JP2016061077A - 抗菌効果を持続するコーティング剤の塗布方法 - Google Patents

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【課題】木質系のフローリングの床面に塗布するコーティング剤の抗菌機能を長期間維持する。
【解決手段】木質系のフローリング21の床面にコーティング剤を塗布する方法であり、フローリング21の表面にアンダーコート2(ウレタン樹脂コーティング剤3)を塗布し、次に、アンダーコート2の表面に、トップコート1として塗布するシリコーン樹脂コーティング剤4に、抗菌剤5の粒子を樹脂剤中に分散混入して塗布する。トップコート1のコーティング剤の静電気の帯電作用で微細な埃と共に細菌をフローリング21の床面に吸い付け、分散混入された抗菌剤5でその細菌の増殖を抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、床面にコーティング剤を塗布する方法に係り、特にコーティング剤と共にその抗菌効果を長期に持続し得るように塗布することができる抗菌効果を持続するコーティング剤の塗布方法に関する。
従来より、木質系のフローリングの床面を長持ちさせるためにコーティング剤を塗布している。一般的な木質系のフローリングの床面にコーティング剤を塗布する作業は、図5の作業フロー図に示すような作業を行っている。
「事前の確認」は、事前にフローリング等の床面の施工箇所の傷・凸凹箇所を確認する作業である。
「養生作業」は、塗布作業中に建具や巾木などにコーティング剤が付着しないように、養生テープなどで施工個所の周辺を保護する作業である。
「剥離作業」は、床面にワックスが塗布されているとコーティングの液剤との密着不良の原因となるため、ワックスを剥離する作業である。
「下地処理」は、ゴミ・埃等を丁寧に除去する作業である。
「コーティング剤の塗布」は、ゴミ・ホコリ・油分等の混入に注意し、また塗膜厚が均一になるようにしてコーティングの液剤を塗布する作業である。
「仕上の確認」は、床面の仕上がりの確認を行う作業である。その際、不具合がある個所は補修をする。これで一連の作業が完了する。
このようにフローリングの床面に塗布するコーティング剤には種々のものがある。耐用年数、艶あり、半艶ありなど多種多様なものがある。耐久性の高いものから順番に挙げると、シリコーンコーティング、ウレタンコーティング(溶剤系)、UVコーティング、フッ素コーティングなどがある。
UVコーティングは、ウレタンやポリウレタン樹脂に紫外線を当てると瞬時に硬化する薬剤を混合したもので、樹脂としてはウレタン系のコーティングがある。このウレタン樹脂塗料には水性と油性のものがあり、UVコーティングは水性塗料に属する。ウレタン塗料の水性と油性では油性の耐久性が高い。塗装業界ではまだ油性の塗料が大半を占めている。最近の傾向では室内や近隣からクレームが予想される場所では耐久性を犠牲にして、水性塗料を利用する場合が増えている。日本塗料工業会が公表しているウレタン樹脂の耐久性はサンシャインウェザーテストで3年から5年程度とされている。このサンシャインウェザーテストは耐候促進試験と呼ばれ、耐久性を測定する目安としてJISで定めた試験方法である。これはカーボンの電極でスパークを起こし、強い紫外線を発生させ、摂氏75度の環境で塗膜に照射し、定期的に水の噴霧をして劣化の速度を測定する非常に過酷な試験方法である。試験時間1000時間で劣化5年相当と評価し、何年でどの程度劣化するかを推測するものである。
シリコーンコーティングは、その原料がガラスと同じ珪素であるため、シリコーンコーティングによる塗膜はガラスと同じ性質を示す。シリコーンは他のどの樹脂よりも劣化が遅く、耐久年数としては数十年単位といわれている。実際には床面の保全が悪いときはコーティング表面に細かいキズが入り、艶がなくなる場合があるため10年程度とされている。
フッ素コーティングは、素材が柔らかく滑りやすいため、歩行を伴うフローリングには不向きである。フッ素コーティングには熱加工と後塗りの2種類がある。フッ素は摂氏120度で溶解し基材表面に密着した膜が形成され、冷却時に細かい毛状の突起が表面に垂直に無数に形成され、それが強い撥水機能を発揮する。後塗りの場合は、フッ素の細かい粒子を基材表面の凹凸に塗り込むもので、密着が悪く磨耗で簡単に取れやすい。そのためにキッチンパネルやお風呂の壁面など磨耗が無い場所で主に使用されている。
