JP2016062437A - 端末装置、配信装置、表示方法及び表示プログラム - Google Patents

端末装置、配信装置、表示方法及び表示プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツの表示態様を変化させるために要する時間が短い場合であっても、広告効果を高めること。
【解決手段】本願に係る端末装置は、取得部と、表示部とを備える。取得部は、コンテンツの表示態様の変化に応じて他のコンテンツをサーバ装置から取得する。表示部は、コンテンツの表示態様の変化が発生した時点から取得部によって取得された他のコンテンツが表示されるまでの間、他のコンテンツが表示される領域に広告コンテンツを表示する。例えば、表示部は、コンテンツの表示態様の変化が発生した時点から取得したコンテンツの未取得部分を表示するまでの間、コンテンツの未取得部分を表示する取得後表示領域に広告コンテンツを表示する。
【選択図】図6

Description

本発明は、端末装置、配信装置、表示方法及び表示プログラムに関する。
近年、地図サービスなど様々なサービスが提供されている。例えば、このようなサービスをウェブアプリケーションとして提供する場合、Ajax(Asynchronous JavaScript(登録商標) And XML)などの非同期通信の技術が用いられている。これにより、ユーザは、画面遷移を伴わず所望のサービスの提供を受けることができる。
また、動画ファイルなどサイズの大きいファイルを再生する場合、ファイルをダウンロードしながら同時に再生を行うことによりユーザの待ち時間を短縮する、いわゆるストリーミングやプログレッシブダウンロード等の技術が提供されている。また、コンテンツのダウンロード時間を利用して広告コンテンツを表示する技術も提供されている。
特開2005−293328号公報
しかしながら、上記の従来技術では、広告効果を高めることができるとは限らない。具体的には、コンテンツの表示態様を変化させるために要する時間が短い場合、従来のような広告コンテンツの表示では、広告効果を高めることは難しい。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、コンテンツの表示態様を変化させるために要する時間が短い場合であっても、広告効果を高めることができる端末装置、配信装置、表示方法及び表示プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る端末装置は、コンテンツの表示態様の変化に応じて他のコンテンツをサーバ装置から取得する取得部と、前記コンテンツの表示態様の変化が発生した時点から前記取得部によって取得された前記他のコンテンツが表示されるまでの間、前記他のコンテンツが表示される領域に広告コンテンツを表示する表示部と、を備えたことを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、コンテンツの表示態様を変化させるために要する時間が短い場合であっても、広告効果を高めることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る表示処理の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る配信システムの構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る広告装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る広告コンテンツ記憶部の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る配信装置の構成例を示す図である。 図6は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。 図7は、実施形態に係る配信システムによる配信処理手順を示すシーケンス図である。 図8は、変形例に係る表示処理の一例を示す図である。 図9は、変形例に係る表示処理の一例を示す図である。 図10は、変形例に係る表示処理の一例を示す図である。 図11は、変形例に係る表示処理の一例を示す図である。 図12は、端末装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る端末装置、配信装置、表示方法及び表示プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る端末装置、配信装置、表示方法及び表示プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.表示処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る表示処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る表示処理の一例を示す図である。図1に示した端末装置10は、ユーザが表示画面に触れることによる操作、いわゆるタッチパネルによる操作を受け付けるタブレット端末である。言い換えると、ユーザは、指や専用ペンで端末装置10の出力部13である表示画面をタッチすることにより各種操作を行う。図1では、ウェブページW10の動的表示領域CR12に表示されたコンテンツC10の表示態様の変化に応じて広告コンテンツAC10が端末装置10に表示される例を示す。
図1(a)に示すように、ブラウザBR10に表示されたウェブページW10は、地図情報を提供するウェブページである。本実施形態で一例として示すウェブページW10は、表示領域CR11と動的表示領域CR12とを含む。ウェブページW10の動的表示領域CR12には、例えば、地図コンテンツであるコンテンツC10が表示される。具体的には図1(a)に示すように、動的表示領域CR12には、コンテンツC10の一部が表示される。動的表示領域CR12には、ユーザの操作に応じて表示態様を変化させてコンテンツC10が表示される。具体的には、動的表示領域CR12には、ユーザの操作に応じてコンテンツC10の一部が表示される。
ここで、本実施形態においてコンテンツC10は地図コンテンツ全体を示し、動的表示領域CR12には、コンテンツC10の一部が表示されている。以下では、このようなウェブページW10の動的表示領域CR12に最初に表示されるコンテンツC10の一部を「コンテンツC10の初期表示部分」と称する場合がある。また、コンテンツC10のうち、動的表示領域CR12に表示されている部分を「コンテンツC10の表示部分」と称し、動的表示領域CR12に表示されておらず、ユーザの操作によるコンテンツC10の表示態様の変化に伴って取得され、表示される部分を「コンテンツC10の未取得部分」と称する場合がある。つまり、コンテンツC10の未取得部分は、例えば、端末装置10が未だ取得しておらず、表示するためにサーバ装置等から取得する必要のあるコンテンツC10の部分である。
動的表示領域CR12は、表示したコンテンツC10の表示態様をユーザの操作に応じて変化させる領域である。具体的には、動的表示領域CR12は、ユーザの操作に応じて、コンテンツC10を配信するサーバ装置から取得されたコンテンツC10の未取得部分を表示する。本実施形態において、端末装置10は、コンテンツC10を配信するサーバ装置である配信装置100からコンテンツC10の未取得部分を取得する。なお、このようなコンテンツC10の表示態様の変化は、例えばAjaxなどの非同期通信の技術により実現される。
実施形態に係る端末装置10は、ユーザが動的表示領域CR12(すなわち、表示されたコンテンツC10)を指定した指を移動させる操作、いわゆるスワイプ操作などを行った場合、その指の位置の変化量に応じて、コンテンツC10の表示態様を変化させる。以下では、ユーザがコンテンツC10の表示態様を変化させるために行うスワイプ操作などを「変更操作」と称する場合がある。
例えば、図1(a)に示すように、端末装置10は、ユーザが動的表示領域CR12を指定した指を右側へ移動させる変更操作を行った場合、ユーザの指の位置の変化量に応じてコンテンツC10の表示態様を変化させる。図1(a)において、端末装置10は、ユーザの指の位置の変化量に応じて、動的表示領域CR12中においてコンテンツC10の表示部分を右方向へ移動させる。具体的には、図1(a)に示す動的表示領域CR12中の左側に表示されたコンテンツC10の表示部分が、動的表示領域CR12中の右側へ移動し、動的表示領域CR12中の右側に表示されたコンテンツC10の表示部分は、動的表示領域CR12に表示されなくなる。つまり、図1(b)においては、図1(a)に示す動的表示領域CR12中の左側に表示されたコンテンツC10の表示部分が、コンテンツC10の表示部分となる。このように、ユーザは、動的表示領域CR12に表示されたコンテンツC10の表示態様を変化させることにより、コンテンツC10中の閲覧したい部分を動的表示領域CR12に表示させる。
ここで、図1に示す動的表示領域CR12において、変更操作によってコンテンツC10の表示部分が表示されなくなった領域である取得後表示領域NR11には、コンテンツC10の未取得部分が表示される。なお、取得後表示領域は、変更操作によるコンテンツC10の表示態様を変化の度合いに応じて動的にその大きさが変動する領域である。
