JP2016058883A - 中継システムおよび中継装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えばITU−T G.8032に規定されたリングプロトコルを用いる中継システムおよび中継装置において、リングネットワーク上の経路切り替えの高速化を実現する。
【解決手段】リング制御部は、リングポートで制御フレームの通信を行うことでリングネットワークを制御し、制御フレームを介してアドレステーブルの消去命令を受信する。アドレステーブル処理部は、1回目の消去命令が受信された場合、アドレステーブルに対する学習処理を禁止したのち、アドレステーブルの消去を開始する。そして、アドレステーブル処理部は、アドレステーブルの消去が完了する前の期間で、N(Nは2以上の整数)回目の消去命令が受信された場合、アドレステーブルの消去をそのまま継続して実行する。
【選択図】図5

Description

本発明は、中継システムおよび中継装置に関し、例えば、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector) G.8032に規定されたリングプロトコルを用いる中継システムおよび中継装置に関する。
例えば、特許文献1には、ITU−T G.8032のリングプロトコルを用いたリングネットワークにおいて、障害回復時にネイバーノードで生じるアドレステーブルの反復リフレッシュを防止する方法が記載されている。具体的には、障害回復時、ネイバーノードは、通常、オーナーノードからの障害切り戻しフレーム(NR,RB)を受けて、両リングポートで保持しているブロックポートの情報を消去するが、この消去を行わずに、ブロックポートの情報を、障害切り戻しフレームに含まれるブロックポートの情報で更新する。
特表2013−519265号公報
リングプロトコルの一つとして、例えば、特許文献1に示されるように、ITU−T G.8032に規定されたリングプロトコルが知られている。当該リングプロトコルは、ERP(Ethernet Ring Protection)と呼ばれる場合もある。当該リングプロトコルでは、例えば、R−APS(SF)フレームやR−APS(NR,RB)フレーム等に応じてアドレステーブル(FDB(Forwarding DataBase))のフラッシュ(消去)を実行することが規定されている。詳細は後述するが、R−APS(SF)フレームは、障害通知フレームとして機能し、R−APS(NR,RB)フレームは、障害切り戻しフレームとして機能する。
ここで、当該リングプロトコルにおいて、リングネットワーク上の各中継装置は、例えば、同一の障害に起因した障害通知フレームを連続的に複数回受信する場合がある。この場合、各中継装置は、障害通知フレームを受信する毎にアドレステーブル(FDB)のフラッシュを実行する必要がある。一方、アドレステーブル(FDB)のフラッシュに要する時間は、障害通知フレームの受信間隔に比べて十分に長い場合がある。この場合、アドレステーブル(FDB)のフラッシュを実行している間に、再度、フラッシュをやり直すことになる。そうすると、アドレステーブル(FDB)のフラッシュが実質的に完了するまでの期間が長くなり、リングネットワーク上の経路切り替えを高速に行うことが困難となる恐れがある。
本発明は、このようなことに鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、例えばITU−T G.8032に規定されたリングプロトコルを用いる中継システムおよび中継装置において、リングネットワーク上の経路切り替えの高速化を実現することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本実施の形態による中継システムは、リングネットワークを構成する複数の中継装置を備える。複数の中継装置の少なくとも一つは、第1および第2ポートを含む複数のポートと、アドレステーブルと、アドレステーブル処理部と、リング制御部と、を備える。第1および第2ポートは、リングネットワークに接続される。アドレステーブルは、MACアドレスと、VLAN識別子と、複数のポートと、の対応関係を保持する。アドレステーブル処理部は、アドレステーブルに対する処理を行う。リング制御部は、第1ポートまたは第2ポートで制御フレームの通信を行うことでリングネットワークを制御し、制御フレームを介してアドレステーブルの消去命令を受信する。ここで、アドレステーブル処理部は、1回目の消去命令が受信された場合、アドレステーブルに対する対応関係の学習処理を禁止したのち、アドレステーブルの消去を開始する。そして、アドレステーブル処理部は、アドレステーブルの消去が完了する前の期間で、N(Nは2以上の整数)回目の消去命令が受信された場合、アドレステーブルの消去をそのまま継続して実行する。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すると、例えばITU−T G.8032に規定されたリングプロトコルを用いる中継システムおよび中継装置において、リングネットワーク上の経路切り替えの高速化を実現可能になる。
本発明の実施の形態1による中継システムにおいて、その前提となる構成例を示す概略図である。 図1の中継システムにおいて、その障害監視方法の一例を示す概略図である。 図1の中継システムにおいて、その前提となる障害有り時の動作シーケンスの一例を示す図である。 図3の動作によってリングネットワークの経路切り替えが行われた後の、フレーム転送経路を示す図である。 本発明の実施の形態1による中継装置において、その主要部の概略動作例を示す説明図である。 図5の中継装置において、その構成例を示すブロック図である。 図6におけるアドレステーブルの構成例を示す概略図である。 図6の中継装置において、ERP制御部およびOAM処理部周りの概略的な動作例を示す説明図である。 図6および図8におけるFDB処理部の処理内容の一例を示すフロー図である。 本発明の実施の形態2による中継装置において、図6および図8におけるERP制御部の処理内容の一例を示すフロー図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
