JP2016059611A - 放射線画像撮影システム、放射線画像撮影装置、制御装置、及び合成放射線画像生成方法 - Google Patents

放射線画像撮影システム、放射線画像撮影装置、制御装置、及び合成放射線画像生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の放射線画像を繋ぎ合わせて合成した合成放射線画像を生成する場合に、複数の放射線画像を外部に通信する通信時間を短縮することができる。
【解決手段】放射線画像撮影システムでは、放射線検出器14により、重複領域を重複させた複数の放射線画像15を取得する。放射線画像15は、重複領域の少なくも一部を含む位置合わせ領域17と、位置合わせ領域17以外の領域と、を含む。カセッテ12の制御装置30の制御部31は、位置合わせ領域17の圧縮率を低く、位置合わせ領域17以外の領域の圧縮率を高くして放射線画像15の画像データを圧縮してコンソール20に送信する。コンソール20の制御部40は、圧縮された放射線画像15の画像データを受信し、位置合わせ領域17の画像データに基づいて位置合わせを行い、複数の放射線画像15の画像データを繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、放射線画像撮影システム、放射線画像撮影装置、制御装置、及び合成放射線画像生成方法に関する。
従来、撮影対象の放射線画像を撮影する放射線画像撮影システムとして、例えば医療診断を目的とした放射線撮影を行う放射線画像撮影システムが知られている。放射線画像撮影システムは、放射線検出器を有する放射線画像撮影装置を備え、放射線照射装置から照射され、撮影対象を透過した放射線を放射線検出器で検出することにより放射線画像を撮影する。放射線検出器は、照射された放射線に応じて発生した電荷を収集して読み出すことにより放射線画像の撮影を行う。
大きな撮影対象、例えば、長尺の撮影対象を撮影するため等、撮影対象を複数の領域に分割して、分割した領域毎に放射線画像の撮影を行い、撮影された複数の放射線画像を繋ぎ合わせることにより合成して大きな撮影対象に対応する1枚の放射線画像(合成放射線画像)を生成する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−094772号公報
大きな撮影対象を撮影した場合等は、撮影した放射線画像全体を転送しないと全体の確認が困難であるが、放射線画像全体の転送には時間がかかるため、撮影確認を待つ撮影対象(被検体)への負担軽減が望まれている。
本発明は、複数の放射線画像を繋ぎ合わせて合成した合成放射線画像を生成する場合に、複数の放射線画像を外部に通信する通信時間を短縮することができる放射線画像撮影システム、放射線画像撮影装置、制御装置、及び合成放射線画像生成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の放射線画像撮影システムは、
端部の所定範囲を重複させて撮影された、撮影対象を透過した放射線により示される複数の放射線画像を繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成する放射線画像撮影システムであって、放射線検出器が撮影対象を撮影して複数の放射線画像を生成し、複数の放射線画像の各々が所定範囲の少なくも一部を含む第1領域と、第1領域に隣接する第2領域と、を含み、放射線検出器から複数の放射線画像に応じた複数の画像データを取得して、第1領域に対応する画像データに対する圧縮率を第1圧縮率とし、第2領域に対応する画像データの圧縮率を第1圧縮率よりも高い第2圧縮率として複数の画像データの各々を圧縮して送信し、圧縮された複数の画像データの各々を受信し、受信した複数の画像データの各々の第1領域の画像データに基づいて位置合わせを行い、複数の画像データを繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成する。
本発明の放射線画像撮影システムは、複数の放射線画像に応じた複数の画像データを取得して、圧縮を行う圧縮部、及び圧縮部により圧縮された複数の画像データの各々を送信する送信部を備えた放射線画像撮影装置と、送信部により送信された複数の画像データの各々を受信する受信部、及び受信部が受信した複数の画像データの各々を繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成する合成部を備えた制御装置と、を備えていてもよい。
本発明の放射線画像撮影システムは、位置合わせの後に、第1領域に対応する画像データを、第2圧縮率に合わせて圧縮してから、複数の画像データを繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成してもよい。
本発明の放射線画像撮影システムは、第1領域に対応する画像データを圧縮した後に、解像度及び周波数の少なくとも一方に影響される所定の画像処理を、第1領域及び第2領域の画像データに対して行ってもよい。
本発明の放射線画像撮影システムは、合成放射線画像の生成後に、合成放射線画像に対して、解像度及び周波数の少なくとも一方に影響される所定の画像処理を行ってもよい。
本発明の放射線画像撮影システムの第1領域は、所定範囲に応じて予め定められた領域であってもよい。
本発明の放射線画像撮影システムは、位置合わせは、放射線画像中の基準画像に基づいて行われ、第1領域は、基準画像に対応する領域を含んでいてもよい。
本発明の放射線画像撮影システムは、第1領域の大きさは、基準画像、及び撮影対象の少なくとも一方により定められてもよい。
本発明の放射線画像撮影システムは、合成放射線画像の大きさが予め定められており、第2圧縮率は、合成放射線画像の大きさにより定められてもよい。
本発明の放射線画像撮影システムは、第2圧縮率は、合成放射線画像を表示する表示媒体の解像度、または合成放射線画像を表示する大きさにより定められてもよい。
本発明の放射線画像撮影システムは、合成放射線画像の画像データを、合成放射線画像を表示する表示媒体の解像度、または合成放射線画像を表示する大きさに応じて圧縮してもよい。
本発明の放射線画像撮影システムは、圧縮は、複数の画像データを所定の割合で間引くことにより行ってもよい。
本発明の放射線画像撮影システムは、放射線検出器は、放射線に応じて発生した電荷を蓄積する複数の画素を備え、圧縮は、放射線検出器の複数の画素から電荷を読み出す場合に、複数の画素の電荷をまとめて読み出すことにより行ってもよい。
本発明の放射線画像撮影システムは、記圧縮は、不可逆圧縮であってもよい。
本発明の放射線画像撮影システムは、第1圧縮率は、零であってもよい。
また、本発明の放射線画像撮影装置は、端部の所定範囲を重複させて撮影された、撮影対象を透過した放射線により示される複数の放射線画像を繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成するための放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置であって、複数の放射線画像を撮影して複数の放射線画像を生成する放射線検出器と、複数の放射線画像の各々が所定範囲の少なくも一部を含む第1領域と、第1領域に隣接する第2領域と、を含み、放射線検出器から複数の放射線画像に応じた複数の画像データを取得して、第1領域に対応する画像データに対する圧縮率を第1圧縮率とし、第2領域に対応する画像データの圧縮率を第1圧縮率よりも高い第2圧縮率として複数の画像データの各々を圧縮する圧縮部と、圧縮部により圧縮された複数の画像データの各々を送信する送信部と、を備える。
本発明の放射線画像撮影装置は、送信部は、第1領域に対応する画像データの送信後に、第2領域に対応する画像データを送信してもよい。
本発明の制御装置は、端部の所定範囲を重複させて撮影された、撮影対象を透過した放射線により示される複数の放射線画像を繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成する制御装置であって、放射線検出器が撮影対象を撮影して複数の放射線画像を生成する各々の放射線画像が所定範囲の少なくも一部を含む第1領域と、第1領域に隣接する第2領域と、を含み、放射線検出器が撮影した複数の放射線画像に応じた複数の画像データを取得し、第1領域に対応する画像データに対する圧縮率を第1圧縮率とし、第2領域に対応する画像データに対する圧縮率を第1圧縮率より高い第2圧縮率として複数の画像データの各々を圧縮して送信する放射線画像撮影装置から送信された複数の画像データの各々を受信する受信部と、受信部が受信した複数の画像データの各々の第1領域の画像データに基づいて位置合わせを行い、複数の画像データを繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成する合成部と、を備える。
また、本発明の合成放射線画像生成方法は、端部の所定範囲を重複させて撮影された、撮影対象を透過した放射線により示される複数の放射線画像を繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成する合成放射線画像生成方法であって、放射線検出器が撮影対象を撮影して複数の放射線画像を生成し、複数の放射線画像の各々が所定範囲の少なくも一部を含む第1領域と、第1領域に隣接する第2領域と、を含み、放射線検出器から複数の放射線画像に応じた複数の画像データを取得して、第1領域に対応する画像データに対する圧縮率を第1圧縮率とし、第2領域に対応する画像データの圧縮率を第1圧縮率よりも高い第2圧縮率として複数の画像データの各々を圧縮して送信し、圧縮された複数の画像データの各々を受信し、受信した複数の画像データの各々の第1領域の画像データに基づいて位置合わせを行い、複数の画像データを繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成する。
