JP2016056825A - 熱硬化処理方法および等速自在継手 - Google Patents

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祐一 淺野
美香 小原
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美香 小原
輝明 藤尾
Teruaki Fujio
輝明 藤尾
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Abstract

【課題】トラニオンや内輪のような小物部品に対して複数個を同時に高周波焼入れできる熱加熱処理方法、及びこのような熱加熱処理方法を用いて成形されたものを使用することができる等速自在継手を提供する。
【解決手段】軸孔が形成されたボス部25と、ボス部25の外周部側に熱硬化処理層が成形されてなる等速自在継手の内側継手部材22に対する熱硬化処理方法である。複数個の内側継手部材22をその軸線方向に沿って重ね合せた重合体10を形成し、重合体10の各内側継手部材22の熱硬化処理層形成予定部に対して、1回の高周波焼入れ処理工程にて熱硬化処理を施す。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械の動力伝達系において使用され、例えばFF車や4WD車、FR車などで使用されるドライブシャフトやプロペラシャフトに組み込まれる等速自在継手、および等速自在継手の内側継手部材に対する熱硬化処理方法に関する。
等速自在継手には、ツェッパ型(BJ)、アンダーカットフリー型(UJ)といった固定式等速自在継手、トリポード型(TJ)、ダブルオフセット型(DOJ)、クロストラック型(LJ)といった摺動式等速自在継手などがある。
トリポード型等速自在継手は、外側継手部材としての外輪と、内側継手部材としてのトラニオンと、トルク伝達部材のローラ、及びニードルを主要な構成部品としている。また、ボールタイプの等速自在継手は、外側継手部材としての外輪と、内側継手部材としての内輪と、ケージおよびボールを主要な構成部品としている。
また、ボールタイプのツェッパ型等速自在継手は、内径面に複数のトラック溝が形成された外側継手部材と、外径面に外側継手部材のトラック溝と対をなす複数のトラック溝が形成された内側継手部材と、外側継手部材のトラック溝と内側継手部材のトラック溝との間に介在してトルクを伝達する複数のボールと、外側継手部材の内径面と内側継手部材の外径面との間に介在してボールを保持するケージとを備えている。
トリポード型等速自在継手のトラニオンであっても、ツェッパ型等速自在継手の内輪であっても、熱硬化処理を施すことにより、強度及び寿命の向上を図っている。熱硬化処理方法として、浸炭焼入れや高周波焼入れ(特許文献1から特許文献3)等がある。ここで、浸炭焼入れとは、低炭素材料の表面から炭素を浸入/拡散させ、その後に焼入れを行う方法である。また、高周波焼入れとは、高周波電流の流れているコイル中に焼入れに必要な部分を入れ、電磁誘導作用により、ジュール熱を発生させて、伝導性物体を加熱する原理を応用した焼入れ方法である。
すなわち、トリポード型等速自在継手のトラニオンの場合、脚軸および脚軸付け根部に熱硬化処理部(熱硬化処理層)を設けるものであり、ツェッパ型等速自在継手の内輪では、外径面(周方向に隣り合うトラック溝間の凸部外径面)及びトラック溝に熱硬化処理部(熱硬化処理層)を設けるものである。
特開2000−227123号公報 特開2008−64158号公報 特開2008−248968号公報
浸炭焼入れは、カゴの中に多数の製品を入れて、まとめて焼入れすることができる。このため、浸炭焼入れでは、トラニオンや内輪のような小物部品の場合、1回で数百個の焼入れができる。
しかしながら、高周波焼入れは、製品を1個ずつ焼入れするため、トラニオンや内輪のような小物部品に対して高周波焼入れする場合、浸炭焼入れと比較すると生産性が悪く、浸炭焼入れよりコスト高になるのが課題である。
本発明は、上記課題に鑑みて、トラニオンや内輪のような小物部品に対して複数個を同時に高周波焼入れできる熱硬化処理方法、及びこのような熱硬化処理方法を用いて成形されたものを使用することができる等速自在継手を提供する。
本発明の熱硬化処理方法は、軸孔が形成されたボス部と、このボス部の外周部側に熱硬化処理層が成形されてなる内側継手部材に対する熱硬化処理方法であって、複数個の内側継手部材をその軸線方向に沿って重ね合せた重合体を形成し、この合重合体の各内側継手部材の熱硬化処理層形成予定部に対して、1回の高周波焼入れ処理工程にて熱硬化処理を施したものである。
本発明の熱硬化処理方法によれば、複数個の内側継手部材を一度にその熱硬化処理層形成予定部に対して、高周波焼入れにて熱硬化処理層(熱硬化処理部)を成形することができる。
前記1回の高周波焼入れ処理工程は、1つの内側継手部材の熱硬化処理層形成予定部に対して熱硬化処理を施すことが可能な高周波焼入れコイルを用い、コイルと重合体との少なくとも一方を前記軸線方向に沿って移動を行う移動焼入れにて行うことができる。
前記1回の高周波焼入れ処理工程は、重合体の全内側継手部材の熱硬化処理層形成予定部に対して熱硬化処理を施すことが可能な高周波焼入れコイルを用いた一発焼入れにて行うことができる。
各内側継手部材の熱硬化処理層形成予定部の周方向位相を合わせて軸線方向に沿って重ね合せるのが好ましい。これによって、重合体の全内側継手部材の熱硬化処理層形成予定部に熱硬化処理層を形成することができる。
隣り合う内側継手部材を非接触状態としてもよい。このように、非接触状態とすることによって、熱量の調整や冷却水のかかり方の調整も容易となる。
内側継手部材の一方の端面に凸部を設けるとともに、内側継手部材の他方の端面に凹部を設け、重合体の形成時に、内側継手部材の一方の端面の凸部を、隣接する内側継手部材の他方の端面の凹部と嵌合させて、各内側継手部材の熱硬化処理層形成予定部の周方向位相を合わせるようにできる。
各内側継手部材の軸孔に軸部材を串刺し状に挿入して重合体を構成するようにできる。このように、軸部材を用いることによって、内側継手部材の軸方向の整列が容易となる。
前記内側継手部材が、軸孔が形成されたボス部と、このボス部の外径面から突設される脚軸とからなるトリポードタイプの等速自在継手のトラニオンとすることができる。この場合、熱硬化処理層が、トラニオンの脚軸及び脚軸付け根部に形成される。また、熱硬化処理層を、トラニオンの脚軸及び脚軸付け根部におけるトルク負荷範囲のみに形成するようにできる。このため、脚軸及び脚軸付け根部が熱硬化処理層形成予定部となる。