《中継システム(前提)の概略構成および概略動作》
図1は、本発明の実施の形態1による中継システムにおいて、その前提となる構成例を示す概略図である。図1に示す中継システムは、リングネットワーク10を構成する複数(ここでは5個)の中継装置SWa〜SWeを備える。中継装置SWa〜SWeのそれぞれは、2個のリングポート(第1および第2ポート)Pr[1],Pr[2]と、m個(mは1以上の整数)のユーザポートPu[1]〜Pu[m]と、を持つ。この例では、リングネットワーク10を構成する中継装置の数は、5個とするが、これに限らず2個以上であればよい。
リングネットワーク10は、例えば、ITU−T G.8032に規定されたリングプロトコルに基づき制御される。言い換えれば、中継装置SWa〜SWeのそれぞれは、当該リングプロトコルに基づく各種制御機能を備える。中継装置SWa〜SWeのそれぞれは、OSI参照モデルのレイヤ2(L2)の中継処理を行うL2スイッチや、加えて、レイヤ3(L3)の中継処理を行うL3スイッチ等である。ただし、リングネットワーク10上の中継処理は、L2に基づいて行われるため、ここでは、中継装置SWa〜SWeのそれぞれは、L2スイッチである場合を例とする。
2個のリングポートPr[1],Pr[2]は、それぞれリングネットワーク10に接続される。言い換えれば、中継装置SWa〜SWeのそれぞれは、リングポートPr[1],Pr[2]を介してリング状に接続され、これによってリングネットワーク10が形成される。図1の例では、中継装置SWa,SWb,SWc,SWd,SWeのリングポート(第1ポート)Pr[1]は、それぞれ、通信回線を介して、隣接する中継装置SWb,SWc,SWd,SWe,SWaのリングポート(第2ポート)Pr[2]に接続される。
ユーザポートPu[1]〜Pu[m]は、所定のユーザ網に接続される。図1の例では、中継装置SWa〜SWeのユーザポートPu[1]〜Pu[m]は、それぞれ、ユーザ網11a〜11eに接続される。ユーザ網11a〜11eのそれぞれの中には、中継装置や各種情報処理装置(サーバ装置や端末装置等)などが適宜配置される。
ここで、ITU−T G.8032に基づき、中継装置SWaは、オーナーノードに設定され、中継装置SWbは、ネイバーノードに設定される。オーナーノードとネイバーノードとの間のリンクは、RPL(Ring Protection Link)と呼ばれる。リングネットワーク10上に障害が無い場合、中継装置SWaは、RPLの一端に位置するリングポートPr[1]をブロック状態BKに制御し、中継装置SWbは、RPLの他端に位置するリングポートPr[2]をブロック状態BKに制御する。ブロック状態BKに制御されたポートは、フレームの通過を禁止する。
リングネットワーク10上に障害が無い場合、このRPLによって、リングネットワーク10上での通信経路のループが防止される。すなわち、図1に示すように、中継装置SWaと中継装置SWbとの間で、中継装置SWe,SWd,SWcを介する通信経路12が形成される。ユーザ網11a〜11e間のフレーム転送は、この通信経路12上で行われる。
図2は、図1の中継システムにおいて、その障害監視方法の一例を示す概略図である。図2に示すように、中継装置SWa〜SWeは、それぞれ、リングポート(第1ポート)Pr[1]に対応して監視ポイントMEPa1〜MEPe1を備え、リングポート(第2ポート)Pr[2]に対応して監視ポイントMEPa2〜MEPe2を備える。
ここで、ITU−T G.8032では、中継装置間のリンクの障害有無を監視するため、イーサネット(登録商標)OAMのCC(Continuity Check)機能を用いることが規定されている。イーサネットOAMは、装置間の疎通性を監視するための規格として、「ITU−T Y.1731」や「IEEE802.1ag」等で標準化されている。CC機能では、図2に示すように、MEP(Maintenance End Point)と呼ばれる監視ポイントによって監視区間が設定される。各監視区間の両端のMEPは、疎通性監視フレームであるCCM(Continuity Check Message)フレームを互いに定期的に送受信することで、各監視区間の疎通性を監視する。
図2の例では、中継装置SWaの監視ポイントMEPa1は、他装置(SWb)の監視ポイントMEPb2との間でCCM監視区間15abを設定し、これにより、自装置の第1ポートPr[1]と、それに接続される他装置(SWb)の第2ポートPr[2]と、の間の疎通性を監視する。その反対に、中継装置SWbの監視ポイントMEPb2も、他装置(SWa)の監視ポイントMEPa1との間でCCM監視区間15abを設定し、これにより、自装置の第2ポートPr[2]と、それに接続される他装置(SWa)の第1ポートPr[1]と、の間の疎通性を監視する。
これと同様にして、リングネットワーク10上に、順次、CCM監視区間15bc,15cd,15de,15aeが設定される。各CCM監視区間(例えば15ab)において、一端の監視ポイント(MEPa1)は、他端の監視ポイント(MEPb2)からのCCMフレームを所定の期間内に受信しない場合、他端の監視ポイント(MEPb2)に対する疎通性をLOC(Loss Of Continuity)状態と認識する。当該所定の期間は、例えば、CCMフレームの送信間隔(代表的には3.3ms)の3.5倍の期間である。
