JP2016062754A - 除電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筐体のエア吹出し口から吹出されるエアの流速及び方向にばらつきが生じるのを抑制する除電装置を提供する。【解決手段】 エアが供給されるエア流入口5、エアを吹出すエア吹出し口22、及び、エア流入口5を介して供給されたエアが一方向に流れるエア流路6であって、エア吹出し口22に沿って形成されたエア流路6を有するヘッド筐体20と、エア流路6を流れるエアをエア吹出し口側へ誘導する偏向部材26と、エア吹出し口22に設けられ、エアを通過させることにより、エアの吹出し方向を均一化する整流部材25とを備えて構成される。整流部材25は、エア吹出し口22と交差する方向に延びる壁面によってそれぞれが取り囲まれ、エアを通過させる2以上のセル7からなり、偏向部材26は、エア流路6に沿って延びる傾斜面26aを有し、エア吹出し口22に沿ってエア流路6を下るほど、傾斜面26aからエア吹出し口22までの距離が短くなる。【選択図】 図4

Description

本発明は、除電装置に係り、さらに詳しくは、筐体のエア吹出し口からエアを吹出すことによって除電イオンを拡散させる除電装置の改良に関する。
除電装置は、静電気によって帯電したワークに逆極性の除電イオンを供給することにより、ワークから余分な電気を除去する装置である。例えば、除電イオンは、電圧を印加した電極針によるコロナ放電を利用して空気をイオン化することにより生成され、正イオン又は負イオンからなる。
また、除電装置には、エアを吹出すことにより、除電イオンを拡散させるタイプのものがある(例えば、特許文献1)。この種の除電装置によれば、エアの吹出し方向に除電イオンが搬送されることから、より遠くのワークであっても除電することができる。また、ワークの位置にまで除電イオンが速やかに搬送されることから、ワークを除電するのに要する時間を短縮することができる。
特開2007−311229号公報
しかしながら、上述した様な従来の除電装置では、エア吹出し口から吹出されるエアの流速や方向にばらつきが生じてしまい、除電イオンをより遠くまで搬送させることができないという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、除電イオンをより遠くまで搬送させることができる除電装置を提供することを目的とする。特に、筐体のエア吹出し口から吹出されるエアの流速及び方向にばらつきが生じるのを抑制することができる除電装置を提供することを目的とする。
第1の本発明による除電装置は、エアを吹出すことによって除電イオンを拡散させる除電装置であって、エアが供給されるエア流入口、エアを吹出すエア吹出し口、及び、上記エア流入口を介して供給されたエアが一方向に流れるエア流路であって、上記エア吹出し口に沿って形成されたエア流路を有する筐体と、上記エア流路を流れるエアを上記エア吹出し口側へ誘導する偏向部材と、上記エア吹出し口に設けられ、エアを通過させることにより、エアの吹出し方向を均一化する整流部材とを備え、上記整流部材が、上記エア吹出し口と交差する方向に延びる壁面によってそれぞれが取り囲まれ、エアを通過させる2以上のセルからなり、上記偏向部材が、上記エア流路に沿って延びる傾斜面を有し、上記エア吹出し口に沿って上記エア流路を下るほど、上記傾斜面から上記エア吹出し口までの距離が短くなるように構成される。
通常、エア流路をエア吹出し口に沿って一方向に流れるエアがエア吹出し口を介して筐体外へ流出する際の速さは、エア流路の下流端に近づくほど大きくなる。この除電装置では、エア流路を流れるエアをエア吹出し口側へ誘導する偏向部材の傾斜面が、エア吹出し口に沿ってエア流路を下るほどエア吹出し口に近くなる。このため、エア吹出し口に沿ってエア流路を下るほど、エア流量が少なくなるので、筐体のエア吹出し口から吹出されるエアの流速をエア流路の上流から下流にわたって均一にすることができる。
また、エア吹出し口に設けられた整流部材をエアが通過することにより、エアの吹出し方向がエア吹出し口と交差する方向に均一化されるので、筐体のエア吹出し口から吹出されるエアの方向をエア流路の上流から下流にわたって均一にすることができる。従って、筐体のエア吹出し口から吹出されるエアの流速及び方向にばらつきが生じるのを抑制することができる。