前記内側継手部材が、ボス部の外周面に形成されるトラック溝を有するボールタイプの等速自在継手の内側継手部材(内輪)であるものであってもよい。この場合、熱硬化処理層が、外径面(周方向に隣り合うトラック溝間の凸部外径面)及びトラック溝に形成される。このため、外径面及びトラック溝が熱硬化処理層形成予定部となる。
トラック溝の継手開口部側の端面側の溝底薄肉部の熱硬化処理層の深さを、他の部位よりも浅くするとともに、軸孔の内径面を未硬化処理部としたり、トラック溝の継手開口部側の端面側において、ボールとの接触面を除いて、溝底薄肉部を未硬化処理部としたりできる。
本発明の等速自在継手前記熱硬化処理方法にて熱硬化処理が施されてなる内側継手部材に対して、その内側継手部材の軸孔にシャフトが嵌挿されて連結される等速自在継手であって、シャフトの外径面に凸部を設け、この凸部を軸方向に沿って内側継手部材の軸孔に圧入し、圧入した凸部で内側継手部材の内径を切削することで内側継手部材に前記凸部との嵌合接触部位全域が密着する凹部を形成して、凸部および凹部からなる凹凸嵌合構造で内側継手部材と内側継手部材の軸孔に嵌挿されるシャフトとを連結するものである。
このように構成すれば、シャフトと内側継手部材とを連結する凹凸嵌合構造において、嵌合接触部位全域が密着しているので、シャフトと内側継手部材との間において、径方向及び円周方向にガタが生じる隙間が形成されない。
本発明では、複数個の内側継手部材を一度にその熱硬化処理層形成予定部に対して、高周波焼入れにて熱硬化処理層(熱硬化処理部)を成形することができるので、生産性の向上、及び低コスト化を図ることができる。また、浸炭焼入れでは、内側継手部材の加工ラインに組み込むことが難しいが、高周波焼入れは、加工、熱処理の工程をライン化でき、インライン化も可能なため、トータルの製造コストを低減することができる。
移動焼きの場合、コイル費が抑えられる、ヒートパターンを移動速度と電力で調整できるという利点があり、一発焼入れの場合、生産効率が高いという利点がある。
内側継手部材がトリポード型等速自在継手のトラニオンであれば、脚軸とその付け根部において、荷重がかかる位相(応力が集中する位相)にのみ熱硬化処理層を設けるとともに、他の部位を未焼入れとするヒートパターンが可能であり、これにより脚軸とその付け根部の強度と耐久性を確保しつつ、効率のよい熱処理を行うことができる。
隣り合う内側継手部材の間に隙間を入れれば、隣り合う内側継手部材の距離があき、熱量の調整、冷却水の調整が容易となる。また、内側継手部材の両端面近傍に与える熱量が調整し易くなり、かつ両端面近傍に冷却水がかかりやすくなるため、ヒートパターンが出しやすくなる。
内側継手部材の一方の端面に凸部を設けるとともに、内側継手部材の他方の端面に凹部を設けたものでは、トリポード型等速自在継手のトラニオンの脚軸、ボールタイプの等速自在継手の内輪のトラック溝の位相を容易に合わせることができ、しかも、その位相が合った状態を安定して維持できる。焼入れ時における冷却水を付与する際の水圧によっても、内側継手部材の回転を防止でき、安定した焼入れが可能となる。特に、内側継手部材を重ね合された際に、上方からの下方への押圧力、及び下方から上方への押圧力を加えた状態で、焼入れを行えば、水圧による回転を一層安定して防止できる。
ボールタイプの等速自在継手の内輪において、端面近傍の薄肉部については、他の厚肉部より、浅焼きにすることで、焼抜けを防止することができる。また、トラック底に未焼き入れ部を残し、少なくともボールの接触角方向に熱硬化処理層を設けることで、寿命、強度を確保しつつ、内径への焼抜けをより確実に防止することができる。
本発明の等速自在継手は、嵌合接触部位全域が密着する凹凸嵌合構造を介して、シャフトと内側継手部材とを連結するものであるので、シャフトと内側継手部材との間において、径方向及び円周方向にガタが生じる隙間が形成されない。このため、ガタの無い嵌合のため、全ての凸部で荷重を受けることができる、凹凸嵌合強度を高めることができる。内側継手部材側にスプラインを成形する必要が無いため、コスト低減となる。従来のスプライン付き内側継手部材とシャフトの組立で行うスプラインの位相合せが不要である。
本発明の内側継手部材であるトラニオンを複数個重ね合わせた重合体に対して行う移動焼入れの説明図である。 前記トラニオンを示し、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は斜視図である。 前記図2(b)のA−A線断面図を示し、(a)はボス部の外周部側および脚軸付根部に熱硬化処理層が設けられているトラニオンの断面図であり、(b)は脚軸およびボス部の外径面におよび脚軸付根部に熱硬化処理層が設けられているトラニオンの断面図である。 トラニオンの脚軸を示し、(a)は前記図3(a)(b)のB−B線断面図であり、(b)は脚軸の全域に熱硬化処理層が設けられている断面図である。 高周波焼入用コイルとトラニオンとの関係を示す簡略図である。 本発明の内側継手部材であるトラニオンを複数個重ね合わせた重合体に対して行う一発焼入れの説明図である。 トリポード型等速自在継手の横断面図である。 トリポード型等速自在継手の縦断面図である。 シャフトとトラニオンとを連結する凹凸嵌合構造を示す断面図である。 図9のX部拡大図である。 凹凸嵌合構造の形成方法を示し、(a)はトラニオンとシャフトとの関係図であり、(b)はトラニオンとポケット部を有するシャフトとの関係図であり、(c)は、ポケット部にはみ出し部が収納されている状態の断面図である。 上下のトラニオンとの間に間隔を設けて重ね合わせた重合体に対して行う移動焼入れの説明図である。 上下のトラニオンとの間に間隔を設けて重ね合わせた重合体に対して行う一発焼入れの説明図である。 一方の端面に凸部であるリング状膨出部が設けられたトラニオンと複数個重ね合わせた重合体に対して行う移動焼入れの説明図である。 一方の端面に凸部であるリング状膨出部が設けられたトラニオンと複数個重ね合わせた重合体に対して行う一発焼入れの説明図である。 一方の端面に凸部であるリング状膨出部が設けられたトラニオンを示し、(a)は正面図であり、(b)は断面図であり、(c)は斜視図である。 