JP2016058202A - 照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】光源部を所定の向きで装着するソケットを備えた照明器具において、複数の照明器具を設置する場合に、容易にソケット同士の向きを揃える。【解決手段】照明器具1は、光源部2と、光源部2を所定の向きで装着するソケット3と、を備える。ソケット3は、ソケット3を所定の向きに配向させる一対の配向部41、42を有する。配向部41、42は、紐状の紐部41a、42aと、他の配向部42、41と接続する接続部41b、42bと、を有する。複数のソケット3が所定間隔毎に配置され、隣り合うソケット3の接続部41b、42bが接続されたときに、隣り合うソケット3の紐部41a、42aは、一直線上に配置される。この構成によれば、配向部41、42によりソケット3の向きが規制されるので、複数の照明器具1を設置する場合に、容易にソケット3同士の向きを揃えることができる。【選択図】図1
Description
本発明は、有機EL素子を光源とする照明器具に関する。
有機EL素子は、低電圧で高輝度の発光が可能であり、また、含有する有機化合物の種類によって様々な発光色を与える面発光体である。このような有機EL素子を光源とする照明器具として、有機EL素子を有し矩形平板状に形成された光源部と、この光源部に相対して配置され該光源部を所定の向きで装着するソケットと、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上述したような照明器具を天井面や壁面等の施工面に取り付けるときには、まず、ソケットを施工面に固定し、次いで、ソケットに光源部を装着する。このとき、ソケットは光源部を所定の向きで装着するので、光源部の向きを揃えて複数の照明器具を設置する場合には、ソケット同士の向きを揃える必要がある。そのため、ソケットの施工面への固定に大きな手間がかかる。
本発明は、上記課題を解決するものであって、光源部を所定の向きで装着するソケットを備えた照明器具において、複数の照明器具を設置する場合に、容易にソケット同士の向きを揃えることができる照明器具を提供することを目的とする。
本発明の照明器具は、光源部と、前記光源部を所定の向きで装着するソケットと、を備え、前記ソケットは、平板状に形成され、その側部の相対する二端部にそれぞれ設けられ該ソケットを所定の向きに配向させるための一対の配向部を有し、前記一対の配向部は、前記ソケットから導出され紐状に形成された紐部と、前記紐部の端部に設けられ他の前記配向部との接続に用いられる接続部と、をそれぞれ有し、複数の前記ソケットが所定間隔毎に配置され、隣り合う前記ソケットの前記接続部同士が接続されたときに、隣り合う前記ソケットの前記紐部同士は、一直線上に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、配向部によりソケットの向きが規制されるので、複数の照明器具を設置する場合に、容易にソケット同士の向きを揃えることができる。
本発明の第1の実施形態に係る照明器具について図1乃至図5を参照して説明する。図1及び図2に示すように、照明器具1は、矩形平板状の光源部2と、光源部2に相対して配置された円板状(平板状)のソケット3と、を備える。光源部2は、図例では、一辺の長さをLとする正方形状に形成され、ソケット3は、その直径がLよりも小さくなるように形成されている。光源部2及びソケット3は、各々の中心が一致するようにして配置されている。
光源部2は、ソケット3と相対してソケット3に取り付けられる取付面2Aと、取付面2Aとは反対側に配置され光を出射する光出射面2Bと、を有する。また、光源部2は、矩形平板状に形成された有機EL素子21と、有機EL素子21の陽極及び陰極(不図示)と接続された陽極端子22及び陰極端子23と、光源部2のソケット3への係合に用いられる一対の係合部24、25と、を有する。係合部24、25は、光源部2の一の辺と平行な方向Xに沿って相対した状態で取付面2Aの中央に立設され、各々の相対する面にソケット3の保持爪74、75(後述参照)と係合する係合爪24a、25aを有する。陽極端子22及び陰極端子23は、共に平歯状に形成され、方向Xに直交して取付面2Aと平行な方向Yに沿って相対した状態で取付面2Aの中央に立設されている。
ソケット3は、光源部2と相対して光源部2が装着される装着面3Aと、装着面3Aとは反対側に配置され天井面や壁面等の施工面に固定される設置面3Bと、を有する。また、ソケット3は、ソケット3を施工面にネジ止め固定するためのネジ30と、ソケット3を所定の向きに配向させるための一対の配向部41、42と、を有する。ネジ30は、ソケット3の中心に設けられた貫通穴31を通って、装着面3A側から挿通されている。