この場合、一端の監視ポイント(MEPa1)は、他端の監視ポイント(MEPb2)に向けてCCMフレームを送信する際に、当該CCMフレームに含まれるRDI(Remote Defect Indication)ビットにフラグを立てた状態で送信する。他端の監視ポイント(MEPb2)は、一端の監視ポイント(MEPa1)からRDIビットにフラグが立てられたCCMフレームを受信することで、一端の監視ポイント(MEPa1)に対する疎通性をRDI状態と認識する。中継装置SWa〜SWeのそれぞれは、自装置の監視ポイント(MEP)におけるLOC状態またはRDI状態の認識有無に基づいて、自装置のリングポートPr[1],Pr[2]に接続されるリンクの障害有無を判定する。
《中継システム(前提)の障害有り時の動作》
図3は、図1の中継システムにおいて、その前提となる障害有り時の動作シーケンスの一例を示す図である。図3では、まず、障害(ステップS101)が発生する前の状態として、オーナーノードである中継装置SWaのリングポートPr[1]、およびネイバーノードである中継装置SWbのリングポートPr[2]は、共に、ブロック状態BKに制御されている。
図示は省略するが、この状態では、オーナーノードである中継装置SWaは、リングネットワーク10上に、ITU−T G.8032に規定されるR−APS(NR,RB)フレームを定期的(例えば5s毎)に送信している。R−APSフレームは、イーサネットOAMに基づく制御フレームの一種であり、フレーム内のOpCode領域の情報等によって認識される。NRは、要求無し(No Request)を表し、RBは、RPLの閉塞(RPL Blocked)を表す。
すなわち、R−APS(NR,RB)フレームは、リングネットワーク10が障害無しであり、これに伴いRPL(言い換えれば中継装置SWaのリングポートPr[1])をブロック状態BKに制御していることを意味する。R−APS(NR,RB)フレームは、このような障害無しの場合のほか、障害回復に伴い切り戻しを行う場合にも送信される。切り戻しを行う場合、R−APS(NR,RB)フレームは、障害切り戻しフレームとして機能する。
ここで、R−APS(NR,RB)フレームには、ブロック状態BKに制御しているポート(本実施の形態ではブロックポートと呼ぶ)の情報(本実施の形態ではブロックポート情報と呼ぶ)が含まれている。ここでは、当該ブロックポート情報は、{SWa},{Pr[1]}となる。{SWa}は、中継装置SWaのノード識別子(ID)を表し、{Pr[1]}は、リングポートPr[1]のポート識別子(ID)を表す。このように、本明細書では、例えば{AA}は、「AA」の識別子を表すものとする。
また、複数の中継装置SWa〜SWeのそれぞれは、図3に示すように、ブロックポート情報記憶部20[1],20[2]を備える。図3では、複数の中継装置SWa〜SWeの代表として、中継装置SWcが備えるブロックポート情報記憶部が示されている。中継装置SWcは、リングポートPr[1]でブロックポート情報を受信した際に、当該情報をブロックポート情報記憶部20[1]に保持し、リングポートPr[2]でブロックポート情報を受信した際に、当該情報をブロックポート情報記憶部20[2]に保持する。図3の例では、中継装置SWcは、中継装置SWaからの、ブロックポート情報({SWa},{Pr[1]})を含んだR−APS(NR,RB)フレームをリングポートPr[1]で受信するため、当該情報をブロックポート情報記憶部20[1]に保持している。
このような状態で、図3のステップS101に示すように、中継装置SWdと中継装置SWeとの間のリンクに障害が生じた場合を想定する。この場合、ステップS102に示すように、中継装置SWdは、図2に示した監視ポイントMEPd1での監視結果に基づき、リングポートPr[1]に接続されるリンクに対して障害(SF)を検出する。SFは、信号故障(Signal Fail)を表す。これに応じて、中継装置SWdは、当該リングポートPr[1]をブロック状態BKに制御し、アドレステーブル(FDB)をフラッシュ(消去)する。
同様に、ステップS102に示すように、中継装置SWeも、図2に示した監視ポイントMEPe2での監視結果に基づき、リングポートPr[2]に接続されるリンクの障害(SF)を検出する。これに応じて、中継装置SWeは、当該リングポートPr[2]をブロック状態BKに制御し、アドレステーブル(FDB)をフラッシュする。
次いで、ステップS103に示すように、障害(SF)を検出した中継装置SWdは、ブロックポート情報({SWd},{Pr[1]})を含む1回目のR−APS(SF)フレームをリングネットワーク10上に送信する。R−APS(SF)フレームは、障害通知フレームとして機能する。同様に、中継装置SWeも、ブロックポート情報({SWe},{Pr[2]})を含む1回目のR−APS(SF)フレームをリングネットワーク10上に送信する。
中継装置SWd,SWeによって送信されたR−APS(SF)フレームは、ブロック状態BKのリングポートに到達するまで、各中継装置によって中継される。ここで、ステップS104に示すように、中継装置SWcは、中継装置SWdからのR−APS(SF)フレームを受信した場合、アドレステーブル(FDB)をフラッシュする。
より詳細には、中継装置SWcにおいて、中継装置SWdからのR−APS(SF)フレームに含まれるブロックポート情報({SWd},{Pr[1]})は、ブロックポート情報記憶部20[1]で保持しているブロックポート情報({SWa},{Pr[1]})と異なっている。このため、ブロックポート情報記憶部20[1]において、ブロックポート情報の書き換えが発生する。
さらに、当該R−APS(SF)フレームに含まれるブロックポート情報({SWd},{Pr[1]})は、ブロックポート情報記憶部20[2]で保持しているブロックポート情報(ここでは空白)とも異なっている。中継装置SWcは、このようにブロックポート情報の書き換えが生じる場合で、かつ、この書き換え後のブロックポート情報が、他方のブロックポート情報記憶部で保持しているブロックポート情報と異なる場合に、アドレステーブル(FDB)をフラッシュする。