一方の端面に凸部が設けられ他方の端面に凹部が設けられたトラニオンを複数個重ね合わせた重合体に対して行う移動焼入れの説明図である。 一方の端面に凸部が設けられ他方の端面に凹部が設けられたトラニオンを複数個重ね合わせた重合体に対して行う一発焼入れの説明図である。 一方の端面に凸部が設けられ他方の端面に凹部が設けられたトラニオンを示し、(a)は正面図であり、(b)は断面図であり、(c)は斜視図である。 図19に示すトラニオンの要部断面図である。 ボールタイプの等速自在継手の縦断面図である。 図21に示す等速自在継手のシャフトと内輪とを連結する凹凸嵌合構造を示す断面図である。 図22のY部拡大断面図である。 凹凸嵌合構造の形成方法を示し、(a)は内側継手部材である内輪とシャフトとの関係図であり、(b)は内側継手部材である内輪とポケット部を有するシャフトとの関係図であり、(c)は、ポケット部にはみ出し部が収納されている状態の断面図である。 本発明の内側継手部材である内輪を複数個重ね合わせた重合体に対して行う移動焼入れ時の断面図である。 本発明の内側継手部材である内輪を複数個重ね合わせた重合体に対して行う移動焼入れ時の斜視図である。 ボールタイプの等速自在継手の内側継手部材である内輪を示し、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は斜視図であり、(d)は(a)のC−O−C線断面図である。 図27(b)のD−D線断面図である。 図27(b)のE−E線断面図である。 図27に示す内輪の要部拡大断面図である。 本発明の内側継手部材である内輪を複数個重ね合わせた重合体に対して行う一発焼入れ時の断面図である。 本発明の内側継手部材である内輪を複数個重ね合わせた重合体に対して行う一発焼入れ時の斜視図である。 上下の内輪との間に間隔を設けて重ね合わせた重合体に対して行う移動焼入れ時の断面図である。 上下の内輪との間に間隔を設けて重ね合わせた重合体に対して行う一発焼入れ時の断面図である。 一方の端面に凸部であるリング状膨出部が設けられた内輪と複数個重ね合わせた重合体に対して行う移動焼入れ時の説明図である。 一方の端面に凸部であるリング状膨出部が設けられた内輪と複数個重ね合わせた重合体に対して行う一発焼入れ時の断面図である。 一方の端面に凸部であるリング状膨出部が設けられた内輪を示し、(a)は正面図であり、(b)は(a)のA1−O−A1線断面図であり、(c)は斜視図である。 一方の端面に凸部が設けられ他方の端面に凹部が設けられた内輪を複数個重ね合わせた重合体に対して行う移動焼入れ時の断面図である。 一方の端面に凸部が設けられ他方の端面に凹部が設けられた内輪を複数個重ね合わせた重合体に対して行う一発焼入れ時の断面図である。 一方の端面に凸部が設けられ他方の端面に凹部が設けられた内輪を示し、(a)は正面図であり、(b)は(a)のA2−O−A2線断面図であり、(c)は斜視図である。 図40に示す内輪の要部断面図である。 他の内輪を示し、(a)は縦断面図であり、(b)は(a)のF−F線断面図であり、(b)は(a)のG−G線断面図である。 図42の内輪の要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図43に基づいて説明する。図7と図8は、トリポード型等速自在継手を示し、このトリポード型等速自在継手は、外側継手部材21と内側継手部材であるトリポード部材(トラニオン)22とローラ23とで主要部が構成されている。連結すべき駆動側と従動側の二軸の一方の軸(駆動軸)が外側継手部材21の底部から一体的に延び、他方の軸(図示せず)がトリポード部材22と結合される。
外側継手部材21は一端が開口した有底筒状で、その内周に軸方向に延びる三本のトラック溝24が円周方向等間隔に形成されている。トリポード部材(トラニオン)22は円筒状のボス部25から半径方向外側に突出した三本の脚軸26を有し、これら脚軸26が外側継手部材21のトラック溝24に挿入され、そのトラック溝24と係合してトルク伝達を行う。脚軸26には針状ころ27を介してローラ23が回転自在に外嵌され、このローラ23がトラック溝24の互いに対向する一対のローラ案内面28、28に沿って転動することで連結二軸間の角度変位と軸方向変位を円滑にする。
脚軸26の外周面は針状ころ27の内側転動面を構成し、ローラ23の内周面は針状ころ27の外側転動面を構成している。複数の針状ころ27は、脚軸26の外周面とローラの内周面との間に総ころ状態で配設されている。また、トリポード部材(トラニオン)22のボス部25の軸孔(軸孔)29には雌スプラインが設けられている。
これら針状ころ27は、脚軸26の付け根部に外嵌されたインナワッシャ30と半径方向内側で接すると共に、脚軸26の先端部に外嵌されたアウタワッシャ31と半径方向外側で接している。このアウタワッシャ31は、脚軸26の先端部に形成された環状溝32に丸サークリップ等の止め輪33を嵌合させることにより抜け止めされている。
ところで、前記トラニオン22は、熱硬化処理を施すことにより、強度及び寿命の向上を図っている。このため、本発明に係るトラニオン22では、図1に示すように、複数のトラニオン22を一度(一回の熱処理工程)で熱硬化処理を行っている。
この熱硬化処理層Sは、図3(a)に示すように、ボス部25の外周部側および脚軸付根部26aに形成している。また、図3(b)には、脚軸26およびボス部25の外径面25aに設けている。このため、熱硬化処理前の脚軸26および脚軸付根部26a乃至ボス部25の外径面25aを熱硬化処理層形成予定部と呼ぶことができる。この場合、図4(a)に示すように、等速自在継手のトラック溝24の長手方向に直交する方向の中心線Lを中心とする角度θの範囲(約70°)が、針状ころ(ニードル)27から荷重を受けることになる。また、作動角を考慮すると、角度θ1(約120°)において荷重を受けることになる。なお、熱硬化処理層Sはクロスハッチングで示している。
そこで、本願発明では、少なくともこのθ1において熱硬化処理層Sを設けている。なお、中心線L上が最大硬化層深さとなって、この中心線Lを中心に中心線から離間するにしたがってその硬化層深さが浅くなっている。また、図例では、角度θ1をわずかに越えて熱硬化処理層Sが形成されている。
また、焼入れ性の良い合金鋼またはボロンを添加した鋼材などであれば、図4(b)に示すように、脚軸26部全域に熱硬化層を設けても良い。
