JP2016058721A - 半導体装置 - Google Patents

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Yasushi Higuchi
安史 樋口
真一 星
Shinichi Hoshi
真一 星
松井 正樹
Masaki Matsui
正樹 松井
小山 和博
Kazuhiro Koyama
和博 小山
青吾 大澤
Seigo Osawa
青吾 大澤
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Yoshinori Tsuchiya
義規 土屋
伊藤 健治
Kenji Ito
健治 伊藤
哲生 成田
Tetsuo Narita
哲生 成田
大悟 菊田
Daigo Kikuta
大悟 菊田
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Abstract

【課題】オン抵抗の低減を図りつつ、リーク電流の増加や耐圧低下を抑制する半導体装置を提供する。
【解決手段】基板1上に形成され、ヘテロジャンクション構造を構成するGaN半導体層3及びGaN層3よりもバンドギャップエネルギーが大きく電子供給部を構成するAlGaN層4を有する。ゲート電極6が形成される凹部4aに深さが浅い第2凹部4cを含め、第2凹部4cが形成されている位置においてAlGaN層4を薄くした薄肉AlGaN層4dを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、窒化物半導体である窒化ガリウム(以下、GaNという)とのヘテロジャンクション構造を有する半導体装置に関するものである。
従来、特許文献1において、GaNにおけるヘテロジャンクション構造を有した横型のスイッチングデバイスとして、電界効果トランジスタであるHEMT(High electron mobility transistor:高電子移動度トランジスタ)を備えた半導体装置が提案されている。
この半導体装置には、窒化アルミニウムガリウム(以下、AlGaNという)とGaNとによるヘテロジャンクション構造を有する横型のHEMTが備えられている。具体的には、基板の上にバッファ層を介して第1のGaN系半導体材料となるi−GaNもしくはp−GaN系の半導体材料を配置し、その上に第2のGaN系半導体材料となるAlGaNを配置している。第2のGaN系半導体材料には、第1のGaN系半導体材料よりもバンドギャップエネルギーが大きな材料が用いられている。この第2のGaN系半導体材料には、第1のGaN系半導体材料を露出させる開口部が形成されており、この開口部内を含めて第2のGaN系半導体材料を覆うようにゲート絶縁膜が形成されている。そして、開口部内を埋め込むようにゲート絶縁膜の表面にはゲート電極が形成されており、さらにゲート電極の両側にソース電極およびドレイン電極が形成されることで、横型のHEMTが構成されている。
このように構成されるHEMTはゲート電極の両側に位置する第2のGaN系半導体材料を第1、第2の電子供給部として、これら第1、第2の電子供給部の下方において、ピエゾ効果および分極効果による2次元電子ガス(以下、2DEG)キャリアを誘起する。そして、ゲート電極の下方位置における第1のGaN系半導体材料の表層部をチャネル部として、2DEGキャリアおよびチャネル部を通じてソース−ドレイン間に電流を流すという動作を行う。
国際公開第03/071607号パンフレット
上記構造においては、チャネル長、つまり電流の流れ方向におけるチャネル部の長さがオン抵抗の大きな割合を占めることから、チャネル長を短くすることでオン抵抗の低減を図ることが可能となる。しかしながら、ゲートの制御能力はチャネル長が短くなると低下し、HEMTのオフ時にドレインに高電圧が掛かるとゲートで制御し切れず、リーク電流の大幅な増加や耐圧低下を発生させることになる。
本発明は上記点に鑑みて、横型のスイッチングデバイスを有する半導体装置において、オン抵抗の低減を図りつつ、リーク電流の増加や耐圧低下を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ゲート電極(6)に対して電圧が印加されたときに凹部(4a)の底部における第1のGaN系半導体層の表面部にチャネルが形成されることでソース電極(7)とドレイン電極(8)との間に電流を流す横型のスイッチングデバイスを備え、凹部は、ゲート電極に対して電圧が印加されたときに底部にチャネルが形成される第1凹部(4b)と、第2のGaN系半導体層のうち該凹部の外側の部分よりも第2のGaN系半導体層を薄くする薄肉層(4d)を形成する第2凹部(4c)とを有して構成され、ゲート電極は、ゲート絶縁膜(5)を介して、第1凹部内に加えて第2凹部内にも延設されていることを特徴としている。
