JP2016060592A - 用紙処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】第一の折り目を有する用紙に第二の折り目をつける際に、第一の折り目付近に別の折り目がつくことを抑制することができる用紙処理装置及び画像形成システムを提供する。【解決手段】一対の対向部材は、間隔から離脱してニップ部へ進入する用紙を挟持して第一の折り目と異なる位置に第二の折り目をつけるとともに、第一の折り目が前記ニップ部側へ開いた向きで前記第一の折り目に前記ニップ部を通過させ、制御部は、用紙が前記ニップ部へ進入する際に、前記間隔の大きさを小さくするように前記駆動部を制御する。【選択図】図8

Description

本発明は、用紙処理装置及び画像形成システムに関する。
従来、用紙に折り目をつける折り処理を行う用紙処理装置が知られており、このような用紙処理装置の中には、折り目(第一の折り目)がつけられた用紙に対してさらに別の折り目(第二の折り目)をつけるものがある。
例えば、特許文献1には、用紙折り部18を有し、3つ折りを行うシート折り装置が記載されている。具体的には、まず、押込板102の押し込み動作により、目標の折り位置αである部位が折りローラー対121のニップ2に押し込まれた用紙は、その目標の折り位置αの部位が先頭になった状態でニップ2に引き込まれ、ニップ2を通過する際に折りローラー対121の圧力により折られ、その用紙に折り目(第一の折り目)が付けられる(1回目の折り動作)。そして、押込板103の押し込み動作により、目標の折り位置βが折りローラー対122のニップ3に押し込まれた用紙は、目標の折り位置βの部分が先頭になった状態でニップ3に引き込まれ、ニップ3を通過する際に折りローラー対122の圧力により位置βで折られ、その用紙に折り目(第二の折り目)が付けられる(2回目の折り動作)。これにより、3つ折り(内三つ折り)が行われる(例えば図3を参照)。
特開2013−116789号公報
しかし、このような用紙処理装置においては、用紙に第二の折り目をつける際に、第一の折り目付近に別の折り目がついてしまう場合があるという問題点があった。この問題点について、用紙に外三つ折り処理を行う場合を例として、図16〜図18を参照して以下に説明する。
図16a〜図16cは、外三つ折り処理を行う際に問題が生じない場合を説明する説明図である。これらの図には、特許文献1に記載の用紙折り部18と同様に、一対のローラーにより形成されるニップ部N2に用紙を通過させることによって用紙に折り目をつける折り処理部(用紙折り部)Xが記載されている。用紙は第一の折り目F1が付けられた状態でニップ部N1を通過し(図16a)、折り板部材Yによって第二の折り目F2がつけられる位置f2を押圧されてニップ部N2へ進入し(図16b)、ニップ部N2により第二の折り目F2がつけられる(図16c)。このとき、用紙がニップ部N2を通過する場合、すでに用紙が有する第一の折り目F1も、第一の折り目F1がニップ部N2側へ開いた状態でニップ部N2を通過することとなる。
ここで、用紙がニップ部N2に進入する際に、第一の折り目F1から用紙上の端部E1までの間と、用紙の端部E1とは反対側(用紙上の第一の折り目F1と用紙の反対側の端部E2との間の部分)と、がいずれも弛んでおらず、互いに接している場合には、図16bに示すように、用紙の端部E1がニップ部N2に挟持された際に、L1=L2の関係となる。ここで、L1は、用紙上の第一の折り目F1と用紙の端部E1との間の用紙上の長さである。また、L2は、用紙上の第一の折り目F1と用紙の端部E2との間の部分において、用紙の端部E1がニップ部Nに挟持される際に用紙の端部E1と接する用紙上の位置をAとしたときの、第一の折り目F1と位置Aとの間の用紙上の長さである。
図16bのように、用紙の端部E1がニップ部N2に挟持される際にL1=L2となっていれば、ニップ部N2において、第一の折り目F1を挟んだ両側の部分が順次ニップ部N2に引き込まれていき、両側がいずれも弛むことなく、第一の折り目F1が最後にニップ部N2を通過する。
したがって、このような場合には、図16cに示すように、用紙全体がニップ部N2を通過しても、第一の折り目F1付近に別の折り目がつくことはない。
一方、図17a〜図17cおよび図18a〜図18cは、外三つ折り処理を行う際に第一の折り目F1付近に別の折り目が生じる場合を説明する説明図である。
外三つ折り処理において、図17aに示すように、用紙がニップ部N2に進入する際に、第一の折り目F1から用紙の端部E1との間で用紙が弛み、L1>L2となる場合がある。この場合、用紙全体がニップ部N2に引き込まれる際に、用紙のL1側の長さがL2側の長さに対して余るため、用紙のL1側が弛み(図17b)、第一の折り目F1付近で用紙の端部E1側に別の折り目F1aがついてしまう(図17c)。
逆に、図18aに示すように、用紙がニップ部N2に進入する際に、第一の折り目F1から用紙の端部E2との間で用紙が弛み、L1<L2となる場合もある。この場合、用紙全体がニップ部N2に引き込まれる際に、用紙のL2側の長さがL1側の長さに対して余るため、用紙のL2側が弛み(図18b)、第一の折り目F1付近で用紙の端部E2側に別の折り目F1bがついてしまう(図18c)。
このように、外三つ折り処理において、第二の折り目をつける際に、第一の折り目付近に別の折り目がついてしまう場合がある。このように第一の折り目付近に別の折り目がつくと、出力された用紙の見栄えが悪くなり、出力物としての品質が低下してしまう。
さらに、ここでは外三つ折り処理を行う場合を例として説明したが、外三つ折り処理に限らず、第一の折り目を有する用紙に第二の折り目をつけるような折り処理においては一般的に上記のような問題が生じうる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、第一の折り目を有する用紙に第二の折り目をつける際に、第一の折り目付近に別の折り目がつくことを抑制することができる用紙処理装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、
本発明の一の態様によれば、
用紙処理装置は、
所定の間隔を形成する一対のガイド部材を備え、前記間隔に進入した用紙を案内する案内部と、
前記間隔の大きさを変更する駆動部と、
対向してニップ部を形成する一対の対向部材と、
各部を制御する制御部と、を有し、
前記一対の対向部材は、前記間隔から離脱して前記ニップ部へ進入する前記第一の折り目をつけられた用紙を挟持して前記第一の折り目と異なる位置に第二の折り目をつけるとともに、前記第一の折り目が前記ニップ部側へ開いた向きで前記第一の折り目に前記ニップ部を通過させ、
前記制御部は、用紙が前記ニップ部へ進入する際に、前記間隔の大きさを小さくするように前記駆動部を制御する
ことを特徴とする。
本発明によれば、第一の折り目を有する用紙に第二の折り目をつける際に、第一の折り目付近に別の折り目がつくことを抑制することができる用紙処理装置及び画像形成システムを提供することができる。