第2の本発明による除電装置は、上記構成に加え、上記エア流路及び上記整流部材間に配置され、エアを通過させることにより、エアの吹出し速さを均一化する風速ムラ吸収フィルタを備え、上記筐体が、上記エア流路に沿って延びる形状を有し、長手方向の一端に上記エア流入口が形成され、略矩形の長尺面に、上記長手方向に延びる上記エア吹出し口が形成され、上記風速ムラ吸収フィルタが、上記整流部材よりも圧力損失が大きい繊維からなるように構成される。
この様な構成によれば、エア流路に沿って延びる形状の筐体であっても、エア流入口を介して筐体内に供給されたエアをエア吹出し口から吹出す際のエアの流速を筐体の長手方向に延びるエア吹出し口にわたって均一にすることができる。特に、整流部材よりも圧力損失が大きい風速ムラ吸収フィルタを介して整流部材を通過させるので、整流部材を通過したエアの流速にムラが生じるのを抑制することができる。
第3の本発明による除電装置は、上記構成に加え、上記風速ムラ吸収フィルタが、不織布からなるように構成される。この様な構成によれば、筐体のエア吹出し口から吹出されるエアの流速及び方向にばらつきが生じるのを抑制させた除電装置を安価に提供することができる。
第4の本発明による除電装置は、上記構成に加え、エアを供給するエア供給ユニットと、上記筐体からなり、コロナ放電を利用して上記除電イオンを生成するための2以上の電極針が上記エア吹出し口に沿って配設されたヘッドユニットと、上記エア供給ユニット及び上記ヘッドユニットを接続するエア供給ホースとを備えて構成される。この様な構成によれば、エア供給ホースの曲がり具合によって、ヘッドユニットのホース接続部付近で、エア吹出し口から吹出されるエアの流速や方向にばらつきが生じるのを抑制することができる。
第5の本発明による除電装置は、上記構成に加え、上記エア供給ユニットが、水蒸気を含んだ空気からなる加湿エアを生成する加湿器と、上記加湿エアを吸い込んで一方向に吹出すことにより、上記加湿エアを上記エアとして上記エア供給ホースへ供給するファン送風機とを備えて構成される。
この様な構成によれば、加湿エアを吹出して除電イオンを拡散させるので、除電効果を高めることができる。また、筐体のエア吹出し口から吹出される加湿エアの流速及び方向にばらつきが生じるのを抑制することができる。
第6の本発明による除電装置は、上記構成に加え、上記整流部材の上記エア流路側に設けられ、上記整流部材を保持するための2以上の保持フレームを備え、上記保持フレームが、上記整流部材のエア流入面に沿って、上記長手方向と交差する方向に延び、上記エア流路側の角部がアール形状からなるように構成される。
この様な構成によれば、エア流路を筐体の長手方向に流れるエアが整流部材を通過する際に、保持フレームの下流側に乱流が発生するのを抑制することができる。このため、保持フレームのエア流路側の角部が非アール形状からなる場合に比べ、整流部材のエア流入面において、エアの通過可能な領域が減少するのを抑制することができる。従って、保持フレームの強度を低下させることなく、エアの流速や方向にばらつきが生じるのを防止することができる。
本発明によれば、筐体のエア吹出し口から吹出されるエアの流速及び方向にばらつきが生じるのを抑制することができることから、除電イオンをより遠くまで搬送させることができる除電装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1による除電装置1の一構成例を示した外観図であり、バータイプのヘッドユニット2を備えた除電装置1が示されている。 図1のヘッドユニット2の構成例を示した図であり、複数の電極針21がエア吹出し口22に沿って配設されたヘッド筐体20の長尺面が示されている。 図2のヘッドユニット2をA1−A1切断線により切断した場合の切断面を示した断面図である。 図2のヘッドユニット2をA2−A2切断線により切断した場合の切断面を示した断面図である。 図2のヘッドユニット2をB−B切断線により切断した場合の切断面を示した断面図である。 図2の整流部材25の一例を示した斜視図である。 図5の主フレーム20d及び副フレーム20eの構成例を示した斜視図である。 図7の副フレーム20eを比較例と比較して模式的に示した説明図である。 偏向部材26の変形例を示した断面図である。 図1のエア供給ユニット4の構成例を示した図であり、エア流入口40bに垂直な鉛直面により本体筐体40を切断した場合の切断面が示されている。 本発明の実施の形態2による除電装置1の一構成例を示した外観図であり、ワイドタイプのヘッドユニット2が示されている。 図11のヘッドユニット2の構成例を示した断面図であり、エア吹出し口22に垂直な平面によりヘッド筐体20を切断した場合の切断面が示されている。
実施の形態1.