本発明の合成放射線画像生成方法は、位置合わせの後に、第1領域に対応する画像データを、圧縮された第2領域に合わせて圧縮してから、複数の画像データを繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成してもよい。
本発明の合成放射線画像生成方法は、合成放射線画像の画像データを、合成放射線画像を表示する表示媒体の解像度、または合成放射線画像を表示する大きさに応じて圧縮してもよい。
本発明によれば、複数の放射線画像を繋ぎ合わせて合成した合成放射線画像を生成する場合に、複数の放射線画像を外部に通信する通信時間を短縮することができるという効果が得られる。
第1の実施の形態の放射線画像撮影システムの一例の概略構成を示す概略構成図である。 第1の実施の形態のコンソール、放射線画像読影装置、及び放射線画像撮影装置の一例を説明するための概略構成図である。 第1の実施の形態の放射線検出器を備えた放射線画像撮影装置の構成の一例を表す構成図である。 第1の実施の形態の放射線検出器における、画素の一例の断面図である。 第1の実施の形態の放射線画像撮影装置で行われる圧縮処理の一例のフローチャートである。 位置合わせ領域を説明するための説明図である。 マーカによる位置合わせについて説明するための説明図である。 放射線画像の圧縮率を説明するための説明図である。 第1の実施の形態のコンソールで行われる合成処理の一例のフローチャートである。 第2の実施の形態の放射線画像撮影システムの一例の概略構成を示す概略構成図である。 第3の実施の形態の放射線画像撮影装置による放射線画像の画像データの圧縮方法を説明するための説明図である。 第3の実施の形態の放射線画像撮影装置2による、放射線画像の撮影処理の一例のフローチャートである。 第4の実施の形態の放射線画像撮影装置で行われる圧縮処理の一例のフローチャートである。 カセッテのその他の形態を説明するための説明図である。
[第1の実施の形態]
以下、各図面を参照して本実施の形態の一例について説明する。
まず、本実施の形態の放射線画像処理装置を備えた放射線画像撮影システム全体の概略構成について説明する。図1には、本実施の形態の放射線画像撮影システムの一例の全体構成の概略の概略構成図を示す。
本実施の形態の放射線画像撮影システム10は、コンソール20を介して例えば、RIS(Radiology Information System:放射線情報システム)等の外部のシステムから入力された指示(撮影メニュー)に基づいて、医師や放射線技師等のユーザの操作により放射線画像の撮影を行う機能を有する。また、本実施の形態の放射線画像撮影システム10では、被検体1の撮影対象領域を複数に分割して放射線画像を撮影し、撮影した複数枚の放射線画像を繋ぎ合わせて合成して合成放射線画像を得ることにより、1つの放射線検出器14で撮影した場合よりも広範囲な撮影対象領域を撮影する機能を有する。
また、本実施の形態の放射線画像撮影システム10は、放射線画像撮影装置の一例であるカセッテ12により撮影された放射線画像をコンソール20の表示部44(図2参照)や放射線画像読影装置22に表示させることにより、医師や放射線技師等に放射線画像を読影させる機能を有する。
本実施の形態の放射線画像撮影システム10は、カセッテ12、放射線照射装置16、コンソール20、放射線画像読影装置22を備えている。
放射線照射装置16は、コンソール20の制御に基づいて放射線照射源である管球(図示省略)から、放射線Xを撮影対象の一例である被検体1の撮影対象部位に照射させる機能を有している。
本実施の形態のカセッテ12は、具体例として、DR(Digital Radiography)カセッテである。カセッテ12は、筐体13内に、複数の放射線検出器14を備えている。本実施の形態では、具体例として、3つの放射線検出器14〜14を有する場合について説明する。以下では、放射線検出器14〜14を総称する場合は、個々を示す符号を省略し、「放射線検出器14」という。なお、放射線検出器14の数は、本実施の形態に限定されない。
なお、放射線画像を撮影する場合は、放射線Xの1回の照射(1ショット)により、全放射線検出器14で放射線画像の撮影が行われる。
本実施の形態では、放射線検出器14は、撮影領域(撮影面)が被検体1に対向する位置に配置されている。なお、本実施の形態のカセッテ12では、図1に示すように放射線検出器14の端部(一部)を、隣接する放射線検出器14の端部と重ね合わせて配置している(詳細後述)。
カセッテ12が、このように配置された複数の放射線検出器14を有することにより、カセッテ12全体では、長尺の撮影領域を有することとなる。
カセッテ12の各放射線検出器14は、被検体1を透過した放射線Xの線量に応じた電荷を発生し、発生した電荷量に基づいて放射線画像を示す画像データを生成して出力する機能を有する。本実施の形態では、放射線検出器14が画像データを生成して出力することを撮影という。
本実施の形態では、カセッテ12により出力された放射線画像を示す画像データは、コンソール20に入力される。本実施の形態のコンソール20は、無線通信LAN(Local Area Network)等を介して外部システム等から取得した撮影メニューや各種情報等を用いて、カセッテ12及び放射線照射装置16の制御を行う機能を有している。また、本実施の形態のコンソール20は、カセッテ12との間で各種情報の送受信を行う機能を有している。また、コンソール20は、カセッテ12から取得した放射線画像を放射線画像読影装置22に出力する機能を有している。
本実施の形態のコンソール20は、制御装置の一例であり、サーバー・コンピュータである。図2には、カセッテ12、コンソール20、及び放射線画像読影装置22の概略構成図の一例を示す。
コンソール20は、制御部40、表示部駆動部42、表示部44、操作入力検出部46、操作入力部48、I/O(Input Output)部50、I/F(Interface)部52、及び記憶部54を備えている。
制御部40は、コンソール20全体の動作を制御する機能を有しており、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備えている。CPUは、コンソール20全体の動作を制御する機能を有している。ROMには、CPUで使用される画像処理プログラムを含む各種プログラム等が予め記憶されている。RAMは、各種データを一時的に記憶する機能を有している。また、制御部40は、合成部の一例であり、複数の放射線検出器14により撮影された放射線画像を繋ぎ合わせて合成し、カセッテ12が有する長尺の撮影領域に対応した1つの合成放射線画像を生成する機能を有している。
表示部駆動部42は、表示部44への各種情報の表示を制御する機能を有している。本実施の形態の表示部44は、撮影メニューや撮影された放射線画像等を表示する機能を有している。操作入力検出部46は、操作入力部48に対する操作状態や処理操作を検出する機能を有している。操作入力部48は、放射線画像の撮影や撮影された放射線画像の画像処理に関する処理操作を、ユーザが入力するために用いられる。操作入力部48は、一例としてキーボードの形態を有するものであってもよいし、表示部44と一体化されたタッチパネルの形態を有するものであってもよい。また、操作入力部48は、カメラを含んで構成され、このカメラにユーザのジェスチャーを認識させることにより各種指示を入力する形態を有するものであってもよい。
また、I/O部50及びI/F部52は、無線通信や有線通信によりRIS、放射線照射装置16、放射線画像読影装置22、及びカセッテ12(制御装置30)との間で各種情報の送受信を行う機能を有している。
記憶部54は、各種データを記憶して保持する機能を有している。
制御部40、表示部駆動部42、操作入力検出部46、I/O部50、及び記憶部54は、システムバスやコントロールバス等のバス59を介して相互に情報等の授受が可能に接続されている。
また、本実施の形態の放射線画像読影装置22は、カセッテ12(放射線検出器14)により撮影された放射線画像をユーザが読影するための機能を有する。放射線画像読影装置22としては例えば、いわゆる、読影ビューワやディスプレイの他、タブレット端末やスマートフォン等のPDA(Personal Digital Assistants:携帯情報端末装置)等が挙げられる。
放射線画像読影装置22は、制御部60、I/O部62、I/F部63、表示部駆動部64、表示部65、操作入力検出部66、操作入力部67、及び記憶部68を備えている。
制御部60は、放射線画像読影装置22全体の動作を制御する機能を有しており、CPU、ROM、及びRAMを備えている。CPUは、放射線画像読影装置22全体の動作を制御する機能を有している。ROMには、CPUで使用される各種プログラムを含む各種プログラム等が予め記憶されている。RAMは、各種データを一時的に記憶する機能を有している。
表示部駆動部64は、表示部65への各種情報の表示を制御する機能を有している。本実施の形態の表示部65は、カセッテ12により撮影された放射線画像等を表示する機能を有している。操作入力検出部66は、操作入力部67に対する操作状態や処理操作を検出する機能を有している。操作入力部67は、撮影された放射線画像の画像処理に関する処理操作を、ユーザが入力するために用いられる。操作入力部67は、一例としてキーボードの形態を有するものであってもよいし、表示部65と一体化されたタッチパネルの形態を有するものであってもよい。
また、I/O部62及びI/F部63は、無線通信や有線通信によりコンソール20との間で各種情報の送受信を行う機能を有している。
記憶部68は、放射線画像の画像データ等の各種データを記憶して保持する機能を有している。
制御部60、I/O部62、表示部駆動部64、操作入力検出部66、及び記憶部68は、システムバスやコントロールバス等のバス69を介して相互に情報等の授受が可能に接続されている。
また、本実施の形態のカセッテ12は、放射線画像を撮影する機能を有する。カセッテ12は、3つの放射線検出器14、及び制御装置30を備えている。制御装置30は、制御部31、記憶部32、I/O部34、及びI/F部36を備えている。