図5に示すような高周波焼入用コイル100(100A)を用いて熱硬化処理層Sを形成する。高周波焼入用コイル100は、各脚軸26に対向して対向部100Aa、100Aaを3対有するものである。また、このコイル100Aの対向部100Aa、100Aaは、図1に示すように、1個のトラニオン22の各脚軸26に対応するものである。
次に、この高周波焼入用コイル100(100A)を用いて脚軸26に熱硬化処理層Sを形成する方法を説明する。まず、複数個のトラニオン22を図1に示すように積み重ねて重合体10を形成する。この場合、軸部材35を複数個のトラニオン22に串し挿状に挿入(嵌入)する。この際、各トラニオン22の軸孔29の芯合わせと脚軸26の位相合わせを行っておく。
そして、高周波焼入用コイル100Aに高周波電流を流しつつ高周波焼入用コイル100Aを重合体10に対して、下方から上方に向って所定速度で上昇させる移動焼入れを行う。この高周波焼入用コイル100Aは、各脚軸26に対向して対向部100Aa、100Aaを3対有するものであるので、この重合体の全トラニオン22の脚軸26に対して熱硬化処理を施すことができる。
すなわち、高周波焼入用コイル100Aに高周波電流を流すと、コイル内部に電磁誘導による磁力が発生すると同時に、金属内に渦電流が発生する。この渦電流は金属表面のみに集まるので(表皮効果)、金属表面を電流が流れていることになる。電流が発生すると、焼入れする金属の持つ電気抵抗によりジュール熱が発生する(誘導加熱)。この発生したジュール熱により金属表面をオーステナイト状にする。そのままでは靱性が低下するため、水などをかけて冷却する。
すなわち、冷却水供給用通路を設け、この通路を介して冷却水を供給することになる。この場合、高周波焼入用コイル100Aとは別部材の冷却水供給用通路を設けても、この高周波焼入用コイル100Aの内部をもって、冷却水供給用通路を設けてもよい。
ところで、このトラニオン22には軸孔29にはシャフト36が嵌入され、シャフト36とトラニオン22とを、凹凸嵌合構造Mを介して一体化される。凹凸嵌合構造Mは、図10に示すように、シャフト側に設けられて軸方向に延びる凸部40と、トラニオン22の軸孔29の内径面29aに形成される凹部41とからなり、凸部40とその凸部40に嵌合するトラニオン22の凹部41との嵌合接触部位42全域が密着している。この場合、複数の凸部40が周方向に沿って所定ピッチで配設され、トラニオン22の内径面29aに凸部40が嵌合する複数の凹部41が周方向に沿って形成されている。つまり、周方向全周にわたって、凸部40とこれに嵌合する凹部41とがタイトフィットしている。
各凸部40は、その断面が凸アール状の頂点を有する三角形状(山形状)であり、各凸部40とトラニオン22の凹部41との嵌合接触部位42とは、図10に示す範囲Wであり、断面における山形の中腹部から山頂にいたる範囲である。また、周方向の隣合う凸部40間において、トラニオン22の内径面29aよりも内径側に隙間38が形成されている。
ところで、図11に示すように、ャフト36の端部の外径部には、熱硬化処理を施し、この熱硬化処理層に軸方向に沿う凸部43と凹部44とからなるスプライン45を形成する。このため、スプラインの凸部43が硬化処理されて、この凸部43が凹凸嵌合構造Mの凸部40となる。この熱硬化処理としては、高周波焼入れや浸炭焼入れ等の種々の熱処理を採用することができる。ここで、高周波焼入れとは、高周波電流の流れているコイル中に焼入れに必要な部分を入れ、電磁誘導作用により、ジュール熱が発生させて、伝導性物体を加熱する原理を応用した焼入れ方法である。また、浸炭焼入れとは、低炭素材料の表面から炭素を浸入/拡散させ、その後に焼入れ行う方法である。
また、その軸孔29の内径面29aを未硬化としている。高周波焼入れを行えば、表面は硬く、内部は素材の硬さそのままとすることができ、トラニオン22の内径側を未焼き状態に維持できる。このため、トラニオン22の軸孔29の内径面側においては熱硬化処理を行わない未硬化部(未焼き状態)とする。シャフト36の熱硬化処理層とトラニオン22の軸孔29の内径面29aの未硬化部との硬度差は、HRCで30ポイント以上とする。シャフトのスプラインのモジュールを0.5以下の小さい歯とする。ここで、モジュールとは、スプラインのピッチ円直径を歯数で割ったものである。
図11(a)に示すように、軸孔29の内径面29aの内径寸法Dを、凸部40の最大外径寸法、つまりスプライン45の凸部43である前記凸部40の頂点を結ぶ円の最大直径寸法(外接円直径)D1よりも小さく、隣合う凸部間のシャフト外径面の最大外径寸法、つまりスプライン45の凹部44の底を結ぶ円の最大直径寸法D2よりも大きく設定される。すなわち、D2<D<D1とされる。スプラインは、従来からの公知公用の手段である転造加工、切削加工、プレス加工、引き抜き加工等の種々の加工方法によって、形成することがきる。
次に、この凹凸嵌合構造Mの嵌合方法を説明する。まず、図11(a)に示すように、トラニオン22の軸心とシャフト39の軸心とを合わせた状態で、トラニオン22に対して、シャフト36を挿入(圧入)していく。この際、軸孔29の内径面29aの内径寸法Dと、凸部40の最大外径寸法D1と、スプライン45の凹部44の最大外径寸法D2とが前記のような関係であり、しかも、凸部43の硬度が軸孔29の内径面29aの硬度よりも30ポイント以上大きいので、シャフト36をトラニオン22の軸孔29に圧入していけば、この凸部が内径面に食い込んでいき、凸部40が、この凸部40が嵌合する凹部41を軸方向に沿って形成していくこになる。
これによって、図9と図10に示すように、シャフト39の端部の凸部40とトラニオン22の凹部41との嵌合接触部位42全域が密着している嵌合状態を構成することができる。すなわち、相手側の凹部形成面(この場合、軸孔に内径面)に凸部40の形状の転写を行うことになって、凹凸嵌合構造Mを形成することができる。
図11(b)(c)に示すように、圧入による凹部形成によって生じるはみ出し部90を収納するポケット部91をシャフト36に設けるのが好ましい。ここで、はみ出し部は、凸部40の凹部嵌合部位が嵌入(嵌合)する凹部41の容量の材料分であって、形成される凹部41から押し出されたもの、凹部41を形成するために切削されたもの、又は押し出されたものと切削されたものの両者等から構成される。また、はみ出し部90を収納するポケット部91を、シャフト36の凸部40の圧入始端側に設けるとともに、このポケット部91の軸方向反凸部側にトラニオン22の孔部29との調芯用の鍔部92を設けるのが好ましい。
