JP2016060365A - 泥付着防止シート - Google Patents

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Toshifumi Yue
敏文 湯生
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【課題】高い泥付着防止効果が長時間持続しうる泥付着防止シートの提供。【解決手段】この発明に係るシート2は、車両への泥の付着を防止するために車両に取り付けられる。このシート2は、その表面4とその裏面6との間に空洞8を有している。上記裏面6が上記車両に貼り付けられる。上記車両が走行するときに上記空洞8を覆う上記表面4が振動することにより、上記表面4に泥が付着することが防止されている。好ましくは、上記シート2の材質は合成樹脂又はゴム組成物である。好ましくは、上記空洞8を表面側から見たとき、一つの空洞8の面積は25cm2以上400cm2以下であり、その幅は5cm以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に取り付けられる泥付着防止シートに関する。
不整地走行用の二輪自動車は、悪路を走行する。この二輪自動車は、雨天時には深い泥の中を走行することがある。このとき、二輪自動車の車両には大量の泥が付着する。この付着した泥の重さは、時には30kgを超えることがある。この泥は走行時の抵抗を増加させる。この泥は、二輪自動車の操縦安定性を悪化させる。この泥は、二輪自動車の加速性能を大きく悪化させる。モトクロスレースにおいては、泥の付着量が順位に大きな影響を及ぼす。不整地用の二輪自動車にとって、泥の付着量を少なくすることは、大きな課題となっている。二輪自動車だけでなく、不整地を走行する他の車両にとっても、泥の付着量を少なくすることは重要である。
車両への泥の付着を防止するために、防水スプレーを使用して車両に防水加工を施す方法がある。しかし、防水加工の効果は長続きしない。車両が走行するうちに、泥の付着が始まる。また、泥は車両の表面の溝や隙間に多く付着する。防水スプレーでは、これらの部分へ泥の付着を防止することはできない。
泥の付着を防止するために、表面に多数の突起を有したスポンジを車両に貼り付けることが行われている。また、国際公開WO2008/114324公報には表面に多数の突起を有する泥よけパッドが開示されている。これらでは、この突起が存在するために、泥がパッドに付着したときにパッドと泥の間に空気が残存する。車両の震動とこの空気とにより、泥が剥落する。これにより、泥の付着が軽減されている。
国際公開WO2008/114324公報
さらに車両への泥の付着防止の性能を向上させることが求められている。特に、長時間に渡り泥付着効果が持続可能な泥付着防止手段が求められている。
本発明の目的は、高い泥付着防止効果が長時間持続しうる泥付着防止シートの提供にある。
この発明に係るシートは、車両への泥の付着を防止するために車両に取り付けられる。このシートは、その表面とその裏面との間に空洞を有している。上記裏面が上記車両に貼り付けられる。上記車両が走行するときに上記空洞を覆う上記表面が振動することにより、上記表面に泥が付着することが防止されている。
好ましくは、上記シートの材質は合成樹脂又はゴム組成物である。
好ましくは、上記空洞を表面側から見たとき、一つの空洞の面積は25cm以上400cm以下である。
好ましくは、上記空洞を表面側から見たとき、一つの空洞の幅は5cm以上である。
好ましくは、このシートは、上記車両の泥が付着しやすい部位に対して、一枚でその部位全体を覆うように構成されている。
本発明に係る泥付着防止シートは、その表面とその裏面との間に空洞を有している。このシートの裏面は、車両に貼り付けられる。車両が走行したとき、空洞を覆うシートの表面が振動する。これにより、泥が弾き飛ばされる。このシートの表面では、泥の付着が防止されている。長時間走行を続けてもこの空洞に泥が入り込むことはない。長時間走行を続けても、泥によってこの表面の振動が阻害されることがない。このシートでは、高い泥付着の防止効果が維持される。
