JP2016057083A - 管体測定装置及び管体の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】測定精度を向上させることが可能な管体測定装置を提供する。
【解決手段】管体測定装置は、透光性を有するガラス管Gに対してその外周側からレーザ光Lを照射する投光素子と、その投光素子から出射されガラス管Gにて反射されたレーザ光Lを受光する受光素子を有する測定ヘッド部22を備える。そして、駆動装置によって測定ヘッド部22は、投光素子の投光軸Aがガラス管Gの中心軸Cを横断するように投光軸Aと直交する走査方向Sに移動され、その測定ヘッド部22の受光素子からの受光信号に基づいて、測定ヘッド部22からガラス管Gの外周面Ga及び内周面Gbまでの各距離が走査方向Sに沿った複数点において測定される。
【選択図】図2
【解決手段】管体測定装置は、透光性を有するガラス管Gに対してその外周側からレーザ光Lを照射する投光素子と、その投光素子から出射されガラス管Gにて反射されたレーザ光Lを受光する受光素子を有する測定ヘッド部22を備える。そして、駆動装置によって測定ヘッド部22は、投光素子の投光軸Aがガラス管Gの中心軸Cを横断するように投光軸Aと直交する走査方向Sに移動され、その測定ヘッド部22の受光素子からの受光信号に基づいて、測定ヘッド部22からガラス管Gの外周面Ga及び内周面Gbまでの各距離が走査方向Sに沿った複数点において測定される。
【選択図】図2
Description
本発明は、ガラス管等の管体の製造装置、及びその製造装置に用いられる管体測定装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示すようなガラス管製造装置では、連続成形されるガラス管の肉厚や外内径等を切断前の状態で測定する光学式の管体測定装置(レーザ変位計等)が設けられている。管体測定装置は、連続成形されるガラス管を管引機にて牽引するライン上でガラス管の肉厚や外内径等を外周側から測定する。
上記の管体測定装置としては、図5に示すような構成が考えられる。同図に示す管体測定装置50は、ガラス管Gに対してその外周側から光を照射する投光素子51と、該投光素子から出射されガラス管Gにて反射された光を受光する受光素子52とを備え、投光素子51の投光軸Aがガラス管Gの中心軸Cと交差するように配置される。そして、管体測定装置50は、受光素子52からの受光信号に基づいてガラス管Gの外周面及び内周面までの各距離を測定し、それらの差からガラス管の肉厚(径方向に沿った厚み)を算出可能となっている。
しかしながら、上記のようなガラス管製造装置では、管引機にて引き出されるガラス管Gが真に直線状でなく微少な撓みを有していると、管体測定装置50の測定位置においてガラス管Gの位置が径方向にずれて(振れて)しまう(図5中の2点鎖線参照)。すると、管体測定装置50の投光軸Aがガラス管Gの中心軸C’と交差しない状態となり、その結果、ガラス管Gの測定すべき中央部位Gcから外れた部位でガラス管Gの外周面及び内周面までの各距離が測定されてしまう。これにより、例えばガラス管Gの肉厚を測定する場合には、管体測定装置50による測定値がガラス管Gの実際の肉厚(径方向に沿った厚み)よりも大きな値となってしまう問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、測定精度を向上させることが可能な管体測定装置及び管体の製造装置を提供することにある。
上記課題を解決する管体測定装置は、測定対象物である透光性を有する管体に対してその外周側から光を照射する投光素子と、該投光素子から出射され前記管体にて反射された光を受光する受光素子とを有する投受光部と、前記投光素子の投光軸が前記管体の中心軸を横断するように前記投受光部を前記投光軸と直交する走査方向に移動させる移動手段と、前記移動手段によって前記走査方向に移動される前記投受光部の前記受光素子からの受光信号に基づいて、前記投受光部から前記管体の外周面及び内周面までの各距離を前記走査方向に沿った複数点において測定する距離測定手段とを備えている。