上述のように、端末装置10は、取得後表示領域NR11が生じた場合、コンテンツC10の未取得部分の取得を配信装置100に要求し、配信装置100から配信を受けることによりコンテンツC10の未取得部分を取得する。そして、端末装置10は、取得したコンテンツC10の未取得部分を取得後表示領域NR11に表示する。つまり、動的表示領域CR12において、変更操作によってコンテンツC10の表示態様の変化が発生してからコンテンツC10の未取得部分が取得後表示領域NR11に表示されるまでに、取得後表示領域NR11にコンテンツC10が表示されない時間(以下、「待機時間」と称する場合がある)が発生する。
そこで、端末装置10は、コンテンツC10の表示態様の変化が発生した時点から取得されたコンテンツC10の未取得部分が表示されるまでの間、すなわち待機時間において、コンテンツC10の未取得部分が表示される取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を表示する。図1(b)に示す例においては、端末装置10は、動的表示領域CR12の左側に生じた取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を表示し、動的表示領域CR12の右側にコンテンツC10の表示部分を表示する。ここで、待機時間は数秒程度であることが多いため、広告コンテンツAC10としては、例えば、企業ロゴ、商品ロゴ、ブランドロゴなどの短時間で認識できる広告コンテンツが表示される。なお、端末装置10は、コンテンツC10の表示態様の変化に応じて、直ちに広告コンテンツAC10を表示できるように、後述する広告装置30などから予め広告コンテンツAC10を取得する。言い換えると、端末装置10は、コンテンツC10の表示態様の変化が生じる前に、コンテンツC10の未取得部分が表示される取得後表示領域NR11に表示する広告コンテンツAC10をバックエンド側で準備する。これにより、端末装置10は、コンテンツC10の表示態様の変化から広告コンテンツAC10を表示するまでの時間を短縮できる。その後、端末装置10は、配信装置100からコンテンツC10の未取得部分を取得した場合、広告コンテンツAC10を表示していた取得後表示領域NR11に取得したコンテンツC10の未取得部分を表示する。つまり、本実施形態の端末装置10において、コンテンツC10の表示態様の変化が発生した時点から取得されたコンテンツC10の未取得部分が表示されるまでの間、すなわち待機時間だけ広告コンテンツAC10が表示される。
図1(c)に示す例においては、端末装置10は、動的表示領域CR12の取得後表示領域NR11に取得したコンテンツC10の未取得部分を表示し、動的表示領域CR12の右側にコンテンツC10の表示部分を表示する。このように、図1(c)に示す動的表示領域CR12は、取得後表示領域NR11がなくなるため広告コンテンツAC10は表示されなくなり、コンテンツC10のみが表示される。したがって、図1(c)においては、図1(b)におけるコンテンツC10の表示部分とコンテンツC10の未取得部分とが、コンテンツC10の表示部分となる。
このように、実施形態に係る端末装置10は、コンテンツC10の表示態様の変化が発生した時点から取得されたコンテンツC10の未取得部分が表示されるまでの間、コンテンツC10の未取得部分が表示される取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を表示する。これにより、端末装置10は、変更操作が行われてコンテンツC10の表示態様の変化が完了するまでの間、広告コンテンツAC10を表示することができる。例えば、図1に示した端末装置10において、図1(a)のコンテンツC10から図1(c)のコンテンツC10へ表示態様が変化するまでの時間(待機時間)は、ユーザが変更操作を行った後、自身の所望するコンテンツC10の未取得部分の表示を待っている時間である。このような待機時間は、ユーザはコンテンツC10の表示態様の変化の完了を待っている状態であるため、何も行っておらずかつ動的表示領域CR12を見ている可能性が高く、ユーザが広告コンテンツに注目する可能性の高い時間であると推定される。そこで、端末装置10は、このような待機時間に広告コンテンツAC10を表示させることで、ユーザが広告コンテンツに注目する可能性が高くなり、広告コンテンツAC10の広告効果を向上させることができる。
また、端末装置10は、動的表示領域CR12に動的に生じる取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を表示する。言い換えると、ウェブページW10中に広告コンテンツAC10を表示するための専用領域を必要としない。そのため、端末装置10が、スマートフォンなどの表示画面が比較的小さいスマートデバイスであっても、ウェブページW10の視認性を低下させることなく、広告コンテンツAC10をユーザに表示できる。また、端末装置10は、コンテンツC10の表示態様の変化が発生した時点から所定時間、例えば2秒間が経過した後、広告コンテンツAC10を表示していた取得後表示領域NR11に取得したコンテンツC10の未取得部分を表示してもよい。言い換えると、端末装置10は、広告を表示する表示時間を設定してもよい。この場合、端末装置10は、コンテンツC10の表示態様の変化が発生した時点から最初の2秒間は広告コンテンツAC10を表示される。これにより、端末装置10は、コンテンツC10の表示態様の変化が発生した時点から取得されたコンテンツC10の未取得部分が表示されるまでの間が、例えば0.1秒などの瞬間的な場合であっても、設定した表示時間は広告コンテンツAC10を表示できる。言い換えると、端末装置10は、広告コンテンツAC10がユーザに認識されない態様で表示されることを抑制できる。また、端末装置10は、取得後表示領域NR11が所定の大きさ未満である場合、広告コンテンツAC10を表示しなくてもよい。例えば、取得後表示領域NR11が、表示したい企業ロゴなどの広告コンテンツAC10を表示する十分な大きさがない場合、取得後表示領域NR11の大きさに合わせて広告コンテンツAC10を縮小するか広告コンテンツAC10の一部のみを表示することになる。このような場合、広告コンテンツAC10の広告効果を向上させることは難しい場合があるため、広告コンテンツAC10を表示しなくてもよい。これにより、端末装置10は、広告コンテンツAC10がユーザに認識されない態様で表示されることを抑制できる。また、ユーザの指が動的表示領域CR12に僅かに触れた等、ユーザが意図しない操作が行われた場合に、広告コンテンツAC10が表示されることも抑制できる。なお、本実施形態においては、ウェブページW10の動的表示領域CR12に表示されるコンテンツC10の表示態様の変化に応じた広告コンテンツAC10の表示を例示するが、コンテンツの表示態様の変化に応じて他のコンテンツをサーバ装置から取得するなど、他のコンテンツを表示するまでに待機時間が発生するコンテンツであれば、どのようなコンテンツ(例えば、動画コンテンツなど)であってもよい。
以下、上述した表示処理を実現する端末装置10等について説明する。なお、上記では説明を省略したが、上述したウェブページW10には、ウェブページW10、コンテンツC10及び広告コンテンツAC10の表示態様を制御する制御情報が含まれる。また、端末装置10は、制御情報に従って上述した表示処理を行う。このような制御情報については後述する。
〔2.配信システムの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る配信システムの構成について説明する。図2は、実施形態に係る配信システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、配信システム1は、端末装置10と、広告主端末20と、広告装置30と、配信装置100とを含む。端末装置10、広告主端末20、広告装置30及び配信装置100は、ネットワーク40を介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図2に示す配信システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の広告主端末20や、複数台の広告装置30や、複数台の配信装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、例えば、タッチパネルの機能を備えるタブレット端末であって、ウェブページを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。なお、端末装置10は、例えば、スマートフォンや、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等であってもよい。また、端末装置10は、ユーザによる操作に従って、配信装置100からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示する。また、端末装置10は、ウェブページに後述する広告取得命令が含まれる場合には、広告装置30から広告コンテンツを取得する。
