JP2016061959A - 偏光性積層フィルムの製造方法およびプロテクトフィルム付延伸フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】延伸フィルム1において、ポリビニルアルコール系樹脂層の基材フィルムとは反対側の面にプロテクトフィルム2を貼合してプロテクトフィルム付延伸フィルム3を得る貼合工程(S30)と、プロテクトフィルム付延伸フィルム3を巻き取る巻取工程(S40)と、プロテクトフィルム付延伸フィルム3を巻き出してプロテクトフィルム2を延伸フィルム1から剥離する剥離工程(S50)と、延伸フィルム1を染色して偏光性積層フィルムを得る染色工程(S60)とをこの順に含み、巻取工程(S40)において、プロテクトフィルム付延伸フィルム3は、ポリビニルアルコール系樹脂層の幅方向の両端部とプロテクトフィルム2の幅方向の両端部の位置が一致しないようにする。
【選択図】図2
Description
[1] 基材フィルム上にポリビニルアルコール系樹脂層を形成して積層フィルムを得る樹脂層形成工程と、前記積層フィルムを延伸して延伸フィルムを得る延伸工程と、前記延伸フィルムにおいて、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の前記基材フィルムとは反対側の面にプロテクトフィルムを貼合してプロテクトフィルム付延伸フィルムを得る貼合工程と、前記プロテクトフィルム付延伸フィルムを巻き取る巻取工程と、前記プロテクトフィルム付延伸フィルムを巻き出し、かつ、前記プロテクトフィルムを前記延伸フィルムから剥離する剥離工程と、前記延伸フィルムを染色して偏光性積層フィルムを得る染色工程とをこの順に含み、
前記巻取工程において、前記プロテクトフィルム付延伸フィルムは、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の幅方向の両端部と前記プロテクトフィルムの幅方向の両端部の位置が一致していない、偏光性積層フィルムの製造方法。
前記ポリビニルアルコール系樹脂層の幅方向の両端部と、前記プロテクトフィルムの幅方向の両端部の位置が一致していない、プロテクトフィルム付延伸フィルム。
本実施形態の偏光性積層フィルムの製造方法は、貼合工程(S30)より前に、プロテクトフィルム端部除去工程(S70)と、延伸フィルム端部除去工程(S80)とを行なう。図5は、第1の実施形態の偏光性積層フィルムの製造方法における、プロテクトフィルム端部除去工程(S70)と、延伸フィルム端部除去工程(S80)と、貼合工程(S30)とを模式的に示す上面斜視図である。
本実施形態の偏光性積層フィルムの製造方法は、貼合工程(S30)より前に、プロテクトフィルム端部除去工程(S70)を行ない、貼合工程(S30)より後に、延伸フィルム端部除去工程(S80)を行なう。図6は、第2の実施形態の偏光性積層フィルムの製造方法における、プロテクトフィルム端部除去工程(S70)と、貼合工程(S30)と、延伸フィルム端部除去工程(S80)とを模式的に示す上面斜視図である。
本実施形態の偏光性積層フィルムの製造方法は、貼合工程(S30)より前に、延伸フィルム端部除去工程(S80)を行ない、貼合工程(S30)より後に、プロテクトフィルム端部除去工程(S70)を行なう。図7は、第3の実施形態の偏光性積層フィルムの製造方法における、延伸フィルム端部除去工程(S80)と、貼合工程(S30)と、プロテクトフィルム端部除去工程(S70)とを模式的に示す上面斜視図である。
ここでは、基材フィルムの少なくとも一方の面にポリビニルアルコール系樹脂層を形成する。基材フィルムに適した材料は、後述する。なお、基材フィルムは、ポリビニルアルコール系樹脂層の延伸に適した温度範囲で延伸できるものを用いることが好ましい。
基材フィルムに用いる樹脂としては、例えば、透明性、機械的強度、熱安定性、延伸性などに優れる熱可塑性樹脂が用いられ、それらのガラス転移温度(Tg)または融点(Tm)に応じて適切な樹脂を選択できる。熱可塑性樹脂の具体例としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂(ノルボルネン系樹脂)、(メタ)アクリル系樹脂、セルロースエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、およびこれらの混合物、共重合物などが挙げられる。