前記圧入による凹部形成によって生じるはみ出し部90を収納するポケット部91を設けることによって、はみ出し部90をこのポケット部91内に保持(維持)することができ、はみ出し部90がジョイント内へ入り込んだりすることがない。すなわち、はみ出し部90をポケット部91に収納したままにしておくことができ、はみ出し部90の除去処理を行う必要がない。また、ポケット部91の軸方向反凸部側にトラニオン22の孔部29との調芯用の鍔部92を設けることによって、ポケット部91内のはみ出し部90の鍔部側への飛び出しがなくなって、はみ出し部90の収納がより安定したものとなる。しかも、鍔部92は調芯用であるので、芯ずれを防止しつつシャフト36をトラニオン22の内径に圧入することができる。
本発明では、複数個の内側継手部材であるトラニオン22を一度にその熱硬化処理層形成予定部(トラニオン22の脚軸26および脚軸付根部26a乃至ボス部25の外径面25a)に対して、高周波焼入れにて熱硬化処理層(熱硬化処理部)を成形することができるので、生産性の向上、及び低コスト化を図ることができる。また、浸炭焼入れでは、内側継手部材の加工ラインに組み込むことが難しいが、高周波焼入れは、加工、熱処理の工程をライン化でき、インライン化も可能なため、トータルの製造コストを低減することができる。
前記実施形態では、脚軸26において、荷重がかかる位相(応力が集中する位相)にのみ熱硬化処理層Sを設けるととともに、他の部位を未焼入れとするヒートパターンが可能であり、効率のよい熱処理を行うことができる。しかも、脚軸26および脚軸付根部26aにおいて、強度と耐久性を確保できる。図1に示すような移動焼きの場合、コイル費が抑えられる、ヒートパターンを移動速度と電力で調整できるという利点がある。
本発明の等速自在継手は、凹凸嵌合構造Mを介して、シャフト39と内側継手部材とを連結するものであるので、シャフト39と内側継手部材とのとの間において、径方向及び円周方向にガタが生じる隙間が形成されない。このため、ガタの無い嵌合のため、全ての凸部40で荷重を受けることができる、凹凸嵌合強度を高めることができる。内側継手部材側にスプラインを成形する必要が無いため、コスト低減となる。従来のスプライン付き内側継手部材とシャフトの組立で行うスプラインの位相合せが不要である。
前記実施形態では移動焼入れを行うようにしていたが、図6に示すように、一発焼入れを行うようにしている。この場合、高周波焼入用コイル100Bとして、各脚軸26に対向して対向部100Ba、100Baが、複数個のトラニオン22を積み重ねてなる重合体の全てのトラニオン22の脚軸26に相対向するコイルである。
このため、高周波焼入用コイル100Bを移動させることなく、この高周波焼入用コイル100Bに高周波電流を流すことによって、重合体10の全てのトラニオン22の脚軸26に対して熱硬化処理を行うことができる。なお、この場合も、図示省略の冷却水循環路に冷却する流すことによって、冷却することになる。
このように、一発焼入れを行っても、各トラニオン22の脚軸26に図3と図4に示すような熱硬化処理層Sを成形することができる。しかも、一発焼入れの場合、生産効率が高いという利点がある。
図12と図13では、トラニオン22間にスペーサ46を介在させている。スペーサ46として、その外形がトラニオン22のボス部25の外形と同様の薄肉のリング体からなる。このように、スペーサ46を介在させれば、上方のトラニオン22の他方の端面53と下方のトラニオン22の一方の端面50との間に隙間ができ、隣り合う内側継手部材(トラニオン22)を非接触状態とすることができる。そして、図12では移動焼入れの場合を示し、図13は一発焼入れの場合を示している。
このように、隣り合う内側継手部材(トラニオン22)が非接触状態となれば、隣り合う内側継手部材の距離があき、熱量の調整、冷却水の調整が容易となる。また、内側継手部材の両端面近傍に与える熱量が調整し易くなり、かつ両端面近傍に冷却水がかかりやすくなるため、ヒートパターンが出しやすくなる。
次に図14と図15は、図16に示すトラニオン22の熱硬化処理状態を示す。図16に示すトラニオン22では、ボス部25の一方の端面50に凸部としてのリング状膨出部51が形成されている。
このため、この図16に示す複数個のトラニオン22をその一方の端面50が上方を向くように重ね合わせた状態で、軸部材35を串挿し状に挿通して重合体10を形成する。これによって、トラニオン22のボス部25間に前記図14と図15に示すように隙間が生じることになる。図14では移動焼入れの場合を示し、図15は一発焼入れの場合を示している。
次に、図17と図18は、図19に示すトラニオン22の熱硬化処理状態を示す。この場合のトラニオン22は、一方の端面50に、周方向に沿って120°ピッチに凸部52が設けられている。また、他方の端面53に、周方向に沿って120°ピッチに凹部54が設けられている。
凸部52及び凹部54は、ボス部25の軸孔29と同心円上に設け、この凹部44にて位相合わせ部を構成している。また、凸部52は半球状であり、凹部54は底面が円弧状の孔部である。各凸部52と各凹部54とは相対面している。この場合、図20に示すように、凸部52の高さ寸法をHとし、凹部54の深さをhとしたときに、H>hとする。また、凸部52の表面の曲率半径をRとし、凹部54の底面の曲率半径をrとしたときに、R<rとするのが好ましい。
図17と図18に示す複数個のトラニオン22をその一方の端面50が上方を向くように重ね合わせた状態で、軸部材35を串挿し状に挿通して重合体10を形成する。これによって、トラニオン22のボス部25間に前記図17と図18に示すように隙間が生じることになる。図17では移動焼入れの場合を示し、図18は一発焼入れの場合を示している。
この場合、R<rであるので、凸部52の高さHと、凹部54の深さhとを管理することで、図17と図18に示すように、複数個のトラニオン22を重ね合わせたときに、各トラニオン22間の間隔がばらつかないように設定できる。
ところで、前記実施形態では、トリポードタイプの摺動式等速自在継手のトラニオン22について記載したが、図21に示すボールタイプの固定式等速自在継手の内側継手部材(内輪)であってもいい。
