面を有し、該2つの主面のうちの少なくとも一方の主面に凹凸を有する誘電体層と、
金属板からなり、前記誘電体層の一方の主面に対向しかつ弾性変形可能な第1面を有する第1電極と、
前記誘電体層の他方の主面に対向して設けられた第2電極と、
を有する可変容量素子であって、
前記第1電極を押圧することにより前記第1面と前記誘電体層の一方の主面との接触面積及び前記第1面と前記誘電体層の一方の主面間の間隙が変化し、その接触面積及び間隙の変化に対応して静電容量が変化する。
対向する2つの主面を有し、該2つの主面のうちの少なくとも一方の主面に凹凸を有する誘電体層と、
金属板からなり、前記誘電体層の一方の主面に対向しかつ弾性変形可能な第1面を有する第1電極と、
前記誘電体層の他方の主面に対向して設けられた第2電極と、
を有する可変容量素子であって、
前記第1電極を押圧することにより前記第1面と前記誘電体層の一方の主面との接触面積及び前記第1面と前記誘電体層の一方の主面間の間隙が変化し、その接触面積及び間隙の変化に対応して静電容量が変化する。
本発明に係る可変容量素子のある形態では、前記第1面は、表面のうねりに起因する凹凸を有する。
本発明に係る可変容量素子のある形態では、前記第1電極は、切り欠き部を有する。
本発明に係る可変容量素子のある形態では、前記第1電極は、交差する2つのスリットを含む開口部を有する。
本発明に係る可変容量素子のある形態では、前記第1面に、前記金属板を構成する金属材料より柔らかい軟質金属からなる膜が形成されている。
本発明に係る可変容量素子のある形態では、前記誘電体層を含む誘電体を有し、前記第2電極が前記誘電体の内部に形成されている。
また、本発明に係る可変容量素子のある形態では、前記誘電体層の一方の主面と前記第1電極の第1面との間に液状誘電体を含む。
また、本発明に係る可変容量素子のある形態では、前記誘電体層の一方の主面と前記第1電極の第1面との間に液状誘電体を含む。
本発明に係る圧力検知素子は、前記可変容量素子を備えている。
本発明に係る筆圧センサは、前記可変容量素子を備えている。
本発明に係る位置指示器は、前記筆圧センサを備えている。
以上のように構成された本発明に係る可変容量素子、圧力検知素子及び筆圧センサによれば、小さなストロークで大きな容量変化が得られ、かつ横方向の軸ぶれの少ない可変容量素子とそれを用いた圧力検知素子、筆圧センサを提供することができる。
また、以上のように構成された本発明に係る位置指示器によれば、繊細な描画が可能な位置指示器を提供することができる。
また、以上のように構成された本発明に係る位置指示器によれば、繊細な描画が可能な位置指示器を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施形態の可変容量素子について説明する。
実施形態1.
実施形態1の可変容量素子は、図1A及び図1Bに示すように、
(a)基体部33と、基体部33上に形成されかつ表面に表面粗さ成分に起因した凹凸を有する誘電体層31とを含む誘電体30と、
(b)金属板からなり、誘電体層31の表面(一方の主面)に対向しかつ弾性変形可能な第1面を有する第1電極11と、
(c)基体部33と誘電体層31の間に誘電体層31の他方の主面に接するように埋設された第2電極21と、
(d)第1電極11を誘電体層31に押圧して第1電極11の第1面を弾性変形させる押圧部材13と、
(e)第1電極11の外周部を誘電体層31との間に挟んで第1電極11を支持しかつ押圧部材13を押圧方向に移動可能に支持する固定部材15と、
(f)誘電体30上で、第1電極11と、押圧部材13と、固定部材15とを覆うカバー17と、
を備える。
実施形態1.