ポリビニルアルコール系樹脂層に用いられるポリビニルアルコール系樹脂は、ケン化度が90モル%〜100モル%のものが好適であり、一部が変性されている変性ポリビニルアルコールでもよい。たとえば、ポリビニルアルコール樹脂をエチレン、プロピレン等のオレフィン、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等の不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸のアルキルエステル、アクリルアミドなどで数%ほど変性したものなどが挙げられる。ポリビニルアルコール系樹脂の平均重合度も特に限定されるものではないが、100〜10000が好ましく、1500〜10000がより好ましい。
ここでは、基材フィルムおよびポリビニルアルコール系樹脂層からなる積層フィルムを好ましくは一軸延伸する。好ましくは、5倍超かつ17倍以下の延伸倍率となるように一軸延伸する。さらに好ましくは5倍超かつ8倍以下の延伸倍率となるように一軸延伸する。延伸倍率が5倍以下であると、ポリビニルアルコール系樹脂からなる樹脂層が十分に配向しないため、結果として、偏光子層の偏光度が十分に高くならない不具合を生じることがある。一方、延伸倍率が17倍を超えると延伸時の積層フィルムの破断が生じ易くなると同時に、延伸フィルムの厚みが必要以上に薄くなり、後工程での加工性・ハンドリング性が低下するおそれがある。延伸工程(S20)後の延伸フィルムの厚さは、5〜150μmであることが好ましい。
ここでは、ポリビニルアルコール系樹脂層の基材フィルム側の面とは反対側の面にプロテクトフィルムを貼合してプロテクトフィルム付延伸フィルムを得る。樹脂層形成工程(S10)において、ポリビニルアルコール系樹脂層を基材フィルムの両面に形成した場合は、プロテクトフィルムは一方のポリビニルアルコール系樹脂層の表面に貼合すればよい。
プロテクトフィルムは、延伸フィルムと密着し、巻取工程(S40)で巻き取り可能なフィルムであれば特に限定されることはなく、市販のプロテクトフィルムを用いることができる。プロテクトフィルムの延伸フィルムとの密着力は、好ましくは0.02〜0.08N/25mmである。プロテクトフィルムの厚さは、強度や取扱性等の作業性の点から1〜100μmが好ましく、1〜80μmがより好ましく、さらには1〜50μmが好ましい。市販のプロテクトフィルムとしては、トレテック7332(東レフィルム加工(株)製)、プロテクトテープ#625T(積水化学工業(株)製)等が例示される。
プロテクトフィルム端部除去工程(S70)または延伸フィルム端部除去工程(S80)におけるプロテクトフィルムまたは延伸フィルムの端部の切断は、特に限定されるものではないが、たとえば、スリッターを用いたスリット法が挙げられる。この方法は、長尺のフィルムの端部を連続的に切断除去することができる点で好ましい。
ここでは、プロテクトフィルム付延伸フィルムをプロテクトフィルムが上面となるようにロール状に巻取る。巻き取り時には、プロテクトフィルムに接するように巻き取られるので、ポリビニルアルコール系樹脂層等が汚染されることなくきれいに巻き取ることができ、またその後の巻き出しもきれいにかつスムーズに行なうことができる。
巻取工程(S40)の後に、巻き取ったロールからプロテクトフィルム付延伸フィルムを巻き出し、かつ、プロテクトフィルムを延伸フィルムから剥離する剥離工程(S50)を行なってから、染色工程(S60)に延伸フィルムを送り出す。プロテクトフィルムの剥離方法は特に限定されない。延伸フィルムから剥離されたプロテクトフィルムは、巻き取り軸に巻き取られることが好ましい。このとき、プロテクトフィルムは手で剥離して巻き取り軸に巻きつけてもよいし、サクションロールにより吸着して巻き取り軸まで搬送し巻き取ってもよい。剥離部位には、除電エアを吹き付けることが好ましい。
ここでは、延伸フィルムのポリビニルアルコール系樹脂層を、二色性色素で染色する。二色性色素としては、たとえば、ヨウ素や有機染料などが挙げられる。有機染料としては、たとえば、レッドBR、レッドLR、レッドR、ピンクLB、ルビンBL、ボルドーGS、スカイブルーLG、レモンイエロー、ブルーBR、ブルー2R、ネイビーRY、グリーンLG、バイオレットLB、バイオレットB、ブラックH、ブラックB、ブラックGSP、イエロー3G、イエローR、オレンジLR、オレンジ3R、スカーレットGL、スカーレットKGL、コンゴーレッド、ブリリアントバイオレットBK、スプラブルーG、スプラブルーGL、スプラオレンジGL、ダイレクトスカイブルー、ダイレクトファーストオレンジS、ファーストブラックなどが使用できる。これらの二色性物質は、一種類でもよいし、二種類以上を併用してもよい。