配向部41、42は、ソケット3の側部において方向Xにおける相対する二端部32、33にそれぞれ設けられている。配向部41、42は、ソケット3から導出され紐状に形成された紐部41a、42aと、紐部41a、42aの端部に設けられ他の配向部42、41との接続に用いられる接続部41b、42bと、を有する。紐部41a、42aは、弾性を有し伸長可能に構成され、各々の長さが光源部2をソケット3に装着したときに端部32、33から端部32、33に相対する光源部2の辺までの距離と同じ又は該距離よりも短くなるように構成されている。紐部41a、42aは、例えば、鎖、スプリング、ゴム又は線材により構成される。
図3に示すように、接続部41b、42bは、例えば、釣り針状に形成されたフックにより構成され、互いに係合する。なお、図4に示すように、接続部41b、42bは、それぞれメス型コネクタ及びこのメス型コネクタに接続されるオス型コネクタにより構成されていてもよい。このようなフック構造やコネクタ構造を採用することで、簡単に接続部41b、42bを構成することができる。
上記のように構成された照明器具1を、光源部2同士を隣接させてマトリクス状に設置するには、図5(a)に示すように、まず、ソケット3間の間隔を光源部2の一辺の長さであるLとして、複数のソケット3を施工面Cに対してネジ30でネジ止め固定する。このとき、ソケット3は、施工面Cに対して回転可能となるようにネジ30によって緩くネジ止めされ、各々のソケット3の向きは、互いに揃っていなくてよい。
次いで、図5(b)に示すように、ソケット3を回転させて、行方向において隣り合うソケット3の接続部41b、42bを互いに接続すると、これらソケット3の紐部41a、紐部42aが一直線上に配置され、ソケット3の向きが揃う。このとき、ソケット3は、その中心においてネジ30により固定されているので、ソケット3の相対位置は、ソケット3が回転しても変化しない。このようにして間隔L毎に配置され、且つ向きの揃ったソケット3が得られる。これらソケット3に光源部2を装着することで、光源部2が、互いに隣接して配置される。
上述のように、照明器具1によれば、配向部41、42によりソケット3の向きが規制されるので、複数の照明器具1を設置する場合に、各々のソケット3の向きを個別に調整するのに比べて、より容易にソケット3同士の向きを揃えることができる。また、紐部41a、42aを伸長可能とすることで、一種類のソケット3でL以上のソケット3間の間隔にも対応可能となってソケット3の汎用性を高めることができると共に、接続部41b、42bの接続操作がやり易くなって操作性を向上させることができる。なお、光源部2は、必ずしも互いに隣接して配置される必要はなく、光源部2間に隙間ができた状態で所定間隔毎に配置されてもよい。
次に、上記実施形態の変形例に係る照明器具について図6を参照して説明する。本照明器具は、上述した照明器具1を基に、ソケット3の形状を変更したものである。本照明器具のソケット3は、配向部41、42に対して90度角度を隔てて設けられたもう一対の配向部43、44を有する。配向部43、44は、配向部41、42と同様に構成され、それぞれ紐部43a、44aと、接続部43b、44bと、を有する。複数のソケット3をマトリクス状に配置したときに、列方向において隣り合うソケット3の接続部43b、44bは、互いに接続される。このようにすることで、行方向だけでなく列方向においてもソケット3の向きが規制されるので、より確実にソケット3の向きを互いに揃えることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る照明器具について図7乃至図11を参照して説明する。なお、図例では、配向部の図示を省略している。上述したような照明器具1を、例えば、段差のある施工面に複数互いに隣接させて設置する場合には、光源部2の光出射面2Bが面一にならず、照明器具1の見栄えが悪くなることがある。このような場合、光出射面2Bを面一にするには、照明器具1を設置する前に段差を埋めて施工面を均す作業が必要となる。本実施形態の照明器具は、施工面に段差があっても施工面を均す作業を必要とすることなく、光出射面2Bを面一にすることができるように構成されている。
図7に示すように、本実施形態のソケット3は、設置面3Bを含み円形の箱状に形成されたソケットカバー34と、装着面3Aを含みソケットカバー34を覆う円形の蓋状に形成されたソケットボディ35と、を有する。また、ソケット3は、装着面3Aと設置面3Bとが互いに離れる方向にソケットカバー34及びソケットボディ35を付勢する複数のバネ36を有する。ネジ30は、バネ36の付勢方向に沿って配置されている。