実施形態1の可変容量素子は、図1A及び図1Bに示すように、
(a)基体部33と、基体部33上に形成されかつ表面に表面粗さ成分に起因した凹凸を有する誘電体層31とを含む誘電体30と、
(b)金属板からなり、誘電体層31の表面(一方の主面)に対向しかつ弾性変形可能な第1面を有する第1電極11と、
(c)基体部33と誘電体層31の間に誘電体層31の他方の主面に接するように埋設された第2電極21と、
(d)第1電極11を誘電体層31に押圧して第1電極11の第1面を弾性変形させる押圧部材13と、
(e)第1電極11の外周部を誘電体層31との間に挟んで第1電極11を支持しかつ押圧部材13を押圧方向に移動可能に支持する固定部材15と、
(f)誘電体30上で、第1電極11と、押圧部材13と、固定部材15とを覆うカバー17と、
を備える。
誘電体30は、例えば、基体部33と誘電体層31とが同じ誘電体材料で構成され、基体部33を構成する誘電体材料と誘電体層31を構成する誘電体材料とが第2電極となる電極ペースト層を挟んで、一体的に積層されて同時に焼成されて一体化されてなる。以上の構成では、第2電極21は基体部33と誘電体層31の間に埋設された内部電極からなる。基体部33と誘電体層31とは異なる材料により構成されていてもよい。基体部33及び誘電体層31を構成する誘電体材料としては、例えば、CaZrO3(ジルコン酸カルシウム)などを誘電体とする低誘電率系 と、チタン酸バリウム(BaTiO3)などを誘電体とする高誘電率系が挙げられ、発振回路などで安定した特性を得るために、好ましくは、環境温度による静電容量の変化率が小さい低誘電率系の誘電体材料を用いて、少なくとも誘電体層31を構成する。
ここで、誘電体層31は、第1電極11に対向する表面に、例えば、不規則に配置された複数の凸部とその凸部間に形成された凹部とを含む凹凸を有する。この誘電体層31表面の凹凸は、例えば、通常のセラミック焼結体が持つ表面粗さを利用することもできるが、好ましくは、浮遊砥粒研磨工法や固定砥粒研磨工法により、例えば算術平均粗さRaを所望の範囲に調整することが好ましい。
ここで、誘電体層31は、第1電極11に対向する表面に、例えば、不規則に配置された複数の凸部とその凸部間に形成された凹部とを含む凹凸を有する。この誘電体層31表面の凹凸は、例えば、通常のセラミック焼結体が持つ表面粗さを利用することもできるが、好ましくは、浮遊砥粒研磨工法や固定砥粒研磨工法により、例えば算術平均粗さRaを所望の範囲に調整することが好ましい。
第1電極11は、例えば、円形の金属板からなり、誘電体層31に対向する第1面11aが弾性変形可能な面となっている。以上のように構成された第1電極11は、第1面11aの反対側の面から押圧することで、第1面11aが誘電体層31表面の面粗さ成分に起因する凹凸に沿って弾性変形し、誘電体層31との接触面積が増加する。
すなわち、第1電極11は、荷重がかかっていない初期状態では、凸部のごく一部で誘電体層31と接触しているものの、図2Aに示すように実質的には誘電体層31とは接触していない。この段階では、第1電極11と誘電体層31との接触面積は小さく、また、第1面11aと誘電体層31の間隙37は、容量形成には寄与するほど狭くない。しかしながら、第1電極11に対して誘電体層31の方向に荷重をかけると、図2Bに示すように、誘電体層31との接触点が増加して接触面積が増大するとともに、第1面11aと誘電体層31の間隙37が容量形成に寄与するほど狭くなる。さらに荷重を大きくすると、図2Cに示すように、さらに接触面積が増大するとともにさらに間隙37が狭くなる。
すなわち、第1電極11は、荷重がかかっていない初期状態では、凸部のごく一部で誘電体層31と接触しているものの、図2Aに示すように実質的には誘電体層31とは接触していない。この段階では、第1電極11と誘電体層31との接触面積は小さく、また、第1面11aと誘電体層31の間隙37は、容量形成には寄与するほど狭くない。しかしながら、第1電極11に対して誘電体層31の方向に荷重をかけると、図2Bに示すように、誘電体層31との接触点が増加して接触面積が増大するとともに、第1面11aと誘電体層31の間隙37が容量形成に寄与するほど狭くなる。さらに荷重を大きくすると、図2Cに示すように、さらに接触面積が増大するとともにさらに間隙37が狭くなる。
このような、第1電極11を構成するために、使用される金属材料としては、例えば、ステンレス鋼、チタン合金、銅系合金のリン青銅、黄銅、洋白、ベリリウム銅、チタン銅合金などが挙げられ、その中で、特に、電気伝導性、耐食性、加工性に優れる銅系合金であり、バネ用途に特化したバネ用リン青銅又はバネ用洋白などを用いることが好ましい。また、第1電極11は、例えば、板厚が0.05mmから0.10mmなどの金属版を2.00mm程度の外径に加工して作製する。