このように、ゲート電極が形成される凹部に深さが深い第1凹部に加えて深さが浅い第2凹部を含め、第2凹部が形成されている位置において第2のGaN系半導体層を薄くした薄肉層を設けている。このため、ドレイン電極に高電圧が掛かったときに、薄肉層の近傍の電界を制御することが可能となり、ドレイン側からチャネル側への高電界の侵入を抑えることが可能となる。したがって、横型のスイッチングデバイスのオフ時にドレイン高電圧が印加されても、薄肉層によって高電界がMOS構造におけるチャネル部に侵入することが抑制され、ドレイン高電圧がチャネル部に及ぼす影響を抑制することが可能となる。
また、電子供給部を構成する第2のGaN系半導体層のうちチャネル部の周囲に位置する部分を薄肉層として薄くしていることから、この部分の下方に位置する第1のGaN系半導体層の表面での電界の制御がし易くなり、ゲート制御性を向上することが可能となる。したがって、制御性良くドレイン側からチャネル側への高電界の侵入を抑えることが可能となり、より上記効果を得ることが可能となる。
また、ドレイン高電圧のチャネル部への影響を抑制できることから、MOS構造におけるチャネル長を短くしても、リーク電流の増大や耐圧低下を抑制することが可能となる。したがって、チャネル長を短くしてもノーマリオフを維持することが可能になると共に、チャネル長を短くできることでオン抵抗の更なる低減を図ることが可能となる。
さらに、ゲート電極が形成されていない部分では、電子供給部となる第2のGaN系半導体層の膜厚を従来と同様に比較的厚みを厚くしているため、横型のスイッチングデバイスがオン状態の際には充分な2DEGキャリアが存在し、この部分での抵抗成分増大はない。このため、MOS構造におけるチャネル長を短くすることで、オン抵抗を大幅に低減することが可能になる。
したがって、横型のスイッチングデバイスを有する半導体装置において、オン抵抗の低減を図りつつ、リーク電流の増加や耐圧低下を抑制することが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる横型のHEMTを有する半導体装置の断面図である。 チャネル長Aを0.5μmとした場合において、長さBに対してリーク電流が0.1mA/mmとなるゲート電圧[V]を示したグラフである。 図1に示す横型のHEMTを有する半導体装置の製造工程を示した断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる横型のHEMTを有する半導体装置の断面図である。 図1中の破線で囲んだ領域V、つまりドレイン側のゲート電極6の角部の近傍における電界集中の様子を矢印で示した図である。 本発明の第3実施形態にかかる横型のHEMTを有する半導体装置における薄肉AlGaN層4d近傍の部分拡大断面図である。 本発明の第4実施形態にかかる横型のHEMTを有する半導体装置における薄肉AlGaN層4d近傍の部分拡大断面図である。 薄肉AlGaN層4dの厚み(AlGaN Thickness)Taと単位面積当たりのキャリア密度(Sheet carrier density)との関係を調べた結果を示した図である。 本発明の第5実施形態にかかる横型のHEMTを有する半導体装置の断面図である。 図9に示す横型のHEMTを有する半導体装置の製造工程を示した断面図である。 本発明の第6実施形態にかかる横型のHEMTを有する半導体装置の断面図である。 図11に示す横型のHEMTを有する半導体装置の製造工程を示した断面図である。 本発明の第7実施形態で説明する半導体装置の各部の寸法関係を示した断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
図1を参照して、本実施形態にかかる半導体装置について説明する。図1に示すように、本実施形態にかかる半導体装置は、スイッチングデバイスとして横型のHEMTを備えた構成とされている。横型のHEMTは、以下のように構成されている。
横型のHEMTは、基板1の表面に、バッファ層2を介してi型、n型もしくはp型のGaN層3およびAlGaN層4が積層された構造を化合物半導体基板として用いて形成されている。横型のHEMTは、このように構成された化合物半導体基板におけるGaN層3およびAlGaN層4をチャネル形成層として、AlGaN/GaN界面のGaN層3側に、ピエゾ効果および分極効果により図中破線で示した2DEGキャリアが誘起されることで動作する。
基板1は、Si(111)やSiCもしくはサファイヤなどの半絶縁性材料や半導体材料によって構成されており、この上にGaN層3を結晶性良く成膜するための下地膜となるバッファ層2が形成されている。バッファ層2は、例えばAlGaN−GaN超格子層などによって構成されている。基板1の上に結晶性良くGaN層3が成膜できる場合には、バッファ層2は無くても構わない。なお、ここでの結晶性とは、GaN層3中の欠陥や転位などであり、電気的および光学的な特性に対して影響を及ぼすものを意味している。