図1は、本発明の一実施形態に係る泥付着防止シートが示された平面図である。 図2は、図2のII−II線に沿った断面図である。 図3は、図1の泥付着防止シートの使用の状態が示された図である。 図4は、図3の泥付着防止シートの近辺が示された模式図である。 図5(a)は、図3のシートの貼り付け直後の状態が示された模式図であり、図5(b)はこのシートの長時間走行後の状態が示された模式図である。 図6(a)は、空洞を有さないシートの貼り付け直後の状態が示された模式図であり、図6(b)はこのシートの長時間走行後の状態が示された模式図である。 図7は、本発明の他の実施形態に係る泥付着防止シートの使用状態が示された平面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る泥付着防止シート2が示された平面図である。図2は図2のII−II線に沿った断面図である。このシート2は車両に取り付けられる。このシート2は、平面視において略長方形を呈する。シート2の形状は長方形に限られない。シート2の形状は、取り付ける部位の形状により、適宜選択される。
図に示されるとおり、このシート2は、その表面4と裏面6との間に、空洞8を有している。図のシート2では、空洞8の形状は平面視において略長方形を呈している。空洞8の形状は長方形でなくてもよい。図のシート2は、6個の空洞8を有している。空洞8の数は6個に限られない。空洞8の形状や数は、車両へ取り付ける部位の形状により、適宜選択される。
それぞれの空洞8には、気体(典型的には空気)が封入されている。この封入された気体の体積は、空洞8内に気体を充満させたときの気体の体積よりも小さい。この空洞8の形状は、その内部に気体を充満させたときの空洞8の形状に比べて「ひしゃげた」形状を呈する。このため、空洞8を覆うシート2の表面4は、シート2に振動が加えられたときに、振動をすることができる。換言すれば、この空洞8に封入される空気の体積は、空洞8内に気体を充満させたときの気体の体積に比べて、空洞8を覆うシート2の表面4が振動をすることができる程度に、小さくされている。
シート2は、その縁にボルト孔10をさらに備えている。このボルト孔10は、空洞8が存在しない位置に設けられている。ボルト孔10はシート2の表面4から裏面6まで貫通している。前述のとおり、このシート2は、車両に貼り付けられる。このシート2は、その裏面6が車両に貼り付けられる。このとき、車両には、シート2のボルト孔10に対応する位置に、ボルト孔が設けられている。シートのボルト孔10と車両のボルト孔とにボルトを通すことで、シート2が車両に固着される。
シート2を車両に固着する方法は、上記のボルトを用いる方法に限られない。上記シート2の裏面6と、車両とに面ファスナーを取り付けてもよい。このシート2の面ファスナーと車両の面ファスナーを密着させることで、シート2が車両に固着される。
図3は、本泥付着防止シート2の使用の状態が示された図である。この図では、本泥付着シート2は不整地走行用(オフロード用)の二輪自動車12に取り付けられている。オフロード用の二輪自動車12は、他の二輪自動車と比べて車高が高い。前輪14とフロントフェンダー16との間隔及び後輪18とリアフェンダー20との間隔が広くなっている。エンジン22と地面との間隔も広い。これらの主な目的の一つは、車両への泥の付着を抑制することである。これらの間隔を広くすることで、車両に付着する泥を少なくしている。
オフロードの二輪自動車12は泥の中を走行することがあるため、なお車体に大量の泥が付着することがある。前輪14が跳ね上げた泥はフロントフェンダー16の裏24に付着する。前輪14が跳ね上げた泥は、エンジン22の下部26やエンジン22のサイド部28に付着する。エンジン22の下部26やエンジン22のサイド部28には、直接泥に触れることによっても泥が付着する。後輪18が跳ね上げた泥はリアフェンダー20の裏30に付着する。本発明に係る泥付着防止シート2は、これらの泥の付着の防止に使用される。図3では、この泥付着シート2は、リアフェンダー20の裏側30に取り付けられている。この泥付着防止シート2は、リアフェンダー20の裏側30の他に、フロントフェンダー16の裏側24、エンジン22の下部26、エンジン22のサイド部28等に貼り付けられる。
以下、本発明の作用効果が説明される。
二輪自動車の車両に付着した泥は、走行時の抵抗を増加させる。この泥は、二輪自動車の操縦安定性及び加速性能を大きく悪化させる。不整地を走行する車両にとって、泥の付着量を少なくすることは、大きな課題となっている。特に、長時間に渡り泥付着効果が持続可能な泥付着防止手段が求められている。
本発明に係る泥付着防止シート2は、その表面4とその裏面6との間に空洞8を有している。このシート2の裏面6は、車両に貼り付けられる。図4は、図3の車両のリアフェンダー20と、このリアフェンダー20に取り付けられた泥付着防止シート2とが示された模式図である。これは、車両の後方から見た図である。図1の泥付着防止シート2では、シート2の短辺側からこのシート2を見たとき、空洞8は二列に並んでいる。図4の模式図では、簡単のため空洞8は一列としている。