<除電装置1>
図1は、本発明の実施の形態1による除電装置1の一構成例を示した外観図であり、バータイプのヘッドユニット2を備えた除電装置1が示されている。この除電装置1は、ヘッドユニット2、エア供給ホース3及びエア供給ユニット4により構成され、水蒸気を含んだ空気からなる加湿エアを吹出すことによって除電イオンを拡散させるイオナイザーである。
例えば、除電装置1は、コロナ放電を利用して除電イオンを生成するための5個の電極針21がヘッドユニット2に配設され、パルス状の交流電圧が各電極針21に印加されるパルスAC方式のイオナイザーである。
ヘッドユニット2は、除電イオン生成ユニットであり、棒状のヘッド筐体20からなる。例えば、ヘッド筐体20は、細長い直方体形状のハウジングからなり、長手方向の一端にエア供給ホース3のホース接続部31が接続され、一側面が略矩形の長尺面となっている。この長尺面には、加湿エアを吹出すための2つのエア吹出し口22が設けられ、電極針21は、エア吹出し口22に沿って配設されている。エア吹出し口22は、ヘッド筐体20の長手方向に延びる略矩形の開口である。各電極針21は、エア吹出し口22間に配置され、コロナ放電のための駆動電圧が印加される。ヘッド筐体20は、400mm〜1000mm程度の長さである。
エア供給ホース3は、エア供給ユニット4及びヘッドユニット2を接続するための可撓性を有する配管であり、一端のホース接続部31を介してヘッドユニット2に接続され、他端のホース接続部32を介してエア供給ユニット4に接続されている。エア供給ホース3は、曲がり具合をフレキシブルに変更することができる。
エア供給ユニット4は、加湿エアを生成し、エア供給ホース3を介してヘッドユニット2に供給する加湿エア生成ユニットである。このエア供給ユニット4は、本体筐体40、貯水タンク部41及び水受けトレー部42により構成される。本体筐体40の上面には、エア供給ホース3のホース接続部32が着脱可能に接続されるホース接続部40aと、表示部43とが設けられ、本体筐体40の前部には、貯水タンク部41及び水受けトレー部42が着脱可能に取り付けられている。
本体筐体40のホース接続部40aは、本体筐体40の後端部の右側に配置され、表示部43は、前端部に配置されている。表示部43には、除電装置1の動作状態、除電イオンの発生状況、加湿エアの温度、湿度、風量等が表示される。貯水タンク部41は、加湿用の水を貯留するための容器である。水受けトレー部42は、加湿用の水を後述する加湿フィルタに供給するための給水槽である。
<ヘッドユニット2>
図2は、図1のヘッドユニット2の構成例を示した図であり、複数の電極針21がエア吹出し口22に沿って配設されたヘッド筐体20の長尺面が示されている。この図では、ヘッド筐体20の長手方向を紙面の上下方向に一致させてヘッドユニット2が描画されている。
ヘッド筐体20の長尺面には、ヘッド筐体20の長手方向に延びる中央フレーム20aと、2つのエア吹出し口22と、接地用のグランド電極23とが設けられている。中央フレーム20a及びエア吹出し口22は、ヘッド筐体20の長手方向の一端から他端まで延びている。
中央フレーム20aは、電極針21や後述する整流部材25を保持するためのシャーシ部であり、ヘッド筐体20に固定されている。この中央フレーム20aは、左右方向の中央部に配置され、電極針21を収容する針挿通孔20bと、指が電極針21に触れるのを防止するためのフィンガーガード24とが形成されている。針挿通孔20b及びフィンガーガード24は、電極針21ごとに設けられている。各電極針21は、ヘッド筐体20の長手方向に延びる直線上に、概ね一定の間隔で配置されている。
エア吹出し口22は、中央フレーム20aを挟んで左右に形成され、エアを通過させることによってエアの吹出し方向を均一化するための整流部材25がそれぞれ設けられている。グランド電極23は、左右の両端に設けられ、ヘッド筐体20の長手方向に延びている。
