JP2016061707A - 圧力検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電素子に充分な予荷重を印加しつつ、圧電素子に局所応力が印加されないようにすることができる圧力検出装置を提供する。【解決手段】ケース310は、応力分散部320と電極部330とに挟まれた圧電素子200を収容する。ケース310の底部313には貫通孔が設けられていないので、ケース310の強度が維持され、圧電素子200に充分な予荷重が印加される。応力分散部320は、底部313に1カ所で接触すると共に底部313から荷重を受ける接触面321と、接触面321で受けた荷重が伝達される伝達面322と、を有する。応力分散部320は、伝達面322のサイズが接触面321のサイズよりも大きくなるように接触面321側から伝達面322側に向かってサイズが大きくなっている。このため、接触面321で受けた荷重に基づく応力が分散して伝達面322から圧電素子200に伝達する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃焼室の燃焼圧を検出する圧力検出装置に関する。
従来より、燃焼室の燃焼圧を検出する圧力検出装置が、例えば特許文献1で提案されている。具体的には、第1電極部、第2電極部、各電極部に挟まれた圧電素子、有底筒状の加圧部材、及び支持部材を備えた圧力検出装置が提案されている。加圧部材は、第1電極部、圧電素子、第2電極部の順にこれらを収容している。また、支持部材は、加圧部材に収容されると共に加圧部材の開口側に固定されている。
このような構成では、各電極部、圧電素子、及び支持部材が加圧部材に収容された状態で支持部材に対して加圧部材の底部側に荷重が印加された状態で支持部材が加圧部材に固定されている。これにより、加圧部材の底部によって支持部材に印加された荷重が受け止められる。したがって、各電極部に挟まれた圧電素子に予め予荷重が掛けられる。
さらに、圧力検出装置は、燃焼圧が印加されるダイヤフラムを備えている。ダイヤフラムは加圧部材に設けられた貫通孔を介して第1電極部に接触させられている。これにより、燃焼圧が圧電素子に伝わるようになっている。
特開2013−205307号公報
しかしながら、上記従来の技術では、加圧部材の底部に貫通孔が設けられているので、加圧部材は構造的に弱くなっている。このため、圧電素子に予荷重を充分に印加することができないという問題がある。
そこで、加圧部材の底部に貫通孔を設けずに、ダイヤフラムを当該底部に接触させる構造が考えられる。この場合、当該底部が第1電極部として機能するので、加圧部材の底部に圧電素子を直接接触させる。さらに、加圧部材の底部が厚いと荷重の減衰率が高くなってしまうので、荷重の減衰量を小さくするために当該底部を薄くすることが考えられる。しかし、ダイヤフラムから荷重を受けた底部が反りやすくなるので、底部の反りによって底部から圧電素子に局所応力が印加されてしまう。したがって、圧電素子が破壊されてしまう可能性がある。
本発明は上記点に鑑み、圧電素子に充分な予荷重を印加しつつ、圧電素子に局所応力が印加されないようにすることができる圧力検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、燃焼室を構成する燃焼機構に取り付けられると共に、燃焼室の燃焼圧を検出するように構成された圧力検出装置であって、以下の点を特徴としている。
すなわち、燃焼室に配置されて燃焼圧に基づく荷重を受けるダイヤフラム(400)を備えている。また、ダイヤフラム(400)に接触すると共に当該ダイヤフラム(400)を介して荷重を受ける底部(313)と、底部(313)とは反対側に開口した開口部(314)と、を有する有底筒状のケース(310)を備えている。
ケース(310)に収容され、底部(313)に1カ所で接触すると共に底部(313)から荷重を受ける接触面(321)と、接触面(321)で受けた荷重が伝達される伝達面(322)と、を有する応力分散部(320)を備えている。
受圧面(210)を有し、受圧面(210)が伝達面(322)に接触するようにケース(310)に収容され、伝達面(322)から受けた荷重に基づいて燃焼圧を検出する圧電素子(200)を備えている。また、圧電素子(200)のうち応力分散部(320)とは反対側に接触するようにケース(310)に収容された電極部(330)を備えている。
さらに、応力分散部(320)、圧電素子(200)、及び電極部(330)を底部(313)側に押し込んだ状態で開口部(314)に固定されることにより、応力分散部(320)と電極部(330)とで圧電素子(200)を挟み込むと共に応力分散部(320)、圧電素子(200)、及び電極部(330)に予荷重を印加する荷重部(340、350)を備えている。
そして、応力分散部(320)は、伝達面(322)のサイズが接触面(321)のサイズよりも大きくなるように接触面(321)側から伝達面(322)側に向かってサイズが大きくなっていることにより、接触面(321)で受けた荷重に基づく応力を分散させて伝達面(322)に伝達させるようになっていることを特徴とする。