制御部31は、カセッテ12全体の動作を制御する機能を有しており、CPU、ROM、及びRAMを備えている。CPUは、カセッテ12全体の動作を制御する機能を有している。ROMには、CPUで使用される各種プログラムを含む各種プログラム等が予め記憶されている。RAMは、各種データを一時的に記憶する機能を有している。また、本実施の形態の制御部31は、圧縮部の一例であり、放射線検出器14により撮影された放射線画像をコンソール20に送信する前に圧縮する機能を有する。 なお、書き換え可能な記憶部として、ROMに代わり、フラッシュメモリを備えていてもよい。また、書き換え可能な記憶部(ROMやフラッシュメモリ等)に、詳細を後述する、位置合わせ領域17や重複領域等に関する情報を予め記憶させておいてもよい。
また、I/O部34及びI/F部36は、無線通信や有線通信によりコンソール20との間で各種情報の送受信を行う機能を有している。
記憶部32は、放射線画像の画像データ等の各種データを記憶して保持する機能を有している。
放射線検出器14、制御部31、記憶部32、及びI/O部34は、システムバスやコントロールバス等のバス39を介して相互に情報等の授受が可能に接続されている。
図3には、本実施の形態の放射線検出器14の構成の一例を表す構成図を示す。本実施の形態では、X線等の放射線Xを一旦光に変換し、変換した光を電荷に変換する間接変換方式の放射線検出器14に本発明を適用した場合について説明する。なお、図3では、放射線を光に変換するシンチレータ98(図4参照)は記載を省略している。
本実施の形態の放射線検出器14は、スキャン信号制御回路104、信号検出回路105、制御部106、及び電源110を備えている。
放射線検出器14は、光を受けて電荷を発生し、発生した電荷を蓄積するセンサ部103と、センサ部103に蓄積された電荷を読み出すためのスイッチ素子であるTFT(Thin Film Transistor)スイッチ74と、を含む画素100を備えている。本実施の形態では、シンチレータ98(図4参照)によって変換された光が照射されることにより、センサ部103で、電荷が発生する。
画素100は、一方向(図3のゲート配線方向)及びゲート配線方向に対する交差方向(図3の信号配線方向)にマトリクス状に複数配置されている。図3では、画素100の配列を簡略化して示しているが、例えば、画素100はゲート配線方向及び信号配線方向に1024個×1024個配置されている。
また、放射線検出器14には、TFTスイッチ74をオン/オフするための複数のゲート配線101と、上記センサ部103に蓄積された電荷を読み出すための複数の信号配線73と、が互いに交差して設けられている。本実施の形態の放射線検出器14では、一方向の各画素列に信号配線73が1本ずつ設けられ、交差方向の各画素列にゲート配線101が1本ずつ設けられている。例えば、画素100がゲート配線方向及び信号配線方向に1024個×1024個配置されている場合、信号配線73及びゲート配線101は1024本ずつ設けられている。
さらに、放射線検出器14には、各信号配線73と並列に共通電極配線95が設けられている。共通電極配線95は、一端及び他端が並列に接続されており、一端が所定のバイアス電圧を供給する電源110に接続されている。センサ部103は共通電極配線95に接続されており、共通電極配線95を介してバイアス電圧が印加されている。
ゲート配線101には、各TFTスイッチ74をスイッチングするための制御信号が流れる。このように制御信号が各ゲート配線101に流れることによって、各TFTスイッチ74がスイッチングされる。
信号配線73には、各画素100のTFTスイッチ74のスイッチング状態に応じて、各画素100に蓄積された電荷に応じた電気信号が流れる。より具体的には、各信号配線73には、信号配線73に接続された画素100の何れかのTFTスイッチ74がオンされることにより蓄積された電荷量に応じた電気信号が流れる。
各信号配線73には、各信号配線73に流れ出した電気信号を検出する信号検出回路105が接続されている。また、各ゲート配線101には、各ゲート配線101にTFTスイッチ74をオン/オフするための制御信号を出力するスキャン信号制御回路104が接続されている。図3では、信号検出回路105及びスキャン信号制御回路104を1つに簡略化して示しているが、例えば、信号検出回路105及びスキャン信号制御回路104を複数設けて所定本(例えば、256本)毎に信号配線73又はゲート配線101を接続する。例えば、信号配線73及びゲート配線101が1024本ずつ設けられている場合、スキャン信号制御回路104を4個設けて256本ずつゲート配線101を接続し、信号検出回路105も4個設けて256本ずつ信号配線73を接続する。
信号検出回路105は、各信号配線73毎に、入力される電気信号を増幅する増幅回路(図示省略)を内蔵している。信号検出回路105では、各信号配線73より入力される電気信号を増幅回路により増幅し、ADC(アナログ・デジタル変換器)によりデジタル信号へ変換する。
信号検出回路105及びスキャン信号制御回路104には、信号検出回路105において変換されたデジタル信号に対してノイズ除去などの所定の処理を施すとともに、信号検出回路105に対して信号検出のタイミングを示す制御信号を出力し、スキャン信号制御回路104に対してスキャン信号の出力のタイミングを示す制御信号を出力する制御部106が接続されている。
図4には、放射線検出器14における、画素100の断面図が示されている。図4に示すように、画素100(放射線検出器14)は、ガラス基板90及びシンチレータ98を備える。図4に示すように、ガラス基板90は、無アルカリガラス等からなる絶縁性の基板71上に、ゲート配線101(図3参照)及びゲート電極72が形成されている。ゲート配線101とゲート電極72とは接続されている。ゲート配線101、及びゲート電極72が形成された配線層(以下、「第1信号配線層」ともいう)は、Al若しくはCu、又はAl若しくはCuを主体とした積層膜を用いて形成されているが、これらに限定されるものではない。
第1信号配線層上には、一面に絶縁膜85が形成されており、ゲート電極72上に位置する部位がTFTスイッチ74におけるゲート絶縁膜として作用する。絶縁膜85は、例えば、SiNx等からなっており、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)成膜により形成される。
絶縁膜85上のゲート電極72上には、半導体活性層78が島状に形成されている。半導体活性層78は、TFTスイッチ74のチャネル部であり、例えば、アモルファスシリコン膜からなる。
これらの上層には、ソース電極79、及びドレイン電極83が形成されている。ソース電極79及びドレイン電極83が形成された配線層には、ソース電極79、ドレイン電極83とともに、信号配線73が形成されている。ソース電極79は信号配線73に接続されている。ソース電極79、ドレイン電極83、及び信号配線73が形成された配線層(以下、「第2信号配線層」ともいう)は、Al若しくはCu、又はAl若しくはCuを主体とした積層膜を用いて形成されるが、これらに限定されるものではない。ソース電極79及びドレイン電極83と半導体活性層78との間には不純物添加アモルファスシリコン等による不純物添加半導体層(図示省略)が形成されている。これらによりスイッチング用のTFTスイッチ74が構成される。なお、TFTスイッチ74は後述する下部電極81により収集、蓄積される電荷の極性によってソース電極79とドレイン電極83が逆となる。
これら第2信号配線層を覆い、基板71上の画素100が設けられた領域のほぼ全面(ほぼ全領域)には、TFTスイッチ74や信号配線73を保護するために、TFT保護膜層88が形成されている。TFT保護膜層88は、例えば、SiNx等からなっており、例えば、CVD成膜により形成される。
TFT保護膜層88上には、塗布型の層間絶縁膜82が形成されている。層間絶縁膜82は、低誘電率(比誘電率εr=2〜4)の感光性の有機材料(例えば、ポジ型感光性アクリル系樹脂:メタクリル酸とグリシジルメタクリレートとの共重合体からなるベースポリマーに、ナフトキノンジアジド系ポジ型感光剤を混合した材料など)により1〜4μmの膜厚で形成されている。
本実施の形態のガラス基板90では、層間絶縁膜82によって層間絶縁膜82上層と下層に配置される金属間の容量を低く抑えている。また、一般的にこのような材料は平坦化膜としての機能も有しており、下層の段差が平坦化される効果も有する。本実施の形態のガラス基板90では、層間絶縁膜82及びTFT保護膜層88のドレイン電極83と対向する位置にコンタクトホール87が形成されている。
層間絶縁膜82上には、コンタクトホール87を埋めつつ、画素領域を覆うようにセンサ部103の下部電極81が形成されており、下部電極81は、TFTスイッチ74のドレイン電極83と接続されている。下部電極81は、後述する半導体層91が1μm前後と厚い場合には導電性があれば材料に制限がほとんどない。このため、Al系材料、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウム錫)など導電性の金属を用いて形成すれば問題ない。
一方、半導体層91の膜厚が薄い場合(0.2〜0.5μm前後)、半導体層91で光の吸収が十分でないため、TFTスイッチ74への光照射によるリーク電流の増加を防ぐため、遮光性メタルを主体とする合金、若しくは積層膜とすることが好ましい。
下部電極81上には、フォトダイオードとして機能する半導体層91が形成されている。本実施の形態では、半導体層91として、n+層、i層、p+層(n+アモルファスシリコン、アモルファスシリコン、p+アモルファスシリコン)を積層したPIN構造のフォトダイオードを採用している。半導体層91は、下層からn+層91A、i層91B、p+層91Cを順に積層して形成する。i層91Bは、光が照射されることにより電荷(一対の自由電子と自由正孔)が発生する。n+層91A及びp+層91Cは、コンタクト層として機能し、下部電極81及び後述する上部電極92とi層91Bとを電気的に接続する。