また、ステップS105に示すように、オーナーノードである中継装置SWaは、中継装置SWeからのR−APS(SF)フレームを受信した場合、リングポートPr[1]のブロック状態BKを解除し(すなわち開放状態に変更し)、アドレステーブル(FDB)をフラッシュする。この際に、中継装置SWaは、リングポートPr[1]がブロック状態BKの期間で当該R−APS(SF)フレームを受信したため、当該R−APS(SF)フレームのリングポートPr[1]への中継は行わない。
同様に、ステップS105に示すように、ネイバーノードである中継装置SWbも、中継装置SWdからのR−APS(SF)フレームを受信した場合、リングポートPr[2]のブロック状態BKを解除し、アドレステーブル(FDB)をフラッシュする。この際に、中継装置SWbは、リングポートPr[2]がブロック状態BKの期間で当該R−APS(SF)フレームを受信したため、当該R−APS(SF)フレームのリングポートPr[2]への中継は行わない。
その後、ステップS106に示すように、中継装置SWd,SWeは、共に、2回目のR−APS(SF)フレームを送信する。R−APS(SF)フレームは、ITU−T G.8032に基づき、例えば、3.3ms毎に3回送信され、その後は、5s毎に送信される。この場合、当該2回目のR−APS(SF)フレームは、1回目のR−APS(SF)フレームの3.3ms後に送信される。
中継装置SWdによって送信された2回目のR−APS(SF)フレームは、前述したステップS105に伴い、中継装置SWbのリングポートPr[2]を通過する。同様に、中継装置SWeによって送信された2回目のR−APS(SF)フレームも、前述したステップS105に伴い、中継装置SWaのリングポートPr[1]を通過する。
その結果、ステップS107に示すように、例えば、中継装置SWcは、中継装置SWeからのブロックポート情報({SWe},{Pr[2]})を含むR−APS(SF)フレームを受信する。この場合、中継装置SWcにおいて、ブロックポート情報記憶部20[2]の書き換えが生じると共に、当該書き換え後のブロックポート情報は、ブロックポート情報記憶部20[1]のブロックポート情報とは異なっている。これにより、中継装置SWcは、アドレステーブル(FDB)をフラッシュする。
また、詳細は省略するが、その他の中継装置SWa,SWb,SWd,SWeでも同様に、ブロックポート情報の書き換え等に伴い、アドレステーブル(FDB)のフラッシュが実行される。その後は、中継装置SWd,SWeによってR−APS(SF)フレームが定期的に送信されるが、ブロックポート情報の書き換え等が生じないため、定常状態に達する。
図4は、図3の動作によってリングネットワークの経路切り替えが行われた後の、フレーム転送経路を示す図である。図3の動作が実行され、定常状態に達した際には、図4に示すように、中継装置SWeと中継装置SWdとの間で、中継装置SWa,SWb,SWcを介する通信経路25が形成される。ユーザ網11a〜11e間のフレーム転送は、この通信経路25上で行われる。
《中継システム(前提)の問題点》
ここで、図3で述べたように、各中継装置(例えばSWc)は、通常、1回目のR−APS(SF)フレームに応じてアドレステーブル(FDB)のフラッシュ(消去)を開始し(ステップS104)、さらに、2回目のR−APS(SF)フレームに応じて、再度フラッシュを開始する(ステップS107)。この1回目と2回目の間隔は、例えば、3.3ms等であるが、アドレステーブル(FDB)のフラッシュには、10ms以上のフラッシュ時間(Tf)を要する場合がある。
この場合、例えば、アドレステーブル(FDB)をフラッシュを開始したのち、その3.3ms後となるフラッシュの実行中に、フラッシュを再度開始する(言い換えればやり直しを行う)ことになる。その結果、1回目のR−APS(SF)フレームを受信してから、アドレステーブル(FDB)のフラッシュが実際に完了するまでに、「3.3ms+フラッシュ時間(Tf)」の時間が必要となる。
さらに、図3の例では、ステップS106における2回目のR−APS(SF)フレームは、ステップS105に伴いブロック状態BKが解除されたリングポートを通過することとした。ただし、実際には、ブロック状態BKの解除に3.3msを超える時間を要する場合がある。この場合、2回目のR−APS(SF)フレームは、1回目と同様にブロックされ、ブロック状態BKが解除されたリングポートを通過するフレームは、3回目のR−APS(SF)フレームとなる場合がある。そうすると、アドレステーブル(FDB)のフラッシュが実際に完了するまでに、更に、3.3msの時間が加わることになる。
《中継装置(本実施の形態)の概略》
図5は、本発明の実施の形態1による中継装置において、その主要部の概略動作例を示す説明図である。図5には、図1および図3の中継システムにおける少なくともいずれか一つの中継装置の動作例が示されている。ここでは、図3の中継装置SWcを代表例として動作を説明するが、その他の中継装置SWa,SWb,SWd,SWeに対しても同様の動作を適用可能である。
まず、図5の時刻t1において、中継装置SWcは、リング経由で1回目のアドレステーブル(FDB)のフラッシュ(消去)命令を受信する。具体的には、中継装置SWcは、図3のステップS103で示した中継装置SWdからの制御フレーム(R−APS(SF)フレーム)を介してフラッシュ命令を受信する。ここでは、当該1回目のフラッシュ命令の対象は、アドレステーブル(FDB)におけるVLAN(Virtual LAN)識別子(VID)=1のエントリであるものとする。
次いで、中継装置SWcは、時刻t2において、アドレステーブル(FDB)に対する学習処理を禁止する。この際に、中継装置SWcは、1回目のフラッシュ命令の対象であるVID=1を対象として、当該VID=1を持つエントリの学習処理を禁止してもよい。その後、中継装置SWcは、時刻t3において、アドレステーブル(FDB)のフラッシュ(消去)を開始する。