この構成によれば、距離測定手段は、投光軸が管体の中心軸を横断するように移動する投受光部からの信号に基づいて、投受光部から管体の外周面及び内周面までの各距離を複数点において測定する。このとき、測定対象物である管体が径方向に振れたとしても、距離測定手段にて測定された複数点での前記各距離の測定値から、投光軸が管体の中心軸と交差する位置(又はそれに近い位置)での測定値を抽出することが可能であるため、より正確な測定値を得ることが可能であり測定精度の向上に寄与できる。
上記管体測定装置において、前記距離測定手段にて測定された前記複数点での前記各距離のそれぞれの最小値の差を前記管体の肉厚の測定値として抽出する肉厚測定値抽出手段を備えていることが好ましい。
この構成によれば、複数点で測定された投受光部から管体の外周面及び内周面までの各距離のそれぞれの最小値の差が管体の肉厚測定値として抽出されるため、投光軸が管体の中心軸と交差する位置(又はそれに近い位置)での肉厚測定値を抽出することができる。従って、より正確な肉厚測定値(管体の径方向に沿った厚みの測定値)を得ることができ、管体の肉厚の測定精度を向上させることができる。
上記管体測定装置において、前記投受光部は、前記管体を挟むように対で配置されるとともに前記移動手段によって前記走査方向にそれぞれ移動される第1投受光部及び第2投受光部を備え、前記距離測定手段は、前記第1及び第2投受光部の各受光素子からの受光信号に基づいて、前記第1投受光部から前記管体の外周面及び内周面までの各距離と、前記第2投受光部から前記管体の外周面及び内周面までの各距離とをそれぞれ複数点で測定し、複数点における前記第1投受光部から前記管体の外周面及び内周面までの各距離のそれぞれの最小値と、複数点における前記第2投受光部から前記管体の外周面及び内周面までの各距離のそれぞれの最小値とに基づき、前記管体の外径及び内径の少なくとも一方を算出する管径算出手段を備えていることが好ましい。
この構成によれば、複数点で測定された各投受光部から管体の外周面及び内周面までの各距離のそれぞれの最小値に基づいて、管径(管体の外径及び内径の少なくとも一方)が算出される。つまり、各投受光部の投光軸が管体の中心軸と交差する位置(又はそれに近い位置)での測定値を基に管径が算出されるため、より正確な管径測定値(管体の径方向に沿った長さの測定値)を得ることができ、管径の測定精度を向上させることができる。
上記課題を解決する管体の製造装置は、管体を連続成形する成形部と、前記成形部にて連続成形される管体を引き出す管引機と、前記成形部にて連続成形される管体に対して測定を行う上記の管体測定装置と、前記管体測定装置の測定結果に応じて前記成形部及び前記管引機の少なくとも一方を制御する制御部とを備えている。
この構成によれば、管体を連続成形する成形部及び管体を引き出す管引機の少なくとも一方が、測定精度が向上された管体測定装置の測定結果に応じて制御されるため、管体を所望の形状に自動で成形することが可能となる。
本発明の管体測定装置及び管体の製造装置によれば、測定精度を向上させることが可能となる。
以下、管体測定装置及び管体の製造装置の一実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態のガラス管製造装置10は、例えばダンナー法によりガラス管を製造する装置であって、溶融ガラスを連続的な管状に成形する成形部11と、成形部11にて連続成形されるガラス管Gを牽引する管引機12とを備えている。また、ガラス管製造装置10は、管引機12の前段でガラス管Gの肉厚を測定する測定装置13と、管引機12の後段で連続成形されたガラス管Gを所定長さで切断する切断部14と、測定装置13からの信号に基づいて成形部11及び管引機12の駆動を制御する制御部15とを備えている。