図3〜図5は、図2のヘッドユニット2の内部の構成を示した断面図である。図3には、ヘッドユニット2をA1−A1切断線により切断した場合の切断面が示され、図4には、ヘッドユニット2をA2−A2切断線により切断した場合の切断面が示されている。図5には、ヘッドユニット2をB−B切断線により切断した場合の切断面が示されている。
ヘッド筐体20の長手方向の一端には、エア供給ホース3のホース接続部31が取り付けられるフランジ形状のホース接続部20cが設けられ、ヘッド筐体20の長手方向と交差する開口面からなるエア流入口5が形成されている。ホース接続部20cのエア流入口5を介して加湿エアがヘッド筐体20内に供給される。
ヘッド筐体20内には、エア流入口5を介して供給されたエアが一方向に流れるエア流路6が形成される。このエア流路6は、エア吹出し口22に沿って形成され、ヘッド筐体20の長手方向に関し、ホース接続部20c側の端部から先端部に向けて加湿エアが流れる。また、ヘッド筐体20内には、主フレーム20d、偏向部材26、風速ムラ吸収フィルタ27及び電源回路28が設けられている。
電極針21は、中央フレーム20aの針挿通孔20b内に配置され、針先を中央フレーム20aから外部空間へ突出させている。電極針21が取り付けられた基板21aは、主フレーム20dによって保持される。
主フレーム20dは、ヘッド筐体20の長手方向に延び、中央フレーム20aに対向する平板状のシャーシ部である。この主フレーム20dは、エア吹出し口22の開口面と交差する方向に延びる側壁20gによって中央フレーム20aと連結されている。側壁20gは、基板21aを収容する空間を外部空間から隔絶する壁であり、主フレーム20dの左右の両端に形成されている。
主フレーム20dには、整流部材25を保持するための2以上の副フレーム20eが設けられている。副フレーム20eは、整流部材25のエア流路6側に設けられた保持フレームであり、主フレーム20dから枝状に突出し、ヘッド筐体20の長手方向と交差する方向に延びる形状からなる。整流部材25は、エア吹出し口22を塞ぐフィルタである。
風速ムラ吸収フィルタ27は、エアを通過させることにより、エアの吹出し速さを均一化する流速制御部材であり、整流部材25よりも圧力損失が大きい繊維からなる。例えば、風速ムラ吸収フィルタ27は、繊維を織らずに絡み合わせたシート状の不織布からなり、エアの吹出し速さが2m/sec程度である場合の圧力損失が60Pa程度の部材が好適である。この風速ムラ吸収フィルタ27は、エア流路6と整流部材25との間に配置され、整流部材25のエア流入面を覆っている。エア流入口5を介してヘッド筐体20内に供給されたエアは、全て風速ムラ吸収フィルタ27及び整流部材25を通過してエア吹出し口22から排出される。
偏向部材26は、エア流路6を流れるエアをエア吹出し口22側へ誘導するエアガイド部材であり、エア流路6に沿って延びる傾斜面26aを有する。この傾斜面26aは、平坦面からなり、エア吹出し口22に沿ってエア流路6を下るほど、傾斜面26aからエア吹出し口22までの距離が短くなっている。例えば、偏向部材26は、エア吹出し口22の開口面に対して傾斜した平面を傾斜面26aとして有する平板である。
電源回路28は、電極針21に印加する駆動電圧を生成する回路であり、偏向部材26の背面側に配置されている。この除電装置1では、エア吹出し口22に沿ってエア流路6を下るほど、エアがより大きくエア吹出し口22側へ移動するので、ヘッド筐体20のエア吹出し口22から吹出されるエアの流速をエア流路6の上流から下流にわたって均一にすることができる。
また、エア吹出し口22に設けられた整流部材25をエアが通過することにより、エアの吹出し方向が均一化されるので、エア吹出し口22から吹出されるエアの方向をエア流路6の上流から下流にわたって均一にすることができる。
<整流部材25>