バッファ層2の上には、GaN層3とAlGaN層4が例えばヘテロエピタキシャル成長によって形成されている。GaN層3は、i−GaN、n−GaNもしくはp−GaN系の半導体材料である第1のGaN系半導体材料で構成されたものであり、第1のGaN系半導体層に相当するものである。AlGaN層4は、第1のGaN系半導体材料よりもバンドギャップエネルギーの大きな第2の半導体材料で構成されたものであり、第2のGaN系半導体層に相当し、電子供給部を構成している。
AlGaN層4のうちゲート領域と対応する部分が部分的に除去されることで凹部(リセス部)4aが形成されている。凹部4aは、GaN層3を露出させる深さまで達する第1凹部4bと、第1凹部4aよりも浅く、AlGaN層4を薄くしつつ所定の膜厚で残している第2凹部4cとによって構成された段付き窪みとされている。
そして、このAlGaN層4が除去された凹部4a内にゲート絶縁膜5が成膜されており、このゲート絶縁膜5の上に更にゲート電極6が形成されることでゲート構造が構成されている。ゲート絶縁膜5は、シリコン酸化膜(SiO2)などによって構成されており、ゲート電極6は、アルミニウムまたは不純物がドープされたPoly−Siなどによって構成されている。ゲート電極6は、凹部4a内における第1凹部4b内に加えて第2凹部4c上にも延設されており、ゲート絶縁膜5を介してGaN層3の上とAlGaN層4のうち凹部4aの外側よりも薄くされた部分(以下、薄肉AlGaN層という)4dの上に形成されている。
一方、AlGaN層4の表面のうちゲート構造を挟んだ両側それぞれにソース電極7とドレイン電極8が形成されている。そして、ソース電極7やドレイン電極8がAlGaN層4を介してGaN層3に対してそれぞれオーミック接触させられている。
このように、第1のGaN系半導体層をGaN層3で構成すると共に第2のGaN系半導体層をAlGaN層4で構成し、AlGaN層4に設けた凹部4aにゲート絶縁膜5を介してゲート電極6を形成することでMOS構造を構成している。このような構成により、本実施形態にかかる横型のHEMTが構成されている。
なお、図示していないが、ゲート電極6やソース電極7およびドレイン電極8の表面には、それぞれ、Alなどで構成されるゲート配線層やソース配線層およびドレイン配線層が形成されている。これらは、層間絶縁膜を介して電気的に分離されており、各電極に任意の電圧が印加できるようになっている。
このように構成される横型のHEMTは、ゲート電極6に対するゲート電圧を制御することでMOS動作(スイッチング動作)を行う。
まず、ゲート電極6に対して電圧印加を行うか否かにかかわらず、GaN/AlGaN界面におけるGaN層3側に、ピエゾ効果および分極効果により図中破線で示した2DEGキャリアが誘起されている。第2凹部4cが形成されている位置においては、AlGaN層4が薄くされた薄肉AlGaN層4dとされているが、この部分においても、GaN層3側に2DEGキャリアが誘起されている。
そして、ゲート電極6に対してゲート電圧を印加する前においては、第1凹部4bの底部にチャネルが形成されないため、ドレインに高電圧が印加されていてもソース−ドレイン間に電流が流れない。つまり、ゲート電圧を印加していない状態では、横型のHEMTはオフ状態となる。
これに対して、ゲート電極6に対してゲート電圧として正電圧を印加すると、第1凹部4bの底部に位置するGaN層3の表面部に電子が誘起され、チャネルが形成される。このため、2DEGキャリアおよび電子によって形成されたチャネルを通じてソース−ドレイン間に電流が流れる。つまり、横型のHEMTはオンの状態になる。
このように、本実施形態の横型のHEMTは、ゲート電圧が印加されていないときにはオフ状態となり、ゲート電圧が印加されるとオン状態になるノーマリオフの素子になる。
このような横型のHEMTにおいて、本実施形態では、ゲート電極6が形成される凹部4aに深さが浅い第2凹部4cを含め、第2凹部4cが形成されている位置においてAlGaN層4を薄くした薄肉AlGaN層4dを設けている。このため、ドレイン電極8に高電圧が掛かったときに、薄肉AlGaN層4dの近傍の電界を効果的に制御することが可能となり、ドレイン側からチャネル側への高電界の侵入を抑えることが可能となる。したがって、横型のHEMTのオフ時にドレイン高電圧が印加されても、薄肉AlGaN層4dによって高電界がMOS構造におけるチャネル部に浸入することが抑制され、ドレイン高電圧がチャネル部に及ぼす影響を抑制することが可能となる。
また、電子供給部を構成するAlGaN層4のうちチャネル部の周囲に位置する部分を薄肉AlGaN層4dとして薄くしていることから、この部分の下方に位置するGaN層3の表面での電界の制御がし易くなり、ゲート制御性を向上することが可能となる。したがって、制御性良くドレイン側からチャネル側への高電界の侵入を抑えることが可能となり、より上記効果を得ることが可能となる。なお、ゲート制御性は、図1に示した第2凹部4c上におけるゲート電極6の長さBも影響している。この長さBについても適切な長さとすることで、より上記効果を得ることが可能となる。