これによると、ケース(310)の底部(313)には貫通孔が設けられていないので、圧電素子(200)に印加する予荷重を保持するためのケース(310)を高強度な構成とすることができる。これにより、底部(313)を薄くしつつ、圧電素子(200)に充分な予荷重を印加することができる。
また、底部(313)から応力分散部(320)に伝達された応力は、当該応力分散部(320)の内部で接触面(321)から伝達面(322)に向かって分散されて圧電素子(200)の受圧面(210)に伝達される。このため、ケース(310)の底部(313)の反りが圧電素子(200)に直接影響しないようにすることができる。さらに、応力分散部(320)によって分散された応力は伝達面(322)を介して圧電素子(200)に伝達される。したがって、圧電素子(200)に局所応力が印加されないようにすることができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る圧力検出装置の一部断面図である。 図1に示された応力分散部の斜視図である。 応力分散部の作用効果を説明するための圧力検出装置の一部断面図である。 本発明の第2実施形態に係る圧力検出装置の一部断面図である。 第3実施形態に係る応力分散部の斜視図である。 第4実施形態に係る応力分散部の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係る圧力検出装置は、燃焼室を構成する燃焼機構に取り付けられると共に、燃焼室の燃焼圧を検出する装置である。燃焼機構は、例えば車両に搭載されたエンジンである。そして、図1に示されるように、圧力検出装置1は、ハウジング100、圧電素子200、予荷重印加部300、及びダイヤフラム400を備えて構成されている。
ハウジング100は、圧力検出装置1の外観をなす棒状の部品である。ハウジング100は例えば金属材料で形成されている。ハウジング100のうちの燃焼室側の一端部110は筒状になっている。さらに、ハウジング100は側壁に形成されたネジ部120を有しており、このネジ部120を介してエンジンブロックにネジ止めされる。なお、ハウジング100のうち一端部110とは反対側に図示しない回路基板やコネクタ等の部品が設けられている。
圧電素子200は、印加される荷重を検出するための板状の荷重検出素子である。具体的に、圧電素子200は、荷重が印加されることで荷重の大きさに応じた電荷を発生させるものであり、例えば圧電体で構成されている。また、圧電素子200は受圧面210を有している。そして、圧電素子200は、受圧面210に印加された荷重の大きさを例えば電圧に変換して出力する。
なお、圧電素子200は、ハウジング100の中心軸方向に電荷を発生させるように構成されていても良い。一方、圧電素子200は、ハウジング100の中心軸方向に垂直な方向に電荷を発生させるように構成されていても良い。
予荷重印加部300は、圧電素子200を挟み込むと共に圧電素子200に所定の予荷重を印加することで圧電素子200に圧接された構造を有する。予荷重印加部300は、ハウジング100及びダイヤフラム400から分離された部品である
具体的に、予荷重印加部300は、ケース310、応力分散部320、電極部330、絶縁リング340、及び予荷重印加材350を有している。
ケース310は、中空部311を有する有底筒状の部品であり、筒部312及び底部313を有して構成されている。筒部312は中空筒状の部分であり、筒部312の中空部分がケース310の中空部311に対応している。
また、底部313は、ダイヤフラム400に接触すると共に、当該ダイヤフラム400を介して荷重を受ける部分である。底部313は、筒部312の一方の開口部を塞いでいる。これにより、ケース310は、底部313とは反対側に開口した他方の開口部314を有する構造になっている。底部313の厚みは例えば0.4mmである。
さらに、ケース310は、筒部312の外壁面315に当該外壁面315の一部が突出した突出部316を有している。突出部316は、筒部312の外壁面315に当該外壁面315を一周するように連続して設けられている。そして、突出部316は、ハウジング100の開口端に溶接等で接合されている。すなわち、ケース310の突出部316は、溶接部500によってハウジング100の開口端に固定されている。したがって、ケース310はハウジング100を介してエンジンブロックと同じ電位に固定される。エンジンブロックの電位は例えば接地電位である。
応力分散部320は、ケース310の底部313から受けた荷重を分散させて圧電素子200に伝達する役割を果たすものである。応力分散部320は、圧電素子200の一方の電極として機能する。応力分散部320は、ケース310の底部313に接触するようにケース310に収容されている。
本実施形態では、図1及び図2に示されるように、応力分散部320は接触面321及び伝達面322を有している。すなわち、応力分散部320は、伝達面322のサイズが接触面321のサイズよりも大きくなるように半球体状に形成されている。
接触面321は、ケース310の底部313に1カ所で接触すると共に底部313から荷重を受ける面である。伝達面322は、接触面321で受けた荷重が伝達される面である。本実施形態では、応力分散部320の球面のうちケース310の底部313に接触する一部が接触面321に対応する。伝達面322は圧電素子200の受圧面210に接触していると共に、受圧面210に荷重を伝達する面である。伝達面322は平面である。
