JP2016058901A - 光受信器 - Google Patents

光受信器 Download PDF

Info

Publication number
JP2016058901A
JP2016058901A JP2014183982A JP2014183982A JP2016058901A JP 2016058901 A JP2016058901 A JP 2016058901A JP 2014183982 A JP2014183982 A JP 2014183982A JP 2014183982 A JP2014183982 A JP 2014183982A JP 2016058901 A JP2016058901 A JP 2016058901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
optical
light receiving
output
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014183982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6208640B2 (ja
Inventor
健太郎 本田
Kentaro Honda
健太郎 本田
宏明 桂井
Hiroaki Katsurai
宏明 桂井
正史 野河
Masashi Nogawa
正史 野河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2014183982A priority Critical patent/JP6208640B2/ja
Publication of JP2016058901A publication Critical patent/JP2016058901A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6208640B2 publication Critical patent/JP6208640B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】アレイ光受信回路内における増幅回路の配置位置に起因する、各チャネルの受信感度のばらつきを抑制する。
【解決手段】波長分離デバイス11から各入力経路に入力された各光信号S1を、それぞれ対応する出力経路へ切替出力する光スイッチ12を設け、モニタ回路15により、アレイ光受信回路14の増幅回路Amp1〜Ampnから増幅出力された各電気信号をモニタしてそれぞれの信号強度S5を出力し、制御回路16により、波長分離デバイス11で分離された各光信号S1のうちモニタ回路15から出力された信号強度S5が小さいものほど、増幅回路Amp1〜Ampnのうちアレイ光受信回路14の外周部の近くに配置されている増幅回路で増幅されるよう、光スイッチ12における入出力経路間を切替制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、波長多重光通信技術に関し、特に受信した波長多重光信号から波長分離した複数の光信号を受光素子アレイでそれぞれ光電変換し、得られた電気信号をアレイ光受信回路でそれぞれ増幅出力する波長多重光受信技術に関する。
波長多重光通信で用いられる光受信器は、受信した波長多重光信号から波長分離した複数の光信号をそれぞれ光電変換し、得られた電気信号をそれぞれ増幅出力する機能を有している。
図7は、従来の光受信器を示す構成例である。従来の光受信器50には、主に機能部として、受信した波長多重光信号から波長ごとに各チャネルの光信号を分離する波長分離デバイス51、これら光信号を電気信号に光電変換する受光素子アレイ52、およびこれら電気信号を増幅出力するアレイ光受信回路53とが設けられている。
光ファイバOFを介して光受信器50に入力される波長多重光信号には、互いに異なる波長λ1〜λnの光信号が多重されている。波長分離デバイス51は、これら多重された光信号を波長λ1〜λnごとに分離し、n本のチャネルの光信号を出力する。これら光信号は、n個の受光素子PD1〜PDnが1チップ上にアレイ状に配置された受光素子アレイ52に入力され、それぞれ電気信号へ光電変換される。得られた電気信号は、n個の増幅回路Amp1〜Ampnが1チップ上にアレイ状に配置されたアレイ光受信回路53へと入力され、それぞれ増幅されて光受信器50から出力される。
光受信器50内を流れる各チャネルの光信号および電気信号は、光受信器50から出力されるまで、常に並行して伝達される。このため、ある信号がその他の信号へ影響を及ぼして受信感度の悪化を招くクロストークノイズの問題が生じてしまう。この問題への対策として非特許文献1に示す技術が知られている。非特許文献1では、受光素子アレイとアレイ光受信器を同一パッケージ上にフリップチップ実装を行い、隣接する2つの信号間の線路をグラウンド配線でシールドすることで、他の信号への影響を抑制している。
T. Takemoto, F. Yuki, H. Yamashita, Y. Lee, T. Saito, S. Tsuji, and S. Nishimura, "A Compact 4 25-Gb/s 3.0 mW/Gb/s CMOS-Based Optical Receiver for Board-to-Board Interconnects," in IEEE Journal of Lightwave Technology, Vol. 28, No. 23, Dec. 1, 2010. 高橋浩, 渡辺俊夫, 郷隆司, 相馬俊一, 高橋哲夫, "光ネットワークの高機能化を実現するPLC光スイッチ", NTT技術ジャーナル 2005.5. P. D. Heyn, J. D. Coster, P. Verheyen, G. Lepage, M. Pantouvaki, P. Absil, W. Bogaerts, J. V. Campenhout and D. V. Thourhout, "Fabrication-Tolerant Four-Channel Wavelength-Devision-Multiplexing Filter Based on Collectively Tuned Si Microrings," in IEEE Journal of Lightwave Technology, Vol. 31, No. 16, Aug. 15, 2013.