具体的には、長さBを0.2μm以上に設定している。図2に示すように、長さBに対して、リーク電流が0.1mA/mmとなるゲート電圧[V]を調べたところ、長さBが0.2μm以上になると、リーク電流が0.1mA/mmとなるゲート電圧[V]がほぼ一定値になった。
このように、長さBを0.2μm以上に設定することで、リーク電流の生じる電圧が安定領域に入り、ゲート制御性を向上することが可能になる。
また、ドレイン高電圧のチャネル部への影響を抑制できることから、MOS構造におけるチャネル長Aを短くしても、リーク電流の増大や耐圧低下を抑制することが可能となる。したがって、チャネル長Aを短くしてもノーマリオフを維持することが可能になると共に、チャネル長Aを短くできることでオン抵抗の更なる低減を図ることが可能となる。
さらに、ゲート電極6が形成されていない部分では、電子供給部となるAlGaN層4の膜厚を従来と同様に比較的厚みを厚くしているため、横型のHEMTがオン状態の際には充分な2DEGキャリアが存在し、この部分での抵抗成分増大はない。このため、MOS構造におけるチャネル長Aを短くすることで、オン抵抗を大幅に低減することが可能になる。
したがって、横型のスイッチングデバイスを有する半導体装置において、オン抵抗の低減を図りつつ、リーク電流の増加や耐圧低下を抑制することが可能となる。
なお、このように構成される横型のHEMTを有する半導体装置については、基本的には従来と同様の製造方法によって製造可能であるが、凹部4aの形成工程が従来の製造方法と異なっている。
例えば、図3(a)に示すように、Si(111)などで構成される基板1の表面にバッファ層2を介してGaN層3およびAlGaN層4をヘテロエピタキシャル成長によって形成した化合物半導体基板を用意する。続いて、図3(b)に示すように、AlGaN層4の表面にシリコン窒化膜10などを成膜したのち、この上にフォトレジスト11を成膜する。そして、エッチングにより第2凹部4cの形成予定位置においてシリコン窒化膜10を除去し、さらにAlGaN層4も所定厚さ除去する。これにより、AlGaN層4を部分的に薄くして薄肉AlGaN層4dを構成する。
さらに、図3(c)に示すように、フォトレジスト11を除去した後、再びフォトレジスト12を成膜する。そして、エッチングにより第1凹部4bの形成予定位置においてAlGaN層4を除去する。これにより、第1凹部4bが形成されると共に、第1凹部4bの底部においてGaN層3が露出させられた状態となる。この後の工程については図示しないが、フォトレジスト12を除去した後、ゲート絶縁膜5の形成工程およびゲート電極6の形成工程を行い、ゲート電極6の形成工程では第1凹部4b上のみでなく第2凹部4c上にもゲート電極6が延設されるようにする。そして、図示しないが層間絶縁膜の形成工程やコンタクトホールの形成工程およびソース電極7およびドレイン電極8の形成工程を行うことで、本実施形態にかかる横型のHEMTを有する半導体装置が完成する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してゲート電極6の構成などを変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図4に示すように、本実施形態では、ゲート電極6を凹部4a内だけでなく凹部4aの外部まで、すなわちAlGaN層4のうちの薄肉AlGaN層4dではなく厚みが厚いままとされた部分(以下、この部分を厚肉AlGaN層という)4eの上にも形成している。さらに、厚肉AlGaN層4eとゲート絶縁膜5との間に例えばシリコン窒化膜(Si34膜)などで構成された絶縁膜9を配置している。ゲート電極6は、この絶縁膜9の上まで延設されている。
このように、ゲート電極6を厚肉AlGaN層4eの上まで形成すると、ゲート電極6のうち厚肉AlGaN層4e上に配置された部分がゲート電位のフィールドプレートとして機能する。このため、薄肉AlGaN層4dと分担してドレインに高電圧が印加されたときに薄肉AlGaN層4dの近傍などで生じる電界を制御することが可能となり、ドレイン側からチャネル側への高電界の侵入を抑えることが可能となる。したがって、よりドレイン高電圧がチャネル部に及ぼす影響を抑制することが可能となる。
なお、ここでは厚肉AlGaN層4eとゲート絶縁膜5との間に絶縁膜9を配置しているが、絶縁膜9については必ずしも配置する必要はなく、単にゲート絶縁膜5のみによる絶縁膜であっても良い。このような絶縁膜9としては、上記したようにシリコン窒化膜などとすることができるが、例えば図3(b)に示す工程の際に形成したシリコン窒化膜10を絶縁膜9として残すことができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1、第2実施形態に対してさらなる高耐圧化を実現できる構造とするものであり、その他については第1、第2実施形態と同様であるため、第1、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。なお、ここでは、第1実施形態に対して本実施形態にかかる構造を適用した場合を例に挙げて説明するが、勿論、第2実施形態に対して本実施形態にかかる構造を適用しても良い。
