JP2016061370A - ボールねじ及び操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フリクション及び作動音が低減するボールねじ及び操舵装置を提供する。【解決手段】ねじ棒110と、ナット120と、左側からエンドデフレクタ収容部123に差し込まれたエンドデフレクタ1と、を備えるボールねじ100であって、エンドデフレクタ1は、径方向外側に配置されると共にナット側溝121に連続する第1接線方向溝11が形成された第1デフレクタ10と、径方向内側に配置されると共にボール130を掬って第1接線方向溝11に案内する案内部24が形成された第2デフレクタ20と、第1デフレクタ10を左側から右側に向かって押圧する押圧面31を有する押圧部30Aと、を備え、第1デフレクタ10は、押圧面31から押圧されることで、第1デフレクタ10をナット120に押し付ける押し付け力を発生させる受圧面13を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、ボールねじ及び操舵装置に関する。
ボールねじの循環方式として、エンドデフレクタを用いる方式が知られている。この方式では、ナット内に軸方向に延びボールを循環させる循環路が形成され、ナットの軸方向両端にエンドデフレクタが固定される(特許文献1参照)。エンドデフレクタは、ナットとねじ棒との間に形成されたボールの転動路と前記循環路との間でボールを案内し授受する。エンドデフレクタは、ナットの両端側にそれぞれ形成された凹状のエンドデフレクタ収容部に差し込まれることでナットに固定されている。
特開2012−154437
ここで、組み付け容易とするために、エンドデフレクタ収容部はエンドデフレクタよりも若干大きめに形成される。これにより、エンドデフレクタとエンドデフレクタ収容部との間に若干の隙間(クリアランス)が形成され、エンドデフレクタがデフレクタ収容部内で若干ガタつく。したがって、エンドデフレクタ内に形成されたボールの転動する溝と、ナットの内周面に形成されたナット側溝とがずれてしまい段差が形成されてしまうと、ボールの移動に伴って、フリクション(摩擦、衝突)や作動音が発生する虞がある。
そこで、本発明は、フリクション及び作動音が低減するボールねじ及び操舵装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、外周面に螺旋状のねじ棒側溝が形成されたねじ棒と、前記ねじ棒に外挿し、内周面に前記ねじ棒側溝に対向する螺旋状のナット側溝が形成され、一方側に凹状のエンドデフレクタ収容部が形成されたナットと、一方側から前記エンドデフレクタ収容部に差し込まれたエンドデフレクタと、を備えるボールねじであって、前記エンドデフレクタは、径方向外側に配置されると共に前記ナット側溝に連続する第1溝が形成された第1デフレクタと、径方向内側に配置されると共にボールを掬って前記第1溝に案内する案内部が形成された第2デフレクタと、前記第1デフレクタを一方側から他方側に向かって押圧する押圧面を有する押圧部と、を備え、前記第1デフレクタは、前記押圧面から押圧されることで、当該第1デフレクタを前記ナットに押し付ける押し付け力を発生させる受圧面を有することを特徴とするボールねじである。
このような構成によれば、押圧部の押圧面が、第1デフレクタの受圧面を一方側から他方側に向かって押圧すると、第1デフレクタをナットに押し付ける押し付け力が発生し、第1デフレクタがナットに押し付けられる。これにより、第1デフレクタとナットとの間に段差、隙間が形成され難くなり、第1デフレクタとナットとの間において、ボールがスムースに移動し易くなる。したがって、フリクション及び作動音を低減できる。
また、ボールねじにおいて、前記押圧面及び前記受圧面は、軸方向に対して傾斜した面であって、互いに平行な面である構成としてもよい。
また、ボールねじにおいて、前記押圧面及び前記受圧面の少なくとも一方は、軸方向に対して傾斜した面である構成としてもよい。
また、ボールねじにおいて、前記押圧部材は、前記第2デフレクタと一体で形成されている構成としてもよい。
また、ボールねじにおいて、前記押圧部は、前記第1デフレクタ及び前記第2デフレクタと別体であって、前記第1デフレクタと前記第2デフレクタとの間に配置されている構成としてもよい。
また、前記課題を解決するための手段として、本発明は、前記ボールねじと、前記ナットを回転させるモータと、前記ねじ棒と一体で移動し、転舵輪を転舵する転舵軸と、を備えることを特徴とする操舵装置である。
本発明によれば、フリクション及び作動音が低減するボールねじ及び操舵装置を提供することができる。