このように、応力分散部320は、伝達面322のサイズが接触面321のサイズよりも大きくなるように接触面321側から伝達面322側に向かってサイズが大きくなっている。ここで、「サイズ」とは、接触面321や伝達面322の面積を指す。また、応力分散部320の断面を取ったときの接触面321や伝達面322の長さを指しても良い。つまり、「サイズ」には接触面321や伝達面322の幅の意味も含まれる。
上記の構成の応力分散部320に対し、圧電素子200は受圧面210が応力分散部320の伝達面322に接触するようにケース310に収容されている。ここで、本実施形態では、応力分散部320は、伝達面322のサイズが圧電素子200の受圧面210のサイズと同じになるように形成されている。そして、応力分散部320は、伝達面322の全体に圧電素子200の受圧面210の全体が接触している。これにより、応力分散部320がケース310の底部313から受けた荷重を無駄なく圧電素子200に伝達させることができる。すなわち、荷重のロスを低減することができる。
電極部330は、ケース310の内壁面317から離間するようにケース310の中空部311に収容された部品である。電極部330は、圧電素子200の他方の電極として機能する。電極部330は、ケース310の中空部311において圧電素子200のうち応力分散部320とは反対側に接触している。これにより、電極部330は応力分散部320と共に圧電素子200を挟んでいる。
さらに、電極部330は、圧電素子200側とは反対側に圧電素子200の信号を外部に出力するためのターミナル331を有している。
絶縁リング340は、ケース310の中空部311に配置されていると共に、電極部330と予荷重印加材350とを絶縁するためのリング状の部品である。絶縁リング340は、電極部330のうち圧電素子200側とは反対側に接触している。絶縁リング340は、例えばアルミナ等のセラミックスで形成されている。絶縁リング340の中空部分には電極部330のターミナル331が配置される。
予荷重印加材350は、絶縁リング340のうち電極部330とは反対側に接触した部品である。予荷重印加材350はケース310の中心軸に沿って設けられた貫通孔351を有している。この貫通孔351が電極部330から信号を取り出すためのスペースとして利用される。
また、予荷重印加材350は、応力分散部320、圧電素子200、電極部330、及び絶縁リング340をケース310の底部313側に押し込んだ状態でケース310のうち他方の開口部314に溶接によって固定されている。これにより、予荷重印加材350は溶接部510によってケース310に固定されている。また、予荷重印加材350は、応力分散部320と電極部330とで圧電素子200を挟み込むと共に応力分散部320、圧電素子200、電極部330、及び絶縁リング340に予荷重を印加する。
このように圧電素子200に所定の予荷重を印加する目的の1つは、燃焼室は正圧だけでなく負圧も発生するため、予荷重印加部300に負圧が作用しても圧電素子200が応力分散部320や電極部330から浮き上がって計測不能になることを避けるためである。もう1つの目的は、エンジンで異常燃焼が生じると衝撃波が発生するので、この衝撃波によって圧電素子200が浮き上がってケース310の内壁面317、応力分散部320、電極部330に衝突することにより破損してしまうことを防止するためである。
ここで、予荷重印加部300のうち、ケース310、応力分散部320、電極部330、及び予荷重印加材350は、例えば同じ金属材料で形成されている。圧力検出装置1は高温に晒されることになるため、各部品の熱膨張率に差を生じさせないようにするべく、各部品が同じ金属材料で形成されていることが好ましい。また、予荷重印加部300は高耐圧性や高ヤング率(硬い)であることも要求される。このようなことから、ケース310、応力分散部320、電極部330、及び予荷重印加材350は、例えばSUS630で形成されている。なお、SUH660等の他の金属材料が用いられても良い。
ダイヤフラム400は、燃焼室に配置されて燃焼圧に基づく荷重を予荷重印加部300に伝達する部品である。具体的には、ダイヤフラム400は、中空筒状の支持部410と、支持部410のうちの一方の開口部を塞ぐ受圧部420と、を有して構成されている。
支持部410は、ケース310の突出部316のうちハウジング100とは反対側に溶接されている。これにより、ダイヤフラム400は溶接部520によってハウジング100に固定されている。受圧部420は、燃焼圧に基づく荷重を受ける部分である。受圧部420の一部がケース310の底部313に接触している。
上記の構成において、ハウジング100の内部に図示しない信号線が通されている。信号線の一端は予荷重印加材350の貫通孔351及び絶縁リング340の中空部分に配置されると共に電極部330のターミナル331に電気的に接続されている。信号線の他端はハウジング100に設けられた図示しないコネクタ部に電気的に接続されている。