広告主端末20は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末20は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。また、広告主端末20は、広告主による操作に従って、広告コンテンツを広告装置30に入稿する。例えば、広告主端末20は、広告コンテンツとして、静止画像や、動画像や、テキストデータや、広告主が管理する広告主サーバによって配信される広告ページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)などを広告装置30に入稿する。
なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告装置30に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末20だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告装置30は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告装置30は、端末装置10からアクセスされた場合に、広告コンテンツを端末装置10に配信する。
配信装置100は、端末装置10にウェブページを配信するウェブサーバ等である。例えば、配信装置100は、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関する各種ウェブページを配信する。
配信装置100によって配信されるウェブページは、例えば、HTML(HyperText Markup Language)により記述されたHTMLファイルや、XML(Extensible Markup Language)により記述されたXMLファイル等により形成される。そして、配信装置100によって配信されるウェブページには、ウェブページ、コンテンツ及び広告コンテンツの表示態様を制御する制御情報が含まれる。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等のスクリプト言語により、ウェブページを形成するHTMLファイル等に記述される。
また、配信装置100によって配信されるウェブページには、広告取得命令が含まれる。例えば、ウェブページを形成するHTMLファイル等には、広告装置30のURL等が広告取得命令として記述される。この場合、端末装置10は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告装置30から広告コンテンツを取得する。
〔3.広告装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る広告装置30の構成について説明する。図3は、実施形態に係る広告装置30の構成例を示す図である。図3に示すように、広告装置30は、通信部31と、広告コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワーク40と有線又は無線で接続され、端末装置10や広告主端末20や配信装置100との間で情報の送受信を行う。
広告コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、広告コンテンツ記憶部32は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツに関する各種情報を記憶する。
ここで、図4に、実施形態に係る広告コンテンツ記憶部32の一例を示す。図4に示した例では、広告コンテンツ記憶部32は、「広告主ID」、「広告コンテンツ」、「入札価格」、「CTR(Click Through Rate)」といった項目を有する。
「広告主ID」は、広告主又は広告主端末20を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツを示す。図4では「広告コンテンツ」に「AC10」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、又は、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。また、図1(b)に示す広告コンテンツAC10は、取得後表示領域NR11に表示された広告コンテンツを示すが、図1(b)中の取得後表示領域NR11に表示された(6つの)ロゴの1つ1つが広告コンテンツAC10であってもよい。すなわち、広告コンテンツAC10は取得後表示領域NR11の大きさ等に応じて複数並べて表示される。
「入札価格」は、広告主が広告コンテンツを入稿する際に指定する広告料金を示す。例えば、「入札価格」は、広告コンテンツがユーザに1回クリックされた際に広告主から広告配信者(例えば、広告装置30又は配信装置100の管理者)に支払われる単価に該当する。なお、本実施形態においては、「入札価格」は、ユーザに1回指定操作された際に広告主から広告配信者に支払われる単価であってもよい。
「CTR」は、広告コンテンツがクリックされた回数を広告コンテンツの表示回数によって除算した値を示す。なお、端末装置10に配信されたことがない広告コンテンツのCTRには、予め決められている固定値や、全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値や、同一の広告カテゴリ(例えば、車、旅行)に属する全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値などが記憶される。また、「CTR」には、CTRの予測モデル等から予測される予測CTRが記憶されてもよい。このような予測CTRは、例えば、広告コンテンツの種別や、広告コンテンツが表示されるウェブページの種別等によって予測される。
すなわち、図4では、広告主ID「B10」によって識別される広告主が、入札価格「100」を指定するとともに、広告コンテンツ「AC10」を入稿した例を示している。また、図4では、広告コンテンツ「AC10」のCTRが「0.02」である例を示している。
また、広告コンテンツ記憶部32は、広告コンテンツに関する情報として、取得後表示領域NR11がどのような大きさの場合に広告コンテンツを表示させるかに関する情報や、どの程度の倍率まで広告コンテンツの縮尺を変更してもよいかに関する情報を有してもよい。例えば、図1(b)に示すように広告コンテンツを並べて表示する場合、取得後表示領域の端部に位置する広告コンテンツは一部(例えば右半分)のみ表示するか、又は全体を縮小して全ての広告コンテンツを全体表示するかの指定に関する情報を受け付けてもよい。すなわち、広告装置30は、上記のような広告コンテンツに関する情報を広告主から受け付けてもよい。
制御部33は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告装置30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部33は、入稿受付部34と、要求受付部35と、抽出部36と、配信部37とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
入稿受付部34は、広告主端末20から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部34は、入札価格の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。そして、入稿受付部34は、入稿元の広告主に対応する広告主IDに対応付けて、受け付けた入札価格及び広告コンテンツを広告コンテンツ記憶部32に格納する。
要求受付部35は、端末装置10から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部35は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
抽出部36は、要求受付部35によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告コンテンツ記憶部32から抽出する。例えば、抽出部36は、広告コンテンツ記憶部32に記憶されている広告コンテンツのうち、入札価格又はCTRが高い広告コンテンツや、入札価格及びCTRの双方が高い広告コンテンツを優先して抽出する。
配信部37は、広告コンテンツ記憶部32に記憶されている広告コンテンツを配信する。具体的には、配信部37は、広告コンテンツの取得要求を送信した端末装置10に対して、抽出部36によって抽出された広告コンテンツを配信する。
〔4.配信装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る配信装置100の構成について説明する。図5は、実施形態に係る配信装置100の構成例を示す図である。図5に示すように、配信装置100は、通信部110と、コンテンツ記憶部120と、制御部130とを有する。なお、本実施形態において、配信装置100は、端末装置10に表示されたコンテンツC10の表示態様の変化に応じて他のコンテンツ(つまり、コンテンツC10の未取得部分。以下同じ)を端末装置10へ配信するサーバ装置としての機能を有する。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワーク40と有線又は無線で接続され、端末装置10や広告装置30との間で情報の送受信を行う。
