JP2016060136A - 管ライニング材 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガラス繊維層を有しながら通常圧による反転挿入が可能で且つ強度に優れ、さらに固定措置が不要な管ライニング材を提供する【解決手段】この管ライニング材50のガラス繊維層30は、ガラス繊維編布30’で構成されているため高い強度を有している。また、接着剤等を一切使用していないため柔軟性に富み、管路への反転挿入を通常の流体圧によって行うことができる。さらに、管ライニング材50内においてガラス繊維32の方向が全て同じであるため、ガラス繊維層30にズレが生じ難く、ニードルパンチ加工等の固定措置を行う必要がない。これにより、本発明に係る管ライニング材50は、製造工程の簡略化と時間短縮、及び製造コストの削減を図ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、管路の補修に用いる管ライニング材に関するものである。
地中に埋設された下水道管等の管路が老朽化や破損した場合、それら管路を掘り出すことなくその内周面にライニングを施して補修する管ライニング工法が実用化されている。この管ライニング工法は、例えば熱硬化性樹脂を含有する管ライニング材を補修する管路内に引き込みや反転により挿入し、挿入した管ライニング材を管路の内周面に押圧したまま加熱して熱硬化性樹脂を硬化することで管路の内周面に管ライニング材による硬質被膜を形成する。尚、管ライニング材を反転挿入する場合、この反転挿入は注水や高圧空気等による流体圧によって行うことが一般的である。
そして、この管ライニング材の強度向上のため、ガラス繊維をランダムな方向に固着したガラスマット層を積層した例えば下記[特許文献1]に記載の管ライニング材に関する発明が開示されている。
特開2013−82144号公報
しかしながら、ガラス繊維をランダムな方向に固着したガラスマット層はガラス繊維同士の結束力が弱く、熱硬化性樹脂の硬化後の引張強度、曲げ強度、偏平強度等の数値が低いという問題点がある。また、ガラス繊維をランダムな方向に接着剤等で固着したガラスマット層は硬く、反転挿入時に通常よりも高い流体圧を要するという問題点がある。さらに、ガラスマット層はズレが生じやすく、[特許文献1]に記載されているようにニードルパンチ加工等の固定措置が必要となる。これは、製造工程と製造設備の増加、及び製造コストの増大を招くという問題点がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ガラス繊維層を有しながら通常圧による反転挿入が可能で且つ強度に優れ、さらに固定措置が不要な管ライニング材を提供することを目的とする。
本発明は、
(1)管路内に反転挿入して使用する管ライニング材であって、
気密性を有する皮膜層10と、前記皮膜層10の内側に位置し熱硬化性樹脂が含浸する第1樹脂吸収材層12と、前記第1樹脂吸収材層12の内側に位置するガラス繊維層30と、前記ガラス繊維層30の内側に位置し熱硬化性樹脂が含浸する第2樹脂吸収材層14と、を有し、
前記ガラス繊維層30が、ガラス繊維32で編成されたガラス繊維編布30’で構成されることを特徴とする管ライニング材50を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)管路内に引き込んで使用する管ライニング材であって、
気密性を有する皮膜層10と、前記皮膜層10の内側に位置し熱硬化性樹脂が含浸する第1樹脂吸収材層12と、前記第1樹脂吸収材層12の内側に位置するガラス繊維層30と、前記ガラス繊維層30の内側に位置し熱硬化性樹脂が含浸する第2樹脂吸収材層14と、前記第2樹脂吸収材層14の内側に位置し気密性を有するとともに熱硬化性樹脂の硬化後に除去される引き剥がしチューブ層8と、を有し、
前記ガラス繊維層30が、ガラス繊維32で編成されたガラス繊維編布30’で構成されることを特徴とする管ライニング材50を提供することにより、上記課題を解決する。