第一の実施形態に係る画像形成システムの全体構成を示す概略模式図である。 画像形成システムの動作制御に係る主要構成を示すブロック図である。 用紙処理装置の正面図である。 用紙処理装置の右側面図である。 用紙処理装置の左側面図である。 用紙処理装置の用紙搬送工程を示す模式図である。 折り処理部周辺の断面図である。 外三つ折り処理を行う際に制御部が実行する制御方法を示すフローチャートである。 外三つ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 外三つ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 外三つ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 外三つ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 外三つ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 外三つ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 Z折り処理された用紙の外観図である。 内三つ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 内三つ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 内三つ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 内三つ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 内三つ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 ダブルパラレル折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 ダブルパラレル折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 ダブルパラレル折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 ダブルパラレル折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 ダブルパラレル折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 第二の実施形態に係る用紙処理装置が有する折り処理部周辺の断面図である。 観音折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 観音折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 観音折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 観音折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 観音折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 ジグザグ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 ジグザグ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 ジグザグ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 ジグザグ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 ジグザグ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 ジグザグ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 ジグザグ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。 外三つ折り処理において第一の折り目付近に別の折り目が生じない場合について説明する説明図である。 外三つ折り処理において第一の折り目付近に別の折り目が生じない場合について説明する説明図である。 外三つ折り処理において第一の折り目付近に別の折り目が生じない場合について説明する説明図である。 外三つ折り処理において第一の折り目付近に別の折り目が生じる場合について説明する説明図である。 外三つ折り処理において第一の折り目付近に別の折り目が生じる場合について説明する説明図である。 外三つ折り処理において第一の折り目付近に別の折り目が生じる場合について説明する説明図である。 外三つ折り処理において第一の折り目付近に別の折り目が生じる場合について説明する説明図である。 外三つ折り処理において第一の折り目付近に別の折り目が生じる場合について説明する説明図である。 外三つ折り処理において第一の折り目付近に別の折り目が生じる場合について説明する説明図である。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(第一の実施形態)
[画像形成システム]
図1は、本実施の形態に係る画像形成システムSの全体構成を示す概略模式図である。図1に示すように、画像形成システムSは、画像形成装置A、用紙処理装置Bを有し、用紙処理装置Bは、画像形成装置Aの排紙部8側(図1中の左側)に連結されている。画像形成装置Aは、用紙に対して画像を形成する装置である。用紙処理装置Bは、用紙に対して折り処理等の各種の処理を行う装置である。なお、画像形成装置Aおよび用紙処理装置Bの構成については後述する。
図2は、画像形成システムSの動作制御に係る主要構成を示すブロック図である。図2に示すように、画像形成装置Aおよび用紙処理装置Bは、制御部190,290をそれぞれ有する。そして、制御部190,290は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、記憶部等をそれぞれ有する。CPUは、処理内容に応じたプログラムをROMから読みだしてRAMに展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置Aおよび用紙処理装置Bの各部を制御する。このとき、不図示の記憶部に格納されている各種データが参照される。記憶部は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
また、画像形成装置Aおよび用紙処理装置Bは、通信部180,280をそれぞれ有する。通信部180,280は、ネットワークI/F等の通信用のインターフェイスを備えてバス300と接続されている。通信部180,280は、画像形成システムS内の他の装置やクライアントPC等の外部機器とバス300を介して通信を行い、各種データを送受信する。
なお、図2においては画像形成装置および用紙処理装置のそれぞれが制御部を有する場合について図示しているが、用紙処理装置のみが制御部を有し、当該制御部が画像形成システム全体を統括的に制御してもよい。
[画像形成装置]
図1に示された画像形成装置Aは、自動原稿送り装置DF、画像読取部(画像入力装置)1、画像処理部2、画像書込部3、画像形成部4、大容量給紙装置LT、給紙カセット5A,5B,5C、手差し給紙トレイ5D、第1給紙部6A,6B,6C,6D,6E、第2給紙部6F、定着装置7、排紙部8、自動両面コピー給紙部(ADU)8Bを備えている。
自動原稿送り装置DFの原稿台上に載置された原稿は画像読取部1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が読みとられ、イメージセンサーCCDに読み込まれる。
イメージセンサーCCDにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部2において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書込部3に信号を送る。
画像書込部3においては、半導体レーザーからの出力光が画像形成部4の感光体ドラム4Aに照射され、潜像を形成する。画像形成部4においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。給紙カセット5A〜5C、手差し給紙トレイ5D、大容量給紙装置LTから第1給紙部6A〜6Eの各々により給送された用紙Pは転写手段4Bにより画像が転写される。画像を担持した用紙Pは、定着装置7により定着され、排紙部8から用紙処理装置Bに送り込まれる。或いは搬送路切換板8Aにより自動両面コピー給紙部8Bに送り込まれた片面画像処理済みの用紙Pは再び画像形成部4において、両面画像処理後、排紙部8から排出される。なお、画像形成部4は上述のような電子写真方式に限られず、他にもインクジェット方式等の各種の画像形成方式を用いることができる。
[用紙処理装置]
次に、図3〜図6を参照して、用紙処理装置Bの構成について説明する。上述のように、用紙処理装置Bは、用紙に対して各種の処理を行う。具体的には、用紙処理装置Bは、折り処理を行う折り処理部230、中綴じ処理を行う中綴じ処理部240、及び断裁処理を行う断裁手段250を有する。折り処理部230は、折り処理として、中折り処理、外三つ折り処理、Z折り処理、内三つ折り処理、及びダブルパラレル折り処理を行う。