前述のとおり、空洞8に封入された気体の体積は、空洞8内に気体を充満させたときの気体の体積よりも小さい。空洞8を覆うシート2の表面4は、走行時の車体の振動で、振動することができる。図4に示されるとおり、跳ね上げられた泥32は、このシート2の表面4の振動により撥ね落とされる。シート2の表面4が振動することにより、この表面4に泥32が付着することが防止されている。シート2の表面4が振動することにより、車両への泥32の付着が防止されている。
このシート2では、空洞8は、表面4と裏面6との間に存在している。長時間走行を続けても、この空洞8に泥32が入り込むことはない。泥32によって、この表面4の振動が阻害されることがない。このシート2では、高い泥付着の防止効果が維持される。
さらに空洞8を有する効果が、図5及び図6で説明される。図5(a)には、本シート2がリアフェンダー20に取り付けられた直後の状態が示されており、図5(b)には長時間走行後の本シート2の状態が示されている。図6(a)には、空洞を有しないシート34(単層シート34と称される)がリアフェンダー20に取り付けられた直後の状態が示されており、図6(b)には長時間走行後のこの単層シート34の状態が示されている。
図6(a)に示されるように、単層シート34とリアフェンダー20との間には隙間が設けられている。単層シート34は走行時の車体の振動により、振動する。この振動により、泥32が撥ね飛ばされる。しかし、単層シート34では図6(b)に示されるとおり、走行を続けるにつれて、単層シート34とリアフェンダー20との間に泥32が入り込む。この泥32は単層シート34の振動を阻害する。単層シート34では、走行を続けるうちに、泥32の付着を防止する効果が小さくなる。
図5(a)に示されるように、このシート2では空洞8の表面4が振動するために、シート2の裏面6とリアフェンダー20との間に隙間を設ける必要はない。このシート2では、シート2とリアフェンダー20との間に泥32が入り込みにくい。このシート2では、単層シート34と比べて、シート2とリアフェンダー20との間に泥32が入り込むことが抑制されている。それでもリアフェンダー20の表面4には凹凸があるため、走行を続けるうちに、シート2とリアフェンダー20との間に泥32が入り込むことがある。しかし、図5(b)に示されるとおり、このシート2は空洞8を有するために、シート2とリアフェンダー20との間に泥32が入り込んでも、空洞8の表面4は振動を続けることができる。このシート2では、高い泥付着の防止効果が維持される。
上記の通り、泥付着防止シート2がリアフェンダー20に取り付けられた場合を例にとって、本シート2の泥付着の防止効果が説明された。二輪自動車12のその他の部位に取り付けられた場合でも、本シート2が優れた泥付着の防止効果を発揮することは明らかである。本シート2が二輪自動車12以外の車両に取り付けられた場合でも、本シート2が優れた泥付着の防止効果を発揮することは明らかである。
このシート2の材質は、合成樹脂又はゴム組成物が好ましい。この合成樹脂及びゴム組成物としては、車両の振動により、空洞8の表面4が振動できる程度に軟質であるものが用いられる。低密度ポリエチレンが軟質な合成樹脂の例である。シート2の材質を軟質な合成樹脂又は軟質なゴム組成物とすることで、この空洞8の表面4は、泥32を撥ね落とすことができる。さらに、合成樹脂及びゴム組成物は耐久性が高い。これらをシート2の材質とすることで、走行中に泥32や小石がシート2に衝突しても、このシート2は破損しにくい。このシート2は長時間の走行に耐えうる高い耐久性を有する。
図1において、両矢印Wsは、空洞を表面側から見たときの空洞8の幅である。図に示されるように、矩形の空洞8においては、幅Wsは矩形の短辺の長さである。空洞が円の場合は、幅Wsはその直径である。空洞が楕円の場合は、幅Wsはその短径である。空洞が多角形の場合は、それを囲む矩形のうち、最も短辺が短いものを基準矩形とし、その短辺の長さが幅Wsである。
幅Wsは5cm以上が好ましい。幅Wsを5cm以上とすることで、この空洞8の表面4は、泥32を撥ね落とすのに十分な程度に振動をすることができる。この観点から幅Wsは6cm以上がより好ましい。
