JP2016058955A - 水晶振動子収納用セラミック基板およびそれを用いた水晶振動子実装パッケージ - Google Patents

水晶振動子収納用セラミック基板およびそれを用いた水晶振動子実装パッケージ Download PDF

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Abstract

【課題】 水晶振動子を固定するための接合材による絶縁不良の発生を抑制できる水晶振動子収納用セラミック基板とそれを適用した水晶振動子実装パッケージを提供する。【解決手段】 セラミック製の基板7と、該基板7に設けられたセラミック製の枠体9と、基板7と同じ材料からなり、前記枠体の内側に位置する基板7上に、枠体9から離間するように設けられた、水晶振動子1を載置するための基台11と、を備えている。また、基台11は、水晶振動子1の載置面11aが、水晶振動子1の固定端1a側から固定端1aとは反対の開放端1b側に向けて仰角を成す傾斜面となっている。【選択図】 図1

Description

本発明は、水晶振動子を収容するための凹部を有する水晶振動子収納用セラミック基板およびそれを用いた水晶振動子実装パッケージに関する。
気密封止を必要とする電子部品の例として、近年、携帯情報機器への需要が益々高まっている水晶振動子が挙げられる。図7(a)は、従来の水晶振動子実装パッケージの一例を示す断面図であり、(b)は、(a)の水晶振動子実装パッケージから蓋体を除いた平面図である。水晶振動子101を搭載するための水晶振動子実装パッケージ103は、キャビティ構造をした水晶振動子収納用セラミック基板105の上面に蓋体107が接合された構成となっている。水晶振動子収納用セラミック基板105はセラミック製の基板109とその周縁部に一体的に形成され、基板109の側面を囲むように配置されたセラミック製の枠体111とを基本的構成として備え、枠体111の表面に設けられたメタライズ層113上にロウ材等を介して蓋体107が接合されている。
この場合、水晶振動子101は、水晶振動子収納用セラミック基板105内において、縦方向に振動したときに搭載面119に触れないようにするために、基板109上に設けた段差部115上に接合材117により固定される構造となっている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2003−273696号公報
上記した従来の水晶振動子実装パッケージ103では、水晶振動子101を固定するための段差部115が、水晶振動子収納用セラミック基板105を構成する枠体111に接するように設けられているため、水晶振動子101を導電性接着剤などの接合材117を用いて段差部115に接合した際に、接合材117が枠体113の内壁111aを這い上がり、枠体111上のメタライズ層113に接触し、水晶振動子101が絶縁不良を発生し易くなるという問題がある。
従って、本発明は、絶縁不良の発生を抑制できる水晶振動子収納用セラミック基板とそれを適用した水晶振動子実装パッケージを提供することを目的とする。
本発明の水晶振動子収納用セラミック基板は、セラミック製の基板と、該基板に設けられたセラミック製の枠体と、前記基板と同じ材料からなり、前記枠体の内側に位置する前記基板上に、前記枠体から離間するように設けられた、水晶振動子を載置するための基台と、を備えていることを特徴とする。
本発明の水晶振動子実装パッケージは、上記の水晶振動子収納用セラミック基板の前記基台上に水晶振動子が実装され、前記枠体の上部に蓋体が設けられていることを特徴とする。
本発明の水晶振動子収納用セラミック基板および水晶振動子実装パッケージによれば、水晶振動子を固定するための接合材による絶縁不良の発生を抑制できる。