図21に示すボールタイプの固定式等速自在継手は、内径面61に複数のトラック溝62が形成された外側継手部材としての外輪63と、外径面64に外輪63のトラック溝62と対をなす複数のトラック溝65が形成された内側継手部材としての内輪66と、外輪63のトラック溝62と内輪66のトラック溝65との間に介在してトルクを伝達する複数のボール67と、外輪63の内径面61と内側継手部材66の外径面64との間に介在してボール67を保持するケージ68とを備えている。
内輪66は、軸孔(軸孔)74を有するボス部69を備え、このボス部69の外周面にトラック溝65が形成されたものである。ボス部69の外周部側、つまり外径面64(周方向に隣り合うトラック溝65間の凸部外径面)及びトラック溝65に熱硬化処理層Sが形成される。内輪66の軸孔74にはシャフト70が嵌入され、シャフト70と内輪66とを、凹凸嵌合構造Mを介して一体化される。
ところで、この図21に示す等速自在継手は、外輪63のトラック溝62の溝底が円弧部62bと直線部62aとを備え、内輪66のトラック溝の溝底が円弧部65bと直線部65aとを備えたアンダーカットフリータイプである。
凹凸嵌合構造Mは、図22と図23に示すように、シャフト側に設けられて軸方向に延びる凸部40(トラニオン22に嵌入されるシャフトに設けられた凸部と同様)と、トラニオン22と同様の内輪66の軸孔74の内径面74aに形成される凹部41(トラニオン22と同様の凹部)とからなり、凸部40とその凸部40に嵌合するトラニオン22の凹部41との嵌合接触部位42全域(Wで示す範囲)が密着している。複数の凸部40が周方向に沿って所定ピッチで配設され、内輪66の内径面74aに凸部40が嵌合する複数の凹部41が周方向に沿って形成されている。つまり、周方向全周にわたって、凸部40とこれに嵌合する凹部41とがタイトフィットしている。
この場合も、シャフト70の端部の外径部には、熱硬化処理を施し、この熱硬化処理層に軸方向に沿う凸部43と凹部44とからなるスプライン45を形成する。このため、スプラインの凸部43が硬化処理されて、この凸部43が凹凸嵌合構造Mの凸部40となる。
この場合も、前記トラニオン22と同様その軸孔74の内径面74aを未硬化としている。シャフト70の熱硬化処理層と内輪66の軸孔74の内径面74aの未硬化部との硬度差は、HRCで30ポイント以上とする。シャフトのスプラインのモジュールを0.5以下の小さい歯とする。ここで、モジュールとは、スプラインのピッチ円直径を歯数で割ったものである。
図24(a)に示すように、軸孔74の内径面74aの内径寸法Dを、凸部40の最大外径寸法、つまりスプライン45の凸部43である前記凸部40の頂点を結ぶ円の最大直径寸法(外接円直径)D1よりも小さく、隣合う凸部間のシャフト外径面の最大外径寸法、つまりスプライン45の凹部44の底を結ぶ円の最大直径寸法D2よりも大きく設定される。すなわち、D2<D<D1とされる。
このため、内輪66の軸心とシャフト70の軸心とを合わせた状態で、トラニオン22に対して、シャフト70を挿入(圧入)していく。これによって、凸部40が、この凸部40が嵌合する凹部41を軸方向に沿って形成していくこになる。
また、このような内輪66にたいしても図24(b)(c)に示すように、圧入による凹部形成によって生じるはみ出し部90を収納するポケット部91をシャフト70に設けるのが好ましい。ここで、はみ出し部は、凸部40の凹部嵌合部位が嵌入(嵌合)する凹部41の容量の材料分であって、形成される凹部41から押し出されたもの、凹部41を形成するために切削されたもの、又は押し出されたものと切削されたものの両者等から構成される。また、はみ出し部90を収納するポケット部91を、シャフト70の凸部40の圧入始端側に設けるとともに、このポケット部91の軸方向反凸部側に内輪66の孔部74との調芯用の鍔部92を設けるのが好ましい。
このため、前記図11(b)(c)に示す場合と同様、前記圧入による凹部形成によって生じるはみ出し部90を収納するポケット部91を設けることによって、はみ出し部90をこのポケット部91内に保持(維持)することができ、はみ出し部90がジョイント内へ入り込んだりすることがない。すなわち、はみ出し部90をポケット部91に収納したままにしておくことができ、はみ出し部90の除去処理を行う必要がない。また、ポケット部91の軸方向反凸部側にトラニオン22の孔部29との調芯用の鍔部92を設けることによって、ポケット部91内のはみ出し部90の鍔部側への飛び出しがなくなって、はみ出し部90の収納がより安定したものとなる。しかも、鍔部92は調芯用であるので、芯ずれを防止しつつシャフト70を内輪66の内径に圧入することができる。
ところで、前記内輪66は図27(d)等に示すように、外径面64(周方向に隣り合うトラック溝65間の凸部外径面)及びトラック溝65に熱硬化処理層Sを設けることになる。このため、熱硬化処理前の外径面及びトラック溝65を熱硬化処理層形成予定部と呼ぶことができる。この熱硬化処理層Sは、前記トラニオン22と同様の熱硬化処理方法にて成形することができる。この場合の高周波焼入用コイル100(100C)は、図25及び図26では、1個の内輪66の外周を包囲状とする円弧状コイル本体100Caを有するものである。
この場合も、図25と図26に示すように、複数個の内輪66を図1に示すように積み重ねて重合体10を形成する。この場合、軸部材35を複数個の内輪66に串し挿状に挿入(嵌入)する。この際、各内輪66の軸孔74の芯合わせとトラック溝65の位相合わせを行っておく。
そして、高周波焼入用コイル100Cに高周波電流を流しつつこの高周波焼入用コイル100Cを重合体10に対して、下方から上方に向って所定速度で上昇させる移動焼入れを行う。なお、この場合も、図示省略の冷却水循環路に冷却する流すことによって、冷却することになる。
これによって、図28に示すように、内輪66の外周部全周(トラック溝65およびトラック溝65間の凸部外周面)に熱硬化処理層Sを成形することができる。この場合、トラック溝の内輪端面側(継手開口側)の溝底薄肉部の熱硬化処理層Sの深さを、図28と図29に示すように、他の部位よりも浅くなるように設定する。これは、継手開口側のトラック溝とコイルの距離を離すことにより、熱硬化処理層Sを浅くすることができる。