図1において、両矢印Wlは、空洞を表面側から見たときの空洞8の長さである。図に示されるように、矩形の空洞8においては、長さWlは矩形の長辺の長さである。空洞が円の場合は、幅Wlはその直径である。空洞が楕円の場合は、幅Wlはその長径である。空洞が多角形の場合は、それを囲む矩形のうち、最も長辺が短いものを基準矩形とし、その長辺の長さが幅Wlである。
長さWlは30cm以下が好ましい。長さWlを30cm以下とすることで、空洞8の表面4が振動したとき、このシート2がタイヤ又は車体と接触することが防止されている。この観点から長さWlは25cm以下がより好ましい。
空洞8を表面側から見たとき、一つの空洞8の面積は25cm以上が好ましい。一つの空洞8の面積を25cm以上とすることで、この空洞8の表面4は、泥32を撥ね落とすのに十分な程度に振動をすることができる。この観点から空洞8の面積は30cm以上がより好ましい。
一つの空洞8の面積は400cm以下が好ましい。空洞8の面積を400cm以下とすることで、空洞8の表面4が振動したとき、このシート2がタイヤ又は車体と接触することが防止されている。この観点から空洞8の面積は350cm以下がより好ましい。
シート2の表面4から空洞8までの距離T(空洞8を覆うシート2の表面側の層の厚さT)は、3.0mm以下が好ましい。厚さTを3.0mm以下とすることで、この空洞8の表面4は、泥32を撥ね落とすのに十分な程度に振動をすることができる。この観点から空洞8の厚さTは2.0mm以下がより好ましい。
厚さTは、0.5mm以上が好ましい。厚さTを0.5mm以上とすることで、このシート2は十分な耐久性を有する。この観点から空洞8の厚さTは1.0mm以上がより好ましい。
前述のとおり、空洞8に封入される気体の体積Vgは、空洞8内に気体を充満させたときの気体の体積よりも小さい。この空洞8はひしゃげた形状をしている。空洞8内に封入する気体の量を増やすと、空洞8内に気体が充満される。空洞8の形状の歪みはなくなる。さらに気体の量を増やすと、空洞8を覆うシート2の表面側の層及び裏面側の層が伸びることが起こりうる。この層の伸びが発生しない状態で気体が充満されたときの空洞8の体積がVaとされたとき、体積Vgの体積Vaに対する比(Vg/Va)は、百分率で3%以上20%以下が好ましい。比(Vg/Va)を3%以上20%以下とすることで、この空洞8の表面4は、泥32を撥ね落とすのに十分な程度に振動をすることができる。このシート2は泥32の付着を効果的に防止する。
現在の突起を備えるスポンジは、繰り返し使用できない。このスポンジでは、使用する毎に交換をしなければならないという問題がある。前述のとおり、このシート2はボルトにより車体に固着される。ボルトを外すことで、このシート2は取り外すことができる。このシート2は、取り外しと取り付けが自在である。このシート2は、複数回使用できる。一度使用したシート2でも、他の車両で使用することができる。
図7には、この泥付着防止シート36の他の実施形態が示されている。このシート36は、1個の空洞38を備えている。車両へ取り付ける部位の形状に応じて、複数のシート36が取り付けられる。それぞれのシート36は、空洞38が一つであることの他は、図1のシート2と同じ構造をしている。
図1のシート2の構成と図7のシート36の構成との比較においては、図1に示されるように、複数の空洞8を備えたシート2を使用することで、できるだけ少ない数のシートでその部位全体を覆うように構成されているのが好ましい。特に、一枚のシートでその部位全体を覆うように構成されているのが好ましい。一枚のシート2でリアフェンダー20の裏側全体を覆うように構成するのが、この例である。できるだけ少ない数のシートでその部位全体を覆うことにより、シートとシートとの隙間に泥32が付着するのが防止される。また、シートの裏側と車両との間に泥32が入りこむことが抑制される。これにより、効果的に車両への泥32の付着が防止される。
なお、図7のシート36の構成は、複雑な形状をした部位にシート36を取り付ける場合に有効である。図7のシート36の構成では、部位の形状に合わせてシート36を並べることで、容易に複雑な形状をした部位を覆うことができる。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[評価で使用した車両]
この評価では、450ccのモトクロス用の二輪自動車が使用された。以下の比較例1以外では、この二輪自動車のリアフェンダーに対して、泥付着防止の対策が施された。
[実施例1]