しかしながら、このような従来技術によれば、受光素子アレイとアレイ光受信回路との間の線路における他の信号へ影響を抑制できるが、アレイ光受信回路内における信号同士の影響を抑えることはできないという問題点があった。また、従来技術は、フリップチップ実装を行うことを前提としているため、光受信器で一般的に用いられているワイヤボンディング実装に特有の、外部から供給される電源電圧の電圧ドロップに起因する他の信号へ影響については、抑制することができないという問題点があった。
図8は、ワイヤボンディングによる一般的なアレイ光受信回路の構成例である。アレイ光受信回路のチップ内には増幅回路Amp1〜Ampnがアレイ状に配置されており、ワイヤボンディング実装に特徴的な構造として、外部電源Vを接続するための大きめのパッドがチップの外周部に並べられている。図8の例では、パッドごとに設けられたインダクタCHを介して、外部電源Vがそれぞれのパッドに供給されている。
このような構造のため、チップの外周部から遠い内側の増幅回路については、パッドとの配線距離が長くなり、配線によって電源電圧の電圧ドロップが生じてしまう。このため、増幅回路に供給される電源電圧が低くなり、増幅回路の増幅特性が悪化してしまう。例えば図8に示した構成例では、増幅回路Amp1と増幅回路Ampnはチップ外周部に最も近いため増幅特性が良く、増幅回路Amp2、Amp3とチップ中心部に近くなるに従い増幅特性が劣化する。増幅特性の悪い増幅回路は他信号からの干渉を受けやすいため、小信号が内側の増幅回路に入力される場合には受信感度が大きく悪化することになる。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、アレイ光受信回路内における増幅回路の配置位置に起因する、各チャネルの受信感度のばらつきを抑制できる波長多重光受信技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる光受信器は、入力された波長多重光信号を波長ごとに分離して複数の光信号を出力する波長分離デバイスと、前記波長分離デバイスから各入力経路に入力された前記各光信号を、それぞれ対応する出力経路へ切替出力する光スイッチと、前記光スイッチから出力された前記各光信号を、それぞれ対応する受光素子で電気信号に光電変換して出力する受光素子アレイと、前記受光素子アレイから出力された前記各電気信号を、それぞれ対応する増幅回路で増幅出力するアレイ光受信回路と、前記アレイ光受信回路から増幅出力された前記各電気信号をモニタし、それぞれの信号強度を出力するモニタ回路と、前記光スイッチに入力された前記各光信号のうち前記モニタ回路から出力された前記信号強度が小さいものほど、前記各増幅回路のうち当該アレイ光受信回路の外周部の近くに配置されている増幅回路で増幅されるよう、前記光スイッチにおける入出力経路間を切替制御する制御回路とを備えている。
また、本発明にかかる他の光受信器は、通過周波数帯域を出力経路ごとに切替制御することにより、入力された波長多重光信号を波長ごとに分離して複数の光信号を各出力経路から出力する波長分離デバイスと、前記波長分離デバイスから出力された前記各光信号を、それぞれ対応する受光素子で光電変換し、得られた電気信号をそれぞれ出力する受光素子アレイと、前記受光素子アレイから出力された前記各電気信号を、それぞれ対応する増幅回路で増幅出力するアレイ光受信回路と、前記アレイ光受信回路から出力された前記各電気信号をモニタし、それぞれの信号強度を出力するモニタ回路と、前記波長分離デバイスで分離された前記各光信号のうち前記モニタ回路から出力された前記信号強度が小さいものほど、前記各増幅回路のうち当該アレイ光受信回路の外周部の近くに配置されている増幅回路で増幅されるよう、前記波長分離デバイスにおける前記各出力経路と対応する通過周波数帯域を切替制御する制御回路とを備えている。
また、本発明にかかる他の光受信器は、入力された波長多重光信号を波長ごとに分離して複数の光信号を出力する波長分離デバイスと、前記波長分離デバイスから出力された前記各光信号を、それぞれ対応する受光素子で光電変換し、得られた電気信号をそれぞれ出力する受光素子アレイと、前記受光素子アレイから各入力経路に入力された前記各電気信号をそれぞれ対応する出力経路へスイッチによりそれぞれ切り替えた後、これら出力経路から出力された各電気信号を、それぞれ対応する増幅回路で増幅出力するアレイ光受信回路と、前記アレイ光受信回路から出力された前記各電気信号をモニタし、それぞれの信号強度を出力するモニタ回路と、前記スイッチに入力された前記各光信号のうち前記モニタ回路から出力された前記信号強度が小さいものほど、前記各増幅回路のうち当該アレイ光受信回路の外周部の近くに配置されている増幅回路で増幅されるよう、前記スイッチにおける入出力経路間を切替制御する制御回路とを備えている。