以上が、本実施形態に係る圧力検出装置1の全体構成である。上記の構成によると、燃焼室で発生した衝撃がダイヤフラム400に印加される。これにより、ダイヤフラム400の衝撃がケース310の底部313及び応力分散部320を介して圧電素子200に伝わる。圧電素子200は応力分散部320の伝達面322から受けた荷重の大きさに応じて電荷を発生させる。これにより、応力分散部320と電極部330との間の電圧が変化する。したがって、燃焼圧に応じた電圧信号が信号線を介して電気回路に入力され、当該電気回路で信号されて外部に出力される。
次に、圧力検出装置1の製造方法について説明する。まず、エージング工程を行う。具体的には、圧電素子200、ケース310、応力分散部320、電極部330、絶縁リング340、及び予荷重印加材350を用意する。そして、ケース310の中空部311に応力分散部320、圧電素子200、電極部330、絶縁リング340、及び予荷重印加材350を順に収容し、図示しない固定治具の上に配置する。
続いて、予荷重印加材350の上に図示しない荷重治具を乗せて荷重を掛ける。これにより、荷重治具を固定治具側に押し込む。具体的には、燃焼室に発生するであろう衝撃に基づく荷重よりも高い荷重を予荷重印加材350に印加した状態で応力分散部320及び電極部330を圧電素子200に圧接する。
そして、バネ定数比によるスプリングバックを考慮してケース310の開口部314と予荷重印加材350とをレーザ溶接で固定する。これにより、予荷重印加材350をケース310に溶接部510で固定する。
この後、ハウジング100の開口端にケース310の突出部316をレーザ溶接することにより、ハウジング100にケース310を溶接部500で固定する。また、ケース310の突出部316にダイヤフラム400の支持部410をレーザ溶接することにより、ケース310にダイヤフラム400を溶接部520で固定する。なお、ケース310にダイヤフラム400を固定した後、ケース310をハウジング100に固定しても良い。
そして、信号線を含んだコネクタ側の部品を用意し、信号線の一端と電極部330のターミナル331との電気的導通を取る。こうして、圧力検出装置1が完成する。
次に、応力分散部320の作用効果について説明する。まず、応力分散部320が設けられていない構成では、ケース310の底部313の厚みを0.4mmとすると、当該底部313に掛かる最大圧力時に底部313の反りによって例えば800MPaの局所応力が底部313から圧電素子200に掛かる。このため、この局所応力によって圧電素子200が割れてしまう。
そこで、底部313から圧電素子200に対する局所応力を低減するためにケース310の底部313の厚みを例えば2倍にする。これにより、当該底部313に掛かる最大圧力時に底部313の反りによって底部313から圧電素子200に掛かる局所応力は400MPaに低減する。しかし、底部313の厚みが大きくなったことに伴って圧電素子200の感度が40%低下してしまう。例えば、ケース310の底部313に100Nが印加されたとしても、圧電素子200に印加される力は60Nに低下してしまう。
一方、本実施形態では、ケース310の底部313と圧電素子200との間に応力分散部320が設けられている。このため、ケース310の底部313の反りが圧電素子200に直接影響しないようにすることができる。また、応力分散部320は、伝達面322のサイズが接触面321のサイズよりも大きくなるように接触面321側から伝達面322側に向かってサイズが大きくなるように形成されている。このため、図3に示されるように、応力分散部320は、接触面321で受けた荷重に基づく応力を分散させて伝達面322に伝達させるようになっている。したがって、底部313から圧電素子200に局所応力が印加されないようにすることができる。
応力分散部320が設けられた構成では、ケース310の底部313の厚みを0.4mmとしても、当該底部313に掛かる最大圧力時に応力分散部320から圧電素子200に掛かる応力が400MPaとなる。つまり、応力分散部320が設けられていない構成に対して圧電素子200に掛かる応力を1/2に低減することができる。また、ケース310の底部313の厚みが0.4mmに維持されることで、応力分散部320が設けられたとしても、荷重減衰率は20%に抑えられる。例えば、ケース310の底部313に100Nが印加された場合、圧電素子200に印加される力は80Nに抑えられる。したがって、応力分散部320が設けられていない構成に対して圧電素子200の感度を大幅に向上させることができる。
また、ケース310の底部313にはダイヤフラム400の受圧部420の一部を通すための貫通孔が設けられていないので、圧電素子200に印加する予荷重を保持するためのケース310を高強度な構成とすることができる。これにより、ケース310の底部313を薄くしつつ、圧電素子200に充分な予荷重を印加することができる。また、ダイヤフラム400の熱がケース310の内部に伝達することを抑制することができる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、絶縁リング340及び予荷重印加材350が特許請求の範囲の「荷重部」に対応する。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図4に示されるように、応力分散部320の伝達面322のサイズが、圧電素子200の受圧面210のサイズよりも大きくなっている。さらに、応力分散部320の伝達面322の範囲に圧電素子200の受圧面210の全体が接触している。