ここでは、用紙に対して中折り処理、中綴じ処理、及び断裁処理を行う場合を例として、用紙処理装置Bの構成及び中折り処理、中綴じ処理、及び断裁処理を行う場合の動作について説明する。なお、折り処理部230の詳細な構成や、外三つ折り処理、Z折り処理、内三つ折り処理、及びダブルパラレル折り処理を行う場合の動作については、図7〜図12を参照して後述する。
図3は用紙処理装置Bの正面図、図4は右側面図、図5は左側面図である。図6は用紙処理装置Bの用紙搬送工程を示す模式図である。
用紙処理装置Bは主要な構成として、入口部201、折り処理部230、中綴じ処理部240、断裁手段250、サブ排紙トレイ209、排紙トレイ239,256、搬送路r1〜r8を有する。
画像形成装置A又は他の用紙処理装置から排出され、用紙処理装置Bの入口部201に導入された用紙Pは、入口ローラー202により挟持され、搬送路切換手段G1の上方の搬送路r1又は下方の搬送路r2の何れかに搬送される。
搬送路r1に分岐された用紙Pは、搬送ローラー203〜207により挟持されて搬送され、搬送路切換手段G2の上方の搬送路r3又は下方の搬送路r4の何れかに搬送される。
上方の搬送路r3に進行した用紙Pは、排紙ローラー208によって排出され、用紙処理装置Bの上部に配置されたサブ排紙トレイ(トップトレイ)209上に積載される。
下方の搬送路r4に進行した用紙Pは、搬送ローラー210〜213により挟持されて搬送され、排紙ローラー214によって排出される。
搬送路切換手段G1の下方の搬送路r2に搬送された用紙Pは、ほぼ垂直に下降し、所定位置に一時停止して収納される。この停止位置において、後続の少数枚の用紙Pが重ね合わせられて収容される(図3の実線、図4の一点鎖線)。
収容された用紙Pは搬送ローラー215〜218と図示しない案内板によって図3の紙面に対して直角手前方向に偏向移動されて、用紙処理装置B内部の前面側Bfに回り込む搬送路r5を用紙面が直立した状態で通過し、所定位置に一時停止する(図3の一点鎖線、図4の実線で示す位置)。
次に、用紙Pは搬送ローラー219によって垂直上方に搬送された後、水平方向に偏向され、搬送整合ベルト220、搬送ローラー221によって用紙処理装置Bの内部の背面側に移動される(搬送路r6)。
搬送整合ベルト220の用紙搬送方向下流側には、折り処理部230が配置されている。折り処理部230は、用紙を折って折り目をつける折り処理を行う。上述のように、ここでは、図4を参照して折り処理部230の構成を簡易的に説明するとともに、中折り処理を行う場合の折り処理部230の動作について説明する。なお、折り処理部230の詳細な構成、および折り処理部230が行う他の折り処理(中折り処理、内三つ折り処理、外三つ折り処理、Z折り処理、ダブルパラレル折り処理)については、後述する。
折り処理部230は第1折りローラー231、第2折りローラー232、第3折りローラー233、第1折り板部材234、第2折り板部材235を有する。
折り処理部230に到達した少数枚の用紙Pは、互いに逆方向に回転する第1折りローラー231、第2折りローラー232及び直進する第1折り板部材234によって挟持され、用紙搬送方向中央で用紙幅方向にわたって折り目Fを形成する(図6参照)。
その後、第1折りローラー231、第2折りローラー232を逆回転させる。折り目Fが形成された用紙Pは、第1折りローラー231、第2折りローラー232から離間されて元の水平搬送路に戻される。用紙Pは、引き続き、回動する搬送ベルト236に固定された搬送爪236A(図3参照)によって、折り目Fの延長線方向(図4の紙面直角方向)の搬送路r7(図3の矢印方向)に搬送され、中綴じ処理部240に送り込まれる。
折り処理部230において中折り処理された用紙Pは、搬送ベルト236及び図示しない案内手段によって搬送路r7方向に進行し、中綴じ処理部240の鞍掛集積部材241上に載置される。後続の中折り処理された用紙Pも引き続き搬送路r7を通過して鞍掛集積部材241上に積載される。
鞍掛集積部材241は、ほぼ直交する2枚のガイド板から成る。鞍掛集積部材241の頂部には、バネ付勢されて昇降可能な押圧部材241Aが受針機構243に支持された状態で配置されている。
押圧部材241Aの頂部は、上方にほぼ直角な凸形状をなし、その頂部稜線上に中折り処理された用紙Pの折り目F(図6参照)が載置される。
鞍掛集積部材241及び押圧部材241A上に載置された複数枚の用紙Pは、幅整合部材242によって位置揃えされる。
鞍掛集積部材241の上方には、打針機構243が固定配置されている。鞍掛集積部材241の内部には、押圧部材241Aと受針機構244と上下方向に移動可能に配置されている。
打針機構243と受針機構244とから成る二分割構造の綴じ手段は、用紙折り目方向に2組配置されている。操作部において、中綴じ処理が設定されると、受針機構244が上昇して中綴じ処理を行う。即ち、2組の綴じ手段は押圧部材241A上の用紙束の折り目Fに沿って、中央振り分け2箇所に綴じ針SPを打針する。中折り処理、中綴じ処理された冊子SAを図6の斜視図に示す。
中綴じ処理部240において中綴じ処理された用紙束は、揺動可能な案内部材251に支持されて鎖線方向に揺動されて搬送ベルト252上に載置される。搬送ベルト252の回動により用紙束は斜め下方に搬送され、更に、回動する搬送ベルト253により移送されて所定位置に停止される。
その後、搬送ベルト253は揺動して水平状態になる。この水平状態になった搬送ベルト253上に載置された用紙束の小口(折り目の反対側の自由端部)は、冊子SAの用紙枚数によって不揃いになっているから、断裁手段(トリマー)250により断裁して、小口を揃える。
断裁処理されて作製された冊子SAは、逆回転する搬送ベルト253に載置され、搬送ベルト253に固定された排紙爪254により冊子SAの後端部が押圧された状態で搬送され、搬送ベルト253の先端部から矢印方向に落下する。落下した冊子SAは、回動する搬送ベルト255により用紙処理装置Bの前面側Bfの外方に配置された排紙トレイ256に排出される。
[折り処理部]
次に、図7〜図11を参照して、折り処理部230周辺の構成や、折り処理部230が行う折り処理における動作について説明する。
〈用紙搬送と位置決め〉
図7を参照して、折り処理部230周辺の構成および用紙が折り処理部230に搬送されて位置決めされるまでの各部の動作について説明する。図7は、折り処理部230周辺の断面図である。
搬送路r6を遡上する用紙Pは、搬送ローラー221に挟持されて搬送され、用紙載置台222A,223Aと、ガイド板222B,223Bとの間に形成された搬送路r6内を通過して搬送される。
搬送ローラー221に挟持されて搬送される用紙Pの後端部が搬送ローラー221のニップ部を通過した後には、モーターM2の駆動により搬送整合ベルト220が回動されて、搬送整合ベルト220に固定された整合ブロック(整合爪部)220Aが用紙載置台222A,223A上に載置された用紙Pの搬送方向後端部を押圧しながら移動して、用紙Pの先端部を整合部材224に当接させて位置決めする。
整合部材224はガイドバー2241に摺動して直線移動可能な支持部材2242に固定されている。支持部材2242はモーターM1の駆動により歯車列を介して回動するベルト2243に係止され、ガイドバー2241に沿って直線移動する。
制御部290は、A3判、A4判等の用紙サイズ、折り処理の種類等に応じて、用紙の位置決めを行う所定の位置に整合部材224を移動させる。
〈折り処理部の構成〉
引き続き図7を参照して、折り処理部230の詳細な構成を説明する。
折り処理部230は、第1折り部、第2折り部、案内部を有する。
第1折り部は、第1折りローラー231、第1折りローラー231に圧接する第2折りローラー232、第1折りローラー231と第2折りローラー232間に用紙Pを送り込むナイフ状の第1折り板部材234とから成る。
第1折りローラー231と第2折りローラー232は、図示しない支持板にそれぞれ回転可能に支持され、図示しない押圧手段によって圧接状態に保持されている。図示しないモーター及び駆動伝達系は、第1折りローラー231及び第2折りローラー232を圧接状態でそれぞれ逆回転方向に駆動させる。