第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成図である。 第1実施形態に係るナット及びエンドデフレクタの斜視図である。 第1実施形態に係るナット及びエンドデフレクタの斜視図である。 第1実施形態に係るナット及びエンドデフレクタの分解斜視図である。 第1実施形態に係るナット及びエンドデフレクタの左側面図ある。 第1実施形態に係るナット及びエンドデフレクタの拡大左側面図である。 第1実施形態に係るエンドデフレクタの斜視図であり、(a)は組み付け後、(b)は組み付け後を示す。 第1実施形態に係るエンドデフレクタの斜視図であり、(a)は組み付け後、(b)は組み付け後を示す。 第2実施形態に係るナット及びエンドデフレクタの拡大左側面図である。 第2実施形態に係るエンドデフレクタの斜視図であり、(a)は組み付け後、(b)は組み付け後を示す。 第2実施形態に係るエンドデフレクタの外周面の展開図である。 変形例に係るエンドデフレクタの外周面の展開図である。 変形例に係るエンドデフレクタの外周面の展開図である。
≪第1実施形態≫
本発明の第1実施形態について図1〜図8を参照して説明する。
≪電動パワーアリング装置の構成≫
図1に示すように、電動パワーステアリング装置200(操舵装置)は、アシスト力がラック軸215に入力されるラックアシスト型である。
電動パワーステアリング装置200は、運転者が操作するステアリングホイール211と、ステアリングホイール211と一体で回転するステアリング軸212と、ステアリング軸212の下端に連結されたトーションバー213と、トーションバー213の下端に連結されたピニオン軸214と、車幅方向(左右方向)に延びるラック軸215と、を備えている。
ピニオン軸214のピニオン歯214aは、ラック軸215のラック歯215aと噛合している。そして、ピニオン軸214が回転すると、ラック軸215が車幅方向において移動し、タイロッド216を介して連結された転舵輪217(車輪)が転舵されるようなっている。なお、ラック軸215は、筒状のハウジング(図示しない)にブッシュ等を介して収容されている。
また、電動パワーステアリング装置200は、ラック軸215を左右方向に移動させるボールねじ100と、図示しないECU(Electronic Control Unit)から指令に従ってアシスト力を発生する電動式のモータ220と、モータ220の動力(アシスト力)を後記するナット120に伝達するベルト伝達機構230と、を備えている。ECUは、トーションバーで発生する捩れトルクが大きくなるにつれて、アシスト力が大きくなるようにモータ220を制御する。
ベルト伝達機構230は、モータ220の出力軸に固定された駆動プーリ231と、ナット120に固定された従動プーリ232と、駆動プーリ231及び従動プーリ232に架け渡されたベルト233と、を備えている。
≪ボールねじの構成≫
ボールねじ100について、図2〜図8を参照して、具体的に説明する。なお、以下の説明において、左側が一方側であり、右側が他方側である。そして、左右方向が軸方向である。
ボールねじ100は、従動プーリ232の回転運動を左右方向の往復運動に変換する変換機構である。ボールねじ100は、左右方向に延びるねじ棒110と、ねじ棒110に外挿するナット120と、複数のボール130と、ナット120の左側、右側にそれぞれ取り付けられたエンドデフレクタ1と、を備えている。なお、ボールねじ100は左右方向において略対称な構成であるので、以下、ボールねじ100の左側を主に説明する。
<ねじ棒>
ねじ棒110は、左右方向の軸線O1に沿って延びる棒状の部材であって、ラック軸215に同軸で連結され、ラック軸215と一体である。これにより、ねじ棒110及びラック軸215は、左右方向において、一体で移動するようになっている。ただし、ねじ棒110がブラケット等を介してL字形で固定され、ねじ棒110とラック軸215とが別軸である構成でもよい。
ねじ棒110の外周面には、螺旋状のねじ棒側溝111が形成されている。ねじ棒側溝111の断面は、略半円のゴシックアーク形状である。
<ナット>
ナット120は、ねじ棒110に外挿する円筒状の部材である。ナット120の内周面には、螺旋状のナット側溝121が形成されている。ナット側溝121は、径方向外側でねじ棒側溝111に対向する溝であり、その断面は略半円のゴシックアーク形状である。そして、ねじ棒側溝111とナット側溝121とで、ねじ棒110とナット120との間でボール130の転動する螺旋状の転動路140が形成されている。転動路140の断面は略円形である。