以上の構成により、応力分散部320から圧電素子200の受圧面210に局所的な応力が確実に印加されないようにすることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1、第2実施形態と異なる部分について説明する。図5に示されるように、応力分散部320は、伝達面322のサイズが接触面321のサイズよりも大きくなるように円錐状すなわち円錐台として形成されたものである。応力分散部320をこのような形状としても良い。
(第4実施形態)
本実施形態では、第3実施形態と異なる部分について説明する。図6に示されるように、応力分散部320は、角錐状すなわち四角錐台として形成されている。もちろん、図6のように四角錐台に限られず、多角錐台としても良い。このような応力分散部320を用いても良い。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された圧力検出装置1の構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、圧力検出装置1は車両以外の燃焼室に適用されても良い。
また、ハウジング100の構成は一例であり、他の構成としても良い。予荷重印加部300を構成する材料は、全て同じ材料で構成されていなくても良い。さらに、応力分散部320の形状は、上述の半球体状や錐状に限られず、他の形状でも良い。
200 圧電素子
210 受圧面
310 ケース
313 底部
320 応力分散部
321 接触面
322 伝達面
330 電極部
350 予荷重印加材(荷重部)
400 ダイヤフラム

Claims (5)

  1. 燃焼室を構成する燃焼機構に取り付けられると共に、前記燃焼室の燃焼圧を検出するように構成された圧力検出装置であって、
    前記燃焼室に配置されて前記燃焼圧に基づく荷重を受けるダイヤフラム(400)と、
    前記ダイヤフラム(400)に接触すると共に当該ダイヤフラム(400)を介して前記荷重を受ける底部(313)と、前記底部(313)とは反対側に開口した開口部(314)と、を有する有底筒状のケース(310)と、
    前記ケース(310)に収容され、前記底部(313)に1カ所で接触すると共に前記底部(313)から前記荷重を受ける接触面(321)と、前記接触面(321)で受けた前記荷重が伝達される伝達面(322)と、を有する応力分散部(320)と、
    受圧面(210)を有し、前記受圧面(210)が前記伝達面(322)に接触するように前記ケース(310)に収容され、前記伝達面(322)から受けた前記荷重に基づいて前記燃焼圧を検出する圧電素子(200)と、
    前記圧電素子(200)のうち前記応力分散部(320)とは反対側に接触するように前記ケース(310)に収容された電極部(330)と、
    前記応力分散部(320)、前記圧電素子(200)、及び前記電極部(330)を前記底部(313)側に押し込んだ状態で前記開口部(314)に固定されることにより、前記応力分散部(320)と前記電極部(330)とで前記圧電素子(200)を挟み込むと共に前記応力分散部(320)、前記圧電素子(200)、及び前記電極部(330)に予荷重を印加する荷重部(340、350)と、
    を備え、
    前記応力分散部(320)は、前記伝達面(322)のサイズが前記接触面(321)のサイズよりも大きくなるように前記接触面(321)側から前記伝達面(322)側に向かってサイズが大きくなっていることにより、前記接触面(321)で受けた前記荷重に基づく応力を分散させて前記伝達面(322)に伝達させるようになっていることを特徴とする圧力検出装置。
  2. 前記応力分散部(320)は、前記伝達面(322)のサイズが前記接触面(321)のサイズよりも大きくなるように半球体状に形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の圧力検出装置。
  3. 前記応力分散部(320)は、前記伝達面(322)のサイズが前記接触面(321)のサイズよりも大きくなるように錐状に形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の圧力検出装置。
  4. 前記応力分散部(320)の前記伝達面(322)のサイズと、前記圧電素子(200)の前記受圧面(210)のサイズと、が同じであり、前記伝達面(322)の全体に前記受圧面(210)の全体が接触していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の圧力検出装置。
  5. 前記応力分散部(320)の前記伝達面(322)のサイズが、前記圧電素子(200)の前記受圧面(210)のサイズよりも大きくなっており、前記伝達面(322)の範囲に前記受圧面(210)の全体が接触していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の圧力検出装置。
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