UVコーティング剤は、これらの中では高価であり、一番きれいで耐久性が高いとされている。施工中は強力な臭いがあるが紫外線照射後はその臭いは消失する。照射後瞬時に塗膜が床素材と完全密着するため耐久性が高い。施工後からの使用が可能とされている。
UVコーティングは上述したように、密着性はあまり高くなく、特にシートフローリングには極端に密着が悪いことが知られている。UVコーティングは原料的には溶剤系ウレタンより若干高い程度で表面塗装に用いられる通常の塗料と同じものである。なお耐久性の弱いUVコーティング塗料が採用されるようになったのは次の理由による。以前は溶剤系塗料が良く使用されていたが、溶剤系塗料の場合、フローリングの板材を塗装した後、乾燥室で乾燥後、梱包していたため、自動化が難しく、労力も時間も掛かっていた。UV樹脂の開発で塗装後強い紫外線を当てると瞬間で硬化するため機械から出てきた時には完成品になっており、自動梱包も可能になり、労力も掛からず、時間も短縮できるため、非常に効率が良くなりコストダウンが可能になった。また同じ工場敷地内で4〜5倍の生産が可能になり、工場のサイズダウンも図れるためメーカーはUV塗装を選んだわけである。
原料のコストではシリコーンはUVウレタン塗料の2〜3倍程度、溶剤系ウレタンの5倍程度するため、もっとも高価なコーティングはシリコーンコーティングである。
シリコーンコーティングは、艶・光沢より自然な風合いがあり、天然素材で無機質なので人体に無害で安心であるとされている。シリコーン樹脂コーティング剤は水の分子より分子構造が小さいので水や油を強力にはじき、汚れの内部浸透を防止する機能がある。カビや静電気の発生を抑制する機能もある。
シリコーンコーティングは天然素材ではなく、有機系シリコーンは硬化した状態ではほぼ無機に近い膜を形成するが、完全な無機ではない。シリコーンは医療用にも多く使用されており、人体にやさしい素材である。シリコーンは撥水性が強く、水分を寄せ付けないためカビの発生を抑える効果がある。しかし、シリコーンの皮膜は絶縁性能が高いため、静電気の帯電をする性質がある。そこで、使用に際して、これに帯電防止剤を混入し、静電気の帯電を調節している。しかし冬場の乾燥時期には静電気の帯電が起きやすく、埃を吸い付ける性質がある。これは空気清浄機の内部で微細な埃まで回収する機構と同じ構成である。
ウレタンコーティングは、摩擦には強いがアルカリ洗剤に弱いとされている。耐水性に優れているので、普段の手入れは水拭きで十分とされている。耐久性は高くは無いが価格が低めである。
フッ素コーティングは、耐久性は高くはないがカビや水、油、キズなど付きにくいので浴室や浴槽、キッチン、大理石などに適しているとされている。
このように優れた耐久性が得られると共に様々な機能を有するコーティング剤について、その塗布方法に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1の特開2003−113668号公報「床面の装飾方法および床面用装飾材」のように、床面に貼着した床材の上に装飾フィルムを載置後、該装飾フィルムの上に少なくとも一層の水系の紫外線硬化型コーティング剤の塗膜を形成し、次いで当該少なくとも一層の水系の紫外線硬化型コーティング剤の塗膜を紫外線照射によって硬化させる床面の装飾方法が提案されている。
特開2003−113668号公報
しかし、最近の木質系のフローリングのコーティング剤には健康面の維持が求められる傾向にある。新築又はリフォーム等に際して、フローリングにコーティング剤を塗布する際にその抗菌機能が重要視されている。コーティング剤の塗布後に抗菌剤を塗布する方法があるが、その抗菌剤の塗膜層が消失したのちは、抗菌効果はすぐに低下するという問題を有していた。因みに、ウレタンコーティングは水拭きによってその劣化スピードが加速しやすいという欠点がある。
また、木質系のフローリング21は、図6に示すように、複数枚の板材を接合したものである。夏場には図6(a)に示すように、これらのフローリング21を構成する板材は、膨張しているのでその接合部分22には隙間がない。この状態のときに、コーティング剤23を塗布したときには、この隙間までコーティング剤23が浸潤することはない。