図6は、図2の整流部材25の一例を示した斜視図である。この整流部材25は、エア吹出し口22と交差する方向に延びる壁面、例えば、エア吹出し口22の開口面に垂直な方向に延びる壁面によってそれぞれが取り囲まれた2以上のセル7からなり、エアが各セル7を通過することにより、エアの吹出し方向が均一化される。セル7は、エア吹出し口22のサイズに比べて十分に小さい導風路である。
例えば、整流部材25は、板紙を波状に加工した中芯71をライナー72で挟んだ段ボールシートを多層に積層した部材が用いられ、中芯71によって互いに隔絶された多数のセル7がライナー72に沿って形成されている。
<副フレーム20e>
図7は、図5の主フレーム20d及び副フレーム20eの構成例を示した斜視図である。この図には、風速ムラ吸収フィルタ27が整流部材25のエア流入面に貼り付けられ、副フレーム20eが風速ムラ吸収フィルタ27を介して整流部材25を保持する場合が示されている。
図8は、図7の副フレーム20eを比較例と比較して模式的に示した説明図である。図中の(a)には、エア流路6側の角部がアール形状からなる副フレーム20eが示され、(b)には、エア流路6側の角部が非アール形状からなる比較例が示されている。この図には、副フレーム20eの延伸方向から各副フレーム20eを見た場合が示されている。
主フレーム20dは、ヘッド筐体20の長手方向に概ね等幅で延びている。各副フレーム20eは、主フレーム20dの側端面から垂直に突出し、風速ムラ吸収フィルタ27の表面に沿って、長手方向と交差する方向に延びている。また、各副フレーム20eは、主フレーム20dの右側と左側とで互い違いに形成されている。すなわち、主フレーム20dの左側に形成された副フレーム20eは、主フレーム20dの右側に形成された2つの副フレーム20eの間に配置され、主フレーム20dの右側に形成された副フレーム20eは、主フレーム20dの左側に形成された2つの副フレーム20eの間に配置されている。
本発明による除電装置1では、副フレーム20eのエア流路6側の角部がアール形状からなるので、エア流路6をヘッド筐体20の長手方向に流れるエアが整流部材25を通過する際に、副フレーム20eの下流側に乱流が発生するのを抑制することができる。このため、副フレーム20eのエア流路6側の角部が非アール形状からなる場合に比べ、整流部材25又は風速ムラ吸収フィルタ27のエア流入側において、エアの不通過領域Eが増えることによってエアの通過可能な領域が減少するのを抑制することができる。従って、副フレーム20eの強度を低下させることなく、エアの流速や方向にばらつきが生じるのを防止することができる。
ここでいうアール形状は、円弧だけでなく、円弧に近い形状、例えば、外に凸の曲線も含む。また、副フレーム20eは、製造の容易性と強度とを考慮して、その断面形状が決定される。具体的には、副フレーム20eの幅の1/2倍〜1/8倍程度の半径のアールが角部に形成される。この例では、副フレーム20eの幅の1/4倍の半径のアールが角部に形成されている。
<偏向部材26の変形例>
図9は、偏向部材26の変形例を示した断面図であり、図中の(a)には、本実施例の場合が示され、(b)には、偏向部材26の傾斜面26aが下に凸の曲面形状からなる変形例1が示されている。
本実施の形態による除電装置1では、偏向部材26の傾斜面26aがエア吹出し口22の開口面に対して傾斜した平面からなり、ヘッド筐体20のエア流入口5から傾斜面26aまでの距離と、傾斜面26aからエア吹出し口22までの距離との対応関係が一次関数によって表される。この構成では、エア流路6の断面積が、ヘッド筐体20の先端に近づくほど線形に減少する。
一方、変形例1では、偏向部材26の傾斜面26aが下に凸の曲面形状からなる。ヘッド筐体20のエア流入口5から傾斜面26aまでの距離と、傾斜面26aからエア吹出し口22までの距離との対応関係を示す曲線は、その変化率がヘッド筐体20の先端付近で概ねゼロであるのに対し、エア流入口5付近で急激に大きくなっている。