ナット120内には、左右方向に延びる循環路122が形成されている(図3、図4参照)。循環路122は、ボール130を左側から右側へ、又は、右側から左側へ循環させる通路である。循環路122の左端は、後記する左側のエンドデフレクタ収容部123で開口している。
ナット120の左端側には、凹状のエンドデフレクタ収容部123が形成されている。エンドデフレクタ収容部123は、左側から差し込まれるエンドデフレクタ1を収容する凹部である。エンドデフレクタ収容部123は、左右方向視(軸方向視)において、転動路140の略接線L1方向に延びる切欠部である(図5、図6参照)。
エンドデフレクタ収容部123の接線L1方向内側には、径方向内向きに突出する突壁部124、124が形成されている。そして、突壁部124、124が、後記する第1デフレクタ10に当接することで、エンドデフレクタ1が接線L1方向内側に脱落しないようになっている。
<ボール>
ボール130は、前記した転動路140を転動することで、ねじ棒110とナット120との間における摩擦を低減するものである。
<エンドデフレクタ>
エンドデフレクタ1は、転動路140と循環路122との間において、ボール130を案内し授受するものある。具体的は、エンドデフレクタ1は、転動路140のボール130を掬って循環路122に案内したり、循環路122からのボール130を転動路140戻したりするものである。このようなエンドデフレクタ1は、例えば、亜鉛等の金属、合成樹脂で形成することができる。亜鉛等で形成する場合、ダイキャスト法(鋳造法)でエンドデフレクタ1を形成できる。
エンドデフレクタ1は、左側からエンドデフレクタ収容部123に差し込まれ収容された部品である。そして、エンドデフレクタ1の左面にC字形のサークリップ151(固定部材)が当接することで、エンドデフレクタ1の収容状態が維持されている。なお、サークリップ151は、ナット120の内周面に形成された周溝152に差し込まれている。
エンドデフレクタ1は、径方向外側に配置される第1デフレクタ10(アウターデフレクタ)と、径方向内側に配置される第2デフレクタ20(インナーデフレクタ)と、第2デフレクタ20と一体で形成された押圧部30Aと、を備えている。つまり、第2デフレクタ20と押圧部30Aとは一体で形成された一部品である。
言い換えると、エンドデフレクタ1は、図6に示すように、左右方向視において、転動路140の中心を通る中心線141の接線L1に沿いつつ軸方向に延びる分割面S1で、概ね、径方向外側の第1デフレクタ10と、径方向内側の第2デフレクタ20とに分割されている。押圧部30Aは、分割面S1の径方向外側に配置されているものの、第2デフレクタ20と一体である。
エンドデフレクタ1内には、分割面S1に沿って延びると共に、転動路140と循環路122とを連通させるL字形の連通路2が形成されている。連通路2は、接線L1方向に延びる接線方向連通路2Aと、軸方向(左右方向)に延びる軸方向連通路2Bとで構成されている。
接線方向連通路2Aは、後記する第1接線方向溝11と第2接線方向溝21とが組み合わさることで構成されている。軸方向連通路2Bは、後記する第1軸方向溝12と第2軸方向溝22とが組み合わされることで構成されている。
<第1デフレクタ>
第1デフレクタ10は、分割面S1の径方向外側で接線L1方向に延びる細長の溝状部材である。第1デフレクタ10の径方向内側面には、接線L1方向に延びる第1接線方向溝11(第1溝)と、軸方向に延びる第1軸方向溝12と、が形成されている。第1接線方向溝11はナット側溝121に連続する溝であり、第2軸方向溝22は循環路122に連続する溝である。なお、第1接線方向溝11及び第1軸方向溝12の断面は略半円のゴシックアーク形状である。
第1デフレクタ10の接線L1方向の外側には、受圧面13が形成されている。受圧面13は、後記する押圧面31から押圧されることで、第1接線方向溝11(第1溝)がナット側溝121と接線L1方向において隙間なく連続するように、第1デフレクタ10をナット120の突壁部124に押し付ける押し付け力を発生させる面である(図6、矢印A2参照)。
受圧面13は、分割面S1に対して略垂直であると共に、軸方向内側(ナット120の軸方向中心側)に向かうにつれて、接線L1方向外側に傾くように傾斜する面である。つまり、受圧面13は、軸方向に対して傾斜した面である。
第1デフレクタ10の接線L1方向内側の内側端面14、14は、接線L1方向に対して鋭角(約45°)で傾斜している。そして、内側端面14、14は、前記した押し付け力によって、突壁部124、122に密着している。
<第2デフレクタ>