ソケットカバー34は、外側面の一部に凸設されソケットボディ35の溝35a(後述参照)に嵌り込む複数の突起34aと、内底面に設けられバネ36を保持する複数のバネ保持部34bと、を有する。バネ36及びバネ保持部34bは、図例では、それぞれ4つずつ設けられている。4つのバネ保持部34bは、それぞれバネ36が嵌り込む凹部を有し、貫通穴31を重心とする四角形の各頂点に配置されている。このようにすることで、バネ36の付勢力は、ソケット3の中心において釣り合う。
ソケットボディ35は、その内側面において突起34aに対応する位置に凹設された複数の溝35aと、溝35aのソケットカバー34側の端部に設けられ突起34aと当接する当接部35bと、を有する。溝35aは、ソケット3の厚み方向Zに沿って設けられている。また、ソケットボディ35は、装着面3Aに設けられ光源部2の陽極端子22及び陰極端子23の各々が挿通される端子穴35c、35dと、端子穴35c、35dに挿通された陽極端子22及び陰極端子23と接続される陽極受け部(端子受け部)5及び陰極受け部(端子受け部)6と、を有する。更に、ソケットボディ35は、陽極受け部5及び陰極受け部6の各々と接続され他のソケット3や外部機器との接続に用いられるコネクタ35e、35fと、装着面3Aに設けられ光源部2の係合部24、25が嵌め込まれる孔35g、35hと、を有する。
後述するように、光源部2をソケット3に装着するには、孔35g、35hに係合部24、25を嵌め込むようにして光源部2をソケット3に近づける。このとき、光源部2の陽極端子22及び陰極端子23は、端子穴35c、35dに挿通され、陽極受け部5及び陰極受け部6に接続される。これにより、光源部2の有機EL素子21は、陽極端子22及び陰極端子23、陽極受け部5及び陰極受け部6そしてコネクタ35e、35fを介して、他のソケット3に装着された光源部2の有機EL素子21や外部機器と接続される。
図8(a)(b)に示すように、陽極受け部5は、バネ36により装着面3Aの方に押圧されている。なお、図8(a)では断面のハッチングを省略している。陽極受け部5は、バネ36と相対する箇所に凸設されたボス5aを有する。バネ36は、電気絶縁材料により構成され、一端がボス5aに係止され、他端がバネ保持部34bの凹部に嵌め込まれて保持されている。このようにすることで、端子穴35cに光源部2の陽極端子22が挿通されたときに、確実に陽極端子22と陽極受け部5とを互いに接触させることができる(図8(a)参照)。また、バネ36が電気絶縁材料により構成されているので、バネ36を介した短絡等を防止することができる。なお、図示していないが、陰極受け部6も、陽極受け部5と同様に構成されている。
図9(a)に示すように、ソケットボディ35は、溝35aに突起34aが嵌り込むことで、厚み方向Zに沿ってソケットカバー34に対してスライド可能となっている。このとき、図9(b)に示すように、当接部35bに突起34aが当接することで、ソケットボディ35のソケットカバー34からの抜け落ちが防止される。
図10に示すように、ソケットボディ35は、光源部2を保持するのに用いられる保持部7を更に有する。保持部7は、ソケットボディ35の中央に設けられネジ30が挿通される平板状の支持部71と、支持部71の方向Xにおける相対する二端部に取り付けられ方向Xに沿って伸びる一対のバネ72、73と、を有する。また、保持部7は、バネ72、73の端部に取り付けられ光源部2の係合爪24a、25aと係合する保持爪74、75を有する。保持爪74、75は、ソケットボディ35の孔35g、35hの直下に配置されている。
孔35g、35hに係合部24、25を嵌め込むと、保持爪74、75は、係合爪24a、25aに当接して、バネ72、73の弾性力に逆らって互いに近づく方向に移動する(図2参照)。この状態で更に光源部2をソケット3の方に押し込むと、保持爪74、75が、係合爪24a、25aの頂部を乗り越えた時点で再びバネ72、73により互いに反対方向に付勢され、係合爪24a、25aに係合する。これにより、光源部2が所定の向きでソケット3に装着される。一方、光源部2をソケット3から取り外す場合には、光源部2をソケット3から引き離すように引っ張れば、上記過程が逆の順序で起こって保持爪74、75と係合爪24a、25aとの係合が解除される。このようにして、ソケット3は、光源部2を着脱可能に装着する。