図中の(c)には、偏向部材26の傾斜面26aが上に凸の曲面形状からなる変形例2が示されている。変形例2では、偏向部材26の傾斜面26aが上に凸の曲面形状からなる。ヘッド筐体20のエア流入口5から傾斜面26aまでの距離と、傾斜面26aからエア吹出し口22までの距離との対応関係を示す曲線は、その変化率がヘッド筐体20のエア流入口5付近で概ねゼロであるのに対し、ヘッド筐体20の先端付近で急激に大きくなっている。この様に、偏向部材26の形状は、エアの風量や風速に応じて決定される。
<エア供給ユニット4>
図10は、図1のエア供給ユニット4の構成例を示した図であり、エア流入口40bに垂直な鉛直面により本体筐体40を切断した場合の切断面が示されている。この図には、切断面よりもホース接続部40a側の様子が示されている。
このエア供給ユニット4は、本体筐体40の右側面にエア流入口40bが設けられ、本体筐体40内に、ヒートシンク44、制御回路45、ヒータ46及びファン送風機51が配設されている。
エア流入口40bは、外部空間から本体筐体40内にエアを取り込むための吸気口であり、本体筐体40の上端部に設けられている。ヒートシンク44は、制御回路45を冷却するための放熱器であり、エア流入口40bの近傍に配置されている。制御回路45は、電極針21に印加する駆動電圧を制御して除電イオンの発生量を調整し、或いは、ヒータ46を制御してエアの温度を調整し、或いは、ファン送風機51を制御して風量を調整する回路である。
ヒータ46は、エアを加熱するための加熱装置である。エアを加熱することにより、より多くの水蒸気をエアに含ませることができる。本体筐体40内には、エア流入口40bから左方に延び、下方へ折れ曲がるL字形状のエア流路が形成され、エア流入口40bを介して流入したエアは、このエア流路に沿って流れる。このとき、エア流入口40bを介して流入したエアの一部は、ヒートシンク44内を通過する。また、エアは、ヒータ46内部で加熱され、通気口47を介して水受けトレー部42へ流れる。
水受けトレー部42は、本体筐体40の下部に収容され、加湿用の水を貯留する。この水受けトレー部42には、加熱エアを通過させることによって加湿エアを生成する加湿フィルタ48が収容されている。加湿フィルタ48は、毛細管現象を利用して水を吸い上げる吸水フィルタからなる加湿器であり、加熱エアが一方向に通過する際に水を気化させることにより、加湿エアを生成する。この加湿フィルタ48は、直方体形状からなり、水受けトレー部42に溜まった水に下部が浸潤する。例えば、加湿フィルタ48は、不織布からなる。
右方に延びるエア流路に沿って加湿フィルタ48を通過した加湿エアは、上方へ折れ曲がるエア流路に沿ってエア混合室50へ流れ、エア混合室50内で混合され、温度のムラが緩和される。ファン送風機51は、加湿エアを吸い込んで一方向に吹出すことにより、加湿エアをエア供給ホース3へ供給する。
本実施の形態によれば、エア吹出し口22に沿ってエア流路6を下るほど、エア流量が少なくなるので、ヘッド筐体20のエア吹出し口22から吹出されるエアの流速をエア流路6の上流から下流にわたって均一にすることができる。また、エア吹出し口2に設けられた整流部材25をエアが通過することにより、エアの吹出し方向が均一化されるので、エア吹出し口22から吹出されるエアの方向をエア流路6の上流から下流にわたって均一にすることができる。
従って、除電装置1では、エア吹出し口22の長手方向に関し、エア吹出し口22から吹出されるエアの流速及び方向にばらつきが生じるのを抑制することができる。この様なエアの整流効果により、ヘッド筐体20の長手方向に延び、エア吹出し口22の開口面に垂直な方向に流れる加湿エアの層流が形成されるので、より遠くのワークであっても除電することができる。また、ワークの位置にまで除電イオンが速やかに搬送されることから、ワークを除電するのに要する時間を短縮することができる。