図1に示す本実施形態のガラス管製造装置10は、例えばダンナー法によりガラス管を製造する装置であって、溶融ガラスを連続的な管状に成形する成形部11と、成形部11にて連続成形されるガラス管Gを牽引する管引機12とを備えている。また、ガラス管製造装置10は、管引機12の前段でガラス管Gの肉厚を測定する測定装置13と、管引機12の後段で連続成形されたガラス管Gを所定長さで切断する切断部14と、測定装置13からの信号に基づいて成形部11及び管引機12の駆動を制御する制御部15とを備えている。
成形部11は、回転可能な筒状のスリーブ(図示略)と、そのスリーブ内に加圧空気を供給する空気供給装置(図示略)とを備え、回転するスリーブの外周面に溶融ガラスを供給し、スリーブの先端から垂下するガラスを引き延ばしながら、スリーブの後端から空気供給装置によって加圧空気を送り込んでガラス管Gを成形する。管引機12は、成形部11にて連続成形されるガラス管Gを数百メートル/分の速度で水平方向に引き出す。制御部15は、測定装置13からの信号に基づいて成形部11の空気供給装置からスリーブに送られる加圧空気の量(ブロー量)及び管引機12の管引速度を制御する。
測定装置13は例えばレーザ変形計等からなり、コントローラ部21と、そのコントローラ部21とケーブルを介して接続された測定ヘッド部22(投受光部)と、測定ヘッド部22を往復動させるための駆動装置23とを備える。
図2に示すように、測定ヘッド部22は、管引機12によって引き出されているガラス管Gに対して水平方向に対向するように配置され、そのガラス管Gの肉厚を外周側から測定可能に構成されている。なお、説明の便宜上、管引機12にてガラス管Gが引き出される方向(ガラス管Gの軸線方向)をX方向、該X方向と直交する上下方向(鉛直方向)をZ方向、前記X方向及びZ方向と直交する方向をY方向とする。測定ヘッド部22は、ガラス管Gに対してY方向に対向配置されている。
図3に示すように、測定ヘッド部22は、レーザ光Lを出射する投光素子24と、CCD等からなる受光素子25とを備えている。測定ヘッド部22は、投光素子24から出射されるレーザ光Lの投光軸Aが上下方向(Z方向)に対して直交、かつY方向に対して斜め(非平行)となるように配置されている。投光素子24から出射されガラス管Gに照射されたレーザ光Lは、ガラス管Gの外周面Gaと内周面Gbのそれぞれで反射され、受光素子25の受光面25aで受光される。受光素子25は、受光面25aでの受光に基づく受光信号をコントローラ部21に出力する。コントローラ部21は、受光素子25から出力された受光信号に基づいて、測定ヘッド部22(ヘッド基準位置P)からガラス管Gの外周面Gaまでの距離D1と、測定ヘッド部22(ヘッド基準位置P)からガラス管Gの内周面Gbまでの距離D2を算出する。そして、ガラス管Gの内周面Gbまでの距離D2から外周面Gaまでの距離D1を差し引いた値が肉厚Tの測定値となる。
図2に示すように、測定ヘッド部22は、前記駆動装置23によって、前記レーザ光Lの投光軸Aがガラス管Gの中心軸Cを横断する方向(本実施形態では上下方向(鉛直方向))に沿った走査方向Sにおいて所定幅で往復動されるように構成されている。なお、駆動装置23は、例えば不図示のモータとクランク機構にて構成される。この測定ヘッド部22の往復動の方向(走査方向S)は、投光素子24から出射されるレーザ光Lの投光軸Aと直交する方向であって、ガラス管Gの径方向に沿った方向である。
また、駆動装置23の駆動によって往復動される測定ヘッド部22の往復幅は、管引機12によるガラス管Gの引き出し時に想定されるガラス管Gの上下方向(Z方向)への振れ幅よりも大きく設定されている。このため、測定ヘッド部22が走査方向Sに往復動されることによって、投光素子24の投光軸Aがガラス管Gの中心軸Cを横断するように往復する。このように、測定ヘッド部22が往復動されることで、測定ヘッド部22のガラス管Gに対する測定箇所(レーザ光Lの照射箇所)が移動するようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