コンテンツ記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部120は、ウェブページに関する情報を記憶する。例えば、コンテンツ記憶部120は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。また、コンテンツ記憶部120は、ウェブページの動的表示領域に表示されるコンテンツを記憶する。
コンテンツ記憶部120に記憶されるウェブページには、広告コンテンツを取得するための広告取得命令が含まれる。コンテンツ記憶部120に記憶されるウェブページには、JavaScript(登録商標)やCSS等のスクリプト言語によりに記述される制御情報が含まれる。この制御情報は、ウェブページ、コンテンツ及び広告コンテンツの表示態様を制御する。ここで、実施形態に係る制御情報は、表示手順を含む。表示手順は、例えば、端末装置10に表示されたコンテンツC10の表示態様の変化が発生した時点から端末装置10にコンテンツC10の未取得部分が表示されるまでの間、端末装置10におけるコンテンツC10の未取得部分が表示される領域(取得後表示領域NR11)に広告コンテンツAC10を表示させる処理手順である。
制御部130は、例えば、CPUやMPU等によって、配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図5に示すように、制御部130は、受付部131と、配信部132とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部131は、端末装置10からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部131は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。また、受付部131は、端末装置10に表示されたコンテンツC10の表示態様の変化に応じて、端末装置10からコンテンツC10の未取得部分の取得要求を受け付ける。
配信部132は、受付部131によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページ、コンテンツ及び制御情報を端末装置10に配信する。具体的には、配信部132は、コンテンツ記憶部120から取得要求対象のウェブページ、及びコンテンツの初期表示部分を取得し、取得したウェブページ及びコンテンツの初期表示部分を端末装置10に配信する。上記の通り、コンテンツ記憶部120に記憶されているウェブページには制御情報が含まれるので、配信部132は、ウェブページ、コンテンツ及び制御情報を配信することとなる。
なお、上述したコンテンツ記憶部120は、制御情報を含むウェブページではなく、ウェブページと制御情報とを個別に記憶してもよい。例えば、コンテンツ記憶部120は、ウェブページを形成するHTMLファイルと、制御情報が記述されたファイルとを対応付けて記憶してもよい。この場合、配信部132は、ウェブページ及び制御情報の双方を端末装置10に配信する。
また、配信部132は、受付部131によってコンテンツC10の未取得部分の取得要求が受け付けられた場合に、要求されたコンテンツC10の未取得部分を配信する。具体的には、配信部132は、端末装置10から要求されたコンテンツC10の未取得部分をコンテンツ記憶部120から取得し、取得したコンテンツC10の未取得部分を配信する。
〔5.端末装置の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図6は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図6に示すように、端末装置10は、通信部11と、検知部12と、出力部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。
通信部11は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワーク40と有線又は無線で接続され、広告装置30や配信装置100との間で情報の送受信を行う。
検知部12は、タッチパネルの機能によりタブレット端末等の表示画面を介してユーザから各種操作を受け付ける。すなわち、検知部12は、端末装置10の出力部13を介してユーザから各種操作を受け付ける。例えば、検知部12は、端末装置10の出力部13を介してユーザの指定操作等の操作を受け付ける。言い換えると、検知部12は、タッチパネルの機能によりユーザの操作を受け付ける入力部として機能する。なお、検知部12によるユーザの操作の検知方式には、タブレット端末では主に静電容量方式が採用されるが、他の検知方式である抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式など、ユーザの操作を検知できタッチパネルの機能が実現できればどのような方式を採用してもよい。また、端末装置10は、端末装置10にボタンが設けられたり、キーボードやマウスが接続されていたりする場合、ボタン等による操作も受け付ける入力部を有してもよい。
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、端末装置10は、出力部13である表示画面によりユーザの入力を受け付け、ユーザへの出力も行う。
記憶部14は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、記憶部14は、ウェブページに関する情報を記憶する。例えば、記憶部14は、配信装置100から受信した制御情報や広告装置30から受信した広告コンテンツなどを記憶する。具体的には、コンテンツC10の表示態様の変化が生じる前に、事前に取得した広告コンテンツを記憶する。これにより、端末装置10は、オフライン状況においてコンテンツC10の表示態様の変化が生じた場合であっても広告コンテンツを表示することができる。また、記憶部14は、広告コンテンツの表示に関する情報(例えば、端末装置10において表示された回数や表示された秒数など)を記憶してもよい。
制御部15は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部15は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図6に示すように、制御部15は、要求部16と、取得部17と、表示部18とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部15が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部16は、検知部12により検知された操作に従って、配信装置100にウェブページの取得要求を送信する。また、要求部16は、取得部17によって受け付けられたウェブページに広告取得命令が含まれる場合に、広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信する。また、要求部16は、例えば、記憶部14に記憶された広告コンテンツの表示に関する情報を広告装置30に通知してもよい。これにより、広告装置30が端末装置10から取得した広告コンテンツの表示に関する情報に基づいて広告効果を測定することが可能となる。
また、要求部16は、コンテンツC10の表示態様の変化に応じてコンテンツC10の未取得部分の取得要求を配信装置100へ送信する。具体的には、要求部16は、図1(a)に示すように、ウェブページW10中においてコンテンツC10の表示部分を表示する動的表示領域CR12にユーザにより変更操作が行われた場合、図1(b)に示す取得後表示領域NR11に表示するコンテンツC10の未取得部分の取得要求を配信装置100へ送信する。
取得部17は、ウェブページ、コンテンツ、広告コンテンツ等を取得する。具体的には、取得部17は、要求部16によって送信されたウェブページの取得要求に応答した配信装置100からウェブページ及びコンテンツの初期表示部分を取得する。このとき、取得部17は、ウェブページに広告取得命令が含まれる場合には、広告コンテンツの取得要求を送信するよう要求部16に指示する。そして、取得部17は、要求部16によって送信された広告コンテンツの取得要求に応答した広告装置30から広告コンテンツを取得する。また、取得部17は、例えば、広告装置30から取得した広告コンテンツを記憶部14に格納する。
また、取得部17は、要求部16により要求されたコンテンツC10の未取得部分を配信装置100から取得する。具体的には、取得部17は、要求部16により配信装置100へ取得要求が行われた場合、図1(b)に示す取得後表示領域NR11に表示するコンテンツC10の未取得部分を配信装置100から取得する。
表示部18は、取得部17によって受け付けられたウェブページに含まれる制御情報に従って、ウェブページ、コンテンツ及び広告コンテンツを出力部13に表示制御する。例えば、表示部18は、CPUやMPU等によって、ウェブページに含まれる制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。すなわち、表示部18は、上述した表示手順により実現される。