各半導体層91上には、それぞれ個別に上部電極92が形成されている。上部電極92には、例えば、ITOやIZO(Indium Zinc Oxide:酸化亜鉛インジウム)などの光透過性の高い材料を用いている。本実施の形態のガラス基板90では、上部電極92や半導体層91、下部電極81を含んでセンサ部103が構成されている。
層間絶縁膜82、半導体層91及び上部電極92上には、上部電極92に対応する一部で開口97Aを持ち、各半導体層91を覆うように、塗布型の層間絶縁膜93が形成されている。
層間絶縁膜93上には、共通電極配線95がAl若しくはCu、又はAl若しくはCuを主体とした合金あるいは積層膜で形成されている。共通電極配線95は、開口97A付近にコンタクトパッド97が形成され、層間絶縁膜93の開口97Aを介して上部電極92と電気的に接続される。
このように形成されたガラス基板90には、必要に応じてさらに光吸収性の低い絶縁性の材料により保護膜が形成されて、その表面に光吸収性の低い接着樹脂を用いて放射線変換層であるシンチレータ98が貼り付けられる。または、真空蒸着法により、シンチレータ98が形成される。シンチレータ98としては、吸収可能な波長領域の光を発生できるような、比較的広範囲の波長領域を有した蛍光を発生するシンチレータが望ましい。このようなシンチレータ98としては、CsI:Na、CaWO、YTaO:Nb、BaFX:Eu(XはBrまたはCl)、または、LaOBr:Tm、及びGOS等がある。具体的には、放射線XとしてX線を用いて撮像する場合、ヨウ化セシウム(CsI)を含むものが好ましく、X線照射時の発光スペクトルが400nm〜700nmにあるCsI:Tl(タリウムが添加されたヨウ化セシウム)やCsI:Naを用いることが特に好ましい。なお、CsI:Tlの可視光域における発光ピーク波長は565nmである。なお、シンチレータ98としてCsIを含むシンチレータを用いる場合、真空蒸着法で短冊状の柱状結晶構造として形成したものを用いることが好ましい。
放射線検出器14は、図4に示すように、半導体層91が形成された側から放射線Xが照射されて、放射線Xの入射面の裏面側に設けられたガラス基板90により放射線画像を読み取る、いわゆる裏面読取方式(PSS(Penetration Side Sampling)方式)とされた場合、半導体層91上に設けられたシンチレータ98の同図上面側でより強く発光する。一方、ガラス基板90側から放射線Xが照射されて、放射線Xの入射面の表面側に設けられたガラス基板90により放射線画像を読み取る、いわゆる表面読取方式(ISS(Irradiation Side Sampling)方式)とされた場合、ガラス基板90を透過した放射線Xがシンチレータ98に入射してシンチレータ98のガラス基板90側がより強く発光する。ガラス基板90に設けられた各画素100のセンサ部103には、シンチレータ98で発生した光により電荷が発生する。このため、放射線検出器14は、表面読取方式とされた場合の方が裏面読取方式とされた場合よりもガラス基板90に対するシンチレータ98の発光位置が近いため、撮影によって得られる放射線画像の分解能が高い。
なお、放射線検出器14は、図3及び図4に示したものに限らず、種々の変形が可能である。例えば、裏面読取方式の場合、放射線Xが到達する可能性が低いため、上述のものに代えて、放射線Xに対する耐性が低い、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の他の撮影素子とTFTとを組み合わせてもよい。また、TFTのゲート信号に相当するシフトパルスにより電荷をシフトしながら転送するCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサに置き換えてもよい。
また例えば、フレキシブル基板を用いたものでもよい。フレキシブル基板としては、近年開発されたフロート法による超薄板ガラスを基材として用いたものを適用することが、放射線の透過率を向上させるうえで好ましい。なお、この際に適用できる超薄板ガラスについては、例えば、「旭硝子株式会社、"フロート法による世界最薄0.1ミリ厚の超薄板ガラスの開発に成功"、[online]、[平成23年8月20日検索]、インターネット<URL:http://www.agc.com/news/2011/0516.pdf>」に開示されている。
また例えば、TFTスイッチ74の活性層として非晶質酸化物半導体の一種であるIGZO(In、Ga、及びZnを含む酸化物半導体)を用いてもよい。IGZOは透明であり、室温で成膜が可能であり、アモルファスであっても、アモルファスシリコンに比べてキャリア移動度が高いことなど優れたトランジスタ特性を有する。
次に、本実施の形態の放射線画像撮影システム10の3つの放射線検出器14の各々により撮影された3枚の放射線画像を繋ぎ合わせて、1枚の合成放射線画像を合成する動作について説明する。
まず、放射線検出器14の各々が、コンソール20の指示に従い、放射線画像を撮影する。放射線画像の撮影後、制御装置30の制御部31では、放射線検出器14から取得した放射線画像を表す画像データを圧縮する圧縮処理を行う。図5には、制御装置30の制御部31で行われる圧縮処理の一例のフローチャートを示す。
ステップS100で、カセッテ12の制御装置30の制御部31が、撮影モードが、画質重視モード及び速度重視モードのいずれであるかを判断する。本実施の形態の放射線画像撮影システム10では、カセッテ12からコンソール20へ放射線画像を表す画像データを送信する場合、画像データの少なくとも一部を圧縮することにより、データ量を減らして通信時間を短縮化している。一般的に、複数枚の放射線画像を繋ぎ合わせて合成した合成放射線画像を撮影する場合は、骨格形状の全体像を把握する等、全体の様子を観察する場合等であり、1枚の放射線画像により読影を行う場合よりも解像度が低くてもよい場合がある。そのため、速度重視モードの場合は、このように画像データを圧縮することにより、送信速度を高速化する。
一方、合成放射線画像が、1枚の放射線画像により読影を行う場合と同等の解像度を要する場合がある。そのため、画質重視モードの場合は、放射線検出器14により撮影された放射線画像の解像度を維持したまま、画像データを送信する。
速度重視モード、及び画質重視モードのいずれとするかは、コンソール20の操作入力部48等によりユーザが設定できるようにしてもよい。また、撮影メニューに基づいて、コンソール20の制御部40、または、カセッテ12の制御装置30の制御部31が判断するようにしてもよい。この場合は、撮影メニューに、いずれのモードとするかが含まれていてもよいし、被検体1の情報に基づいて、例えば、撮影部位や、被検体1の年齢、性別等を含む身体情報に基づいて、判断するようにしてもよい。
画質重視モードの場合は、ステップS102へ進み、撮影した放射線画像を表す画像データをそのままコンソール20に送信した後、本処理を終了する。
一方、速度重視モードの場合は、ステップS104へ進む。ステップS104では、放射線画像中の位置合わせ領域を検出する。本実施の形態のコンソール20では、2枚の放射線画像の位置合わせ領域同士が一致するように、放射線画像を繋ぎ合わせて合成する。
位置合わせ領域について説明する。以下では、放射線検出器14〜14の各々により撮影された放射線画像を放射線画像15〜15とする。なお、放射線画像15〜15を総称する場合は、個々を示す符号を省略し、「放射線画像15」という。
図6には、位置合わせ領域を説明するための説明図を示す。なお、図6では、図示の便宜上、放射線画像15を点線で図示する。
図6(1)は、予め放射線画像撮影システム10(コンソール20)で一意に決めた範囲を位置合わせ領域17とする場合を示している。図6(1)ではこの場合の具体例として、放射線画像15が重複する(放射線検出器14が重複する)重複領域において、重ね合わせた2枚の放射線画像15のいずれか一方の端部から所定の距離離れた領域を位置合わせ領域17としている。本実施の形態の位置合わせ領域17が、第1領域の一例に対応している。なお、本実施の形態の位置合わせ領域17以外の領域が第2領域の一例に対応している。また、本実施の形態の重複領域が所定範囲の一例に対応している。
なお、本実施の形態の放射線画像撮影システム10では、図6に示すように、放射線画像15が重複する重複領域と、位置合わせ領域17は、完全には一致していない。位置合わせ領域17は、重複領域の少なくとも一部を含んでいればよい。なお、本実施の形態に限らず、重複領域全体を位置合わせ領域17としてもよい。位置合わせ領域17が大きい(面積が大きい)ほど、適切な位置合わせが行いやすくなるが、非圧縮領域が増加する。そのため、コンソール20が放射線画像を合成する合成アルゴリズムに応じて、位置合わせ領域17の大きさを定めてもよく、合成アルゴリズムに応じて、位置合わせ領域17の大きさを変化させてもよい。この場合は、合成アルゴリズムが高精度になるほど、位置合わせ領域17の大きさを小さくすることができる。
図6(2)及び(3)は、マーカ19に基づいて位置合わせを行う場合を示している。重複領域上に、放射線Xにより撮影可能なマーカ19を配置し、放射線画像15中に写ったマーカ19の画像(基準画像の一例)に基づいて2枚の放射線画像15の位置合わせを行う方法である。
図7には、マーカ19による位置合わせについて説明するための説明図を示す。図7(1)は、2つの放射線検出器14の間に、マーカ19が設けられた場合を示している。この場合、本実施の形態の放射線画像撮影システム10では、放射線照射装置16に近い側に設けられた放射線検出器14、14で撮影された放射線画像15、15には、マーカ19は写っていない。一方、放射線検出器14で撮影された放射線画像15には、マーカ19が写っている。コンソール20がマーカ19の位置を予めわかっている場合は、放射線画像15に写ったマーカ19の画像により、位置合わせを行うことができる。
また、図7(2)は、2つの放射線検出器14の重複領域の上に、マーカ19が設けられた場合を示している。この場合、いずれの放射線検出器14で撮影された放射線画像15にも、マーカ19が写っている。コンソール20は放射線画像15に写ったマーカ19の画像により、位置合わせを行うことができる。