また、エア流路6に沿って延びる形状のヘッド筐体20であっても、エア流入口5を介してヘッド筐体20内に供給されたエアをエア吹出し口22から吹出す際のエアの流速をヘッド筐体20の長手方向に延びるエア吹出し口22にわたって均一にすることができる。特に、整流部材25よりも圧力損失が大きい風速ムラ吸収フィルタ27を介して整流部材25を通過させるので、整流部材25を通過したエアの流速にムラが生じるのを抑制することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、バータイプのヘッドユニット2を備えた除電装置1の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、ワイドタイプのヘッドユニット2を備えた除電装置1について説明する。
図11は、本発明の実施の形態2による除電装置1の一構成例を示した外観図であり、ワイドタイプのヘッドユニット2が示されている。この除電装置1は、図1の除電装置1と比較すれば、ヘッドユニット2の構成だけが異なっている。ヘッドユニット2は、略円形のエア吹出し口22を有するヘッド筐体20からなり、ヘッド筐体20の背面側にエア供給ホース3のホース接続部31が接続されている。
このヘッドユニット2には、6個の電極針21と、エア吹出し口22を取り囲むグランド電極23とが配設されている。各電極針21は、エア吹出し口22内に設けられ、周方向に概ね一定の間隔で配置されている。
図12は、図11のヘッドユニット2の構成例を示した断面図であり、エア吹出し口22に垂直な平面によりヘッド筐体20を切断した場合の切断面が示されている。この図では、ヘッド筐体20のエア吹出し口22に垂直な方向を紙面の上下方向に一致させてヘッドユニット2が描画されている。
エア供給ホース3のホース接続部31が取り付けられるフランジ形状のホース接続部20cは、ヘッド筐体20の背面に設けられ、エア吹出し口22に対向する略円形のエア流入口5が形成されている。ホース接続部20cのエア流入口5を介して加湿エアがヘッド筐体20内に供給される。エア吹出し口22は、エア流入口5よりも径が大きい。
ヘッド筐体20内には、エア流入口5を介して供給されたエアをエア吹出し口22の径方向の外方へ誘導する偏向部材26と、エア吹出し口22の径方向の外方に誘導されたエアがエア吹出し口22の径方向の内方に向けて流れるエア流路6とが設けられている。
この偏向部材26は、エア吹出し口22側に出っ張った円錐形状の板部材からなり、エア流入口5側にすり鉢状の傾斜面26bを備え、エア流入口5を介してヘッド筐体20内に供給されたエアを径方向外方へ誘導する。傾斜面26bは、頂点がエア吹出し口22の中心と略一致し、径方向外方に延び、径方向の外方ほど、傾斜面26bとエア吹出し口22との距離が長くなっている。
エア吹出し口22の径方向外方に誘導されたエアは、偏向部材26の周縁部を回り込み、エア流路6をエア吹出し口22に沿ってヘッド筐体20の周縁部から中央部に向けて流れる。エア流路6は、エア吹出し口22に沿って形成され、エア吹出し口の周縁から中心まで延びている。
偏向部材26は、エア吹出し口22側に、エア流路6に沿って延びる傾斜面26aを備え、エア流路6を流れるエアをエア吹出し口22側へ誘導する。傾斜面26aは、平坦面からなり、エア吹出し口22に沿ってエア流路6を下るほど、傾斜面26aからエア吹出し口22までの距離が短くなっている。
エア吹出し口22には、エアを通過させることによってエアの吹出し方向を均一化するための整流部材25が設けられている。整流部材25は、図1の除電装置1と同様の構成からなり、エア吹出し口22を塞ぐ板状のフィルタである。
本実施の形態によれば、エア吹出し口22に沿ってエア流路6を下るほど、エア流量が少なくなるので、ヘッド筐体20のエア吹出し口22から吹出されるエアの流速をエア流路6の上流から下流にわたって均一にすることができる。また、エア吹出し口2に設けられた整流部材25をエアが通過することにより、エアの吹出し方向が均一化されるので、エア吹出し口22から吹出されるエアの方向をエア流路6の上流から下流にわたって均一にすることができる。従って、エア吹出し口22の径方向に関し、エア吹出し口22から吹出されるエアの流速及び方向にばらつきが生じるのを抑制することができる。