続いて、中継装置SWcは、アドレステーブル(FDB)のフラッシュが完了する前の期間で、時刻t4において、リング経由で2回目のフラッシュ命令を受信する。具体的には、中継装置SWcは、図3のステップS106で示した中継装置SWeからの制御フレーム(R−APS(SF)フレーム)を介してフラッシュ命令を受信する。当該2回目のフラッシュ命令の対象は、1回目と同じくアドレステーブル(FDB)におけるVID=1のエントリである。
中継装置SWcは、この2回目のフラッシュ命令を受信した場合、時刻t5に示すように、時刻t3でのアドレステーブル(FDB)のフラッシュをそのまま継続して実行する。すなわち、中継装置SWcは、アドレステーブル(FDB)のフラッシュを再度開始しない(言い換えればやり直しを行わない)。また、図示は省略するが、中継装置SWcは、2回目のフラッシュ命令に限らず、アドレステーブル(FDB)のフラッシュが完了する前の期間で、N(Nは2以上の整数)回目のフラッシュ命令を受信した場合、同様にして、アドレステーブル(FDB)のフラッシュをそのまま継続して実行する。
その後、中継装置SWcは、時刻t6において、アドレステーブル(FDB)のフラッシュを完了したのち、時刻t7において、アドレステーブル(FDB)に対する学習処理を許可する。なお、前述したように、図5において、時刻t1と時刻t4との間の期間Tcは、例えば3.3ms等であり、時刻t3と時刻t6との間の期間(すなわちアドレステーブル(FDB)のフラッシュ時間)Tfは、例えば10ms以上等である。
以上、図5のような動作を用いることで、リング経由で1回目のアドレステーブル(FDB)のフラッシュ(消去)命令を受信してから、アドレステーブル(FDB)のフラッシュ(消去)が実際に完了するまでの時間を短縮することが可能になる。すなわち、前述したように、2回目のフラッシュ命令に応じてフラッシュを再度開始する場合には、例えば、時刻t5を起点としたフラッシュ時間Tfが必要となるが、図5の方式を用いることで、時刻t3を起点としたフラッシュ時間Tfで足りる。その結果、リングネットワーク10上の経路切り替えの高速化を実現可能になる。さらに、中継装置において、アドレステーブル(FDB)のフラッシュを連続的に数回繰り返す必要が無くなるため、処理負荷の低減や、消費電力の低減等も可能になる。
ここで、時刻t5において、フラッシュを再度開始する必要が無いのは、時刻t2において、アドレステーブル(FDB)に対する学習処理を禁止しているためである。これにより、時刻t3と時刻t5との間の期間で、アドレステーブル(FDB)に新たなエントリが学習されることは無いため、フラッシュを再度開始する必要も無い。なお、ここでは、時刻t2と時刻t7との間の期間で、アドレステーブル(FDB)に対する学習処理を禁止したが、実際には、間違った経路にフレームを中継しないため、アドレステーブル(FDB)に対する検索処理も禁止することが望ましい。
また、中継装置は、アドレステーブル(FDB)のフラッシュを、所定のVLAN識別子(VID)を持つエントリを対象とし、かつ、リングポート(第1および第2ポート)Pr[1],Pr[2]を持つエントリを対象として行うことができる。この場合、仮に、時刻t4における2回目のフラッシュ命令が、1回目のフラッシュ命令とは異なるVLAN識別子(VID)を対象とする場合、中継装置は、時刻t5において、当該VLAN識別子(VID)を対象にアドレステーブル(FDB)のフラッシュを新たに開始する。
《中継装置(本実施の形態)の構成》
図6は、図5の中継装置において、その構成例を示すブロック図である。図7は、図6におけるアドレステーブルの構成例を示す概略図である。図6に示す中継装置SWは、リングポート(第1および第2ポート)Pr[1],Pr[2]と、複数のユーザポートPu[1]〜Pu[m]と、各種処理部等を備える。図1に示したように、リングポート(第1および第2ポート)Pr[1],Pr[2]は、通信回線(例えばイーサネット回線)27によってリングネットワーク10に接続される。複数のユーザポートPu[1]〜Pu[m]は、所定のユーザ網(11a〜11eのいずれか)に接続される。以下、各種処理部等に関して説明する。
インタフェース部30は、複数のポート(リングポートPr[1],Pr[2]およびユーザポートPu[1]〜Pu[m])のいずれかでフレームを受信した際に、受信したポートの識別子(受信ポート識別子と呼ぶ)を付加し、それをフレーム処理部31またはプロセッサ部CPUに送信する。また、インタフェース部30は、フレーム処理部31またはプロセッサ部CPUからのフレームを、後述する宛先ポート識別子に基づき、複数のポートのいずれかに送信する。
アドレステーブルFDBは、MAC(Media Access Control)アドレスと、VLAN識別子(VID)と、複数のポートと、の対応関係を保持する。具体的には、アドレステーブルFDBは、図7に示すように、各エントリ毎に、MACアドレスと、VIDと、ポート識別子(ID)と、の対応関係を保持している。図7の例では、エントリNo=1において、MACアドレスMA1と、VID=1と、リングポート識別子{Pr[1]}と、の対応関係が保持され、エントリNo=2において、MACアドレスMA2と、VID=1と、リングポート識別子{Pr[2]}と、の対応関係が保持される。
フレーム処理部31は、FDB処理部34と、VIDフィルタ35と、OAM処理部36と、を備える。FDB処理部(アドレステーブル処理部)34は、アドレステーブルFDBに対する処理を行う。具体的には、FDB処理部34は、複数のポートのいずれかでフレーム(例えばユーザフレーム)を受信した際に、アドレステーブルFDBに対する学習処理と、アドレステーブルFDBに対する検索処理を行う。