モーターM3は、歯車列を介して回転軸2341を回転させ、回転軸2341に固定されたアーム板2342を揺動回転させる。アーム板2342の端部とリンク板2344の一方の端部は軸2343によって連結され、リンク板2344の他方の端部は支持部材2345の端部に接続している。支持部材2345は図示しない案内手段により直線移動可能である。支持部材2345により先端部には、第1折り板部材234が固定されている。第1折り板部材234の先端部は、第1折りローラー231と第2折りローラー232の圧接位置に向けて直線移動する。
第1折り部において、第1折りローラー231および第2折りローラー232は、対向してニップ部N1を形成する対向部材(「他の一対の対向部材」)である。そして、第1折りローラー231および第2折りローラー232は、用紙がニップ部N1を通過する際に、用紙に第一の折り目F1をつける。
第2折り部は、第2折りローラー232、第1折りローラー231よりも用紙搬送方向下流側で第2折りローラー232に圧接する第3折りローラー233、第2折りローラー232と第3折りローラー233間に用紙Pを送り込むナイフ状の第2折り板部材235から成る。
第3折りローラー233は、図示しないバネ等により第2折りローラー232に圧接され、従動回転する。
第2折り板部材235の支持移動機構は、第1折り板部材234の支持移動機構と同一構成をなし、モーターM4によって駆動される。第2折り板部材235の先端部は、第2折りローラー232と第3折りローラー233の圧接位置に向けて直線移動する。
第2折り部において、第2折りローラー232および第3折りローラー233は、対向してニップ部N2を形成する対向部材(「一対の対向部材」)である。すなわち、第2折りローラー232は、一対の対向部材を構成するとともに、他の一対の対向部材をも構成している。このように、三つの折りローラー231,232,233によって二つのニップ部N1,N2を形成することによって、より簡易な構成とすることができ、また、構成を小型化することができる。そして、第2折りローラー232および第3折りローラー233は、後述する間隔Dから離脱してニップ部N2に進入する用紙を挟持して第一の折り目F1と異なる位置に第二の折り目F2をつける。
案内部は、一対のガイド部材225,226と、駆動部227と、検知部(不図示)と、を有する。
一対のガイド部材225,226は第1折りローラー231と第2折りローラー232との圧接位置の下流側に配置される。一対のガイド部材225,226は所定の間隔Dを形成し、第一の折り目F1を有して間隔Dに進入した用紙を案内する。
駆動部227は、一対のガイド部材225,226に連結されており、モーター等の駆動部材により一対のガイド部材225,226をそれぞれ移動させる。そして、制御部290は、駆動部227を制御して、一対のガイド部材225,226の一方または双方を制御して、間隔Dの大きさを変更することができる。なお、間隔Dの大きさとしては種々の定義が考えられるが、例えばガイド部材225,226間の最短距離と定義することができる。
不図示の検知部は、一対のガイド部材225,226の一部に配置され、間隔Dに進入した用紙を検知する。検知部は例えば光センサーとアクチュエーターにより構成される。
[折り処理の動作]
以下では、折り処理部230が内三つ折り処理、外三つ折り処理、Z折り処理、ダブルパラレル折り処理を行う場合の動作についてそれぞれ具体的に説明する。
〈外三つ折り処理〉
図8は外三つ折り処理を行う際に制御部290が実行する制御方法を示すフローチャートである。なお、以下の説明において示すフローチャートは、制御部290のCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実行される処理を示す。また、図9a〜図9fは、外三つ折り処理における各段階の状態を示す説明図である。
外三つ折り処理の動作を開始すると、制御部290は、画像形成システムSへ入力されたジョブの情報を取得する(S101)。ジョブの情報とは、例えば、用紙の種類、サイズ、坪量、ジョブに含まれる用紙の枚数である。ここで取得したジョブの情報は、S103において用紙を位置決めする際の位置を決定する際や、S111においてガイド部材225,226の間隔Dを狭める量を決定する際に用いられる。
次に、制御部290は、ガイド部材225,226の間隔Dを拡げるように、駆動部227を制御する(S102)。このように、ガイド部材225,226が形成する間隔Dに用紙が進入する前にガイド部材225,226間の間隔Dを大きくするように制御部290が駆動部227を制御することで、後述するS105において用紙がガイド部材225,226間の間隔Dへ進入する際に、用紙がガイド部材225,226と接触することによる用紙の損傷を抑制することができる。
なお、駆動部227によりガイド部材225,226が移動した後における一対のガイド部材225,226間の間隔Dの大きさは、所定の固定量としてもよいし、S101において取得したジョブの情報に応じて変更してもよい。例えば、ジョブの内容が、高い品質が要求される内容である場合には、ガイド部材225,226との接触による用紙の損傷をより確実に防ぐため、ガイド部材225,226の間隔Dをより大きくする。高い品質が要求されるジョブの内容とは、例えば、カラー画像が形成されている用紙に折り処理を行う場合や、用紙にキズがつきやすい塗工紙に折り処理を行う場合である。
続いて、用紙が搬送ローラー221により搬送路r6を通過して用紙載置台222A,223A上を搬送される。このとき、制御部290は、用紙の位置決めを行う所定の位置に整合部材224を移動させた上で、用紙先端部が整合部材224に当接して位置決めされた状態で停止するように制御する(S103)。ここでいう整合部材224の所定の位置は、折り処理において第一の折り目F1をつけるべき用紙上の位置が、第1折り板部材234と対向するような位置に、用紙を停止させることができる位置である。これにより、後述するS104において、用紙上の適切な位置に第一の折り目F1が形成される。したがって、所定の位置は、用紙のサイズや折り処理の種類に応じて決定される。ここでは、外三つ折り処理を行うので、第1折りローラー231と第2折りローラー232とのニップ部N1から整合部材224の用紙当接面までの距離が用紙Pの長手方向の全長Lの三分の一となる位置が、整合部材234の所定の位置である。
その後、制御部290は、第1折り板部材234、第1折りローラー231、第2折りローラー232を駆動して、第一の折り目F1をつけるように制御する(S104)。図9aは用紙に第一の折り目F1をつける際の状態を示す断面図である。
より具体的には、制御部290は、モーターM3を制御して駆動力はアーム板2342、リンク板2344、支持部材2345を介して第1折り板部材234を前進させ、図示上方に突出させる。第1折り板部材234の先端部は、用紙Pに形成される第1の折り目F1の位置を押圧して、第1折りローラー231と第2折りローラー232とにより形成されるニップ部N1に挿入させる。そして、制御部290は、第1折りローラー231、第2折りローラー232を矢印方向に互いに逆方向に駆動回転させ、用紙Pを挟み込んで第1の折り目F1を形成する。なお、第1折り板部材234は第1の折り目F1が形成された後、ニップ部N1近傍位置から後退して初期位置に復帰する。
その後、制御部290が第1折りローラー231、第2折りローラー232をさらに回転駆動させることで、用紙は第1折りローラー231および第2折りローラー232に挟持されて搬送されてニップ部N1を通過し、一対のガイド部材225,226が形成する間隔Dに進入する(S105、図9b)。間隔DはS102において拡げられているため、用紙が間隔Dへ進入する際に、ガイド部材225,226との摩擦等により用紙が損傷することは抑制される。
なお、図9bは一例として用紙が第一の折り目F1と用紙の端部E1との間で弛んでいる場合を図示している。この場合、図16a〜16cを参照して上述したように、第一の折り目F1付近に別の折り目F1aがついてしまう場合があるが、本実施形態においては、S109において制御部290がガイド部材225,226の間隔Dを小さくする制御を行うため、第一の折り目F1付近に別の折り目F1aがつくことを防ぐことができる。