コントローラ部21は、投光素子24からレーザ光Lを出射しながら往復動される測定ヘッド部22の受光素子25からの受光信号に基づいて、前記各距離D1,D2の算出を1秒間につき約2000回〜3000回行う。一方、駆動装置23は、測定ヘッド部22を走査方向Sへの一往復につき約0.2秒のスピードで往復動させる。つまり、コントローラ部21は、前記各距離D1,D2の算出を、測定ヘッド部22の走査方向Sへの一往復につき約400〜600回行う。
コントローラ部21は、投光素子24からレーザ光Lを出射しながら往復動される測定ヘッド部22の受光素子25からの受光信号に基づいて、前記各距離D1,D2の算出を1秒間につき約2000回〜3000回行う。一方、駆動装置23は、測定ヘッド部22を走査方向Sへの一往復につき約0.2秒のスピードで往復動させる。つまり、コントローラ部21は、前記各距離D1,D2の算出を、測定ヘッド部22の走査方向Sへの一往復につき約400〜600回行う。
そして、コントローラ部21は、片道の移動(下反転位置から上反転位置までの移動又は上反転位置から下反転位置までの移動)毎に、その片道移動の間に算出された前記各距離D1,D2のそれぞれ複数の測定値の中から、距離D1の最小値及び距離D2の最小値をそれぞれ抽出し、その距離D2の最小値から距離D1の最小値を差し引いた値をガラス管Gの肉厚Tの測定値とする。
ここで、走査方向Sに往復動される測定ヘッド部22において、図2中の実線で示すように、測定ヘッド部22がガラス管Gの上下方向の中央部位Gcにレーザ光Lを照射するとき(つまり、投光軸Aがガラス管Gの中心軸Cと交差するとき)に、ガラス管Gの外周面Ga及び内周面Gbまでの各距離D1,D2の測定値が最小となり、そのときの各距離D1,D2の差が実際のガラス管Gの肉厚(径方向に沿った厚み)と一致する。一方、その測定ヘッド部22の位置から上方向又は下方向に移動した場合には、各距離D1,D2の測定値が大きくなり、その各距離D1,D2の差は実際のガラス管Gの肉厚(径方向に沿った厚み)よりも大きくなる。
つまり、本実施形態のように、測定ヘッド部22の片道移動間で複数算出される各距離D1,D2のそれぞれの最小値の差をガラス管Gの肉厚Tの測定値とすることで、肉厚Tの測定値が実際のガラス管Gの肉厚(径方向に沿った厚み)に極めて近い値となる。
コントローラ部21は、ガラス管Gの肉厚Tの測定値を算出した後、その肉厚Tの測定値に基づく信号を制御部15に出力する。制御部15は、そのコントローラ部21からの信号に基づいて成形部11の空気供給装置の前記ブロー量及び管引機12の管引速度を制御する。このとき、ガラス管Gの肉厚Tの測定値が予め設定された所望の値よりも大きい場合には、制御部15は、例えば、空気供給装置のブロー量を増加させる、又は管引機12の管引速度を増加させるように制御する。これにより、ガラス管Gの肉厚Tが所望の厚みに自動で成形されるようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)測定装置13は、透光性を有するガラス管Gに対してその外周側からレーザ光Lを照射する投光素子24、及び投光素子24から出射されガラス管Gにて反射されたレーザ光Lを受光する受光素子25を有する測定ヘッド部22と、投光素子24の投光軸Aがガラス管Gの中心軸Cを横断するように測定ヘッド部22を投光軸Aと直交する走査方向Sに移動させる駆動装置23と、駆動装置23によって走査方向Sに移動される測定ヘッド部22の受光素子25からの受光信号に基づいて、測定ヘッド部22からガラス管Gの外周面Ga及び内周面Gbまでの各距離D1,D2を走査方向Sに沿った複数点において測定するコントローラ部21とを備える。そして、コントローラ部21は、複数点での各距離D1,D2のそれぞれの最小値の差をガラス管Gの肉厚Tの測定値として抽出する。