ここで、第1電極11の第1面11aは、誘電体層31の表面と同様、凹凸を有していることが好ましく、誘電体層31の表面の凹凸に加えて、第1面11aの凹凸を利用して静電容量をより大きく変化させることができる。
ここで、第1電極11の第1面11aは、誘電体層31の表面と同様、凹凸を有していることが好ましく、誘電体層31の表面の凹凸に加えて、第1面11aの凹凸を利用して静電容量をより大きく変化させることができる。
押圧部材13は、円柱形状の円柱下部13aと、円柱下部13aより径が小さい円柱上部13bとを有し、円柱下部13aと円柱上部13bとは軸が一致するように例えば、一体で構成される。
固定部材15は、押圧部材13の円柱下部13aより大きい内径を有する円形筒型の外周側壁15aと円盤形状の上板15bとを有し、上板15bの中央部に円柱下部13aより径が小さく円柱上部13bより径が大きい円形の貫通孔15cが形成されている。
外周側壁15aと上板15bとは、外周側壁15aの外周と上板15bの外周とが一致するように、例えば、一体で形成される。貫通孔15cは、上板15bの軸と一致するように形成されている。
外周側壁15aと上板15bとは、外周側壁15aの外周と上板15bの外周とが一致するように、例えば、一体で形成される。貫通孔15cは、上板15bの軸と一致するように形成されている。
カバー17は、中央部に貫通孔17cを有し、屈曲するように形成された上カバー17bと誘電体30の外周に嵌合する側面カバー17aとを有し、全体としてバネ弾性を有している。
以上のように構成された各構成部材は、以下のように組み合わされて本実施形態1の可変容量素子が構成される。
まず、第1電極11は、第1面11aが誘電体層31に対向するように載置され、その上に、円柱下部13aの下面が第1電極11の上面の頂部に接するように押圧部材13が載置される。
また、固定部材15は、押圧部材13の円柱上部13bが貫通孔15c内に挿通されかつ第1電極11の外周部分に接触するように載置される。
さらに、カバー17がそのバネ弾性により所定の力で固定部材15が固定されるように側面カバー17aが誘電体30の外周に嵌合される。
まず、第1電極11は、第1面11aが誘電体層31に対向するように載置され、その上に、円柱下部13aの下面が第1電極11の上面の頂部に接するように押圧部材13が載置される。
また、固定部材15は、押圧部材13の円柱上部13bが貫通孔15c内に挿通されかつ第1電極11の外周部分に接触するように載置される。
さらに、カバー17がそのバネ弾性により所定の力で固定部材15が固定されるように側面カバー17aが誘電体30の外周に嵌合される。
以上のように構成された実施形態1の可変容量素子において、貫通孔17c及び貫通孔15cを介して押圧部材13に軸方向に荷重を加えると、第1電極11の第1面11aが変形する。この第1面11aの荷重による変形に伴い、第1面11aと誘電体層31との接触面積が増加し、第1面11aと誘電体層31とが接触していない部分においても第1面11aと誘電体層31間の間隙37が狭くなる。これにより、第1電極11と第2電極21との間に形成される静電容量が増加するまた、第1電極11を誘電体層31側に押圧する荷重が減少すると、弾性変形していた第1面11aは、初期状態の面形状に戻る過程で接触面積が徐々に減少するとともに、第1面11aと誘電体層31間の間隙37がおおきくなって、静電容量が減少する。
以下、より具体的に説明する。
図2Aに示す無荷重の状態では、実質的に第1電極11と誘電体層31とは接触しておらず、しかも第1面11aと誘電体層31の間隙37は、容量形成には寄与するほど狭くないので、第1電極11と第2電極21間の静電容量は極めて小さい。
しかしながら、第1電極11に誘電体層31の方向に荷重をかけると、図2Bに示すように、誘電体層31との接触点が増加して接触面積が増加するとともに、第1面11aと誘電体層31の間隙37が容量形成には寄与する程度に狭くなる。この段階では、第1電極11と誘電体層31とが接触している部分において、第1電極と第2電極間に挟まれた誘電体層31によって容量(以下、容量Aという。)が形成され、第1面11aと誘電体層31とが狭い間隙37を介して対向する部分において、第1電極と第2電極間に挟まれた誘電体層31及び間隙37によって容量(以下、容量Bという。)が形成される。すなわち、荷重が加えられた状態では、第1電極と第2電極とその両者に挟まれた誘電体層31とによってそれぞれ構成された複数の容量素子(以下、分布容量素子Aという。)と、第1電極と第2電極とその両者に挟まれた誘電体層31及び間隙37によってそれぞれ構成された複数の容量素子(以下、分布容量素子Bという。)とが並列に接続された状態になっており、第1電極と第2電極間には、複数の分布容量素子Aの容量値と複数の分布容量素子Bの容量値とを合計した静電容量が形成される。