(3)ガラス繊維編布30’が、連続したガラス繊維32の束で構成された帯状の縦糸34aと、連続したガラス繊維32の束で構成された帯状の横糸34bと、前記縦糸34aと横糸34bとを編む編糸36と、で編成されることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の管ライニング材50を提供することにより、上記課題を解決する。
(4)ガラス繊維編布30’の縦糸34aが管ライニング材50の長手方向に沿うように配置され、且つ前記縦糸34aが管ライニング材50の両端間で途切れることなく連続したガラス繊維32で構成されることを特徴とする上記(3)記載の管ライニング材50を提供することにより、上記課題を解決する。
(5)ガラス繊維層30の内側もしくは外側に天然繊維で編成された織布層20を有することを特徴とする上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の管ライニング材50を提供することにより、上記課題を解決する。
(6)織布層20が木綿布であることを特徴とする上記(5)記載の管ライニング材50を提供することにより、上記課題を解決する。
(7)木綿布の目付が300g/m〜700g/mであり、厚みが0.5mm〜1.0mmであることを特徴とする上記(6)記載の管ライニング材50を提供することにより、上記課題を解決する。
本発明に係る管ライニング材のガラス繊維層は、連続したガラス繊維の束で編成されたガラス繊維編布で構成されている。このため、ガラス繊維層の結束力が強く、熱硬化性樹脂の硬化後に高い強度を有する。また、本発明に係る管ライニング材のガラス繊維編布の縦糸は、管ライニング材の長手方向に途切れることなく連続しているため、特に長辺方向において極めて高い強度を有する。さらに、本発明に係る管ライニング材のガラス繊維層はガラス繊維編布で構成されているため、柔軟性に富み、管路への反転挿入を通常の流体圧によって行うことができる。またさらに、ガラス繊維の方向は一定であるため、ガラス繊維層にズレが生じ難く、ニードルパンチ加工等の固定措置を行う必要がない。これにより、本発明に係る管ライニング材は、製造工程の簡略化と時間短縮、及び製造コストの削減を図ることができる。
本発明に係る管ライニング材の模式断面図である。 本発明に係る管ライニング材のガラス繊維編布を説明する図である。 本発明に係る第2の形態の管ライニング材の模式断面図である。
本発明に係る管ライニング材について図面に基づいて説明する。図1(a)は本発明に係る反転挿入型の管ライニング材50の模式断面図である。また、図1(b)は本発明に係る引き込み型の管ライニング材50の模式断面図である。
図1(a)、(b)に示す反転挿入型及び引き込み型の管ライニング材50は、最外層に位置するとともに気密性を有する皮膜層10と、この皮膜層10の内側に位置し熱硬化性樹脂が含浸する第1樹脂吸収材層12と、この第1樹脂吸収材層12の内側に位置するガラス繊維層30と、このガラス繊維層30の内側に位置し熱硬化性樹脂が含浸する第2樹脂吸収材層14と、を有している。また、図1(b)に示す引き込み型の管ライニング材50は、上記の構成に加え、第2樹脂吸収材層14の内側に気密性を有する引き剥がしチューブ層8を有している。尚、引き剥がしチューブ層8は、内部に水もしくは高圧空気を注入して管路内に引き込んだ管ライニング材50を管路の内壁面に押圧するためのものであり、先端は閉塞している。また、引き剥がしチューブ層8は、管ライニング材50の硬化後に第2樹脂吸収材層14から引き剥がされて除去される。
尚、管ライニング材50の各層の径は、補修する管路の径等に応じて適宜設定される。特に、反転挿入型の管ライニング材50は、使用時の反転を考慮して内側の第2樹脂吸収材層14を若干大径に形成することが好ましい。