まず、本実施形態にかかる横型のHEMTを備えた半導体装置の詳細について説明する前に、ドレイン側のゲート電極6の角部下方でのゲート絶縁膜5中に発生する電界の様子について説明する。
図5は、図1中の一点鎖線で囲んだ領域V、つまりドレイン側のゲート電極6の角部(以下、ゲートエッジという)の近傍における電界集中の様子を矢印で示した図である。横型のHEMTのオフ時に、ドレインに高電圧が印加された場合には、ドレイン電圧によるGaN/AlGaN界面の電位の上昇と、それによる2DEGキャリアの消滅および分極電荷の残留による正帯電が起こる。その結果、ゲートエッジ付近における絶縁膜中の電界は、(1)ドレイン電圧起因の縦方向電界(図中点線矢印)、(2)分極電荷起因の縦方向電界(図中実線矢印)、(3)ゲートエッジでの形状起因の電界集中(矢印の集中)が重なって高電界になることが判った。したがって、これら(1)〜(3)に示す電界を低減できれば、ゲートエッジの近傍における絶縁膜中の電界集中を緩和でき、更なる高耐圧化が可能になると言える。あるいは、ゲート−ドレイン間の距離を短縮化できて、規格化オン抵抗の低減(低RonA化)を実現できる。
そこで、本実施形態では、上記(1)〜(3)に示す電界のうちの(2)を低減できる構造を採用している。
具体的には、図6に示すように、本実施形態では、ゲート絶縁膜5として、シリコン酸化膜よりも誘電率の高い高誘電膜5aを適用している。高誘電膜5aは、例えばAl23、TaOxなどによって構成されており、単層膜であっても良いし、複数種類の積層膜であっても良い。
このように、ゲート絶縁膜5として高誘電膜5aを適用すれば、ドレイン電圧が高電圧の際において、横型のHEMTのオフ時に薄肉AlGaN層4dの上に位置する絶縁膜(本実施形態では高誘電膜5a)のうちの(2)分極電荷起因の縦方向電界を低減できる。すなわち、分極に誘起される電界Epは、絶縁膜中では、分極電荷を絶縁膜の誘電率によって割った値(Ep=分極電荷/誘電率)となり、絶縁膜が高誘電率であるほど絶縁膜中が低電界となる。したがって、ドレイン電圧がより高電圧であっても、ゲート絶縁膜5の破壊を防止することが可能となり、さらなる高耐圧化が可能となる。
ここで、高誘電膜5aをAl23などのようにゲート電極6からのリーク電流が生じ得る電界強度が低い材料で構成する場合、それよりもリーク電流が生じ得る電界強度が高いSiO2などとの積層膜とすると好ましい。このように、リーク電流が生じ得る電界強度が低い膜と高い膜の積層構造とすることで、リーク電流の発生を防止することが可能となる。このような積層膜の積層順については、リーク電流が生じ得る電界強度が低い膜の上に高い膜を形成するという順番でも、高い膜の上に低い膜を形成するという順番でもいずれでも良い。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1〜第3実施形態に対してさらなる高耐圧化を実現できる構造とするものであり、その他については第1〜第3実施形態と同様であるため、第1〜第3実施形態と異なる部分についてのみ説明する。なお、ここでは、第1実施形態に対して本実施形態にかかる構造を適用した場合を例に挙げて説明するが、勿論、第2、第3実施形態に対して本実施形態にかかる構造を適用しても良い。
本実施形態も、上記第3実施形態で説明した(1)〜(3)に示す電界のうちの(2)を低減できる構造について説明する。
図7に示すように、本実施形態では、薄肉AlGaN層4dの厚みを規定している。具体的には、薄肉AlGaN層4dの厚みTaをゲート電極6の下方での分極電荷量、つまり当該場所での空間電荷量が大きく減少し始める膜厚以下の薄さとなるようにしている。
図8は、薄肉AlGaN層4dの厚み(AlGaN Thickness)Taと単位面積当たりのキャリア密度(Sheet carrier density)との関係を調べた結果を示している。縦軸における単位面積当たりのキャリア密度と同じ量だけ分極電荷が存在することから、縦軸の単位面積当たりのキャリア密度は分極電荷密度に相当している。
AlGaN層4は、AlxGa1-xNで構成されており、xが大きくなる程、AlGaN層4の厚みが同じ場合でも、分極電荷密度が大きくなるという特性を有している。そして、上記したように、薄肉AlGaN層4dの厚みをゲート電極6の下方での分極電荷量が減少し始める厚み以下の薄さにする場合、分極電荷密度が5×1012cm-2以下となるようにする。したがって、例えばx=0.2の場合には薄肉AlGaN層4dの厚みTaを10nm以下、x=0.3の場合には厚みTaを5nm以下、x=0.4、0.5の場合には厚みTaを2.5nm以下とするのが好ましい。また、図8中には記載していないが、x=0.25の場合には、厚みTa7.5nm以下にすると、分極電荷密度の傾きが急になり、分極電荷密度が大きく減少する。