しかし、冬場になると図6(b)に示すように、フローリング21の板材は収縮して接合部分22の隙間が広くなり、コーティング剤23が塗布されていない部分が露出するようになる。この隙間に浸み込んだ食べこぼし、ペットの排泄物などの汚染物24から各種細菌、カビ菌などが繁殖しやすいという問題を有していた。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、抗菌機能を長期間維持することができる抗菌効果を持続するコーティング剤の塗布方法を提供することにある。
本発明は、木質系のフローリング(21)の床面にコーティング剤を塗布する抗菌効果を持続するコーティング剤の塗布方法であって、前記フローリング(21)の表面にアンダーコート(2)を塗布し、次に、前記アンダーコート(2)の表面に、トップコート(1)として塗布するコーティング剤に、抗菌剤(5)の粒子を分散混入して塗布し、前記トップコート(1)のコーティング剤の静電気の帯電作用で微細な埃と共に細菌を前記フローリング(21)の床面に吸い付け、分散混入された前記抗菌剤(5)でその細菌の増殖を抑制する、ことを特徴とする。
例えば、前記トップコート(1)にシリコーン樹脂コーティング剤(4)を用い、このシリコーン樹脂コーティング剤(4)をバインダーとして抗菌剤(5)を分散混入する。
前記抗菌剤(5)に有機系抗菌剤を用いることができる。
前記アンダーコート(2)にウレタン樹脂コーティング剤(3)を用いることが好ましい。
前記フローリング(21)の接合部分(22)に、前記アンダーコート(2)のコーティング剤を該接合部分22の隙間内まで含浸するように塗布することが好ましい。
本発明の構成では、トップコート(1)のコーティング剤の塗膜が水や油をはじき、汚れが特にフローリング(21)の板材の接合部分(22)の隙間に染み込むことがない。これらを乾拭き・水拭きの何れでも容易に拭き取ることができる。新築時のフローリング(21)の美しさを長期間持続することができる。そのために長期間、ワックス掛けが不要になり、乾拭き・水拭きの簡単な手入れで済む。
トップコート(1)にシリコーン樹脂コーティング剤(4)を用いることにより、紫外線や乾燥の影響も受けにくく、窓際の色あせや結露等によるカビや変質から床面を保護することができる。シリコーン樹脂コーティング剤(4)は−40℃〜160℃の耐熱性があり、床暖房、ホットカーペット、キッチンでの油の飛び散り、湯こぼれなどにも対応できる。紫外線や乾燥の影響も受けにくく、窓際の色あせや結露等によるカビや変質から床面を保護することができる。
特に、トップコート(1)のシリコーン樹脂コーティング剤(4)は静電気が帯電しやすく、微細な埃と共に細菌、カビ・ウィルスを床面に吸い付けるために、抗菌剤(5)でその細菌の増殖を抑制することができる。このように混入された抗菌剤(5)であれば24時間程度で細菌・カビ・ウィルスを死滅させることができる。即ち、コーティング剤の静電気の帯電しやすい性質と、抗菌剤(5)の抗菌作用との組み合わせにより、細菌の増殖を効率よく抑制することができる。
フローリング(21)の板材の接合部分(22)には、ペットの尿やこぼした水分が浸み込んで、冬場に縮んで隙間が広く開くと、この隙間に雑菌が繁殖しやすい。このようにトップコート(1)のコーティング剤をこの接合部分(22)の中まで含浸するように塗布することで、フローリング(21)の接合部分(22)が冬場に縮んで隙間が広く開いたときに、この隙間において雑菌が繁殖することを防止することができる。
本発明の実施例1の抗菌効果を持続するコーティング剤の塗布方法を示す作業フロー図である。 実施例1のコーティング剤を塗布したフローリングの床面を示す拡大断面図である。 実施例1のコーティング剤を塗布したフローリングの板材の接合部分を示す拡大説明断面図であり、(a)は夏場の状態、(b)は冬場の状態、(c)は接合部分を更に拡大した状態である。 実施例1の抗菌剤を混入したコーティング剤の摩耗状態を説明する拡大模式図であり、(a)は施工直後の状態、(b)は摩耗初期の状態、(c)は摩耗中の状態である。 一般的な木質系のフローリングにコーティング剤を塗布する作業フロー図である。 コーティング剤を塗布したフローリングの板材の接合部分を示す拡大説明断面図であり、(a)は夏場の状態、(b)は冬場の状態である。