管ライニング材50を構成する第1樹脂吸収材層12、第2樹脂吸収材層14は、不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂といった液状未硬化の熱硬化性樹脂を含浸吸収するものであり、所定の厚みを有するポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、EVA、アクリル、ビニロン、レーヨン等の合成樹脂繊維の不織布を用いることが好ましい。ただし、第1樹脂吸収材層12、第2樹脂吸収材層14は、熱硬化性樹脂を吸収可能な部材であれば特に限定はない。そして、これら第1樹脂吸収材層12、第2樹脂吸収材層14は、後述のガラス繊維層30を挟んだ上で、長辺方向の両側辺が縫合され管状に形成される。尚、第1樹脂吸収材層12の縫合部分には熱可塑性フィルムから成るテープ18を溶着し、この縫合部分の気密性を向上させても良い。
第1樹脂吸収材層12、第2樹脂吸収材層14に対する熱硬化性樹脂の含浸方法は、例えば以下のようにして行う。先ず、管ライニング材50の外径と略同等の口径をもつ管状のプラスチックフィルム内に管ライニング材50を挿入する。次に、このプラスチックフィルムの両端の開口部を封止する。次に、プラスチックフィルムの封止部の一方に樹脂タンクに接続した樹脂注入管を挿入する。また、他方の封止部に真空ポンプと接続した吸気管を挿入する。そして、真空ポンプを動作させることでプラスチックフィルム内の空気を吸引する。これにより、熱硬化性樹脂が樹脂注入管を通してプラスチックフィルム内に吐出し、この吐出した熱硬化性樹脂を第1樹脂吸収材層12、第2樹脂吸収材層14が吸収することで、第1樹脂吸収材層12、第2樹脂吸収材層14に熱硬化性樹脂を含浸させる。
また、管ライニング材50を構成する皮膜層10は第1樹脂吸収材層12の表面側を被覆する高気密性の合成樹脂製のフィルムであり、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、またはポリウレタンなどの熱可塑性樹脂による単層構造もしくは、これを二層または三層構造としたものを用いることが好ましい。尚、二層構造の皮膜層10の例としては、第1樹脂吸収材層12側をポリエチレン層、表層側をナイロン層としたものが挙げられる。また、三層構造の皮膜層10の例としては中間層をナイロン層とし、内外層をポリエチレン層としたものが挙げられる。
次に、本発明の大きな特徴であるガラス繊維層30に関して説明する。本発明の管ライニング材50に用いるガラス繊維層30は、ガラス繊維で編成されたガラス繊維編布30’で構成される。そして、このガラス繊維編布30’は、図2に示されるように、ガラス繊維32の束で構成された帯状の縦糸34a、横糸34bと、これら縦糸34a、横糸34bを編む編糸36と、で編成される。尚、このガラス繊維編布30’の編み方には特に限定はなく周知の編成方法を用いることができる。また、ガラス繊維の材質にも特に限定はなく一般的な周知のガラス繊維を用いることができる。
また、ガラス繊維編布30’に用いる個々のガラス繊維32は、ガラス繊維編布30’内で連続し途切れの無い長繊維を用いる。また、本発明に係るガラス繊維層30は、基本的に1枚のガラス繊維編布30’で構成する。そして、ガラス繊維編布30’の縦糸34aの方向は管ライニング材50の長手方向と略同一となるように構成する。よって、縦糸34aを構成するガラス繊維32の一本一本は、管ライニング材50の両管端の間で途切れることなく連続している。即ち、縦糸34aは、管ライニング材50の両管端と同等の長さを有するガラス長繊維(ガラス繊維32)の束で構成される。
そして、このガラス繊維編布30’で構成された本発明に係るガラス繊維層30は、ガラス繊維をランダムな方向に固着した従来のガラスマット層とは異なりガラス繊維32同士が編糸36によって隙間なく強く結束されている。このため、硬化後に高い強度を有する。さらに、本発明に係るガラス繊維層30は、前述のように管ライニング材50の管端間で途切れることなく連続したガラス繊維32により縦糸34aが構成されている。このため、本発明に係る管ライニング材50は、特に長辺方向の強度が極めて高いという特性を有している。