図11に示すように、上記のように構成されたソケット3を施工面Cにネジ30でネジ止め固定する場合、ソケットボディ35は、バネ36によってソケットカバー34(施工面C)から離れる方向に付勢されている。すなわち、ネジ30は、バネ36の付勢力に逆らいながらソケットボディ35を施工面Cに押し付けるようにしてソケット3をネジ止め固定している。
ここで、施工面Cに段差Uがある場合には、ソケット3の装着面3Aの高さが揃うように、ネジ30の締め付け具合を調整してソケット3の厚みを調整する。このとき、ネジ30がソケット3の中心に配置され、且つバネ36の付勢力がソケット3の中心において釣り合っているので、装着面3Aを施工面Cに対して平行に保つことができる。このようにして厚みを調整したソケット3に光源部2を装着することで、段差Uを埋めて施工面Cを均す作業を必要とすることなく、光源部2の光出射面2Bを面一にすることができる。
なお、図示していないが、本実施形態の照明器具でも、複数のソケット3を配置するときに配向部により互いに隣接するソケット3同士を接続すれば、ソケット3の向きを揃えることができる。しかしながら、本照明器具は、配向部を備えていなくても独立して実施が可能であり、配向部を備えていない場合であっても上述したような効果を与えることができる。
次に、上記実施形態の変形例に係る照明器具について図12を参照して説明する。本照明器具は、上述した第2の実施形態に係る照明器具を基に、ソケット3の形状を変更したものである。本照明器具のソケット3は、ソケットボディ35の内側面において厚み方向Zに沿って互いに並んで設けられ突起34aが係止する複数の係止部37を有する。図例では、内側面の端部側から順に、3つの係止部37a、37b、37cが設けられている。突起34aは、係止部37a、37b、37cのいずれかに係止し、突起34aが係止部37aに係止した場合にはソケット3の厚みは最少となり、突起34aが係止部37cに係止した場合にはソケット3の厚みは最大となる。このように、突起34aを係止部37a、37b、37cのいずれかに係止させることで、ソケット3の厚みを段階的に調整することができる。なお、このとき、上述したバネ36は、設けられていてもよいし設けられていなくてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態に係る照明器具について図13乃至図19を参照して説明する。なお、図例では、配向部の図示を省略している。上述したような照明器具1では、施工面に対する光源部2の向きは、施工面に固定されたソケット3の向きによって決定される。本実施形態の照明器具は、光源部2をソケット3に装着した後に、光源部2の向きを微調整することができるように構成されている。
図13及び図14に示すように、照明器具11は、上述した照明器具1を基に、ソケット3の端子穴35c、35d、孔35g、35h並びに光源部2の陽極端子22及び陰極端子23、係合部24、25の形状を変更したものである。また、ソケット3は、ネジ30が挿通される貫通穴31に加えて、別のネジ30aが挿通される貫通穴31aを有する。貫通穴31aは、図例では、ソケット3の周縁部に設けられている。
図15に示すように、ソケット3では、端子穴35c、35dが、装着面3Aの中心を中心とした半径r1の第1の円C1に沿った長穴状に形成され、装着面3Aの中心を挟むように配置されている。このように端子穴35c、35d(陽極受け部5及び陰極受け部6)を相対して配置することで、確実に陽極受け部5と陰極受け部6とを互いに絶縁し、また、ソケット3内における回路機器をバランス良く配置してソケット3の小型化を図ることができる。また、孔35g、35hは、第1の円C1の同心円であり半径r2の第2の円C2に沿った長穴状に形成され、装着面3Aの中心を挟むように配置されている。なお、r2は、図例ではr1より大きく構成されているが、r1より小さく構成されていてもよい。
図16に示すように、光源部2では、陽極端子22及び陰極端子23が、共に円柱状に形成され、取付面2Aの中心を中心とした半径r1の第1の円C1に沿って配置されている。また、係合部24、25は、取付面2Aの中心を中心とした半径r2の第2の円C2に沿った形状に形成されている。係合部24、25の係合爪24a、25aは、図例では、外方に向かって伸びるように設けられている。
図17に示すように、陽極受け部5は、端子穴35cに沿った長尺状に形成され、端子穴35cに挿通された陽極端子22を挟持する一対の端子板51を有する。ここで、上述のように、光源部2及びソケット3は、各々の中心が一致するようにして配置され、且つ陽極受け部5及び陽極端子22は、共に第1の円C1に沿って設けられている。そのため、光源部2をソケット3に装着した後に光源部2をソケット3に対して回転させたとしても、陽極端子22は陽極受け部5の端子板51に沿って移動し、陽極端子22と陽極受け部5との接続は維持される。なお、図示していないが、陰極受け部6も、陽極受け部5と同様に構成されている。