(1)測定装置13は、透光性を有するガラス管Gに対してその外周側からレーザ光Lを照射する投光素子24、及び投光素子24から出射されガラス管Gにて反射されたレーザ光Lを受光する受光素子25を有する測定ヘッド部22と、投光素子24の投光軸Aがガラス管Gの中心軸Cを横断するように測定ヘッド部22を投光軸Aと直交する走査方向Sに移動させる駆動装置23と、駆動装置23によって走査方向Sに移動される測定ヘッド部22の受光素子25からの受光信号に基づいて、測定ヘッド部22からガラス管Gの外周面Ga及び内周面Gbまでの各距離D1,D2を走査方向Sに沿った複数点において測定するコントローラ部21とを備える。そして、コントローラ部21は、複数点での各距離D1,D2のそれぞれの最小値の差をガラス管Gの肉厚Tの測定値として抽出する。
この構成によれば、測定対象物であるガラス管Gが径方向(上下方向)に振れたとしても、投光軸Aがガラス管Gの中心軸Cと交差する位置(又はそれに近い位置)での肉厚Tの測定値を抽出することができる。従って、より正確な肉厚測定値(ガラス管Gの径方向に沿った厚み)を得ることができ、ガラス管Gの肉厚Tの測定精度を向上させることができる。
(2)ガラス管製造装置10は、ガラス管Gを連続成形する成形部11と、成形部11にて連続成形されるガラス管Gを引き出す管引機12と、成形部11にて連続成形されるガラス管Gに対して肉厚Tの測定を行う測定装置13と、測定装置13の測定結果に応じて成形部11及び管引機12を制御する制御部15とを備える。これにより、測定精度が向上された測定装置13の測定結果に応じて成形部11及び管引機12が制御されるため、ガラス管Gを所望の形状に自動で成形することが可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・図4に示すように、上記実施形態の測定ヘッド部22をガラス管Gの水平方向両側に該ガラス管Gを挟んで対で配置し、各測定ヘッド部22(第1測定ヘッド部31及び第2測定ヘッド部32)からの受光信号に基づいて、コントローラ部21がガラス管Gの外径及び内径を算出するように構成してもよい。
・図4に示すように、上記実施形態の測定ヘッド部22をガラス管Gの水平方向両側に該ガラス管Gを挟んで対で配置し、各測定ヘッド部22(第1測定ヘッド部31及び第2測定ヘッド部32)からの受光信号に基づいて、コントローラ部21がガラス管Gの外径及び内径を算出するように構成してもよい。
この場合、コントローラ部21は、各測定ヘッド部31,32からの受光信号に基づき、第1測定ヘッド部31からガラス管Gの外周面Ga及び内周面Gbまでの各距離D1,D2と、第2測定ヘッド部32からガラス管Gの外周面Ga及び内周面Gbまでの各距離D3,D4とを、それぞれ複数点で測定する。その後、コントローラ部21は、第1測定ヘッド部31の片道移動の間に算出されたガラス管Gの外周面Ga及び内周面Gbまでの各距離D1,D2のそれぞれ複数の測定値の中から、距離D1の最小値及び距離D2の最小値をそれぞれ抽出する。また、コントローラ部21は、第2測定ヘッド部32の片道移動の間に算出されたガラス管Gの外周面Ga及び内周面Gbまでの各距離D3,D4のそれぞれ複数の測定値の中から、距離D3の最小値及び距離D4の最小値をそれぞれ抽出する。そして、コントローラ部21は、距離D1及び距離D3の各最小値と第1及び第2測定ヘッド部31,32間の距離D5(既知の値)とに基づいてガラス管Gの外径を算出し、距離D2及び距離D4の各最小値と第1及び第2測定ヘッド部31,32間の距離D5とに基づいてガラス管Gの内径を算出する。
この構成によれば、上記実施形態と同様に、測定対象物であるガラス管Gが径方向(上下方向)に振れたとしても、各測定ヘッド部31,32の投光軸Aがガラス管Gの中心軸Cと交差する位置(又はそれに近い位置)での各距離D1,D2,D3,D4の測定値を抽出することができる。そして、その測定値に基づいてガラス管Gの外径及び内径が算出されるため、より正確なガラス管Gの外径及び内径の測定値(ガラス管Gの径方向に沿った長さの測定値)を得ることができ、ガラス管Gの外径及び内径の測定精度を向上させることができる。なお、上記の例では、コントローラ部21がガラス管Gの外径及び内径の両方の測定値を算出することとしたが、これに限定されるものではなく、ガラス管Gの外径及び内径の少なくとも一方を算出するようにしてもよい。