また、このガラス繊維編布30’で構成された本発明に係るガラス繊維層30は、従来のガラスマット層とは異なり接着剤等を一切使用していない。このため、従来のガラスマット層よりも柔らかく柔軟性に富んでいる。よって、特に反転挿入型の管ライニング材50においては、管路への反転挿入を通常の流体圧によって行うことができる。
さらに、本発明に係るガラス繊維層30は、上記のように柔軟性に富むことに加え、前述のようにガラス繊維編布30’の縦糸34aが管ライニング材50の長辺方向に沿い、横糸34bが周方向に沿って配置されている。よって、ガラス繊維をランダムな方向に固着した従来のガラスマット層とは異なり、ガラス繊維32(縦糸34a、横糸34b)の方向が全て統一されている。よって、反転挿入時に歪みが生じ難く、ガラス繊維層30にズレが生じることも無い。このため、本発明に係る管ライニング材50はニードルパンチ加工等の固定措置が不要で、製造工程の簡略化と時間短縮、及び製造コストの削減を図ることができる。
次に、本発明に係る第2の形態の管ライニング材50を図3を用いて説明する。図3に示す第2の形態の管ライニング材50は、ガラス繊維層30の内側もしくは外側に天然繊維で編成された織布層20を有している。尚、図3(a)は、反転挿入型の管ライニング材50の外側に織布層20を設けた例を示している。また、図3(b)は、反転挿入型の管ライニング材50の内側に織布層20を設けた例を示している。
織布層20は木綿、麻、絹、毛糸等の天然繊維で編成された目の細かな織布であり、中でも特に木綿布を用いることがコスト面から好ましい。ここで、第1樹脂吸収材層12、第2樹脂吸収材層14は、基本的に合成樹脂繊維の不織布が用いられ、その目は一般的に粗い。また、ガラス繊維層30に用いるガラス繊維編布30’は、編布自体の目は細かいもののガラス繊維32の内部には熱可塑性樹脂が含浸しない。この点、天然繊維で編成された織布層20は織目が細かで隙間が少なく、さらに繊維内部にも熱可塑性樹脂が含浸する。よって、これを硬化した織布層20は極めて高い気密性を有する。特に織布層20に木綿布を用いる場合、目付が300g/m〜700g/mの範囲にあり、厚みが0.5mm〜1.0mmのものが、糸径、織目、コスト面ともに適当である。そして、この織布層20を有する第2の形態の管ライニング材50は、上記の理由により硬化後に極めて高い気密性を有する。
次に、本発明に係る管ライニング材50の設置方法の一例を簡単に説明する。尚、ここでは反転挿入型の管ライニング材50の設置方法を説明する。先ず、補修する管路内を清掃する。次に、ベンド管に反転挿入型の管ライニング材50を通す。次に、ベンド管に通した管ライニング材50の先端を外側に折り返してベンド管の先側に取り付ける。次に、このベンド管をマンホール等の立坑から降下させ、ベンド管の先側を補修する管路内の上流側に設置する。次に、ベンド管の内部にガイドチューブ等を介して水を注入する。このとき、管ライニング材50の最外層は気密性の皮膜層10で覆われているため、管ライニング材50の内部に水が浸入することはない。これにより、管ライニング材50は注水された水の圧力を受けて、順次反転しながら管路の下流に向かって挿入される。この反転の際、本発明に係る管ライニング材50はガラス繊維層30に柔軟なガラス繊維編布30’を用いているため、通常の圧力(注水した水の圧力)によって十分な反転挿入が可能である。また、ガラス繊維編布30’を構成する縦糸34a、横糸34bは常に一定の繊維方向にあるから、反転時に歪みが生じ難く、固定措置を施さなくともガラス繊維層30にズレが生じることは無い。
そして、反転挿入した管ライニング材50は注水された水の水圧を受けて管路の内壁に押圧される。そして、この状態で管ライニング材50の先端内部に所定の温度に加熱された温水を温水ホース等を介して送出する。この温水により、管ライニング材50の第1樹脂吸収材層12、第2樹脂吸収材層14に含浸された熱硬化性樹脂は、管ライニング材50が管路の内壁に押圧された状態のまま硬化する。これにより、管路の内壁面に硬化した管ライニング材50による硬質被膜が形成される。尚、管ライニング材50の反転(押圧)及び硬化は注水と温水に変えて、高圧空気と高温蒸気によって行っても良い。