次に、ガイド部材225,226に設置された検知部(不図示)が用紙の先端(第一の折り目F1)を検知したか否かを判断する(S106)。制御部290は、検知部が用紙の先端を検知していないと判断した場合は(S106;No)、同様の判断を繰り返す。検知手段227が用紙の先端を検知したと判断した場合(S106;Yes)、制御部290は、不図示のカウンタを制御して、検知部が用紙の先端を検知したタイミングからのカウントを開始する(S107)。
カウントを開始してから所定時間T1が経過したと制御部290が判断した場合(S108;Yes)、一対のガイド部材225,226間の間隔Dを狭めるように駆動部227を制御する(S109、図9c)。詳細は後述するが、用紙の先端(第一の折り目F1)がガイド部材225,226間の間隔Dに進入してから、用紙の端部E1がニップ部N2に挟持されるまでの間にガイド部材225,226間の間隔Dが狭められる範囲において、所定時間T1は任意の値に設定することができる。
図9cに示すように、ガイド部材225,226間の間隔Dが狭まることによって、用紙の端部E1と第一の折り目F2との間と、用紙の端部E2と第一の折り目F1との間と、の一方または双方がガイド部材225,226によって押圧される。これにより、用紙の弛みが解消され、用紙の端部E1と第一の折り目F1との間と、用紙の端部E2と第一の折り目F1との間と、における用紙の相対的な位置のずれが解消される。
なお、このときにガイド部材225,226間の間隔Dを狭める量は、ジョブの情報に基づいて変更してもよい。すなわち、制御部290が有する不図示の記憶部に、ジョブの条件と、間隔Dを狭める量とを対応付けるテーブルを記憶しておき、S101において取得したジョブの情報に基づいて当該テーブルを参照し、S109においてガイド部材225,226の間隔Dを狭くする量を決定する。
記憶部に記憶するテーブルの具体的な内容としては、例えば、以下の内容が考えられる。坪量100g/m以上の厚紙のように、第一の折り目をつけた後に、第一の折り目が用紙のコシによって広がってしまいやすい用紙を使用する場合には、より確実に用紙の相対的な位置のずれを解消するために、間隔Dを狭める量を大きくする(より間隔Dを小さくする)よう対応付ける。一方、薄紙のように、第一の折り目をつけた後に第一の折り目が広がりにくいような用紙の場合には、ガイド部材225,226と用紙とが接触することによる用紙の損傷を抑制するため、間隔Dを狭める量をより小さく(より間隔Dを大きくする)よう対応付ける。また、塗工紙のように、ガイド部材225,226との接触により損傷しやすい用紙の場合には、損傷を抑制するために間隔Dを狭める量をより小さくするよう対応付ける。一方、普通紙のように、ガイド部材225,226との接触により損傷しにくい用紙の場合には、より確実に用紙の相対的な位置のずれを解消するために、間隔Dを狭める量をより大きくするよう対応付ける。
図8のフローチャートの説明に戻る。続いて、制御部290は、カウントを開始してから所定時間T2が経過したと判断した場合(S110;Yes)、モーターM4(図7参照)を制御して、第2折り板部材235の前進を開始する(S111)。所定時間T2は、用紙のサイズや折り処理の種類に応じて決定され、第2折り板部材235により用紙上の適切な位置に第二の折り目F2がつけられるようなタイミングに設定される。
そして、第2折り板部材235の先端部は、用紙Pに形成される第二の折り目F2の位置を押圧して、第2折りローラー232と第3折りローラー233とのニップ部N2に挿入させ、第2折りローラー232、第3折りローラー233の圧接回転により第2の折り目F2が形成される(S112)。図9dは用紙に第二の折り目F2をつける際の状態を示す断面図である。
このとき、第2折りローラー232および第3折りローラー233は、第一の折り目F1がニップ部N2側へ開いた向きで第一の折り目F1にニップ部N2を通過させる。そして、S109においてガイド部材225,226間で用紙が押圧され、用紙の相対的な位置のずれが解消されているため、用紙の端部E1がニップ部N2に挟持される際、図9dに示すように、L1=L2の関係となる。ここで、L1は第一の折り目F1と用紙の端部E1との間の用紙上の長さである。また、L2は用紙の端部E1がニップ部N2に挟持される際に用紙の端部E1と接する用紙上の位置と、第一の折り目F1との間の用紙上の長さである。これにより、第一の折り目F1がニップ部N2を通過しても、第一の折り目F1付近に別の折り目がついてしまうことがない。
なお、L1=L2となった状態で用紙の端部E1がニップ部N2に挟持された場合、その後に用紙の相対的な位置がずれることはないため、制御部290は、ガイド部材225,226間の間隔Dを再び拡げるように駆動部227を制御する(S113、図9e)。このように制御することで、ガイド部材225,226間の間隔Dから用紙が離脱する際に用紙が損傷することを抑制することができる。
第二の折り目F2をつけられた用紙は、一対のガイド板226内を通過して、搬送ローラー237、搬送路r8を経て排紙ローラー238により排出され、排紙トレイ239内に収容される(図3参照)。排紙トレイ239内に収容された用紙は、図9fに示すように外三つ折りが完成した状態となっている。
そして、制御部290はジョブが終了したか否かを判断する(S114)。ジョブが終了していないと判断したら(S114;No)、S103へ戻り、同様の制御を繰り返す。なお、S113において、ガイド部材225,226の間の間隔Dが拡がっているため、次の用紙がガイド部材225,226間の間隔Dに到達する際には、用紙はスムーズに間隔Dへ進入し、用紙とガイド部材225,226との接触による用紙の損傷も抑制される。
最後に、ジョブが終了したと制御部290が判断した場合は(S114;Yes)、動作を終了する。
以上に説明したように、本発明の第一の実施形態において、一対の対向部材(第2折りローラー232および第3折りローラー233)は、間隔Dから離脱してニップ部N2へ進入する用紙を挟持して第一の折り目F1と異なる位置に第二の折り目F2をつけるとともに、第一の折り目F1がニップ部N2側へ開いた向きで第一の折り目F1にニップ部N2を通過させ、制御部290は、用紙がニップ部N2へ進入する際に、間隔Dの大きさを小さくするように駆動部227を制御する。このように制御することによって、ガイド部材225,226により用紙を押圧して用紙の弛みを解消することができ、用紙の相対的な位置のずれを解消することができる。そして、用紙の相対的な位置のずれがない状態で用紙がニップ部N2に挟持されるため、図9dのようにL1=L2の関係となり、第一の折り目F1付近に別の折り目がついてしまうことを抑制することができる。
なお、S109において制御部290がガイド部材225,226の間隔Dを狭めるように駆動部227を制御するタイミングは種々の規定方法があり、特定の規定方法に限られない。すなわち、上述の制御方法のように、検知部が用紙の先端を検知してから所定時間T1が経過したと制御部290が判断したタイミングでガイド部材225,226の間隔Dを狭める方法のみならず、例えば、第1折り板部材234が駆動を開始してから所定時間T3が経過したと制御部290が判断したタイミングでガイド部材225,226の間隔Dを狭めるように駆動部227を制御してもよい。
また、本実施形態においては、用紙がガイド部材225,226の間隔Dに進入した後に(S105)、ガイド部材225,226の間隔Dを狭めるように制御部290は駆動部227を制御する(S109)。このように制御することで、用紙の先端が間隔Dに進入する際に用紙がガイド部材225,226と接触して損傷することをより確実に抑制することができる。