表示部18は、取得部17によって受け付けられたウェブページ及びコンテンツの初期表示部分を表示する。例えば、表示部18は、図1(a)に示すように、ウェブページW10の表示領域CR11と動的表示領域CR12とを表示するとともに、動的表示領域CR12には、コンテンツC10の初期表示部分を表示する。図1(a)に示す例においては、コンテンツC10の初期表示部分が、コンテンツC10の表示部分となる。
例えば、表示部18は、図1(a)に示すように、ユーザが動的表示領域CR12を指定した指を右側へ移動させる変更操作を行った場合、ユーザの指の位置の変化量に応じてコンテンツC10の表示態様を変化させる。図1(a)において、表示部18は、ユーザの指の位置の変化量に応じて、動的表示領域CR12中のコンテンツC10の表示部分を右方向へ移動させて表示する。具体的には、図1(a)に示す動的表示領域CR12中の左側に表示されたコンテンツC10の表示部分を、動的表示領域CR12中の右側へ移動させて表示する。そして、表示部18は、図1(a)に示す動的表示領域CR12中の右側に表示されたコンテンツC10の表示部分を表示しない。つまり、表示部18は、図1(b)においては、図1(a)に示す動的表示領域CR12中の左側に表示されたコンテンツC10の表示部分のみを表示する。このように、表示部18は、動的表示領域CR12に表示されたコンテンツC10の表示態様を変化させることにより、ユーザがコンテンツC10中の閲覧したい部分を動的表示領域CR12に表示させる。
また、表示部18は、動的表示領域CR12中に取得後表示領域NR11が生じた場合、要求部16にコンテンツC10の未取得部分の取得を配信装置100に要求させる。そして、表示部18は、取得部17により配信装置100から取得したコンテンツC10の未取得部分を取得後表示領域NR11に表示する。
また、表示部18は、コンテンツC10の表示態様の変化が発生した時点から取得したコンテンツC10の未取得部分を表示するまでの間、すなわち待機時間において、コンテンツC10の未取得部分を表示する取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を表示する。図1(b)に示す例においては、表示部18は、動的表示領域CR12の左側に生じた取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を表示し、動的表示領域CR12の右側にコンテンツC10の表示部分を表示する。すなわち、表示部18は、コンテンツC10の表示態様の変化が発生した時点から取得されたコンテンツC10の未取得部分を表示するまでの間、広告コンテンツAC10を表示する。
〔6.配信処理のフロー〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る配信システム1による配信処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る配信システム1による配信処理手順を示すシーケンス図である。
図7に示すように、端末装置10は、ユーザ操作に従って、ウェブページの取得要求を配信装置100に送信する(ステップS101)。そして、配信装置100は、ウェブページの取得要求に応じて、ウェブページとともにコンテンツの一部を端末装置10に配信する(ステップS102)。そして、ウェブページとともにコンテンツの一部を取得した端末装置10は、取得したウェブページとコンテンツの一部とを表示する。具体的には、端末装置10は、ウェブページの動的表示領域にコンテンツの初期表示部分を表示する。なお、配信装置100によって配信されるウェブページには、広告装置30のURL等である広告取得命令が含まれる。
続いて、端末装置10は、ウェブページに含まれる広告取得命令に基づいて、広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信する(ステップS103)。そして、広告装置30は、広告コンテンツの取得要求に応じて、広告コンテンツを端末装置10に配信する(ステップS104)。
そして、端末装置10は、ユーザによりコンテンツの表示の変更操作が行われた場合(ステップS105)、変更操作に応じてコンテンツの未取得部分の取得を配信装置100へ要求する(ステップS106)。ここで、端末装置10は、コンテンツの表示態様の変化が発生した時点から取得したコンテンツの未取得部分を表示するまでの間、すなわち待機時間において、コンテンツの未取得部分を表示する取得後表示領域に広告コンテンツを表示する(ステップS107)。
また、端末装置10からコンテンツの未取得部分の取得の要求を受け付けた配信装置100は、要求されたコンテンツの未取得部分を端末装置10へ送信する(ステップS108)。そして、端末装置10は、配信装置100から取得したコンテンツの未取得部分を取得後表示領域に表示する(ステップS109)。なお、端末装置10は、ステップS105においてコンテンツの表示の変更操作が行われる度に、広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信してもよい。例えば、端末装置10は、コンテンツの表示の変更操作により生じた取得後表示領域の大きさや形状に応じた広告コンテンツを配信するように、広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信してもよい。そして、端末装置10は、広告装置30から受信した広告コンテンツを表示してもよい。
〔7.変形例〕
上述した実施形態に係る配信システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、配信システム1の他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する端末装置10は、ウェブページに含まれる制御情報に従って、表示処理を行う。
〔7−1.広告コンテンツの指定〕
上記実施形態において、端末装置10は、広告コンテンツAC10を選択可能な状態で表示してもよい。具体的には、端末装置10は、動的表示領域CR12中の取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を選択可能な状態で表示してもよい。そして、端末装置10は、取得後表示領域NR11に表示した広告コンテンツAC10を指定するユーザ操作が行われた場合、コンテンツC10の表示態様の変化を停止してもよい。この点について、図8を用いて説明する。図8は、変形例に係る表示処理の一例を示す図である。なお、図8中に示す符号、例えば、コンテンツC10や動的表示領域CR12等は、図1における同一符号のものに対応する。
図8(a)に示すように、端末装置10は、ユーザが動的表示領域CR12を指定した指を右側へ移動させる変更操作を行った場合、ユーザの指の位置の変化量に応じてコンテンツC10の表示態様を変化させる。具体的には、図8(b)に示すように、端末装置10は、動的表示領域CR12の左側に生じた取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を表示する。そして、端末装置10は、取得後表示領域NR11に表示された広告コンテンツAC10を指定するユーザ操作を受け付ける。ここでいう、広告コンテンツAC10を指定するユーザ操作としては、取得後表示領域NR11を指先で2回タッチする、いわゆるダブルタップや、取得後表示領域NR11を指先で所定の時間(例えば、1秒)タッチし続ける、いわゆるロングタップなど、ユーザが広告コンテンツAC10を指定したことが明確である操作である。これにより、ユーザが動的表示領域CR12中の取得後表示領域NR11に対して変更操作を行った場合であっても、広告コンテンツAC10を指定するユーザ操作として受け付けることを抑制できる。
そして、端末装置10は、広告コンテンツAC10を指定するユーザ操作を受け付けた場合、図8(c)に示すように、コンテンツC10の表示態様の変化を停止する。言い換えると、端末装置10は、広告コンテンツAC10を指定するユーザ操作を受け付けた場合、取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を表示し続ける。これにより、ユーザが、広告コンテンツAC10に関心を持った場合に、取得後表示領域NR11にコンテンツC10の未取得部分が表示されてしまい広告コンテンツAC10が表示されなくなることを抑制し、広告コンテンツAC10に関心を持ったユーザに十分な時間、広告コンテンツAC10を表示し続けることができる。
〔7−2.広告コンテンツの指定の選択〕
上記実施形態において、端末装置10は、広告コンテンツAC10を選択可能な状態で表示してもよい。具体的には、端末装置10は、動的表示領域CR12中の取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を選択可能な状態で表示してもよい。そして、端末装置10は、取得後表示領域NR11に表示した広告コンテンツAC10を指定するユーザ操作が行われた場合、広告コンテンツAC10を選択する操作であるか否かをユーザに選択させてもよい。この点について、図9を用いて説明する。図9は、変形例に係る表示処理の一例を示す図である。なお、図9中に示す符号、例えば、コンテンツC10や動的表示領域CR12等は、図1における同一符号のものに対応する。