以上のように、本発明に係る管ライニング材50は、第1樹脂吸収材層12、第2樹脂吸収材層14の間にガラス繊維編布30’で構成されたガラス繊維層30を有している。そして、本発明に係るガラス繊維編布30’は、連続したガラス繊維32の束で構成された帯状の縦糸34a、横糸34bで編成され、さらに縦糸34aの方向が管ライニング材50の長手方向と略同一となるように構成される。よって、縦糸34aを構成するガラス繊維32は管ライニング材50の管端間で途切れることなく連続している。これにより、本発明に係る管ライニング材50は、特に長辺方向に極めて高い強度を有する。
また、本発明に係る管ライニング材50のガラス繊維層30は、前述のようにガラス繊維編布30’で構成されているため、ガラス繊維をランダムな方向に固着した従来のガラスマット層よりも伸びや裂けが発生し難く、高い強度を有している。また、接着剤等を一切使用していないため柔軟性に富み、管路への反転挿入を通常の流体圧によって行うことができる。さらに、管ライニング材50内においてガラス繊維32(縦糸34a、横糸34b)の方向が全て同じであるため、ガラス繊維層30にズレが生じ難く、ニードルパンチ加工等の固定措置を行う必要がない。これにより、本発明に係る管ライニング材50は、製造工程の簡略化と時間短縮、及び製造コストの削減を図ることができる。
またさらに、本発明に係る第2の形態の管ライニング材50は、上記の構成に加え天然繊維で編成された織布層20を有している。この織布層20は硬化後に高い気密性を有し、管ライニング材50の高気密化に寄与する。
尚、本発明に係る管ライニング材50の各層の構成、材質、形状、ガラス繊維編布30’の編み方等は特に上記の例に限定されるものではなく、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。
10 皮膜層
12 第1樹脂吸収材層
14 第2樹脂吸収材層
20 織布層
30 ガラス繊維層
30’ ガラス繊維編布
32 ガラス繊維
34a 縦糸
34b 横糸
36 編糸
50 管ライニング材
本発明は、
(1)管路内に反転挿入して使用する管ライニング材であって、
気密性を有する皮膜層10と、前記皮膜層10の内側に位置し熱硬化性樹脂が含浸する第1樹脂吸収材層12と、前記第1樹脂吸収材層12の内側に位置するガラス繊維層30と、前記ガラス繊維層30の内側に位置し熱硬化性樹脂が含浸する第2樹脂吸収材層14と、を有し、
前記ガラス繊維層30が、連続したガラス繊維32の束で構成された帯状の縦糸34aと、連続したガラス繊維32の束で構成された帯状の横糸34bと、前記縦糸34aと横糸34bとを編む編糸36と、で編成された一枚のガラス繊維編布30’で構成され、
さらに、前記ガラス繊維編布30’の縦糸34aが前記管ライニング材50の長手方向に沿うように配置されるとともに管ライニング材50の両端間で途切れることなく連続しており、また、前記ガラス繊維編布30’の横糸34bが前記管ライニング材50の周方向に沿って配置されていることを特徴とする管ライニング材50を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)管路内に引き込んで使用する管ライニング材であって、
気密性を有する皮膜層10と、前記皮膜層10の内側に位置し熱硬化性樹脂が含浸する第1樹脂吸収材層12と、前記第1樹脂吸収材層12の内側に位置するガラス繊維層30と、前記ガラス繊維層30の内側に位置し熱硬化性樹脂が含浸する第2樹脂吸収材層14と、前記第2樹脂吸収材層14の内側に位置し気密性を有するとともに熱硬化性樹脂の硬化後に除去される引き剥がしチューブ層8と、を有し、
前記ガラス繊維層30が、連続したガラス繊維32の束で構成された帯状の縦糸34aと、連続したガラス繊維32の束で構成された帯状の横糸34bと、前記縦糸34aと横糸34bとを編む編糸36と、で編成された一枚のガラス繊維編布30’で構成され、