さらに荷重を大きくすると、図2Cに示すように、さらに接触面積が増大するとともにさらに間隙37が狭くなる。この段階では、接触面積の増大に伴い第1電極11と誘電体層31とが接触している部分に形成される分布容量素子Aの割合が多くなるとともに、分布容量素子Bにおける間隙37が狭くなって各分布容量素子Bの静電容量も大きくなる。したがって、第1電極11と第2電極21間の静電容量も荷重の増加に伴い大きくなる。
以上のようなメカニズムで、実施形態1の可変容量素子は、荷重の変化に応じて第1電極11と第2電極21の間に構成される静電容量が変化する。
図2Aに示す無荷重の状態では、実質的に第1電極11と誘電体層31とは接触しておらず、しかも第1面11aと誘電体層31の間隙37は、容量形成には寄与するほど狭くないので、第1電極11と第2電極21間の静電容量は極めて小さい。
しかしながら、第1電極11に誘電体層31の方向に荷重をかけると、図2Bに示すように、誘電体層31との接触点が増加して接触面積が増加するとともに、第1面11aと誘電体層31の間隙37が容量形成には寄与する程度に狭くなる。この段階では、第1電極11と誘電体層31とが接触している部分において、第1電極と第2電極間に挟まれた誘電体層31によって容量(以下、容量Aという。)が形成され、第1面11aと誘電体層31とが狭い間隙37を介して対向する部分において、第1電極と第2電極間に挟まれた誘電体層31及び間隙37によって容量(以下、容量Bという。)が形成される。すなわち、荷重が加えられた状態では、第1電極と第2電極とその両者に挟まれた誘電体層31とによってそれぞれ構成された複数の容量素子(以下、分布容量素子Aという。)と、第1電極と第2電極とその両者に挟まれた誘電体層31及び間隙37によってそれぞれ構成された複数の容量素子(以下、分布容量素子Bという。)とが並列に接続された状態になっており、第1電極と第2電極間には、複数の分布容量素子Aの容量値と複数の分布容量素子Bの容量値とを合計した静電容量が形成される。
さらに荷重を大きくすると、図2Cに示すように、さらに接触面積が増大するとともにさらに間隙37が狭くなる。この段階では、接触面積の増大に伴い第1電極11と誘電体層31とが接触している部分に形成される分布容量素子Aの割合が多くなるとともに、分布容量素子Bにおける間隙37が狭くなって各分布容量素子Bの静電容量も大きくなる。したがって、第1電極11と第2電極21間の静電容量も荷重の増加に伴い大きくなる。
以上のようなメカニズムで、実施形態1の可変容量素子は、荷重の変化に応じて第1電極11と第2電極21の間に構成される静電容量が変化する。
以上のように構成された実施形態1の可変容量素子は、金属板からなり、弾性変形が可能な第1面11aを有する第1電極11を用いて構成しているので、小さなストロークで大きな容量変化が得られる。例えば、第1電極の第1面11a及び誘電体層31の表面の粗さがそれぞれ、10点平均粗さRz値が5μm程度であるとすると、0.01mm程度のストロークで必要な容量変化が得られる。したがって、実施形態1の可変容量素子を用いて筆圧センサを作製すると、0.01mm程度のストロークで筆圧を検出でき、従来の0.2mm〜0.6mmのストロークで筆圧を検出している従来の筆圧センサに比べて極めて小さいストロークで筆圧を検出することが可能になる。また、横方向にも変形する導電性弾性ゴムや導電性樹脂を用いて構成して従来の可変容量素子とは異なり、第1電極11には、横方向の変形がほとんどないので、横方向に軸ぶれの少ない可変容量素子を構成することができる。
以上の実施形態1では、間隙37をエアギャップにより構成した。しかしながら、本発明では、図4A〜図4Cに示すように、シリコンオイル等の液状誘電体を充填した間隙35を用いてもよい。このようにすると、第1電極11と第2電極12とその両者に挟まれた誘電体層31及び間隙35によってそれぞれ構成される分布容量素子Bの荷重に対する容量変化量を大きくでき、可変容量素子全体として荷重に対する容量変化量を大きくできる。
実施形態2.