このように、本実施形態では、薄肉AlGaN層4dの厚みTaをゲート電極6の下方での分極電荷量が減少し始める膜厚以下の薄さとなるようにしている。このため、ドレイン電圧が高電圧の際において、横型のHEMTのオフ時に薄肉AlGaN層4dの上に位置する絶縁膜(本実施形態ではゲート絶縁膜5)のうちの(2)分極電荷起因の縦方向電界を低減できる。すなわち、分極に誘起される電界Epは、絶縁膜中では、分極電荷を絶縁膜の誘電率によって割った値(Ep=分極電荷/誘電率)となり、分極電荷量が低いほど絶縁膜中が低電界となる。したがって、ドレイン電圧がより高電圧であっても、ゲート絶縁膜5の破壊を防止することが可能となり、さらなる高耐圧化が可能となる。
また、このように薄肉AlGaN層4dの厚みTaを薄くすると、横型のHEMTのオン時には、分極による2DEGキャリアに加えてゲート電極6への正電圧の印加による電子が誘起される。このため、薄肉AlGaN層4dの下方での抵抗成分がMOS構造の部分よりも十分に小さくなり、更なる低オン抵抗化が可能となる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態は、第1〜第4実施形態に対してさらなる高耐圧化を実現できる構造とするものであり、その他については第1〜第4実施形態と同様であるため、第1〜第4実施形態と異なる部分についてのみ説明する。なお、ここでは、第1実施形態に対して本実施形態にかかる構造を適用した場合を例に挙げて説明するが、勿論、第2〜第4実施形態に対して本実施形態にかかる構造を適用しても良い。
本実施形態は、上記第3実施形態で説明した(1)〜(3)に示す電界のうちの(1)を低減できる構造について説明する。
図9に示すように、本実施形態では、薄肉AlGaN層4dの表面、つまり薄肉AlGaN層4dとゲート絶縁膜5との間に例えばシリコン窒化膜(Si34膜)で構成された絶縁膜20を配置している。つまり、薄肉AlGaN層4dとゲート絶縁膜5との間に絶縁膜20を配置することで、ゲート電極6の下部に存在するトータルの絶縁膜厚がゲート絶縁膜5および絶縁膜20を合わせた厚みとなるようにしている。これにより、ゲート電極6の下部に存在する絶縁膜の実効膜厚を厚くすることが可能となる。
このように、本実施形態では、薄肉AlGaN層4dとゲート絶縁膜5との間に絶縁膜20を配置し、ゲート電極6の下部に存在する絶縁膜の実効膜厚を厚くしている。このため、ドレイン電圧が高電圧の際において、横型のHEMTのオフ時に薄肉AlGaN層4dの上に位置する絶縁膜(本実施形態ではゲート絶縁膜5)のうちの(1)ドレイン電圧起因の縦方向電界を低減できる。すなわち、ドレイン電圧によるGaN/AlGaN界面の電位の上昇による電界成分Evdは、次式で表される。
(数1)
Evd=ΔV/{tSiO2+t’SiN+t’AlGaN
ここで、t’は、ゲート電極6の下方の絶縁膜の誘電率εaと各膜材料の誘電率εで換算した実効膜厚であり、t’=t(ε/εa)で計算される値である。そして、tSiO2は、ゲート絶縁膜5をシリコン酸化膜で構成した場合の膜厚、t’SiNは、絶縁膜20をシリコン窒化膜で構成した場合の実効膜厚、t’AlGaNは、薄肉AlGaN層4dの実効膜厚を示している。
この式より、ゲート電極6の下方の絶縁膜の膜厚が厚いほど、Evdが小さくなり、低電界になることが判る。したがって、本実施形態のように、薄肉AlGaN層4dとゲート絶縁膜5との間に絶縁膜20を配置し、ゲート電極6の下部に存在する絶縁膜の実効膜厚を厚くすることで、ドレイン電圧起因の縦方向電界を低減できる。
なお、このように構成される横型のHEMTを有する半導体装置については、基本的には第1実施形態と同様の製造方法によって製造可能であるが、絶縁膜20の形成工程を追加する点が第1実施形態の製造方法と異なっている。
例えば、図10(a)に示すように、Si(111)などで構成される基板1の表面にバッファ層2を介してGaN層3およびAlGaN層4をヘテロエピタキシャル成長によって形成した化合物半導体基板を用意する。続いて、図10(b)に示すように、AlGaN層4の表面にマスクとしてフォトレジスト21を成膜したのち、エッチングにより第2凹部4cの形成予定位置においてAlGaN層4も所定厚さ除去する。これにより、AlGaN層4を部分的に薄くして薄肉AlGaN層4dを構成する。