(a)は、本発明の水晶振動子実装パッケージの一実施形態を示す断面図であり、(b)は、(a)の水晶振動子実装パッケージから蓋体を除いた平面図である。 (a)は、本実施形態の水晶振動子収納用セラミック基板の他の態様を示すものであり、水晶振動子が実装される基台の載置面が傾斜している形態を示す断面図である。(b)は、(a)における一点鎖線の円内における基台の部分を拡大した模式図である。 基台の他の態様を示すものであり、(a)は、断面が台形状の例、(b)は、底面側が裾広がり状となった台形状の例である。 水晶振動子収納用セラミック基板の他の態様を示すものであり、基台が枠体側の側面に導体膜を有していることを示す断面図である。 水晶振動子収納用セラミック基板のさらに他の態様を示すものであり、基台に厚み方向に貫く貫通導体が設けられていることを示す断面図である。 本実施形態の水晶振動子収納用セラミック基板の製造工程を示す模式図である。 (a)は、従来の水晶振動子実装パッケージの一例を示す断面図であり、(b)は、(a)の水晶振動子実装パッケージから蓋体を除いた平面図である。
図1(a)は、本発明の水晶振動子実装パッケージの一実施形態を示す断面図であり、(b)は、(a)の水晶振動子実装パッケージから蓋体を除いた平面図である。以下、本実施形態の水晶振動子収納用セラミック基板について、水晶振動子実装パッケージAの構成を基に説明する。
本実施形態の水晶振動子実装パッケージAは、水晶振動子1が実装された水晶振動子収納用セラミック基板3と、この水晶振動子収納用セラミック基板3を気密封止するための蓋体5とを備えた構成となっている。
本実施形態の水晶振動子収納用セラミック基板3は、セラミック製の基板7と、その基板7に設けたセラミック製の枠体9とで構成されている。ここで、基板7は平面視したときの形状が矩形状である。枠体9は基板7の周縁部に一体的に形成され、基板7の側面を囲むように配置されている。枠体9の上面には、蓋体5を接合するためのメタライズ層13が設けられている。
また、この水晶振動子収納用セラミック基板3は、基板7の表面7aに、水晶振動子1を載置するための基台11を有している。この基台11は、基板7上で枠体9から離間するように設けられている。ここで、基台11が枠体9から離間した状態については、図1(b)において、枠体9の内壁9aと基台11の側面11aとの間隔wおよびwで表している。
すなわち、基台11は、枠体9の角部付近において、直交する2つの側面9aからそれぞれ離間するように配置されている。このとき、基台11が矩形状をした水晶振動子1を片持ちで固定するタイプの場合には、基台11は、通常、図1(b)に示すように、枠体9の1つの内壁9aに沿って、角部付近に2箇所設けられる。水晶振動子1は、その一端部が基台11の載置面11bに接合材15により接合されている。
本実施形態の水晶振動子収納用セラミック基板3は、水晶振動子1の一端を当該水晶振動子収納用セラミック基板3に設けた基台11に載置し、固定するタイプであることから、水晶振動子1が縦方向に振動したときにも、水晶振動子1が基板7の表面7aに触れ難く、これにより安定した発振を行うことができる。
また、この水晶振動子収納用セラミック基板3では、基台11が枠体9から離間された位置に配置されていることから、水晶振動子1が固定される基台11の上面である載置面11bから枠体9上のメタライズ層13までは、基台11の側面11a、基板7の表面7aおよび枠体9の内壁9aを順次経る経路となる。このため、水晶振動子1を基台11の上面に電気的に接続するために、基台11の上面である載置面11bを含む表面に導電性接着剤などの接合材15を塗布した際にも、接合材15が枠体9の内壁9aを這い上がってメタライズ層13まで達し難くなる。これにより基台11の載置面11bに塗布した接合材15が枠体9上のメタライズ層13に接触することによる水晶振動子7の絶縁不良の発生を抑制することができる。この場合、枠体9の内壁9aと基台11の側面11aとの間隔wおよびwとしては、接合材15が枠体9の内壁9aに移ることを防止するとともに、枠体9内の容積を小さくできるという点で50〜200μmであることが望ましい。
また、本実施形態の水晶振動子収納用セラミック基板3では、基台11の水晶振動子1の載置面11bが平坦であることが望ましい。基台11の載置面11bが平坦であると、水晶振動子1を基台11の載置面11b上で基板7および蓋体5に対して平行な状態で固定しやくなることから、水晶振動子1を基台11上により安定に固定することができ、これによりバラツキの小さい発振特性を得ることができる。