図9(a)に示すように、端末装置10は、ユーザが動的表示領域CR12を指定した指を右側へ移動させる変更操作を行った場合、ユーザの指の位置の変化量に応じてコンテンツC10の表示態様を変化させる。具体的には、図9(b)に示すように、端末装置10は、動的表示領域CR12の左側に生じた取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を表示する。そして、端末装置10は、取得後表示領域NR11に表示された広告コンテンツAC10を指定するユーザ操作を受け付ける。ここでいう、広告コンテンツAC10を指定するユーザ操作としては、取得後表示領域NR11を指先で2回タッチする、いわゆるダブルタップや、取得後表示領域NR11を指先で所定の時間(例えば、1秒)タッチし続ける、いわゆるロングタップなど、ユーザが広告コンテンツAC10を指定したことが明確である操作である。これにより、ユーザが動的表示領域CR12中の取得後表示領域NR11に対して行った変更操作を、広告コンテンツAC10を指定するユーザ操作として受け付けることを抑制できる。
そして、端末装置10は、広告コンテンツAC10を指定するユーザ操作を受け付けた場合、広告コンテンツAC10を選択する操作であるか否かをユーザに選択させる。例えば、図9(c)に示すように、端末装置10は、広告コンテンツAC10を指定するユーザ操作を受け付けた場合、選択ページPC10をポップアップ表示する。なお、端末装置10は、選択ページPC10を表示した場合、コンテンツC10の表示態様の変化を停止してもよい。
そして、端末装置10は、広告コンテンツAC10を指定する操作であることをユーザが選択した場合、広告コンテンツAC10のリンク先へアクセスする。この場合、広告コンテンツAC10には、広告主によって提供される広告ページへのリンクが張られる。具体的には、図9(c)に示すように、端末装置10は、選択ページPC10に表示された「はい」ボタンにユーザがタッチした場合、広告コンテンツAC10のリンク先である広告主ページW11を表示する。これにより、ユーザが広告コンテンツAC10に関心を持ったユーザに、図9(d)に示すように、広告コンテンツAC10に関する広告主ページW11を表示することができるため、広告効果を高めることがきできる。なお、図9(c)に示す例において選択ページPC10に表示された「いいえ」ボタンにユーザがタッチした場合、端末装置10は、コンテンツC10の表示態様の変化を再開してもよい。
〔7−3.表示処理(変更処理)の再開〕
上記実施形態において、端末装置10は、広告コンテンツAC10が指定するユーザ操作されコンテンツC10の表示態様の変化を停止した場合において、コンテンツC10を指定するユーザ操作が行われた場合、コンテンツC10の表示態様の変化を再開してもよい。具体的には、端末装置10は、取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を表示したままコンテンツC10の表示態様の変化を停止した状態において、コンテンツC10を指定するユーザ操作が行われた場合、コンテンツC10の表示態様の変化を再開してもよい。この点について、図10を用いて説明する。図10は、変形例に係る表示処理の一例を示す図である。なお、図10中に示す符号、例えば、コンテンツC10や動的表示領域CR12等は、図1における同一符号のものに対応する。
図10(a)は、図8(b)に対応しており、端末装置10は、動的表示領域CR12の取得後表示領域NR11に表示された広告コンテンツAC10が指定された状態を示す。つまり、図10(a)に示す端末装置10において、コンテンツC10の表示態様の変化は停止している。
図10(b)に示すように、端末装置10は、動的表示領域CR12に表示されたコンテンツC10を指定するユーザ操作を受け付けた場合、コンテンツC10の表示態様の変化を再開する。この場合、端末装置10は、図10(c)に示すように、コンテンツC10の表示態様の変化を再開し、コンテンツC10の表示態様の変化を完了させる。これにより、広告コンテンツAC10に関心を持ったユーザが、広告コンテンツAC10を確認した後、簡単にコンテンツC10への操作へ戻ることができる。これにより、端末装置10は、ユーザに心理負担なく広告の内容を確認させることができ、広告の効果を向上させることができる。
〔7−4.変更操作と取得後表示領域〕
上記実施形態において、端末装置10は、変更操作としてスワイプ操作が行われた場合に広告コンテンツAC10を表示する場合を例示した。しかしながら、端末装置10は、スワイプ操作に限らず他の種々の操作を変更操作として受け付けてもよい。そこで、図11において、端末装置10がユーザによる動的表示領域CR12を指定した2本の指の間隔を狭める操作、すなわちピンチイン操作を受け付けて、広告コンテンツAC10を表示する例を示す。図11は、変形例に係る表示処理の一例を示す図である。なお、図11中に示す符号、例えば、コンテンツC10や動的表示領域CR12等は、図1における同一符号のものに対応する。
図11(a)に示すように、端末装置10は、ユーザが動的表示領域CR12を指定した2本の指の間隔を狭める変更操作を行った場合、ユーザの2本の指の間隔の変化量に応じてコンテンツC10の表示態様を変化させる。具体的には、図11(b)に示すように、端末装置10は、動的表示領域CR12の中央部にコンテンツC10の表示部分を表示する。すなわち、端末装置10は、図11(a)中の動的表示領域CR12に表示されたコンテンツC10の表示部分を、図11(b)中の動的表示領域CR12の中央部に圧縮して表示する。
そのため、図11(b)に示すように、動的表示領域CR12には中央部に表示されたコンテンツC10の表示部分を囲むように、取得後表示領域NR12が生じる。そこで、端末装置10は、コンテンツC10の表示態様の変化が発生した時点から取得されたコンテンツC10の未取得部分が表示されるまでの間、すなわち待機時間において、コンテンツC10の未取得部分が表示される取得後表示領域NR12に広告コンテンツAC10を表示する。図11(b)に示す例においては、端末装置10は、動的表示領域CR12の中央部の除く部分に生じた取得後表示領域NR12に広告コンテンツAC10を表示し、動的表示領域CR12の中央部にコンテンツC10の表示部分を表示する。なお、この場合、図11(b)中の取得後表示領域NR12に表示された(6つの)ロゴの1つ1つが広告コンテンツAC10であり、取得後表示領域NR12にできるだけ効果的に表示されるように広告コンテンツAC10が配置されてもよい。また、例えばドーナツ状に表示される広告コンテンツを広告装置30から受信して、当該広告コンテンツを表示してもよい。これにより、端末装置10は、取得後表示領域の大きさや形状に応じて、適切な広告コンテンツを取得後表示領域に表示できる。
また、図11(c)に示すようにコンテンツC10の未取得部分を取得した端末装置10は、動的表示領域CR12の取得後表示領域NR12に取得したコンテンツC10の未取得部分を表示する。このように、図11(c)に示す動的表示領域CR12は、取得後表示領域NR12がなくなるため広告コンテンツAC10は表示されなくなり、コンテンツC10の表示部分が表示される。このように、端末装置10は、ユーザの種々の変更操作に応じて適切に広告コンテンツAC10を表示することができる。また、端末装置10は、コンテンツC10の表示態様の変化に応じて、適切に広告コンテンツAC10を表示することができる。
〔7−5.課金〕
上記実施形態において、配信システム1は、広告コンテンツが表示された時間に応じて、広告コンテンツの提供主である広告主へ課金を行ってもよい。例えば、配信システム1は、広告主へ請求する料金を算定する算定装置を有してもよい。この場合、端末装置10の表示部18は、広告コンテンツが表示された時間に関する情報を算定装置へ送信する。そして、端末装置10から情報を受信した算定装置が、広告主へ請求する料金を算定してもよい。
例えば、端末装置10の表示部18は、広告コンテンツが表示されている時間を算定装置へ送信してもよい。具体的には、端末装置10の表示部18は、広告コンテンツが表示された秒数や表示された広告コンテンツを識別する情報を算定装置へ送信してもよい。端末装置10から広告コンテンツが表示された秒数や広告コンテンツを識別する情報を受信した算定装置は、受信した秒数に基づいて広告コンテンツを識別する情報に基づいて特定される広告主に請求する料金を算定してもよい。例えば、算定装置は、受信した秒数が1秒を超えていれば1円、5秒を超えていれば10円、10秒を超えていれば15円等のように、所定の時間ごとに金額を設定し、設定した金額を基に料金を算定してもよい。他にも、算定装置は、例えば1秒当たり2円など単価を定め、受信した秒数に単価を乗じて料金を算定してもよい。なお、端末装置10の表示部18は、所定の期間(例えば1日や1週間など)おきにその期間に広告コンテンツが表示された秒数の合計を算定装置へ送信してもよいし、広告コンテンツが表示される度に、広告コンテンツが表示された秒数を算定装置へ送信してもよい。