本発明に係る実施形態2の可変容量素子は、図3A〜図3C、特に図3Bに模式的に示すように、誘電体層31表面の凹凸を利用することに加えてさらに、第1電極12の第1面12a表面のうねりを利用して静電容量を変化させている。
実施形態2の可変容量素子は、以上の点を除いて、実施形態1と同様に構成される。
本発明に係る実施形態2の可変容量素子は、図3A〜図3C、特に図3Bに模式的に示すように、誘電体層31表面の凹凸を利用することに加えてさらに、第1電極12の第1面12a表面のうねりを利用して静電容量を変化させている。
実施形態2の可変容量素子は、以上の点を除いて、実施形態1と同様に構成される。
以上のように構成された実施形態2の可変容量素子は、誘電体層31表面の凹凸に加えさらに、第1電極12の第1面12aのうねりを利用して静電容量を変化させることができる。これにより、実施形態2の可変容量素子は、検出できる荷重領域の範囲を広くすることができる。
具体的には、図3Bに示すように、比較的低い荷重領域においては、第1電極12の第1面12aのうねりに起因した凸部の先端が誘電体層31の表面に接触するが、うねりに起因した凹部には誘電体層31との間に凹部の深さに相当する間隔の隙間ができている。しかしながら、この段階では、第1面12aと誘電体層31の表面との接触面積は小さいので、第1電極12と誘電体層31とが接触する部分に形成される分布容量素子Aによる静電容量は小さい。また、第1表面12aのうねりに起因する凹部による間隙の比較的大きいので、分布容量素子Bによる静電容量も小さい。
この段階から徐々に荷重を増加させていくと、うねり成分が小さくなるように第1電極12の第1面12aは弾性変形し、ある荷重(以下、第1荷重値という。)で図3Cに示すように、第1面12aのうねり成分が無くなる。この状態では、誘電体層31との接触点が増加して接触面積が増加するとともに、第1面12aと誘電体層31の間隙37が容量形成には寄与する程度に狭くなる。したがって、第1電極12と第2電極とその両者に挟まれた誘電体層31とによってそれぞれ構成された複数の分布容量素子Aと、第1電極12と第2電極とその両者に挟まれた誘電体層31及び間隙37によってそれぞれ構成された複数の分布容量素子Bとが並列に接続された状態になっており、第1電極と第2電極間には、複数の分布容量素子Aの容量値と複数の分布容量素子Bの容量値とを合計した静電容量が形成される。
次に、第1荷重値よりさらに荷重を増加させていくと、凹形状の第1面12aが誘電体層31表面の面粗さ成分に起因する凹凸に沿って弾性変形し、誘電体層31との接触面積がさらに増加するとともに、さらに間隙37が狭くなり、分布容量素子Aの割合が多くなるとともに、各分布容量素子Bの静電容量も大きくなる。したがって、第1電極12と第2電極21間の静電容量も荷重の増加に伴い大きくなる。
この段階から徐々に荷重を増加させていくと、うねり成分が小さくなるように第1電極12の第1面12aは弾性変形し、ある荷重(以下、第1荷重値という。)で図3Cに示すように、第1面12aのうねり成分が無くなる。この状態では、誘電体層31との接触点が増加して接触面積が増加するとともに、第1面12aと誘電体層31の間隙37が容量形成には寄与する程度に狭くなる。したがって、第1電極12と第2電極とその両者に挟まれた誘電体層31とによってそれぞれ構成された複数の分布容量素子Aと、第1電極12と第2電極とその両者に挟まれた誘電体層31及び間隙37によってそれぞれ構成された複数の分布容量素子Bとが並列に接続された状態になっており、第1電極と第2電極間には、複数の分布容量素子Aの容量値と複数の分布容量素子Bの容量値とを合計した静電容量が形成される。
次に、第1荷重値よりさらに荷重を増加させていくと、凹形状の第1面12aが誘電体層31表面の面粗さ成分に起因する凹凸に沿って弾性変形し、誘電体層31との接触面積がさらに増加するとともに、さらに間隙37が狭くなり、分布容量素子Aの割合が多くなるとともに、各分布容量素子Bの静電容量も大きくなる。したがって、第1電極12と第2電極21間の静電容量も荷重の増加に伴い大きくなる。
以上のように構成された実施形態2の可変容量素子は、低荷重領域においては、第1電極12の第1面のうねり成分に起因した凹凸が弾性変形することにより、誘電体層31と第1面との接触面積及び間隙37が変化して、静電容量を変化させることができる。
また、低荷重領域より荷重の大きい高荷重領域では、誘電体層31の表面粗さに起因する凹凸に対応して第1電極12の第1面12aが弾性変形することにより、誘電体層31と第1面12aとの接触面積及び間隙が変化して、静電容量を変化させることができる。
したがって、実施形態2の可変容量素子は、広範囲の荷重変化に対応して静電容量を変化させることができる。
また、低荷重領域より荷重の大きい高荷重領域では、誘電体層31の表面粗さに起因する凹凸に対応して第1電極12の第1面12aが弾性変形することにより、誘電体層31と第1面12aとの接触面積及び間隙が変化して、静電容量を変化させることができる。
したがって、実施形態2の可変容量素子は、広範囲の荷重変化に対応して静電容量を変化させることができる。
以上のように構成された実施形態2の可変容量素子は、実施形態1の可変容量素子と同様、弾性変形が可能な金属板からなる第1電極12を用いて構成しているので、小さなストロークで大きな容量変化が得られ、横方向に軸ぶれの少ない可変容量素子を構成することができる。例えば、第1電極の第1面11a及び誘電体層31の表面の粗さがそれぞれ、10点平均粗さRz値が5μm程度であり、第1電極の第1面11aがろ波うねり曲線Wc値が5μm程度であるとすると、0.015mm程度のストロークで必要な容量変化が得られる。したがって、実施形態1の可変容量素子を用いて筆圧センサを作製すると、0.015mm程度のストロークで筆圧を検出でき、従来の0.2mm〜0.6mmのストロークで筆圧を検出している従来の筆圧センサに比べて極めて小さいストロークで筆圧を検出することが可能になる。
以上の実施形態2では、間隙37をエアギャップにより構成した。しかしながら、本発明では、図5A〜図5Bに示すように、シリコンオイル等の液状誘電体を充填した間隙35を用いてもよい。このようにすると、第1電極12と第2電極とその両者に挟まれた誘電体層31及び間隙35によってそれぞれ構成される分布容量素子Bの荷重に対する容量変化量を大きくでき、可変容量素子全体として荷重に対する容量変化量を大きくできる。
第1電極の変形例.