図18(a)(b)に示すように、ソケット3の保持爪74は、孔35gの直下に設けられている。ここで、孔35g及び係合部24は、上述のように、共に第2の円C2に沿って設けられている。そのため、光源部2をソケット3に装着した後に光源部2をソケット3に対して回転させたとしても、係合爪24aは保持爪74に沿って移動し、係合爪24aと保持爪74との係合は維持される。なお、図示していないが、保持爪75も、保持爪74と同様に構成されている。
このように、照明器具11では、光源部2をソケット3に装着した後に光源部2をソケット3に対して回転させても、陽極端子22及び陰極端子23と陽極受け部5及び陰極受け部6との接続、そして係合爪24a、25aと保持爪74、75との係合が維持される。
図19に示すように、このような照明器具11を、例えば、光源部2が互いに隣接した状態でマトリクス状に配置する場合には、まず、施工面Cにおいて複数のソケット3を間隔L毎に配置した状態で、ソケット3をネジ30で施工面Cに仮固定する。次いで、それぞれのソケット3を回転させて同じ向きとした後、ネジ30aによりソケット3を施工面Cに固定して、ネジ30、30aによる二点止めでソケット3を本固定する。そして、本固定したソケット3に対して光源部2を装着すると、互いに隣接して配置された光源部2が得られる。
このとき、仮に一部のソケット3(ドットで示す)の向きが他のソケット3の向きに対してずれていたとすると、このようなソケット3に装着した光源部2(一点鎖線で示す)は、隣接する光源部2と干渉して、光源部2をマトリクス状に配置することができない。このような場合には、陽極端子22及び陰極端子23と陽極受け部5及び陰極受け部6(不図示)との接続並びに係合爪24a、25aと保持爪74、75(不図示)との係合を維持したまま、光源部2をソケット3に対して回転させて光源部2の向きを微調整する。これにより、仮に施工面Cに固定されたソケット3の向きがずれていたとしても、光源部2を互いに隣接して配置することができる。
なお、図示していないが、照明器具11でも、配向部により互いに隣接するソケット3同士を接続すればソケット3の向きを揃えることができ、また、ソケット3の厚みを変更できるように構成されている。しかしながら、照明器具11は、配向部やソケット3の厚みを変更する構成を備えていなくても独立して実施が可能であり、このような構成を備えていない場合であっても上述した効果を与えることができる。
次に、上記実施形態の変形例に係る照明器具について図20(a)(b)を参照して説明する。なお、図例では、配向部の図示を省略している。本照明器具のソケット3では、陰極受け部6が、第1の円C1に沿った形状となっており、陽極受け部5が、第1の円C1及び第2の円C2の同心円である第3の円C3に沿った形状となっている。陽極受け部5及び陰極受け部6は、図20(a)に示すように、ソケット3の中心を挟むように配置されていてもよいし、図20(b)に示すように、互いに隣接して配置されていてもよい。また、図示していないが、光源部2の陽極端子22及び陰極端子23も、陽極受け部5及び陰極受け部6に対応するように、それぞれ第3の円C3及び第1の円C1に沿って配置されている。
上記のように陽極受け部5及び陰極受け部6を配置することで、光源部2をソケット3に装着するときに、陽極端子22は陽極受け部5とのみ接続可能となり、陰極端子23は陰極受け部6とのみ接続可能となる。これにより、陽極端子22及び陰極端子23の極性を間違えて光源部2がソケット3に装着されるのを防止することができる。
次に、上記実施形態の別の変形例に係る照明器具について図21(a)(b)を参照して説明する。なお、図例では、配向部の図示を省略している。図21(a)に示すように、本照明器具の光源部2は、陽極端子22及び陰極端子23に加えて、有機EL素子21を調光制御する制御信号を伝達するための信号端子26を有する。信号端子26、陽極端子22及び陰極端子23は、第1の円C1に沿って、且つ取付面2Aの中心を重心とする正三角形の各頂点にそれぞれ配置されている。また、図21(b)に示すように、本照明器具のソケット3は、陽極受け部5及び陰極受け部6に加えて、光源部2をソケット3に装着したときに信号端子26と接続される信号受け部(端子受け部)8を有する。