すなわち、端面側(継手開口側)のトラック溝底から軸孔74の距離が短いため、焼入れ時に、内径まで焼抜けし易いという懸念がある。そこで、端面近傍のトラック溝底の薄肉部(図27(b)のE−E線断面部)については、他の厚肉部(図27(b)のD−D線断面部)より、浅焼きにすることで、焼抜けを防止することができる。また、トラック底に未焼き入れ部を残し、図30に示すように、少なくともボールの接触角α方向に熱硬化処理層Sを設けることで、寿命、強度を確保しつつ、内径への焼抜けをより確実に防止することができる。
図31及び図32の高周波焼入れコイル100Dは一発焼入用である。すなわち、このコイル100Dは、複数個の内輪66を積み重ねて形成した重合体10に対して、巻設されるコイル状本体部100Daを有するものである。
このため、この高周波焼入れコイル100Dを用いれば、高周波焼入れコイル100Dこの高周波焼入用コイル100Bに高周波電流を流すことによって、重合体10の全ての内輪66のトラック溝65等に対して熱硬化処理を行うことができる。なお、この場合も、図示省略の冷却水循環路に冷却する流すことによって、冷却することになる。
このように、一発焼入れを行っても、各内輪66の外径面64及びトラック溝65に図28と図29に示すような熱硬化処理層Sを成形することができる。しかも、一発焼入れの場合、生産効率が高いという利点がある。
図33と図34では、内輪66間にスペーサ76を介在させている。スペーサ76として、その外形が内輪66のボス部の外形と同様の薄肉リング体からなる。このように、スペーサ76を介在させれば、隣り合う内輪66を非接触状態とすることができる。そして、図12では移動焼入れの場合を示し、図13は一発焼入れの場合を示している。
このように、隣り合う内輪66が非接触状態となれば、隣り合う内輪66の距離があき、熱量の調整、冷却水の調整が容易となる。また、内輪66の両端面近傍に与える熱量が調整し易くなり、かつ両端面近傍に冷却水がかかりやすくなるため、ヒートパターンが出しやすくなる。
次に図35と図36は、図37に示す内輪66の熱硬化処理状態を示す。図37に示す内輪66では、ボス部69の一方の端面77に凸部としてのリング状膨出部78が形成されている。
このため、この図37に示す複数個の内輪66をその一方の端面77が上方を向くように重ね合わせた状態で、軸部材35を串挿し状に挿通して重合体10を形成する。これによって、内輪66のボス部69間に前記図35と図36に示すように隙間が生じることになる。図35では移動焼入れの場合を示し、図36は一発焼入れの場合を示している。
次に、図38と図39は、図40に示す内輪66の熱硬化処理状態を示す。この場合の内輪66は、一方の端面77に、周方向に沿って120°ピッチに凸部80が設けられている。また、他方の端面81に、周方向に沿って120°ピッチに凹部82が設けられている。
凸部80及び凹部82は、軸孔74と同心円上に設け、この凸部80及び凹部82にて位相合わせ部を構成している。また、凸部80は半球状であり、凹部82は底面が円弧状の孔部である。各凸部80と各凹部82とは相対面している。この場合、図20に示すように、凸部80の高さ寸法をHとし、凹部82の深さをhとしたときに、H>hとする。また、凸部80の表面の曲率半径をRとし、凹部82の底面の曲率半径をrとしたときに、R<rとするのが好ましい。
図38と図39に示す複数個の内輪66をその一方の端面77が上方を向くように重ね合わせた状態で、軸部材35を串挿し状に挿通して重合体10を形成する。これによって、内輪66のボス部間に前記図38と図39に示すように隙間が生じることになる。図38では移動焼入れの場合を示し、図39は一発焼入れの場合を示している。
この場合、R<rであるので、凸部80の高さHと、凹部82の深さhとを管理することで、図38と図39に示すように、複数個のトラニオン22を重ね合わせたときに、各トラニオン22間の間隔がばらつかないように設定できる。
熱硬化処理層Sの形成パターンとして、図42に示すものであってもいい。すなわち、
端面近傍のトラック溝底の薄肉部(図42(a)のG−G線断面部)については、図43に示すように、熱硬化処理層Sを設けている。また、他の部位は、他の厚肉部(図42(b):図42(a)のF−F線断面部)は、内輪66の外周部全周のほぼ同じ厚さの熱硬化処理層Sが設けられている。
ところで、内側継手部材としてのトラニオン22や内輪66の材料としては、高周波焼入れを行うため、C量が0.3wt以上含まれる中炭素鋼および高炭素鋼(S30C〜S58C、SUJ2等)、または中炭素鋼や高炭素鋼のボロンを添加したボロン鋼等が好ましい。ボロン鋼であれば、深焼きすることが可能である。中炭素鋼や高炭素鋼を用いるので、鍛造前に球状化焼鈍を施しておけば、加工性が向上し、浸炭材と同様に冷間鍛造で成形することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、移動焼入れにおいて、前記実施形態では、コイル100側を移動させていたが、トラニオン22(内輪66)側を移動させても、コイル100側及びトラニオン22(内輪66)側を移動させてよい。また、前記実施形態では、トラニオン22(内輪66)上下方向に沿って重ね合せて重合体10を形成し、この重合体10の下方から上方に向かってコイル100を移動させていたが、逆に、上方から下方に向ってコイル100を移動させてもよい。しかしながら、実施形態のように、下方から上方に向かってコイル100を移動させる場合、冷却水にかけるための冷却水供給路(ジャケット)をコイルの下側に配設することによって、順次加熱されていくトラニオン22(内輪66)に対して冷却水をかけることになって、加熱されていないトラニオン22(内輪66)には冷却水をかけなくて済み、安定した焼入れを行うことができる利点がある。
また、トラニオン22(内輪66)を上下方向に沿って重ね合せあわせることなく、横方向(水平方向)に沿って重ね合せあわせてもよい。この場合において、移動焼入れを行う場合、順次加熱されていくトラニオン22(内輪66)に対して冷却水がかかっていくように、冷却水供給路(ジャケット)を配置し、加熱されていないトラニオン22(内輪66)には冷却水はかならないようにするのが好ましい。
また、凹部82や凸部80を設ける場合、3個に限るものではなく、4個以上であってもよい。凸部の形状としても、前記図例のものに限らず、三角形等の角形体、楕円乃至長円体等であってもよい。また凹部82の形状としても、前記図例のものに限らず、三角形等の角形孔、および楕円乃至長円孔等であってよい。