図2(a)は、本実施形態の水晶振動子収納用セラミック基板3の他の態様を示すものであり、水晶振動子1が実装される基台11の載置面11bが傾斜している形態を示す断面図である。(b)は、(a)における一点鎖線の円内における基台の部分を拡大した模式図である。ここでは、説明のために、図2(a)に示すように、水晶振動子収納用セラミック基板3の基台11に水晶振動子1が実装された状態を示している。
本実施形態の水晶振動子収納用セラミック基板3では、また、基台11は水晶振動子1の載置面11bが、水晶振動子1の固定端1a側から該固定端1aとは反対の開放端1b側に向けて仰角を成す傾斜面となっていることが望ましい。ここで、水晶振動子1が仰角を成す状態は、図2(b)において、角度θとして表示している。
基台11における水晶振動子1の載置面11bが、図2(a)(b)に示すように、水晶振動子1の固定端1a側から、これとは反対の開放端1b側に向けて、角度θだけ仰角を成す傾斜面となっていると、水晶振動子1の開放端1bの基板7の表面7aからの高さhを高くすることができることから、振幅の大きい水晶振動子1や中央部の径が大きい、いわゆる断面が楕円形状の水晶振動子1などに対して好適なものとなる。なお、基台11の載置面11bが図2(a)(b)に示すように傾斜している場合であっても、基台11の載置面11bが平坦である場合には、水晶振動子1をより安定に固定できることから、この場合にもより水晶振動子1の発振を安定化させることができる。
また、本実施形態の水晶振動子収納用セラミック基板3では、基台11は、基板7と同じ材料からなり、基板7と一体的に形成されていることが望ましい。この場合、一体的とは基板7と基台11とが同時焼成されて焼結した状態にあることを言う。
つまり、本実施形態の水晶振動子収納用セラミック基板3を構成する基台11としては、基板7と同じ磁器組織を有し、基板7や枠体9に匹敵する剛性を有していることが望ま
しい。基台11が基板7や枠体9と同じ磁器組織を有するものであると、水晶振動子1を実装する土台である基台11も強固なものになることから、より安定した振動を発生させることが可能になる。この場合、基板7および基台11の気孔率が5%以下であり、また、基板7と基台11との間の気孔率の差が2%以内であることが好ましい。基板7および基台11の気孔率は、断面研磨した試料についての電子顕微鏡観察による写真から試料表面に見られる開気孔の面積を求め、単位面積当たりの割合として求める。
図3は、基台11の他の態様を示すものであり、(a)は、断面が台形状の例、(b)は、底面側が裾広がり状となった台形状の例である。
本実施形態の水晶振動子収納用セラミック基板3では、基台11の安定性をさらに高められるという点で、基台11は基板7の厚み方向における断面形状が台形状であることが好ましく、さらには、基台11の側面11aが基板7側に向けて裾拡がり状となっていることがより好ましい。これにより、基台11は安定性がさらに高いものとなる。
図4は、基台11が枠体9側の側面11aに導体膜17を有していることを示す断面図である。基台11の載置面11bに実装される水晶振動子1には、通常、外部電源などの電子機器との電気的な接続が必要となる。このとき基台11に設けられる導体膜17は水晶振動子1との干渉をできるだけ低減できる位置である方が良い。このため、導体膜17を基台11の側面11aに設ける場合には、図4に示すように、水晶振動子1の先端が大きく触れる開放端1b側の側面11cではなく、枠体9側の側面11aにのみ設けるのが良い。この場合、基板7側に設けられる導体としては、基板7の表面7aに露出する面積をより小さくできるという点でビア導体19が好ましい。導体膜17とビア導体19とは厚み方向に繋がるように配置される。
図5は、基台11に厚み方向に貫く貫通導体21が設けられていることを示す断面図である。基台11の載置面11bに実装される水晶振動子1との電気的な接続を取るための図4の導体膜17の代わりに、図5に示すように、基台11の内部に設ける貫通導体21の形態にすると、水晶振動子1との干渉をさらに低減することができる。
また、上述した図1〜図5の例の水晶振動子収納用セラミック基板3では、基台11の側面11aや内部だけでなく、載置面11bにも導体膜18が設けられていても良い。このような構成にすると、水晶振動子1を導体膜18に接触させた上で導電性接着剤などの接合材15により覆った状態で固定できることから、水晶振動子1の電気的な接触面積が大きくなり、これにより水晶振動子1の発振特性をより安定化させることができる。