学習処理に際し、FDB処理部34は、受信したユーザフレームに含まれる送信元MACアドレスを、所定のVIDと、インタフェース部30で付加された受信ポート識別子と、に対応付けて、アドレステーブルFDBに学習する。所定のVIDは、所謂タグVLANやポートVLAN等によって定められる。検索処理に際し、FDB処理部34は、受信したユーザフレームに含まれる宛先MACアドレスと、それに対応するVIDと、を検索キーとして、アドレステーブルFDBを検索する。FDB処理部34は、この検索結果によって得られるポート識別子(宛先ポート識別子と呼ぶ)をユーザフレームに付加し、インタフェース部30に送信する。
VIDフィルタ35は、フレームに対して、VIDに応じた中継可否等を定める。例えば、図1等に示したブロック状態BKは、このVIDフィルタ35によって実現される。OAM処理部36は、図2に示した監視ポイント(MEP)を備え、イーサネットOAMに基づく疎通性の監視を行う。また、OAM処理部36は、R−APS処理部37を備える。
R−APS処理部37は、ITU−T G.8032に基づくR−APSフレームの処理を行う。具体的には、R−APS処理部37は、受信したフレームの中からR−APSフレームを判別し、R−APSフレームに含まれる各種制御情報を後述するERP制御部38に通知する。その逆に、R−APS処理部37は、ERP制御部38から通知された各種制御情報を含んだR−APSフレームを生成し、所定のリングポートから送信する。
プロセッサ部CPUは、記憶部33に保存されるソフトウェア(ファームウェア)に基づいて、複雑な処理が必要とされる各種通信プロトコル処理をフレーム処理部31と連携して行ったり、あるいは中継装置全体の管理等を行う。プロセッサ部CPUは、ファームウェアを実行することによって構成されるERP制御部(リング制御部)38を備える。
ERP制御部(リング制御部)38は、ITU−T G.8032に規定されたリングプロトコルに基づきリングネットワークを制御する。具体的には、ERP制御部38は、R−APS処理部37を介して、リングポート(第1ポートPr[1]または第2ポートPr[2])で制御フレーム(すなわちR−APSフレーム)の通信を行うことでリングネットワークを制御する。そして、ERP制御部38は、当該制御フレームを介して図5で述べたアドレステーブルFDBのフラッシュ(消去)命令を受信する。
ここで、FDB処理部34は、前述した学習処理および検索処理に加えて、さらに、ERP制御部38によってフラッシュ命令が受信された場合に、図5に示したようなアドレステーブルFDBに対する各種処理を行う。すなわち、FDB処理部34は、1回目のフラッシュ命令が受信された場合、アドレステーブルFDBに対する前述した対応関係の学習処理を禁止したのちアドレステーブルFDBのフラッシュ(消去)を開始する。そして、FDB処理部34は、アドレステーブルFDBのフラッシュが完了する前の期間で、N(Nは2以上の整数)回目のフラッシュ命令が受信された場合、アドレステーブルFDBのフラッシュをそのまま継続して実行する。
《中継装置(本実施の形態)のリングプロトコル動作》
図8は、図6の中継装置において、ERP制御部およびOAM処理部周りの概略的な動作例を示す説明図である。図8において、OAM処理部36内の監視ポイントMEP1,MEP2は、それぞれ、定期的にCCMフレームを生成し、当該CCMフレームをインタフェース部30を介してリングポートPr[1],Pr[2]から送信する。また、監視ポイントMEP1,MEP2は、それぞれ、リングポートPr[1],Pr[2]で受信され、インタフェース部30を介して伝送されたフレームの中からCCMフレームを判別する。CCMフレームは、例えば、フレームの宛先MACアドレスやフレーム内の各種識別子等によって判別される。
監視ポイントMEP1,MEP2は、それぞれ、このCCMフレームの定期的な送信および受信によって、リングポートPr[1],Pr[2]に接続されるリンクの疎通性有無を判定する。この疎通性有無の判定結果(すなわちLOC状態またはRDI状態の認識有無)は、ERP制御部38に通知される。ERP制御部38は、例えば、疎通性無しが通知された場合、VIDフィルタ35に所定のリングポートおよびVID等の設定を行うことで、例えば図3のステップS102に示したように、所定のリングポートをブロック状態BKに制御する。
R−APS処理部37は、監視ポイントMEP1,MEP2を介してR−APSフレームの送信および受信を行う。R−APSフレームは、前述したように、イーサネットOAMに基づく制御フレームの一種である。ここで、R−APS処理部37がR−APSフレームを送信する際、ERP制御部38は、R−APSフレーム内に所定の制御情報(R−APS情報)を挿入する。所定の制御情報(R−APS情報)とは、図3で説明したような、SF、NR、RB等を代表とするITU−T G.8032に規定される各種情報である。
また、R−APS処理部37がR−APSフレームを受信した際、ERP制御部38は、R−APSフレーム内の所定の制御情報(R−APS情報)を抽出する。そして、ERP制御部38は、この抽出した制御情報に応じた所定の制御動作を行う。所定の制御動作とは、図3で説明したような各種制御動作を代表とする、ITU−T G.8032に規定される各種動作である。
具体的には、所定の制御動作の中には、例えば、リングポートに対するブロック状態BKの制御(例えば図3のステップS105)や、R−APSフレームのリングポート間の中継制御等が含まれる。さらに、所定の制御動作の中には、図3に示したブロックポート情報記憶部20[1],20[2]におけるブロックポート情報の比較ならびに更新や、その比較結果に応じた、アドレステーブルFDBのフラッシュ(消去)実行要求の送信等が含まれる。なお、ブロックポート情報記憶部20[1],20[2]は、図8に示すように、例えば、記憶部33内に設けられる。
《アドレステーブルのフラッシュ(消去)動作》