マーカ19としては、放射線Xにより撮影可能であればよく、例えば、金属製のマーカ等が挙げられる。また、本実施の形態では、円柱状のマーカ19を用いているが、マーカ19の形状は、これに限らない。マーカ19の画像を検出しやすい形状であれば特に限定されず、例えば、十字状のものでもよい。また、図6、7のようにマーカ19を別途設けなくとも、撮影された放射線画像中に写った被検体1の画像のうち目印となる画像(例えば、特徴が抽出しやすい骨や、物体)がある場合は、この画像をマーカ19の画像と同様に用いてもよい。
図6(2)は、1つの重複領域に対応して設けられた全てのマーカ19(マーカ19の画像)が含まれる領域を位置合わせ領域17とする場合を示している。図6(2)ではこの場合の具体例として、重複領域において、2つのマーカ19(マーカ19の画像)が含まれる領域を位置合わせ領域17としている。具体的には、本実施の形態の放射線画像撮影システム10では、放射線画像15が並べられた長手方向の長さがマーカ19(マーカ19の画像)に応じた長さとなる。
図6(3)は、各マーカ19(マーカ19の画像)毎に、マーカ19(マーカ19の画像)が含まれる領域を位置合わせ領域17とする場合を示している。図6(3)ではこの場合の具体例として、重複領域において、2つのマーカ19(マーカ19の画像)の各々が含まれる領域を位置合わせ領域17としている。具体的には、本実施の形態の放射線画像撮影システム10では、放射線画像15が並べられた長手方向及び短手方向の長さがマーカ19(マーカ19の画像)に応じた長さとなる。
なお、位置合わせ領域17は図6(1)〜(3)に示したものに限定されない。その他の例としては、例えば、位置合わせ領域17とコンソール20で画像を合成する場合に用いるマッチング窓(画像のマッチングを解析する場合の基本単位)の大きさとを連動させてもよい。例えば、位置合わせ領域17の大きさと、マッチング窓の大きさとを一致させてもよい。また例えば、位置合わせ領域17の定数倍の大きさをマッチング窓の大きさとしてもよい。
また、位置合わせ領域17の大きさは、カセッテ12の制御装置30の制御部31が、重複領域の空間周波数を計算し、空間周波数が高いほど、狭く(小さく)してもよい。
また、目印となる画像(例えば、特徴が抽出しやすい骨や、物体)を用いて位置合わせを行う場合は、位置合わせ領域17の大きさを、これら骨や物体に応じて定めてもよい。例えば、小さな骨や物体ならば、位置合わせ領域17を狭く(小さく)し、大きな骨や物体ならば、位置合わせ領域17を広く(大きく)してもよい。
ステップS104で、カセッテ12の制御装置30の制御部31が位置合わせ領域17を決定または算出すると、ステップS106へ進む。なお、位置合わせ領域17の決定方法または、算出方法については、特に限定されない。例えば、位置合わせ領域17の位置等に関する情報が予め制御装置30の記憶部32や制御部31のROMに記憶されている場合は、記憶されている情報に基づいて決定してもよい。また例えば、上述したように、マーカ19の画像や、目印となる画像に基づいて算出してもよい。
ステップS106で、カセッテ12の制御装置30の制御部31が位置合わせ領域17以外の領域の放射線画像15を表す画像データを圧縮する。本実施の形態では、放射線画像15において、位置合わせ領域17の圧縮率が第1圧縮率の一例に対応し、また、位置合わせ領域17以外の領域の圧縮率が第2圧縮率に対応している。なお、本実施の形態において「圧縮率」が高いほど、放射線検出器14が撮影した生の放射線画像の画像データのデータ量に対して、圧縮後の画像データのデータ量が少なくなる。従って、圧縮率が高い画像データの方が、圧縮率が低い画像データよりもデータ量が少ない。また、圧縮率が「零」とは、非圧縮のことをいう。
本実施の形態の放射線画像撮影システム10では、位置合わせ領域17の圧縮率を零としているため、位置合わせ領域17については圧縮せず、位置合わせ領域17以外の領域を圧縮している。
位置合わせ領域17以外の領域の放射線画像15を表す画像データの圧縮率、及び圧縮方法は特に限定されない。圧縮率は、例えば、放射線画像撮影システム10(コンソール20)で予め定められた圧縮率であってもよい。また圧縮率は、例えば、合成放射線画像が所定の大きさにするために圧縮してもよい。この場合の圧縮率について、図8を参照して説明する。
図8は、未圧縮の放射線画像15を繋ぎ合わせた場合の長尺方向の長さ(本実施の形態では、カセッテ12が有する長尺の撮影領域の長尺方向の長さ)が、所定の長さになるように圧縮する場合の説明図である。所定の長さとしては、例えば、1枚の放射線画像15と同様の大きさ、及び定型サイズ(半切等)等が挙げられる。図8に示した場合では、放射線検出器14の長手方向の長さをL、合成放射線画像の長手方向に沿った重複領域の長さをd、及び所定の長さをXとすると、位置合わせ領域17以外の領域の放射線画像15を表す画像データの圧縮率は、下記(1)式で表される。
圧縮率=X/(3×L−2×d) (%) ・・・(1)
なお、このように圧縮する場合はカセッテ12の制御装置30の制御部31が、上記長さL、d、Xを予め取得しておくか、または、コンソール20から適宜取得する。
また、位置合わせ領域17以外の領域の放射線画像15を表す画像データの圧縮率は、例えば、合成放射線画像を表示部に表示する大きさ、及び表示部の解像度の少なくとも一方に基づいて定めてもよい。なお、ここで合成放射線画像を表示する表示部は、放射線画像読影装置22に表示する場合は、表示部65であり、コンソール20に表示する場合は、表示部44である。例えば、画像データの1画素のデータを表示部(44、65)の1画素に対応させて表示することにより、表示部(44、65)上で等倍で表示してもよい。また例えば、合成放射線画像を一度に全部表示するために、表示画面の大きさ(長さ)に基づいて圧縮率を定めてもよい。この場合は、上記(1)式における長さXを表示画面の長さとすればよい。
なお、このように圧縮する場合はカセッテ12の制御装置30の制御部31が表示部(44、65)の解像度や大きさを予め取得しておくか、または、コンソール20から適宜取得する。
一方、圧縮方法は、画像データの画素のデータを所定の割合で間引く方法やJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等の不可逆圧縮を用いてもよい。また圧縮方法は、例えば、ランレングス等の可逆圧縮を用いてもよい。
次のステップS108では、カセッテ12の制御装置30が放射線画像15を表す画像データをコンソール20に送信した後、本処理を終了する。
このようにして、放射線画像15を表す画像データがカセッテ12から送信されると、コンソール20では、放射線画像15を繋ぎ合わせる合成処理を行って合成放射線画像を生成する。コンソール20における、合成放射線画像の生成について説明する。図9には、コンソール20で行われる合成処理の一例のフローチャートを示す。
ステップS200で、コンソール20の制御部40は、全ての放射線検出器14の放射線画像15を表す画像データを受信したか否か判断する。未だ、受信していない放射線画像15を表す画像データが有る場合は、待機状態になる。一方、全ての放射線検出器14の放射線画像15を表す画像データを受信した場合は、ステップSS202へ進む。
ステップS202で、制御部40は、放射線画像15を表す画像データが圧縮されているか否か判断する。なお、画像データが圧縮されているか否かの判断に換えて、画質重視モード及び速度重視モードのいずれであるかを判断するようにしてもよい。
放射線画像15を表す画像データが非圧縮の場合(画質重視モードの場合)は、ステップS204へ進む。ステップS204では、放射線画像15の位置合わせ領域17に基づいて位置合わせを行い、次のステップS206で、放射線画像15を繋ぎ合わせて合成して合成放射線画像を生成する。位置合わせの具体的な方法、及び合成の具体的な方法は、特に限定されず、一般的な手法を用いればよい。
次のステップS208では、生成した合成放射線画像に対して、所定の画像処理を行った後、本処理を終了する。ここで行う所定の画像処理は特に限定されない。所定の画像処理の具体例としては、例えば、強調処理や、グリッドを用いて撮影を行った場合は、グリッドにより生じたモアレを除去する処理等が挙げられる。
一方、放射線画像15を表す画像データが圧縮の場合(速度重視モードの場合)は、ステップS210へ進む。ステップS210では、上述のステップS204と同様に、放射線画像15の位置合わせ領域17に基づいて位置合わせを行う。
次のステップS212では、位置合わせ領域17を表す放射線画像15の画像データを、位置合わせ領域17以外の領域の放射線画像15を表す画像データの圧縮に合わせて圧縮する。本ステップにより、放射線画像15を表す画像データ全体の圧縮率が均一とみなせるようになる。なお、位置合わせ領域17以外の領域の放射線画像15を表す画像データの圧縮率は、カセッテ12の制御装置30から取得してもよいし、予め定められた圧縮率である場合等、コンソール20側で把握している場合は、把握している圧縮率を用いればよい。
次のステップS214では、上述のステップS206と同様に、放射線画像15を繋ぎ合わせて合成して合成放射線画像を生成する。
次のステップS216では、上述のステップS208と同様に、生成した合成放射線画像に対して、所定の画像処理を行った後、本処理を終了する。なお、周波数に影響される処理(解像度に敏感な処理)、例えば上述した強調処理や、グリッドにより生じたモアレを除去する処理は、合成放射線画像または放射線画像15全体の圧縮率が均一とみなせる状態で行うことが好ましい。そのため、本実施の形態では、ステップS212及びS214の処理の後に、画像処理を行うようにしている。なお、ステップS216でグリッドにより生じたモアレを除去する処理等、周波数に影響する処理を行う場合は、圧縮により、グリッドのモアレの周波数が変化するため、モアレの認識を行うパラメータ(モアレが出現する周波数)を圧縮率に応じて、適宜変更することが好ましい。なお、本実施の形態では、放射線画像15を繋ぎ合わせて合成して合成放射線画像を生成した後、ステップS216で所定の画像処理を行っているが、個々の放射線画像15の所定の画像処理を行った後、繋ぎ合わせて合成してもよい。また、周波数及び解像度の少なくとも一方に影響されない処理等、合成放射線画像または放射線画像15全体の圧縮率が均一ではなくても画質に影響を与えない画像処理に関しては、画像処理を行うタイミングは本ステップに限らない。例えば、コントラストの調整等は、放射線画像15を繋ぎ合わせて合成する前や位置合わせ領域17を圧縮する前に行ってもよい。