本発明によれば、モニタ回路から入力された各電気信号のうち、信号強度が小さいものから順に、増幅回路のうちチップ外周部からの距離が短い増幅回路が割り当てられる。したがって、信号強度が小さく他の信号の影響を受けやすいチャネルの信号ほど、より良好な増幅特性を持つ増幅回路で増幅されることになり、結果として他の信号からの影響が抑制されて、受信感度の悪化が抑えられる。このため、アレイ光受信回路内における増幅回路の配置位置に起因する、各チャネルの受信感度のばらつきを抑制することが可能となる。
第1の実施の形態にかかる光受信器の構成を示すブロック図である。 従来の光受信器にかかる出力波形例(シミュレーション)である。 第1の実施の形態にかかる光受信器の出力波形例(シミュレーション)である。 第2の実施の形態にかかる光受信器の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態にかかる光受信器の構成を示すブロック図である。 スイッチの回路構成例である。 従来の光受信器を示す構成例である。 ワイヤボンディングによる一般的なアレイ光受信回路の構成例である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる光受信器10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる光受信器の構成を示すブロック図である。
光受信器10は、n(nは2以上の整数)本の各チャネルの信号を波長の異なる光信号で多重化して送受信する波長多重光通信で用いられて、受信した波長多重光信号から波長分離した各チャネルに対応する光信号をそれぞれ光電変換し、得られた電気信号をそれぞれ増幅出力する機能を有している。
この光受信器10には、主な機能部として、波長分離デバイス11、光スイッチ12、受光素子アレイ13、アレイ光受信回路14、モニタ回路15、および制御回路16が設けられている。これらのうちアレイ光受信回路14は、例えばワイヤボンディング実装により他の回路部と電気的に接続されている。
波長分離デバイス11は、光ファイバOFを介して光受信器10に入力された波長多重光信号S0を、波長λ1〜λnごとにn本に分離して各チャネルの光信号S1として出力する機能を有している。
光スイッチ12は、制御回路16からの制御信号CNTに基づき入力経路(入力端子)IN1〜INnと出力経路(出力端子)OUT1〜OUTnとの接続関係、すなわち入出力経路を切替制御することにより、波長分離デバイス11から出力されたn本の光信号S1を、受光素子アレイ13内の受光素子PD1〜PDnのうち、制御信号CNTで指定された受光素子PD1〜PDnへ切替出力する機能を有している。光スイッチ12については、例えば非特許文献2に記載されている公知のデバイスを用いればよい。
受光素子アレイ13は、n個の受光素子PD1〜PDnを有し、光スイッチ12から切替出力されたn本の光信号S2を、それぞれ対応する受光素子PD1〜PDnで受光して光電変換し、得られたn本の電気信号S3を出力する機能を有している。
アレイ光受信回路14は、n個の増幅回路Amp1〜Ampnを有し、受光素子PD1〜PDnから出力されたn本の電気信号S3を、それぞれ対応する増幅回路Amp1〜Ampnで増幅し、得られたn本の電気信号S4を光受信器10から出力する機能を有している。
モニタ回路15は、増幅回路Amp1〜Ampnから出力されたn本の電気信号S4をモニタし、それぞれの信号強度S5をモニタ結果として出力する機能を有している。
制御回路16は、アレイ光受信回路14内に配置された増幅回路Amp1〜Ampnに関するチップ外周部からの距離順序と、モニタ回路15から出力された各信号強度S5とに基づいて、光スイッチ12の入出力経路間の接続関係を切替制御する機能を有している。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる光受信器10の光受信動作について説明する。なお、光受信動作の開始時には、予め設定されている初期接続関係を示す制御回路16からの制御信号CNTに基づき、光スイッチ12における入力経路IN1〜INnと出力経路OUT1〜OUTnとの接続関係が切替制御されているものとする。
まず、光ファイバOFを介して光受信器10に入力された波長多重光信号S0は、波長分離デバイス11により、波長λ1〜λnごとにn本に分離されて各チャネルの光信号S1として光スイッチ12へ出力される。