また、上記の例において、上記実施形態の態様でガラス管Gの肉厚Tも測定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、コントローラ部21は、測定ヘッド部22の片道移動の間に算出された各距離D1,D2のそれぞれ複数の測定値の中から、距離D1の最小値及び距離D2の最小値をそれぞれ抽出し、その距離D2の最小値から距離D1の最小値を差し引いた値をガラス管Gの肉厚Tの測定値とするが、これに特に限定されるものではない。
例えば、コントローラ部21が、駆動装置23によって走査方向Sに移動される測定ヘッド部22の受光素子25からの受光信号に基づいて、水平方向(走査方向Sと直交する方向)におけるガラス管Gの肉厚を走査方向Sに沿った複数点において算出し、片道移動の間に算出された複数の肉厚算出値の中の最小値をガラス管Gの肉厚Tとして抽出してもよい。これによっても、上記実施形態と略同様の効果を奏する。
・上記実施形態では、測定ヘッド部22をガラス管Gに対して水平方向(Y方向)に対向するように配置し、駆動装置23の作動に基づく測定ヘッド部22の移動方向(走査方向S)を上下方向(Z方向)としたが、これに特に限定されるものではない。例えば、測定ヘッド部22をガラス管Gに対して上下方向(Z方向)に対向するように配置して、レーザ光Lが下方(又は上方)に出射されるように構成するとともに、測定ヘッド部22の走査方向Sを水平方向(Y方向)としてもよい。
・上記実施形態では、コントローラ部21から分離させて構成した測定ヘッド部22を駆動装置23によって往復動させたが、これ以外に例えば、測定ヘッド部22とコントローラ部21とを一体化したユニットを往復動させるように構成してもよい。
・上記実施形態では、測定装置13の測定結果に応じて制御部15が成形部11及び管引機12を制御するが、これに特に限定されるものではなく、成形部11及び管引機12のいずれか一方を制御するようにしてもよい。
・上記実施形態では、ダンナー法を用いたガラス管製造装置10の測定装置13に適用したが、ダンナー法以外の例えばダウンドロー法によってガラス管を製造するガラス管製造装置の測定装置に適用してもよい。また、ガラス管G以外の透光性を有する管体の製造装置における管体測定装置に適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)測定対象物である透光性を有する管体に対してその外周側から光を照射する投光素子と、該投光素子から出射され前記管体にて反射された光を受光する受光素子とを有する投受光部と、
前記投光素子の投光軸が前記管体の中心軸を横断するように前記投受光部を前記投光軸と直交する走査方向に移動させる移動手段と、
前記移動手段によって前記走査方向に移動される前記投受光部の前記受光素子からの受光信号に基づいて、前記走査方向と直交する方向における前記管体の肉厚を前記走査方向に沿った複数点において測定する距離測定手段と、
前記距離測定手段にて測定された前記複数点での前記管体の肉厚の測定値の中の最小値を抽出する肉厚測定値抽出手段と
を備えたことを特徴とする管体測定装置。
(イ)測定対象物である透光性を有する管体に対してその外周側から光を照射する投光素子と、該投光素子から出射され前記管体にて反射された光を受光する受光素子とを有する投受光部と、
前記投光素子の投光軸が前記管体の中心軸を横断するように前記投受光部を前記投光軸と直交する走査方向に移動させる移動手段と、
前記移動手段によって前記走査方向に移動される前記投受光部の前記受光素子からの受光信号に基づいて、前記走査方向と直交する方向における前記管体の肉厚を前記走査方向に沿った複数点において測定する距離測定手段と、
前記距離測定手段にて測定された前記複数点での前記管体の肉厚の測定値の中の最小値を抽出する肉厚測定値抽出手段と
を備えたことを特徴とする管体測定装置。