図9は、図6および図8におけるFDB処理部の処理内容の一例を示すフロー図である。ここでは、前提として、図8に示したERP制御部(リング制御部)38は、リング経由でアドレステーブルFDBのフラッシュ命令を受信する毎に、FDB処理部34に向けてアドレステーブルFDBのフラッシュ(消去)実行要求の送信するものとする。図9において、FDB処理部34は、ERP制御部38から所定のVIDを対象とした1回目のフラッシュ実行要求[1]を受信したか否かを判定する(ステップS101)。
フラッシュ実行要求[1]を受信した場合、FDB処理部34は、アドレステーブルFDBに対する学習処理および検索処理を禁止する(ステップS102)。この際に、FDB処理部34は、1回目のフラッシュ実行要求[1]で対象とされた所定のVIDを対象に、学習処理および検索処理の禁止を行ってもよい。その後、FDB処理部34は、アドレステーブルFDBのフラッシュ(消去)を開始する(ステップS103)。
この際に、FDB処理部34は、例えば、ステップS101でVID=1が対象とされた場合、図7に示したエントリNo=1,2(すなわちVID=1かつリングポートを含むエントリ)をフラッシュの対象とする。言い換えれば、FDB処理部34は、ユーザポートを含むエントリ(エントリNo=i)や、異なるVIDを含むエントリ(エントリNo=j,k)をフラッシュの対象としない。
次いで、FDB処理部34は、アドレステーブルFDBのフラッシュを完了したか否かを判定する(ステップS104)。フラッシュを完了した場合、FDB処理部34は、アドレステーブルFDBに対する学習処理および検索処理を許可したのち(ステップS105)、処理を終了する。
一方、FDB処理部34は、フラッシュを完了していない状態(すなわち、フラッシュを実行中の状態)で、ERP制御部38からフラッシュ実行要求[1]と同一のVIDを対象とした2回目のフラッシュ実行要求[2]を受信した場合(ステップS106)、当該フラッシュ実行要求[2]を破棄する(ステップS107)。すなわち、FDB処理部34は、ERP制御部38から、N(Nは2以上の整数)回目のフラッシュ命令に応じたN回目のフラッシュ実行要求を受信した場合、当該N回目のフラッシュ実行要求を破棄する。
以上、本実施の形態1の中継システムおよび中継装置を用いることで、代表的には、リングネットワーク上の経路切り替えの高速化を実現可能になる。この効果は、特に、ITU−T G.8032に規定されたリングプロトコルを用いる場合に有益となる。なお、図6に示した中継装置SWは、ボックス型の中継装置であっても、シャーシ型の中継装置であってもよい。
(実施の形態2)
《アドレステーブルのフラッシュ(消去)動作(変形例)》
図10は、本発明の実施の形態2による中継装置において、図6および図8におけるERP制御部の処理内容の一例を示すフロー図である。前述した実施の形態1の図9では、FDB処理部34によって、図5における時刻t5の動作を実現したが、図10に示すように、ERP制御部38によって、当該時刻t5の動作を実現することも可能である。
図10において、ERP制御部38は、リング経由で所定のVIDを対象とした1回目のアドレステーブルFDBのフラッシュ(消去)命令を受信したか否かを判定する(ステップS201)。フラッシュ命令を受信した場合、ERP制御部38は、FDB処理部34に向けて、アドレステーブルFDBのフラッシュ(消去)実行要求を送信する(ステップS202)。これに応じて、FDB処理部34は、図5に示した時刻t2および時刻t3の動作を行う。
その後、ERP制御部38は、FDB処理部34から、フラッシュの実行完了通知を受信したか否かを判別する(ステップS203)。ERP制御部38は、フラッシュの実行完了通知を受信していない状態(すなわち、FDB処理部34がフラッシュを実行中の状態)で、リング経由で1回目のフラッシュ命令と同一のVIDを対象とした2回目のフラッシュ命令を受信した場合(ステップS204)、フラッシュ実行要求を送信しない(ステップS205)。その結果、FDB処理部34は、図5に示した時刻t5の動作を行うことになる。
以上、本実施の形態2の中継装置を用いることでも、実施の形態1の場合と同様の効果が得られる。ただし、ITU−T G.8032の規定通りの動作を実現する観点から、ERP制御部38は、リング経由でフラッシュ命令を受信する毎に、この命令の実行を促す(すなわちフラッシュ実行要求を送信する)ように構成する方が望ましい場合がある。この観点では、実施の形態1の図9の方式の方が望ましい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、ここでは、リングネットワーク内にネイバーノードが設定される場合を例として説明を行ったが、ネイバーノードが設定されず、オーナーノードのみが設定される場合であっても、同様にして本実施の形態の方式を適用することが可能である。また、ERP制御部38は、必ずしも、プロセッサ部CPUで構成される必要はなく、場合によっては、専用のハードウェアで構成されてもよい。
さらに、ここでは、障害(SF)時の動作を例に説明を行ったが、特許文献1に示されるように、障害回復時においても、ネイバーノードで同様の問題が生じる場合がある。簡単に説明すると、ネイバーノード(図3のSWb)は、障害回復に伴い、オーナーノードからの1回目のR−APS(NR,RB)フレームを受信した際に、所定のリングポート(Pr[2])をブロック状態BKに制御すると共に、アドレステーブルのフラッシュを開始し、ブロックポート情報記憶部の保持内容を消去する。このため、ネイバーノードは、2回目のR−APS(NR,RB)フレームを受信した際に、ブロックポート情報記憶部の更新が生じ、アドレステーブルのフラッシュを再度開始する必要性が生じる場合がある。このような場合であっても、本実施の形態の方式を適用することで、2回目以降のフラッシュの開始を回避することができる。
10 リングネットワーク
11a〜11e ユーザ網
12,25 通信経路