これら光信号S1は、光スイッチ12により、制御回路16からの制御信号CNTに基づき切り替えられて、光信号S2として受光素子アレイ13内の対応する受光素子PD1〜PDnへ入力される。
各光信号S2は、受光素子アレイ13の受光素子PD1〜PDnでそれぞれ受光されて光電変換され、n本の電気信号S3として受光素子アレイ13内の対応する増幅回路Amp1〜Ampnへ入力される。
これら電気信号S3は、受光素子アレイ13の増幅回路Amp1〜Ampnでそれぞれ増幅され、n本の電気信号S4として光受信器10から出力される。
この際、各電気信号S4は、モニタ回路15によりそれぞれの信号強度S5がモニタされる。信号強度S5の値としては、電気信号S4の振幅値(peak to peak)や平均電圧値など、電圧の大小を示す物理的な数値を信号強度値として用いればよい。
これら信号強度S5は、制御回路16に入力されて、予め設定されている、アレイ光受信回路14内に配置された増幅回路Amp1〜Ampnに関するチップ外周部からの距離ともに、光スイッチ12の入出力経路間の接続関係の決定に用いられる。
前述した図8に示すように、アレイ光受信回路14のチップ内には増幅回路Amp1〜Ampnがアレイ状に配置されており、ワイヤボンディング実装に特徴的な構造として、外部電源を接続するための大きめのパッドがチップの外周部に並べられている。
このような構造のため、チップ外周部から遠い内側の増幅回路ついては、パッドとの配線距離が長くなり、配線によって電源電圧の電圧ドロップが生じてしまう。このため、増幅回路に供給される電源電圧が低くなり、増幅回路の増幅特性が悪化してしまう。
この際、電気信号S3のうち振幅値が小さいものは、増幅特性の悪化の影響を受けやすく、振幅値の大きいものは、増幅特性の悪化の影響を受けにくい。
本発明は、このような特徴に着目し、電気信号S3のうち振幅値が小さいものほど、光スイッチ12で増幅特性が良好なチップ外周部に近い増幅回路、すなわちチップ外周部からの距離Lが短い増幅回路に切替接続するようにしたものである。
すなわち、制御回路16は、モニタ回路15から入力された各電気信号S4の信号強度S5のうち、信号強度値が小さいものから順に、チップ外周部からの距離が短い増幅回路を割り当てる。そして、これら割り当て結果に基づき光スイッチ12の入出力経路間の接続関係を決定し、この接続関係を示す制御信号CNTを光スイッチ12へ出力する。
これにより、光スイッチ12において、光信号S1のうち信号強度が小さいものほど、電源供給状況が良いチップ外周部の近くに配置された、増幅特性が良好な増幅回路と対応する受光素子PD1〜PDnへ切替接続される。したがって、信号強度が小さく他の信号の影響を受けやすい信号ほど、より良好な増幅特性を持つ増幅回路で増幅されることになる。
図2は、従来の光受信器にかかる出力波形例(シミュレーション)であり、図3は、第1の実施の形態にかかる光受信器の出力波形例(シミュレーション)である。従来の光受信器にかかる出力波形では、波形の乱れが大きくてアイ開口の幅が0.57UIであるのに比較して、本実施の形態にかかる出力波形によれば、波形の乱れが小さくてアイ開口の幅が0.73UIもあり、22%も向上していることがわかる。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態によれば、波長分離デバイス11から各入力経路に入力された各光信号S1を、それぞれ対応する出力経路へ切替出力する光スイッチ12を設け、モニタ回路15により、アレイ光受信回路14の増幅回路Amp1〜Ampnから増幅出力された各電気信号S4をモニタしてそれぞれの信号強度S5を出力し、制御回路16により、波長分離デバイス11で分離された各光信号S1のうちモニタ回路15から出力された信号強度S5が小さいものほど、増幅回路Amp1〜Ampnのうちアレイ光受信回路14の外周部の近くに配置されている増幅回路で増幅されるよう、光スイッチ12における入出力経路間を切替制御するようにしたものである。
これにより、モニタ回路15から入力された各電気信号S4のうち、信号強度S5が小さいものから順に、増幅回路Amp1〜Ampnのうちチップ外周部からの距離が短い増幅回路が割り当てられる。したがって、信号強度が小さく他の信号の影響を受けやすいチャネルの信号ほど、より良好な増幅特性を持つ増幅回路Amp1〜Ampnで増幅されることになり、結果として他の信号からの影響が抑制されて、受信感度の悪化が抑えられる。このため、アレイ光受信回路14内における増幅回路Amp1〜Ampnの配置位置に起因する、各チャネルの受信感度のばらつきを抑制することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる光受信器10について説明する。図4は、第2の実施の形態にかかる光受信器の構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態では、光スイッチ12を用いて信号経路の切り替えを行う場合を例として説明した。本実施の形態では、光スイッチ12を用いず、波長分離デバイス11で信号経路の切り替えを行う場合について説明する。