さらに、前記ガラス繊維編布30’の縦糸34aが前記管ライニング材50の長手方向に沿うように配置されるとともに管ライニング材50の両端間で途切れることなく連続しており、また、前記ガラス繊維編布30’の横糸34bが前記管ライニング材50の周方向に沿って配置されていることを特徴とする管ライニング材50を提供することにより、上記課題を解決する。
)ガラス繊維層30の内側もしくは外側に天然繊維で編成された織布層20を有することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の管ライニング材50を提供することにより、上記課題を解決する。
)織布層20が、繊維内部にも熱可塑性樹脂が含浸し、且つ、第1樹脂吸収材層12及び第2樹脂吸収材層14よりも目の細かな目付が300g/m 〜700g/m で、厚みが0.5mm〜1.0mmの木綿布であることを特徴とする上記()記載の管ライニング材50を提供することにより、上記課題を解決する。
また、ガラス繊維編布30’に用いる個々のガラス繊維32は、ガラス繊維編布30’内で連続し途切れの無い長繊維を用いる。また、本発明に係るガラス繊維層30は、1枚のガラス繊維編布30’で構成する。そして、ガラス繊維編布30’の縦糸34aの方向は管ライニング材50の長手方向と略同一となるように構成する。よって、縦糸34aを構成するガラス繊維32の一本一本は、管ライニング材50の両管端の間で途切れることなく連続している。即ち、縦糸34aは、管ライニング材50の両管端と同等の長さを有するガラス長繊維(ガラス繊維32)の束で構成される。

Claims (7)

  1. 管路内に反転挿入して使用する管ライニング材であって、
    気密性を有する皮膜層と、
    前記皮膜層の内側に位置し熱硬化性樹脂が含浸する第1樹脂吸収材層と、
    前記第1樹脂吸収材層の内側に位置するガラス繊維層と、
    前記ガラス繊維層の内側に位置し熱硬化性樹脂が含浸する第2樹脂吸収材層と、を有し、
    前記ガラス繊維層が、ガラス繊維で編成されたガラス繊維編布で構成されることを特徴とする管ライニング材。
  2. 管路内に引き込んで使用する管ライニング材であって、
    気密性を有する皮膜層と、
    前記皮膜層の内側に位置し熱硬化性樹脂が含浸する第1樹脂吸収材層と、
    前記第1樹脂吸収材層の内側に位置するガラス繊維層と、
    前記ガラス繊維層の内側に位置し熱硬化性樹脂が含浸する第2樹脂吸収材層と、
    前記第2樹脂吸収材層の内側に位置し気密性を有するとともに熱硬化性樹脂の硬化後に除去される引き剥がしチューブ層と、を有し、
    前記ガラス繊維層が、ガラス繊維で編成されたガラス繊維編布で構成されることを特徴とする管ライニング材。
  3. ガラス繊維編布が、連続したガラス繊維の束で構成された帯状の縦糸と、連続したガラス繊維の束で構成された帯状の横糸と、前記縦糸と横糸とを編む編糸と、で編成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の管ライニング材。
  4. ガラス繊維編布の縦糸が管ライニング材の長手方向に沿うように配置され、且つ前記縦糸が管ライニング材の両端間で途切れることなく連続したガラス繊維で構成されることを特徴とする請求項3記載の管ライニング材。
  5. ガラス繊維層の内側もしくは外側に天然繊維で編成された織布層を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の管ライニング材。
  6. 織布層が木綿布であることを特徴とする請求項5記載の管ライニング材。
  7. 木綿布の目付が300g/m〜700g/mであり、厚みが0.5mm〜1.0mmであることを特徴とする請求項6記載の管ライニング材。
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