また、制御部290がガイド部材225,226の間隔Dを狭めるように駆動部227を制御するタイミング(S109)は、第一の折り目F1により分割された用紙上の二つの部分のうち、後にニップ部N2に挟持される方の部分がニップ部に挟持されるまでであることが好ましい。上述した外三つ折りの例において、第一の折り目F1により分割された用紙上の二つの部分とは、第一の折り目F1と用紙の端部E1との間の部分(第一の部分R1とする)および第一の折り目F1と用紙の端部E2との間の部分(第二の部分R2とする)である。すなわち、用紙は第一の折り目F1によって、第一の部分R1および第二の部分R2に分割されている(図9c参照)。そして、これらの二つの部分R1,R2は、用紙の端部E1および第二の折り目をつけられる位置f2において、ほぼ同時にニップ部N2に挟持される。したがって、制御部290は、端部E1および位置f2がニップ部N2に挟持されるまでにガイド部材225,226の間隔Dを狭めるように駆動部227を制御することが望ましい(S109)。これにより、より確実に第一の折り目F1付近に別の折り目がついてしまうことをより確実に抑制することができる。
さらに、ガイド部材225,226の間隔Dを狭めた後に、用紙とガイド部材225,226とが接触することによる用紙の損傷を防ぐ観点からは、制御部290がガイド部材225,226の間隔Dを狭めるように駆動部227を制御するタイミングは、第一の折り目により分割された用紙上の二つの部分のうち、後にニップ部に挟持される方の部分が前記ニップ部に挟持される直前であることがより望ましい。外三つ折りの例においては、端部E1および位置f2がニップ部N2に挟持される直前に間隔Dを狭めるように駆動部227を制御することが望ましい。このように制御することで、ガイド部材225,226の間隔Dが狭められて用紙が押圧される時間を短くすることができ、用紙の損傷を抑制できる。
また、S109において説明したように、制御部290は、用紙のジョブの情報に応じて、用紙がニップ部N2へ進入する際に間隔Dの大きさを小さくする量を決定することがより望ましい。例えば、制御部290は、用紙の種類や坪量に応じて、間隔Dを狭める量を決定する。このように制御することによって、入力されたジョブの内容に応じて、より適切な折り処理を行うことができる。
また、本実施形態に係る用紙処理装置及び画像形成システムは、一対の対向部材(第2折りローラー232,第3折りローラー233)に加えて、他の一対の対向部材(第1折りローラー231,第2折りローラー232)を有し、他の一対の対向部材は、用紙に第一の折り目F1をつけ、一対の対向部材は、第一の折り目F1と異なる用紙上の位置に第二の折り目F2をつける。このように構成することで、目的に応じて、上述の外三つ折り処理や、後述するZ折り処理、内三つ折り処理、及びダブルパラレル折り処理等の折り処理を行うことができる。
以上、外三つ折り処理における動作方法について説明した。以下では、本実施の形態における外三つ折り処理、Z折り処理、およびダブルパラレル折り処理における動作方法をそれぞれ説明する。
なお、以下に説明する他の折り処理における動作方法は、大部分において上述の外三つ折り処理における動作方法と共通している。すなわち、いずれの折り処理においても、図8のフローチャートに示される制御方法と同様の制御方法によって、折り処理が行われる。折り処理の種類ごとの相違点としては、S103において用紙が位置決めされる位置およびS111において第2折り板部材235を駆動開始するタイミングがそれぞれ異なる。以下の説明では、主に外三つ折り処理と異なる点について説明する。
〈Z折り処理〉
Z折り処理を行うとき、第一の折り目F1をつける際には、制御部290は、ニップ部N1から整合部材224の用紙当接面までの距離が用紙Pの長手方向の全長Lの四分の一となる位置に、整合部材234を移動させて用紙の位置決めを行った後に(S103)、第一の折り目F1をつけるように制御する(S104)。
Z折り処理においても、外三つ折り処理と同様に、第一の折り目F1により分割された用紙上の二つの部分(第一の折り目F1と用紙の端部E1との間の部分および第一の折り目F1と用紙の端部E2との間の部分)は、用紙の端部E1および第二の折り目をつけられる位置f2(第一の折り目F1と位置f2との距離が用紙の全長Lの四分の一となる位置)において、ほぼ同時にニップ部N2に挟持される。
したがって、制御部290は、位置f2および端部E1がニップ部N2に挟持されるまでにガイド部材225,226が間隔Dを狭めるように駆動部227を制御し(S109)、第2折り板部材235を駆動して第二の折り目F2をつける(S111,112)。
これにより、図10に示すように、第二の折り目F2付近に別の折り目がつくことを抑制した状態で、Z折り処理が完成する。Z折り処理されてハーフサイズになった用紙は、ファイル装填等に好適な形状となる。
〈内三つ折り処理〉
図11a〜図11eは、内三つ折り処理を行う際の折り処理部周辺の状態を示す説明図である。
内三つ折り処理を行うとき、第一の折り目F1をつける際には、制御部290は、ニップ部N1から整合部材224の用紙当接面までの距離が用紙Pの長手方向の全長Lの三分の二となる位置に、整合部材234を移動させて用紙の位置決めを行った後に(S103)、第一の折り目F1をつけるように制御する(S104、図11a)。
内三つ折り処理において、第一の折り目F1により分割された用紙上の二つの部分(第一の折り目F1と用紙の端部E1との間の部分および第一の折り目F1と用紙の端部E2との間の部分)は、用紙の端部E2および第二の折り目をつけられる位置f2(第一の折り目F1と位置f2との距離が用紙の全長Lの三分の一となる位置)において、ほぼ同時にニップ部N2に挟持される(図11b,図11c)。
したがって、制御部290は、位置f2および端部E1がニップ部N2に挟持されるまでにガイド部材225,226が間隔Dを狭めるように駆動部227を制御し(S109、図11c)、第2折り板部材235を駆動して第二の折り目F2をつける(S111,112、図11d)。
これにより、図11eに示すように、第一の折り目F1付近に別の折り目がつくことを抑制した状態で、内三つ折り処理が完成する。内三つ折り処理された用紙は、封緘処理に好適である。
〈ダブルパラレル折り処理〉
図12a〜図12eは、ダブルパラレル折り処理を行う際の折り処理部周辺の状態を示す説明図である。なお、ダブルパラレル折り処理とは、四つ折りの一種であって、図12eに示すような完成型となる折り処理をいう。
ダブルパラレル折り処理を行うとき、第一の折り目F1をつける際には、制御部290は、ニップ部N1から整合部材224の用紙当接面までの距離が用紙Pの長手方向の全長Lの二分の一となる位置に、整合部材234を移動させて用紙の位置決めを行った後に(S103)、第一の折り目F1をつけるように制御する(S104、図12a)。
ダブルパラレル折り処理において、第一の折り目F1により分割された用紙上の二つの部分(第一の折り目F1と用紙の端部E1との間の部分および第一の折り目F1と用紙の端部E2との間の部分)は、用紙の端部E1側における第二の折り目が付けられる位置f2aおよび用紙の端部E2側における第二の折り目が付けられる位置f2bにおいて、ほぼ同時にニップ部N2に挟持される(図12b,図12c)。なお、位置f2a,f2bは、第一の折り目F1と位置f2a,f2bとの距離が用紙の全長Lの四分の一となる位置である。
したがって、制御部290は、位置f2aおよびf2bがニップ部N2に挟持されるまでにガイド部材225,226が間隔Dを狭めるように駆動部227を制御し、第2折り板部材235を駆動して第2の折り目F2をつける(S111,112、図12d)。
これにより、図12eに示すように、第一の折り目F1付近に別の折り目がつくことを抑制した状態で、ダブルパラレル折り処理が完成する。なお、図12eにおいて、第二の折り目F2のうち、用紙の端部E1側のものをF2a、用紙の端部E2側のものをF2bとして示している。
[第二の実施形態]
第一の実施形態に係る用紙処理装置及び画像形成システムにおいて折り処理部が行う折り処理は、完成物において用紙に二つの折り目(第一の折り目F1および第二の折り目F2)がつけられているような折り処理であった。そして、上記の説明では、このような折り処理において第二の折り目F2をつける際に、第一の折り目F1付近に別の折り目がつくことを抑制する動作方法について説明した。