本発明は、木質系のフローリングの表面にアンダーコートを塗布し、次にアンダーコートの表面にトップコートとして塗布するコーティング剤に、抗菌剤の粒子を樹脂剤中に分散混入して塗布する方法である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施例1の抗菌効果を持続するコーティング剤の塗布方法を示す作業フロー図である。図2は実施例1のコーティング剤を塗布したフローリングの床面を示す拡大断面図である。
<塗布作業手順>
実施例1の抗菌効果を持続するコーティング剤の塗布方法は、図1に示す作業フロー図のような各作業により施工する方法である。この塗布方法は大きく分けて、前処理作業、下地処理作業及び抗菌剤入りトップコート1の塗布作業から成る。
前処理作業では、「1回目除埃」、「養生」、「2回目除埃」及び「3回目除埃」の各作業を行う。 「1回目除埃」は、施工するフローリング21の床面を掃除機により埃、ごみを除去する作業である。
「養生」は、フローリング21の塗布範囲以外をマスキングテープ・マスカーで保護する作業である。
「2回目除埃」は、水拭き又は水洗いをする作業である。挨の量や現場の状況、フローリング21の種類によって水拭き又は水洗いを決定して除埃する。
このアルコール拭きは、水洗いの水分をアルコールの蒸気圧により早く乾燥させる意味もある。
「3回目除埃」は、タッククロス等の粘着性を有する粘着シートを用いてフローリングの表面に付着しているほこりや粉をふき取る作業である。この粘着シートによって、2回目除埃の水拭き又は水洗いでは取りきれていない挨やアルコール拭きのモップの毛などを除去する。
下地処理作業では、「アンダーコート塗布」、「硬化」及び「下地確認」の各作業を行う。
「アンダーコート塗布」は、艶有り半艶の仕上がりに合わせた、UV・EBにも密着する下地剤(アンダーコート2)を塗布する作業である。このアンダーコート2は、夏用または冬用を使い分けて使用する。このアンダーコート2を塗布する際には温度管理と湿度管理が必要である。このアンダーコート2としては、例えばウレタン樹脂コーティング剤3を用いる。
「硬化」は、アンダーコート2を約2時間程度で硬化させるために放置することである。
「下地確認」は、アンダーコート2が硬化した後に、毛や挨の混入・ボンド痕・補修痕を確認する作業である。毛や挨の混入・ボンド痕・補修痕があるときは補修する。
トップコート塗布作業では、「トップコート塗布」、「硬化」、「養生撤去」及び「仕上確認」の各作業を行う。 「トップコート塗布」は、艶有り・半艶の仕上がりに合わせたシリコーン樹脂コーティング剤4をトップコート1として塗布する作業である。このシリコーン樹脂コーティング剤4には、抗菌剤5の粒子をその樹脂剤中に分散混入して塗布する。
「硬化」は、トップコート1(シリコーン樹脂コーティング剤4)を6〜10時間程度で硬化させるために放置することである。例えば、冬場で10時間・夏場で6時間程度である。
「養生撤去」は、トップコート1の施工の翌日に養生を撤去する作業である。
「仕上確認」は、トップコート1の仕上がりを確認する作業である。不具合があるときは補修して、施工を完了する。
なお、ここに説明した各処理作業は文字通り例示であって、この順番に限定されない。また、フローリング21の床面の状況に応じて特定の作業を省略し、逆に同じ作業を繰り返すことはもちろん可能である。
<アンダーコート(ウレタン樹脂コーティング剤)>
本発明のアンダーコート2には、ウレタン樹脂コーティング剤3を用いる。このウレタン樹脂コーティング剤3は、ウレタン結合を有する樹脂を用いたコーティング剤である。ウレタン結合はイソシアネート基と、水酸基などの活性水素を有する化合物との付加反応により生成される。伸縮性がきわめて高い。アンダーコート2は、表面23の密着を確保する事と接合部分側面24のトップコートの吸い込みを抑える機能がある。
図3は実施例1のコーティング剤を塗布したフローリングの板材の接合部分を示す拡大説明断面図であり、(a)は夏場の状態、(b)は冬場の状態、(c)は接合部分を更に拡大した状態である。