第2デフレクタ20は、分割面S1の径方向内側で接線L1方向に延びる細長の溝状部材である。第2デフレクタ20の径方向外側面には、接線L1方向に延びる第2接線方向溝21(第2溝)と、軸方向に延びる第2軸方向溝22と、が形成されている。第2接線方向溝21はねじ棒側溝111に連続する溝であり、第2軸方向溝22は循環路122に連続する溝である。なお、第2接線方向溝21及び第2軸方向溝22の断面は略半円のゴシックアーク形状である。
第2デフレクタ20の接線L1方向の内側端面23は、軸方向視において、転動路140の中心線141よりも若干小さい内径の曲面である。
内側端面23からねじ棒側溝111内で径方向内側に突出する案内部24を備えている。案内部24は、接線L1方向視において1/4円弧状を呈しており、転動路140を転動するボール130を掬って第1接線方向溝11(接線方向連通路2A)に案内(ガイド)する部分である。
<押圧部>
押圧部30Aは、第2デフレクタ20と一体で形成され、分割面S1よりも径方向外側であって、第1デフレクタ10の接線方向外側に配置された部分である。押圧部30Aは、第1デフレクタ10を左側(一方側)から右側(他方側)に向かって押圧する傾斜した押圧面31を有している。
押圧面31は、押圧部30Aの接線L1方向内側に形成されており、つまり、受圧面13は、軸方向に対して傾斜した面である。そして、押圧面31と受圧面13とは、互いに平行な面である。
≪ボールねじの作用・効果≫
ボールねじ100の作用効果を説明する。
受圧面13と押圧面31とを合わせながら、第1デフレクタ10と、第2デフレクタ20及び押圧部30Aとを重ね合わせて、エンドデフレクタ1を構成する。次いで、エンドデフレクタ1をエンドデフレクタ収容部123に、左側から右側に向かって押し込む。次いで、エンドデフレクタ1の左面にサークリップ151を当接させつつ、サークリップ151を周溝152に差し込む。
そうすると、第2デフレクタ20と一体である押圧部30Aの押圧面31が、第1デフレクタ10の受圧面13を右側に向かって押圧する(図6、図8、矢印A1参照)。そうすると、第1デフレクタ10が接線L1方向においてナット120に押し付けられる(図6、図8、矢印A2参照)。
これにより、第1デフレクタ10の内側端面14がナット120の突壁部124に密着する。したがって、第1接線方向溝11がナット側溝121と隙間なく連続する。ゆえに、第1接線方向溝11とナット側溝121との繋ぎ目にボール130の進行を妨げる段差が形成されず、ボールが転動路140から接線方向連通路2Aにスムースに移動できる。よって、ボールねじ100におけるフリクション及び作動音が低減する。
≪変形例≫
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更してもよい。
前記した実施形態では、押圧面31及び受圧面13は、軸方向に対して傾斜した面であって、互いに平行な面である構成を例示したが、押圧面及び受圧面の一方のみが、軸方向に対して傾斜した面である構成でもよい。また、押圧面31及び受圧面13は、平面でなく、曲面である構成でもよい。
前記した実施形態では、モータ220の動力をベルト伝達機構230よってナット120に伝達する構成を例示したが、その他に例えば、チェーン伝達機構や歯車機構によってモータ220の動力をナット120に伝達する構成としてもよい。
前記した実施形態にでは、電動パワーステアリング装置200がラックピニオン式であり、転舵軸がラック軸215である構成を例示したが、その他に例えば、電動パワーステアリング装置200がボールナット式であり、転舵軸がナットの回転によって往復するねじ棒である構成でもよい。
前記した実施形態では、ステアリング軸212とピニオン軸214とがトーションバー213を介して機械的に接続された操舵装置を例示したが、その他に例えば、ステアリング軸212等の入力軸と、ラック軸215等の出力軸とが機械的に接続されないステアバイワイヤ式の操舵装置でもよい。
前記した実施形態では、ボールねじ100が電動パワーステアリング装置200(操舵装置)に組み込まれた構成を例示したが、その他の装置に組み込まれた構成でもよい。
≪第2実施形態≫
本発明の第2実施形態について、図9〜図11を参照して説明する。なお、第1実施形態と異なる部分を説明する。
第2実施形態では、押圧部材30Bは、第1デフレクタ10及び第2デフレクタ20と独立した別部材(別体)で構成されており、第1デフレクタ10及び第2デフレクタ20の間において第1デフレクタ10及び第2デフレクタ20に接触するように差し込まれる楔状の部材である。すなわち、押圧部材30Bは、第1実施形態に係る押圧部30Aが第2デフレクタ20から独立した部材である。