また、算定装置は、広告コンテンツがユーザにより選択された場合に、広告主へ請求する料金を算定してもよい。この場合、端末装置10の表示部18は、広告コンテンツがユーザにより選択されたこと通知する情報を算定装置に送信してもよい。なお、算定装置は、上述の処理を組み合わせて課金を行なってもよい。なお、算定装置は、広告装置30や配信装置100であってもよいし、別の装置であってもよい。
〔7−6.装置構成〕
また、上記実施形態では、配信システム1に、配信装置100と広告装置30とが含まれる例を示したが、配信装置100と広告装置30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図3に示した配信装置100は、例えば、コンテンツ記憶部120とは別に、広告コンテンツ記憶部を有する。そして、配信装置100は、端末装置10からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツ記憶部にある広告コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置10に配信する。なお、上記実施形態では、配信装置100が、コンテンツ及び制御情報を端末装置10へ廃止する場合を示したが、コンテンツを配信する装置と制御情報を配信する装置は別の装置であってもよい。
また、上記実施形態では、広告装置30から端末装置10に広告コンテンツが配信される例を示したが、配信装置100が、広告装置30から広告コンテンツを取得してもよい。この場合、広告装置30は、配信装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。また、広告装置30は、配信装置100に広告コンテンツを配信する。また、配信装置100の配信部132は、広告装置30から取得した広告コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置10に配信する。
また、上記実施形態では、ウェブページに、ウェブページ、コンテンツ及び広告コンテンツの表示態様を制御する制御情報が含まれる例を示したが、広告コンテンツにウェブページ、コンテンツ及び広告コンテンツの表示態様を制御する制御情報が含まれてもよい。この場合、端末装置10は、広告コンテンツに含まれる制御情報に従って上述した表示処理を行ってもよい。
〔7−7.その他〕
また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔7−8.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る端末装置10、広告装置30及び配信装置100は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、配信装置100を例に挙げて説明する。図12は、配信装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワーク40を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワーク40を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る配信装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワーク40を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
なお、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10として機能する場合、例えば、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部15の機能を実現する。
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る端末装置10は、取得部17と、表示部18とを有する。取得部17は、コンテンツC10の表示態様の変化に応じて他のコンテンツ(実施形態においては、コンテンツC10の未取得部分)をサーバ装置(実施形態においては、配信装置100)から取得する。表示部18は、コンテンツC10の表示態様の変化が発生した時点から取得部17によってコンテンツC10の未取得部分が取得されるまでの間、コンテンツC10の未取得部分が表示される領域(実施形態においては、取得後表示領域NR11)に広告コンテンツAC10を表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、コンテンツの表示態様を変化させるために要する時間が短い場合であっても、広告効果を高めることがきできる。また、端末装置10は、ロゴマーク等、短時間で視認できる広告コンテンツを表示することにより、広告の効果を向上させることができる。また、端末装置10は、動的表示領域CR12に動的に生じる取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を表示する。つまり、ウェブページW10中に広告コンテンツAC10を表示するための専用領域を必要としないため、端末装置10がスマートフォンなどの表示画面が比較的小さいスマートデバイスであっても、ウェブページW10の視認性を低下させることなく、広告コンテンツAC10をユーザに表示できる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部18は、取得部17により取得したコンテンツC10の未取得部分を所定時間が経過した後に取得後表示領域NR11に表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、コンテンツC10の表示態様の変化が発生した時点から取得されたコンテンツC10の未取得部分が表示されるまでの間が、例えば0.1秒などの瞬間的な場合であっても、設定した表示時間は広告コンテンツAC10を表示できる。すなわち、端末装置10は、広告コンテンツAC10がユーザに認識されない態様で表示されることを抑制できる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部18は、取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を選択不可能な状態で表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、広告コンテンツAC10が選択されることなどにより、コンテンツC10の表示態様の変化が停止することがなくなり、コンテンツC10に対する変更操作を行っているユーザのユーザビリティの低下を抑制できる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部18は、取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を選択可能な状態で表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、ユーザが、広告コンテンツAC10に関心を持ったことを示す情報を取得することが可能となる。そのため、端末装置10は、このような広告コンテンツAC10に関心を持ったことユーザに対して適切な広告コンテンツAC10に関する対応を行うことができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部18は、広告コンテンツAC10を指定するユーザ操作が行われた場合、コンテンツC10の表示態様の変化を停止する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、ユーザが、広告コンテンツAC10に関心を持った場合に、取得後表示領域NR11にコンテンツC10の未取得部分が表示されてしまい広告コンテンツAC10が表示されなくなることを抑制し、広告コンテンツAC10に関心を持ったユーザに十分な時間、広告コンテンツAC10を表示し続けることができる。したがって、端末装置10は、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部18は、広告コンテンツAC10を指定するユーザ操作が行われた場合、広告コンテンツAC10を選択する操作であるか否かをユーザに選択させる。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、広告コンテンツAC10に関心を持ったユーザに、広告コンテンツAC10に関するサービスを提供することができるため、広告効果を高めることがきできる。例えば、広告コンテンツAC10に関心を持ったユーザに、広告コンテンツAC10に関する広告主ページW11を表示することができるため、広告効果を高めることがきできる。