フローリング21の板材の接合部分22に、アンダーコート2のウレタン樹脂コーティング剤3をこの隙間の奥深くまで含浸するように塗布する。フローリング21の板材の接合部分22には、冬場に収縮していた隙間が広く開くと、ペットの尿やこぼした水分が浸み込みやすくなる。この隙間にカビ菌、その他雑菌が繁殖しやすい。そこで、このようにアンダーコート2のウレタン樹脂コーティング剤3を接合部分22の奥深くまで含浸するように塗布することで、この接合部分22の隙間にカビ菌、その他雑菌の繁殖を防止することができる。
このウレタン樹脂コーティング剤3は、撥水性と高硬度性を備えているので、予めこの接合部分22の隙間に塗布することで、接合部分22に伸縮に追従して、ペットの尿やこぼした水分の侵入を阻止することができる。そこで、接合部分22の隙間におけるカビ菌、その他雑菌の繁殖を防止しやすくなる。特に、この含浸するように塗布したウレタン樹脂コーティング剤3と次に塗布するシリコーン樹脂コーティング剤4の表面張力の効果により、冬場にフローリング21の板材の接合部分22が広く開いてもこの隙間の中まで水、汚れ、液体の浸入を阻止できる。
<トップコート(シリコーン樹脂コーティング剤)>
本発明のトップコート1には、シリコーン樹脂コーティング剤4を用いる。溶剤(揮発分)としてイソプロピルアルコール、メタノールがある。塗布後1日程度で初期の硬化度を有する。このシリコーン樹脂における分子構造の主骨格を形成するシロキサン結合(Si-O-Si)は、結合エネルギーが大きく、熱分解温度が高いため耐熱性に優れている。一般には250℃の高温雰囲気下でもほとんど分解・劣化・変色が起きないとされている。
また、シリコーン樹脂は耐候性が良好であるため、紫外線などによる劣化が少なく、塗膜の黄変、チョーキング、光沢の消失なども少なく、長期間にわたって安定した塗膜特性を維持することができる。そこで、このシリコーン樹脂コーティング剤4により、フローリング21の木目が引き立ち、自然な風合いも維持することができる。耐用年数も約20年近くは維持できるので費用対効果も高い。
更に、シリコーン樹脂コーティング剤4は、フローリング21のコーティング剤に必要なはっ水性と高硬度性を備えている。分子中のメチル基の配向により、硬化物の表面は優れたはっ水効果を有する。また、分岐度の高い三次元ポリマーからなり、その硬化物の骨格はガラスに近似しているので、無機質表面に改質することができる。そこで、冬場にフローリング21の板材の接合部分22が広く開いてもこの隙間の中まで水、汚れ、液体の浸入を阻止できる。
<抗菌剤>
実施例1のシリコーン樹脂コーティング剤4は、カビ・細菌・ウィルスなど幅広い抗菌性を有し、安全性が高い抗菌剤5と共に、シリコーン樹脂コーティング4(バインダー)により、長期間にわたり表面を保護しながら美観を維持する。
シリコーン樹脂コーティング剤4をバインダーとする抗菌剤5には、種々の種類のものを用いることができる。例えば、有機単独剤から成る有機系抗菌剤がある。カビ菌、細菌に対して忌避効果がある。この有機単独剤から成る有機系抗菌剤では、単独剤のため耐性菌ができやすいので、有機複合剤から成る有機系抗菌剤を用いることができる。
銀などの無機系抗菌剤を用いることもできる。
また、日光が良く当たり、紫外線量が多い場所には酸化チタンから成る光触媒系抗菌剤を用いることもできる。その他に檜などの天然系抗菌剤を用いることも可能である。
<シリコーン樹脂コーティング剤の塗布>
ウレタン樹脂コーティング剤3の表面に、トップコート1のシリコーン樹脂コーティング剤4を塗布する。このトップコート1のコーティング剤の塗膜が、特にフローリング21の板材の接合部分22の隙間に染み込むことがない。これらを乾拭き・水拭きの何れでも容易に拭き取ることができる。即ち、新築時のフローリング21の美しさを長期間持続することができる。そのために長期間、ワックス掛けが不要になり、乾拭き・水拭きの簡単な手入れで済むようになる。
更に、シリコーン樹脂コーティング剤4を塗布することにより、強力なシリコーン皮膜が水や油をはじき、汚れが染み込まないので迅速に拭き取れる。
新築時のフローリング21の美しさを長期間維持することができる。そこで、長期間、面倒なワックス掛けがいらず、乾拭き・水拭きで一定の輝きを維持することができる。