さらに、図10(c)に示すように、フォトレジスト21を除去した後、シリコン窒化膜などの絶縁膜20を成膜する。そして、フォトレジスト22を成膜したのち、エッチングにより第1凹部4bの形成予定位置において絶縁膜20およびAlGaN層4を除去する。これにより、第1凹部4bが形成されると共に、薄肉AlGaN層4dの表面に絶縁膜20が残され、かつ、第1凹部4bの底部においてGaN層3が露出させられた状態となる。この後の工程については図示しないが、フォトレジスト22を除去したのち、ゲート絶縁膜5の形成工程およびゲート電極6の形成工程を行い、ゲート電極6の形成工程では第1凹部4b上のみでなく第2凹部4c上にもゲート電極6が延設されるようにする。そして、図示しないが層間絶縁膜の形成工程やコンタクトホールの形成工程およびソース電極7およびドレイン電極8の形成工程を行うことで、本実施形態にかかる横型のHEMTを有する半導体装置が完成する。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態は、第1〜第5実施形態に対してさらなる高耐圧化を実現できる構造とするものであり、その他については第1〜第5実施形態と同様であるため、第1〜第5実施形態と異なる部分についてのみ説明する。なお、ここでは、第2実施形態に対して本実施形態にかかる構造を適用した場合を例に挙げて説明するが、勿論、第1、3〜第5実施形態に対して本実施形態にかかる構造を適用しても良い。
本実施形態は、上記第3実施形態で説明した(1)〜(3)に示す電界のうちの(3)を低減できる構造について説明する。
図11に示すように、本実施形態では、ゲートエッジと対応する領域Rにおいて、ゲート絶縁膜5の厚みを他の部分よりも厚くしている。具体的には、ゲートエッジが鈍角もしくは丸まるようにしている。
このように、ゲートエッジと対応する部分においてゲート絶縁膜5の厚みを他の部分よりも厚くすることで、ゲートエッジでの電界集中を緩和することが可能となる。このため、ドレイン電圧が高電圧の際において、横型のHEMTのオフ時に薄肉AlGaN層4dの上に位置する絶縁膜(本実施形態ではゲート絶縁膜5)のうちの(3)ゲートエッジでの形状起因の電界集中を低減できる。したがって、ドレイン電圧がより高電圧であっても、ゲート絶縁膜5の破壊を防止することが可能となり、さらなる高耐圧化が可能となる。
なお、このように構成される横型のHEMTを有する半導体装置については、基本的には第1実施形態などと同様の製造方法によって製造可能であるが、ゲート絶縁膜5の形成工程について第1実施形態の製造方法と異なっている。
具体的には、AlGaN層4に対して第2凹部4cを形成を形成したのち、厚い絶縁膜30を形成する。その後、図12に示すように、例えば、塗布膜やCVD法による成膜後にエッチバックしてゲートエッジに対応する第2凹部4cの角部にのみ絶縁膜30の一部がサイドウォールとして残るようにしておき、その後、再びCVD法などによって絶縁膜30の残部を形成する方法により、上記構成の絶縁膜30を製造できる。または、CVD法による絶縁膜30の成膜後にリフロー処理を行い、絶縁膜30を流動させることでも、上記構成の絶縁膜30を製造できる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態について説明する。本実施形態は、第1〜第6実施形態に対してさらなる高耐圧化を実現できる構造とするものであり、その他については第1〜第6実施形態と同様であるため、第1〜第6実施形態と異なる部分についてのみ説明する。なお、ここでは、第1実施形態に対して本実施形態にかかる構造を適用した場合を例に挙げて説明するが、勿論、第1〜第6実施形態に対して本実施形態にかかる構造を適用しても良い。
本実施形態では、図13に示すように、ゲートエッジからAlGaN層4のうち第2凹部4cにおけるドレイン電極8側の端部までの寸法Cを薄肉AlGaN層4dの厚みTaとゲート絶縁膜5の厚みTgの合計膜厚よりも大きくしている。
このように寸法Cおよび厚みTa、Tgを設定することにより、薄肉AlGaN層4d上のゲートエッジでの電界集中をさらに抑制することができる。当該ゲートエッジ付近における絶縁膜中の電界は、上記したように(3)ゲートエッジでの形状起因の電界集中に加えて、(1)ドレイン電圧起因の縦方向電界、(2)分極電荷起因の縦方向電界によって決まる。分極電荷量は、薄肉AlGaN層4dでは少なく、AlGaN層4のうちの厚肉AlGaN層4eでは多い。したがって、厚肉AlGaN層4eから離すことで、電界集中度を下げることができる。そして、寸法Cとしては、ゲート電極6の長さBの部分に構成される平行平板コンデンサの厚さより大きい寸法が効果的に電界集中度を低下できる寸法となる。
このように、寸法Cを厚みTa、Tgの合計膜厚、すなわち平行平板コンデンサの厚さより大きい寸法としている。これにより、さらに電界集中を緩和することが可能となり、さらなる耐圧向上を図ることが可能となる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、チャネル形成層を構成する第1のGaN系半導体層および第2のGaN系半導体層がGaN層3およびAlGaN層4によって構成される場合を例に挙げて説明した。しかしながら、これらは一例を示したものであり、GaNを主成分とする第1のGaN系半導体層およびこれよりもバンドギャップエネルギーの大きな第2のGaN系半導体層によってチャネル形成層が構成されるものであれば、他の材料であっても良い。