図4に示すように、本実施の形態において、波長分離デバイス11は、通過周波数帯域を出力経路ごとに切替制御することにより、入力された波長多重光信号S0を波長ごとに分離して複数の光信号S1を各出力経路から、受光素子アレイ13内の対応する受光素子PD1〜PDnへ出力する機能を有している。
より具体的には、波長分離デバイス11としてリング共振器型波長フィルタを用い、アレイ光受信回路14の外周部に近い増幅回路Amp1〜Ampnほど、アレイ光受信回路14へ入力される光信号S1の信号強度が小さくなるように、各リング共振器型波長フィルタの通過周波数帯域を制御して、信号の経路を切り替える。
リング共振器型波長フィルタについては、非特許文献3に示すようにリング共振器が複数並んでいるデバイスを用いることが考えられる。このデバイスの共振周波数は温度に対する影響が大きいため、例えば温度を細かく制御することで個別に共振周波数を制御できる。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態によれば、波長分離デバイス11として、通過周波数帯域を出力経路ごとに切替制御することにより、入力された波長多重光信号SOを波長λ1〜λnごとに分離して複数の光信号S1を各出力経路から出力する、リング共振器型波長フィルタなどの光デバイスを用い、制御回路16により、波長分離デバイス11で分離された各光信号S1のうちモニタ回路15から出力された信号強度S5が小さいものほど、増幅回路Amp1〜Ampnのうちアレイ光受信回路14の外周部の近くに配置されている増幅回路で増幅されるよう、波長分離デバイス11における各出力経路と対応する通過周波数帯域を切替制御するようにしたものである。
これにより、モニタ回路15から入力された各電気信号S4のうち、信号強度S5が小さいものから順に、増幅回路Amp1〜Ampnのうちチップ外周部からの距離が短い増幅回路が割り当てられる。したがって、信号強度が小さく他の信号の影響を受けやすいチャネルの信号ほど、より良好な増幅特性を持つ増幅回路Amp1〜Ampnで増幅されることになり、結果として他の信号からの影響が抑制されて、受信感度の悪化が抑えられる。このため、アレイ光受信回路14内における増幅回路Amp1〜Ampnの配置位置に起因する、各チャネルの受信感度のばらつきを抑制することが可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、図5を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる光受信器10について説明する。図5は、第3の実施の形態にかかる光受信器の構成を示すブロック図である。
第1および第2の実施の形態では、光スイッチ12や波長分離デバイス11などの光デバイスを用いて光信号に関する信号経路の切り替えを行う場合を例として説明した。本実施の形態では、光デバイスを用いず、光電変換後の電気信号に関する信号経路の切り替えを行う場合について説明する。
図5に示すように、本実施の形態において、スイッチ14Aは、制御回路16からの制御信号CNTに基づいて、入力経路(入力端子)IN1〜INnと出力経路(出力端子)OUT1〜OUTnとの接続関係、すなわち入出力経路を切替制御することにより、受光素子アレイ13から出力された各電気信号S3に関する入出力経路をそれぞれ切り替える機能を有している。図5の例では、このスイッチ14Aは、増幅回路Amp1〜Ampnとともにアレイ光受信回路14のチップ上に実装されている。
図6は、スイッチの回路構成例である。ここでは、スイッチ14Aの回路構成例として、CMOSトランスファゲート回路TG1〜TG4を用いて、入力経路IN1〜INnと出力経路OUT1〜OUTnとを制御信号CNTにより切り替える例が示されており、この回路構成をチャネル数nに合わせて拡張すればよい。
これにより、受光素子アレイ13およびアレイ光受信回路14へ入力される信号は、波長λ1〜λnと常に対応している。しかし、アレイ光受信回路14の入力部に設けられたスイッチ14Aにより、第1および第2の実施の形態と同様に、アレイ光受信回路14のうち外周部の増幅回路Amp1〜Ampnに対して、信号強度の小さい信号を入力することができる。