しかし、本発明の適用対象はこのような折り処理に限られることはなく、完成物において用紙に三つ以上の折り目をつけられているような折り処理にも適用することができる。すなわち、二つ以上の折り目を有する用紙にさらに折り目をつける際に、既につけられている折り目付近に別の折り目がつくことを抑制することも可能である。
本実施形態に係る用紙処理装置及び画像形成システムは、第一の実施形態に係る用紙処理装置及び画像形成システムが有する折り処理部230(図7)に代えて、図13に示す折り処理部230’を有する。
折り処理部230’は、上流側折り処理部230Aおよび下流側折り処理部230Bを有する。そして、上流側折り処理部230Aおよび下流側折り処理部230Bは、図7の折り処理部に対応する構成をそれぞれ有する。
すなわち、上流側折り処理部230Aは、第1折りローラー231A、第2折りローラー232A、第3折りローラー233A、第1折り板部材234A、第2折り板部材235A、一対のガイド部材225A,226A、駆動部227A、検知部を有する。そして、第1折りローラー231Aおよび第2折りローラー232Aはニップ部N1を形成し、第2折りローラー232Aおよび第3折りローラー233Aはニップ部N2を形成している。一対のガイド部材225A,226Aは間隔D1を形成する。
同様に、下流側折り処理部230Bは、第4折りローラー231B、第5折りローラー232B、第6折りローラー233B、第3折り板部材234B、第4折り板部材235B、一対のガイド部材225B,226B、駆動部227B、検知部を有する。そして、第4折りローラー231Bおよび第5折りローラー232Bはニップ部N3を形成し、第5折りローラー232Bおよび第6折りローラー233Bはニップ部N4を形成している。一対のガイド部材225B,226Bは間隔D4を形成する。
さらに、下流側折り処理部230Bには一対のガイド部材229A,229Bおよび一対のガイド部材229C,229Dが配置される。一対のガイド部材229A,229Bは間隔D2を形成する。一対のガイド部材229C,229Dは間隔D3を形成する。そして、制御部290は、不図示の駆動部材を駆動することで、ガイド部材229A,229B,229C,229Dを移動させ、一対のガイド部材229A,229Bの間隔D2および一対のガイド部材229C,229Dの間隔D3を変更することができる。
以下では、本実施形態に係る用紙処理装置及び画像形成システムにおいて観音折り処理およびジグザグ処理を行う場合の動作方法について説明する。
〈観音折り処理〉
図14a〜図14eは、観音折り処理を行う際の折り処理部周辺の状態を示す説明図である。なお、観音折り処理とは、用紙に三つの折り目F1〜F3をつける四つ折り処理の一種であって、図14eに示すような完成型となる折り処理をいう。
観音折り処理を行うとき、第一の折り目をつける際には、制御部290は、ニップ部N1から整合部材224Aの用紙当接面までの距離が用紙Pの長手方向の全長Lの四分の三となる位置に、整合部材234Aを移動させて用紙の位置決めを行った後に、第一の折り目をつけるように制御する(図14a)。
次に、用紙は、図14bにおいてf2で示す位置(用紙の端部E1と位置f2との距離が用紙の全長Lの四分の一となる位置)に、ニップ部N2により第二の折り目F2をつけられる。ここで、第一の折り目F1により分割された用紙上の二つの部分(第一の折り目F1と用紙の端部E1との間の部分および第一の折り目F1と用紙の端部E2との間の部分)がニップ部N2に挟持されるタイミングを比較すると、以下のとおりである。すなわち、第一の折り目F1と用紙の端部E1との間の部分が、先に、位置f2において先にニップ部N2に挟持される。そして、第一の折り目F1と用紙の端部E2との間の部分は、後に、端部E2においてニップ部N2に挟持される。したがって、制御部290は、用紙の端部E2がニップ部N2に挟持されるまでにガイド部材225A,226Aが間隔D1を狭めるように駆動部227Aを制御する。図14cに示すように間隔D1を狭めるタイミングは、位置f2がニップ部N2に挟持された後であってもよい。
ニップ部N2において第二の折り目F2がつけられると、用紙は下流側折り処理部230Bへ搬送される。
続いて、用紙は、第3折り板部材234Bによってニップ部N3へ押し込まれ、位置f3(第一の折り目F1および第二の折り目F2の中間位置、図14dには図示せず)に、第三の折り目F3をつけられる。このとき、第一の折り目F1および第二の折り目F2もニップ部N3を通過するため、第一の折り目F1付近および第二の折り目F2付近に別の折り目がつくことを防ぐ必要がある。すなわち、制御部290は、用紙がニップ部N3を通過する際に、ガイド部材229A〜229Dの間隔D2,D3を狭めるように駆動部を制御することで、第一の折り目F1付近および第二の折り目F2付近の用紙の相対的なずれをそれぞれ解消する。
まず、第一の折り目F1について考えると、端部E2および位置f3はほぼ同時にニップ部N3に挟持されるため、制御部290は、端部E2および位置f3がニップ部N3に挟持されるまでにガイド部材229A,229Bの間隔D2を狭めるように駆動部を制御する。
次に、第二の折り目F2について考えると、端部E1および位置f3はほぼ同時にニップ部N3に挟持されるため、制御部290は、端部E1および位置f3がニップ部N3に挟持されるまでにガイド部材229C,229Dの間隔D3を狭めるように駆動部を制御する。
これにより、図14eに示すように、折り目F1、F2付近に別の折り目がつくことを抑制した状態で、観音折り処理が完成する。
なお、第一の実施形態における外三つ折り処理の動作方法において説明したように、観音折り処理を行う場合であっても、ガイド部材の間隔を狭める際には、一対のガイド部材の一方を移動させてもよいし、双方を移動させてもよい。しかし、第二の折り目F2をつける際には、一対のガイド部材のうち、用紙の端部E2側のガイド部材を移動させるのがより望ましい。すなわち、第一の折り目により分割された用紙上の二つの部分のうち、後にニップ部に挟持される方の部分をガイド部材が押圧するように、間隔D1の大きさを小さくするように駆動部を制御するのがより望ましい。このように制御することで、以下の理由により、第二の折り目F2付近に別の折り目がついてしまうことをより確実に抑制することができる。
第一の折り目により分割された用紙上の二つの部分のうち、先にニップ部に挟持される方の部分をガイド部材により押圧する場合、当該部分がニップ部に挟持された後においては、用紙の姿勢がある程度規制されている。したがって、先にニップ部に挟持される部分をガイド部材により押圧しても用紙の姿勢を変更しにくく、用紙の相対的な位置のずれを十分に解消することができない場合がある。
一方、第一の折り目により分割された用紙上の二つの部分のうち、後にニップ部に挟持される方の部分をガイド部材により押圧する場合には、先にニップ部に挟持される方の部分がニップ部に挟持された後であっても、後にニップ部に挟持される方の部分が挟持されるまでは、用紙の姿勢が規制されにくい。したがって、後にニップ部に挟持される方の部分をガイド部材により押圧することで用紙の姿勢を変更しやく、用紙の相対的な位置のずれを確実に解消することができ、第二の折り目F2付近に別の折り目がついてしまうことをより確実に抑制することができる。
〈ジグザグ折り処理〉
図15a〜図15gは、ジグザグ折り処理を行う際の折り処理部周辺の状態を示す説明図である。なお、ジグザグ折り処理とは、用紙に四つの折り目F1〜F4をつける折り処理であって、図15gに示すような完成型となる折り処理をいう。
ジグザグ折り処理を行うとき、第一の折り目をつける際には、制御部290は、ニップ部N1から整合部材224Aの用紙当接面までの距離が用紙Pの長手方向の全長Lの五分の一となる位置に、整合部材234Aを移動させて用紙の位置決めを行った後に、第一の折り目F1をつけるように制御する(図15a)。
次に、用紙は、図15bにおいてf2で示す位置(第一の折り目F1と位置f2との距離が用紙の全長Lの五分の一となる位置)に、ニップ部N2により第二の折り目F2をつけられる。このとき、第一の折り目F1により分割された用紙上の二つの部分(第一の折り目F1と用紙の端部E1との間の部分および第一の折り目F1と用紙の端部E2との間の部分)は、端部E1および位置f2においてほぼ同時にニップ部N2に挟持される(図15c)。したがって、制御部290は、端部E1および位置f2がニップ部N2に挟持されるまでにガイド部材225A,226Aの間隔D1を狭めるように駆動部227Aを制御し(図15c)、第2折り板部材235Aを駆動して第二の折り目F2をつける(図15d)。