このようにしてコンソール20により生成された合成放射線画像は、放射線画像読影装置22の表示部65等により表示されることにより、ユーザによる読影が行われる。
なお、本実施の形態のカセッテ12では、放射線検出器14、14が放射線照射装置16に近い側に設けられ、放射線検出器14が放射線照射装置16に遠い側に設けられているが、放射線検出器14の配置は、本実施の形態に限らない。例えば、放射線検出器14、14が放射線照射装置16に遠い側に設けられ、放射線検出器14が放射線照射装置16に近い側に設けられていてもよい。また、放射線検出器14を階段状に配置してもよく、例えば、放射線検出器14を放射線照射装置16に最も近い側に配置し、放射線検出器14を放射線照射装置16に最も遠い側に配置してもよい。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、カセッテ12が複数の放射線検出器14を備え、複数の放射線検出器14の各々が撮影した放射線画像15により合成放射線画像を生成する場合を説明した。これに対して本実施の形態では、1つの放射線検出器14により、複数の放射線画像15を撮影する場合について説明する。
図10には、本の実施の形態の放射線画像撮影システムの一例の概略構成を示す概略構成図を示す。なお、第1の実施の形態と同一の構成及び動作については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図10に示すように、本実施の形態の放射線画像撮影システム10Aは、カセッテ12A、放射線照射装置16、コンソール20、放射線画像読影装置22を備えている。
カセッテ12Aは、1つの放射線検出器14を備えている。放射線検出器14は、図示を省略した駆動部により、カセッテ12Aの長手方向に移動可能である。カセッテ12Aにより、被検体1を撮影する場合は、被検体1の撮影対象領域を複数に分割して分割した領域に対応するように、放射線検出器14を移動させて、順次、放射線画像15の撮影を行う。例えば、本実施の形態の放射線画像撮影システム10では、第1の実施の形態の放射線検出器14〜14が配置された位置に、放射線検出器14を移動させて、順次、放射線画像15の撮影を行う。このように撮影を行うことにより、1つの放射線検出器14(26)を用いて、第1の実施の形態と同様に、複数の放射線画像15を撮影する。
カセッテ12Aの放射線検出器14により得られた複数の放射線画像15は、制御装置30の記憶部32に記憶される。その後、制御装置30の制御部31が、第1の実施の形態のカセッテ12の制御装置30で行われる圧縮処理(図5)と同様にして1枚づつ、放射線画像15の圧縮処理を行い、圧縮された放射線画像15を表す画像データをコンソール20に送信する。
放射線画像15を受信したコンソール20で行われる合成処理は、第1の実施の形態の合成処理(図9参照)と同様であるため、説明を省略する。
このように、本実施の形態の放射線画像撮影システム10Aでは、放射線検出器14が1つの場合でも、第1の実施の形態と同様に、合成放射線画像を生成することができる。
[第3の実施の形態]
本実施の形態の放射線画像撮影システムでは、カセッテ12の制御装置30の制御部31における放射線画像15の画像データの圧縮方法が、上記各実施の形態と異なるため、圧縮方法について説明する。なお、第1の実施の形態と同一の構成及び動作については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
上記各実施の形態の放射線画像撮影システム10では、放射線検出器14により撮影された放射線画像15の画像データを圧縮していたが、本実施の形態の放射線画像撮影システムでは、放射線検出器14B(図11参照)が撮影段階で圧縮を行い、圧縮された放射線画像15を取得する。
本実施の形態の放射線画像撮影システムでは、コンソール20、放射線画像読影装置22、及び放射線検出器14Bの構成は第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。本実施の形態では、放射線検出器14Bによる放射線画像の画像データの圧縮方法が第1の実施の形態と異なるので、圧縮方法について説明する。
図11には、本実施の形態の放射線検出器14Bによる放射線画像15の画像データの圧縮方法を説明するための説明図を示す。
本実施の形態の放射線検出器14Bでは、放射線画像15の画像データの圧縮を行う場合(速度重視モードの場合)は、複数の画素100から電荷をまとめて読み出している。図11では、4つ(2つ×2つ)の画素100から電荷をまとめて読み出す場合を示している。
図11に示したように、4つの画素100から電荷をまとめて読み出す場合は、隣接する2行のゲート配線101に、順次、各行の画素100の各TFTスイッチ74をスイッチングするための制御信号を流して、各TFTスイッチ74をオン状態にすることにより、2行分の画素100から電荷を順次、読み出す。また、読み出した2行分の画素100の電荷、及び位置合わせ領域17以外の領域に設けられた隣接する2列の信号配線73の電荷をまとめることにより、4つの画素100から読み出された電荷がまとめて読み出される。
具体的に図11に示した場合では、G1のゲート配線101に制御信号を流して、G1の行に対応する画素100から、電荷を読み出す。また、G1のゲート配線101に制御信号を流して、G1の行に対応する画素100から、電荷を読み出す。そして、D1の信号配線73を流れた2画素分の電荷と、D2の信号配線73を流れた2画素分の電荷をまとめることにより、4つの画素100の電荷がまとめて読み出される。なお、位置合わせ領域17に対応する画素100では、電荷をまとめて読み出さずに、1つの画素100毎に読み出す。
このように、位置合わせ領域17以外の領域に対応する画素100の電荷をまとめて読み出すことにより、4つの画素100が、あたかも1つの画素102とみなせるようになり、位置合わせ領域17以外の領域の放射線画像15を表す画像データが圧縮される。
なお、複数の画素100から電荷をまとめて読み出す方法は、上述の方法に限定されない。
図12には、本実施の形態の放射線検出器14Bによる、放射線画像の撮影処理の一例のフローチャートを示す。図12に示した撮影処理は、放射線画像の撮影が指示されると実行される。
ステップS300では、第1の実施の形態の圧縮処理のステップS100(図5参照)と同様に、放射線検出器14Bの制御部106が、撮影モードが、画質重視モード及び速度重視モードのいずれであるかを判断する。撮影モードが画質重視モードの場合は、ステップS302へ進む。
ステップS302では、通常撮影を行う。通常撮影とは、各画素100毎に、電荷を読み出す(電荷をまとめて読み出さない)ことにより放射線画像15を表す画像データを取得する場合をいう。
次のステップS302では、取得した放射線画像15を表す画像データをコンソール20に送信した後、本処理を終了する。
一方、ステップS300で速度重視モードと判断された場合は、ステップS306へ進む。ステップS306では、第1の実施の形態の圧縮処理のステップS104(図5参照)と同様に、放射線検出器14Bの制御部106が、位置合わせ領域17を検出する。なお、本実施の形態の放射線検出器14Bでは、位置合わせ領域17に対応する画素100を検出する。
次のステップS308では、位置合わせ領域17以外の領域に対応する画素100から、上述したように電荷をまとめて読み出すまとめ読みにより、圧縮済の放射線画像15を表す画像データを取得する。
次のステップS310では、取得した圧縮済の放射線画像15を表す画像データをコンソール20に送信した後、本処理を終了する。
放射線画像15を受信したコンソール20で行われる合成処理は、第1の実施の形態の合成処理(図9参照)と同様であるため、説明を省略する。
このように、本実施の形態の放射線画像撮影システムの放射線検出器14Bでは、撮影段階で、画像データを圧縮して、圧縮済の放射線画像15を取得しているので、第1の実施の形態と同様に、合成放射線画像を生成することができる。
[第4の実施の形態]
本実施の形態の放射線画像撮影システムでは、カセッテ12の制御装置30から外部への放射線画像の画像データの送信方法が、上記各実施の形態と異なるため、送信方法について説明する。なお、第1の実施の形態と同一の構成及び動作については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
上記各実施の形態の放射線画像撮影システム10では、カセッテ12の制御装置30が、放射線画像を表す画像データ、すなわち、放射線画像全体を表す画像データを一括してコンソール20に送信していたが、本実施の形態の放射線画像撮影システムのカセッテ12では、位置合わせに必要な領域を優先して、コンソール20送信する。