また、例えば誤って広告コンテンツAC10を選択してしまったユーザなど、広告コンテンツAC10に対して関心の低いユーザに対して、広告コンテンツAC10に関するサービスを提供することを抑制できる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部18は、選択可能な状態で表示されたコンテンツC10を指定するユーザ操作が行われた場合、コンテンツC10の表示態様の変化を再開する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、例えば誤って広告コンテンツAC10を選択してしまったユーザなど、広告コンテンツAC10に対して関心の低いユーザに対して、広告コンテンツAC10に関するサービスを提供することを抑制できる。また、広告コンテンツAC10に関心を持ったユーザが、広告コンテンツAC10を確認した後、簡単にコンテンツC10への操作へ戻ることができる。これにより、端末装置10は、ユーザに心理負担なく広告の内容を確認させることができ、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部18は、コンテンツC10の表示態様の変更に応じて選択された広告コンテンツAC10を表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、ユーザの種々の変更操作に応じて適切に広告コンテンツAC10を表示することができる。また、端末装置10は、コンテンツC10の表示態様の変化に応じて、適切に広告コンテンツAC10を表示することができるため、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部18は、取得後表示領域NR11の大きさに応じて選択された広告コンテンツAC10を表示する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、取得後表示領域NR11の大きさに応じて適切な広告コンテンツを表示することができるため、広告の効果を向上させることができる。また、端末装置10は、例えば、取得後表示領域NR11が、表示したい企業ロゴなどの広告コンテンツAC10を表示する十分な大きさがない場合、取得後表示領域NR11の大きさに合わせて広告コンテンツAC10を縮小するか広告コンテンツAC10の一部のみを表示することになる。このような場合、広告コンテンツAC10の広告効果を向上させることは難しい場合は、広告コンテンツAC10を表示しなくてもよい。これにより、端末装置10は、広告コンテンツAC10がユーザに認識されない態様で表示されることを抑制できる。また、ユーザの指が動的表示領域CR12に僅かに触れた等、ユーザが意図しない操作が行われた場合に、広告コンテンツAC10が表示されることも抑制できる。
また、実施形態に係る端末装置10において、表示部18は、広告コンテンツAC10が表示されている時間に応じて広告コンテンツAC10の提供主に請求する料金を算定する算定装置に、広告コンテンツAC10が表示されている時間に関する情報を送信する。
これにより、実施形態に係る端末装置10は、広告コンテンツが表示された時間に応じて広告主に課金するため、適切な課金となり、広告の効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100は、受付部131と、配信部132とを有する。受付部131は、端末装置10に表示されたコンテンツC10の表示態様の変化に応じてコンテンツC10の未取得部分の取得要求を受け付ける。配信部132は、端末装置10に表示されるコンテンツC10を制御する制御情報を端末装置10に配信し、受付部131によって取得要求が受け付けられた場合に、コンテンツC10の未取得部分を配信する。また、実施形態に係る制御情報は、端末装置10に表示されたコンテンツC10の表示態様の変化が発生した時点から端末装置10にコンテンツC10の未取得部分が表示されるまでの間、端末装置10におけるコンテンツC10の未取得部分が表示される取得後表示領域NR11に広告コンテンツAC10を表示させる表示手順を端末装置100に実行させる。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、端末装置10に表示されたコンテンツの表示態様を変化させるために要する時間が短い場合であっても、端末装置10に広告コンテンツAC10を表示することが可能となる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、検知部は、検知手段や検知回路に読み替えることができる。
1 配信システム
10 端末装置
12 検知部
13 出力部
14 記憶部
15 制御部
16 要求部
17 取得部
18 表示部
100 配信装置
120 コンテンツ記憶部
130 制御部
131 受付部
132 配信部

Claims (13)

  1. コンテンツの表示態様の変化に応じて他のコンテンツをサーバ装置から取得する取得部と、
    前記コンテンツの表示態様の変化が発生した時点から前記取得部によって取得された前記他のコンテンツが表示されるまでの間、前記他のコンテンツが表示される領域に広告コンテンツを表示する表示部と、
    を備えたことを特徴とする端末装置。
  2. 前記表示部は、
    前記取得部により取得した前記他のコンテンツを所定時間が経過した後に前記領域に表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記表示部は、
    前記領域に広告コンテンツを選択不可能な状態で表示する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の端末装置。
  4. 前記表示部は、
    前記領域に広告コンテンツを選択可能な状態で表示する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の端末装置。
  5. 前記表示部は、
    前記広告コンテンツを指定するユーザ操作が行われた場合、前記コンテンツの表示態様の変化を停止する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の端末装置。
  6. 前記表示部は、
    前記広告コンテンツを指定するユーザ操作が行われた場合、前記広告コンテンツを選択する操作であるか否かをユーザに選択させる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
  7. 前記表示部は、
    選択可能な状態で表示された前記コンテンツを指定するユーザ操作が行われた場合、前記コンテンツの表示態様の変化を再開する、
    ことを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれか1つに記載の端末装置。
  8. 前記表示部は、
    前記コンテンツの表示態様の変更に応じて選択された広告コンテンツを表示する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の端末装置。
  9. 前記表示部は、
    前記領域の大きさに応じて選択された広告コンテンツを表示する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の端末装置。
  10. 前記表示部は、
    前記広告コンテンツが表示されている時間に応じて前記広告コンテンツの提供主に請求する料金を算定する算定装置に、前記広告コンテンツが表示されている時間に関する情報を送信する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の端末装置。
  11. 端末装置に表示されたコンテンツの表示態様の変化に応じて他のコンテンツの取得要求を受け付ける受付部と、
    前記端末装置に表示されるコンテンツを制御する制御情報を前記端末装置に配信し、前記受付部によって前記取得要求が受け付けられた場合に、前記他のコンテンツを配信する配信部と、
    を備え、
    前記制御情報は、前記端末装置に、
    前記端末装置に表示された前記コンテンツの表示態様の変化が発生した時点から前記端末装置に前記他のコンテンツが表示されるまでの間、前記端末装置における前記他のコンテンツが表示される領域に広告コンテンツを表示させる表示手順、
    を前記端末装置に実行させることを特徴とする配信装置。
  12. コンピュータが実行する表示方法であって、
    コンテンツの表示態様の変化に応じて他のコンテンツをサーバ装置から取得する取得工程と、
    前記コンテンツの表示態様の変化が発生した時点から前記取得工程によって取得された前記他のコンテンツが表示されるまでの間、前記他のコンテンツが表示される領域に広告コンテンツを表示する表示工程と、
    を含むことを特徴とする表示方法。
  13. コンテンツの表示態様の変化に応じて他のコンテンツをサーバ装置から取得する取得手順と、
    前記コンテンツの表示態様の変化が発生した時点から前記取得手順によって取得された前記他のコンテンツが表示されるまでの間、前記他のコンテンツが表示される領域に広告コンテンツを表示する表示手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする表示プログラム。
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