このシリコーン樹脂コーティング剤4は、静電気が帯電しやすく、微細な埃と共に細菌、カビ・ウィルスをフローリング21の床面に吸い付けることができる。そこで、フローリング21の床面に塗布されたシリコーン樹脂コーティング剤4に混入された抗菌剤5は、その細菌の増殖を抑制することができる。例えば冬季には窓を閉め切ることが多く、室内の埃の多い時期でもある。また、インフルエンザウィルスやノロウィルスが多い時期であり、最近問題になっているPM2.5も多い時期でもある。本発明のシリコーン樹脂コーティング剤4は、これらをフローリング21の床面に吸い付け、舞い上がりを防止して、呼吸による吸引を抑えることができる。冬季の乾燥時期はさらに静電気が帯電しやすく、埃、細菌、カビ・ウィルスをフローリング21の床面に吸い付けやすい。
本発明のシリコーン樹脂コーティング剤4に混入された抗菌剤5によれば、24時間程度で細菌・カビ・ウィルスを死滅させる効果がある。
このシリコーン樹脂コーティング剤4は、紫外線や乾燥の影響も受けにくく、窓際の色あせや結露等によるカビや変質から床面を保護することができる。また、このシリコーン樹脂コーティング剤4は−40℃〜160℃の耐熱性があり、床暖房、ホットカーペットの使用に際しても影響を受けない。キッチンでの油の飛び散り、湯こぼれなどにも影響を受けない。
このシリコーン樹脂コーティング剤4は、フローリング21のシミや汚れの原因として、洗剤・漂白剤・毛染め・マニキュアの除光液、強酸や強アルカリにも耐えられる耐薬品性があり、フローリング21の美しさを長期間維持できる。
実施例1の抗菌剤5を混入したコーティング剤3,4は、冬場の乾燥時期には静電気を帯電しやすい。その結果、室内において浮遊する埃、細菌類、カビの胞子などを吸引して滅菌、殺菌することができる。そこで、本発明のコーティング剤3,4には静電防止剤は配合しない方が良い。
フローリング21のコーティング剤の塗布後の滑る床は、ペットの股関節脱臼の大きな原因となっていたが、本発明のシリコーン樹脂コーティング剤4の塗布により滑りづらくなり、ペットの歩き方まで変わるようになる。
<抗菌剤の抗菌効果>
図4は実施例1の抗菌剤を混入したコーティング剤の摩耗状態を説明する拡大模式図であり、(a)は施工直後の状態、(b)は摩耗初期の状態、(c)は摩耗中の状態である。
トップコート1のシリコーン樹脂コーティング剤4が図4(a)の状態の塗布後に摩耗したら、図4(b)に示すようにシリコーン樹脂コーティング剤4に分散混入した抗菌剤5が常に露出した状態になる。そこで、抗菌剤5とともに、シリコーン樹脂コーティング剤4(バインダー)により、長期間にわたり表面を保護しながら抗菌効果を維持することができる。更にシリコーン樹脂コーティング剤4が摩耗してもその中に分散混入された抗菌剤5が図4(c)に示すように次々と露出し、抗菌効果を維持することができる。
<抗菌効果の試験結果>
次に、本発明のコーティング剤の塗布方法により施工したフローリングの抗菌効果について種々試験した結果を示す。
<放散性化学物質放散量試験>
本発明のコーティング剤の塗布方法により施工したフローリングは、厚生労働省の住宅室内環境基準で規制のある13品目の放散性化学物質の測定試験をクリアし、日本塗料工業会の最高基準の評価を取得している。
[対象化学物質]
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレン、p-ジクロロベンゼン、エチルベンゼン、スチレン、テトラデカン、フタル酸ジ‐n‐ブチル、フタル酸ジ‐2‐エチルヘキシル、クロルピリホス、ダイアジノン、フェノブカルブ
<各種耐性試験>
本発明のコーティング剤の塗布方法により施工したフローリングは、次に示す各種耐性試験を実施した結果良好な試験結果で証明された。
[対象耐性試験]
鏡面光沢度、経時硬度変化、対磨耗性試験、対汚染性試験、恒温恒湿試験、耐加熱性試験、耐沸騰水試験、耐薬品性試験、すべり抵抗試験、UVウェザー試験(2,000時間)
<抗菌試験(細菌類)>
本発明のコーティング剤の塗布方法により施工したフローリングは、次に示す細菌類に対して抗菌効果があることが、一般社団法人日本繊維製品品質技術センター等の公的試験機関の試験結果で証明された。
プレビバテルス菌(Bacillus brevis)
セレウス菌(Bacillus uscereus)
プミルスバチルス菌(Bac仙spumilus)
枯草菌(Bacills subtitis)