なお、実施の形態1では、ヘッド筐体20が直方体形状からなる場合の例について説明したが、本発明は、ヘッドユニット2の構成をこれに限定するものではない。例えば、ヘッド筐体20は、長手方向に垂直な平面により切断した場合の切断面が三角形や半円形の形状を有するものにも本発明は適用することができる。
1 除電装置
2 ヘッドユニット
20 ヘッド筐体
20a 中央フレーム
20b 針挿通孔
20c ホース接続部
20d 主フレーム
20e 副フレーム
21 電極針
22 エア吹出し口
23 グランド電極
24 フィンガーガード
25 整流部材
26 偏向部材
26a 傾斜面
27 風速ムラ吸収フィルタ
3 エア供給ホース
31,32 ホース接続部
4 エア供給ユニット
40 本体筐体
40b エア流入口
41 貯水タンク部
42 水受けトレー部
46 ヒータ
48 加湿フィルタ
50 エア混合室
51 ファン送風機
5 エア流入口
6 エア流路
7 セル

Claims (6)

  1. エアを吹出すことによって除電イオンを拡散させる除電装置において、
    エアが供給されるエア流入口、エアを吹出すエア吹出し口、及び、上記エア流入口を介して供給されたエアが一方向に流れるエア流路であって、上記エア吹出し口に沿って形成されたエア流路を有する筐体と、
    上記エア流路を流れるエアを上記エア吹出し口側へ誘導する偏向部材と、
    上記エア吹出し口に設けられ、エアを通過させることにより、エアの吹出し方向を均一化する整流部材とを備え、
    上記整流部材は、上記エア吹出し口と交差する方向に延びる壁面によってそれぞれが取り囲まれ、エアを通過させる2以上のセルからなり、
    上記偏向部材は、上記エア流路に沿って延びる傾斜面を有し、上記エア吹出し口に沿って上記エア流路を下るほど、上記傾斜面から上記エア吹出し口までの距離が短くなることを特徴とする除電装置。
  2. 上記エア流路及び上記整流部材間に配置され、エアを通過させることにより、エアの吹出し速さを均一化する風速ムラ吸収フィルタを備え、
    上記筐体は、上記エア流路に沿って延びる形状を有し、長手方向の一端に上記エア流入口が形成され、略矩形の長尺面に、上記長手方向に延びる上記エア吹出し口が形成され、
    上記風速ムラ吸収フィルタは、上記整流部材よりも圧力損失が大きい繊維からなることを特徴とする請求項1に記載の除電装置。
  3. 上記風速ムラ吸収フィルタは、不織布からなることを特徴とする請求項2に記載の除電装置。
  4. エアを供給するエア供給ユニットと、
    上記筐体からなり、コロナ放電を利用して上記除電イオンを生成するための2以上の電極針が上記エア吹出し口に沿って配設されたヘッドユニットと、
    上記エア供給ユニット及び上記ヘッドユニットを接続するエア供給ホースとを備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の除電装置。
  5. 上記エア供給ユニットは、水蒸気を含んだ空気からなる加湿エアを生成する加湿器と、
    上記加湿エアを吸い込んで一方向に吹出すことにより、上記加湿エアを上記エアとして上記エア供給ホースへ供給するファン送風機とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の除電装置。
  6. 上記整流部材の上記エア流路側に設けられ、上記整流部材を保持するための2以上の保持フレームを備え、
    上記保持フレームは、上記整流部材のエア流入面に沿って、上記長手方向と交差する方向に延び、上記エア流路側の角部がアール形状からなることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の除電装置。
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