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態によれば、アレイ光受信回路14に、受光素子アレイ13から出力された各電気信号S3に関する入出力経路を切替制御するスイッチ14Aを設け、制御回路16により、波長分離デバイス11で分離された各光信号S1のうちモニタ回路15から出力された信号強度S5が小さいものほど、増幅回路Amp1〜Ampnのうちアレイ光受信回路14の外周部の近くに配置されている増幅回路で増幅されるよう、スイッチ14Aにおける入出力経路間を切替制御するようにしたものである。
これにより、モニタ回路15から入力された各電気信号S4のうち、信号強度S5が小さいものから順に、増幅回路Amp1〜Ampnのうちチップ外周部からの距離が短い増幅回路が割り当てられる。したがって、信号強度が小さく他の信号の影響を受けやすいチャネルの信号ほど、より良好な増幅特性を持つ増幅回路Amp1〜Ampnで増幅されることになり、結果として他の信号からの影響が抑制されて、受信感度の悪化が抑えられる。このため、アレイ光受信回路14内における増幅回路Amp1〜Ampnの配置位置に起因する、各チャネルの受信感度のばらつきを抑制することが可能となる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
また、各実施の形態では、アレイ光受信回路14内に配置された増幅回路Amp1〜Ampnに関するチップ外周部からの距離順序については、前述の図8に示したように、チップ外周部から増幅回路Amp1〜Ampnまでの距離L1〜Lnに基づき距離順序を決定してもよいが、例えば外部電源が接続されるパッドから増幅回路Amp1〜Ampnまでの電源配線距離に基づき距離順序を決定してもよい。
10…光受信器、11…波長分離デバイス、12…光スイッチ、13…受光素子アレイ、14…アレイ光受信回路、14A…スイッチ、15…モニタ回路、16…制御回路、PD1〜PDn…受光素子、Amp1〜Ampn…増幅回路、IN1〜INn…入力経路、OUT1〜OUTn…出力経路、OF…光ファイバ、S0…波長多重光信号、S1,S2…光信号、S3,S4…電気信号、S5…信号強度、CNT…制御信号。

Claims (3)

  1. 入力された波長多重光信号を波長ごとに分離して複数の光信号を出力する波長分離デバイスと、
    前記波長分離デバイスから各入力経路に入力された前記各光信号を、それぞれ対応する出力経路へ切替出力する光スイッチと、
    前記光スイッチから出力された前記各光信号を、それぞれ対応する受光素子で電気信号に光電変換して出力する受光素子アレイと、
    前記受光素子アレイから出力された前記各電気信号を、それぞれ対応する増幅回路で増幅出力するアレイ光受信回路と、
    前記アレイ光受信回路から増幅出力された前記各電気信号をモニタし、それぞれの信号強度を出力するモニタ回路と、
    前記光スイッチに入力された前記各光信号のうち前記モニタ回路から出力された前記信号強度が小さいものほど、前記各増幅回路のうち当該アレイ光受信回路の外周部の近くに配置されている増幅回路で増幅されるよう、前記光スイッチにおける入出力経路間を切替制御する制御回路と
    を備えることを特徴とする光受信器。
  2. 通過周波数帯域を出力経路ごとに切替制御することにより、入力された波長多重光信号を波長ごとに分離して複数の光信号を各出力経路から出力する波長分離デバイスと、
    前記波長分離デバイスから出力された前記各光信号を、それぞれ対応する受光素子で光電変換し、得られた電気信号をそれぞれ出力する受光素子アレイと、
    前記受光素子アレイから出力された前記各電気信号を、それぞれ対応する増幅回路で増幅出力するアレイ光受信回路と、
    前記アレイ光受信回路から出力された前記各電気信号をモニタし、それぞれの信号強度を出力するモニタ回路と、
    前記波長分離デバイスで分離された前記各光信号のうち前記モニタ回路から出力された前記信号強度が小さいものほど、前記各増幅回路のうち当該アレイ光受信回路の外周部の近くに配置されている増幅回路で増幅されるよう、前記波長分離デバイスにおける前記各出力経路と対応する通過周波数帯域を切替制御する制御回路と
    を備えることを特徴とする光受信器。
  3. 入力された波長多重光信号を波長ごとに分離して複数の光信号を出力する波長分離デバイスと、
    前記波長分離デバイスから出力された前記各光信号を、それぞれ対応する受光素子で光電変換し、得られた電気信号をそれぞれ出力する受光素子アレイと、