以上から、本実施形態の水晶振動子収納用セラミック基板3によれば、水晶振動子1を基台11の上面に接続するために用いる接合材15による絶縁不良の発生を抑制することができることに加えて、水晶振動子1の発振をより安定させることができる。
次に、本実施形態の水晶振動子収納用セラミック基板および水晶振動子実装パッケージの製造方法について説明する。図6は、図1に示した水晶振動子収納用セラミック基板の製造工程を示す模式図である。
まず、シート状成形体21を形成するための原料粉末を準備する。原料粉末としては、例えば、Al粉末を主成分とし、これにSiO粉末およびMgO粉末を所定量添加した混合粉末を用いる。
次に、この混合粉末に対して、有機バインダーを溶媒とともに添加してスラリーや混練物を調製した後、これをプレス法、ドクターブレード法、圧延法、射出法などの成形方法
を用いて、図6(a)に示すようなシート状成形体21を形成する。
次に、図6(b)に示すように、所定の形状に加工された金型23を用いて、シート状成形体21を加圧して成形体25を形成する。この場合、金型23としては、枠体9を形成する部分が凹んでおり、また、水晶振動子収納用セラミック基板3の基台11に対応する部分が凹部23aとなっているものを用いる。図6(c)に、金型23を外した成形体25を示す。
次に、この成形体25を所定の温度条件で焼成することにより水晶振動子収納用セラミック基板3を得ることができる。
こうして得られた水晶振動子収納用セラミック基板3は、成形体25に形成されたキャビティ部25aに一体的に形成された凸部25bを有する形状となる。
なお、基台11の形状として、載置面11aが傾斜しているもの、基台11の形状が台形状であるもの、基台11の裾野が広がっているものもついては、それぞれの形状に対応する金型を用意し成形を行うことによって作製する。
水晶振動子収納用セラミック基板3に、メタライズ層13、導体膜17、ビア導体19および貫通導体21などを有するものについては、これらの導体の形状に対応する導体パターンをシート状成形体21の表面に予め形成した後に、金型23を用いて加圧加熱を行うことによって作製する。
こうして得られる水晶振動子収納用セラミック基板3に形成される基台11は、上述のように、成形用の金型23によって基板7や枠体9と同時に形成されるものであるため、基台11の形状や載置面11aの傾斜度および平坦度を高い精度で形成することができる。また、基板7や枠体9と同程度に緻密化した基台11を一体的に形成することができる。
水晶振動子実装パッケージAを形成する場合には、水晶振動子収納用セラミック基板3に形成した基台11の載置面11aに水晶振動子1を接合材15により固定し、この後、水晶振動子収納用セラミック基板3を構成する枠体9のメタライズ層13上に蓋体5を接合して気密封止を行う。
まず、Al粉末93質量%に対して、SiO粉末を5質量%、MgO粉末を2質量%の割合で混合した後、さらに、有機バインダーとしてアクリル系バインダーを19質量%、ワックスとしてパラフィンワックスを3質量%、有機溶媒としてトルエンを混合してスラリーを調製した後、ドクターブレード法にて平均厚みが400μmの図6(a)に示すシート状成形体を作製した。
次に、形成したシート状成形体に対し、図6(b)に示す構造を基本構造とする金型を用いて、80℃の温度で加熱プレスを行い成形体を作製した(試料1)。基台が傾斜面を有するもの(試料2)、台形状であるもの(試料3)、および基台が台形状かつ裾拡がりを有するもの(試料4)については、それぞれの基台の形状に対応させた金型を用いた。
次に、得られた成形体を、還元雰囲気中にて、1500℃、1時間の条件で焼成を行った。
得られた水晶振動子収納用セラミック基板は、平面の面積が2mm×2mm、基板の平
均厚みが0.1mm、枠体の平均厚みが0.15mmであった。基台の高さは0.03mmであった。基台は載置面の平面視したときの面積が100μm×100μmであった。基台の側面と枠体の内壁との間隔は約50μmであった。この場合、上述したように、異なる金型を用いて基台の縦断面の形状の異なる試料を作製した。試料1は長方形状、試料2は載置面が約10°傾斜したもの、試料3は台形状、試料4は裾拡がりを有するものとした。このとき試料3の基板表面側の面積は120μm×120μm、試料4の基板表面側の面積は140μm×140μmとした。