このように、光源部2に3極の端子22、23、26が設けられている場合でも、これら端子22、23、26をすべて第1の円C1に沿って設けることで、光源部2をソケット3に装着した後に光源部2をソケット3に対して回転可能とすることができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る照明器具について図22乃至図25を参照して説明する。なお、図例では、配向部の図示を省略している。上述したような照明器具1では、一つのソケット3に対して一つの光源部2が装着され、また、複数の照明器具1を互いに接続する場合には、ソケット3同士を各々のコネクタ35e、35fを介して配電線により接続する必要がある。本実施形態の照明器具は、一つのソケット3に対して複数の光源部2を装着することができ、また、ソケット3同士を配電線で接続しなくても複数の照明器具を互いに接続することができるように構成されている。
図22に示すように、本照明器具の光源部2では、陽極端子22及び陰極端子23が取付面2Aの四隅に設けられている。一の隅に設けられた陽極端子22及び陰極端子23は、光源部2の対角線に沿って互いに隣接して配置され、一の隅に隣り合う隅に設けられた陽極端子22及び陰極端子23と配電線27a、27bにより接続されている。
図23(a)乃至(c)に示すように、本照明器具のソケット3は、ソケット3a、3b、3cから成る。図23(a)に示すように、ソケット3aは、円板状に形成され、装着面3Aに4対の端子穴35c、35dを有する。一の対の端子穴35c、35dは、ソケット3の半径方向に沿って互いに隣接して設けられ、且つ一の対に隣り合う対の端子穴35c、35dとはソケット3aの中心から見たときに90度角度を隔てて配置されている。端子穴35c、35dの直下には陽極受け部5及び陰極受け部6が配置され、陽極受け部5同士及び陰極受け部6同士は、それぞれ配電線38a、38bにより接続されている。また、ソケット3aは、設置面3Bの周縁部に取付台9(後述参照)への取り付けに用いられる複数の凹部39を有する。
また、図23(b)に示すように、ソケット3bは、上述したソケット3aを基に、2対の端子穴35c、35dをソケット3bの中心から見たときに互いに180度角度を隔てて設けたものである。更に、図23(c)に示すように、ソケット3cは、上述したソケット3aを半円状にしたものであり、2対の端子穴35c、35dは、それぞれソケット3cの各半径から45度角度を隔てて設けられている。
図24に示すように、上記のように構成された複数の光源部2は、ソケット3a、3b、3cを介して互いに並列に接続される。ソケット3a、3b、3cは、それぞれの中心が光源部2の角と一致するようにして配置される。ソケット3aは、例えば、2x2のマトリクス状に配置された4つの光源部2同士やL字状に配置された3つの光源部2同士を接続するのに用いられる。ソケット3bは、角のみを介して互いに隣接した2つの光源部2同士を接続するのに用いられる。また、ソケット3cは、一辺を介して互いに隣接した2つの光源部2同士を接続するのに用いられる。なお、図例では、光源部2の係合部及びソケット3の保持部の図示を省略している。係合部は、例えば、取付面2Aの四隅において陽極端子22及び陰極端子23に隣接して設けられ、保持部は、端子穴35c、35dに隣接して陽極端子22及び陰極端子23に対応する位置に設けられる。
上記のように、ソケット3a、3b、3cによれば、一つのソケット3で複数の光源部2を装着することができる。また、ソケット3a、3b、3cは、光源部2を介して互いに接続されるので、ソケット3同士を配電線で接続しなくても複数の照明器具を互いに接続することができる。なお、陽極端子22及び陰極端子23は、必ずしも取付面2Aの四隅に設けられている必要はなく、少なくとも取付面2Aの二隅に設けられていればよい。
なお、図示していないが、本実施形態の照明器具でも、配向部により互いに隣接するソケット3同士を接続すればソケット3の向きを揃えることができ、また、ソケット3の厚みを変更できるように構成されている。しかしながら、本照明器具は、配向部やソケット3の厚みを変更する構成を備えていなくても独立して実施が可能であり、このような構成を備えていない場合であっても上述した効果を与えることができる。
図25に示すように、本照明器具は、ソケット3が取り付けられる取付台9を更に備えていてもよい。取付台9は、ソケット3a、3b、3cの凹部39に嵌り込む複数の凸部91から成る取付部92を有し、凸部91が凹部39に嵌り込むことでソケット3a、3b、3cを着脱可能に保持する。取付部92は、光源部2の一辺の長さであるL毎に設けられている。このような取付台9を設けることで、予め取付部92にソケット3a、3b、3cを所定の配置パターンで取り付け、次いで、ソケット3a、3b、3cに光源部2を装着した後、取付台9ごと照明器具を施工面に取り付けることができる。これにより、照明器具の施工面への設置が簡単になり、作業性を向上させることができる。