そして、押圧部材30Bの接線方向内側には、押圧面32が形成されている。押圧面32は、分割面S1に対して略垂直であると共に、軸方向内側(ナット120の軸方向中心側)に向かうにつれて、接線方向外側に傾くように傾斜する面である。
また、第2実施形態において、第2デフレクタ20は、分割面S1の径方向外側に突出していない。これにより、軸方向(左右方向)において、(1)第2デフレクタ20をエンドデフレクタ収容部123に差し込み、案内部24を位置合わせした後、(2)第1デフレクタ10をエンドデフレクタ収容部123に差し込み、(3)その後、押圧部材30を差し込むこができる。すなわち、ねじ棒110とナット120とを組み合わせた後、エンドデフレクタ1をナット120に組み込むこともできる。
第1デフレクタ10において、受圧面13の軸方向内側端から径方向外側に延びる当接面15が形成されている(図11参照)。当接面15は、押圧部材30Bに当接することで、押圧部材30Bの差し込みを規制するストッパ面である。
≪第2実施形態−変形例≫
図12に示すように、押圧部材30Cの押圧面33は受圧面13に向かって突出する凸曲面である構成でもよい。また、受圧面13も押圧面33に向かって突出する凸曲面である構成でもよい。
図13に示すように、径方向において、分割面S1を跨ぐ押圧部材30Dを備える構成でもよい。押圧部材30Dは、押圧面32と、押圧面34とを備えている。押圧面34は、第2デフレクタ20の受圧面25を押圧する面であり、軸方向内側(ナット120の軸方向中心側)に向かうにつれて、接線方向外側に傾くように傾斜する面である。受圧面25は、第2デフレクタ20の接線方向外側に形成された傾斜面であって、押圧面34と平行な面である。
1 エンドデフレクタ
10 第1デフレクタ
11 第1接線方向溝(第1溝)
12 第1軸方向溝
13 受圧面
20 第2デフレクタ
21 第2接線方向溝(第2溝)
22 第2軸方向溝
24 案内部
30A 押圧部
31 押圧面
110 ねじ棒
111 ねじ棒側溝
120 ナット
121 ナット側溝
123 エンドデフレクタ収容部
130 ボール
200 電動パワーステアリング装置(操舵装置)
215 ラック軸(転舵軸)
217 転舵輪
220 モータ
230 ベルト伝達機構
L1 接線
S1 分割面

Claims (6)

  1. 外周面に螺旋状のねじ棒側溝が形成されたねじ棒と、
    前記ねじ棒に外挿し、内周面に前記ねじ棒側溝に対向する螺旋状のナット側溝が形成され、一方側に凹状のエンドデフレクタ収容部が形成されたナットと、
    一方側から前記エンドデフレクタ収容部に差し込まれたエンドデフレクタと、
    を備えるボールねじであって、
    前記エンドデフレクタは、径方向外側に配置されると共に前記ナット側溝に連続する第1溝が形成された第1デフレクタと、径方向内側に配置されると共にボールを掬って前記第1溝に案内する案内部が形成された第2デフレクタと、前記第1デフレクタを一方側から他方側に向かって押圧する押圧面を有する押圧部と、を備え、
    前記第1デフレクタは、前記押圧面から押圧されることで、当該第1デフレクタを前記ナットに押し付ける押し付け力を発生させる受圧面を有する
    ことを特徴とするボールねじ。
  2. 前記押圧面及び前記受圧面は、軸方向に対して傾斜した面であって、互いに平行な面である
    ことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
  3. 前記押圧面及び前記受圧面の少なくとも一方は、軸方向に対して傾斜した面である
    ことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
  4. 前記押圧部は、前記第2デフレクタと一体で形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のボールねじ。
  5. 前記押圧部は、前記第1デフレクタ及び前記第2デフレクタと別体であって、前記第1デフレクタと前記第2デフレクタとの間に配置されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のボールねじ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のボールねじと、
    前記ナットを回転させるモータと、
    前記ねじ棒と一体で移動し、転舵輪を転舵する転舵軸と、
    を備える
    ことを特徴とする操舵装置。
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