染色工程(S60)の後に、通常は架橋工程を行なう。架橋工程は、たとえば架橋剤を含む溶液(架橋溶液)中に染色工程(S60)を経た積層フィルムを浸漬することにより行なうことができる。架橋剤としては、従来公知の物質を使用することができる。たとえば、ホウ酸、ホウ砂等のホウ素化合物や、グリオキザール、グルタルアルデヒドなどが挙げられる。これらは一種類でもよいし、二種類以上を併用してもよい。
上記製造方法により製造される偏光性積層フィルムは、そのまま、またはさらに加工して偏光子層を有する偏光板とすることができる。このような偏光板は、液晶表示装置をはじめとする各種表示装置の偏光板として用いることができる。
(1)基材フィルムの作製
エチレンユニットを約5重量%含むプロピレン/エチレンのランダム共重合体(住友化学(株)製「住友ノーブレン W151」、融点Tm=138℃)からなる樹脂層の両側にプロピレンの単独重合体であるホモポリプロピレン(住友化学(株)製「住友ノーブレンFLX80E4」、融点Tm=163℃)からなる樹脂層を配置した3層構造の基材フィルムロールを、多層押出成形機を用いた共押出成形により作製した。得られた基材フィルムロールの合計厚みは90μmであり、各層の厚み比(FLX80E4/W151/FLX80E4)は3/4/3であった。
ポリビニルアルコール粉末(日本合成化学工業(株)製、平均重合度1100、平均ケン化度99.5モル%、商品名:Z−200)を95℃の熱水に溶解し、濃度3重量%のポリビニルアルコール水溶液を調製した。得られた水溶液のポリビニルアルコール粉末6重量部に対して5重量部の割合で架橋剤(田岡化学工業(株)製、商品名:スミレーズレジン650)を混合した。得られた混合水溶液を、コロナ処理を施した上記基材フィルム上に小径グラビアコーターを用いて塗工し、80℃で10分間乾燥させ、厚さ0.2μmのプライマー層を形成した。
ポリビニルアルコール粉末((株)クラレ製、平均重合度2400、平均ケン化度98.0〜99.0モル%、商品名:PVA124)を95℃の熱水に溶解し、濃度8重量%のポリビニルアルコール水溶液を調製した。得られた水溶液を上記プライマー層の上にリップコーターを用いて塗工し、80℃で20分間乾燥させ、基材フィルム、プライマー層、ポリビニルアルコール系樹脂層の三層からなる積層フィルムを作製した。
得られた積層フィルムを連続的に搬送しながら、ロール間空中延伸装置を用いて160℃の延伸温度で縦方向(フィルム搬送方向)に5.3倍の倍率で自由端一軸延伸して延伸フィルムとした。
得られた延伸フィルムの端部をシヤー刃によってスリットした(延伸フィルム端部除去工程)。また、ポリエチレン製のプロテクトフィルム(東レフィルム加工(株)製、商品名:トレテック7332)の端部をシヤー刃によって、延伸フィルムのスリット後の幅より10mm狭くなるようにスリットした(プロテクトフィルム端部除去工程)。このようにして、貼合工程で用いる延伸フィルムとプロテクトフィルムの幅を調整した。
プロテクトフィルムを、ニップロールを用いて延伸フィルムのポリビニルアルコール系樹脂層側に貼合した。このとき、プロテクトフィルムがプロテクトフィルム付延伸フィルムの巻き取り時に上面となるようにし、またプロテクトフィルムの端部と延伸フィルムの端部との位置のズレが両端部でそれぞれ5mmとなるようにした。
プロテクトフィルム付延伸フィルムをプロテクトフィルムが上面となるようにロール状に巻き取り、その後プロテクトフィルム付延伸フィルムを巻き出し、プロテクトフィルムを剥離してから延伸フィルムを連続的に染色工程に送り出した。
次の手順で染色工程および架橋工程を行なった。まず、延伸フィルムをヨウ素とヨウ化カリウムとを含む水溶液である30℃の染色溶液(水100重量部に対して、ヨウ素を0.6重量部、ヨウ化カリウムを10重量部含む溶液)に90秒浸漬し、ポリビニルアルコール系樹脂層の染色を行なった後、10℃の純水で余分なヨウ素液を洗い流した。次いで、ホウ酸とヨウ化カリウムとを含む水溶液である76℃の架橋溶液(水100重量部に対して、ホウ酸を9.5重量部、ヨウ化カリウムを5重量部含む溶液)に300秒浸漬させた。その後、10℃の純水で10秒間洗浄し、最後に80℃で200秒間乾燥させた。