また、作製したこれらの試料を研磨した断面の走査電子顕微鏡観察写真から気孔率を求めたが、作製した試料における基板および基台の部分の気孔率はいずれも5%以下であり、基板と基台との気孔率差も2%以下であった。観察領域はおおよそ100μm×100μmとした。
比較例の試料も同様に作製した。比較例1は図7に示した水晶振動子収納用セラミック基板、比較例2は基台の無い焼成後の水晶振動子収納用セラミック基板にAgを主成分とする導体ペーストを塗布して基台の形に形成したもの、このとき、導体を焼き付ける焼成温度は900℃とした。
次に、得られた水晶振動子収納用セラミック基板内の基台上に水晶振動子を導電性接着剤により図1に示す構造となるように接合させた。導電性接着剤としては、エポキシ樹脂にAgを分散させたものを用い、約150℃の温度で硬化させた。
水晶振動子を基台に接合する際に用いたAgを主成分とする導電性接着剤の流れを確認したところ、比較例1の試料の場合には、導電性接着剤の一部がメタライズ層に達していることが確認されたが、基台を枠体の内壁から離して形成した本発明の試料は、いずれも比較例1のような不具合は見られなかった。
基台の安定性は、作製した水晶振動子収納用セラミック基板をオートグラフの試料台上に置き、基台の部分を加圧することによって評価した。この場合、加圧に用いた圧子は直径が100μmのシリンダ形状のものを用いた。基台の安定性の評価は加圧した時に基台の高さが10%変化したときの荷重の値とした。
加圧試験の結果、荷重の値は比較例2の試料の荷重を1としたときに、比較例1の試料が2.4、試料1が2.0、試料2が1.9、試料3が2.2、試料4が2.3という結果であり、試料1〜4は、比較例1の試料を除き、基台を図6に示す製法ではなく、焼成した基板上に導体ペーストを塗布する工法によって形成した比較例2に比較して機械的に高い安定性を示すものであった。
A・・・・・・・水晶振動子実装パッケージ
1・・・・・・・水晶振動子
1a・・・・・・固定端
1b・・・・・・開放端
3・・・・・・・水晶振動子収納用セラミック基板
5・・・・・・・蓋体
7・・・・・・・基板
7a・・・・・・基板の表面
9・・・・・・・枠体
9a・・・・・・枠体の内壁
11・・・・・・基台
11a・・・・・基台の側面
11b・・・・・基台の載置面
13・・・・・・メタライズ層
15・・・・・・接合材
17、18・・・導体膜
19・・・・・・ビア導体
21・・・・・・貫通導体

Claims (6)

  1. セラミック製の基板と、該基板に設けられたセラミック製の枠体と、前記基板と同じ材料からなり、前記枠体の内側に位置する前記基板上に、前記枠体から離間するように設けられた、水晶振動子を載置するための基台と、を備えていることを特徴とする水晶振動子収納用セラミック基板。
  2. 前記基台は、前記水晶振動子の載置面が、該水晶振動子の固定端側から該固定端とは反対の開放端側に向けて仰角を成す傾斜面となっていることを特徴とする請求項1に記載の水晶振動子収納用セラミック基板。
  3. 前記基板の厚み方向における前記基台の断面形状が台形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の水晶振動子収納用セラミック基板。
  4. 前記基台の側面に導体膜を有していることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載の水晶振動子収納用セラミック基板。
  5. 前記基台は、厚み方向に貫く貫通導体を有していることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載の水晶振動子収納用セラミック基板。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれかに記載の水晶振動子収納用セラミック基板の前記基台上に水晶振動子が実装され、前記枠体の上部に蓋体が設けられていることを特徴とする水晶振動子実装パッケージ。
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