実施形態1の可変容量素子は、図6Aに示す第1電極11を用いて構成した。
また、実施形態2の可変容量素子では、中心に近い中央部に比較して外周部における板厚が薄くなった第1電極12を用いて構成した。
しかしながら、本発明では、以下に示すように切り欠き又は開口部を形成して弾性変形を容易にした第1電極を用いると、低荷重領域において小さな荷重変化に対して、第1電極と誘電体30との接触面積の変化を大きくし、より検出される静電容量の変化量を大きくできる。
実施形態1の可変容量素子は、図6Aに示す第1電極11を用いて構成した。
また、実施形態2の可変容量素子では、中心に近い中央部に比較して外周部における板厚が薄くなった第1電極12を用いて構成した。
しかしながら、本発明では、以下に示すように切り欠き又は開口部を形成して弾性変形を容易にした第1電極を用いると、低荷重領域において小さな荷重変化に対して、第1電極と誘電体30との接触面積の変化を大きくし、より検出される静電容量の変化量を大きくできる。
第1変形例.
図6Bに示す第1電極14bは、中央部から外周に至る切り欠き19bを有している。この第1電極14bにおいて、切り欠き19bはほぼ均一の幅に形成されたスリットと、切り欠き19bの中央部においてスリットの幅より大きい径で円形に拡がった円形端部とからなる。
図6Bに示す第1電極14bは、中央部から外周に至る切り欠き19bを有している。この第1電極14bにおいて、切り欠き19bはほぼ均一の幅に形成されたスリットと、切り欠き19bの中央部においてスリットの幅より大きい径で円形に拡がった円形端部とからなる。
第2変形例.
図6Cに示す第1電極14cは、中央部から外周に至る切り欠き19cを有している。この第1電極14cにおいて、切り欠き19cは中央部から外周に向かって徐々に幅が大きくなるように形成されたスリットと、切り欠き19bの中央部において円形に拡がった円形端部とからなる。
図6Cに示す第1電極14cは、中央部から外周に至る切り欠き19cを有している。この第1電極14cにおいて、切り欠き19cは中央部から外周に向かって徐々に幅が大きくなるように形成されたスリットと、切り欠き19bの中央部において円形に拡がった円形端部とからなる。
以上のように構成された第1変形例の第1電極14b及び第2変形例の第1電極14cはそれぞれ、中央部から外周に至る切り欠き19b、19cを有しているので、小さい荷重により変形させることが可能になる。
第3変形例.
図6Dに示す第1電極14dは、中央部から外周に至る4つの切り欠き19dを有している。この第1電極14dにおいて、4つの切り欠き19dはそれぞれ、中央部の尖った先端から外周に向かって徐々に幅が広くなるようにかつ湾曲して形成されている。また、4つの切り欠き19dは、等間隔に設けられている。
図6Dに示す第1電極14dは、中央部から外周に至る4つの切り欠き19dを有している。この第1電極14dにおいて、4つの切り欠き19dはそれぞれ、中央部の尖った先端から外周に向かって徐々に幅が広くなるようにかつ湾曲して形成されている。また、4つの切り欠き19dは、等間隔に設けられている。
以上のように構成された第3変形例の第1電極14dは、中央部から外周に至る4つ切り欠き19dを有しているので、第1変形例の第1電極14b及び第2変形例の第1電極14cに比較してより小さい荷重により変形させることが可能になる。
第4変形例.
図6Eに示す第1電極14eは、2つのスリットが直交した十字型の開口部19eを有している。開口部19eは、外周側の先端がそれぞれ半円形となり、中央部が広くなっている以外はほぼ同一幅に形成されている。尚、開口部を構成するスリットの両端は第1電極の外周までは達していないことはいうまでもない。
図6Eに示す第1電極14eは、2つのスリットが直交した十字型の開口部19eを有している。開口部19eは、外周側の先端がそれぞれ半円形となり、中央部が広くなっている以外はほぼ同一幅に形成されている。尚、開口部を構成するスリットの両端は第1電極の外周までは達していないことはいうまでもない。
第5変形例.