また、上記各実施形態では、第1凹部4bの深さを、第2のGaN系半導体層となるAlGaN層4からGaN層3の表面が露出する深さとしたが、これも一例を示したに過ぎない。例えば、第1凹部4bをGaN層3の表層部が一部除去されるまでの深さとしても良いし、第1凹部4bの底面において2DEGキャリアが形成されない程度にAlGaN層4の一部が残る程度の深さとされていても良い。
1 基板
3 GaN層
4 AlGaN層
4a 凹部
4b、4c 第1、第2凹部
4d 薄肉AlGaN層
4e 厚肉AlGaN層
5 ゲート絶縁膜
6 ゲート電極
7 ソース電極
8 ドレイン電極

Claims (10)

  1. 半絶縁性もしくは半導体にて構成される基板(1)と、
    前記基板上に形成され、ヘテロジャンクション構造を構成する第1のGaN系半導体層(3)および前記第1のGaN系半導体層よりもバンドギャップエネルギーが大きく電子供給部を構成する第2のGaN系半導体層(4)を有し、前記第2のGaN系半導体層が部分的に除去されることで凹部(4a)が形成されたチャネル形成層と、
    前記凹部内に形成されたゲート絶縁膜(5)および該ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極(6)にて構成されるゲート構造と、
    前記チャネル形成層上において、前記ゲート構造を挟んだ両側に配置されたソース電極(7)およびドレイン電極(8)と、を有し、
    前記ゲート電極に対して電圧が印加されたときに前記凹部の底部における前記第1のGaN系半導体層の表面部にチャネルが形成されることで前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に電流を流す横型のスイッチングデバイスを備え、
    前記凹部は、前記ゲート電極に対して電圧が印加されたときに底部に前記チャネルが形成される第1凹部(4b)と、前記第2のGaN系半導体層のうち該凹部の外側の部分よりも前記第2のGaN系半導体層を薄くする薄肉層(4d)を形成する第2凹部(4c)とを有して構成され、
    前記ゲート電極は、前記ゲート絶縁膜を介して、前記第1凹部内に加えて前記第2凹部内にも延設されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ゲート電極のうちの前記ドレイン電極側の端部から前記第2凹部における前記ドレイン電極側の端部までの寸法をC、前記薄肉層の厚みをTa、前記薄肉層の上における前記ゲート絶縁膜の厚みをTgとして、寸法Cが厚みTaと厚みTgの合計膜厚よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2のGaN系半導体層のうち前記凹部における前記第2凹部の外側の部分を厚肉部(4e)として、
    前記ゲート電極は、前記第2凹部の外側において、前記厚肉部の上まで延設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記厚肉部と前記ゲート絶縁膜との間には、絶縁膜(9)が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記ゲート絶縁膜がシリコン酸化膜よりも誘電率の高い高誘電膜(5a)であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の半導体装置。
  6. 前記薄肉層の厚みは、前記ゲート電極の下方での分極電荷量が減少し始める薄さ以下に設定されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 前記薄肉層の厚みは、前記ゲート電極の下方での分極電荷密度が5×1012cm-2以下となる厚さに設定されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 前記薄肉層と前記ゲート絶縁膜との間に、絶縁膜(20)が配置されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の半導体装置。
  9. 前記ゲート電極のうち前記薄肉層の上に位置している部分の長さBが0.2μm以上であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の半導体装置。
  10. 前記ゲート絶縁膜の膜厚は、前記第2凹部の角部に形成されている部分において、前記第2凹部内における前記薄肉層の上に形成されている部分よりも厚くされていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の半導体装置。
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