実施例1では、図1に示された構造を備えた泥付着防止シートを上記車両に装着した。表1において、泥付着防止方法の欄に記載された「図1」が、このことを示している。リアフェンダーの裏側全体が、一枚のシートで覆われた。このシートの材料は、低密度ポリエチレンである。このシートでは、それぞれの空洞の形状は、幅が5cmで長さが10cmの矩形である。空洞を覆うシートの表面4側の層の厚さTは、1.0mmである。この空洞では、比(Vg/Va)は、10%とされた。
[比較例1]
比較例1では、上記車両に対して泥付着の防止対策は行なわれかった。
[比較例2]
比較例2では、上記車両に防水加工を施した。表1において、泥付着防止方法の欄に記載された「防水加工」が、このことを示している。具体的には、フッ素によるコーティングがされた。
[比較例3]
比較例3では、多数の突起を備えるスポンジを上記車両に取り付けた。表1において、泥付着防止方法の欄に記載された「突起」が、このことを示している。
[比較例4]
比較例4では、図6に示された単層シートを上記車両に装着した。表1において、泥付着防止方法の欄に記載された「図6」が、このことを示している。
[実施2−4]
それぞれの空洞のサイズを表2の通りとした他は実施例1と同様にしたのが、実施例2−4である。
[実施例5]
実施例5では、図7に示された構造を備えた泥付着防止シートを上記車両に装着した。表2において、泥付着防止方法の欄に記載された「図7」が、このことを示している。リアフェンダーの裏側全体を覆うように、このシートが複数並べられた。このシートの材料は、低密度ポリエチレンである。このシートでは、空洞の形状は、幅が5cmで長さが10cmの矩形である。空洞を覆うシートの表面4側の層の厚さTは、1.0mmである。この空洞では、比(Vg/Va)は、10%とされた。
[泥付着量]
上記車両を、モトクロスライダーにより、モトクロスコースを走行させた。評価は降雨後に行われたため、このコースは泥濘状態となっていた。このコース一周に要する時間は約2分である。10分走行後、20分走行後、30分走行後、及び40分走行後それぞれにおいて、一旦走行を停止させて、リアフェンダーに付着している泥の量を目視で確認した。泥の付着量が少ない順に、「1」、「2」及び「3」の三段階で格付けをした。その結果が表1−2に示されている。
[総合評価]
上記泥付着量の評価結果より、実施例1−5及び比較例2−4の泥付着防止方法の効果を「A」、「B」、「C」及び「D」の四段階で格付けした。比較例1の結果は「D」とされた。その結果が表1−2に示されている。「A」が最も優れており、「B」、「C」及び「D」の順に好ましい。
Figure 2016060365
Figure 2016060365
表1及び2に示されるように、実施例の泥付着防止シートの効果は、比較例の効果に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された泥付着防止シートは、種々の車両に適用されうる。
2、36・・・シート
4・・・表面
6・・・裏面
8、38・・・空洞
10・・・ボルト孔
12・・・二輪自動車
14・・・前輪
16・・・フロントフェンダー
18・・・後輪
20・・・リアフェンダー
22・・・エンジン
24、30・・・裏
26・・・下部
28・・・サイド部
32・・・泥
34・・・単層シート

Claims (5)

  1. 車両への泥の付着を防止するために車両に取り付けられるシートであって、
    その表面とその裏面との間に空洞を有しており、
    上記裏面が上記車両に貼り付けられており、
    上記車両が走行するときに上記空洞を覆う上記表面が振動することにより、上記表面に泥が付着することが防止された泥付着防止シート。
  2. 上記シートの材質が合成樹脂又はゴム組成物である請求項1に記載の泥付着防止シート。
  3. 上記空洞を表面側から見たとき、一つの空洞の面積が25cm以上400cm以下である請求項1又は2に記載の泥付着防止シート。
  4. 上記空洞を表面側から見たとき、一つの空洞の幅が5cm以上である請求項1から3のいずれかに記載の泥付着防止シート。
  5. 上記車両の泥が付着しやすい部位に対して、一枚でその部位全体を覆うように構成された請求項1から4のいずれかに記載の泥付着防止シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107902034A (zh) * 2017-11-23 2018-04-13 上海量明科技发展有限公司 共享车辆、车架、车挡泥板、车筐及制作材料

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