図13には、本実施の形態のカセッテ12の制御装置30の制御部31で行われる圧縮処理の一例のフローチャートを示す。図13に示したように、本実施の形態の圧縮処理は、第1の実施の形態の圧縮処理(図5参照)のステップS106の後に、ステップS108に代わり、ステップS110〜S114の処理を備えている。ステップS100〜S106までの処理は、第1の実施の形態の圧縮処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS100〜S106の処理により、カセッテ12の制御装置30の制御部31が、速度重視モードの場合は、位置合わせ領域17を圧縮率零で圧縮(非圧縮)し、位置合わせ領域17以外の領域を圧縮する。本実施の形態では、ステップS106の後、ステップS110へ進み、まず、制御装置30の制御部31が、位置合わせ領域17の画像データをコンソール20へ送信する。なお、本実施の形態では、ステップS106の後、ステップS110で位置合わせ領域17をコンソール20へ送信しているが、これに限らず、ステップS104の後、ステップS106の前に、すなわち、位置合わせ領域17以外の画像データを圧縮する前に、位置合わせ領域17の画像データをコンソール20へ送信するようにしてもよい。また、本実施の形態の制御装置30は、3つの放射線検出器14の各々により撮影された放射線画像の画像データを送信するが、送信する順番は、任意であってもよいし、制御装置30が受け付けた順番でもよいが、位置合わせに要する必要度が高い順番に送信することが好ましい。
位置合わせ領域17を受信したコンソール20は、その他の領域の画像データの受信を待たずに、受信した位置合わせ領域17に基づいて、上述した合成処理の位置合わせ(図9、S210参照)を行う。
ステップS110の次のステップS112では、制御装置30の制御部31は、重複領域の画像データをコンソール20へ送信する。重複領域の決定方法や送信方法は特に限定されないが、制御装置30の制御部31は、重複領域を例えば、重複領域に関する情報が記憶部32や制御部31のROMに予め記憶されている場合は、記憶されている情報に基づいて重複領域を決定して、決定した重複領域を抽出して重複領域の画像データをコンソール20へ送信する。なお、本ステップで送信する重複領域は、位置合わせ領域17を除いた領域である。
コンソール20では、上述したように位置合わせ領域17に基づいて、位置合わせを行う一方で、重複領域の画像データを受信する。
次のステップS114では、制御装置30の制御部31が位置合わせ領域17及び重複領域を除いたその他の領域に対応する画像データをコンソール20が送信した後、本処理を終了する。
このように本実施の形態のカセッテ12では、その他の領域の画像データよりも先に、位置合わせ領域17の画像データをコンソール20に送信しているため、コンソール20では、位置合わせ領域17に基づいた位置合わせと、その他の領域(重複領域含む)の画像データの受信とを並行して行うことができるため、処理時間を短縮することができる。なお、本実施の形態では、位置合わせ領域17、重複領域、及びその他の領域の順で画像データを送信していたがこれに限らず、上述した様に、位置合わせに要する領域の画像データを優先して送信すればよい。例えば、位置合わせ領域17の画像データを優先して送信し、その後、位置合わせ領域17以外の画像データを送信するようにしてもよい。
また、位置合わせに要する領域の画像データを優先して送信する方法としては、本実施の形態に限らない。例えば、第1の実施の形態のカセッテ12(図1参照)のように、放射線検出器14が設けられている場合、中央の放射線画像(放射線検出器14により撮影された放射線画像)の位置合わせ領域17や重複領域を優先して送信し、次に、両端の放射線画像(放射線検出器14、14)のいずれかの位置合わせ領域17や重複領域を送信するようにしてもよい。
以上説明したように、上記各実施の形態の放射線画像撮影システムでは、カセッテ12、12Aの放射線検出器14、14Bにより、重複領域を重複させた複数の放射線画像15を取得する。取得された複数の放射線画像15の各々は、重複領域の少なくも一部を含む位置合わせ領域17と、位置合わせ領域17以外の領域と、を含む。カセッテ12、12Aの制御装置30または放射線検出器14Bは、位置合わせ領域17の圧縮率を低く(具体例として零=非圧縮)、位置合わせ領域17以外の領域の圧縮率を高くして放射線画像15の画像データの各々を圧縮してコンソール20に送信する。コンソール20の制御部40は、圧縮された放射線画像15の画像データを受信し、位置合わせ領域17の画像データに基づいて位置合わせを行い、複数の放射線画像15の画像データを繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成する。
このように上記各実施の形態の放射線画像撮影システムでは、カセッテ12、12Aが、位置合わせ領域17の圧縮率を低く、位置合わせ領域17以外の領域の圧縮率を高くして放射線画像15の画像データの各々を圧縮するため、データ量が削減されるので、画像データの通信速度が短縮される。
また、従来の放射線画像撮影装置で放射線画像の画像データを圧縮してから外部に出力すると、放射線画像を繋ぎ合わせて合成する際に、放射線画像の位置合わせが適切に行えず、合成の精度が低下する場合がある。このように無作為に画像データを圧縮してしまうと、位置合わせや繋ぎ合わせ(合成)がうまくいかない場合がある。これに対して、上記各実施の形態の放射線画像撮影システムでは、位置合わせ領域17の圧縮率を低くしているため、位置合わせ領域17に対応する画像やマーカ19の画像等のエッジ等の認識精度の低下を抑制することができるため、放射線画像15の画像データの合成精度の低下を抑制することができる。特に、不可逆圧縮を行った場合であっても、放射線画像15の画像データの合成精度の低下を抑制することができる。
なお、画像データの圧縮方法として、画像の一部の情報量を多く重み付けて圧縮する(画像の一部の圧縮率を変える)ことにより、画像の一部分の解像度を高くするROI(Region Of Interest)処理ができる方法、例えば、JPEG 2000等を用いてもよい。カセッテ12(放射線検出器14)を向上から出荷する際に予め、被検体の撮影位置等を考慮してROIをカセッテ12の制御装置30内等に設定しておき、ROIに関しては、圧縮率を零(非圧縮)とするまたは、他の領域に比べて情報量を多く(他の領域の情報量を少なく)するように割り当ててもよい。
従って、上記各実施の形態の放射線画像撮影システムでは、複数の放射線画像15を繋ぎ合わせて合成した合成放射線画像を生成する場合に、複数の放射線画像15を外部に送信する送信速度を高速化することができると共に、合成を高精度で行うことができる。
また、上記各実施の形態の放射線画像撮影システムでは、放射線画像15の画像データ及び合成放射線画像の画像データのデータ量を低減することができるため、これらの画像データを記憶する記憶部(記憶部32、54、68等)の記憶容量を削減することができる。
なお、上記各実施の形態は、種々の変形が可能である。例えば、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態において、カセッテ12、12Aが、圧縮する前の放射線画像15を記憶部32に記憶しておき、コンソール20により、合成された合成放射線画像を確認したユーザが、圧縮率の変更を行いたい場合は、その旨をコンソール20からカセッテ12、12Aに通知し、カセッテ12、12Aで、圧縮率を変更して放射線画像15を表す画像データの圧縮を行い、圧縮した放射線画像15を表す画像データをコンソール20に送信するようにしてもよい。このように、カセッテ12、12Aにおいて、圧縮する前の放射線画像15の画像データはすぐに廃棄するのではなく、所定の期間、記憶部32に記憶しておくことが好ましい。なお、上記のように、ユーザが合成放射線画像を確認するまでの間、記憶しておくことがより好ましい。そのため、カセッテ12(放射線検出器14)が撮影を行っていない間、例えば、撮影間隔が一定時間以上ある場合等に、圧縮していない放射線画像15を表す画像データをカセッテ12からコンソール20に送信するようにしてもよい。また、コンソール20等からの指示に応じて、放射線画像15を表す画像データを、コンソール20に再送するようにしてもよく、さらに、再送する場合に、圧縮率をコンソール20等から指示できるようにしてもよい。
また、放射線画像読影装置22で、コンソール20から受信した放射線画像15を表す画像データを圧縮して表示するようにしてもよい。例えば、放射線画像読影装置22の表示部65の解像度に応じて圧縮したり、表示部65の表示画面の大きさに合わせて圧縮するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、位置合わせ領域17及び位置合わせ領域17以外の領域の2つの領域の圧縮率を異ならせていたが、3つ以上の領域の圧縮率を異ならせるようにしてもよい。例えば、位置合わせ領域17及び位置合わせ領域17以外の領域を第1領域、及び第2領域とした場合、上述したJPEG 2000等により、位置合わせ領域17以外の領域を圧縮する場合、ROI等が第3領域といえる。また、この第3領域等のように、位置合わせ領域17及び位置合わせ領域17以外の領域をどのように、また、いくつに分割して圧縮するかは、特に限定されず、上述のように予め定めておいてもよいし、ユーザ等が適宜、指示できるようにしてもよい。なお、分割する領域に関わらず、位置合わせ領域17の圧縮率が位置合わせ領域17以外の領域の圧縮率よりも低いことが好ましい。
また、圧縮率については、上記各実施の形態に限定されず、適宜、変更可能にすることができる。例えば、ユーザがコンソール20の操作入力部48から指示したり、予め定め設定されているいくつかの圧縮率から選択するようにしてもよい。また、圧縮率は、被検体1の情報に基づいて自動的、またはユーザ等の指示により決定するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、カセッテ12内に、複数の放射線検出器14を備える場合について説明したがこれに限らない。例えば、図14に示すように、1つの放射線検出器14を備えるカセッテ12Dを複数(ここでは、具体例として、12D〜12Dの3つ)備えるようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、カセッテ12がDRカセッテである場合について、説明したがこれに限らず、CRカセッテであってもよい。CRカセッテとした場合は、イメージングプレートが放射線検出器の一例に対応する。