    前記受光素子アレイから各入力経路に入力された前記各電気信号をそれぞれ対応する出力経路へスイッチによりそれぞれ切り替えた後、これら出力経路から出力された各電気信号を、それぞれ対応する増幅回路で増幅出力するアレイ光受信回路と、
    前記アレイ光受信回路から出力された前記各電気信号をモニタし、それぞれの信号強度を出力するモニタ回路と、
    前記スイッチに入力された前記各光信号のうち前記モニタ回路から出力された前記信号強度が小さいものほど、前記各増幅回路のうち当該アレイ光受信回路の外周部の近くに配置されている増幅回路で増幅されるよう、前記スイッチにおける入出力経路間を切替制御する制御回路と
    を備えることを特徴とする光受信器。
JP2014183982A 2014-09-10 2014-09-10 光受信器 Active JP6208640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014183982A JP6208640B2 (ja) 2014-09-10 2014-09-10 光受信器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014183982A JP6208640B2 (ja) 2014-09-10 2014-09-10 光受信器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016058901A true JP2016058901A (ja) 2016-04-21
JP6208640B2 JP6208640B2 (ja) 2017-10-04

Family

ID=55756725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014183982A Active JP6208640B2 (ja) 2014-09-10 2014-09-10 光受信器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6208640B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10700789B2 (en) 2018-04-09 2020-06-30 Fujitsu Limited Optical receiver

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009088092A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体集積回路装置における電源電圧ドロップ検証方法及び半導体集積回路装置
JP2010041660A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Fujitsu Telecom Networks Ltd Wdm伝送装置
JP2011009983A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多チャンネル光受信器および多チャンネル光送信器
JP2012142822A (ja) * 2011-01-04 2012-07-26 Fujitsu Ltd 光受信装置および光送信装置
JP2013005014A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光受信回路
JP2013201473A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 光受信モジュール

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009088092A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体集積回路装置における電源電圧ドロップ検証方法及び半導体集積回路装置
JP2010041660A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Fujitsu Telecom Networks Ltd Wdm伝送装置
JP2011009983A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多チャンネル光受信器および多チャンネル光送信器
JP2012142822A (ja) * 2011-01-04 2012-07-26 Fujitsu Ltd 光受信装置および光送信装置
JP2013005014A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光受信回路