なお、本発明に係る照明器具は、上記実施形態及びその変形例に限定されず種々の変形が可能である。例えば、光源部の光源は、必ずしも有機EL素子に限定されず、LEDや蛍光灯であってもよい。また、光源部の形状は、平面視正方形状に限定されず、例えば、長尺矩形状や六角形状であってもよい。更に、紐部は、必ずしも弾性を有する必要はない。
1、11 照明器具
2 光源部
22 (陽極)端子
23 (陰極)端子
26 (信号)端子
2A 取付面
3、3a、3b、3c ソケット
30 ネジ
32、33 (ソケット側部の相対する)二端部
34 ソケットカバー
34a 突起
35 ソケットボディ
36 バネ
37、37a、37b、37c 係止部
3A 装着面
3B 設置面
41、42、43、44 配向部
41a、42a、43a、44a 紐部
41b、42b、43b、44b 接続部
5 陽極受け部(端子受け部)
6 陰極受け部(端子受け部)
8 信号受け部(端子受け部)
9 取付台
C1 第1の円
Z (ソケットの)厚み方向
2 光源部
22 (陽極)端子
23 (陰極)端子
26 (信号)端子
2A 取付面
3、3a、3b、3c ソケット
30 ネジ
32、33 (ソケット側部の相対する)二端部
34 ソケットカバー
34a 突起
35 ソケットボディ
36 バネ
37、37a、37b、37c 係止部
3A 装着面
3B 設置面
41、42、43、44 配向部
41a、42a、43a、44a 紐部
41b、42b、43b、44b 接続部
5 陽極受け部(端子受け部)
6 陰極受け部(端子受け部)
8 信号受け部(端子受け部)
9 取付台
C1 第1の円
Z (ソケットの)厚み方向
Claims (20)
- 光源部と、前記光源部を所定の向きで装着するソケットと、を備えた照明器具であって、
前記ソケットは、平板状に形成され、その側部の相対する二端部にそれぞれ設けられ該ソケットを所定の向きに配向させるための一対の配向部を有し、
前記一対の配向部は、前記ソケットから導出され紐状に形成された紐部と、前記紐部の端部に設けられ他の前記配向部との接続に用いられる接続部と、をそれぞれ有し、
複数の前記ソケットが所定間隔毎に配置され、隣り合う前記ソケットの前記接続部同士が接続されたときに、隣り合う前記ソケットの前記紐部同士は、一直線上に配置されることを特徴とする照明器具。 - 前記紐部は、弾性を有し伸長可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
- 前記接続部は、釣り針状に形成されたフックにより構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明器具。
- 前記一対の配向部において、一方の前記接続部は、オス型コネクタにより構成され、他方の前記接続部は、前記オス型コネクタと接続されるメス型コネクタにより構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明器具。
- 前記ソケットは、前記一対の配向部に対して90度角度を隔てて設けられたもう一対の配向部を更に有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の照明器具。
- 前記ソケットは、前記光源部と相対して該光源部が装着される装着面と、前記装着面とは反対側に配置され施工面に固定される設置面と、前記設置面を含み箱状に形成されたソケットカバーと、前記装着面を含み前記ソケットカバーを覆うように設けられたソケットボディと、前記装着面及び前記設置面を貫通して設けられ前記ソケットを施工面に固定するためのネジと、を有し、
前記ソケットボディは、前記ソケットの厚み方向に沿って前記ソケットカバーに対してスライド可能となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の照明器具。 - 前記ソケットは、前記装着面と前記設置面とが互いに離れる方向に前記ソケットカバー及び前記ソケットボディを付勢するバネを更に有することを特徴とする請求項6に記載の照明器具。
- 前記ネジは、前記装着面及び前記設置面の中心を貫通し、
前記バネは、複数設けられ、