また、上記第1の実施の形態では、複数の放射線検出器14を用いる場合として、3つの放射線検出器14が段丘状に配置された場合について説明したが、放射線検出器14の数は、3つに限定されるものではない。また、複数の放射線検出器14の配置の仕方は特に限定されず、隣接する放射線検出器14同士の端部が重ね合っていればよい。例えば、4つの放射線検出器14を2つ×2つ状に配置してもよい。
また、上記各実施の形態の放射線Xは、特に限定されず、X線やγ線等を適用することができる。
また、本実施の形態で説明した放射線画像撮影システム10、カセッテ12、放射線検出器14、及びコンソール20の構成及び動作等は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることは言うまでもない。
10 放射線画像撮影システム
12、12A カセッテ
14、14B 放射線検出器
20 コンソール
22 放射線画像読影装置
30 制御部
40 制御部

Claims (21)

  1. 端部の所定範囲を重複させて撮影された、撮影対象を透過した放射線により示される複数の放射線画像を繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成する放射線画像撮影システムであって、
    放射線検出器が前記撮影対象を撮影して前記複数の放射線画像を生成し、
    前記複数の放射線画像の各々が前記所定範囲の少なくも一部を含む第1領域と、前記第1領域に隣接する第2領域と、を含み、
    前記放射線検出器から前記複数の放射線画像に応じた複数の画像データを取得して、前記第1領域に対応する画像データに対する圧縮率を第1圧縮率とし、前記第2領域に対応する画像データの圧縮率を前記第1圧縮率よりも高い第2圧縮率として前記複数の画像データの各々を圧縮して送信し、
    圧縮された複数の画像データの各々を受信し、受信した該複数の画像データの各々の前記第1領域の画像データに基づいて位置合わせを行い、複数の前記画像データを繋ぎ合わせて合成することにより前記合成放射線画像を生成する、
    放射線画像撮影システム。
  2. 前記複数の放射線画像に応じた複数の画像データを取得して、前記圧縮を行う圧縮部、及び
    前記圧縮部により圧縮された前記複数の画像データの各々を送信する送信部を備えた放射線画像撮影装置と、
    前記送信部により送信された複数の画像データの各々を受信する受信部、及び
    前記受信部が受信した該複数の画像データの各々を繋ぎ合わせて合成することにより前記合成放射線画像を生成する合成部を備えた制御装置と、
    を備えた請求項1に記載の放射線画像撮影システム。
  3. 位置合わせの後に、前記第1領域に対応する画像データを、圧縮された前記第2圧縮率に合わせて圧縮してから、複数の前記画像データを繋ぎ合わせて合成することにより前記合成放射線画像を生成する、
    請求項1または請求項2に記載の放射線画像撮影システム。
  4. 前記第1領域に対応する画像データを圧縮した後に、解像度及び周波数の少なくとも一方に影響される所定の画像処理を、前記第1領域及び前記第2領域の画像データに対して行う、
    請求項3に記載の放射線画像撮影システム。
  5. 前記合成放射線画像の生成後に、前記合成放射線画像に対して、解像度及び周波数の少なくとも一方に影響される所定の画像処理を行う、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システム。
  6. 前記第1領域は、前記所定範囲に応じて予め定められた領域である、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システム。
  7. 前記位置合わせは、前記放射線画像中の基準画像に基づいて行われ、
    前記第1領域は、前記基準画像に対応する領域を含む、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システム。
  8. 前記第1領域の大きさは、前記基準画像、及び前記撮影対象の少なくとも一方により定められる、
    請求項7記載の放射線画像撮影システム。
  9. 前記合成放射線画像の大きさが予め定められており、
    前記第2圧縮率は、前記合成放射線画像の大きさにより定められる、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システム。
  10. 前記第2圧縮率は、前記合成放射線画像を表示する表示媒体の解像度、または前記合成放射線画像を表示する大きさにより定められる、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システム。
  11. 前記合成放射線画像の画像データを、前記合成放射線画像を表示する表示媒体の解像度、または前記合成放射線画像を表示する大きさに応じて圧縮する、
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システム。
  12. 前記圧縮は、前記複数の画像データを所定の割合で間引くことにより行う、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システム。
  13. 前記放射線検出器は、放射線に応じて発生した電荷を蓄積する複数の画素を備え、
    前記圧縮は、前記放射線検出器の前記複数の画素から電荷を読み出す場合に、複数の画素の電荷をまとめて読み出すことにより行う、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システム。
  14. 前記圧縮は、不可逆圧縮である、
    請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システム。
  15. 前記第1圧縮率は、零である、
    請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の放射線画像撮影システム。
  16. 端部の所定範囲を重複させて撮影された、撮影対象を透過した放射線により示される複数の放射線画像を繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成するための放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置であって、
    前記複数の放射線画像を撮影して前記複数の放射線画像を生成する放射線検出器と、
    前記複数の放射線画像の各々が前記所定範囲の少なくも一部を含む第1領域と、前記第1領域に隣接する第2領域と、を含み、
    前記放射線検出器から前記複数の放射線画像に応じた複数の画像データを取得して、前記第1領域に対応する画像データに対する圧縮率を第1圧縮率とし、前記第2領域に対応する画像データの圧縮率を前記第1圧縮率よりも高い第2圧縮率として前記複数の画像データの各々を圧縮する圧縮部と、
    前記圧縮部により圧縮された前記複数の画像データの各々を送信する送信部と、
    を備えた放射線画像撮影装置。
  17. 前記送信部は、前記第1領域に対応する画像データの送信後に、前記第2領域に対応する画像データを送信する、
    請求項16に記載の放射線画像撮影装置。
  18. 端部の所定範囲を重複させて撮影された、撮影対象を透過した放射線により示される複数の放射線画像を繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成する制御装置であって、放射線検出器が前記撮影対象を撮影して前記複数の放射線画像を生成する各々の前記放射線画像が前記所定範囲の少なくも一部を含む第1領域と、前記第1領域に隣接する第2領域と、を含み、
    放射線検出器が撮影した前記複数の放射線画像に応じた複数の画像データを取得し、前記第1領域に対応する画像データに対する圧縮率を第1圧縮率とし、前記第2領域に対応する画像データに対する圧縮率を前記第1圧縮率より高い第2圧縮率として前記複数の画像データの各々を圧縮して送信する放射線画像撮影装置から送信された前記複数の画像データの各々を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した該複数の画像データの各々の前記第1領域の画像データに基づいて位置合わせを行い、複数の前記画像データを繋ぎ合わせて合成することにより前記合成放射線画像を生成する合成部と、
    を備えた制御装置。
  19. 端部の所定範囲を重複させて撮影された、撮影対象を透過した放射線により示される複数の放射線画像を繋ぎ合わせて合成することにより合成放射線画像を生成する合成放射線画像生成方法であって、
    放射線検出器が前記撮影対象を撮影して前記複数の放射線画像を生成し、
    前記複数の放射線画像の各々が前記所定範囲の少なくも一部を含む第1領域と、前記第1領域に隣接する第2領域と、を含み、
    前記放射線検出器から前記複数の放射線画像に応じた複数の画像データを取得して、前記第1領域に対応する画像データに対する圧縮率を第1圧縮率とし、前記第2領域に対応する画像データの圧縮率を前記第1圧縮率よりも高い第2圧縮率として前記複数の画像データの各々を圧縮して送信し、
    圧縮された複数の画像データの各々を受信し、受信した該複数の画像データの各々の前記第1領域の画像データに基づいて位置合わせを行い、複数の前記画像データを繋ぎ合わせて合成することにより前記合成放射線画像を生成する、
    合成放射線画像生成方法。
  20. 位置合わせの後に、前記第1領域に対応する画像データを、圧縮された前記第2領域に合わせて圧縮してから、複数の前記画像データを繋ぎ合わせて合成することにより前記合成放射線画像を生成する、
    請求項19に記載の合成放射線画像生成方法。
  21. 前記合成放射線画像の画像データを、前記合成放射線画像を表示する表示媒体の解像度、または前記合成放射線画像を表示する大きさに応じて圧縮する、
    請求項19または請求項20に記載の合成放射線画像生成方法。
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