これにより、複数点で測定された走査方向と直交する方向における管体の肉厚の複数の測定値の中から、投光軸が管体の中心軸と交差する位置(又はそれに近い位置)での肉厚測定値を抽出することができる。従って、より正確な肉厚測定値(管体の径方向に沿った厚みの測定値)を得ることができ、管体の肉厚の測定精度を向上させることができる。
10…ガラス管製造装置、11…成形部、12…管引機、13…測定装置(管体測定装置)、15…制御部、21…コントローラ部(距離測定手段、肉厚測定値抽出手段、管径算出手段)、22…測定ヘッド部(投受光部)、23…駆動装置(移動手段)、24…投光素子、25…受光素子、G…ガラス管(管体)、S…走査方向、A…投光軸。
Claims (4)
- 測定対象物である透光性を有する管体に対してその外周側から光を照射する投光素子と、該投光素子から出射され前記管体にて反射された光を受光する受光素子とを有する投受光部と、
前記投光素子の投光軸が前記管体の中心軸を横断するように前記投受光部を前記投光軸と直交する走査方向に移動させる移動手段と、
前記移動手段によって前記走査方向に移動される前記投受光部の前記受光素子からの受光信号に基づいて、前記投受光部から前記管体の外周面及び内周面までの各距離を前記走査方向に沿った複数点において測定する距離測定手段と
を備えたことを特徴とする管体測定装置。 - 前記距離測定手段にて測定された前記複数点での前記各距離のそれぞれの最小値の差を前記管体の肉厚の測定値として抽出する肉厚測定値抽出手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の管体測定装置。
- 前記投受光部は、前記管体を挟むように対で配置されるとともに前記移動手段によって前記走査方向にそれぞれ移動される第1投受光部及び第2投受光部を備え、
前記距離測定手段は、前記第1及び第2投受光部の各受光素子からの受光信号に基づいて、前記第1投受光部から前記管体の外周面及び内周面までの各距離と、前記第2投受光部から前記管体の外周面及び内周面までの各距離とをそれぞれ複数点で測定し、
複数点における前記第1投受光部から前記管体の外周面及び内周面までの各距離のそれぞれの最小値と、複数点における前記第2投受光部から前記管体の外周面及び内周面までの各距離のそれぞれの最小値とに基づき、前記管体の外径及び内径の少なくとも一方を算出する管径算出手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の管体測定装置。 - 管体を連続成形する成形部と、
前記成形部にて連続成形される管体を引き出す管引機と、
前記成形部にて連続成形される管体に対して測定を行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の管体測定装置と、
前記管体測定装置の測定結果に応じて前記成形部及び前記管引機の少なくとも一方を制御する制御部と
を備えたことを特徴とする管体の製造装置。
Priority Applications (1)
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JP2014181477A JP2016057083A (ja) | 2014-09-05 | 2014-09-05 | 管体測定装置及び管体の製造装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112414308A (zh) * | 2020-11-10 | 2021-02-26 | 宁波夏拓智能科技有限公司 | 一种大尺寸内齿零件的综合检测装置及检测方法 |
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2014
- 2014-09-05 JP JP2014181477A patent/JP2016057083A/ja active Pending
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