複数の前記バネの付勢力は、前記ソケットの中心において釣り合っていることを特徴とする請求項7に記載の照明器具。 - 前記光源部は、平板状に形成され、前記ソケットと相対して該ソケットに取り付けられる取付面と、前記取付面に立設され前記ソケットとの電気的接続に用いられる端子と、を更に有し、
前記ソケットは、該ソケットに前記光源部が装着されたときに前記端子と電気的に接続される端子受け部を有し、
前記端子受け部は、前記バネにより前記装着面の方に押圧されていることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の照明器具。 - 前記バネは、電気絶縁材料により構成されていることを特徴とする請求項9に記載の照明器具。
- 前記ソケットカバーは、その外側面に凸設された突起を有し、
前記ソケットボディは、その内側面に前記ソケットの厚み方向に沿って互いに並んで設けられ前記突起を係止する複数の係止部を有することを特徴とする請求項6に記載の照明器具。 - 前記端子は、前記光源部の陽極及び陰極と接続された陽極端子及び陰極端子を有し、
前記端子受け部は、前記陽極端子及び前記陰極端子と接続される陽極受け部及び陰極受け部を有し、
前記陽極受け部及び前記陰極受け部は、前記装着面の中心を中心とする円に沿った形状となっていることを特徴とする請求項9に記載の照明器具。 - 前記陽極受け部及び前記陰極受け部は、前記装着面の中心を中心とする第1の円に沿った形状となっていることを特徴とする請求項12に記載の照明器具。
- 前記陽極受け部及び前記陰極受け部の一方は、前記装着面の中心を中心とする第1の円に沿った形状となっており、他方は、前記第1の円の同心円に沿った形状となっていることを特徴とする請求項12に記載の照明器具。
- 前記陽極受け部及び前記陰極受け部は、前記装着面の中心を挟んで配置されていることを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の照明器具。
- 前記光源部は、平面視において正方形状に形成され、
前記端子は、前記取付面の四隅のうち少なくとも二隅に設けられ、
前記端子受け部は、前記装着面において互いに90度又は180度毎に複数設けられていることを特徴とする請求項9に記載の照明器具。 - 前記ソケットは、円板状に形成され、
複数の前記端子受け部は、前記ソケットの中心から見たときに90度毎に設けられていることを特徴とする請求項16に記載の照明器具。 - 前記ソケットは、円板状に形成され、
複数の前記端子受け部は、前記ソケットの中心から見たときに180度毎に設けられていることを特徴とする請求項16に記載の照明器具。 - 前記ソケットは、半円板状に形成され、
複数の前記端子受け部は、前記ソケットの各半径から45度角度を隔てて設けられていることを特徴とする請求項16に記載の照明器具。 - 前記ソケットが取り付けられる取付台を更に備えたことを特徴とする請求項16乃至請求項19のいずれか一項に記載の照明器具。
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JP2014182824A JP2016058202A (ja) | 2014-09-09 | 2014-09-09 | 照明器具 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6195008U (ja) * | 1984-11-27 | 1986-06-19 | ||
JP3137460U (ja) * | 2007-09-14 | 2007-11-22 | 鎰勝工業股▲分▼有限公司 | 分離式ランプユニット構造 |
JP2012142176A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Kanamoto Co Ltd | 照明装置 |
US20130294067A1 (en) * | 2012-05-04 | 2013-11-07 | Abl Ip Holding, Llc | Lighting system reconfigurable by gestural control |
WO2014125537A1 (ja) * | 2013-02-13 | 2014-08-21 | パナソニック株式会社 | 発光モジュール及びそれを用いた照明器具 |
-
2014
- 2014-09-09 JP JP2014182824A patent/JP2016058202A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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