前記実施形態では、内側継手部材として、トラニオン22であっても、内輪66であっても、内径部において未硬化部として、シャフト側に凸部を形成し、この凸部をトラニオン22や内輪66に圧入することによって、この未硬化部の軸孔の内径面に凹部を形成するものであった。これらに対して、軸孔の内径面に雌スプラインを形成するとに、シャフトに雄スプラインを形成し、シャフトを軸孔に嵌入することによって、スプライン嵌合させるものであってもよい。このため、このようなものでは、軸孔の内径部において熱硬化処理を施すものであってもよい。
また、高周波焼き入れを行う場合、前記実施形態では、内側継手部材を8個積み重ねることによって重合体10を構成していたが、形成される重合体10の内側継手部材として8個に限るものではなく、増減は任意である。また、スペーサ46、76を介在する場合、その厚さをとしても、内側継手部材間に形成する隙間を決定するものであるので、熱量の調整量や冷却水の調整量等に応じて任意に設定できる。
図19や図40に示すように、内側継手部材の一方の端面50(81)に凸部52(82)を設けるとともに、内側継手部材の他方53(81)の端面に凹部54(82)を設ける場合、凸部52(82)の形状として、前記図例のものに限らず、三角形等の角形体、楕円乃至長円体等であっても、凹部54(82)の形状としても、前記図例のものに限らず、三角形等の角形孔、および楕円乃至長円孔等であってもよい。また、凸部52(82)及ぶこれに対応するに凹部54(82)の数も任意に設定できる。
ボールタイプの等速自在継手として、前記実施形態では、アンダーカットフリータイプの固定型等速自在継手であったが、ツェッパタイプの固定型等速自在継手であっても、ダブルオフセットタイプの摺動型等速自在継手であってもよい。
M 凹凸嵌合構造
S 熱硬化処理層
22 トラニオン(トリポード部材)
25 ボス部
26 脚軸
26a 脚軸付け根部
29 軸孔
29a 内径面
35 軸部材
36 シャフト
40 凸部
41 凹部
42 嵌合接触部位
52 凸部
54 凹部
66 内輪
69 ボス部
70 シャフト
74 軸孔
100、100A、100B、100C、100D 高周波焼入用コイル

Claims (15)

  1. 軸孔が形成されたボス部と、このボス部の外周部側に熱硬化処理層が成形されてなる等速自在継手の内側継手部材に対する熱硬化処理方法であって、
    複数個の内側継手部材をその軸線方向に沿って重ね合せた重合体を形成し、この重合体の各内側継手部材の熱硬化処理層形成予定部に対して、1回の高周波焼入れ処理工程にて複数の内側継手部材に熱硬化処理を施すことを特徴とする熱硬化処理方法。
  2. 前記1回の高周波焼入れ処理工程は、1つの内側継手部材の熱硬化処理層形成予定部に対して熱硬化処理を施すことが可能な高周波焼入れコイルを用い、コイルと重合体のどちらか一方を前記軸線方向に沿って移動を行う移動焼入れであることを特徴とする請求項1に記載の熱硬化処理方法。
  3. 前記1回の高周波焼入れ処理工程は、重合体の全内側継手部材の熱硬化処理層形成予定部に対して熱硬化処理を施すことが可能な高周波焼入れコイルを用いた一発焼入れであることを特徴とする請求項1に記載の熱硬化処理方法。
  4. 各内側継手部材の熱硬化処理層形成予定部の周方向位相を合わせて軸線方向に沿って重ね合せていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱硬化処理方法。
  5. 軸方向に隣り合う内側継手部材の軸方向端面を非接触状態とすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の熱硬化処理方法。
  6. 内側継手部材の一方の端面に凸部を設けるとともに、内側継手部材の他方の端面に凹部を設け、重合体の形成時に、内側継手部材の一方の端面の凸部を、隣接する内側継手部材の他方の端面の凹部と嵌合させて、各内側継手部材の熱硬化処理層形成予定部の周方向位相を合わせることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の熱硬化処理方法。
  7. 各内側継手部材の軸孔に軸部材を串刺し状に挿入して重合体を構成することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の熱硬化処理方法。
  8. 前記内側継手部材が、軸孔が形成されたボス部と、このボス部の外径面から突設される脚軸とからなるトリポードタイプの等速自在継手のトラニオンであることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の熱硬化処理方法。
  9. 熱硬化処理層が、トラニオンの脚軸及び脚軸付け根部に形成されることを特徴とする請求項8に記載の熱硬化処理方法。
  10. 熱硬化処理層を、トラニオンの脚軸及び脚軸付け根部におけるトルク負荷範囲のみに形成することを特徴とする請求項9に記載の熱硬化処理方法。
  11. 前記内側継手部材が、ボス部の外周面に形成されるトラック溝を有するボールタイプの等速自在継手の内輪であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の熱硬化処理方法。
  12. 熱硬化処理層が、外径面及びトラック溝に形成されることを特徴とする請求項11に記載の熱硬化処理方法。
  13. トラック溝の継手開口部側の端面側の溝底薄肉部の熱硬化処理層の深さを、他の部位よりも浅くするとともに、軸孔の内径面を未硬化処理部とすることを特徴とする請求項12に記載の熱硬化処理方法。
  14. トラック溝の継手開口部側の端面側において、ボールとの接触面を除いて、溝底薄肉部を未硬化処理部とすることを特徴とする請求項12に記載の熱硬化処理方法。
  15. 前記請求項1〜請求項14のいずれか1項の熱硬化処理方法にて熱硬化処理が施されてなる内側継手部材に対して、その内側継手部材の軸孔にシャフトが嵌挿されて連結される等速自在継手であって、
    シャフトの外径面に凸部を設け、この凸部を軸方向に沿って内側継手部材の軸孔に圧入し、圧入した凸部で内側継手部材を切削することで内側継手部材に前記凸部との嵌合接触部位全域が密着する凹部を形成して、凸部および凹部からなる凹凸嵌合構造で内側継手部材と内側継手部材の軸孔に嵌挿されるシャフトとを連結することを特徴とする等速自在継手。
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