図6Fに示す第1電極14fは、開口部19eは、外周側の半円形の先端部と中央部を除いた部分の幅が、外周に向かって徐々に広くなっている以外は、が広くなっている以外は第5変形例の第1電極14eと同様に形成されている。
図6Fに示す第1電極14fは、開口部19eは、外周側の半円形の先端部と中央部を除いた部分の幅が、外周に向かって徐々に広くなっている以外は、が広くなっている以外は第5変形例の第1電極14eと同様に形成されている。
以上のように構成された第4変形例の第1電極14eと第5変形例の第1電極14fは、外周部に比較して中央部の変形が容易になり、中央部における接触面積を容易に増加させることができる。
以上のように構成された第4変形例の第1電極14eと第5変形例の第1電極14fは、2つのスリットを直交するように設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも2つのスリットが交差するように設けられていればよい。
また、開口部を構成するスリットは、2つに限定されるものではなく、2以上のスリットを含む開口部であってもよい。
また、開口部を構成するスリットは、2つに限定されるものではなく、2以上のスリットを含む開口部であってもよい。
実施の形態3.
本発明に係る実施形態3の可変容量素子は、
図7Aに示すように、
実施形態1の第1電極11の第1面11aに、金属板を構成する金属材料より柔らかい軟質金属からなる表面処理層16を形成している点を除いて、実施形態1と同様に構成される。
ここで、例えば、金属板を、ばね用リン青銅で構成した場合、ニッケル電解めっきを用いて表面処理層16を形成する。
本発明に係る実施形態3の可変容量素子は、
図7Aに示すように、
実施形態1の第1電極11の第1面11aに、金属板を構成する金属材料より柔らかい軟質金属からなる表面処理層16を形成している点を除いて、実施形態1と同様に構成される。
ここで、例えば、金属板を、ばね用リン青銅で構成した場合、ニッケル電解めっきを用いて表面処理層16を形成する。
以上のように構成された実施形態3の可変容量素子においては、誘電体層31の表面の凹凸に追従して変形しやすい軟質金属からなる表面処理層16を形成しているので、図7B〜図7Dに示すように、荷重による密着性を向上させることができ、低荷重によってより効果的に接触面積を増加させることができるとともに、間隙37をより狭くできかつ荷重に対する変化量を大きくできる。
したがって、実施形態3の可変容量素子は、比較的低い荷重領域において、誘電体層31表面の面粗さをより効果的に利用して静電容量を変化させることができる。
したがって、実施形態3の可変容量素子は、比較的低い荷重領域において、誘電体層31表面の面粗さをより効果的に利用して静電容量を変化させることができる。
以上の実施形態3では、間隙37をエアギャップにより構成した。しかしながら、本発明では、図8A〜図8Bに示すように、シリコンオイル等の液状誘電体を充填した間隙35を用いてもよい。このようにすると、第1電極11と第2電極12とその両者に挟まれた誘電体層31及び間隙35によってそれぞれ構成される分布容量素子Bの荷重に対する容量変化量を大きくでき、可変容量素子全体として荷重に対する容量変化量を大きくできる。
以上の実施形態1〜3では、誘電体層31の表面の表面粗さに起因する凹凸を利用して静電容量を変化させるようにしたが、本発明はこれに限定されるものできなく、誘電体層31の表面のうねりに起因する凹凸を利用して静電容量を変化させるようにしてもよいし、誘電体層31の表面の表面粗さに起因する凹凸の利用に加えて誘電体層31の表面のうねりに起因する凹凸を利用して静電容量を変化させるようにしてもよい。
応用例
本発明に係る可変容量素子は、種々の用途に使用できる。
例えば、本発明に係る可変容量素子を用いて、圧力検知素子を構成することができる。
また、本発明に係る可変容量素子を用いて、筆圧センサを構成することができる。さらに、本発明に係る筆圧センサを用いて、位置指示器を構成することができる。
本発明に係る可変容量素子は、種々の用途に使用できる。
例えば、本発明に係る可変容量素子を用いて、圧力検知素子を構成することができる。
また、本発明に係る可変容量素子を用いて、筆圧センサを構成することができる。さらに、本発明に係る筆圧センサを用いて、位置指示器を構成することができる。
1 可変容量素子
11,12,14b,14c,14d,14e,14f 第1電極
11a,12a 第1面
13 押圧部材
15 固定部材
16 表面処理層
17 カバー
19b,19c,19d,19e,19f 切り欠き
21 第2電極
30 誘電体
31 誘電体層
33 基体部
35,37 間隙
11,12,14b,14c,14d,14e,14f 第1電極
11a,12a 第1面
13 押圧部材
15 固定部材
16 表面処理層
17 カバー
19b,19c,19d,19e,19f 切り欠き
21 第2電極
30 誘電体
31 誘電体層
33 基体部
35,37 間隙
Claims (10)
- 対向する2つの主面を有し、該2つの主面のうちの少なくとも一方の主面に凹凸を有する誘電体層と、
金属板からなり、前記誘電体層の一方の主面に対向する第1面を有する第1電極と、
前記誘電体層の他方の主面に対向して設けられた第2電極と、
を有する可変容量素子であって、