15ab,15bc,15cd,15de,15ae CCM監視区間
20[1],20[2] ブロックポート情報記憶部
27 通信回線
30 インタフェース部
31 フレーム処理部
33 記憶部
34 FDB処理部
35 VIDフィルタ
36 OAM処理部
37 R−APS処理部
38 ERP制御部
BK ブロック状態
CPU プロセッサ部
FDB アドレステーブル
MEP1,MEP2,MEPa1〜MEPe1,MEPa2〜MEPe2 監視ポイント
Pr[1],Pr[2] リングポート
Pu[1]〜Pu[m] ユーザポート
SW,SWa〜SWe 中継装置
Tc 期間
Tf フラッシュ時間

Claims (10)

  1. リングネットワークを構成する複数の中継装置を備える中継システムであって、
    前記複数の中継装置の少なくとも一つは、
    前記リングネットワークに接続される第1ポートおよび第2ポートを含む、複数のポートと、
    MACアドレスと、VLAN識別子と、前記複数のポートと、の対応関係を保持するアドレステーブルと、
    前記アドレステーブルに対する処理を行うアドレステーブル処理部と、
    前記第1ポートまたは前記第2ポートで制御フレームの通信を行うことで前記リングネットワークを制御し、前記制御フレームを介して前記アドレステーブルの消去命令を受信するリング制御部と、
    を備え、
    前記アドレステーブル処理部は、1回目の前記消去命令が受信された場合、前記アドレステーブルに対する前記対応関係の学習処理を禁止したのち、前記アドレステーブルの消去を開始し、前記アドレステーブルの消去が完了する前の期間で、N(Nは2以上の整数)回目の前記消去命令が受信された場合、前記アドレステーブルの消去をそのまま継続して実行する、
    中継システム。
  2. 請求項1記載の中継システムにおいて、
    前記リング制御部は、ITU−T G.8032に規定されたリングプロトコルに基づき前記リングネットワークを制御し、R−APS(SF)フレームを介して前記アドレステーブルの消去命令を受信する、
    中継システム。
  3. 請求項2記載の中継システムにおいて、
    前記アドレステーブル処理部は、前記1回目の消去命令が受信された場合、前記アドレステーブルに対する前記対応関係の学習処理に加えて、前記対応関係の検索処理も禁止する、
    中継システム。
  4. 請求項2記載の中継システムにおいて、
    前記アドレステーブル処理部は、前記N回目の消去命令が受信された場合で、かつ、前記N回目の消去命令の対象となる前記VLAN識別子と、前記1回目の消去命令の対象となっている前記VLAN識別子とが同一の場合に、前記アドレステーブルの消去をそのまま継続して実行する、
    中継システム。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の中継システムにおいて、
    前記リング制御部は、前記消去命令を受信する毎に、前記アドレステーブル処理部に向けて前記アドレステーブルの消去実行要求を送信し、
    前記アドレステーブル処理部は、前記リング制御部から、前記N回目の消去命令に応じたN回目の前記消去実行要求を受信した場合、前記N回目の消去実行要求を破棄する、
    中継システム。
  6. リングネットワークを構成する中継装置であって、
    前記リングネットワークに接続される第1ポートおよび第2ポートを含む、複数のポートと、
    MACアドレスと、VLAN識別子と、前記複数のポートと、の対応関係を保持するアドレステーブルと、
    前記アドレステーブルに対する処理を行うアドレステーブル処理部と、
    前記第1ポートまたは前記第2ポートで制御フレームの通信を行うことで前記リングネットワークを制御し、前記制御フレームを介して前記アドレステーブルの消去命令を受信するリング制御部と、
    を備え、
    前記アドレステーブル処理部は、1回目の前記消去命令が受信された場合、前記アドレステーブルに対する前記対応関係の学習処理を禁止したのち、前記アドレステーブルの消去を開始し、前記アドレステーブルの消去が完了する前の期間で、N(Nは2以上の整数)回目の前記消去命令が受信された場合、前記アドレステーブルの消去をそのまま継続して実行する、
    中継装置。
  7. 請求項6記載の中継装置において、
    前記リング制御部は、ITU−T G.8032に規定されたリングプロトコルに基づき前記リングネットワークを制御し、R−APS(SF)フレームを介して前記アドレステーブルの消去命令を受信する、
    中継装置。
  8. 請求項7記載の中継装置において、
    前記アドレステーブル処理部は、前記1回目の消去命令が受信された場合、前記アドレステーブルに対する前記対応関係の学習処理に加えて、前記対応関係の検索処理も禁止する、
    中継装置。
  9. 請求項7記載の中継装置において、
    前記アドレステーブル処理部は、前記N回目の消去命令が受信された場合で、かつ、前記N回目の消去命令の対象となる前記VLAN識別子と、前記1回目の消去命令の対象となっている前記VLAN識別子とが同一の場合に、前記アドレステーブルの消去をそのまま継続して実行する、
    中継装置。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載の中継装置において、
    前記リング制御部は、前記消去命令を受信する毎に、前記アドレステーブル処理部に向けて前記アドレステーブルの消去実行要求を送信し、
    前記アドレステーブル処理部は、前記リング制御部から、前記N回目の消去命令に応じたN回目の前記消去実行要求を受信した場合、前記N回目の消去実行要求を破棄する、
    中継装置。
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