比較例1においては、実施例1の上記(1)〜(4)と同様の工程を行ない、延伸フィルム端部除去工程およびプロテクトフィルム端部除去工程を行なわずに、プロテクトフィルムを、ニップロールを用いて延伸フィルムに貼合する貼合工程を行なった。その後、貼合工程により作製されたプロテクトフィルム付延伸フィルムについて、延伸フィルムとプロテクトフィルムの端部を同時にスリットし、端部を揃える処理を行なった。
Claims (9)
- 基材フィルム上にポリビニルアルコール系樹脂層を形成して積層フィルムを得る樹脂層形成工程と、
前記積層フィルムを延伸して延伸フィルムを得る延伸工程と、
前記延伸フィルムにおいて、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の前記基材フィルムとは反対側の面にプロテクトフィルムを貼合してプロテクトフィルム付延伸フィルムを得る貼合工程と、
前記プロテクトフィルム付延伸フィルムを巻き取る巻取工程と、
前記プロテクトフィルム付延伸フィルムを巻き出し、かつ、前記プロテクトフィルムを前記延伸フィルムから剥離する剥離工程と、
前記延伸フィルムを染色して偏光性積層フィルムを得る染色工程とをこの順に含み、
前記巻取工程において、前記プロテクトフィルム付延伸フィルムは、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の幅方向の両端部と前記プロテクトフィルムの幅方向の両端部の位置が一致していない、偏光性積層フィルムの製造方法。 - 前記巻取工程において、前記プロテクトフィルム付延伸フィルムは、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の幅方向の端部と、前記プロテクトフィルムの幅方向の端部の位置のずれが1mm以上7mm未満である、請求項1に記載の偏光性積層フィルムの製造方法。
- 前記貼合工程後の前記プロテクトフィルム付延伸フィルムは、前記プロテクトフィルムの幅方向の両端部が、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の幅方向の両端部より内側に位置する、請求項1または2に記載の偏光性積層フィルムの製造方法。
- 前記貼合工程の前に、前記プロテクトフィルムの幅方向の端部を切断して除去するプロテクトフィルム端部除去工程を含み、
前記貼合工程において、前記プロテクトフィルムの幅が前記ポリビニルアルコール系樹脂層の幅より狭い、請求項3に記載の偏光性積層フィルムの製造方法。 - 前記貼合工程の前に、前記延伸フィルムの幅方向の端部を切断して除去する延伸フィルム端部除去工程をさらに含む、請求項4に記載の偏光性積層フィルムの製造方法。
- 前記貼合工程後の前記プロテクトフィルム付延伸フィルムは、前記プロテクトフィルムの幅方向の両端部が、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の幅方向の両端部より外側に位置する、請求項1または2に記載の偏光性積層フィルムの製造方法。
- 前記貼合工程の前に、前記延伸フィルムの幅方向の端部を切断して除去する延伸フィルム端部除去工程を含み、
前記貼合工程において、前記プロテクトフィルムの幅が前記ポリビニルアルコール系樹脂層の幅より広い、請求項6に記載の偏光性積層フィルムの製造方法。 - 基材フィルムと、前記基材フィルム上に設けられた延伸されたポリビニルアルコール系樹脂層と、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の前記基材フィルムとは反対側の面に設けられたプロテクトフィルムとを備える長尺状のプロテクトフィルム付延伸フィルムであって、
前記ポリビニルアルコール系樹脂層の幅方向の両端部と、前記プロテクトフィルムの幅方向の両端部の位置が一致していない、プロテクトフィルム付延伸フィルム。 - 前記ポリビニルアルコール系樹脂層の端部と、前記プロテクトフィルムの幅方向の端部の位置のずれが1mm以上7mm未満である、請求項8に記載のプロテクトフィルム付延伸フィルム。
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