ミクロコッカス菌(Micrococcus luteus)
黄色ブドウ球菌(Stephyloccus aureus MRSA)
大腸菌(Eschrichia Coli)
腸管出血性大腸菌(Eschorichia Coli O157:H7)
腸管出血性大腸菌(Eschorichia Coli O26:H7)
肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)
プロテウス菌(Proteus mirabilis NBRC3849)
プロテウス菌(Proteus rettgeri NIH96)
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)
サルモネラ菌(Salmonetla enteritidis)
サルモネラ菌(Salmonella typhimurium)
セラチア菌(Serratia marcescens)
<抗菌試験(カビ菌、酵母菌類)>
更に、本発明のコーティング剤の塗布方法により施工したフローリングは、次に示すカビ菌、酵母菌類に対しても抗菌効果があることが、一般社団法人日本繊維製品品質技術センター等の公的試験機関の試験結果で証明された。
黒麹黴(クロコウジカビ)Aspergillus niger NBRC6342
黒麹黴(クロコウジカビ)Aspergillus niger ATCC16404
黒麹黴(クロコウジカビ)Aspergillus niger NBRC4414
黒麹黴(クロコウジカビ)Aspergillus terreus NBRC6346
アオカビ(Penicillium funiculosum)
クモノスカビ(Rhizopus stolosum)
白癬菌(Trichophytonmentagrophytes)
出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)
なお、本発明は、抗菌機能を長期間維持することができれば、上述した発明の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の抗菌効果を持続するコーティング剤の塗布方法は、住宅の居間、商業施設におけるフローリングの床面はもちろんのこと、病院、老健施設、学校、レストラン、ホテルなどにおけるフローリングの床面に利用することができる。
1 トップコート
2 アンダーコート
3 ウレタン樹脂コーティング剤
4 シリコーン樹脂コーティング剤
5 抗菌剤
21 フローリング
22 接合部分

Claims (5)

  1. 木質系のフローリング(21)の床面にコーティング剤を塗布する抗菌効果を持続するコーティング剤の塗布方法であって、
    前記フローリング(21)の表面にアンダーコート(2)を塗布し、
    次に、前記アンダーコート(2)の表面に、トップコート(1)として塗布するコーティング剤に、抗菌剤(5)の粒子を分散混入して塗布し、
    前記トップコート(1)のコーティング剤の静電気の帯電作用で微細な埃と共に細菌を前記フローリング(21)の床面に吸い付け、分散混入された前記抗菌剤(5)でその細菌の増殖を抑制する、ことを特徴とする抗菌効果を持続するコーティング剤の塗布方法。
  2. 前記トップコート(1)にシリコーン樹脂コーティング剤(4)を用い、このシリコーン樹脂コーティング剤(4)をバインダーとして抗菌剤(5)を分散混入する、ことを特徴とする請求項1の抗菌効果を持続するコーティング剤の塗布方法。
  3. 前記抗菌剤(5)に有機系抗菌剤を用いる、ことを特徴とする請求項1又は2の抗菌効果を持続するコーティング剤の塗布方法。
  4. 前記アンダーコート(2)にウレタン樹脂コーティング剤(3)を用いる、ことを特徴とする請求項1、2又は3の抗菌効果を持続するコーティング剤の塗布方法。
  5. 前記フローリング(21)の接合部分(22)に、前記アンダーコート(2)のコーティング剤を該接合部分22の隙間内まで含浸するように塗布する、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4の抗菌効果を持続するコーティング剤の塗布方法。
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