前記第1電極を押圧することにより前記第1面と前記誘電体層の一方の主面との接触面積及び前記第1面と前記誘電体層の一方の主面間の間隙が変化し、その接触面積及び間隙の変化に対応して静電容量が変化する可変容量素子。 - 前記第1面は、表面のうねりに起因する凹凸を有する請求項1記載の可変容量素子。
- 前記第1電極は、切り欠き部を有する請求項1又は2に記載の可変容量素子。
- 前記第1電極は、交差する2つのスリットを含む開口部を有する請求項1又は2に記載の可変容量素子。
- 前記第1面に、前記金属板を構成する金属材料より柔らかい軟質金属からなる膜が形成されている1〜4のうちのいずれか1つに記載の可変容量素子。
- 前記誘電体層を含む誘電体を有し、前記第2電極が前記誘電体の内部に形成された請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載の可変容量素子。
- 前記誘電体層の一方の主面と前記第1電極の第1面との間に液状誘電体を含む請求項1〜6のうちのいずれか1つに記載の可変容量素子。
- 請求項1〜7のいずれか1つに記載の可変容量素子を備えた圧力検知素子。
- 請求項1〜7のいずれか1つに記載の可変容量素子を備えた筆圧センサ。
- 請求項9に記載の筆圧センサを備えた位置指示器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014190246A JP2016063080A (ja) | 2014-09-18 | 2014-09-18 | 可変容量素子、圧力検知素子、筆圧センサ及び位置指示器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014190246A JP2016063080A (ja) | 2014-09-18 | 2014-09-18 | 可変容量素子、圧力検知素子、筆圧センサ及び位置指示器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016063080A true JP2016063080A (ja) | 2016-04-25 |
Family
ID=55798168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014190246A Pending JP2016063080A (ja) | 2014-09-18 | 2014-09-18 | 可変容量素子、圧力検知素子、筆圧センサ及び位置指示器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016063080A (ja) |
-
2014
- 2014-09-18 JP JP2014190246A patent/JP2016063080A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5221042B2 (ja) | 容量が変化する装置及び手書き入力機器 | |
CN105987777B (zh) | 感压元件 | |
JP5773472B1 (ja) | 位置指示器及び位置検出装置 | |
US9347838B2 (en) | Capacitive shear force sensor and method for fabricating thereof | |
US20060162471A1 (en) | Pressure sensor comprising an elastic sensor layer with a microstructured surface | |
CN102254681B (zh) | 可变容量电容器及位置指示器 | |
JP2013191168A5 (ja) | ||
WO2010026845A1 (ja) | 入力装置 | |
JPH05275283A (ja) | 可変容量コンデンサ及びこれを利用した位置指示器 | |
WO2009093727A1 (en) | Piezoelectric vibration type force sensor | |
CN105716748A (zh) | 感压元件 | |
US20100077868A1 (en) | Tactile sensor | |
CN114222904B (zh) | 负荷传感器 | |
JP2010230647A (ja) | 感圧センサ及びその製造方法 | |
US11906373B2 (en) | Pressure sensor and electronic equipment | |
JP2006269148A (ja) | スパイラル接触子 | |
JP5407152B2 (ja) | 感圧導電シート及びこれを用いたパネルスイッチ | |
JP7337148B2 (ja) | 圧力センシングデバイス及びスタイラス | |
JP2016063080A (ja) | 可変容量素子、圧力検知素子、筆圧センサ及び位置指示器 | |
CN112448691A (zh) | 振动器件 | |
JP2016063082A (ja) | 可変容量素子、圧力検知素子、筆圧センサ及び位置指示器 | |
JP6454439B1 (ja) | 感圧センサ | |
JP2016063078A (ja) | 可変容量素子、圧力検知素子、筆圧センサ及び位置指示器 | |
JP6443989B2 (ja) | 入力装置 | |
JP7180962B2 (ja) | 電子ペン及び位置検出システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20160217 |