JP2013201473A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 光受信モジュール

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
武田 浩太郎 他: "シリコンフォトニクス光電融合デバイスの等価回路化の検討", 電子情報通信学会2014年総合大会講演論文集, vol. エレクトロニクス1, JPN6017032190, 4 March 2014 (2014-03-04), JP, pages 309, ISSN: 0003627898 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10700789B2 (en) 2018-04-09 2020-06-30 Fujitsu Limited Optical receiver

Also Published As

Publication number Publication date
JP6208640B2 (ja) 2017-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10715254B2 (en) Group array photodetector combiner
US20140029943A1 (en) Coplanar routing for optical transmission
JP5626083B2 (ja) 光増幅装置
JP3999012B2 (ja) 波長可変光フィルタの制御方法および制御装置
KR101864460B1 (ko) 다파장 광 수신장치 및 그 방법
US20150244469A1 (en) Optical receiver and detection method
JP2013005113A (ja) 光チャネルモニタ
JP6208640B2 (ja) 光受信器
JP2013005014A (ja) 光受信回路
KR19990059272A (ko) 더블유디엠 시스템에서 채널 감시 장치
AU2010256175B2 (en) Circuit and method for controlling multi-channel power
US20080232822A1 (en) Optical receiver
US8569674B2 (en) Multiplexed photocurrent monitoring circuit comprising current mirror circuits
EP3078140B1 (en) System and method for reducing the stimulated raman scattering crosstalk in channel monitoring
JP7290756B2 (ja) 受信機光サブアセンブリ、双方向光サブアセンブリ、光モジュール、および光ネットワークデバイス
US8859946B2 (en) Light detecting device including a peaking circuit
CN110221388B (zh) 放大的多级解多路复用器
WO2012019850A1 (en) Optoelectronic device for differential photoreception, with automatic compensation of phase and amplitude imbalances
JP5990469B2 (ja) 波長可変受信器及び制御方法
JP4300577B2 (ja) 光電変換装置およびこれを用いた光電変換システム
JP2002164868A (ja) 波長多重光送信器、波長多重光受信器、光伝送装置、および光伝送システム
TW201445901A (zh) 光纖通訊模組及裝置
JP2007318220A (ja) 光電気変換器、光受信回路および光受信モジュール
JPS59172844A (ja) クロツク供給方式
JP2016171444A (ja) 光送受信装置、及び、光通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160912

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170823

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6208640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150