ニップ部N2において第二の折り目F2がつけられると、用紙は下流側折り処理部230Bへ搬送される。
続いて、用紙は、第3折り板部材234Bによってニップ部N3へ押し込まれ、位置f3(用紙の端部E2と位置f3との距離が用紙の全長Lの五分の二となる位置、図15eには図示せず)に、第三の折り目F3をつけられる。このとき、第二の折り目F2もニップ部N3を通過するため、第二の折り目F2付近に別の折り目がつくことを防ぐ必要がある。このとき、第二の折り目F2により分割された用紙上の二つの部分(第二の折り目F2と用紙の端部E1との間の部分および第二の折り目F2と用紙の端部E2との間の部分)は、第一の折り目F1および位置f3においてほぼ同時にニップ部N3に挟持される(図15e)。したがって、制御部290は、端部E1および位置f3がニップ部N3に挟持されるまでにガイド部材229C,229Dの間隔D3を狭めるように駆動部を制御し(図15e)、第3折り板部材234Bを駆動して第三の折り目F3をつける。
最後に、用紙は、第4折り板部材235Bによってニップ部N4へ押し込まれ、図15fにおいてf4で示す位置(用紙の端部E2と位置f4との距離が用紙の全長Lの五分の一となる位置)に、第四の折り目F4をつけられる。
このとき、第一の折り目F1および第三の折り目F3もニップ部N4を通過するため、第一の折り目F1および第三の折り目F3の付近に別の折り目がつくことを防ぐ必要がある。すなわち、制御部290は、用紙がニップ部N4を通過する際に、ガイド部材225B,226Bの間隔D4を狭めるように駆動部227Bを制御することで、第一の折り目F1および第三の折り目F3付近の用紙の相対的なずれをそれぞれ解消する。まず、第一の折り目F1について考えると、端部E1および第二の折り目F2はほぼ同時にニップ部N4に挟持される。次に、第三の折り目F3について考えると、第二の折り目F2および位置f4はほぼ同時にニップ部N4に挟持される。したがって、制御部290は、端部E1、第二の折り目F2、および位置f4がニップ部N4に挟持されるまでにガイド部材が間隔D4を狭めるように駆動部227Bを制御する。
以上の動作により、図15gに示すように、折り目F1〜F3付近に別の折り目がつくことを抑制した状態で、ジグザグ折り処理が完成する。
[他の実施形態]
以上の説明では、一枚の用紙に折り目をつける折り処理について説明したが、複数枚の用紙を重ねて折り処理を行う場合にも、本発明は同様に適用することができる。この場合、図8のS109においてガイド部材の間隔を小さくする量を、用紙の枚数に応じて決定してもよい。すなわち、同時に折り処理を行う用紙の枚数が多いほど、ガイド部材の間隔を小さくする量を小さくする(間隔を広くする)ことで、ガイド部材と用紙が接触することによる用紙の損傷を抑制しつつ、第一の折り目を挟んだ二つの部分の相対的な位置のずれを解消することができる。
また、折り処理部の方式として、折り板部材により用紙をニップ部へ押し込むナイフ方式の場合について説明したが、用紙をストッパに突き当てて撓ませることでニップ部へ用紙を挿入するバックル方式や、二対のローラー対により同時に用紙を挟持して、挟持された用紙が撓む方向にそれぞれのローラー対を回転させることでニップ部へ用紙を挿入するグリップ方式を用いることもできる。
また、用紙処理装置が画像形成装置と接続されている画像形成システムについて説明したが、用紙処理装置単体の場合でも、本発明を実施することができる。すなわち、用紙が用紙処理装置に直接供給され、その用紙に折り処理を行う場合であっても、本発明を実施することができる。
さらに、以上の説明では、折り目を有さない用紙を用紙処理装置へ供給し、用紙処理装置において第一の折り目F1および第二の折り目F2をつける場合について説明したが、既に第一の折り目F1がついた状態の用紙を用紙処理装置へ供給し、その用紙に対して用紙処理装置において第二の折り目F2をつける場合にも本発明は適用することができる。
S 画像形成システム
A 画像形成装置
B 用紙処理装置
225,226 一対のガイド部材
227 駆動部
230 折り処理部
231 第1折りローラー
232 第2折りローラー
233 第3折りローラー
234 第1折り板部材
235 第2折り板部材
290 制御部

Claims (10)

  1. 所定の間隔を形成する一対のガイド部材を備え、第一の折り目を有して前記間隔に進入した用紙を案内する案内部と、
    前記間隔の大きさを変更する駆動部と、
    対向してニップ部を形成する一対の対向部材と、
    各部を制御する制御部と、を有し、
    前記一対の対向部材は、前記間隔から離脱して前記ニップ部へ進入する用紙を挟持して前記第一の折り目と異なる位置に第二の折り目をつけるとともに、前記第一の折り目が前記ニップ部側へ開いた向きで前記第一の折り目に前記ニップ部を通過させ、
    前記制御部は、用紙が前記ニップ部へ進入する際に、前記間隔の大きさを小さくするように前記駆動部を制御する
    ことを特徴とする用紙処理装置。
  2. 前記制御部は、用紙が前記間隔に進入した後に、前記間隔の大きさを小さくするように前記駆動部を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の用紙処理装置。
  3. 前記制御部は、前記第一の折り目により分割された用紙上の二つの部分のうち、後に前記ニップ部に挟持される方の部分が前記ニップ部に挟持されるまでに前記間隙の大きさを小さくするように前記駆動部を制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙処理装置。
  4. 前記制御部は、前記第一の折り目により分割された用紙上の二つの部分のうち、後に前記ニップ部に挟持される方の部分を前記ガイド部材が押圧するように前記駆動部を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  5. 前記制御部は、前記第一の折り目により分割された用紙上の二つの部分のうち、後に前記ニップ部に挟持される方の部分が前記ニップ部に挟持された後に前記間隙の大きさを大きくするように前記駆動部を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  6. 前記制御部は、用紙が前記ニップ部へ進入する際に前記間隔の大きさを小さくするように前記駆動部を制御した後、次の用紙が前記間隔に進入する前に、前記間隔の大きさを大きくするように前記駆動部を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  7. 前記制御部は、ジョブの情報に応じて、用紙が前記ニップ部へ進入する際に前記間隔の大きさを小さくする量を決定する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  8. 対向して他のニップ部を形成する他の一対の対向部材をさらに有し、
    前記他の一対の対向部材は、用紙に前記第一の折り目をつけ、
    前記一対の対向部材は、前記第一の折り目と異なる用紙上の位置に前記第二の折り目をつける
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  9. 前記折り処理部は、用紙上の前記第二の折り目をつけられる位置を押圧して前記ニップ部へ案内する補助部材をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  10. 用紙に画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置により画像が形成された用紙に前記第二の折り目をつける請求項1〜9のいずれか1項に記載の用紙処理装置と、
    を有する画像形成システム。
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